Cisco インターフェイスとモジュール : Cisco 多用途インターフェイス プロセッサ

Cisco Versatile Interface Processor(VIP)のハードウェア トラブルシューティング

2004 年 5 月 11 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2009 年 3 月 9 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
     要件
     使用するコンポーネント
     ハードウェアとソフトウェアの互換性とメモリの要件
     エラー メッセージ
     表記法
プラットフォームの説明
問題の特定
     情報の収集
     誤解を招きやすい症状
トラブルシューティング
TAC のサービス リクエストをオープンする場合の情報の収集
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

実際は正常に機能するハードウェアを交換することで、貴重な時間とリソースが無駄になることがあります。この文書は、Cisco 7500 シリーズ ルータと、特にその Versatile Interface Processor(VIP; バーサタイル インターフェイス プロセッサ)カードにおける一般的なハードウェア問題のトラブルシューティングに役立つ情報について説明します。さらに、この文書では障害をあるハードウェアを特定するための手がかりとなる情報を提供します。

注:この文書では、ハードウェアの問題と誤認されることの多いものを除き、ソフトウェア関連の障害は対象としていません。 

前提条件

要件

この文書の読者は次の項目に関する知識が必要です。

使用するコンポーネント

この文書の情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

  • Cisco 7500 シリーズ ルータのすべての Versatile Interface Processor(VIP)。次のものが含まれます。

    VIP タイプ

    説明

    VIP2-10

    (MIPS)R4600 CPU(内部速度 100 MHz、外部バス速度 50 MHz、メモリ 8 MB)を搭載します。

    VIP2-15

    (MIPS)R4600 CPU(内部速度 100 MHz、外部バス速度 50 MHz、メモリ 8 MB)を搭載します。

    VIP2-40

    (MIPS)R4600 CPU(内部速度 100 MHz、外部バス速度 50 MHz、メモリ 16 MB)を搭載します。

    VIP2-50

    (MIPS)R5000 CPU(内部速度 250 MHz)を搭載し、32〜128MB のメモリ オプションをサポートします。

    VIP4-50

    (MIPS)R5000 CPU を搭載し、64〜256MB のメモリ オプションをサポートします。メモリは ECC で保護されています。

    VIP4-80

    (MIPS)R7000 CPU を搭載し、64〜256MB のメモリ オプションをサポートします。メモリは ECC で保護されています。

    VIP6-80

    (MIPS)R7000 CPU(内部速度 400 MHz)を搭載し、64〜256MB のメモリ オプションをサポートします。メモリは ECC で保護されています。

  • すべての Cisco IOS(R) ソフトウェア バージョン

この文書で紹介する情報は、特定のラボ環境にあるデバイスを使用して作成されました。この文書内で使用されているデバイスはすべて、クリアな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。実稼動中のネットワークで作業する場合は、コマンドの実行によって生じる影響について、事前に理解しておいてください。

ハードウェアとソフトウェアの互換性とメモリの要件

新しい RSP、VIP、ポート アダプタを取り付けたり、Cisco IOS ソフトウェア イメージをインストールする場合には、ルータに十分なメモリがあることや、そのハードウェアやソフトウェアに互換性があることを確認する必要があります。

ハードウェアとソフトウェアの互換性やメモリの要件についてチェックするには、次の手順を実行することをお勧めします。

  1. Software Advisor ツール(登録ユーザのみ)を使用して、目的の Cisco IOS ソフトウェア バージョンでモジュールおよびカードがサポートされているかどうかを確認してください。

    ヒント:ハードウェアに対するソフトウェアのサポート』(登録ユーザのみ)セクションで確認することを忘れないようにしてください。 

    一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。
  2. Cisco IOS ソフトウェアや Cisco IOS ソフトウェア イメージのダウンロードに必要な最低限のメモリ量(RAM およびフラッシュ)をチェックするには、Download Software Area登録ユーザのみ)を使用してください。装備されたメモリ量(RAM およびフラッシュ)を判別するには、『メモリ要件』を参照してください。

    一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

    ヒント:

    • Download Software Area では、メモリ要件を参照するために、ステップ 1 でプラットフォームおよび推奨される Cisco IOS ソフトウェア リリースを選択する必要があります。

    • Cisco IOS ソフトウェア イメージを新しいバージョンにアップグレードする必要がある場合、詳細については『Cisco IOS ソフトウェア リリースの選択方法』を参照してください。

Cisco IOS ソフトウェアのアップグレードが必要と判断された場合には、Cisco 7500 シリーズ ルータに関する『ソフトウェア インストールおよびアップグレード手順』に従ってください。

エラー メッセージ

エラーメッセージ デコーダ登録ユーザのみ)ツールを使用すると、エラー メッセージの意味をチェックできます。エラーメッセージは、通常は次の形式で、シスコ製品のコンソール上に表示されます。

%XXX-n-YYYY : [text]

次にエラー メッセージの例を示します。

Router# %SYS-2-MALLOCFAIL: Memory allocation of [dec] bytes failed from [hex], pool [chars], alignment [dec]

一部のメッセージは情報提供だけを目的としていますが、他のメッセージはハードウェアまたはソフトウェアの障害を示し、対応が必要とされるものもあります。エラーメッセージ デコーダ登録ユーザのみ)ツールでは、メッセージの説明、推奨処置(必要な場合)、そしてエラー メッセージに関する詳細なトラブルシューティング情報を提供する文書(利用可能な場合)へのリンクが提供されます。

一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

プラットフォームの説明

このセクションでは、Cisco 7500 シリーズ ルータの Versatile Interface Processor 2(VIP2)および Versatile Interface Processor 4(VIP4)について説明します。

通常、Interface Processor(IP; インターフェイス プロセッサ)には Cisco 7500 シリーズ ルータのネットワーク インターフェイスが含まれています。IP には 2 つの種類があります。

  • レガシー インターフェイス プロセッサ:これらのカードには、パケット スイッチング決定の機能が備わっていないため、VIP ほどインテリジェントではないと言えます。さらに、別のインターフェイスが必要な場合は、カード全体の交換が必要になります。

    レガシー インターフェイス プロセッサには、異種のインターフェイスは組み込まれていません。つまり、1 枚のレガシー インターフェイス プロセッサでトークン リング インターフェイスとイーサネット インターフェイスを両方とも使用することはできません。

  • Versatile Interface Processor(VIP): VIP は多機能です。つまり、2 種類のインターフェイスを装備できます。そのため、レガシー インターフェイス プロセッサとは異なり、VIP では同一のインターフェイス プロセッサ上にトークン リングおよびイーサネット インターフェイスを装備できます。それらのインターフェイスは、VIP に挿入する必要のあるポート アダプタに組み込まれています。

    インターフェイスの変更は、PA の交換と同様に簡単です。PA には、シングル幅とデュアル幅の 2 種類のサイズがあります。シングル幅 PA は 1 スロットだけを占めます。デュアル幅 PA はサイズがシングル幅 PA の 2 倍あり、2 スロットを占めます。1 枚の VIP には、デュアル幅 PA は 1 枚だけ装着できます。

    ルータで分散スイッチングが有効であれば、VIP によるパケット スイッチングの決定が可能です。このため、Route Switch Processor(RSP; ルート スイッチ プロセッサ)の負荷が軽減され、VIP がこれを負担することになります。

    分散スイッチング構成環境では、ルーティング テーブルの更新など、スイッチングの決定に必要な情報が RSP から VIP に渡されます。VIP は本質的にはブレード上のルータであるため、7500 は、ルート プロセッサに代わって VIP でスイッチングが決定される分散システムとなります。

注:

問題の特定

VIP は、さまざまな理由でリブートまたはリロードする可能性があります。それらの理由のいくつかは、潜在的なハードウェアの問題です。ハードウェアの不良により発生する誤解を招きやすい症状をトラブルシューティングおよび特定するのに役立つ、出力のキャプチャ方法に関する情報を次に示します。症状のトラブルシューティング ステップは、下の「トラブルシューティング」セクションに記載されています。

情報の収集

問題の原因を特定するための最初のステップは、その問題について可能な限り多くの情報を収集することです。問題の原因を特定する上で不可欠な情報には、次のようなものがあります。

  • VIP crashinfo ファイル - VIP がクラッシュすると、プライマリ RSP のブートフラッシュに 1 つのファイルが保存されます。crashinfo には、トラブルシューティングに役立つログ、メモリ ダンプ、および他の重要な情報が含まれます。crashinfo の詳細については、『crashinfo ファイルからの情報の取得』を参照してください。

  • RSP コンソール ログと syslog 情報 - 複数の現象が発生している場合(これは、VIP がクラッシュしたときや、VIP にその他の問題があるときには通例です)、その原因となる問題を特定する上で、この情報は非常に重要です。コンソール ログまたは syslog が使用可能な場合は、トラブルシューティングを効率的に実行できます。ルータが syslog サーバにログを送信するよう設定されている場合は、サーバでログを確認します。RSP コンソール ログの場合、ルータのコンソール ポートに直接接続していて、「コンソール接続用ターミナル エミュレータの正しい設定」を行っていることを確認してください。ロギングが有効であることを確認します。

  • show diagbus コマンドの出力 - VIP がクラッシュした場合、最新のクラッシュの理由が show diagbus コマンドの出力に表示されます。この情報は、問題のトラブルシューティングに役立ちます。このコマンドは、Cisco Technical Assistance Center(TAC)から実行を求められる場合のある show technical-support コマンドの一部でもあります。

ご使用のシスコ デバイスの、show コマンドの出力データがあれば(show technical-support を含む)、アウトプットインタープリタを使用して潜在的な問題と修正を表示できます。 アウトプットインタープリタを使用するには、登録ユーザとしてログインしている必要があります。

一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

誤解を招きやすい症状

実際にはハードウェアの問題ではないにもかかわらず、ハードウェアの問題と誤解されることがある問題がいくつかあります。たとえば、新しいハードウェアのインストール後に起こった障害は、必ずしもハードウェアの問題とは限りません。次の表に、誤解を招きやすい問題についての症状、説明、およびトラブルシューティング ステップを示します。

症状

説明

インストール時に VIP が認識されない、または新しい VIP のブートアップ時またはホットスワップ時に VIP がクラッシュする。

Software Advisor ツール(登録ユーザのみ)を使用して、現在の Cisco IOS ソフトウェア バージョンで VIP がサポートされているかどうかを調べてください。さらに、使用している RxBoot イメージで VIP がサポートされていることを確認してください。『「Bad CPU ID」メッセージの原因』の背景説明のセクションでは、メインの Cisco IOS ソフトウェア イメージと RxBoot イメージの相違について詳しく説明されています。

Output Stuck/Output Frozen/Not Transmitting エラー メッセージが発生する

これらのエラー メッセージの原因は、通常、ソフトウェアの問題にあります。詳細については、『「%RSP-3-RESTART: interface [xxx], output stuck/frozen/not transmitting」メッセージの原因』を参照してください。.

エラー メッセージ「RSP-3-RESTART: cbus complex」が発生する

このエラー メッセージの原因には、構成の変更、インターフェイス プロセッサや他のソフトウェアのホットスワップ、または不良ハードウェアの問題などがあります。このエラー メッセージの詳細については、『「%RSP-3-RESTART: cbus complex」の原因』を参照してください。.

VIP の CPU 使用率が非常に高い

ハードウェアの問題が原因でこの症状が起こることはほとんどありません。VIP で CPU 高使用率が発生する最も一般的な理由の 1 つが、『CPU 利用率 99 % で動作する VIP および Rx サイドバッファリングについて』で詳細に説明されています。

VIP がクラッシュする

VIP のクラッシュの原因は、必ずしもハードウェアの不良とは限りません。クラッシュの原因がソフトウェアにあるかどうかを判断するには、『トラブルシューティング:Versatile Interface Processor(VIP)のクラッシュ』が役立ちます。

Memory Size Unknown エラー メッセージが発生する

このメッセージは、show diagbus コマンドの出力に見られることがあります。このメッセージは単に、VIP のブートアップ処理が完了しなかったことを意味します。VIP のブートアップが完了しない原因には、次のようなものがあります。

  • VIP に PA が装備されていない - この構成はサポートされていません。7500 シリーズ ルータにインストールされている VIP には、サポートされている PA が最低 1 つは装備されている必要があります。

  • インストールされている VIP または PA が、稼動中の Cisco IOS ソフトウェアではサポートされていない。

  • VIP にメモリが搭載されていない。

  • VIP に、マイクロコードをブートするだけの十分なメモリがない。

詳細については、『Cisco 7500 シリーズに関する Q & A』を参照してください。

VIP4 のブートアップが失敗する

VIP4 では、プロセッサ メモリとパケット メモリの両方で同じタイプのメモリ(Synchronous Dynamic RAM - SDRAM)が使用されます。そのため、プロセッサ メモリ用のスロットにパケット メモリを装着したり、パケット メモリ用のスロットにプロセッサ メモリを装着したりするミスが少なくありません。この症状が発生した場合は、VIP に、マイクロコードをブートするだけの十分なメモリがない可能性があります。各メモリ スロットに正しいメモリが装着されているかどうかを確認してください。

トラブルシューティング

  • パリティ エラー - 7500 でのパリティ エラーは、通常ハードウェアの不良により発生します。パリティ エラーをトラブルシューティングするには、クラッシュ時の出力をキャプチャ(「情報の収集」のセクションで前述)します。

    この情報を収集したら、トラブルシューティング ステップについて『トラブルシューティング:Versatile Interface Processor(VIP)のクラッシュ - パリティ エラー』を参照してください。『VIP Crash Fault Tree Analysis』(PDF 文書)も、VIP パリティ エラー クラッシュの原因を絞り込む上で役立ちます。

  • CyBus 上の NACK - 通常、これはソフトウェアの問題ですが、ハードウェアの問題である可能性もあります。問題発生時点の RSP コンソール ログをキャプチャしてから、トラブルシューティングの詳細情報について『トラブルシューティング:Versatile Interface Processor(VIP)のクラッシュ - CyBus 上の NACK』を参照してください。

    注:これらのエラー メッセージの中に「Parity Error from CyBus」または「NACK Present on CyBus access」というメッセージが含まれている場合は、パリティ エラーが他のコンポーネントに由来するか、または 7500 内部に正しく装着されていないカードがあります。 

TAC のサービス リクエストをオープンする場合の情報の収集

上記のトラブルシューティング手順を実行した後も、依然としてサポートが必要で、Cisco TAC でサービス リクエストを作成する必要がある場合は、TAC Service Request Tool登録ユーザのみ)を使用してください。その場合、次の情報を必ず添付してください。

  • エラー メッセージが表示されたコンソールのキャプチャ

  • 実施したトラブルシューティング ステップと各ステップを実施した際のブート シーケンスを示すコンソールのキャプチャ

  • 障害があったハードウェア コンポーネントとシャーシのシリアル番号

  • トラブルシューティングのログ

  • show technical-support コマンドからの出力


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

シスコ サポート コミュニティは、どなたでも投稿や回答ができる情報交換スペースです。


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