ルータ : Cisco 800 シリーズ ルータ

Cisco 801、802、803、804、805、811、および 813 シリーズ ルータでのパスワード回復手順

2007 年 1 月 4 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2007 年 1 月 4 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      関連製品
      表記法
手順
      出力例
      enable password 回復の例
      パスワード置き換えの例
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

このドキュメントでは、enable password または enable secret パスワードを回復する方法について説明します。 これらのパスワードは、特権 EXEC モードおよびコンフィギュレーション モードへのアクセスを保護します。 enable password パスワードは回復できますが、enable secret パスワードは暗号化されおり、新しいパスワードに置き換える必要があります。 enable secret パスワードを置き換えるには、このドキュメントで説明されている手順に従ってください。

Cisco 806、826、827、828、831、836、および 837 シリーズ ルータでパスワードを回復する方法については、『Cisco 806、826、827、828、831、836、および 837 シリーズ ルータでのパスワード回復手順』を参照してください。

注:一部の Cisco 800 シリーズ ルータでは、ブート時に問題が発生する場合があります。 Cisco 801、802、803、804、805、811、および 813 ルータは、電源投入時や、Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.1(3) 以降を使用してコンソール ポートから設定を保存した後のブート時に、TinyROM モードに移行します。 ブート時の問題に関係するユニットのシリアル番号と解決方法については、『Field Notice: Cisco 801-805 and Cisco 811 and 813 Boots into TinyROM』を参照してください。

前提条件

要件

このドキュメントに関する特別な要件はありません。

使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、次のハードウェアのバージョンに基づくものです。

  • Cisco 801 シリーズ ルータ

  • Cisco 802 シリーズ ルータ

  • Cisco 803 シリーズ ルータ

  • Cisco 804 シリーズ ルータ

  • Cisco 805 シリーズ ルータ

  • Cisco 811 シリーズ ルータ

  • Cisco 813 シリーズ ルータ

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。 対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

関連製品

関連製品のパスワード回復方法については、『パスワード回復手順』を参照してください。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

手順

パスワードを回復するには、次の手順を実行します。

  1. ターミナルまたはターミナル エミュレーション機能備えた PC をルータのコンソール ポートに接続します。

    次のターミナル設定を使用してください。

    • 9600 ボーレート

    • パリティなし

    • 8 データ ビット

    • 1 ストップ ビット

    • フロー制御なし

    必要なコンソール ケーブルの仕様については、『コンソールおよび補助ポートに関するケーブル接続ガイド』を参照してください。

  2. 電源スイッチを使ってルータの電源を切り、再び電源を入れます。

  3. ルータを ROMMON にするため、電源投入後 60 秒以内にターミナル キーボードの Break キーを押します。

    ブレーク シーケンスがうまくいかない場合は、『パスワード回復中の標準的なブレーク キー シーケンスの組み合わせ』で他のキーの組み合わせを参照してください。

  4. boot# プロンプトで set と入力し、コンフィギュレーション レジスタの現在の値を記録します。

    boot#set 
    set baud           =9600 
    set data-bits      =8 
    set parity         =none     
    set stop-bits      =1 
    set console-flags  =0 
    set mac-address    =0050.7307.C329 
    set unit-ip        =10.200.40.65      
    set serv-ip        =255.255.255.255      
    set netmask        =255.255.252.0      
    set gate-ip        =10.200.40.1     
    set pkt-timeout    =8 
    set tftp-timeout   =16 
    set boot-action    =flash
    set file-name      ="c800-nsy6-mw.122-10b.bin"      
    set watchdog       =off 
    set prompt         ="boot"      
    set ios-conf       =0x2102 
    !--- ios-conf 変数はコンフィギュレーション レジスタの値を
    !--- 設定します。 この値を記録します。
    
    
  5. boot# プロンプトで、set ios-conf = 142 と入力します。

    注:フラッシュに変更を加えていない場合、最適な設定は 142 です。 フラッシュがインストールされていないか消去されている場合は 141 を使用してください。この設定を使用する場合、設定を表示したり消去したりすることはできますが、パスワードを変更することはできません。

  6. boot# プロンプトで boot と入力してルータを初期化します。

    ルータはリブートしますが、保存されている設定は無視されます。

  7. 各セットアップの質問の後に no と入力するか Ctrl-C を押して、初期セットアップ プロセスをスキップします。

  8. Router> プロンプトで、enable と入力します。

    イネーブル モードに移行すると、Router# プロンプトが表示されます。

  9. configure memory または copy startup-config running-config と入力して、不揮発 RAM(NVRAM)の内容をメモリにコピーします。

    重要: copy running-config startup-config または write とは入力しないでください。 これらのコマンドを入力すると、スタートアップ コンフィギュレーションが消去されます。

  10. show running-config と入力します。

    show running-config コマンドは、ルータの設定を表示します。 この設定では、すべてのインターフェイスの下に shutdown コマンドが表示されます。これは、現在すべてのインターフェイスがシャットダウンされていることを意味します。 また、パスワード(enable password、enable secret、vty、console passwords)には、暗号化されているものと、暗号化されていないものがあります。 暗号化されていないパスワードは再利用できますが、 暗号化されているパスワードは新しいパスワードに変更する必要があります。

  11. configure terminal と入力します。

    hostname(config)# プロンプトが表示されます。

  12. enable secret パスワードを変更するのには、enable secret <password> と入力します。 次に、例を示します。

    hostname(config)#enable secret cisco
    
    
  13. 使用するすべてのインターフェイスで、それぞれ no shutdown コマンドを発行します。

    show ip interface brief コマンドを発行する場合は、使用するすべてのインターフェイスで up up と表示されている必要があります。

  14. config-register <configuration_register_setting> と入力します。 configuration_register_setting の部分には、手順 2 で記録した値、または 0x2102 を入力します。 次に、例を示します。

    hostname(config)#config-register 0x2102
    
    
  15. Ctrl-Z または End キーを押し、コンフィギュレーション モードを終了します。

    hostname# プロンプトが表示されます。

  16. write mem または copy running startup と入力して、変更を確定します。

  17. reload と入力します。

    ルータのリロードが完了すると、コンフィギュレーション レジスタの値が 0x142 から 0x2102 に変更されます。

出力例

このセクションではパスワード回復手順の例を紹介します。 この例では Cisco 803 シリーズ ルータを使用します。 Cisco 803 シリーズ ルータを使用していない場合でも、表示される出力の内容はほぼ同じです。

Router>show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) C800 Software (C800-NSY6-MW), Version 12.2(10b), RELEASE SOFTWARE (fc1)
Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.
Compiled Thu 11-Jul-02 19:53 by pwade
Image text-base: 0x000F2000, data-base: 0x0086C000

ROM: TinyROM version 1.0(3)
leased uptime is 1 minute
System returned to ROM by power-on
System image file is "flash:c800-nsy6-mw.122-10b.bin"

Cisco C803 (MPC850) processor (revision 1) with 52940K bytes of virtual memory.
Processor board ID JAD03325506 (2953252)
CPU part number 0x2100
X.25 software, Version 3.0.0.
Bridging software.
Basic Rate ISDN software, Version 1.1.
2 POTS Ports
1 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
1 ISDN Basic Rate interface(s)
12M bytes of physical memory (DRAM)
8K bytes of non-volatile configuration memory
12M bytes of flash on board (8M from flash card)

Configuration register is 0x2102

!--- ルータが電源再投入されました。 
!--- ブート時にブレーク シーケンスがルータに送信されます。

 
TinyROM version 1.0(3)
Fri Apr 30 18:22:12 1999
Copyright (c) 1998-1999 by cisco Systems, Inc.
All rights reserved.

POST ......... OK. 12MB DRAM, 8MB Flash.
boot# set 
set baud           =9600 
set data-bits      =8 
set parity         =none     
set stop-bits      =1 
set console-flags  =0 
set mac-address    =0050.7307.C329 
set unit-ip        =10.200.40.65      
set serv-ip        =255.255.255.255      
set netmask        =255.255.252.0      
set gate-ip        =10.200.40.1     
set pkt-timeout    =8 
set tftp-timeout   =16 
set boot-action    =flash
set file-name      ="c800-nsy6-mw.122-10b.bin"      
set watchdog       =off 
set prompt         ="boot"      
set ios-conf       =0x2102


boot# set ios-conf = 142 
!--0x142 または 0x2142 を使用できます。

boot# boot

Booting "c800-nsy6-mw.122-10b.bin"...,
        Restricted Rights Legend

Use, duplication, or disclosure by the Government is 
subject to restrictions as set forth in subparagraph
(c) of the Commercial Computer Software - Restricted
Rights clause at FAR sec. 52.227-19 and subparagraph
(c) (1) (ii) of the Rights in Technical Data and Computer
Software clause at DFARS sec. 252.227-7013.

      cisco Systems, Inc.
      170 West Tasman Drive
      San Jose, California 95134-1706

Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) C800 Software (C800-Y6-MW), Version
12.2(10b), RELEASE SOFTWARE (fc1)
Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.
Compiled Thu 11-Jul-02 19:53 by pwade
Image text-base: 0x000F2000, data-base: 0x0086C000

Cisco C803  (MPC850) processor (revision 1) with 52940K bytes of virtual memory.
Processor board ID JAD03325506 (2953252)
CPU part number 0x2100
X.25 software, Version 3.0.0.
Bridging software.
Basic Rate ISDN software, Version 1.1.
2 POTS Ports
1 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
1 ISDN Basic Rate interface(s)
12M bytes of physical memory (DRAM)
8K bytes of non-volatile configuration memory
12M bytes of flash on board (8M from flash card)


    --- System Configuration Dialog ---

Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]: no


Press RETURN to get started! (press Enter)

00:26:02: %SYS-5-RESTART: System restarted --
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) C800 Software (C800-NSY6-MW), Version 12.2(10b), RELEASE SOFTWARE (fc1)
Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.
Compiled Thu 11-Jul-02 19:53 by pwade
00:26:02: %SNMP-5-COLDSTART: SNMP agent on host Router is undergoing a cold start
00:26:02: %LINK-5-CHANGED: Interface BRI0, changed state to administratively down
00:26:03: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface BRI0, changed state to down
00:26:03: %LINK-5-CHANGED: Interface Ethernet0, changed state to administratively down
00:26:04: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Ethernet0, changed state 
to down

Router>enable

Router#copy startup-config running-config
Destination filename [running-config]?  (press Enter)

% Login disabled on line 1, until 'password' is set
% Login disabled on line 2, until 'password' is set
% Login disabled on line 3, until 'password' is set
% Login disabled on line 4, until 'password' is set
% Login disabled on line 5, until 'password' is set
797 bytes copied in 2.304 secs (346 bytes/sec)

00:27:47: %LINK-3-UPDOWN: Interface BRI0:1, changed state to down
00:27:47: %LINK-3-UPDOWN: Interface BRI0:2, changed state to down
00:27:48: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface BRI0:1, changed state to down
00:27:48: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface BRI0:2, changed state to down

注:NVRAM から RAM にコンフィギュレーション ファイルをコピーした後は、次のいずれかの手順を実行できます。

  • パスワード回復:enable password(このパスワードは暗号化されていません)が設定されている場合は、この手順を実行します。

  • パスワード置き換え:enable-secret password(このパスワードは暗号化されています)が設定されている場合は、このパスワードの前回の設定方法に基づき、この手順を実行します。

注: ルータで設定されているパスワードの形式を調べるには、show running-config コマンドを使用して、enable passwordenable secret password のどちらが設定に含まれているかを確認します。 詳細については、「enable password 回復の例」と「パスワード置き換えの例」を参照してください。

enable password 回復の例

次の show running-config コマンドの出力例は、enable password が設定されていることを示しています。

Router#show running-config
Building configuration...
Current configuration : 820 bytes
!
version 12.2
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
!
hostname Router
!
boot system flash c800-nsy6-mw.122-10b.bin
enable password cisco


!--- このパスワードは暗号化されていません。 同じパスワードをそのまま使用することも、
!--- 新しいパスワードに置き換えることもできます。

!--- 出力を省略。

パスワード置き換えの例

次の show running-config コマンドの出力例は、enable secret password が設定されていることを示しています。 したがって、この例に示すようにパスワードの置き換えを実行できます。

Router#show running-config
Building configuration...
Current configuration : 835 bytes
!
version 12.2
service timestamps debug uptime
service timestamps log uptime
no service password-encryption
!
hostname Router
!
boot system flash c800-nsy6-mw.122-10b.bin
enable secret 5 $1$O80N$NjrO/6P5jpi0PZYzAj/vX0


!--- パスワードが暗号化されているので、
!--- パスワードの置き換えを実行します。

!--- 出力を省略。


Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#enable secret letmein
Router(config)#
00:03:39: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console

この例に示すように、パスワードの回復または置き換えが完了した後の残りの手順は同じです。

Router#show ip interface brief 
Interface   IP-Address      OK?    Method   Status                 Protocol
BRI0        unassigned      YES    TFTP     administratively down  down
BRI0:1      unassigned      YES    unset    administratively down  down
BRI0:2      unassigned      YES    unset    administratively down  down
Ethernet0   10.200.40.65    YES    TFTP     administratively down  down
Router#configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Router(config)#interface ethernet 0
Router(config-if)#no shutdown
Router(config-if)#
00:30:02: %LINK-3-UPDOWN: Interface Ethernet0, changed state to up
00:30:03: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Ethernet0, changed state to up
Router(config)#config-reg 0x2102
Router(config)#^Z
Router#
00:04:36: %SYS-5-CONFIG_I: Configured from console by console
Router#write memory

config-reg 0x2102 コマンドを発行した後、新しいコンフィギュレーション レジスタの値は即座には適用されません。 新しい値はルータがリロードされた後に適用されます。 次の show version コマンドの出力は、現在の値(0x142)と、次回のリロード後に適用される値(0x2102)を示しています。

Router#show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) C800 Software (C800-NSY6-MW), Version 12.2(10b), RELEASE SOFTWARE (fc1)
Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.
Compiled Thu 11-Jul-02 19:53 by pwade
Image text-base: 0x000F2000, data-base: 0x0086C000

ROM: TinyROM version 1.0(3)
leased uptime is 7 minutes
System returned to ROM by power-on
System image file is "flash:c800-nsy6-mw.122-10b.bin"

Cisco C803  (MPC850) processor (revision 1) with 52940K bytes of virtual memory.
Processor board ID JAD03325506 (2953252)
CPU part number 0x2100
X.25 software, Version 3.0.0.
Bridging software.
Basic Rate ISDN software, Version 1.1.
2 POTS Ports
1 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
1 ISDN Basic Rate interface(s)
12M bytes of physical memory (DRAM)
8K bytes of non-volatile configuration memory
12M bytes of flash on board (8M from flash card)

Configuration register is 0x142
 
!--- この値は次回のリロード時に 0x2102 に変更されます。

Router#show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) C800 Software (C800-NSY6-MW), Version 12.2(10b), RELEASE SOFTWARE (fc1)
Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.
Compiled Thu 11-Jul-02 19:53 by pwade
Image text-base: 0x000F2000, data-base: 0x0086C000

ROM: TinyROM version 1.0(3)
leased uptime is 0 minutes
System returned to ROM by power-on
System image file is "flash:c800-nsy6-mw.122-10b.bin"

Cisco C803  (MPC850) processor (revision 1) with 52940K bytes of virtual memory.
Processor board ID JAD03325506 (2953252)
CPU part number 0x2100
X.25 software, Version 3.0.0.
Bridging software.
Basic Rate ISDN software, Version 1.1.
2 POTS Ports
1 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
1 ISDN Basic Rate interface(s)
12M bytes of physical memory (DRAM)
8K bytes of non-volatile configuration memory
12M bytes of flash on board (8M from flash card)

Configuration register is 0x2102

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