Cisco IOS と NX-OS ソフトウェア : Cisco IOS ソフトウェア リリース 11.0

Cisco Internetwork Operating System(Cisco IOS)

2004 年 9 月 14 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 2 月 2 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
Cisco IOS: 統合をもたらす絆
インターネットワークの基盤
Cisco IOS: シスコの優位性
IOS の 4 つの基軸
      信頼性の高い適応ルーティング サービス
      WAN 最適化サービス
      管理とセキュリティ サービス
      スケーラビリティ サービス
Cisco IOS: 戦略的投資
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関連情報

概要

今日のグローバル経済では、情報が企業の命運を左右する戦略資産となっています。 コンピュータ インターネットワークは、情報が往来する電子ハイウェイであり、世界を 1 つに結びつけることにより、従来よりも優れた新しいビジネス遂行手順を作り出します。

多数の問題に対応するために、組織におけるインターネットワークには、その組織の人員やリソースの全体としての生産性を向上させる機能が求められています。 これを実現する手段として、インターネットワークではアプリケーションの可用性を最大限に高めることが可能であり、同時に総所有コストが最低限に抑えられます。 これが意味することは、柔軟性に富んだ信頼性の高いネットワークへのアクセスが継続的にユーザに提供されるということになります。 さらに、これは情報システムとサービスの構築と維持のために、長期間にわたって組織が受け入れなければならない支出が抑制されるということも意味しています。

シスコ システムズでは、インターネットワークのアプリケーションの可用性を最大限に高め、総所有コストを最小限に抑えることを実現しており、世界でこれに肩を並べる企業はありません。 この 10 年間にわたり、シスコは、実証されたテクノロジーと広範囲に渡るスケーラブル ソリューションによりインターネットワーク業界をリードしてきました。 このシスコのリーダーシップは、何よりも、その独自の堅牢な Internetwork Operating System(R)(IOS)によって支えられています。 Cisco IOS は、シスコのインターネットワーキング ソリューションの中核に位置する、付加価値の高いソフトウェアです。

また、Cisco IOS は世界中の情報依存型企業の生産性向上を支援する、シスコの中核となるソフトウェアでもあります。 そして究極的には、これがインターネットワークから得られる最大の利点をもたらします。

前提条件

要件

この文書に関する特別な要件はありません。

使用するコンポーネント

この文書は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

Cisco IOS: 統合をもたらす絆

パーソナル コンピュータが個人の生産性を向上させるのと同様に、効果的なインターネットワークは、大勢の人々によるグループの生産性を向上させます。 そして、local area network(LAN; ローカルエリア ネットワーク)がその機能をソフトウェア駆動型の network operating system(NOS; ネットワーク オペレーティング システム)に依存しているのと同様に、インターネットワークにおいても、高度なオペレーティング システム(ソフトウェアとして実装)に依存することにより、世界中のユーザが効率的に結びつけられています。

インターネットワーキングの機能性の高さは、そのオペレーティング システムにかかっています。 ネットワークのハードウェアは、新世代のプロセッサ、スイッチ、およびメモリ コンポーネントなどの登場により、数年ごとに必然的に更新されます。 ところが、異種ネットワークを結び付け、必要に応じてスケーラブルな移行パスを提供する統合のための絆となるのは、インターネットワークのソフトウェアです。

新しいハードウェアやアプリケーションの登場により更新される LAN ネットワーク オペレーティング システムに企業が投資するのと同様に、Cisco IOS は、企業がインターネットワークの将来を安全に守ることができるようにする戦略的な投資となります。 Cisco IOS では、必然的に生じる変更や移行が、ネットワーク プラットフォームの増大するクラスをすべて統合する機能によりサポートされています。 この対象となる機器には、ルータ、ATM スイッチ、LAN および WAN スイッチ、ファイル サーバ、インテリジェント ハブ、パーソナル コンピュータのほかにも、組織のインターネットワークに戦略的な意味での影響を持つすべてのデバイスが含まれています。 シスコのプラットフォーム、および Cisco IOS を製品に組み込んでいる技術パートナーの製品を強化することによって、企業では、単一の統合化されコスト効率の高い情報システム インフラストラクチャの構築と改善が Cisco IOS により可能となります。

マルチプラットフォーム IOS:Cisco IOS により、企業では、シスコとシスコのパートナーのプラットフォームを使用した、統合されコスト効率に優れた統合インフラストラクチャの構築が可能になります。

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インターネットワークの基盤

今日の多面的な企業のインターネットワークは、通常、次に示すような 4 つの異なる部分で構成されています。これらの部分には、それぞれ固有の役割があります。

  • インターネットワークのコアは、世界中のあらゆる場所を結び付ける、大規模で信頼性の高い広域ネットワークを提供します。 ここでは、高価な WAN リソースをコスト効率よく、効果的に使用することに重点が置かれます。

  • ワークグループ部分では、増大するアプリケーション要件に対応できるスケーラブルな帯域幅を、エンド ユーザのグループに提供します。

  • リモート アクセス部分では、コスト効率がよく、管理が容易な接続ソリューションを、遠隔地、在宅勤務者、モバイル ユーザに提供します。

  • IBM インターネットワーキング部分では、コストを削減し、さらに安全でセキュアな移行パスを IBM SNA ネットワーク アプリケーションに提供します。

Cisco IOS では、これらのインターネットワーキングの全部分の要件を包括され、単一の統合インフラストラクチャを構築されます。このインフラストラクチャにより、コスト削減、アプリケーションの可用性の向上、インターネットワーク管理の向上が実現します。

今日の企業ネットワーク:今日と将来の企業ネットワークは、ワークグループ、IBM インターネットワーキング、コア、そしてリモート アクセスの 4 つのインターネットワークすべてにまたがる要件を抱えています。

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IOS: シスコの優位性

Cisco IOS は、シスコのインターネットワーキング ソリューションを、業界他社の製品から差別化する重要なポイントとなっています。 その付加価値の高い機能により企業全体にわたるユーザやアプリケーションがサポートされており、インターネットワークにセキュリティとデータの整合性が提供されます。 IOS では、複雑で分散したネットワーク情報を制御および統合して、コスト効率の高いリソース管理を行います。 さらに、IOS はインターネットワークに新しいサービス、機能、アプリケーションを追加できる、柔軟性の高い媒体として機能します。

アプリケーション サポートの競合分野では、Cisco IOS は、業界の他のインターネットワーク関連のサプライヤよりも、さらにいっそう標準に準拠した物理および論理プロトコル インターフェイスでの相互運用を提供しています。 ツイスト ペアから光ファイバまで、LAN からキャンパスさらに WAN メディアまで、UNIX から Novell NetWare さらに IBM SNA まで、IOS がサポートする幅広いプロトコルに匹敵するインターネットワーク アーキテクチャは存在しません。

IOS インターフェイス: Cisco IOS では、業界最大規模の公式およびデファクト スタンダードのインターフェイス セットをサポートしています。

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IOS の 4 つの基軸

IOS の付加価値の高い性能は、4 種類のインターネットワーク サービスによって具現化されています。

IOS の 4 つの基軸: IOS の付加価値の高い性能は、次の 4 種類のサービスによって具現化されています。 信頼性の高い適応ルーティング サービス、WAN の最適化サービス、管理とセキュリティ サービス、スケーラビリティ サービス。

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信頼性の高い適応ルーティング サービス

Cisco IOS は常に業界をリードしながら、革新的で堅固なルーティング機能を提供してきました。 その信頼性の高い適応ルーティング サービスにより、パフォーマンス上の最適パスを検出し、あらゆるネットワーク障害を回避してトラフィックを迅速にルーティングすることで、生産性やアプリケーションの可用性が向上します。 また、信頼性の高い適応ルーティング サービスでは、ネットワークの帯域幅やリソースを効率的に使用される一方で、静的ルートの不要な管理が排除されて、コストが削減されます。

ルート フィルタリングやルーティング情報の変換可能性など、ポリシーベースの IOS 機能では、データを要求していないノードに対して不必要なブロードキャストを行わないようにすることで、ネットワーク リソースが節約されます。 ネットワークの帯域幅が飽和した場合には、優先出力キューイングやカスタム キューイングにより、重要なセッションに高い優先順位が与えられます。 ロード バランシングでは、インターネットワーク全体で使用可能なパスをすべて使用して、貴重な帯域幅を維持し、パフォーマンスを向上させます。 さらに IOS では、透過的、またはソースルート ブリッジング アルゴリズムを必要とするネットワーク アプリケーションに対して、最も効果的で効率的な拡張性が提供されます。

インターネットワークでは、ATM や LAN スイッチングなど、OSI ネットワーク モデルのレイヤ 2 以下で動作する新しいテクノロジーが、ますます組み込まれるようになって来ています。 これらのテクノロジーをベースとするスイッチング デバイスは、従来の共有メディア ハブよりも高い帯域幅を提供していますが、さらに高機能な共有メディアの相手が備えているようなスケーラビリティ、安定性、およびセキュリティは提供できていません。

CiscoFusion(TM) はシスコのスイッチド インターネットワーク向けのスケーラブルなアーキテクチャですが、IOS ではこれにより、マルチレイヤ スイッチングと呼ばれる OSI レイヤ 3 以上で動作する新しいテクノロジーのためのフレームワークを提供しています。

CiscoFusion のマルチレイヤ スイッチング機能では、ルーティング機能とスイッチング機能を分散させて「仮想 LAN」を構築することで、帯域幅を増加させると同時に、企業全体での移動、追加、変更を容易にしています。 これによって、IOS の能力と柔軟性はインターネットワーク ルータ外にも拡張し、今日のインターネットワーク上にしだいに広まりつつある ATM スイッチや LAN スイッチを対象とするようになっています。

WAN 最適化サービス

ネットワークにかかるコストの大半は、wide-area network(WAN; ワイドエリア ネットワーク)のスイッチングや利用の機能に費やされているため、効率的なインターネットワークのためには WAN 関連の処理を最適化する必要があります。 最適化によって、ネットワークのスループットが向上し、同時に遅延時間が減少して、アプリケーションの可用性が向上します。 また、不要なトラフィックを排除し、使用可能な WAN リンクから最も経済的なものを選択することにより、所有コストも最小限にとどめることができます。

Cisco IOS は、業界最高レベルの WAN サポートを提供し、ISDN、スイッチド T1、ダイヤルアップ電話回線などの回線交換サービスにシームレスに対応します。 ダイヤルオンデマンド アクセスやダイヤル バックアップ機能など、IOS の革新的な機能は、費用のかかるポイントツーポイント スイッチド専用回線に代わるコスト効率に優れた方式です。 また、X.25、フレーム リレー、SMDS、ATM などの高度なパケット交換サービスをサポートすることにより、現在使用可能な幅広い WAN インターフェイス製品すべてに対してインターネットワークを拡張します。

管理とセキュリティ サービス

Cisco IOS には、今日の大規模で複雑なインターネットワークのニーズに適合する設計になっているネットワーク管理機能とセキュリティ機能が備わっています。 統合化管理により、管理手順が単純化され、問題の診断や解決にかかる時間を短縮できます。 また、操作を自動化することにより、手作業が減り、地理的に分散された大規模なインターネットワークを中央のサイトに配置された少人数のエキスパートによって管理できるようになります。

IOS では、すべてのシスコ ルータに組み込まれている重要な管理機能を提供しています。 この管理機能には、ルータの設置、アップグレード、および再設定のコストを減らす設定サービスや、総合的な監視や診断のサービスが含まれます。 さらに、IOS では重要は情報やサービスを、シスコやシスコのパートナーによって開発されたルータ管理アプリケーションに提供します。 集合的に CiscoWorks(TM) と呼ばれているシスコのアプリケーションでは、運用、設計、管理機能の幅広いスイートを管理者に提供しており、これにより生産性が向上され、コストが削減されます。

IOS の管理サービスには、そのセキュリティ機能が組み合わされています。 今日、インターネットワーク上でサポート対象の重要な情報やアプリケーションを保護する必要性を無視できるような組織はありません。 Cisco IOS には、リソースの分割や、機密情報やプロセスへのアクセス保護のためのさまざまなツールキットが備わっています。 多次元的なフィルタによって、ユーザが、ネットワーク上での他のユーザやリソースの存在を知ることができないようにしています。 暗号化されたパスワード、ダイヤルイン認証、複数レベルでの設定権限、アカウンティングとロギングの機能により、認証されていないアクセスからネットワークを防御し、これに関する情報を記録します。

スケーラビリティ サービス

スケーラビリティ サービスでは、今日のインターネットワークが組織の変化や要望の高度化に伴って直面している重要な問題すべてについて、これを解決するために必要な高度な柔軟性を提供します。 IOS のスケーラブルなルーティング プロトコルは、不必要な輻輳の回避、プロトコルが持つ本質的な制限の克服、インターネットワークの範囲や地理的に分散していることが原因で発生するさまざまな障害の回避などに役立ちます。 これらの技術は、あらゆるネットワークにおいて重要ですが、IBM SNA インターネットワーキング環境においては特に不可欠なものとなっています。

また、IOS は、ネットワークの帯域幅の削減、オーバーヘッドの処理、サーバのオフロード、リソースの節約、システム設定作業の簡便化などを行うことで、コストの削減に役立ちます。 また、フィルタリング、プロトコルの終端と変換、高度なブロードキャスト、およびヘルパー アドレス サービスなどの高度な IOS 機能を組み合わせることで、ネットワーク要件の高度化に対応できる柔軟でスケーラブルなインフラストラクチャを構築できます。

Cisco IOS: 戦略的投資

信頼性の高い適応ルーティング サービス。 WAN 最適化サービス。 管理とセキュリティ サービス。 スケーラビリティ サービス。 IOS が提供するこれら 4 種類の主要なサービスは、戦略的なインターネットワークの基盤を築き上げるために不可欠な 4 つの基軸となるものです。

IOS では、標準ベースのインターフェイスのフル ポートフォリオの利点を生かして、非常に幅広いアプリケーションをサポートしています。 したがって、非常に多様なニーズやアプリケーション(金融から、セールス、エンジニアリングまで)を持つユーザにも、単一の統合ネットワーク インフラストラクチャで対応できます。 ユーザがどのような場所(ワークグループ、データセンター、リモート オフィス、電話回線で繋がれた遠隔地など)にあっても、IOS がネットワーク リソースを提供して、ユーザの生産性を向上させます。

ハードウェアが絶え間なく進歩する世界では、ソフトウェアの機能が付加価値を持つ差別化要因となり、最終的には、これによりあらゆるインターネットワークの効率性と有効性が決まることになります。 ソフトウェア駆動型の Cisco IOS では、今日の戦略的ネットワーク プラットフォームのすべてについて、シスコ製であるかシスコの技術パートナー製であるかにかかわらず、その進化がサポートされます。 このような性能により、シスコが今日のインターネットワーキング業界を先導し、リーダーシップを確立する上で、IOS は重要な役割を担っています。

Cisco IOS の使命: IOS は、今日のすべての戦略的ネットワーク プラットフォームにおける進化をサポートします。

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Cisco IOS の詳細については、フリー ダイヤル 800 553-NETS(6387)にお電話いただくか、お客様の地域のシスコ営業所にお問い合せください。 シスコがお客様のインターネットワークにおけるアプリケーションの可用性を最大限に高めると同時に、総所有コストを最低限に抑える方法についてご説明いたします。 この実現には、情報時代に対応するためのお客様の戦略的な投資となる、Cisco Internetwork Operating System が活躍します。


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