音声とユニファイド コミュニケーション : Cisco Unified Communications Manager(CallManager)

Cisco CallManager 4.1 を使用した IOS ゲートウェイ BRI バックホールの設定例

2005 年 10 月 3 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 6 月 27 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      ネットワーク ダイアグラム
      表記法
BRI バックホールの設定
      MGCP IOS ゲートウェイの設定
      Cisco CallManager の設定
確認
トラブルシューティング
      トラブルシューティングのためのコマンド
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

Cisco CallManager への BRI 信号の Media Gateway Control Protocol(MGCP; メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル)制御でのバックホールにより、BRI トランクを使用した遠隔地のブランチ オフィスの集中管理が可能になります。 ISDN の D チャネルの信号情報は、ブランチの MGCP ゲートウェイを経由する TCP セッションによって Cisco CallManager にバックホールされます。 Q.931 シグナリングのメッセージは、すべて、MGCP ゲートウェイによって解釈されることなく、中央の Cisco CallManager にリレーされます。

この機能は、Cisco 2600XM、Cisco 2691、Cisco 3640、Cisco 3640A、Cisco 3660、Cisco 2800 シリーズ、Cisco 3700 シリーズ、および Cisco 3800 シリーズに実装されていました。 プラットフォームと IOS リリースに関する情報については、『MGCP の設定 - Cisco CallManager と連携した BRI シグナリングのバックホールの制御』を参照してください。

この文書では、Cisco 2800/3800 シリーズ ルータでの、MGCP BRI バックホールに関する MGCP ゲートウェイと Cisco CallManager の設定に必要な手順について、概要を説明します。

前提条件

要件

この文書に関する特別な要件はありません。

使用するコンポーネント

この文書の情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

  • IP Communications High Density Network Module(NM-HD)、IP Communications High Density Digital Voice Network Module(NM-HDV2)、High-Density Analog and Digital Extension Module(EVM-HD)、および BRI High-Speed WAN Interface Card (HWIC) インターフェイスを搭載した Cisco 2800/3800(Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.4(2)T を使用)

  • Cisco CallManager 4.1(3) SR1 以降 Cisco.com のボイス ソフトウェアの CallManager バージョン 4.1 にある、最新の CallManager 4.1 デバイス パッケージ

この文書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されています。この文書内で使用されているデバイスはすべて、クリアな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。対象のネットワークが実稼動中である場合には、すべてのコマンドによる潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

ネットワーク ダイアグラム

この文書では、次のネットワーク構成を使用しています。

ccm41-ios-gtwy-bri-1.gif

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

BRI バックホールの設定

BRI のバックホールの設定は、次の 2 つの部分に分けられます。

  1. MGCP IOS ゲートウェイの設定

  2. CallManager の設定

MGCP IOS ゲートウェイの設定

IOS ゲートウェイで BRI バックホールを設定するには、次の手順を実行します。

  1. ルータのホスト名を設定します。

     router(config)#hostname bri-gw 
  2. IP ドメイン名を設定します。 BRI ゲートウェイから Cisco CallManager に到達でき、さらに到達可能なドメイン内にあることを確認します。 この手順はオプションです。

    bri-gw(config)#ip domain-name cisco.com 
  3. グローバル モードで ccm-manager mgcp コマンドを発行します。

    bri-gw(config)#ccm-manager mgcp 
  4. BRI とグローバル インターフェイスで isdn switch-type <switch-type> を発行します(スイッチング タイプがグローバルに設定されていない場合)。

    bri-gw(config)#isdn switch-type basic-net3 

    注:テスト済でサポートされているのは basic-net3 だけです。  他のスイッチタイプはサポートされていません。

  5. BRI インターフェイスで isdn bind-l3 ccm-manager service mgcp コマンドを発行します。 このインターフェイスの shut/no shut を確認します。

    bri-gw(config)#interface bri 0/0/0 
              bri-gw(config-if)#isdn bind-l3 ccm-manager service mgcp 
  6. アプリケーションに mgcpapp を指定してダイヤルピアを設定し、そのダイヤルピアに BRI ポートを割り当てます。

      dial-peer voice 1 pots 
                application mgcpapp 
                direct-inward-dial 
                port 0/0/0
                forward-digits all 
  7. グローバル モードで mgcp コマンドを発行します。

    bri-gw(config)#mgcp 
  8. mgcp call-agent <ccm ip address> service type mgcp version 0.1 コマンドを発行します。

    bri-gw(config)#mgcp call-agent 1.3.102.99 service type mgcp version 0.1 
      
  9. Secure RTP(SRTP)パッケージを設定して、MGCP ゲートウェイで SRTP パッケージを処理できるようにします。

      mgcp package-capability rtp-package
      

Cisco CallManager の設定

Cisco CallManager に対して次の手順を実行します。

  1. 新規のゲートウェイを追加します。

  2. ゲートウェイのタイプ(Cisco 2851 など)を選択し、デバイス プロトコルとして MGCP を選択します。

    ccm41-ios-gtwy-bri-2.gif

  3. ドメイン名が <hostnameofrouter>.<domain-name> となるように設定します。

    たとえば、bri-gw.cisco.com とします。

    注:この手順を実行するのは、ゲートウェイにドメイン名が設定されている場合だけです。 

    ccm41-ios-gtwy-bri-3.gif

  4. ルータのスロットに装着されている BRI モジュールを選択します。

    たとえば、マザーボードのオンボード HWIC スロット 2 に BRI VIC が装着されている場合は、マザーボードが Slot 0 と見なされているため、Module in Slot 0 を選択し、ゲートウェイに挿入します。 これには 4 つのオプションがあります。 使用されている HWIC スロットは 2 なので、Subunit 2 で VIC2-2BRI-NT/TE を選択し、更新します。

    ccm41-ios-gtwy-bri-4.gif

  5. BRI エンドポイントを設定した後、ゲートウェイをリセットします。

    ccm41-ios-gtwy-bri-5.gif

  6. Cisco CallManager にルータのパターンを追加して、宛先のパターンに基づいて、コールを BRI ゲートウェイにルーティングします。 『ルート パターン設定ガイド』を参照してください。

    ccm41-ios-gtwy-bri-6.gif

    ccm41-ios-gtwy-bri-7.gif

  7. これらの手順が完了したら、ゲートウェイに対してグローバル設定モードで no mgcp コマンドと mgcp コマンドを発行し、BRI エンドポイントを登録します。

確認

現在のところ、この設定に関して特定の確認を行うための情報はありません。

トラブルシューティング

このセクションの手順で、設定のトラブルシューティングを行ってください。

トラブルシューティングのためのコマンド

アウトプットインタープリタ登録ユーザ専用)(OIT)では、特定の show コマンドがサポートされています。 この OIT を使用して、show コマンドの出力の解析を表示できます。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

注:debug コマンドを使用する前に、『デバッグ コマンドの重要な情報』を参照してください。 

  • show ccm:ゲートウェイが Cisco CallManager に登録されていることを確認します。

  • show ccm backhaul:バックホールされる BRI エンドポイントを表示します。

  • show isdn status:Cisco CallManager に登録されているレイヤ 2 での MULTI_FRAME_ESTABLISHED を表示します。

  • show mgcp endpoints:MGCP によって制御されているエンドポイントの情報を表示します。

  • show mgcp connections:MGCP コールでの BRI エンドポイントを表示します。 MGCP コールがセキュアなことを確認するために、k というフラグを、暗号化されたセキュアなコールの場合は 1 に、セキュアではないコールの場合は 0 に設定します。

  • show voice call status <id> sa:BRI での、特定のコールに関する暗号化されたパケットと復号化されたパケットの数を表示します。

  • debug ccm backhaul events:Cisco CallManager のバックホール イベントを表示します。

  • debug ccm backhaul packets:Cisco CallManager のバックホール パケットを表示します。

show コマンドの出力例を次に示します。

  R2851#show run interface bri 1/0/0 
  Building configuration... 
  Current configuration : 208 bytes 
  ! 
  interface BRI1/0/0 
   no ip address 
   isdn switch-type basic-net3 
   isdn point-to-point-setup 
   isdn incoming-voice voice 
   isdn bind-l3 ccm-manager service mgcp 
   isdn skipsend-idverify 
   no clns route-cache 
  end 
  R2851#show ccm-manager 
  MGCP Domain Name: R2851.automation.com 
  Priority        Status                   Host 
  =================================== 
  Primary         Registered         10.10.10.83 
  First Backup    None 
  Second Backup   None 
  Backhaul Link info: 
      Link Protocol:      TCP 
      Remote Port Number: 2428 
      Remote IP Address:  10.10.10.83 
      Current Link State: OPEN 
  BRI Ports being backhauled: 
          Slot 2, VIC 0, port 0 
          Slot 1, VIC 0, port 0 
  R2851#show ccm-manager backhaul 
  Backhaul Link info: 
      Link Protocol:      TCP 
      Remote Port Number: 2428 
      Remote IP Address:  10.10.10.83 
      Current Link State: OPEN 
      Statistics: 
          Packets recvd:   997 
          Recv failures:   967 
          Packets xmitted: 30 
          Xmit failures:   0 
      BRI Ports being backhauled: 
          Slot 2, VIC 0, port 0 
          Slot 1, VIC 0, port 0 
  R2851#show isdn status bri 1/0/0 
  Global ISDN Switchtype = primary-ni 
  %Q.931 is backhauled to CCM MANAGER 0x0003 on DSL 8. Layer 3 output may not apply 
  ISDN BRI1/0/0 interface dsl 8, interface ISDN Switchtype = basic-net3 
  L2 Protocol = Q.921 0x0000  L3 Protocol(s) = CCM MANAGER 0x0003 
  Layer 1 Status: 
          ACTIVE 
  Layer 2 Status: 
  TEI = 64, Ces = 1, SAPI = 0, State = MULTIPLE_FRAME_ESTABLISHED 
      Layer 3 Status: 
          0 Active Layer 3 Call(s) 
      Active dsl 8 CCBs = 0 
      The Free Channel Mask:  0x80000003 
      Total Allocated ISDN CCBs = 0 
  R2851#show mgcp connection 
  Endpoint Call_ID(C) Conn_ID(I) (P)ort (M)ode (S)tate (CO)dec (E)vent[SIFL ] 
  (R)esult[EA] Crypto-suite(K) 
  1.BRI/S2/SU0/P0/1 C=D0000000010000ff000000F580000012,111,112 I=0x2 P=180 98,
  16418 M=3 S=4,4 CO=1 E=2,0,0,2 R=0,0 K=1 
  2.2. BRI/S3/SU0/P0/2 C=D000000001000100000000F500000001,113,114 I=0x3 P=164 
  18,18098 M=3 S=4,4 CO=1 E=2,0,0,2 R=0,0 K=1 
   
  
 !--- 注: セキュアなコールの場合は K = 1、セキュアではないコールの場合は 0。
   
  R2851#show voice call stat 6f sample 5 
   Gathering information (5 seconds)... 
   CallID Port DSP/Ch Codec Rx/Tx En/De ERL/Reflctr Jitter 
   0x6F 2/0/0.0 13/1 g711ulaw 250/250 250/250 21.0/18 24/41 
   
  
 !--- 注: セキュアではないコールの場合、En/De は 0/0。
   

この debug 出力は、BRI エンドポイントを Cisco CallManager を登録したときに表示されるものです。

cmbh_rcv_callback: <-- Receiving backhaul msg for BR1/0/0 : 
           bk_msg_type = ESTABLISH_REQ 
           bk_chan_id (slot:port) = 1:0 
           Q.931 length = 0 
  R2851# 
  cmbrl_send_pak: --> Sending backhauled msg for BR1/0/0 : 
           bk_msg_type = ESTABLISH_CFM 
           bk_chan_id (slot:port) = 1:0 
           Q.931 length = 0 

warning 警告:ルータでデバッグを実行すると、ルータのパフォーマンスが著しく低下することがあります。  シスコでは、これらのコマンドは業務時間外に実行することを推奨します。


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