音声 : コール ルーティング / ダイヤル プラン

Cisco IOS プラットフォーム上でのダイヤルピアとコール レッグについて

2010 年 5 月 7 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2014 年 9 月 17 日) | 英語版 (2014 年 8 月 12 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
ダイヤル ピアのタイプ
ダイヤル ピアとコール レッグの関係
コール セットアップ プロセス
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

このドキュメントでは、音声ダイヤル ピアとコール レッグに関するトピックを紹介します。Cisco IOS(R) ソフトウェアの音声対応ゲートウェイ/ルータを使用したパケット ネットワーク経由でのコール セットアップ プロセスについて説明しています。

ダイアル ピアに関する他のトピックについては、このドキュメントの「関連情報」のセクションを参照してください。



前提条件

要件

このドキュメントに関する特別な要件はありません。



使用するコンポーネント

このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアに限定されるものではありません。



表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。



ダイヤル ピアのタイプ

Cisco IOS では次の 2 つのタイプのダイヤル ピアが使用されます。これらは次のように定義されています。

  • 一般電話サービス(POTS)ダイヤル ピア:これは従来のテレフォニー ネットワーク接続の特性を定義します。POTS ダイヤル ピアは、ダイヤル文字列を、ローカル ルータ/ゲートウェイ上の特定の音声ポートにマップします。通常、音声ポートは、ルータ/ゲートウェイをローカルの Public Switched Telephone Network(PSTN; 公衆電話交換網)、private branch exchange(PBX; 構内交換機)、または電話に接続します。

  • 音声ネットワーク ダイヤル ピア:これはパケット音声ネットワーク接続のアトリビュートを定義します。音声ネットワーク ダイヤル ピアは、ダイヤル文字列をリモートのネットワーク デバイスにマップします。これらのリモート ネットワーク デバイスの例のいくつかを次に示します。

    • 宛先ルータ/ゲートウェイ

    • Cisco CallManager

    • Session Initiation Protocol(SIP; セッション開始プロトコル)サーバ(Voice over IP SIP 用)

    • Open Settlement Protocol(OSP)サーバ(決済を使用する Voice over IP 用)

    • H.323 ゲートキーパー

    • Mail Transfer Agent(MTA; メール転送エージェント)サーバ(マルチメディア メール オーバー IP シナリオ用)

      音声ネットワーク ダイヤル ピアの具体的なタイプは、使用されるパケット ネットワーク テクノロジーによって異なります。ダイヤル ピアで使用されるさまざまなテクノロジーを次に説明します。

    • Voice over IP(VoIP) - ダイヤル ピアは、コールを終了する IP アドレス、Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)名、またはサーバ タイプの宛先 VoIP デバイスにマップされます。これは、H.323、SIP、Media Gateway Control Protocol(MGCP; メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル)などのすべての VoIP プロトコルに当てはまります。

    • Voice over Frame Relay(VoFR) - ダイヤル ピアは、インターフェイスの Data-Link Connection Identifier(DLCI; データリンク接続識別子)にマップされ、そこからコールがルータを終了します。

    • Voice over ATM(VoATM) - ダイヤル ピアは、インターフェイスの ATM 仮想回線にマップされ、そこからコールがルータを終了します。

    • Multimedia Mail over IP(MMoIP; マルチメディア メール オーバー IP)- ダイヤル ピアは、Simple Mail Transfer Protocol(SMTP; シンプル メール転送プロトコル)サーバの E メール アドレスにマップされます。このタイプのダイヤル ピアは、ストア アンド フォワード ファックス(オンランプ ファックスとオフランプ ファックス)に使用されます。

ダイヤル ピア設定モードに入る Cisco IOS コマンドは次のとおりです。

maui-nas-07(config)#dial-peer voice number ?

  pots   Telephony
  voatm  Voice over ATM
  vofr   Voice over Frame Relay
  voip   Voice over IP


ダイヤル ピアとコール レッグの関係

パケット ネットワーク経由の音声コールは、別々のコール レッグにセグメント化されます。これらはダイヤル ピアと関連付けられています(1 つのダイヤル ピアがそれぞれのコール レッグに関連付けられています)。コール レッグとは、2 つのルータ/ゲートウェイ間、またはルータ/ゲートウェイと IP テレフォニー デバイス(例:Cisco CallManager、SIP サーバなど)の間の論理的な接続です。次の図 1 および図 2 に、この概念を示します。

図 1:音声ダイヤル ピア/コール レッグ トール バイパスのシナリオ

/image/gif/paws/12164/in_out_dial_peers1.gif

図 1(トール バイパス)では、1 件の音声コールが 4 つのコール レッグから構成されています。2 つは発信側ルータ/ゲートウェイからの視点であり、2 つは終端側ルータ/ゲートウェイからの視点です。

図 2:音声ダイヤル ピア/コール レッグ:IOS ゲートウェイを使用する Call Manager システムのシナリオ

cm-gw-peer.gif

図 2(IOS ゲートウェイを使用する CallManager システム)では、1 件の音声コールが 2 つのコール レッグから構成されています。

注:発信側ルータ/ゲートウェイ、および終端側ルータ/ゲートウェイという用語は、コールの送信元から宛先への方向から見た呼び方です。

注:ヘアピニングは、1 つのルータ/ゲートウェイ上で発信し、終了するコールの名前です。POTS 間のヘアピニング コールでは、ルータ/ゲートウェイは、着信 POTS ダイヤル ピアと発信 POTS ダイヤル ピアを照合してコールを終了します。これは POTS インターフェイスでサポートされています。ただし、VoIP 間のヘアピニングは、特定の IOS リリースを使用する CallManager Express 以外の Cisco IOS 音声対応プラットフォームではサポートされていません。



コール セットアップ プロセス

コールは、それぞれにダイヤル ピアが割り当てられたコール レッグにセグメント化されます。このプロセスを次に示します。

  1. POTS コールが発信側ルータ/ゲートウェイに到着します。着信 POTS ダイヤル ピアが照合されます(このドキュメントで後述する 3 つの「注」を参照してください)。

  2. 発信側ルータ/ゲートウェイは、到着したコールを着信 POTS ダイヤル ピアに関連付けた後、着信 POTS コール レッグを作成し、それにコール ID を割り当てます(図 1 のコール レッグ 1)。

  3. 発信側ルータ/ゲートウェイは、ダイヤルされた文字列を使用して発信音声ネットワーク ダイヤル ピアを照合します。

  4. 発信側ルータ/ゲートウェイは、ダイヤルされた文字列を発信音声ネットワーク ダイヤル ピアに関連付けた後、発信音声ネットワーク コール レッグを作成し、それにコール ID を割り当てます(図 1 のコール レッグ 2)。

  5. 音声ネットワークのコール要求は、終端側ルータ/ゲートウェイに到着します。着信音声ネットワークのダイヤル ピアが照合されます。

  6. 終端側ルータ/ゲートウェイは、到着したコールを着信音声ネットワークのダイヤル ピアに関連付けた後、着信音声ネットワーク コール レッグを作成し、それにコール ID を割り当てます(図 1 のコール レッグ 3)。

  7. 終端側ルータ/ゲートウェイは、ダイヤルされた文字列を使用して発信 POTS ダイヤル ピアを照合します。

  8. 終端側ゲートウェイ/ルータは、到着したコールのセットアップを発信 POTS ダイヤル ピアに関連付けた後、発信 POTS コール レッグを作成します。それにコール ID を割り当ててからコールを終了します(図 1 のコール レッグ 4)。

Cisco IOS ルータ/ゲートウェイに Cisco CallManager が存在するシナリオでは、次のように想定されています。

  • IOS ルータ/ゲートウェイを経由する CallManager システムからの発信コールでは、IOS ルータ/ゲートウェイは終端デバイスとして機能します(ステップ 5 〜 8 を参照)。

  • IOS ルータ/ゲートウェイを経由する CallManager システムへの着信コールでは、IOS ルータ/ゲートウェイは送信元デバイスとして機能します(ステップ 1 〜 4 を参照)。

注:この段階で、着信 POTS ダイヤル ピア上に設定されている場合、デフォルト以外の着信 POTS サービスと Toolkit Command Language(TCL)アプリケーションのいずれかまたは両方が使用されます。このようなサービスやアプリケーションを使用する場合、正しい着信 POTS ダイヤル ピアと確実に照合していることが重要です。これらのサービス/アプリケーションの例として、次のものがあります。

注:この時点で、両方のルータ/ゲートウェイは音声ネットワーク機能とアプリケーション(必要な場合)をネゴシエートします。デフォルトの機能は、ルータ/ゲートウェイの IOS 設定出力には表示されません。POTS および音声ネットワークのダイヤル ピアに設定されている機能、サービス、およびアプリケーションを表示するには、コマンド show dial-peer voice number を使用します。

  • デフォルトの機能には、コーデック g729r8、VAD の有効化、dtmf-relay の無効化、ファックス リレーの無効化、req-qos ベストエフォート、acc-qos ベストエフォート、およびセッション プロトコル cisco(H.323 用)があります。

  • TCL アプリケーションの例としては、リモート IP 認証やオフランプ ファックスなどがあります。

注:送信側ルータ/ゲートウェイによりデフォルト以外の機能またはアプリケーションが要求された場合、終端側ルータ /ゲートウェイでは、着信音声ネットワーク ダイヤル ピアが、これらの機能またはアプリケーションに対応するように設定されているかどうかを照合する必要があります。




関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

シスコ サポート コミュニティは、どなたでも投稿や回答ができる情報交換スペースです。


関連情報




Document ID: 12164