WAN : ポイントツーポイント プロトコル(PPP)

サブネット マスク、ゲートウェイおよびドメイン名に関する Windows ダイヤルイン クライアントの問題

2005 年 9 月 9 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2007 年 11 月 19 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
背景説明
デフォルト ゲートウェイ
サブネット マスク
各種 Windows プラットフォームの画面キャプチャ
クライアントへのドメイン名情報の受け渡し
      ネットワーク ダイアグラム
      Windows クライアントでの手動によるドメイン名の指定
      BOOTP および DHCP を使用したドメイン情報の取得
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

このドキュメントでは、サブネット マスク、ゲートウェイおよびドメイン名に関する Windows ダイヤルイン クライアントの問題について説明しています。

前提条件

要件

この手順を実行する前に、次の条件が検証済みであることを確認してください。

ルータでは、常に Windows クライアントからのダイヤルイン コールの受け入れが可能である必要があります。 ダイヤルインを設定する必要がある場合は、『着信の非同期コールおよび ISDN コールについて、PRI(一次群速度インターフェイス)の備わったアクセス サーバの設定』のドキュメントを参照してください。

使用するコンポーネント

このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

背景説明

Windows PC では、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP; 動的ホスト制御プロトコル)を使用してダイヤルアップ(PPP)アダプタの IP 情報が取得されることはありません。 代わりに IP Control Protocol(IPCP)を使用します。 IPCP は、PPP ネゴシエーションの端で IP を取り決める Network Control Protocol(NCP)です。 IPCP には、IP アドレスのネゴシエーションと TCP のヘッダー圧縮のオプションがあります(『RFC 1332leavingcisco.comを参照してください)。 Microsoft 社は、自社の PPP 仕様に合わせて IPCP 拡張セットを使用することを勧告しています(『RFC 1877leavingcisco.comを参照してください)。 拡張セットには、ネゴシエート可能な追加のオプションとして、次の 4 つが定義されています。

  • プライマリ Domain Name Server(DNS)アドレス

  • プライマリ NetBIOS Name Server(NBNS)/Windows Internet Naming Service(WINS)サーバ アドレス

  • セカンダリ DNS サーバ アドレス

  • セカンダリ NBNS/WINS サーバ アドレス

Cisco では、これら 6 つのオプションすべてをサポートしています。6 つのオプションによって、ダイヤルアップ(PPP)アダプタを使用する場合に Windows PC で取得できるすべての IP 情報が定義されます。 クライアントに DNS と WINS サーバの情報を指定する方法については、『アクセス サーバでの WINS、DNS、および DHCP の設定』のドキュメントを参照してください。

注:サブネット マスク、デフォルト ゲートウェイおよびドメイン名などの追加情報は、IPCP ネゴシエーションでは、クライアントに受け渡しできません。 これは、『RFC 1877: PPP IPCP Extensions for Name Server Addressesleavingcisco.comに準拠するものです。

このドキュメントは、ダイヤルイン接続での影響と可能な回避策について説明しています。

デフォルト ゲートウェイ

NAS と Windows PC は、PPP を実行するポイントツーポイント接続を確立します。 PC は、複数のインターフェイスとの間で IP トラフィックをルーティングしないホストとして機能します。 IPCP ネゴシエーションの項でも言及したように、PC では自動的に Network Access Server(NAS; ネットワーク アクセス サーバ)の IP アドレスをデフォルト ゲートウェイとして使用します。 PC では、宛先アドレスがローカル アドレスと一致しない場合には、PPP リンク経由で常時到達可能なデフォルト ゲートウェイ(NAS)にパケットを転送する必要があると認識されています。

Microsoft 製品では、PC に割り当てられているアドレス(winipcfg または ipconfig を使用)が、デフォルト ゲートウェイ アドレスとして表示されるようになっています。 ダイヤルアップ アダプタによる IP 接続が正常に動作している場合、これは問題ありません。

注:PC クライアントが LAN に接続されていて、次に(ダイヤルアップ ネットワークを使用して)NAS に接続する場合、PC では第 2 接続のデフォルト ゲートウェイが使用されます。 これにより LAN 接続が失われる場合があります。 詳細については、次の Microsoft のサポート技術情報を参照してください。 『Q128647: Troubleshooting TCP/IP LAN and RAS Routing Issuesleavingcisco.com

サブネット マスク

ダイヤルによるポイントツーポイントの接続環境では、サブネット マスクは不要です。

Microsoft 製品では、これらのフィールドはブランクのままではなく、サブネット マスクとしてアドレスのクラスフル マスクが表示されるようになっています。 通常、Windows NT 3.5 ではサブネット マスク 0.0.0.0 が表示されます。Win2k と XP ではマスク 255.255.255.255 が表示されますが、NT 3.51 以降では Windows 95 および 98 と同様に IP アドレス クラスに従ったクラスフル マスクが表示されます。

ダイヤルアップ アダプタによる IP 接続が正常に動作している場合は、この情報について懸念する必要はありません。

サブネット マスクの詳細については、『新規ユーザのための IP アドレス指定とサブネット化』のドキュメントを参照してください。

各種 Windows プラットフォームの画面キャプチャ

サブネット マスクとゲートウェイの情報を取得するには、Windows 95 および 98 のマシンでは Windows IP Configuration Program(winipcfg)を実行し、Windows NT、2000、および XP のマシンでは Windows NT Configuration Program(ipconfig)を実行します。 サンプルとして次の画面キャプチャを示します。

Windows 95:

DUN_95_winipcfg.gif

Windows 95 のサンプル画面

Windows 98:

DUN_98_winipcfg.gif

Windows 98 のサンプル画面

Windows NT:

DUN_NT_ipconfig.gif

Windows NT のサンプル画面
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

Windows 2000/XP:

DUN_00_ipconfig.gif

Windows 2000/XP のサンプル画面
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

クライアントへのドメイン名情報の受け渡し

IPCP ではドメイン名情報の受け渡しができないため、選択肢が 3 つあります。

  • ユーザがリソースの Fully Qualified Domain Name(FQDN; 完全修飾ドメイン名)を使用する。

  • Windows PC の TCP/IP プロパティでドメイン名情報を手動で指定する。 これは、規模の大きい Windows 95 や 98 のクライアント ベースの NAS では、唯一の実行可能なオプションである可能性があります。 IPCP ネゴシエーションが完了した後、BOOTP および DHCP を使用してこの情報を取得します。

  • Windows クライアントが NAS に DHCP inform パケットを送信し、NAS からドメイン名情報が送り返される。 DHCP の機能が NAS 自体にある場合も、外部 DHCP サーバである場合もあります。 現在、DHCP inform の送信がサポートされているのは、Windows 2000 および XP のクライアントだけです。 これは、Microsoft 社の Web サイトで確認してください。

ネットワーク ダイアグラム

161.gif

ネットワーク ダイアグラム
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

Windows クライアントでの手動によるドメイン名の指定

クライアントの TCP/IP プロパティでドメイン名を設定します。 詳細については、次の Microsoft のサポート技術情報を参照してください。 『Q200211-DUN Clients Do Not Receive DNS Domain Name over RAS/RRASleavingcisco.com

一部の Microsoft オペレーティング システム(たとえば、Windows 95 および 98)では、DHCP inform による NAS からのドメイン名の取得がサポートされていない場合があります。 そのため、クライアントでドメイン名を手動で指定することが、唯一の可能な選択肢である可能性があります。 ただし、Microsoft 社の Web サイトを参照して、使用中の Windows OS のバージョンにその機能が含まれているかどうかを確認することを推奨します。

BOOTP および DHCP を使用したドメイン情報の取得

IPCP ネゴシエーションが完了した後で、ルータは BOOTP(『RFC 1533leavingcisco.com)を使用して、ダイヤルアップ クライアントに追加情報を送ることができます。

Windows 2000 や XP のクライアントでは、NAS に DHCP inform(オプション 15)パケットが送信されます。 NAS は、ドメイン名情報で応答します。 DHCP や BOOTP の機能が NAS 自体にある場合も、外部 DHCP サーバにある場合もあります。

Windows クライアントの設定

Windows 2000 および XP のクライアントでは、レジストリへの変更をいくつか行うと、DHCP inform パケットを送信できます。 クライアント設定の詳細については、次の Microsoft のサポート技術情報を参照してください。 『Q312468-How to Request Additional DHCP Options from a DHCP Serverleavingcisco.com

クライアント PC で変更を行う前に、Microsoft 社の Web サイトでクライアント設定手順を確認することを強く推奨します。

warning 警告:Windows レジストリは、編集に誤りがあるとシステムをブートできなくなるため、経験のあるシステム管理者以外はレジストリを編集しないでください。 適切な注意事項については、Microsoft 社の Web サイトを参照してください。

NAS での DHCP の使用

NAS で DHCP を設定するには、次のドキュメントを参照してください。

dhcp プール設定で domain-name コマンドを使用して、クライアントに提供されるドメイン名を指定できます。 IOS の DHCP 機能は、Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.0(1)T で導入されました。

外部 DHCP サーバの使用

外部 DHCP サーバを代りに使用して、BOOTP を使用しているクライアントに必要なドメイン名情報を提供できます。 次のステップを実行します。

  • ドメイン名のアトリビュートで DHCP サーバを設定します。 このオプションの指定に関する詳細情報については、DHCP サーバのドキュメントを参照してください。

  • Group-Async インターフェイス(モデム用)で ip helper-address address コマンドを設定する、または ISDN コール用にシリアル x:23(d-チャネル)またはダイヤラ インターフェイス(いずれかコール制御する方)を適切に設定します。 アドレスは BOOTP 要求が転送される DHCP サーバの IP アドレスを指定する必要があります。


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