ワイヤレス : Cisco Aironet 1200 シリーズ

ワークグループ ブリッジとしてのアクセス ポイントの設定例

2008 年 5 月 29 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 9 月 13 日) | 英語版 (2009 年 10 月 19 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
背景説明
設定
      ネットワーク ダイアグラム
      ルート AP の設定
      WGB モードで第 2 AP の設定
      クライアント アダプタの設定
確認
トラブルシューティング
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

このドキュメントでは、Access Point(AP; アクセス ポイント)を WorkGroup Bridge(WGB; ワークグループ ブリッジ)として機能するように設定する GUI を使用した設定例を紹介しています。

前提条件

要件

この設定を開始する前に、次の要件が満たされていることを確認してください。

  • Cisco Aironet AP の基本的なパラメータの設定

  • 基本的な無線の概念に関する知識

使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。

  • Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.3(8)JEA ファームウェアが稼働する Cisco Aironet 1240 シリーズ AP

  • Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.3(7)JA が稼働する Cisco Aironet 1200 シリーズ AP

  • ファームウェア バージョン 2.5 が稼働する Aironet 802.11a/b/g クライアント アダプタ

  • Aironet Desktop Utility(ADU)バージョン 2.5

注:ダウンロード:Wireless LAN Access登録ユーザ専用)ページから、AP とクライアント アダプタのファームウェアの最新バージョンをダウンロードできます。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

注:このドキュメントでは、一体型アンテナ装備の AP/ブリッジが使用されています。 外部アンテナを必要とする AP/ブリッジを使用する場合は、アンテナが AP/ブリッジに接続されていることを確認してください。 そうでない場合は、AP/ブリッジは無線ネットワークに接続できません。 特定の AP/ブリッジ モデルには一体型アンテナが装備されていますが、他のモデルでは一般的な操作に外部アンテナが必要です。 内部アンテナまたは外部アンテナが付いている AP/ブリッジ モデルについての詳細は、適切なデバイスの注文ガイドまたは製品ガイドを参照してください。

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

背景説明

WGB では、イーサネット対応デバイスへの無線インフラストラクチャの接続を提供できます。 無線ネットワークに接続するために無線クライアント アダプタを備えていないデバイスは、イーサネット ポート経由で WGB に接続できます。 WGB では、8 台までのイーサネット対応デバイスが Wireless LAN(WLAN)に接続されます。 WGB は、無線インターフェイス経由でルート AP に関連付けされます。 この方法で、有線クライアントは無線ネットワークにアクセスできます。 WGB が関連付けできるのは、次のものです。

  • AP

  • ブリッジ(AP モード)

  • ベース ステーション(AP モード)

  • リピータ モードの AP(リピータがルート AP と関連付けされている場合)

また、通常の AP を使用して、WGB 機能を実装できます。 AP を WGB として設定できます。 WGB モードでは、ユニットはクライアントとして別の AP に関連付けられます。 ユニットでは、イーサネット ポートに接続されるデバイスにネットワーク接続が提供されます。

たとえば、ネットワーク プリンタのグループに無線接続を提供する必要がある場合は、次のステップを実行できます。

  1. プリンタをハブに接続する。

  2. ハブを AP のイーサネット ポートに接続する。

  3. AP を WGB として設定する。

WGB は、ネットワークの AP に関連付けられます。 WGB モードの AP を関連付けできるのは、Aironet AP か AP モードのブリッジだけです。 WGB が関連付けられる AP では、インフラストラクチャ デバイスまたはシンプルなクライアント デバイスとして WGB を処理できます。 デフォルトでは、AP とブリッジはクライアント デバイスとして WGB を処理します。 信頼性を高めるためには、クライアント デバイスとしてではなく、AP やブリッジのようなインフラストラクチャ デバイスとして WGB を処理するように AP とブリッジを設定できます。 これらのデバイスがインフラストラクチャ デバイスとして WGB を処理する場合、AP では Address Resolution Protocol(ARP; アドレス解決プロトコル)パケットを含むマルチキャスト パケットが確実に WGB に渡されます。 インフラストラクチャ デバイスとして WGB を処理するように AP とブリッジを設定するには、ルート AP で次の 2 つのオプションの 1 つを実行します。

  • Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス):AP の無線インターフェイスで infrastructure-client 設定コマンドを発行する。

  • GUI:Network Interfaces: Radio Settings ウィンドウの Reliable Multicast to WGB のオプションで Enable を選択する。

クライアント デバイスとして WGB を処理するように AP とブリッジを設定する場合、より多くの WGB が同じ AP に関連付けされるか、またはインフラストラクチャ Service Set Identifier(SSID)ではない SSID を使用して関連付けされようにします。 各マルチキャスト パケットの複製が各 WGB に送信されるような信頼性の高いマルチキャスト デリバリのパフォーマンス コストにより、AP やブリッジに関連付けされるインフラストラクチャ デバイス(WGB を含む)の数が制限されます。 AP に関連付けできる WGB の数を 20 を超過して増加させるには、AP では WGB へのマルチキャスト パケット配信の信頼性を低下させる必要があります。 信頼性が低下すると、AP ではマルチキャスト パケットが目的の WGB に到達するかどうかが確認できません。 つまり、AP カバレッジ エリアのエッジにある WGB では、IP 接続が失われる可能性があります。

注:WGB として設定された Cisco IOS ソフトウェア ベースの AP(Autonomous AP)が関連付けされるのは、Cisco IOS ソフトウェア ベースの AP だけです。 Lightweight AP Protocol(LWAPP)ベースの AP と関連付けることはできません。 Lightweight モードに変換された Cisco AP でも、WGB の関連付けはサポートされていません。これは、LWAPP デバイスは LWAPP 以外のデバイスとの通信ができないためです。

設定

このセクションでは、このドキュメントで説明されている機能を設定するための情報を提供しています。

ネットワーク ダイアグラム

このドキュメントでは、次のネットワーク構成を使用しています。

ap_as_wgb1.gif
ネットワーク ダイアグラム
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

この設定では、ルート AP として機能する 1240 シリーズ Aironet AP と WGB として設定される 1200 シリーズ AP の、2 つの AP を使用しています。 無線クライアントは、ルート AP に関連付けされます。 有線クライアントは、WGB として設定された AP にハブ経由で接続します。 すべてのデバイスでは、10.0.0.0/24 の範囲にある IP アドレスが使用されます。「ルート AP の設定」セクションでは、このネットワーク シナリオでの接続を確立するためにデバイスを設定する方法について説明しています。

ルート AP の設定

このセクションでは、ルート AP として AP を設定するための情報を提供しています。

この設定では、次の操作が必要です。

  1. 無線をイネーブルにし、ルート AP として AP のロールを定義する。

  2. 無線通信に使用する AP の SSID を設定する。

次の手順を実行します。

  1. GUI から 1240 AP にアクセスする。

    Summary Status ウィンドウが表示されます。

    ap_as_wgb2.gif
    Summary Status ウィンドウ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

    注:このドキュメントでは、ネットワーク ダイアグラム内のすべてのデバイスにスタティック IP アドレスが割り当てられているものと仮定しています。 AP に IP アドレスを設定する方法については、ドキュメント『アクセス ポイントの初回設定』の「IP アドレスの取得と割り当て」セクションを参照してください。

  2. 左側のメニューから Network Interfaces を選択して、Network Interfaces: Summary ウィンドウで、無線通信に使用する適切な無線をクリックします。

    次のウィンドウに示されているように、この例では 802.11G を使用しています。

    ap_as_wgb3.gif
    Network Interfaces: Summary ウィンドウ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

  3. Settings タブをクリックし、ルート AP として AP を設定するために、次の手順を実行します。

    1. Enable Radio エリアで、Enable をクリックする。

      この操作で無線インターフェイスがアクティブになります。

    2. Role in Radio Network エリアで、図のように Access Point をクリックします。

      ap_as_wgb4.gif
      Network Interfaces: Radio 802.11G Settings ウィンドウ
      ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

    3. デフォルトでは、AP とブリッジはクライアント デバイスとして WGB を処理します。 AP に WGBインフラストラクチャデバイスとして処理させるには、ページをスクロール ダウンして、図のように Reliable Multicast to WGB オプションで Enable を選択します。 それから、ウィンドウの最下部にある Apply をクリックします。

      ap_as_wgb5.gif
      Network Interfaces: Radio 802.11G Settings ウィンドウ
      ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

  4. 左側のメニューで Security > SSID Manager の順に選択して、Security: Global SSID Manager ウィンドウで、SSID フィールドに新しい SSID を入力し、Apply をクリックします。.

    この例では、SSID として Cisco を使用しています。

    ap_as_wgb5a.gif
    Security: Global SSID Manager ウィンドウ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

    注:このドキュメントでは、AP で設定できるセキュリティ オプションに焦点を絞っているわけではありません。 このため、この例では認証方式を含む他のすべての値がデフォルト値のままになっています。 デフォルトでは、オープン認証が AP で使用されています。 AP で使用できる認証方式についての詳細は、『認証タイプの設定』を参照してください。

    この手順を実行すると、ルート モードの AP では、SSID が Cisco のクライアントがこの AP に関連付けられるようになります。

WGB モードで第 2 AP の設定

次に、第 2 AP を WGB として設定します。

この設定では、次の操作が必要です。

  1. AP で無線をイネーブルにし、AP のロールを WGB として定義する。

  2. ルート AP で関連付けに使用する SSID を設定する。

    この SSID は、ルート AP で設定した SSID と同じである必要があります。

次の手順を実行します。

  1. GUI から 1200 AP にアクセスする。

    Summary Status ウィンドウが表示されます。

    ap_as_wgb6.gif
    Summary Status ウィンドウ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

  2. 左側のメニューから Network Interfaces を選択して、Network Interfaces: Summary ウィンドウで、無線通信に使用する適切な無線をクリックします。

    次のウィンドウに示されているように、この例では 802.11B を使用しています。

    ap_as_wgb7.gif
    Network Interfaces: Summary ウィンドウ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

  3. Settings タブをクリックし、WGB として AP を設定するために、次の手順を実行します。

    1. Enable Radio エリアで、Enable をクリックする。

      この操作で無線インターフェイスがアクティブになります。

    2. Role in Radio Network エリアで、Workgroup Bridge をクリックする。

    3. ウィンドウの一番下にある Apply をクリックする。

    ap_as_wgb8.gif
    Network Interfaces: Radio 802.11B Settings ウィンドウ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

  4. 左側のメニューで Security > SSID Manager の順に選択して、Security: Global SSID Manager ウィンドウで、SSID フィールドに Cisco を入力し、Apply をクリックします。

    この SSID をルート AP で設定しているため、この SSID を入力します。

    ap_as_wgb9.gif
    Security: Global SSID Manager ウィンドウ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

これで、正常にルート AP と WGB AP の設定が行われました。 WGB として設定した AP が、インフラストラクチャ デバイスとしてルート AP に関連付けられていることを確認してください。

クライアント アダプタの設定

次に、無線接続用に無線クライアント アダプタを設定します。 クライアント アダプタを設定するには、クライアント アダプタでプロファイルを作成するために ADU を使用する必要があります。次の手順を実行します。

  1. ADU の Profile Management タブをクリックする。

  2. New をクリックする。

    次に例を示します。

    ap_as_wgb11.gif
    Profile Management タブ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

    Profile Management (General) ウィンドウが表示されます。

  3. プロファイル名、クライアント名、および SSID を設定するために、次の手順を実行します。

    1. Profile Name フィールドにプロファイル名を入力します。

      この例では、プロファイル名として OFFICE を使用しています。

      ap_as_wgb12.gif
      Profile Management (General) ウィンドウ
      ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

    2. Client Name フィールドにクライアント名を入力します。

      クライアント名は WLAN で無線クライアントを識別するために使用されます。 この設定では、最初のクライアントに Wireless Client という名前が使用されています。

    3. Network Names エリアで、このプロファイルに使用する SSID を入力します。

      この SSID は、ルート AP で設定した SSID と同じである必要があります。 この例では、SSID は Cisco です。

    4. OK をクリックします。

      注:この設定には、特別な認証方式は必要ありません。

  4. Profile Management タブをクリックして、作成した新しいプロファイルを選択し、Activate をクリックします。

    ap_as_wgb13.gif
    Profile Management タブ
    ※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

確認

ここでは、設定が正常に動作していることを確認します。

特定の show コマンドが、アウトプットインタープリタ登録ユーザ専用)(OIT)でサポートされています。OIT を使用して、show コマンド出力の解析を表示できます。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

事例 1: WGB がインフラストラクチャ デバイスとしてルート AP に関連付けされる。

WGB APクライアント デバイスとしてルート AP に関連付けされる場合、ルート AP の show dot11 associations client コマンドの出力は次のようになります。

802.11 Client Stations on Dot11Radio0: 

SSID [cisco] : 

MAC Address    IP address     Device       Name     Parent         State  
000b.8548.53c0 0.0.0.0        WGB-client   -        001b.2a79.3dea Assoc  
000b.8551.5ae0 0.0.0.0        WGB-client   -        001b.2a79.3dea Assoc  
000b.855b.fbd0 0.0.0.0        WGB-client   -        001b.2a79.3dea Assoc  
001b.2a79.3dea 10.77.244.197  WGB           ap      self           Assoc

WGB がリストに表示されていることに注意してください。 ルート AP の GUI では、Association メニューの下にリピータ カウントが表示されていないことがわかります。 ただし、クライアント カウントが 1 増加していることがわかります。

事例 2:WGB がクライアント デバイスとしてルート AP に関連付けされる。

WGB APインフラストラクチャ デバイスとしてルート AP と関連付けされる場合、ルート AP の show dot11 associations client コマンドの出力は次のようになります。

802.11 Client Stations on Dot11Radio0: 

SSID [cisco] : 

MAC Address    IP address    Device       Name     Parent         State     
000b.8548.53c0 0.0.0.0       WGB-client   -        001b.2a79.3dea Assoc    
000b.8551.5ae0 0.0.0.0       WGB-client   -        001b.2a79.3dea Assoc    
000b.855b.fbd0 0.0.0.0       WGB-client   -        001b.2a79.3dea Assoc    

ここで、出力の WGB クライアントは有線クライアントを表しています。 WGB がクライアントとしてリストされていないことに注意してください。 ただし、show dot11 associations all-client コマンドの下に WGB のリストが表示されていることがわかります。 ルート AP の GUI では、WGBAssociation メニューの下でリピータとしてリストされています。

1 台の無線クライアントと有線クライアントのうちの 1 台との間でエンドツーエンド接続をテストするために、有線クライアントから無線クライアントに PING テストを発行します。 無線クライアントでは、IP アドレス 10.0.0.3 が使用され、有線クライアントでは IP アドレス 10.0.0.6 が使用されています。

ap_as_wgb15.gif
PING 実行画面

このテストでは、設定が期待通りに動作しているかを確認し、WGB ブリッジとして設定した AP が正常に機能することを確認します。

トラブルシューティング

このセクションでは、設定のトラブルシューティングに役立つ情報を説明しています。

AP が WGB として設定されています。 WGB にはプリンタが 1 台接続されています。 そのような環境でプリンタが長時間継続してアイドル状態でいると、間歇的にネットワークの他の部分への接続が失われる場合があります。 実際のところ、長時間パケットを送信しない WGB の LAN 上のどのデバイスも、これに該当する可能性があります。

この問題は、主に IOS ベースのワークグループ ブリッジで確認されています。 この問題が発生すると、AP ではクライアントの MAC アドレスの関連付けが解除されたことが示されます。

これは、Cisco Bug ID CSCsc53460登録ユーザ専用)によるものです。 この問題に関連する回避策を理解するために、この不具合を参照してください。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

WGB で Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.3(7)JA* または 12.3(8)JA* が稼働している場合、不具合 CSCsc53460 で説明されている回避策は無効です。 これは、Cisco Bug ID CSCse32424登録ユーザ専用)によるものです。 CSCse32424 は、12.3(8)JEA で修正されています。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

シスコ サポート コミュニティは、どなたでも投稿や回答ができる情報交換スペースです。


関連情報


Document ID: 68472