LAN スイッチング : EtherChannel

CatOS が稼動する Catalyst スイッチとワークステーションまたはサーバ間の EtherChannel の設定

2005 年 5 月 5 日 - ライター翻訳版
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目次

概要
はじめに
      表記法
      前提条件
      特記事項
設定
      ネットワーク ダイアグラム
      設定
確認
      debug コマンドと show コマンド
トラブルシューティング
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

この文書では、Cisco Catalyst 6000 スイッチとワークステーションまたはサーバ間で Port Aggregation Protocol(PAgP; ポート集約プロトコル)を使用する Fast EtherChannel(FEC)の設定例を紹介します。 この文書で紹介する設定は、2948G、4912G、および 2980G スイッチを含む Cisco Catalyst 4000、5000、および 6000(CatOS が稼動)ファミリ スイッチに適用でき、この文書の内容と同じ結果を得ることができます。

EtherChannel は個々のイーサネット リンクを単一の論理リンクに束ね、最高 800 Mbps 全二重方式の帯域を FastEthernet EtherChannel に提供します。または、Catalyst 6000 ファミリ スイッチとその他のスイッチまたはホスト間に 8 Gbps 全二重方式の帯域を提供します(Gigabit EtherChannel(GEC))。 Cisco Catalyst 4000 および 6000 シリーズのスイッチでは、ソフトウェア 7.1 以降 Link Aggregation Control Protocol(LACP)(802.3ad)がサポートされています。 LACP は PAgP の代わりに使用できる別の Etherchannel プロトコルです。 この文書では、シスコ独自のプロトコルである PAgP を使用した設定が網羅されています。 ワークステーションまたはサーバのネットワーク インターフェイス カード(NIC)でこのプロトコルがサポートされていない場合があるので、スイッチをこの文書の説明のとおりに設定することが必要となります。

EtherChannel の設定および CatOS が稼動している Catalyst スイッチに関するガイドラインの詳細については、次のリンク先を参照してください。

また、サーバの NIC のマニュアルで、シスコ スイッチとの相互運用に関して必ず確認してください。 NIC アダプタの設定はこの文書の範囲外です(設定オプションは、サードパーティの NIC アダプタ ベンダー独自の機能です)。

スタンバイのスーパーバイザ エンジンのポートを含む、すべてのモジュールのすべての Ethernet ポートで EtherChannel をサポートします(互換設定がされたポートを最大 8 つ)。 各 EtherChannel 内のすべてのポートで速度と二重方式を同一にしておく必要があります。 ポートを隣接するように配置したり(一部の Catalyst 5000 スイッチング モジュールは例外です。詳細は、『Fast EtherChannel および Gigabit EtherChannel の設定』を参照してください)、同一モジュール上に配置する必要はありません。

EtherChannel 内のリンクが失敗した場合、そのリンクを使用して以前に運ばれたトラフィックは EtherChannel の残りのセグメントへ切り替えられます。

この設定例では、Catalyst 6000 と Windows NT ワークステーション間の 2 つのファースト イーサネット ポートを介して 1 つの VLAN のトラフィックを伝達するために EtherChannel リンクが作成されています。

この文書の例を作成するにあたっては、設定をクリア済み(デフォルト設定)の次のスイッチをラボ環境で使用しました。

  • Catalyst OS 6.3(8) ソフトウェアが稼動する、WS-X6348-RJ-45 FastEthernet スイッチング モジュール搭載の Catalyst 6000 スイッチ。

  • Windows NT 4.0 Service Pack 6 稼動で、Intel Pro/100 S 二重ポート サーバ アダプタ搭載。

この文書の設定は、隔離されたラボ環境で実装されました。 設定やコマンドは、ネットワークで使用する前に、それが与える可能性のある影響を必ず理解しておいてください。 各デバイスがデフォルト設定値を持つことを保証するため、すべてのデバイスで clear config all および write erase コマンドを発行して設定をクリアしました。

はじめに

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

前提条件

この文書に適用される特定の前提条件はありません。

特記事項

CatOS が稼動する Catalyst 4000、5000、および 6000 スイッチ

  • Catalyst 6000 および 4000 ファミリ(2948G と 2980G を含む)は、異なるモジュール上の任意のポートの組み合わせで EtherChannel をサポートします。これがサポートされるのは、ポートの速度と二重方式が同じで、モジュールが同一スイッチのシャーシ内に搭載されている場合です。

  • モジュールによっては、Catalyst 5000 が、同一ブレード内、同一ポート グループによる EtherChannel しかサポートしない場合があります(Catalyst 5000 の制約事項とガイドラインの詳細は、『Fast EtherChannel および Gigabit EtherChannel の設定』を参照してください)。 これを確認するには、show port capabilities コマンドを発行します。 EtherChannel の能力は次のように表示されます。

 Cat6000> (enable) show port capabilities 5/1
 Model                                            WS-X6348-RJ-45 
 Port                                             5/1 
 Type                                             10/100BaseTX 
 Speed                                            auto,10,100 
 Duplex                                           half,full 
 Trunk encap type                                 802.1Q,ISL 
 Trunk mode                                       on,off,desirable,auto,nonegotiate 
 Channel                                          yes
 Broadcast suppression                            percentage(0-100) 
 Flow control                                     receive-(off,on),send-(off) 
 
  --- output suppressed ---
 
 

EtherChannel モード

On

ポートを PAgP なしのチャネルに設定するモードです。 on モードでは、on モードのポート グループが on モードの別のポート グループに接続している場合にだけ、使用可能な EtherChannel が存在します。 このモードは NIC が PAgP をサポートしていない場合に使用します(推奨)。

Desirable

ポートをアクティブのネゴシエーション状態にする PAgP モードです。この状態においては、ポートは PAgP パケットを送信することで他のポートとネゴシエーションを開始します。

このモードは NIC が PAgP をサポートしてる場合に使用します(推奨)。

silent

他方のデバイスからのトラフィックがないときに auto または desirable モードで使用するキーワードです。これにより、リンクが Spanning-Tree Protocol(STP; スパンニング ツリー プロトコル)にダウンとして報告されなくなります (デフォルト)。

non-silent

他方のデバイスからのトラフィックを予期しているときに、auto または desirable モードで使用するキーワードです。

ワークステーションまたはサーバ

この文書では、次をサポートしているサーバの設定を紹介します。

  • PAgP がサポートされない Fast EtherChannel

注:シスコ独自の技術である FEC および PAgP をサポートしているかどうかについて、NIC のベンダーに確認してください。 一部のサーバは LACP をサポートしています。このようなサーバを使用することが推奨されます。 LACP をサポートするには、スイッチで Catalyst OS 7.1 以降が稼動している必要があります。

設定

このセクションでは、この文書で説明する機能を設定するための情報を提供します。

注:この文書で使用されているコマンドの詳細を調べるには、Command Lookup Tool を使用してください(登録ユーザ専用)。


一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

ネットワーク ダイアグラム

この文書では次の図に示すネットワーク構成を使用しています。

184-a.gif

設定

Catalyst 6000 スイッチのファースト イーサネット ポートには、次の設定が適用されます。 一般的な設定作業を次に示します。

  • ファースト イーサネット ポートに VLAN を割り当てる。

  • ファースト イーサネット ポートのトランキングをディセーブルにする(強く推奨)。

  • ファースト イーサネット ポートでスパニングツリー PortFast をイネーブルにする(強く推奨)。

  • ファースト イーサネット ポートで EtherChannel モードを設定する。

  • EtherChannel のロードバランス分散アルゴリズムを設定する。

Catalyst 6000

 
 
 !--- ポートを VLAN に割り当てます(デフォルトは VLAN 1)。
 
  Cat6000 (enable) set vlan 1 5/1-2
  VLAN  Mod/Ports
  ---- -----------------------
  1     1/1-2
        5/1-48
        15/1
  Cat6000 (enable)
 
 
 !--- ポートでトランキングをディセーブルにします。
 
 Cat6000 (enable) set trunk 5/1-2 off
 Port(s) 5/1-2 trunk mode set to off.
 Cat6000 (enable)
 
 
 !--- ポートでスパニングツリー PortFast をイネーブルにします。 PortFast の
 !--- イネーブルについての詳細は、次を参照してください。
 !--- 『PortFast と他のコマンドを使用したワークステーションの接続始動遅延の修復』。
 
 Cat6000 (enable) set spantree portfast 5/1-2 enable
 Warning: Connecting Layer 2 devices to a fast start port can cause
 temporary spanning tree loops. Use with caution.
 Spantree ports 5/1-2 fast start enabled.
 Cat6000 (enable)
 
 
 !---  ポートで EtherChannel をイネーブルにします。
 !--- EtherChannel と EtherChannel モードの詳細については、次を参照してください。
 !--- 『Catalyst 6000 スイッチでの EtherChannel の設定』。
 
 
 
 
 !--- EtherChannel をモード on でイネーブルにします。
 
 Cat6000 (enable) set port channel 5/1-2 mode on
 Port(s) 5/1-2 channel mode set to on.
 Cat6000 (enable)
 
 
 !--- ロード分散方式を送信元 MAC
 !--- (デフォルトは宛先 MAC)に設定します。 これが必要になる理由は、
 !--- スイッチがリンクの 1 つだけを選択する場合があるからです。 サーバには
 !--- 一意の MAC アドレスが 1 つだけ付与されています。
 
 Cat6000 (enable) set port channel all distribution mac source
 Channel distribution is set to mac source.
 Cat6000 (enable)
 
 
 !--- show config <module_number> コマンドを発行して設定を確認します。
 
 
 Cat6000 (enable) sh config 5
 This command shows non-default configurations only.
 Use 'show config <mod> all' to show both default and non-default configurations.
 .........................
 begin
 !
 # ***** NON-DEFAULT CONFIGURATION *****
 !
 !
 #time: Sat Aug 24 2002, 12:34:59
 !
 # default port status is enable
 !
 !
 #module 5 : 48-port 10/100BaseTX Ethernet
 set trunk 5/1  off negotiate 1-1005,1025-4094 
 
 !--- トランキングがディセーブルになります。
 
 set trunk 5/2  off negotiate 1-1005,1025-4094
 
 !--- トランキングがディセーブルになります。
 
 set spantree portfast    5/1-2 enable
 
 !--- 両方のポートで Portfast がイネーブルになります。
 
 set port channel 5/1-2 mode on
 
 !--- EtherChannel の構築には On モードが使用されます。
 
 end
 Cat6000 (enable)
 

確認

debug コマンドと show コマンド

Catalyst 6000 スイッチでは、次のコマンドを発行できます。

  • show port <module/port>

  • show port channel <module/port>

  • show cam dynamic <module/port>

  • show channel traffic

  • show channel info

show port <module/port>: このコマンドは、ポートが接続されているかどうかを確認するために使用します。

 Cat6000 (enable) sh port 5/1
 Port  Name                 Status     Vlan       Duplex Speed Type
 ----- -------------------- ---------- ---------- ------ ----- ------------
  5/1                       connected  1          a-full a-100 10/100BaseTX
 ...(output suppressed)
 Port  Status     Channel              Admin Ch
                  Mode                 Group Id
 ----- ---------- -------------------- ----- -----
  5/1  connected  on                      73   769
  5/2  connected  on                      73   769
 ----- ---------- -------------------- ----- -----
 
 --- output suppressed ---
 
 Cat6000 (enable)

show port channel <module/port>: このコマンドは、2 つのポートで EtherChannel が適切に構築されているかどうかを確認するために使用します。

 
 
 !--- チャネル ID が自動的に割り当てられます。 チャネル ID がない場合、
 !--- EtherChannel は構築されていません。
 
 Cat6000 (enable) sh port channel
 Port  Status     Channel              Admin Ch
                  Mode                 Group Id
 ----- ---------- -------------------- ----- -----
  5/1  connected  on                      73   769
  5/2  connected  on                      73   769
 Port  Device-ID                       Port-ID                   Platform
 ----- ------------------------------- ------------------------- ----------------
  5/1
  5/2
 Cat6000 (enable)
 

show cam dynamic <module/port>: このコマンドは、接続されているワークステーションの MAC アドレスをスイッチが学習したかどうかを確認するために使用します。

 
 
 !--- エントリがない場合、
 !--- ワークステーションから ping を発行します。 それでも
 !--- エントリが表示されない場合は、ワークステーションがトラフィックを送信しているかどうかを確認します。
 
 Cat6000 (enable) show cam dynamic 5/1
 * = Static Entry. + = Permanent Entry. # = System Entry. R = Router Entry.
 X = Port Security Entry $ = Dot1x Security Entry
 VLAN  Dest MAC/Route Des    [CoS]  Destination Ports or VCs / [Protocol Type]
 ----  ------------------    -----  -------------------------------------------
 1     aa-bb-cc-dd-ee-ff             5/1-2 [ALL]
 
 
 !--- ワークステーションの MAC アドレスが
 !--- バンドルされたポートで学習されました。
 
 Total Matching CAM Entries Displayed  =1
 Cat6000 (enable)
 

show channel traffic: このコマンドは、EtherChannel ポートのトラフィック使用率を表示します。

注:チャネル ID は show port channel <module/port>で表示される ID と一致します。

 Cat6000 (enable) show channel traffic
 ChanId Port  Rx-Ucst Tx-Ucst Rx-Mcst Tx-Mcst Rx-Bcst Tx-Bcst
 ------ ----- ------- ------- ------- ------- ------- -------
    769  5/1    0.00%  40.00%   0.00%  48.74% 100.00%   0.00%
    769  5/2    0.00%  60.00%   0.00%  51.26%   0.00% 100.00%
 Cat6000 (enable)
 
 
 !--- デフォルトでは、ロード分散は宛先 MAC に設定されています。
 !--- 負荷が均等に分散されない場合は、送信元 MAC に変更してください。
 
 

show channel info: このコマンドは、すべてのチャネルのポート情報を表示します。

 Cat6000 (enable) sh channel info 
 Chan Port  Status       Channel                Admin Speed Duplex Vlan 
 id                               mode                    group 
 ---- ----- ---------- -------------------- -----    -----   ------   ---- 
  769  5/1  connected  on                            73   a-100  a-full     1 
  769  5/2  connected  on                            73   a-100  a-full     1 
 Chan Port  if-   Oper-group Neighbor   Chan  Oper-Distribution PortSecurity/
 id         Index            Oper-group cost  Method            Dynamic Port
 ---- ----- ----- ---------- ---------- ----- -----------------
 769  5/1    69              145       12    mac source 
 769  5/2    69              145       12    mac source 
 
 --- output suppressed ---
 
 Chan  Port  Trunk-status Trunk-type    Trunk-vlans 
 id 
 -----  ----- ------------ ------------- ----------------------------------------- 
  769  5/1    not-trunking negotiate       1-1005,1025-4094 
  769  5/2    not-trunking negotiate       1-1005,1025-4094 
 
 --- output suppressed ---
 
 Chan Port  STP Port  Portfast     Port      Port     Port 
 id               priority                      Guard   vlanpri  vlanpri-vlans 
 ---- ----- -------- ------------ ------- ------- ------------------------------- 
  769  5/1         32     enable       default       0 
  769  5/2         32     enable       default       0 
  
 --- output suppressed ---
 
 

トラブルシューティング

現在のところ、この設定に関する特定のトラブルシューティング情報はありません。


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

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関連情報


Document ID: 24046