WAN : ポイントツーポイント プロトコル(PPP)

PPP のトラブルシューティング フローチャート

2009 年 4 月 15 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2007 年 12 月 18 日) | フィードバック

目次


概要

このフローチャートは、マルチアクセス テクノロジー ソリューションに幅広く使用されている Point-to-Point Protocol(PPP; ポイントツーポイント プロトコル)のトラブルシューティングに役立ちます。

下記のフローチャートと出力例では、レガシー Dialer-on-Demand Routing(DDR)を使用して、Integrated Services Digital Network(ISDN)Basic Rate Interface(BRI; 基本インターフェイス)PPP 接続を設定しています。ただし、ダイヤラ ロータリーグループ、ダイヤラ プロファイル、またはシリアル リンク経由の PPP を使用する場合は、PPP 接続を持つ他のルータ(ブランチ オフィスなど)への接続にも同じトラブルシューティング手順が適用されます。

ポイントツーポイント プロトコルの詳細と、Cisco IOS(R) ソフトウェアでサポートされる PPP の機能については、Cisco Learning Connection登録ユーザでありログインが必要)を参照し、Search for training フィールドでキーワード PPP を使用して検索してください。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

PPP ネゴシエーションの各フェーズの詳細説明と、debug ppp negotiation の出力については、『debug ppp negotiation の出力について』を参照してください。



はじめに

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。



前提条件

次の前提条件を満たしていることを確認してください。

  • debug ppp negotiation および debug ppp authentication が有効。

  • debug ppp negotiation の出力を読み取って理解できる必要があります。詳細は、『debug ppp negotiation の出力について』を参照してください。

  • PPP 認証フェーズは、Link Control Protocol(LCP; リンク コントロール プロトコル)フェーズが完了して「オープン」状態になるまで開始されません。debug ppp negotiation で LCP がオープンであると表示されない場合、先に進む前にこの問題のトラブルシューティングを行う必要があります。


使用するコンポーネント

このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。



用語

ローカル マシン(またはローカル ルータ):デバッグ セッションが現在実行されているシステムを指します。デバッグ セッションをあるルータから他のルータへ移動させた場合、「ローカル マシン」という用語は、新たに対象となったルータに対して適用されます。

ピア:ポイントツーポイント リンクの他方の端を意味します。したがって、このデバイスはローカル マシンではありません。

たとえば、RouterA で debug ppp negotiation コマンドを実行する場合は、このルータがローカル マシンで、RouterB がピアになります。ただし、デバッグの対象を RouterB に変更した場合は、RouterB がローカル マシンになり、RouterA がピアになります。

注:ローカル マシンとピアという用語は、クライアント サーバの関係を意味するものではありません。デバッグ セッションがどこで実行されているかによって、ダイヤルイン クライアントはローカル マシンまたはピアになります。



トラブルシューティング フローチャート

このドキュメントには、トラブルシューティングに役立つように、いくつかのフローチャートを掲載しています。次のフローチャートに進むには、丸印の中の番号をクリックしてください。

注:トラブルシューティングを正しく行うため、次のフローチャートに示されている手順の一部を省略しないでください。



PPP Link Control Protocol(LCP; リンク コントロール プロトコル)フェーズ

PPP(LCP)フローチャート

PPP 接続に使用される非同期モデム

このセクションでは、非同期モデムの PPP 接続への使用方法を説明しています。ローカル ルータで発信 LCP フレームは確認できるが、着信 LCP フレームが見当たらない。

この場合、次の 2 つのうちのいずれかが原因と考えられます。

  • ローカル ルータとリモート ルータ両方のモデムがトレイン アップしているが、PPP がリモート ルータで起動しない。この問題をトラブルシューティングするには、『モデムのトラブルシューティング』のセクション「モデムは正常にトレイン アップするが、PPP が開始しない」を参照してください。

  • ローカルとリモート両方のルータのモデムがトレイン アップし、PPP が両方のルータで開始するが、コールがすぐにドロップする。このため、リモート ルータからの着信 LCP フレームを受信できません。この問題のトラブルシューティングには、『モデムのトラブルシューティング』のセクション「モデムは正常にトレイン アップし、PPP が開始するが、その後コールがドロップする」を参照してください。

モデムのトラブルシューティングについての詳細は、『モデムのトラブルシューティング』を参照してください。



PPP 発信 LCP オプション

次のフローチャートは、LCP フェーズでネゴシエートされる最も一般的な PPP LCP パラメータのいくつかを取り上げたものです。このフローチャートは、PPP ローカル マシンが PPP リモート ピアとネゴシエートしていない LCP パラメータを特定するのに役立ちます。

PPP(LCP)フローチャート:PPP 発信 LCP オプション



PPP 認証フェーズ

ポイントツーポイント プロトコルには、ネットワーク ユーザにセキュアなデータ伝送を保証して、ネットワーク セキュリティを強化するオプションのフェーズがあります。リンクによっては、ネットワークレイヤ プロトコルのパケット交換を許可する前に、PPP ピアに自身の認証を要求するのが望ましい場合があります。どの PPP 実装でも、デフォルトでは認証フェーズはオプションになっています。PPP ネットワーク管理者が PPP ピアに対して特定の認証プロトコルを使用させる場合は、PPP LCP フェーズでその認証プロトコルを使用するように要求する必要があります。つまり、使用する認証プロトコルは、両 PPP ピア間でネゴシエートされる PPP LCP オプションの 1 つである必要があります。

この段階では、PPP LCP、認証プロトコル、およびリンク品質監視パケットだけが認証フェーズで認められています。このセクションのトラブルシューティング手順を実行する前に、この段階で PPP LCP がネゴシエートするパラメータに問題がないか確認します。

PPP 認証フェーズの問題のトラブルシューティングに関する詳細は、『トラブルシューティング:PPP(CHAP または PAP)認証』のフローチャートを参照してください。



PPP NCP ネゴシエーション

ネゴシエートされるデータによって Network Control Protocol(NCP; ネットワーク コントロール プロトコル)は大きく異なりますが、どのプロトコルが使用されていても交信の全体的な構造は似ています。このセクションでは IP (IPCP) NCP プロトコルのネゴシエーションだけを取り上げています。

PPP(LCP)フローチャート:PPP NCP ネゴシエーション

次の出力は、PPP NCP ネゴシエーション時に IP ネゴシエーションが成功した場合のデバッグ出力を示しています。

 As4 PPP: Phase is UP
As4 IPCP: O CONFREQ [Not negotiated] id 1 len 10
As4 IPCP: Address 10.1.2.1 (0x03060A010201)
As4 IPCP: I CONFREQ [REQsent] id 1 len 28
As4 IPCP: CompressType VJ 15 slots CompressSlotID (0x0206002D0F01)
As4 IPCP: Address 0.0.0.0 (0x030600000000)
As4 IPCP: PrimaryDNS 0.0.0.0 (0x810600000000)
As4 IPCP: SecondaryDNS 0.0.0.0 (0x830600000000)
As4 IPCP: O CONFREJ [REQsent] id 1 len 10
As4 IPCP: CompressType VJ 15 slots CompressSlotID (0x0206002D0F01)
As4 CCP: I CONFREQ [Not negotiated] id 1 len 15
As4 CCP: MS-PPC supported bits 0x00000001 (0x120600000001)
As4 CCP: Stacker history 1 check mode EXTENDED (0x1105000104)
As4 LCP: O PROTREJ [Open] id 3 len 21 protocol CCP
As4 LCP: (0x80FD0101000F12060000000111050001)
As4 LCP: (0x04)
As4 IPCP: I CONFACK [REQsent] id 1 len 10
As4 IPCP: Address 10.1.2.1 (0x03060A010201)
%LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface Async4, changed state to up
As4 IPCP: I CONFREQ [ACKrcvd] id 2 len 22
As4 IPCP: Address 0.0.0.0 (0x030600000000)
As4 IPCP: PrimaryDNS 0.0.0.0 (0x810600000000)
As4 IPCP: SecondaryDNS 0.0.0.0 (0x830600000000)
As4 IPCP: O CONFNAK [ACKrcvd] id 2 len 22
As4 IPCP: Address 10.1.2.2 (0x03060A010202)
As4 IPCP: PrimaryDNS 10.2.2.3 (0x81060A020203)
As4 IPCP: SecondaryDNS 10.2.3.1 (0x83060A020301)
As4 IPCP: I CONFREQ [ACKrcvd] id 3 len 22
As4 IPCP: Address 10.1.2.2 (0x03060A010202)
As4 IPCP: PrimaryDNS 10.2.2.3 (0x81060A020203)
As4 IPCP: SecondaryDNS 10.2.3.1 (0x83060A020301)
ip_get_pool: As4: validate address = 10.1.2.2
ip_get_pool: As4: using pool default
ip_get_pool: As4: returning address = 10.1.2.2
set_ip_peer_addr: As4: address = 10.1.2.2 (3) is redundant
As4 IPCP: O CONFACK [ACKrcvd] id 3 len 22
As4 IPCP: Address 10.1.2.2 (0x03060A010202)
As4 IPCP: PrimaryDNS 10.2.2.3 (0x81060A020203)
As4 IPCP: SecondaryDNS 10.2.3.1 (0x83060A020301)
As4 IPCP: State is Open
As4 IPCP: Install route to 10.1.2.2


NCP ネゴシエーション フェーズで IPCP がオープン状態にならない

PPP(LCP)フローチャート:NCP ネゴシエーション フェーズで IPCP がオープン状態にならない



PPP リンクの安定性の問題

下記のフローチャートに示すように、この時点でリンクはアップしてパケットの受け渡しを行っていますが、行うべき動作を行っていません。

PPP(LCP)フローチャート:PPP リンクの安定性の問題



IP PPP リンクを通じてパケットをルーティングできない

PPP(LCP)フローチャート:IP PPP リンクを通じてパケットをルーティングできない

下記の出力には、コールが正常に終了し、PPP 接続を通じて IP パケットをリモート ピアへ送信できる場合の show caller user および show ip interface brief の出力が示されています。

   maui-soho-01#show caller user maui-soho-02 detail
   User: maui-soho-02, line BR0:1, service PPP
   Active time 00:02:21, Idle time 00:00:57
   Timeouts: Absolute Idle
   Limits: - 00:02:00 
   Disconnect in: - 00:01:02 
   PPP: LCP Open, CHAP (local <--> local), IPCP
   LCP: -> peer, AuthProto, MagicNumber
   <- peer, AuthProto, MagicNumber
   NCP: Open IPCP
   IPCP: <- peer, Address
   -> peer, Address
   Dialer: Connected to #, inbound
   Idle timer 120 secs, idle 57 secs
   Type is ISDN, group BRI0
   IP: Local 10.0.1.1/24, remote 10.0.1.2
   Counts: 123 packets input, 3246 bytes, 0 no buffer
   0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun
   119 packets output, 2940 bytes, 0 underruns
   0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
   maui-soho-01#show ip interface brief
   Interface IP-Address OK? Method Status Protocol
   BRI0 10.0.1.1 YES NVRAM up up 
   BRI0:1 unassigned YES unset up up 
   BRI0:2 unassigned YES unset down down 
   Ethernet0 172.22.53.160 YES NVRAM up up 
   Serial0 unassigned YES NVRAM administratively down down





IP プール エラー

PPP(LCP)フローチャート:IP プール エラー



その他の PPP リンクの安定性の問題

PPP(LCP)フローチャート:その他の PPP リンクの安定性の問題



IP レイヤ 2 バインドの失敗

PPP(LCP)フローチャート:IP レイヤ 2 バインドの失敗




関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

シスコ サポート コミュニティは、どなたでも投稿や回答ができる情報交換スペースです。


関連情報




Document ID: 42887