サービス品質(QoS) : QoS ポリシング

クラスベース ポリシングと専用アクセス レートの比較

2008 年 4 月 7 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2008 年 2 月 15 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
トラフィック ポリサーとは何か
CAR とクラスベース ポリシングの比較
照合基準
適合アクションと超過アクション
RFC 2697 と違反アクション
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

このドキュメントでは、Cisco のレガシー トラフィック ポリシング機能である Committed Access Rate(CAR; 専用アクセス レート)と、Cisco の新しいトラフィック ポリサーであるクラスベース ポリシングとの違いを明らかにしています。 クラスベース ポリシングは、モジュラ Quality of Service(QoS)Command-Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)(MQC)でサービス ポリシーを設定することにより実装されます。 トラフィック ポリシングとも呼ばれるクラスベース ポリシングは、Cisco IOS(R) ソフトウェア 12.1(5)T で導入されました。

前提条件

要件

このドキュメントに関する特別な要件はありません。

使用するコンポーネント

このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

トラフィック ポリサーとは何か

トラフィック ポリシングにより、インターフェイスで送受信されるトラフィックの最大レートが制御されます。 トークン バケットの測定結果に基づいて、パケットのマーキングを行い、パケットをサービスに関する複数のクラスまたはレベルに分けるように、アクションを設定できます。

トラフィック ポリサーには、2 つの主な利点があります。

  • レート制限による帯域幅管理:インターフェイスで送受信するトラフィックの最大レートを制御できます。 トラフィック ポリシングは、通常、ネットワークのエッジにあるインターフェイスに設定され、ネットワークへ出入りするトラフィックを制限します。 レート パラメータに収まるトラフィックは送信されますが、パラメータを超えるトラフィックは廃棄されるか、または異なるプライオリティで送信されます。

  • IP precedence、QoS グループ、または DSCP 値の設定によるパケットのマーキング:パケットのマーキングにより、ネットワークを複数のプライオリティ レベルまたは Class of Service(CoS; サービス クラス)に分けられます。

トラフィック ポリシングを使用して、IP precedence または Differentiated Services Code Point(DSCP; DiffServ コード ポイント)の値をネットワークに入るパケットに設定します。 ネットワーク内にあるネットワーク デバイスでは、調整された IP precedence の値を使用して、トラフィックをどのように取り扱うかが決定されます。 たとえば VIP 分散 Weighted Random Early Detection(WRED; 重み付けランダム早期検出)機能では、『輻輳回避の概要』で説明されているように、IP precedence の値を使用してパケットが廃棄される確率が決定されます。

CAR とクラスベース ポリシングの比較

Cisco では、可能な場合は、ネットワークに QoS を実装するためにモジュラ QoS CLI 機能を使用することを推奨しています。 バッファリングやキューイングを行わずにレート制限を行うには、サービス ポリシーの police コマンドを介してクラスベース ポリシングを使用します。 新しい機能や機能性の計画がない CAR の使用は避けてください。 Cisco では、この方式を使用している既存の実装については、CAR のサポートを継続します。

次の表は、クラスベース ポリシングと CAR の機能的な違いをリストしたものです。

機能 クラスベース ポリサー CAR

イネーブル方式

MQC を使用するサービス ポリシー内でイネーブル

インターフェイスで明示的にイネーブル

設定コマンド

MQC での police コマンド

インターフェイスまたはサブインターフェイスでの rate-limit コマンド

(トラフィック クラスへの)分類

必要

必要なし。 すべての IP トラフィックに対して、インターフェイスごとのレート制限をサポート

適合するトラフィックと適合しないトラフィックについてのアクション

3 つのアクション:適合、超過、および違反

2 つのアクション:適合と超過 違反アクションなし

トークン測定方式

通常バーストと最大バースト用の分散トークン バケット

通常バーストと最大バースト用の単一トークン バケット

Request for Comment(RFC)2697 のサポート

あり(Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(5)T 現在)

なし


注:詳細については、このドキュメントの「RFC 2697 と違反アクション」セクションを参照してください。

照合基準

CAR とクラスベースのポリシングでは、トラフィックを分類するための照合でサポートされるパケット ヘッダー値が異なります。 トラフィックの照合では、レート制限やパケット マーキングでトラフィックを識別するプロセスが定義されます。

パケット ヘッダー値 サポート レベル
クラスベース
ポリサー
CAR

着信または発信インターフェイス

標準または拡張アクセス リストに対するすべての IP トラフィックまたは IP パケットの照合

IP precedence 値

DSCP

QoS グループ ID

MAC アドレス

IP Real-Time Protocol(RTP)ポート番号

レイヤ 2 の CoS 値

事前に定義されたクラスマップ

MPLS experimental 値

Network-Based Application Recognition(NBAR)プロトコル


適合アクションと超過アクション

次の表では、各トラフィックポリシング メカニズムについて、適合するトラフィックおよび適合しないトラフィックに対してサポートされるアクションをリストしています。

アクション サポート レベル
クラスベース ポリサー CAR

continue

drop

set-clp-transmit

set-dscp-continue

set-dscp-transmit

set-frde-transmit

set-mpls-exp-continue

set-mpls-exp-transmit

set-prec-continue

set-prec-transmit

set-qos-continue

set-qos-transmit

transmit


上の表で示すように、continue アクションがサポートされているのは CAR だけです。 このアクションでは、一連のレート制限コマンドで、パケットを次のレート ポリシーに転送するようにルータが設定されます。 CAR とクラスベースのポリシングでは、異なるアルゴリズムが使用されます。 クラスベースのポリシングでは RFC 2697 および 2698 に基づくアルゴリズムが使用され、continue 文は不要です。 詳細については、次のセクションを参照してください。

RFC 2697 と違反アクション

CAR とは異なり、クラスベース ポリシングでは、次の 2 つの RFC で指定されているアルゴリズムが使用されます。

  • RFC 2697leavingcisco.com『A Single Rate Three Color Marker』:Cisco IOS リリース 12.1(5)T

  • RFC 2698leavingcisco.com『A Two Rate Three Color Marker』:Cisco IOS リリース 12.2(4)T

また重要点として、クラスポリシングでは、Cisco IOS のリリースに応じて 2 つのアルゴリズムが使用されていることに注意してください。 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(5)T では新しいアルゴリズムが導入されており、違反アクションを使用する 2 バケット ポリサーがサポートされています。 この 2 バケットのメカニズムにより、CAR とクラスベース ポリシング間の顕著な機能上の違いが示されています。

トークン バケット アルゴリズムでは、それぞれのパケットに対して、適合アクション、超過アクション、および違反アクションの 3 つのアクションがユーザに提供されます。 トラフィック ポリシングが設定されているインターフェイスに入るトラフィックは、これらのカテゴリの 1 つに置かれます。 これらの 3 つのカテゴリ内で、ユーザはパケットの処理を決定できます。 たとえば、適合するパケットを送信するように設定する、超過するパケットは低い優先順位で送信するように設定する、違反するパケットは廃棄するというように設定できます。

違反アクションのオプションを指定すると、トークン バケット アルゴリズムでは適合および超過バーストに対して別々のトークンバケットが使用されます。 次の例では、2 つのトークン バケットによるトークン バケットアルゴリズムが使用されています。

policy-map POLICE 
  class twobucket 
   police 8000 1000 1000 conform-action transmit exceed-action 
   set-dscp-transmit 4 violate-action drop 

 interface fastethernet 0/0 
  service-policy output POLICE

違反アクションの設定に関する詳細については、『トラフィック ポリシング』の「機能の概要」セクションを参照してください。


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

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