音声とユニファイド コミュニケーション : Cisco Unified Communications Manager(CallManager)

CallManager の MoH に G.711 コーデックを使用し、音声コールに G.729 コーデックを使用する設定例

2006 年 2 月 3 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 2 月 3 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
Cisco CallManager の設定
      ステップ 1: MoH、HQ、Remote の各リージョンの作成
      ステップ 2: 各リージョンのコーデックの指定
      ステップ 3: HQ_DP、Remote_DP、MoHServer_DP の各デバイス プールの作成
      ステップ 4: 各デバイス プールに対応するリージョンの指定
      ステップ 5: 相当するデバイス プールへの IP Phone の配置
      ステップ 6: MoHServer_DP デバイス プールへの MoH サーバの配置
      ステップ 7: Cisco IP Voice Media Streaming Application の Supported MoH Codecs に正しいコーデックが選択されていることの確認
確認
トラブルシューティング
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

一般的な Cisco CallManager の設定では、低速な WAN リンクを通過する必要がある音声コールと Music on Hold(MoH; 保留音)のストリームに対して、帯域幅を節約するために G.729 コーデックを使用します。WAN リンクを通過する音声または MoH のトラフィックには、引き続き G.729 コーデックを使用することをお勧めします。ただし、一部の状況では、MoH ストリームに適切な品質を G.729 では提供できない場合があります。これは、G.729 コーデックが会話用に最適化されているためです。そのため、一般的に MoH に対しては、あまり高い音質を提供できません。

G.729 による MoH が許容できないと判断される状況では、G.729 で音声コールを処理したまま、MoH では強制的に G.711 が使用されるように設定できます。この設定は、Cisco CallManager の「リージョン」の設定を使用して行います。Cisco CallManager の 1 つのリージョンに MoH サーバだけを設定すると、ユーザが保留されたり、ネットワークによる保留が発生した際に、MoH サーバと他のリージョンとの間で使用されるコーデックを指定できます。この方法を利用すれば、音声コールで引き続き G.729 を使用しながら、MoH ストリームでは G.711 を使用できるようになります。その結果、音質が向上します。このドキュメントでは、その実現方法を説明します。

注:この機能がサポートされるのは、Cisco CallManager を中央集中型で配置した場合だけです。

前提条件

要件

このドキュメントに関する特別な要件はありません。

使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は Cisco CallManager 4.0(1)sr2 に基づいていますが、リージョンを作成できる Cisco CallManager のすべてのリリースに同じ概念を適用できます。

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

Cisco CallManager の設定

必要とする特定の設定に焦点をあてるために、HQ という名前の中央サイトがあると仮定します。HQ には Cisco CallManager サーバがあります。また、Remote という名前のリモート サイトも 1 つあります。MoH サーバは、中央サイトの Cisco CallManager 自身に設定されています。

注:Cisco CallManager の Media Resource Group の設定および Media Resource Group List の設定については、このドキュメントでは説明しません。このドキュメントでは、デフォルトの SampleAudioSource を音声ソースとして使用します。

次のステップを実行する必要があります。

  1. MoH、HQ、Remote という 3 つのリージョンの作成。

  2. 各リージョンのコーデックの指定。

  3. HQ_DP、Remote_DP、MoHServer_DP という 3 つのデバイス プールの作成。

  4. 各デバイス プールに対応するリージョンの指定。たとえば、「HQ_DP」というデバイス プールのリージョンは「HQ」です。

  5. 相当するデバイス プールへの IP Phone の配置。たとえば、HQ では、HQ_DP というデバイス プールに IP Phone を配置します。

  6. MoHServer_DP デバイス プールへの MoH サーバの配置。

  7. Cisco IP Voice Media Streaming Application の Supported MoH Codecs に正しいコーデックが選択されていることの確認。

ステップ 1: MoH、HQ、Remote の各リージョンの作成

System > Region > Add a New Region の順に選択して、次のリージョンをそれぞれ作成します。

  • MoH

  • HQ

  • Remote

ステップ 2: 各リージョンのコーデックの指定

MoH リージョンには、次のコーデックを指定します。

  • デフォルト:G.711

  • HQ:G.711

  • MoH(このリージョン内):G.711

  • Remote:G.711

moh-g711-vcalls-g729-1.gif

MoH リージョンのコーデック
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

HQ リージョンには、次のコーデックを指定します。

  • デフォルト:G.729

  • HQ(このリージョン内):G.729

  • MoH:G.711

  • Remote:G.729

moh-g711-vcalls-g729-2.gif

HQ リージョンのコーデック
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

Remote リージョンには、次のコーデックを指定します。

  • デフォルト:G.729

  • HQ:G.729

  • MoH:G.711

  • Remote(このリージョン内):G.729

moh-g711-vcalls-g729-3.gif

Remote リージョンのコーデック
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

ステップ 3: HQ_DP、Remote_DP、MoHServer_DP の各デバイス プールの作成

System > Device Pool > Add a New Device Pool の順に選択して、次の 3 つのデバイス プールをそれぞれ作成します。

  • HQ_DP

  • Remote_DP

  • MoHServer_DP

ステップ 4: 各デバイス プールに対応するリージョンの指定

MoHServer_DP デバイス プールには、リージョンとして MoH を指定します。

moh-g711-vcalls-g729-4.gif

MoHServer_DP デバイス プールには MoH
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

注:MoH サーバでは、デフォルトの SampleAudioSource が音声ソースとして使用されています。

HQ_DP デバイス プールには、リージョンとして HQ を指定します。

moh-g711-vcalls-g729-5.gif

HQ_DP デバイス プールには HQ
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

Remote_DP デバイス プールには、リージョンとして Remote を指定します。

moh-g711-vcalls-g729-6.gif

Remote_DP デバイス プールには Remote
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

ステップ 5: 相当するデバイス プールへの IP Phone の配置

IP Communicator が Remote リージョンにあり、Cisco 7960 IP Phone が HQ リージョンにあるという仮定に基づいて、Remote_DP というデバイス プールに IP Communicator を配置します。

moh-g711-vcalls-g729-7.gif

Remote_DP に IP Communicator を配置
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

Cisco 7960 を HQ_DP に配置します。

moh-g711-vcalls-g729-8.gif

HQ_DP に Cisco 7960 を配置
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

ステップ 6: MoHServer_DP デバイス プールへの MoH サーバの配置

Service > Media Resource の順に選択して、MoH サーバを選択します。

Device Pool フィールドで MoHServer_DP を選択します。

moh-g711-vcalls-g729-9.gif

MoHServer_DP を選択
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

ステップ 7: Cisco IP Voice Media Streaming Application の Supported MoH Codecs に正しいコーデックが選択されていることの確認

Service > Service Parameters の順に選択し、Service プルダウン メニューから Cisco IP Voice Media Streaming App を選択します。

moh-g711-vcalls-g729-10.gif

Cisco IP Voice Media Streaming App を選択
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

Clusterwide Parameters で、MoH 用にサポートする必要があるコーデックを選択します。

ここでは G.729 が選択されていますが、必要なのは G.711 だけです。複数のコーデックを選択する際には、CTRL キーを押したまま、複数のコーデックをリストからマウスで選択します。

moh-g711-vcalls-g729-11.gif

必要なコーデックを選択
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

確認

Cisco 7960 から IP Communicator へコールを発信します。コールが応答されたら、IP Communicator 画面の ? をダブルクリックして、コール統計情報を表示します。

注:ここで使用されているコーデックは G.729 です。

moh-g711-vcalls-g729-12.gif

IP Communicator へコールを発信してコール統計情報を表示
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

Cisco 7960 から、ユーザ(IP Communicator の電話機)を保留状態にして、コール統計情報を表示します。

注:この時点でコーデックは G.711 になります。このコーデックが MoH の伝送に使用されます。

moh-g711-vcalls-g729-13.gif

IP Communicator を保留状態にしてコール統計情報を表示
※ 画像をクリックすると、大きく表示されます。

トラブルシューティング

現在、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。


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