ワイヤレス / モビリティ : ワイヤレス LAN(WLAN)

ワイヤレス LAN コントローラ(WLC)のソフトウェア アップグレード

2009 年 6 月 16 日 - ライター翻訳版
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目次


概要

このドキュメントでは、Wireless LAN Controller(WLC; ワイヤレス LAN コントローラ)でソフトウェアをアップグレードする際の手順と要件を説明しています。このアップグレード手順は、バージョン 3.2、4.0、4.1 およびそれよりも後のバージョンで基本的に同じです。ところが、4.1 以降のバージョンへのアップグレードの前に適合している必要のある追加の要件があるので、各セクションを慎重にお読みください。



前提条件

要件

基本的なネットワークの知識、および、Cisco ワイヤレス LAN コントローラの基本設定とインストールに精通していることに加えて、WLC のアップグレードを試行する前には、次の要件に適合していることを確認してください。各主要要件にはバージョン特有の要件もある点に注意してください。

  • WLC の管理 IP アドレスから到達可能なネットワーク上の TFTP サーバ

    ソフトウェア アップグレードに使用可能な TFTP サーバがあることを確認してください。TFTP サーバをセットアップする際は、次のガイドラインを遵守してください。

    • サービス ポートを介してアップグレードする場合、サービス ポートはルーティング可能ではないため、TFTP サーバはサービス ポートと同じサブネットにある必要があります。そうではない場合は、コントローラにスタティック ルートを作成する必要があります。

    • 分散システム ネットワーク ポートを介してアップグレードする場合、分散システム ポートはルーティング可能なため、TFTP サーバは同じサブネットに置くことも、別のサブネットに置くこともできます。

    • Cisco Wireless Control System(WCS)の組み込み TFTP サーバとサードパーティ製の TFTP サーバは同じ通信ポートを使用するため、サードパーティ製 TFTP サーバを WCS と同じコンピュータで動作させることはできません。

    • 比較的新しいコントローラ ソフトウェアのリリースではサイズが 32 MB を超えるため、使用する TFTP サーバで 32 MB よりも大きいファイルがサポートされていることを確認する必要があります。このサイズのファイルをサポートする TFTP サーバには、tftpd32 と WCS 内の TFTP サーバがあります。

  • Wireless Software Center登録ユーザ専用)からダウンロードされ、TFTP サーバのルート(root)ディレクトリに置かれたソフトウェア アップグレード ファイル
    一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

    3.2 および 4.0 へのアップグレード:プライマリ ソフトウェア イメージとブートローダ ソフトウェア イメージが 1 つのファイルにバンドルされています。ファイル名はコントローラとソフトウェアのバージョンに依存しています。

    3.2 および 4.0 のアップグレード イメージには、次の命名構文が使用されています。

    • AIR-WLCxxxx-K9-3-2-x-x.aes:これは 3.2 アップグレード イメージの構文です。

    • AIR-WLCxxxx-K9-4-0-x-x.aes:これは 4.0 アップグレード イメージの構文です。

    4.1 へのアップグレード:バージョン 4.1 ではメイン ソフトウェア イメージとブート ソフトウェア イメージが分離ファイルになっているので、ファイルを別々にアップグレードする必要があります。ブート ソフトウェア イメージはコントローラ ブート カーネルとブート メニュー スクリプトから構成されています。Cisco Wireless Services Module(WiSM)、Catalyst 3750G Wireless LAN Controller、および 4400 シリーズ コントローラ用に、このイメージにはコントローラのブートローダも含まれています。WiSM、Catalyst 3750G Wireless LAN Controller、および 4400 シリーズ コントローラでは、バージョン 4.1 への最初のアップグレードの際に、ブート ソフトウェアのアップグレードが必要な手順になります。

    4.1 のメイン ソフトウェア イメージとブート ソフトウェア イメージには、次の命名構文が使用されています。

    • AIR-WLCxxxx-K9-4-1-x-x.aes:これは 4.1 のメイン ソフトウェア イメージの構文です。

    • AIR-WLCxxxx-K9-4-1-x-x_ER.aes:これは 4.1 のブート イメージの構文です。

  • 4.1 へのアップグレードのみ:最低限 3.2.195.10(あるいはさらに新しい 3.2 ソフトウェア)または 4.0.206.0(あるいはさらに新しい 4.0 ソフトウェア)が稼働するワイヤレス LAN コントローラ

    コントローラの組み込み TFTP クライアント ソフトウェアでは 32 MB を超える転送はサポートされていないため、3.2.195.10 よりも古い 3.2 ソフトウェアのバージョンから、あるいは、4.0.206.0 よりも古い 4.0 ソフトウェアのバージョンからコントローラを直接アップグレードすることはできません。詳細は以下の表を参照してください。3.2.195.10 よりも古い 3.2 ソフトウェアのバージョン、あるいは、4.0.206.0 よりも古い 4.0 ソフトウェアのバージョンを使用している場合は、コントローラをバージョン 4.1 にアップグレードする前に、バージョン 3.2.195.10(あるいはさらに新しい 3.2 バージョン)または 4.0.206.0(あるいはさらに新しい 4.0 バージョン)にアップグレードする必要があります。

    ソフトウェア イメージ 3.2.195.10 と 4.0.206.0 は、バージョン 4.1 へのアップグレードをサポートする最初のイメージです。将来、これらのバージョンが保留にされるか、Software Center から削除される場合は、その時点で利用可能な最新バージョンを使用できます。

    コントローラ ソフトウェア リリース 4.1.185.0 へのアップグレード パス

    コントローラ ソフトウェア リリース 4.1.185.0 へのアップグレード パス

  • 4.2 へのアップグレード:使用しているコントローラで、ソフトウェア リリース 3.2.195.10(あるいはさらに新しい 3.2 リリース)、4.0.206.0(あるいはさらに新しい 4.0 リリース)、または 4.1.171.0(あるいはさらに新しい 4.1 リリース)が稼働している場合、コントローラをソフトウェア リリース 4.2.61.0 に直接アップグレードできます。コントローラで 3.2 か 4.0 の初期リリースが稼働している場合は、そのコントローラを 4.2.61.0 にアップグレードする前に、中継リリースへアップグレードする必要があります。下記の表は、ソフトウェア リリース 4.2.61.0 をダウンロードする前に従う必要のあるアップグレード パスを示しています。

    コントローラ ソフトウェア リリース 4.2.61.0 へのアップグレード パス

    コントローラ ソフトウェア リリース 4.2.61.0 へのアップグレード パス

  • 5.0 へのアップグレード:コントローラ ソフトウェアは 2 リリース以内のみアップグレード可能です。2 リリースより間の開いたアップグレードを行うには、まず中継リリースをインストールする必要があります。たとえば、コントローラで 4.1 または 4.2 のソフトウェア リリースが稼働している場合、このコントローラをソフトウェア リリース 5.0.148.0 に直接アップグレードできます。コントローラで 3.2 か 4.0 のリリースが稼働している場合は、そのコントローラを 5.0.148.0 にアップグレードする前に、中継リリースへアップグレードする必要があります。下記の表では、ソフトウェア リリース 5.0.148.0 をダウンロードする前に従う必要のあるアップグレード パスが説明されています。

    コントローラ ソフトウェア リリース 5.0.148.0 へのアップグレード パス

    コントローラ ソフトウェア リリース 5.0.148.0 へのアップグレード パス

    Cisco では、コントローラに Cisco Unified Wireless Network Controller ブート ソフトウェア 5.0.148.0 の ER.aes ファイルもインストールすることを推奨いたします。このファイルは障害 CSCsd52483 を解決するもので、コントローラの適切な動作を保証するために必要です。ER.aes ファイルは、すべてのコントローラ プラットフォームにインストール可能です。

    以前の ER イメージとは異なり、5.0.148.0 の ER.aes ファイルをインストールする際に、新しいブートローダ ファイルはロードされません。これはすべてのコントローラに当てはまります。4.2.112.0 の ER.aes ファイルが、ブートローダが含まれる最後の ER ファイルです。最新のブートローダが必要な場合は、4.2.112.0 の ER.aes ファイルをインストールしてください。CSCsd52483 用の修正を入手する必要がある場合は、5.0.148.0 の ER.aes ファイルもインストールしてください。

    ER.aes ファイルは、コントローラ ソフトウェアのファイルからは独立しています。任意のコントローラ ソフトウェア ファイルと任意の ER.aes ファイルを一緒に稼働させられますが、最新のブート ソフトウェア ファイル(5.0.148.0 の ER.aes)をインストールする際には、以前のブート ソフトウェア ER.aes ファイルと現行のブート ソフトウェア ER.aes ファイルすべてでブート ソフトウェアの修正がインストールされていることが確認されます。

    注:コントローラ ソフトウェア リリース 5.0.148.0 にアップグレードする際、LWAPP モードがレイヤ 2 に設定されている場合には、これがレイヤ 3 に変更されます。コントローラ ソフトウェア リリース 5.0.148.0 から 4.2.61.0 以前のリリースにダウングレードする場合には、LWAPP モードがレイヤ 3 からレイヤ 2 に変わります。これにより、アクセス ポイントがコントローラに加入しないことがよく発生し、この問題を解決するには、コントローラを手動でレイヤ 3 にリセットする必要があります。

  • 5.2 へのアップグレード:コントローラをソフトウェア リリース 5.2.157.0 にアップグレードする前に、次のルールに適合している必要があります。

    • AP801 シリーズの Lightweight アクセス ポイントをコントローラ ソフトウェア リリース 5.2.157.0 で使用する前に、Cisco 800 シリーズ統合サービス ルータ(ISR)のソフトウェアを Cisco IOS リリース 12.4(22)T にアップグレードする必要があります。

    • コントローラ ソフトウェアのアップグレードまたはダウングレードは、特定のリリース間でのみ実行できます。一部のインスタンスでは、ソフトウェア リリース 5.2.157.0 のアップグレードの前に、まず中継リリースをインストールする必要があります。次の表では、ソフトウェア リリース 5.2.157.0 をダウンロードする前に従う必要のあるアップグレード パスが説明されています。

      コントローラ ソフトウェア リリース 5.2.157.0 へのアップグレード パス

      コントローラ ソフトウェア リリース 5.2.157.0 へのアップグレード パス

      Cisco では、すべてのコントローラ プラットフォームに Cisco Unified Wireless Network Controller ブート ソフトウェア 5.2.157.0 の ER.aes ファイルもインストールすることを推奨いたします。このファイルは CSCsm03461 を解決するもので、show sysinfo CLI コマンドの出力に ER.aes ファイルのバージョン情報を表示するのに必要です。この ER.aes ファイルをインストールしないと、コントローラではこの障害の修正を取得できず、このコマンドの出力では、Emergency Image Version フィールドに「Error-dev」と表示されます。



使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。

  • TFTP サーバ Tftpd32 バージョン 3.22 が稼働する、ネットワーク上の PC

  • この例では、バージョン 5.2.178.0 へのアップグレードです。そのため、メイン イメージ(AIR-WLC4400-K9-5-2-178-0.aes)とブート イメージ(AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes)が両方とも TFTP サーバ(Tftpd32 バージョン 3.22)のルート(root)ディレクトリに置かれています。3.2 および 4.0 へのアップグレードでは、ブートローダはメイン イメージにバンドルされているので、必要なのはメイン イメージだけです。

  • 5.0.148.0 が稼働する 4400 WLC、この場合、ソフトウェア リリース 5.2.178.0 への直接アップグレードが可能です。



サポート対象プラットフォーム

このドキュメントは、下記のハードウェア プラットフォームにも適用可能です。

  1. Cisco 2000 シリーズ Wireless LAN Controller

  2. Cisco 2100 シリーズ Wireless LAN Controller

  3. Cisco 4100 シリーズ Wireless LAN Controller

  4. Cisco 4400 シリーズ Wireless LAN Controller

  5. Cisco Airespace 3500 シリーズ WLAN Controller

  6. Cisco Airespace 4000 シリーズ Wireless LAN Controller

  7. Cisco Wireless LAN Controller モジュール

  8. Cisco Catalyst 3750 シリーズ Integrated Wireless LAN Controller

  9. Cisco Catalyst 6500 シリーズ/7600 シリーズ Wireless Services Module(WiSM)



表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。



WLC のソフトウェア アップグレード手順

Cisco WLC をアップグレードするには、次の 2 つの方法のいずれかを使用できます。

WLC のソフトウェア アップグレードには、次の手順が推奨されます。

  1. 使用しているコントローラのコンフィギュレーションのバックアップを TFTP サーバにアップロードします。

  2. コントローラで 802.11a と 802.11b/g のネットワークをディセーブルにします。

  3. コントローラでプライマリ イメージをアップグレードします。

  4. コントローラでブート イメージをアップグレードします。

    注:これは、WiSM、3750G Wireless LAN Controller、および 4400 シリーズのコントローラでは、4.1 へのアップグレードに必要な手順です。

  5. コントローラで 802.11a と 802.11b/g のネットワークを再度イネーブルにします。

注:アップグレードを実行する前に、ワイヤレス LAN コントローラ上のコンフィギュレーションをバックアップしておくことが強く推奨されます。



GUI を使用したアップグレード手順

このセクションでは、コントローラの GUI を使用して WLC をアップグレードする方法を説明しています。

GUI を使用して WLC をアップグレードする際、コントローラのリブート時にしばらくレイヤ 3(IP)の接続が失われます。このため、アップグレードの処理中はコンソール ポート接続を使用してコントローラの状態をチェックし、必要な場合は何らかの回復手順を緊急に実行することが推奨されます。

コントローラのソフトウェアをアップグレードする際には、そのコントローラに関連付けられたアクセス ポイントのソフトウェアも自動的にアップグレードされます。アクセス ポイントにソフトウェアがロードされている際には、アクセス ポイントの各 LED が順に点滅します。コントローラからは最大で 10 基のアクセス ポイントを同時にアップグレードできます。この処理中は、コントローラやアクセス ポイントの電源を遮断しないでください。そうしないと、ソフトウェア イメージが損傷を受ける可能性があります。コントローラを中継ソフトウェア リリース(たとえば、4.0.217.0)にアップグレードする際には、すべてのアクセス ポイントがそのコントローラに加入して、その中継リリースにアップグレードされるのを待ってから、次のリリースのソフトウェアをインストールします。ネットワークのサイズによっては、多数のアクセス ポイントがあるコントローラのアップグレードに 30 分程度かかる場合があります。一方、ソフトウェア リリース 4.0.206.0 以降でサポートされているアクセス ポイントの同時アップグレード対象数の増加により、アップグレードに要する時間は顕著に削減されているはずです。この間、アクセス ポイントの電源は投入したままにし、コントローラもリセットしないようにしてください。

ワイヤレス LAN コントローラでコードをアップグレードするベスト プラクティスのいくつかについての情報は、『WLC ソフトウェアのアップグレードに関するベスト プラクティス』を参照してください。



手順説明

次の手順を実行します。

  1. 次の手順を実行して、ブラウザを介してコントローラにログインします。

    1. 使用しているコントローラの管理 IP アドレスに HTTPS 接続します(たとえば、https://10.77.244.204)。

      ユーザのクレデンシャルの入力を求めるメッセージが表示されます。

    2. コントローラのユーザ名とパスワードを入力して、OK をクリックします。

      WLC のデフォルトのユーザ名とパスワードは、どちらも admin です。

      Monitor ウィンドウが表示されます。Controller Summary 情報に、WLC で稼働中の現行ソフトウェア バージョンが表示されます。

      Controller Summary 画面

      Controller Summary 画面

  2. 次の手順を実行して、ソフトウェア アップグレード用のダウンロード パラメータを定義します。

    1. ウィンドウの上部のメニューの Commands をクリックします。

      Download File to Controller ウィンドウが表示されます。

    2. ダウンロード パラメータを入力します。

      次のようなパラメータを定義します。

      • TFTP サーバの IP アドレス

      • ファイルのパス

      • 最大リトライ回数

      • タイムアウト

      • ファイル名

      この例では、次のパラメータが使用されています。

      • TFTP サーバの IP アドレス:10.7.244.204

      • 最大リトライ回数:10

      • タイムアウト:6

      • ファイルのパス:./

      • ファイル名:AIR-WLC4400-K9-5-2-178-0.aes

    3. Download をクリックして、アップグレード プロセスを開始します。

      次に例を示します。

      パラメータ設定画面

      パラメータ設定画面

      注:GUI を使用してアップグレードを実行する際、イメージが TFTP サーバのルート(root)ディレクトリにある場合は、File Path にはピリオド(.)を挿入することができます。このようにすれば、イメージが保存されているパスを入力する必要がありません。

  3. ファイル転送が完了したらシステムをリブートして、新しいソフトウェアを有効にします。

    リブートするには、次の例に示すように Click Here をクリックします。

    パラメータ確認画面

    パラメータ確認画面

  4. System Reboot ウィンドウで、ウィンドウの右上にある Reboot をクリックします。

    Reboot クリック画面

    Reboot クリック画面

  5. Reboot System > Save ウィンドウで Save and Reboot をクリックします。

    Save and Reboot クリック画面

    Save and Reboot クリック画面

    リブートの後で、コントローラのログに戻って、新しいバージョンが稼働していることを確認できます。

    注:新しいバージョンは 4.1.170.0 です。

    稼働バージョンの確認画面

    稼働バージョンの確認画面

  6. ブート イメージをアップグレードします(バージョン 4.1 以降のバージョンのアップグレードのみ)。この手順のステップ 1 〜 5 と同じ手順ですが、ロードするのが AIR-WLCxxxx-K9-5-2-157-0-ER.aes イメージである点だけが異なっています。



CLI を使用したアップグレード手順

このセクションでは、コントローラの CLI を使用して WLC をアップグレードする方法を説明しています。

手順説明

次の手順を実行します。

  1. コントローラから TFTP サーバに到達可能であることを確認して、アップグレード ファイルが TFTP サーバのルート(root)ディレクトリにあることを確認します。

    最新のソフトウェア イメージをダウンロードするには、Wireless Software Center登録ユーザ専用)を参照してください。
    一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。
    TFTP サーバのデフォルト ディレクトリにファイルをコピーします。

  2. この手順はコンソール ポート経由で実行するのが最適ですが、コントローラの管理 IP アドレスに SSH や Telnet(イネーブルになっている場合)で接続して、この手順を実行することもできます。SSH や Telnet を使用した場合は、イメージのダウンロードに続くリブート プロセス中、コントローラとの接続が失われることになります。このため、アップグレードが失敗した場合に、コントローラのトラブルシューティングと回復を緊急で実行するために、コンソール アクセスが利用可能である必要があります。コントローラで稼働している現行のソフトウェアを確認するために、コントローラにログインして、show sysinfo コマンドを発行します。

    次は show sysinfo コマンドの出力例で、コントローラで 4.0.217.0 が稼働していることが示されています。

    (Cisco Controller) >show sysinfo
    
    Manufacturer's Name.............................. Cisco Systems Inc.
    Product Name..................................... Cisco Controller
    Product Version.................................. 5.0.148.0
    RTOS Version..................................... 5.0.148.0
    Bootloader Version............................... 4.2.99.0
    Build Type....................................... DATA + WPS
    
    System Name...................................... Cisco_48:53:c3
    System Location..................................
    System Contact...................................
    System ObjectID.................................. 1.3.6.1.4.1.14179.1.1.4.3
    IP Address....................................... 10.77.244.204
    System Up Time................................... 0 days 0 hrs 1 mins 58 sec
    System Timezone Location.........................
    Current Boot License Level.......................
    Next Boot License Level..........................
    
    Configured Country............................... IN  - India
    Operating Environment............................ Commercial (0 to 40 C)
    Internal Temp Alarm Limits....................... 0 to 65 C
    
  3. 次の手順を実行して、ダウンロード パラメータを定義します。

    1. transfer download mode tftp コマンドを発行して、ファイル転送のモードを定義します。

    2. transfer download serverip TFTP_server_IP_address コマンドを発行して、TFTP サーバの IP アドレスを定義します。

    3. transfer download path 'TFTP_server_path' コマンドを発行して、コントローラの OS ソフトウェアがある TFTP のデフォルト ディレクトリのパスを定義します。

    4. transfer download filename filename コマンドを発行して、イメージの名前を指定します。

      次に例を示します。

      (Cisco Controller) >transfer download datatype code
      
      (Cisco Controller) >transfer download mode tftp
      
      (Cisco Controller) >transfer download serverip 10.77.244.196
      
      (Cisco Controller) >transfer download path .
      
      (Cisco Controller) >transfer download filename AIR-WLC4400-K9-5-2-178-0.aes
      
  4. transfer download start コマンドを発行して、アップグレード プロセスを開始します。

    アップグレード プロセスの例を次に示します。

    (Cisco Controller) >transfer download start
    
    Mode............................................. TFTP
    Data Type........................................ Code
    TFTP Server IP................................... 10.77.244.196
    TFTP Packet Timeout.............................. 6
    TFTP Max Retries................................. 10
    TFTP Path........................................ ./
    TFTP Filename.................................... AIR-WLC4400-K9-5-2-178-0.aes
    
    This may take some time.
    Are you sure you want to start? (y/N) y
    
    TFTP Code transfer starting.
    
    TFTP receive complete... extracting components.
    
    Executing backup script.
    
    Writing new RTOS to flash disk.
    
    Writing new Code to flash disk.
    
    Writing new APIB to flash disk.
    
    Executing install_apib script.
    
    Executing fini script.
    
    TFTP File transfer is successful.
                                       Reboot the switch for update to complete.
    
    
  5. アップグレード プロセスが完了したらコントローラをリブートして、新しいコードを有効にします。

  6. reset system コマンドを発行して、「Would you like to save them now?」という質問への応答として y または yes と入力します。

  7. ブートローダ バージョン(4.1 以降のバージョンのアップグレードのみ)を、AIR-WLCxxxx-K9-5-2-157-0-ER.aes ファイルを使用してアップグレードします。この手順のステップ 1 〜 6 と同じ手順です。

    注:2100 シリーズの WLC では、ハードウェアの制限により、ブートローダのバージョンをアップグレードできません。さらに、このモデルでは、より大規模な WLC モデルで行われるようなブートローダのアップグレードは不要です。

    注:ブート イメージのアップグレードはメイン イメージの前後どちらでも可能です。

    ブート イメージの CLI アップグレード プロセスの例を次に示します。

    (Cisco Controller) >transfer download start
    
    Mode....................... TFTP
    Data Type.................. Code
    TFTP Server IP............. 10.77.244.196
    TFTP Packet Timeout........ 6
    TFTP Max Retries........... 10
    TFTP Path.................. ./
    TFTP Filename.............. AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes
    
    
    This may take some time.
    Are you sure you want to start? (y/N) y
    
    TFTP Code transfer starting.
    
    TFTP receive complete... extracting components.
    
    Writing new Emergency Bootloader to flash disk.
    
    Writing new Emergency Bootloader RTOS to flash disk.
    
    TFTP File transfer is successful.
                                       Reboot the switch for update to complete.
    
    

コントローラのコードをダウングレードする際には、コンフィギュレーションは保存されません。コントローラは各リリース間でのアップグレードが可能です。各リリース間でのダウングレードが必要な場合、おそらくリリースが高い方のコンフィギュレーションは使用できません。この回避策は、バックアップ サーバに保存されている以前のコントローラ コンフィギュレーション ファイルをリロードするか、あるいはコントローラの再設定になります。



Wireless Control System を使用するワイヤレス LAN コントローラのアップグレード

Wireless Control System(WCS)を使用してコントローラ(およびアクセス ポイント)のソフトウェアをアップデートするには、次の手順を実行します。

  1. コマンド プロンプト ウィンドウで ping ip address と入力して、WCS サーバがコントローラに到達できることを確認します。外部 TFTP サーバを使用する場合は、ping ip address と入力して、WCS サーバが TFTP サーバに到達できることを確認します。

  2. GUI インターフェイスで Configure > Controllers の順に選択して、All Controllers ページに移動します。

  3. 目的のコントローラのチェックボックスをオンにして、Select a Command ドロップダウン メニューから Download Software を選択して、Go をクリックします。Download Software to Controller ページが WCS に表示されます。

  4. 組み込み型の WCS TFTP サーバを使用する場合は、TFTP Server on WCS System チェックボックスをオンにします。外部 TFTP サーバを使用する場合は、このチェックボックスをオフにして、外部 TFTP サーバの IP アドレスを追加します。

  5. Browse をクリックして、ソフトウェア更新ファイル(たとえば、2000 シリーズのコントローラの場合は AS_2000_release.aes)のある場所に移動します。

    TFTP サーバが使用するように設定されているルート ディレクトリにファイルがアップロードされます。別のディレクトリに変更することもできます。

  6. Download をクリックします。

    WCS がソフトウェアをコントローラにダウンロードし、コントローラがコードをフラッシュ RAM に書き込みます。WCS がこの機能を実行しているときには、Status フィールドに進捗が表示されます。

詳細は、『システム タスクの実行』を参照してください。



確認

稼働中の WLC のソフトウェア バージョンを確認するには、システムがリブートした後にコントローラにログインします。

GUI での稼働バージョンの確認

稼働バージョンの確認画面



トラブルシューティング

このセクションを使用して、ソフトウェア アップグレードのトラブルシューティングを行います。

アップグレード プロセス中にエラーが発生する場合があります。このセクションでは一般的なエラーをいくつか説明しながら、典型的な原因、および WLC のソフトウェア アップグレードを完了するために取り得る修正対策を紹介しています。

  • Code file transfer failed - No reply from the TFTP server:このエラー メッセージが表示されるのは、TFTP サーバがアクティブではない場合です。サーバの TFTP サービスがイネーブルになっているかどうかを確認します。

  • Code file transfer failed - Error from server: File not found. Aborting transfer:このエラー メッセージが表示されるのは、TFTP サーバのデフォルト ディレクトリにソフトウェア アップグレード ファイルがない場合、あるいは、Controller Upgrade ページの「File Name」フィールドに誤ったファイル名を入力した場合です。このエラーをなくすには、イメージ ファイルを TFTP サーバのデフォルト ディレクトリにコピーして、名前とファイル拡張子が TFTP サーバと Controller Upgrade ページの「File Name」フィールドで完全に同じであることを確認します。

  • TFTP Failure while storing in flash!:このエラー メッセージが表示されるのは、TFTP サーバか TFTP クライアントに問題がある場合です。バージョン 4.1 にアップグレードする際に特に重要なのは、32 MB を超えるファイル転送がサポートされている TFTP サーバがあることです。さらに、コントローラをバージョン 4.1 にアップグレードする前に、バージョン 3.2.195.10(あるいはさらに新しい 3.2 バージョン)または 4.0.206.0(あるいはさらに新しい 4.0 バージョン)にアップグレードする必要があります。コントローラ コードの初期リリースでは、32 MB を超えるファイル転送はサポートされていません。コントローラのアップグレードには、TFTP サーバ Tftpd32 の使用が推奨されます。

    WAN リンクを介してアップグレードが行われた際に、デーモン(daemon)から完全なイメージがダウンロードされなかった場合に、このエラー メッセージを受け取る可能性があります。これは、転送の失敗により発生する一般的なエラーです。これは、必ずしもコントローラ上の「不良フラッシュ」を示しているわけではありません。LAN あるいは、その他の高速、低遅延リンクを介してアップグレードを行うことが推奨されます。接続速度が非常に遅いと、TFTP サーバでタイムアウトが発生して、アップグレードが不成功に終わる可能性があります。

    注:適切な TFTP サーバでは、そのサイズのファイル転送がサポートされていない場合、コントローラに結果コードが送信されます。コントローラでは CLI 出力に結果コードが表示されますが、GUI 出力には必ずしも表示されるわけではありません。使用している TFTP サーバで検索する結果コードの例を次に示します。

    • File too large for TFTP Protocol エラー、これは SolarWinds TFTP サーバ バージョン 8.2.4 で発生します。

    • File is too big, try increasing block size. エラー、これは Pumpkin TFTP サーバ バージョン 2.7.2 で発生します。

    これらの 2 つのエラーは TFTP サーバのログで確認できるもので、アップグレードが失敗するとコントローラに報告されます。これらのエラーは、コントローラのアップグレードをサポートする大きいファイルの転送が TFTP サーバではサポートされていないことを示しています。

  • Sanity check failed on file. The file was not downloaded completely!:このエラーが返されるのは、ファイルが完全にはダウンロードされなかった場合です。3.2.195.10 よりも古いバージョン、あるいは 4.0.206.0 よりも古いバージョンから、直接にバージョン 4.1 のソフトウェアにアップグレードしようとすると、このエラーが表示されます。コントローラをバージョン 4.1 にアップグレードする前に、バージョン 3.2.195.10(あるいはさらに新しい 3.2 バージョン)または 4.0.206.0(あるいはさらに新しい 4.0 バージョン)が稼働していることを最初に確認することにより、正しいアップグレード パスに従う必要があります。32 MB を超えるファイル転送がサポートされていないにもかかわらず、結果コードを正しくコントローラに報告するのに失敗する TFTP サーバを使用している場合にも、このエラーが表示される可能性があります。

  • The install partitions are destroyed or the image is corrupted:ソフトウェアをアップグレードしようとしても引き続き失敗する場合は、イメージが破損しているか、あるいはハードウェアの障害である可能性があります。破損したファイルを除外するには、アップグレード イメージの別のコピーをダウンロードする必要があります。これは一般的な問題ではないので、Cisco テクニカルサポートにサポートを求める前に、ここで一覧されている問題のいずれかに該当していないことを確認することが重要です。サポートが必要な場合は、「デバッグ オプション」セクションを参照して、役に立つデバッグ オプションを探してください。

  • Firewall blocking the TFTP transfer:ネットワーク内の何らかのファイアウォールで TFTP トラフィックがブロックされていないことを確認してください。場合によっては、TFTP サーバ アプリケーションでファイアウォールが有効になっている可能性があります。デフォルトでは、ファイアウォールによりすべての TFTP トラフィックがブロックされます。これが、WLC のアップグレードが期待どおりに行われない原因である可能性があります。

デバッグ オプション

debug transfer trace enable コマンドを使用して、ソフトウェアのアップグレード プロセス実行中に発生したイベントを表示することができます。正しくソフトウェアがアップグレードされた場合の debug コマンドの出力例を次に示します。

(Cisco Controller) >debug transfer trace enable
(Cisco Controller) >transfer download datatype code
(Cisco Controller) >transfer download mode tftp
(Cisco Controller) >transfer download serverip 10.77.244.04
(Cisco Controller) >transfer download path .
(Cisco Controller) >transfer download filename AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes
(Cisco Controller) >transfer download start


Mode...................... TFTP  
Data Type................. Code          
TFTP Server IP............ 10.7.244.204
TFTP Packet Timeout....... 6
TFTP Max Retries.......... 10
TFTP Path................. ./
TFTP Filename............. AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes

This may take some time.
Are you sure you want to start? (y/N) y
Thu Apr 26 19:21:21 2007: RESULT_STRING: TFTP Code transfer starting.
Thu Apr 26 19:21:21 2007: RESULT_CODE:1

TFTP Code transfer starting.
Thu Apr 26 19:21:24 2007: Still waiting!  Status = 2
Thu Apr 26 19:21:25 2007: Locking tftp semaphore, 
                          pHost=10.7.244.204 pFilename=./
   AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes
Thu Apr 26 19:21:26 2007: Semaphore locked, now unlocking, 
                          pHost=10.7.244.204 pFilename=./
   AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes
Thu Apr 26 19:21:26 2007: Semaphore successfully unlocked, 
                          pHost=10.7.244.204 pFilename=./
   AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes
Thu Apr 26 19:21:26 2007: TFTP: Binding to local=0.0.0.0 
   remote=10.7.244.204
Thu Apr 26 19:21:36 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:21:39 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:21:42 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:21:48 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:22:23 2007: TFP End: 33862788 bytes transferred 
                          (1 retransmitted packets)
Thu Apr 26 19:22:23 2007: tftp rc=0, pHost=10.7.244.204 
                          pFilename=./AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes
     pLocalFilename=/mnt/download/local.tgz
Thu Apr 26 19:22:23 2007: tftp = 6, file_name=.
   /AIR-WLC4400-K9-5-2-157-0-ER.aes, 
                          ip_address=10.7.244.204, 
   msg=Unknown error - refer to log
Thu Apr 26 19:22:23 2007: upd_get_code_via_tftp = 
   6 (target=268435457 
                          msg=Unknown error - refer to log)
Thu Apr 26 19:22:23 2007: RESULT_STRING: 
   TFTP receive complete... 
                          extracting components.
Thu Apr 26 19:22:23 2007: RESULT_CODE:6

TFTP receive complete... extracting components.
Thu Apr 26 19:22:24 2007: Still waiting!  Status = 2
Thu Apr 26 19:22:27 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:22:28 2007: RESULT_STRING: Executing product check script.
Thu Apr 26 19:22:28 2007: RESULT_STRING: Executing init script.
Thu Apr 26 19:22:28 2007: RESULT_STRING: Executing backup script.

Executing backup script.
Thu Apr 26 19:22:30 2007: Still waiting!  Status = 2
Thu Apr 26 19:22:33 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:22:37 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:23:18 2007: RESULT_STRING: Writing new RTOS to flash disk.

Writing new RTOS to flash disk.
Thu Apr 26 19:23:19 2007: Still waiting!  Status = 2
Thu Apr 26 19:23:19 2007: RESULT_STRING: Writing new Code to flash disk.

Writing new Code to flash disk.
Thu Apr 26 19:23:22 2007: Still waiting!  Status = 2
Thu Apr 26 19:23:24 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:23:24 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:23:41 2007: RESULT_STRING: Writing new APIB to flash disk.

Writing new APIB to flash disk.
Thu Apr 26 19:23:44 2007: Still waiting!  Status = 2
Thu Apr 26 19:23:47 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:23:50 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:24:12 2007: RESULT_STRING: Executing install_apib script.

Executing install_apib script.
Thu Apr 26 19:24:15 2007: Still waiting!  Status = 2
Thu Apr 26 19:24:40 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:24:43 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:24:46 2007: RESULT_STRING: Executing fini script.
Thu Apr 26 19:24:46 2007: RESULT_STRING: 
   TFTP File transfer is successful.
  Reboot the switch for update to complete.
Thu Apr 26 19:24:46 2007: RESULT_CODE:11

TFTP File transfer is successful.
  Reboot the switch for update to complete.

Thu Apr 26 19:24:46 2007: Still waiting!  Status = 2
Thu Apr 26 19:24:49 2007: Still waiting!  Status = 1
Thu Apr 26 19:24:50 2007: ummounting: <umount /mnt/download/>  
                          cwd  = /mnt/application
Thu Apr 26 19:24:50 2007: finished umounting

WLC ソフトウェアのアップグレードが失敗する一般的な理由として、他の次のものがあります。

  • 輻輳や非常に低速のネットワーク接続などのネットワークの問題、これにより TFTP のタイムアウトが発生。

  • 複数の IP アドレスのある TFTP サーバ。

  • TFTP サーバとコントローラ間にルートがない。

  • TFTP サーバかコントローラにデフォルト ゲートウェイが設定されていないか、誤ったデフォルト ゲートウェイが設定されている。

  • TFTP サーバ アプリケーションに問題がある。一部の TFTP サーバでは、転送できるファイルのサイズが制限されています。Tftpd32 バージョン 3.0 TFTP サーバの使用が推奨されます。

  • TFTP サーバから WAN かワイヤレス リンク経由でイメージをダウンロードすると、リンクが信頼できる状態ではないために、結果的に障害が発生する可能性があります。安定した転送を確保するには、イーサネットによる LAN で利用可能な TFTP サーバの使用が常に推奨されます。

  • ネットワークで障害が発生した場合、サービス ポートで WLC のアップグレードが可能ですが、これは帯域外管理を行うことになります。サービス ポートについての詳細は、ドキュメント『クイック スタート ガイド:Cisco 4400 シリーズ Wireless LAN Controller』の「スイッチのサービス ポートの接続」セクションを参照してください。



ワイヤレス LAN コントローラ(WLC)でのプライマリ イメージまたはセカンダリ イメージの削除

WLC では、デフォルトで 2 つのイメージが維持されています。プライマリ イメージとバックアップ イメージがこの 2 つのイメージです。プライマリ イメージは WLC で使用されるアクティブなイメージで、バックアップ イメージはアクティブなイメージに対するバックアップとして使用されます。

WLC を新しいイメージでアップグレードする際に、WLC によりバックアップ イメージに新しいイメージが自動的にコピーされます。

使用しているコントローラで現在稼働しているアクティブなイメージ(プライマリ イメージ)を確認するには、WLC の GUI で Monitor をクリックして、コントローラの GUI の Controller Summary にある Software Version フィールドを調べます。CLI では、show boot コマンドを使用して、WLC にあるプライマリとバックアップのイメージを確認できます。次に例を示します。

(Cisco Controller) >show boot
Primary Boot Image............................... Code 5.2.178.0 <active>
Backup Boot Image................................ Code 5.0.148.0

WLC でイメージの削除や上書きを行うには、保存しておくイメージで WLC をブート アップして、アップグレードを実行します。この方法では、新しいイメージによりバックアップ イメージが置き換えられます。

config boot <primary/backup> コマンドを使用して、WLC のアクティブ ブート イメージを手動で変更することもできます。

(Cisco Controller) >config boot ?

primary        Sets the primary image as active.
backup         Sets the backup image as active.

注:WLC で新しいアクティブなイメージを使用するようにするには、WLC のコンフィギュレーションを保存してリブートする必要があります。



以前のコンフィギュレーションに特定の文字が使用されていた場合にソフトウェア アップグレードが失敗する可能性

コントローラのソフトウェア リリース 4.2.61.0 以降では、コントローラのブートアップ コンフィギュレーション ファイルはバイナリ形式ではなく、Extensible Markup Language(XML)形式で保存されています。コントローラを 4.2.61.0 以降のソフトウェア リリースにアップグレードする際に、バイナリ コンフィギュレーション ファイルは XML に変換されて移行されますが、コンフィギュレーション ファイルにユーザ コンフィギュレーション ストリングの一部として、&<>'"" のいずれかの文字が含まれていると、コンフィギュレーション ファイルの移行が正しく行われません。

たとえば、R&D と名付けられた WLAN プロファイルがあると、このプロファイル名が 4.1 および以前のコンフィギュレーションでは有効であったとしても、2 回目のリブートの後で XML 解析エラーが発生します。

注:ソフトウェア リリース 5.0.148.0 が稼働するコントローラには、バイナリ コンフィギュレーション ファイルをダウンロードできません。さらに、このコンフィギュレーション ファイルには修正を加えないようにしてください。このファイルに修正を加えてから、コントローラにダウンロードすると、コントローラではリブート中に巡回冗長検査(CRC)エラーが表示され、コンフィギュレーション パラメータがデフォルト値に戻されます。




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