スイッチ : Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチ

エラー「System returned to ROM by power-on (SP by abort)」による IOS Catalyst 6500/6000 のリセット

2005 年 9 月 1 日 - ライター翻訳版
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目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
背景説明
問題
解決方法
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関連情報

概要

Cisco IOS(R) ソフトウェアが稼動する Cisco Catalyst 6500/6000 が、次のリセット理由によりリロードされる場合があります。

System returned to ROM by power-on (SP by abort)

コンフィギュレーション レジスタの設定のミスマッチにより、この種のリロードが発生することがあります。 具体的には、Multilayer Switch Feature Card(MSFC; マルチレイヤ スイッチ カード)Route Processor(RP; ルータ プロセッサ)のコンフィギュレーション レジスタを「ブレークの無視」を行う値に設定する一方で、スーパーバイザ エンジン Switch Processor(SP; スイッチ プロセッサ)のコンフィギュレーション レジスタを「ブレークの無視」を行わない値に設定することができます。 たとえば、スーパーバイザ エンジン SP を 0x2、MSFC RP を 0x2102 に設定できます。

前提条件

要件

この文書の読者は次の項目に関する知識が必要です。

使用するコンポーネント

この文書は、Cisco IOS ソフトウェアが稼動する Catalyst 6500/6000 スイッチに限定した内容です。

この文書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されています。この文書で使用するすべてのデバイスは、クリアな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。対象のネットワークが実稼動中である場合には、すべてのコマンドによる潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

背景説明

Cisco IOS ソフトウェア モードで動作する Cisco Catalyst 6500/6000 では、SP と RP にそれぞれ別のコンフィギュレーション レジスタが設定できます。 Cisco IOS ソフトウェア モード時には、実行設定と起動設定は SP と RP 間で同期されます。 しかし、この実行設定または起動設定にはコンフィギュレーション レジスタは含まれていません。 コンフィギュレーション レジスタが NVRAM に書き込まれるのは、その設定時です。

コンフィギュレーション レジスタの「ブレークを無効にする」を行わない設定(0x2 など)では、コンソールがブレーク信号を受信すると、Cisco IOS デバイスが ROM モニタ(ROMmon)診断モードに入ります。 ブレーク信号は、ターミナル エミュレータ ソフトウェアで特定のブレーク キー シーケンスを押した場合や、その他の方法でも生成されます。 たとえば HyperTerminal では、[Ctrl] キーと [Break] キーの組み合わせがブレーク キー シーケンスです。 特別なハードウェア(PC)構成では、ターミナル エミュレータでキーを押さなくてもコンソールにブレーク シーケンスが送られます。 通常これは、ハードウェアの誤動作や相互運用上の問題が原因で発生します。 ベンダー独自のシリアル ポートのピン配置や Radio Frequency(RF; 無線周波数)のノイズが原因になっている場合もあります。

CatOS モードでは、通常スーパーバイザ エンジンの SP にコンフィギュレーション レジスタ 0x2 が設定されています。 これは、CatOS に「ブレークを無効にする」オプションがないためです。0x2 のコンフィギュレーション レジスタでは、CatOS がブレーク信号を検出した場合 ROMmon に移行しません。

CatOS が稼動する Catalyst 6500 の出力を次に示します。

6500_CATOS (enable) show boot
 BOOT variable = bootflash:,1;
 CONFIG_FILE variable = slot0:switch.cfg
 Configuration register is 0x2
 ignore-config: disabled
 auto-config: non-recurring, overwrite, sync disabled
 console baud: 9600
 boot: image specified by the boot system commands

通常、MSFC を搭載した Cisco IOS ルータは、コンフィギュレーション レジスタ 0x102 または 0x2102 のいずれか適切な設定になっています。 0x2102 は「ブレークを無効にする」設定です。

MSFC# show bootvar
 BOOT variable = bootflash:c6msfc2-psv-mz.121-13.E14,1
 CONFIG_FILE variable = 
 BOOTLDR variable = 
 Configuration register is 0x2102

スーパーバイザ エンジン SP のコンフィギュレーション レジスタを 0x2、MSFC RP のコンフィギュレーション レジスタを 0x2102 に設定した Catalyst 6500 システムの Cisco IOS ソフトウェアへの変換について考えます。 コンフィギュレーション レジスタは、変換が終了してコンフィギュレーション レジスタが再設定されるまでは変更されません。 この状態でコンソールがブレーク信号を受信すると、システムがクラッシュしたような状態になり、ROMmon に入ります。 この文書の「概要」で説明するような症状が、システムに現れます。

次は、Cisco IOS ソフトウェア モードの Catalyst 6500/6000 で、コンフィギュレーション レジスタのミスマッチが存在している例です。

6500_IOS# show bootvar
 BOOT variable = slot0:c6sup12-ps-mz.121-13.E14,1
 CONFIG_FILE variable = 
 BOOTLDR variable = 
 Configuration register is 0x2102
 6500_IOS# remote command switch show bootvar
 6500_IOS-sp#
 BOOT variable = slot0:c6sup12-ps-mz.121-13.E14,1
 CONFIG_FILE variable = 
 BOOTLDR variable = 
 Configuration register is 0x2

問題

Catalyst 6500/6000 の SP のコンフィギュレーション レジスタがブレークを許可するように設定されている場合(たとえば、0x2)、コンソールのブレーク信号を受信すると ROMmon 診断モードに入ります。 システムはクラッシュしたように見えます。

この例のスイッチの出力は、スイッチ プロセッサのコンソール ブレーク信号により、スイッチが ROMmon 診断モードに入ったことを示しています。

注:RP のコンフィギュレーション レジスタは 0x2102 です。

6500_IOS# show version
 Cisco Internetwork Operating System Software 
 IOS (tm) c6sup2_rp Software (c6sup2_rp-PS-M), Version 12.1(13)E14, EARLY DEPLOYMENT 
 RELEASE SOFTWARE (fc1)
 Technical Support: http://www.cisco.com/techsupport
 Copyright (c) 1986-2004 by Cisco Systems, Inc.
 Compiled Tue 30-Mar-04 01:56 by pwade
 Image text-base: 0x40008C00, data-base: 0x417A6000
 ROM: System Bootstrap, Version 12.1(4r)E, RELEASE SOFTWARE (fc1)
 BOOTLDR: c6sup2_rp Software (c6sup2_rp-PS-M), Version 12.1(13)E14, EARLY DEPLOYMENT 
 RELEASE SOFTWARE (fc1)
 6500_IOS uptime is 31 minutes
 Time since 6500_IOS switched to active is 31 minutes
 System returned to ROM by power-on (SP by abort at PC 0x601061A8)
 System image file is "slot0:c6sup12-ps-mz.121-13.E14"
 cisco Catalyst 6000 (R7000) processor with 227328K/34816K bytes of memory.
 Processor board ID SAD053701CF
 R7000 CPU at 300Mhz, Implementation 39, Rev 2.1, 256KB L2, 1024KB L3 Cache
 Last reset from power-on
 X.25 software, Version 3.0.0.
 Bridging software.
 1 Virtual Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
 192 FastEthernet/IEEE 802.3 interface(s)
 18 Gigabit Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
 381K bytes of non-volatile configuration memory.
 16384K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 512K).
 Configuration register is 0x2102
 

解決方法

解決には、コンフィギュレーション レジスタを再設定し、システムをリロードします。

次の手順を実行します。

  1. グローバル コンフィギュレーション モードで config-register 0x2102 コマンドを発行して、RP と SP のコンフィギュレーション レジスタを両方とも 0x2102 に設定します。

    6500_IOS# config t
     Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
     6500_IOS(config)# config-register 0x2102
     6500_IOS(config)# end
     
  2. 次回のリロード時にコンフィギュレーション レジスタの値を確認するには、show bootvar コマンドを発行します。

    6500_IOS# show bootvar
     BOOT variable = slot0:c6sup12-ps-mz.121-13.E14,1
     CONFIG_FILE variable = 
     BOOTLDR variable = 
     Configuration register is 0x2102
  3. SP のコンフィギュレーション レジスタも変更されているかどうかを確認するには、remote command switch show bootvar コマンドを発行します。

    6500_IOS# remote command switch show bootvar
     6500_IOS-sp#
     BOOT variable = slot0:c6sup12-ps-mz.121-13.E14,1
     CONFIG_FILE variable = 
     BOOTLDR variable = 
     Configuration register is 0x2 (will be 0x2102 at next reload)
     
  4. スイッチをリロードして、SP の新しいコンフィギュレーション レジスタ値を有効にします。

    6500_IOS# reload
     

    注:この時点で、copy running-config startup-config コマンドを発行して設定を保存できます。 ただし、実行設定または起動設定にはコンフィギュレーション レジスタの設定は含まれていないので、この手順は必須ではありません。


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