ルータ : Cisco 7500????

CEF 関連エラー メッセージのトラブルシューティング

2009 年 7 月 17 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2008 年 6 月 24 日) | フィードバック

目次


概要

このドキュメントでは、Distributed Cisco Express Forwarding(以前の dCEF)スイッチングが稼働しているプラットフォーム(Cisco 7500 シリーズ ルータと Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータ)上での、一般的な Cisco Express Forwarding(以前の CEF)関連のエラー メッセージの原因とそのトラブルシューティング方法について説明しています。

注:Distributed Cisco Express Forwarding が設定されているプラットフォームにより、Route Processor(RP; ルート プロセッサ)と Line Card(LC; ラインカード)の名称が異なります。7500 シリーズの場合、RP は Route Switch Processor(RSP; ルート スイッチ プロセッサ)と呼ばれ、LC は Versatile Interface Processor(VIP)と呼ばれています。12000 シリーズでは、RP は Gigabit Route Processor(GRP)と呼ばれ、LC は単に LC と呼ばれます。



前提条件

要件

このドキュメントに関する特別な要件はありません。



使用するコンポーネント

このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。



表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。



背景説明

Cisco Express Forwarding スイッチングは、キャッシング要求に関連した問題に対処するための、スケーラブルなスイッチングの Cicso 独自の形態です。従来の方法ではルート キャッシュに保管されていた情報が、Cisco Express Forwarding スイッチングでは複数のデータ構造に分割されます。Cisco Express Forwarding コードは、これらのデータ構造を RP で管理できます。また、Cisco 7500 シリーズの VIP や、Cisco 12000 の LC などのスレーブ プロセッサでも管理できます。効率的なパケット フォワーディングのために最適化されたルックアップを実現するデータ構造には、次のものがあります。

  • Forwarding Information Base(FIB; 転送情報ベース)テーブル:Cisco Express Forwarding は FIB を使用して、IP の宛先プレフィクス ベースのスイッチング決定を行います。FIB は概念的には、ルーティング テーブルや情報ベースに類似します。FIB は、IP ルーティング テーブルに含まれるフォワーディング情報のミラー イメージを維持します。ネットワーク内でルーティングまたはトポロジの変更が発生した場合、IP ルーティング テーブルは更新され、これらの変更が FIB に反映されます。FIB は IP ルーティング テーブルの情報に基づいて、ネクストホップ アドレス情報を維持します。

    FIB エントリとルーティング テーブルのエントリには 1 対 1 の相関関係があるため、FIB には既知のルートのすべてが含まれ、高速スイッチングや最適スイッチングなどのスイッチング パスに関連するルート キャッシュのメンテナンスは不要になります。

  • 隣接関係(adjacency)テーブル:ネットワーク内のノードは、リンク層で相互に 1 ホップで到達できれば、隣接関係にあるとみなされます。FIB 以外にも、Cisco Express Forwarding は隣接関係テーブルを使用してレイヤ 2(L2)アドレッシング情報を先頭に付加します。隣接関係テーブルは、すべての FIB エントリに対するネクスト L2 ネクストホップ アドレスを管理しています。

Cisco Express Forwarding は、次の 2 つのうちどちらかのモードでイネーブルにできます。

  • Central Cisco Express Forwarding モード:Cisco Express Forwarding モードがイネーブルにされている場合、Cisco Express Forwarding FIB と隣接関係テーブルは RP に常駐し、RP は高速転送を実行します。Cisco Express Forwarding スイッチング用に LC が使用できない場合、または Distributed Cisco Express Forwarding スイッチングと互換性がない機能を使用する必要がある場合は、Cisco Express Forwarding モードが使用できます。

  • Distributed Cisco Express Forwarding モード:Distributed Cisco Express Forwarding がイネーブルにされている場合、LC(VIP LC または Gigabit Switch Router(GSR; ギガビット スイッチ ルータ)LC など)には、FIB テーブルと隣接関係テーブルのまったく同じコピーが維持されます。LC はそれ自体が高速転送を実行できるので、スイッチング操作にはメイン プロセッサ(GRP または RSP)の関与は必要はありません。これは、12000 シリーズで使用可能な唯一のスイッチング方式です。

    Distributed Cisco Express Forwarding では、RP と LC 上の FIB と隣接関係テーブルの同期を保証するために、Inter-Process Communication(IPC; プロセス間通信)メカニズムが使用されています。



VIP と LC での Cisco Express Forwarding の状態の確認

注:次の例では、必要な情報だけを表示するようにして表示を簡略化するため、いくつかのコマンドで出力修正子(| 記号で示されています)が使われています。出力修正子は、Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.0 以降でサポートされています。古いバージョンを使用している場合は、メイン コマンド(| 記号の 1 つ前)を発行して、すべての出力から対応する行を検索してください。

show cef linecard コマンドを発行して、どの VIP または LC Cisco Express Forwarding がディセーブルされているか、簡単に確認できます。

  • 7500 シリーズの場合:

    Router#show cef linecard
    CEF linecard generic information: 
      Slot MsgSent   Seq MaxSeq   LowQ   MedQ  HighQ Flags 
      4          8     6     30      0      0      0 up
      5          8     6     30      0      0      0 up
    
    Default-table CEF table, version 13, 11 routes
    Slot CEF-ver CEF-XDR Interface Flags
       4      12       5         5 Active, sync
       5      12       5         2 Active, sync
    
  • 12000 シリーズの場合:

    Router#show cef linecard
    CEF table version 694517, 95239 routes
    Slot CEF-ver MsgSent XdrSent Seq MaxSeq LowQ MedQ HighQ Flags
    0      32128     365   33320 362    367    0    0     0 disabled
    1      95821    1010   99369 1006  1025    0    0     0 disabled
    2      92559     971    6033 967    984    0    0     0 disabled
    8      62514     653   65734 649    661    0    0     0 disabled
    9      47165     486   48428 483    498    0    0     0 disabled
    10     79887     834   83232 830    849    0    0     0 disabled
    

    12000 シリーズでは Distributed Cisco Express Forwarding しかサポートされていないため、disabled 状態によって、LC 全体がディセーブルにされます。



External Data Representation(XDR; 外部データ表現)の概要

次のエラー メッセージを理解するには、XDR メッセージとは何か、さらに XDR メッセージ使用目的を理解する必要があります。

  • %FIB-3-NORPXDRQELEMS

  • %FIB-3-FIBBADXDRLEN

  • %FIB-4-FIBXDRLEN

次の図は XDR アーキテクチャの概要を示しています。

XDR アーキテクチャの概要図

このドキュメントの「背景説明」セクションで説明されているように、IPC メッセージによって、RP から LC へ、FIB テーブルと隣接関係テーブルが転送されます。つまり、IPC メカニズムによって、RP と LC 上の両方のテーブル セットが同期します。ある機能が使用する任意のデータ構造は、FIB IPC を介して LC に転送する必要があり、統計情報は RP に送り返す必要があります。Distributed Cisco Express Forwarding がイネーブルにされている場合、LC はローカルに保存された複製データベースを使って、転送の決定を行います。

XDR は、IPC オーバーレイ メカニズムと呼ばれます。Distributed Cisco Express Forwarding 実装では、XDR メッセージが排他的に使われます。

統計情報に加え、Cisco IOS ソフトウェア機能をサポートするデータ構造が、RP と LC 間の Cisco IOS ソフトウェア IPC メカニズムを介して、XDR メッセージで搬送されます。具体的には、XDR メッセージは下表に挙げる 3 つの情報セットを伝搬します。

メッセージタイプ メッセージの説明 方向

制御

RP は、すべての変更を認識する必要がある LC 上のすべてのミラーリング サブブロックに送信されるように、 RP 機能サブブロック内の制御データを送信します。

RP から LC へ

統計情報

LC はさまざま機能サブブロックから統計情報を収集し、収集した情報を XDR バッファに格納し、RP へ XDR メッセージを送信します。すると RP がこれらの統計情報を集約します。

LC から RP へ

非同期イベントの報告

LC は、条件が発生した場合に送信される非同期メッセージにより、非定型イベントをレポートします。

LC から RP へ


show cef line internal コマンドを発行して、XDR メッセージによって転送された情報を表示します。Network Descriptor Block(NDB)/Routing Descriptor Block(RDB)アップデートが XDR の一例です。

Total elements queued: 
  prefix                    1877106 
  adjacency                 6011 
  interface                 4084 
  address                   4010 
  policy routing            3 
  hw interface              84 
  state                     6 
  resequence                2 
  control                   24 
  time                      308 
  subblock                  18109 
  flow features deactivate  3 
  flow cache config         3 
  flow export config        3 
  flow sampling config      3 
  access-list               213 
  mpls ttl propogate        3 
  routemap config           126 
  mpls stats aggregate      3 
  dot1q vlan                10109 
  icmp limit                3 


トラブルシューティング

このセクションでは、ルータ ログに記録されるエラー メッセージを一覧表示し、トラブルシューティングのヒントを提供します。



%FIB-3-FIBDISABLE :Fatal error, slot [#]: no memory and %FIB-3-NOMEM: Malloc Failure, disabling dCEF on line card

このようなタイプのエラー メッセージは、次のようなルータ ログで見られることがあります。(ルータで show logging exec コマンドを発行した場合、または syslog サーバを使用している際にこのサーバに問い合せを実行した場合)。

  • 7500 シリーズの場合:

    Dec 19 17:58:56 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 0: no memory
    DEC 19 17:58:58 CET: %IPC-5-SLAVELOG: VIP-SLOT0: 
    00:03:37: %SYS-2-MALLOCFAIL: Memory allocation of 65524 bytes failed from     
    0x6009E9E4, pool Processor, alignment 16
    -Process= "CEF IPC Background", ipl= 0, pid= 7
    -Traceback= 600A141C 600A2B78 6009E9EC 6009F350 60235A34 60221BA4 60225528 
    6022A46C 60231104 6022FAC4 6022FCCC 6022FDBC 60230334 6009BB74 6009BB60      
    DEC 19 17:59:06 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 9: no memory
    DEC 19 17:59:11 CET: %IPC-5-SLAVELOG: VIP-SLOT9:
    00:03:47: %SYS-2-MALLOCFAIL: Memory allocation of 65524 bytes failed from      
    0x6009E9E4, pool Processor, alignment 16 
    -Process= "CEF IPC Background", ipl= 0, pid= 7
    -Traceback= 600A141C 600A2B78 6009E9EC 6009F350 60235A34 60221BA4 60225528      
    6022A46C 60231104 6022FAC4 6022FCCC 6022FDBC 60230334 6009BB74 6009BB60     
    DEC 19 17:59:31 CET: %IPC-5-SLAVELOG: VIP-SLOT8: 
    00:04:11: %SYS-2-MALLOCFAIL: Memory allocation of 3956 bytes failed from      
    0x602835F0, pool Processor, alignment 32 
    -Process= "CEF LC Stats", ipl= 0, pid= 21 
    -Traceback= 600A141C 600A2EC8 602835F8 60283C84 60283C58 60283CE4 60230574      
    6009BB74 6009BB60
    DEC 19 17:59:38 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 8: no memory
    DEC 19 18:00:29 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 10: no memory
    ...
    
  • 7500 シリーズでは、%IPC-5-SLAVELOG: VIP-SLOT メッセージの直後に表示されるエラー メッセージは、該当のスロットに取り付けられている VIP から IPC メカニズムを使用して直接送信されます。この例に限っては、%SYS-2-MALLOCFAIL メッセージは VIP カードから発信されました。

    Jun 27 04:58:56 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 1: no memory
    Jun 27 04:59:07 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 2: no memory
    Jun 27 04:59:36 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 4: no memory
    Jun 27 04:59:45 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 0: no memory
    SLOT 2:Jun 27 04:23:00: %SYS-2-MALLOCFAIL: Memory allocation of 65524        
    bytes failed from 0x4009D9E4, pool Processor, alignment 32 
    -Process= "CEF IPC Background", ipl= 0, pid= 38 
    -Traceback= 400A0BFC 400A2358 4009D9EC 4009E338 403168BC 40316B68 40316EBC       
    4031C318 40321234 4032858C
    40326CD4 40326EF4 40326FE4 403275CC 4009BC74 4009BC60
    SLOT 2:Jun 27 04:23:00: %FIB-3-NOMEM: 
    Malloc Failure, disabling DCEF on linecard
    ...
    

    注:「SLOT #:」で始まるメッセージは LC 自体によって生成されます。

このようなメッセージは、Cisco Express Forwarding FIB テーブルと隣接関係テーブルをメイン ボードからダウンロードするための十分なメモリが VIP(7500 シリーズの場合)または LC(12000 シリーズの場合)上にないため、Distributed Cisco Express Forwarding がディセーブルになっていることを意味しています。12000 シリーズでは Distributed Cisco Express Forwarding スイッチングしかサポートされていないため、Distributed Cisco Express Forwarding をディセーブルにすると、カード自体がディセーブルになります。

インターネット Border Gateway Protocol(BGP; ボーダーゲートウェイ プロトコル)ルートが完全稼働している場合、VIP または LC で最低でも 128 MB を確保することを推奨いたします。

7500 シリーズ上の VIP2-40 は最大 64 MB しか確保できないため、Distributed Cisco Express Forwarding を完全インターネット BGP ルートで使用する場合、VIP2-50、さらには VIP4-80 へのアップグレードを推奨いたします。Distributed Cisco Express Forwarding を稼働するには、32 MB ではまったく不十分です。

ルーティング テーブルのサイズに応じて、128 MB 以上のメモリを備えた VIP2-50 以降を使用することを推奨いたします。

ご使用のルータがフル インターネット ルーティング テーブル BGP(またはそれに近いもの)を許容する場合、BGP にはルータがリロードされた後もしくは BGP リンクがステータスを変更した後のコンバージェンス フェーズで、一時的に大量のメモリが必要になります。このようなコンバージェンスの間、プロセッサ メモリ プールは show memory summary コマンドの出力結果に反映されるとおり、非常に低い値に達する可能性があります。低メモリ状態になっている短い期間に、メモリを必要とするその他のプロセッサに影響が生じる可能性があります。たとえば、ルータへのアクセスに telnet コマンドを発行するには、TCP セッションを維持するためのメモリが必要です。

プロセッサ メモリのもう 1 つの一時的なユーザは、マルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)ネットワークでの Label Distribution Protocol(LDP; ラベル配布プロトコル)です。

Cisco Express Forwarding が FIBDISABLE エラーを生成するのは、ルータがプロセッサ メモリを完全に使い切った場合だけです。FIBDISABLE には最低水準点はありません。Cisco Express Forwarding は、ディセーブルになると、使用していたすべてのメモリを解放します。したがって、ディセーブル後に show memory summary コマンドの出力をキャプチャすると、十分な空き容量が使用できることが示されますが、この出力は誤解を招くものです。Cisco Express Forwarding がディセーブルになる前に show memory summary コマンドをキャプチャしなければ、メモリ不足の状態に関するデータは示されません。

また、FIBDISABLE 状態は IPC バッファが枯渇したことによる副作用である可能性があります。Cisco IOS ソフトウェアでは、必要に応じて IPC バッファが動的に追加割り当てされることはありません。IPC バッファが枯渇しても FIB NOMEM エラー メッセージは生成されませんが、IPC-3-NOBUFF などその他の IPC エラー メッセージが表示される可能性があります。IPC バッファが枯渇しても FIBDISABLE エラーは発生しません。Cisco Express Forwarding では単にエラー メッセージが再キューイングされ、時間をおいて再試行されるだけです。この場合、IPC バッファ不足で Cisco Express Forwarding が IPC バッファを確保できない場合、メモリを完全に使い切るまで、LC へのメッセージがキューイングされることがあります。

Cisco Technical Assistance Center(TAC)への問い合せが多い質問は、BGP 接続されたルータが BGP を稼働するために十分なメモリがあるかどうかを、どのように計画したり、決定したらよいかということです。答えは設定ごとに異なります。次の点を考慮してください。

  • Internal Border Gateway Protocol(iBGP)および External Border Gateway Protocol(eBGP)ピアの使用を予定していますか。ピアの数はいくつですか。BGP ピア グループが役立ちます。ピアの数が多いほど、コンバージェンス時間は長くなります。

  • 各ピアの各方向につき、交換されるルートはいくつありますか。ルートとパスの区別が適切になされるようにしてください。ルートは、BGP ルーティング情報ベースのプレフィクスの数をカウントします。パスは、近隣ピアにアドバタイズされる BGP プレフィクスの数をカウントします。たとえば、5 つの BGP ピアが完全なルーティング テーブルを送信した場合、各ピアは同じルートを送信しています。ピアのルートが 90 パーセントオーバーラップしているとすると、受信するルータのルート テーブルには、約 150,000 のルートが登録されていて、そのほとんどのルートに 5 本のパスがあります。

  • 考慮する必要がある他の要素には、次のものがあります。

    • 12000 シリーズは LC エンジンを 1 基装備。

    • Interior Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)ルートの数。

    • 隣接関係の数。

    • ロード バランシング:同じ宛先へのパスの数。

    • MPLS Virtual Private Network(VPN; 仮想私設ネットワーク)の使用、Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスの数、および VRF ごとのルートの数。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(18)S および以降のリリースでは、公式には、すべての LC で 128 MB が必要です。新しい Cisco IOS ソフトウェア リリースではより多くのプロセッサ メモリが使われるので、ルータが完全なインターネット ルーティング テーブルを受け付けられるように将来のスケーラビリティをサポートするためには、最大 256 MB のメモリが推奨されます。以前は、12000 シリーズでは、LC のメモリに 64 MB 搭載されていました。このような LC はアップグレードする必要があります。

どのカードが該当するかをチェックして(このドキュメントの「VIP と LC での Cisco Express Forwarding の状態の確認」セクションを参照)、次のコマンドを発行し、ルータに取り付けられているさまざまなタイプのカードと、それぞれのメモリ容量を表示します。

  • 7500 シリーズの場合:

    Router#show diag | i (Slot | controller) 
    Slot 0: 
            EIP controller, HW rev 1.05, board revision B0 
            Slot database information: 
    Slot 2: 
    Slot 3: 
    Slot 4: 
            VIP2 controller, HW rev 2.11, board revision E0 
            Slot database information: 
            Controller Memory Size: 64 MBytes DRAM, 2048 KBytes SRAM 
    Slot 5: 
            VIP2 R5K controller, HW rev 2.03, board revision A0 
            Slot database information: 
            Controller Memory Size: 128 Mbytes DRAM, 8192 Kbytes SRAM 
    Slot 31 (virtual):
    
  • 12000 シリーズの場合:

    Router#show diag | i (DRAM|SLOT) 
    SLOT 0  (RP/LC 0 ): 1 Port SONET based SRP OC-12c/STM-4 Single Mode 
      DRAM size: 268435456 bytes 
      FrFab SDRAM size: 134217728 bytes, SDRAM pagesize: 8192 bytes 
      ToFab SDRAM size: 134217728 bytes, SDRAM pagesize: 8192 bytes 
    SLOT 2  (RP/LC 2 ): 12 Port Packet over E3 
      DRAM size: 67108864 bytes 
      FrFab SDRAM size: 67108864 bytes 
      ToFab SDRAM size: 67108864 bytes 
    SLOT 3  (RP/LC 3 ): 1 Port Gigabit Ethernet 
      DRAM size: 134217728 bytes 
      FrFab SDRAM size: 134217728 bytes, SDRAM pagesize: 8192 bytes 
      ToFab SDRAM size: 134217728 bytes, SDRAM pagesize: 8192 bytes 
    SLOT 5  (RP/LC 5 ): Route Processor 
      DRAM size: 268435456 bytes
    

該当するカードのメモリを増設すると、これらのメッセージは表示されなくなり、そのカード上で Distributed Cisco Express Forwarding が再度イネーブルになります。メモリをアップグレードしてもメッセージが表示される場合は、Cisco のサポート担当に連絡して、これまでに収集した情報と show tech-support コマンドの出力を提出してください。

注:Fast Ethernet Interface Processor(FEIP)の旧モデル(CX-FEIP2-2TX と CX-FEIP2-2FX)は、分散型スイッチングをまったくサポートしておらず、これらのモデルで Distributed Cisco Express Forwarding をイネーブルにしようとすると、同様のメッセージが生成されます。使用しているボードが VIP なのか FEIP なのかを判別するには、show diag [slot#] コマンドを発行します。

Router#show diag 0 
Slot 0: 
        Physical slot 0, ~physical slot 0xF, logical slot 0, CBus 0 
        Microcode Status 0x4 
        Master Enable, LED, WCS Loaded 
        Pending I/O Status: None 
        EEPROM format version 1 
        FEIP controller, HW rev 2.01, board revision B0 
        Serial number: 03696620  Part number: 73-1374-04 
        Test history: 0x0E        RMA number: 203-11-48 
        Flags: cisco 7000 board; 7500 compatible

Distributed Cisco Express Forwarding を実行するには、古い FEIP を Fast Ethernet ポート アダプタを備えた VIP カードに交換する必要があります。



%FIB-3-FIBDISABLE:Fatal error, slot [#]: No window message, LC to RP IPC is non-operational

7500 と 12000 シリーズでの次のメッセージも Cisco Express Forwarding がディセーブルされていることを示していますが、この場合は、RSP または GRP が、VIP や LC からキープアライブを受信しなかったことが原因です。

DEC 19 18:03:55 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 0: 
No window message, LC to RP IPC is non-operational 
DEC 19 18:04:05 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 9: 
No window message, LC to RP IPC is non-operational 
DEC 19 18:04:37 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 8: 
No window message, LC to RP IPC is non-operational 
DEC 19 18:05:28 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 10: 
No window message, LC to RP IPC is non-operational 
DEC 19 18:05:59 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 2: 
No window message, LC to RP IPC is non-operational 
DEC 19 18:06:07 CET: %FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 1: 
No window message, LC to RP IPC is non-operational 

最初に、カードに十分なメモリがあるか確認します。

次に VIP または LC の CPU の使用率をチェックします(7500 シリーズでは show controllers vip [slot#] proc cpu コマンドを発行し、12000 シリーズでは execute-on slot 0 show proc CPU コマンドを発行します)。CPU の使用率が非常に高い場合(95 % 以上)、VIP や LC はビジーとなり、RSP や GRP にキープアライブを送信できません。この問題の根本的な原因は、CPU の使用率が非常に高いことです。トラブルシューティングのヒントについては、『Cisco ルータの CPU 使用率が高い場合のトラブルシューティング』を参照してください。

すべてに問題がないように思われる場合、エラー メッセージの根本原因は、Cisco IOS ソフトウェアの不具合によるものである可能性が高いと考えられます。

このエラーをトラブルシューティングする際には、まず該当カードのチェックを行う必要があります(このドキュメントの「VIP と LC での Cisco Express Forwarding の状態の確認」セクションを参照してください)。clear cef linecard [slot#] コマンドを発行して、これらのカードで Cisco Express Forwarding を再起動できます。7500 シリーズでは、microcode reload コマンドを発行して VIP カードをリセットする必要がある場合もあります。これにより、CBUS コンプレックスが生成され、約 2 分間、トラフィックが中断します(詳細は、「「%RSP-3-RESTART: cbus complex」の原因」を参照してください)。この手順によって、少なくとも一時的に、VIP や LC 上で Distributed Cisco Express Forwarding が復元されます。

あるいは、Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの最新バージョンにアップグレードすると、このタイプのエラーを引き起こしている解決済みの問題がすべて取り除かれます。アップグレード後もこの問題が発生する場合は、Cisco のサポート担当に連絡して、これまでに収集した情報と show tech-support コマンドの出力を提出してください。



%FIB-3-FIBDISABLE:Fatal error, slot [#]: IPC failure

次のエラー メッセージはより一般的なもので、他のエラー メッセージ(%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot [#]: No window message, LC to RP IPC is nonoperational など)が表示されることもあります。

%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 3: IPC failure 
%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 0: IPC failure 
%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 1: IPC failure 
%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 2: IPC failure 
%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 4: IPC failure 
%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 9: IPC failure 
%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 10: IPC failure 

Inter-Process Communication(IPC)は、メイン プロセッサ(RSP または GRP)、および VIP または LC により通信に使用されるプロトコルです。IPC によって、Distributed Cisco Express Forwarding の稼働中、FIB と隣接関係テーブルの同期が確保されます。これらの IPC エラー メッセージについては、次のようなさまざまな原因があります。



IPC 障害

下記のコマンドは、実際の IPC ステータスの分析に使用できます。これらのコマンドの出力は、7500 シリーズと 12000 シリーズで、異なっている場合があります。

  • show ipc status:IPC エラー、NACK、および ipc_output_failures のチェックに使用します。

  • show ipc nodes:アクティブなカードのチェックに使用します。

  • show ipc queue:ACK を待っている IPC メッセージのチェックに使用します。

7500 シリーズでは、出力は次のようになります。

Router#show ipc status 
IPC System Status: 

This processor is the IPC master server. 

1000 IPC message headers in cache 
1591560 messages in, 5884 out, 1587095 delivered to local port, 
2757 acknowledgements received, 2764 sent, 
0 NACKS received, 0 sent, 
0 messages dropped on input, 276 messages dropped on output 
0 no local port, 264 destination unknown, 0 no transport 
0 missing callback or queue, 0 duplicate ACKs, 5 retries, 
1 message timeout. 
12 ipc_output failures, 0 mtu failures, 
0 msg alloc failed, 0 emer MSG alloc failed, 0 no origs for RPC replies 
0 pak alloc failed, 10 memd alloc failed 
2 no hwq, 0 failed opens, 0 hardware errors 
No regular dropping of IPC output packets for test purposes 

Router#show ipc nodes 
There are 3 nodes in this IPC realm. 
   ID     Type                 Name         Last  Last 
                                            Sent  Heard 
   10000 Local      IPC Master                0      0 
 1030000 RSP-CY     RSP IPC card slot 3       7      7 
 1000000 RSP-CY     RSP IPC card slot 0      10     10 

Router#show ipc queue 
There are 0 IPC messages waiting for acknowledgement in the transmit queue. 
There are 0 IPC messages waiting for a response. 
There are 0 IPC messages waiting for additional fragments. 
There are 0 IPC messages currently on the IPC inboundQ. 
There are 0 messages currently in use by the system.

12000 シリーズでは、出力は次のようになります。

Router#show ipc status 
IPC System Status: 

This processor is the IPC master server. 

19244592 messages in, 26698 out, 19244448 delivered to local port, 

102 acknowledgements received, 4780307 sent, 
0 NACKS received, 0 sent, 
0 messages dropped on input, 0 messages dropped on output 
0 no local port, 0 destination unknown, 0 no transport 
0 missing callback or queue, 0 duplicate ACKs, 0 retries, 
0 message timeouts. 
0 ipc_output failures, 0 mtu failures, 
0 MSG alloc failed, 0 emer MSG alloc failed, 0 no origs for RPC replies 
0 pak alloc failed, 0 memd alloc failed 
0 no hwq, 0 failed opens, 0 hardware errors 

Router#show ipc nodes 
There are 4 nodes in this IPC realm. 

   ID     Type       Name             Last  Last 
 10000 Local      IPC Master          0      0 
 1000000 GSR        GSR Slot 0         23     47 
 1010000 GSR        GSR Slot 1         23     26 
 1040000 GSR        GSR Slot 4         23     29 

                                  Sent  Heard
Router#show ipc queue 

There are 0 IPC messages waiting for acknowledgement in the transmit queue. 
There are 0 messages currently in use by the system. 

強調表示されているカウンタが増加していれば、IPC はさまざまなスロットに適切に動作していないことになります。この場合、まず、対応する LC を取り付け直すか、microcode reload コマンド(7500 シリーズの場合)または hw-module slot [slot#] reload コマンド(12000 シリーズの場合)を発行して、LC をリセットしてください。LC をリセットしても IPC プロセスが復旧しない場合は、ボードを別のスロットに移してみてください。それでも問題が解決しない場合は、障害のある VIP または LC を交換してください。



ファブリック障害

12000 シリーズ インターネット ルータでは、ファブリック自体が原因になっている可能性があります。Switching Fabric Card(SFC; スイッチング ファブリック カード)のいずれかに障害がある場合、同様のメッセージが表示されます。これは IPC メッセージがファブリックを通過できなくなったためです。ただしこの場合、障害のあるファブリックを指し示すその他のメッセージも表示されます。

次のように show controller fia コマンドを発行することで、SFC のいずれかに障害があるかどうかをチェックできます。

Router#show controllers fia
Fabric configuration: Full bandwidth redundant
Master Scheduler: Slot 17

>From Fabric FIA Errors
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
---
redund fifo parity 0   redund overflow 0  cell drops 1
crc32 lkup parity  0   cell parity     0  crc32      0
Switch cards present    0x0017    Slots  16 17 18 20
Switch cards monitored  0x0017    Slots  16 17 18 20
Slot:     16       17         18         19         20
Name:    csc0     csc1       sfc0       sfc1       sfc2       
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
los    0         0          0          0          0
state  Off       Off        Off        Off        Off
crc16  0         0          4334       0          0

To Fabric FIA Errors
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
/en/US/docs/net_mgmt/wan_service_administrator/1.1/administrator/guide/getstart.html
---
sca not pres 0       req error     0      uni FIFO overflow 0
grant parity 0       multi req     0      uni FIFO undrflow 0
cntrl parity 0       uni req       0      crc32 lkup parity 0
multi FIFO   0       empty dst req 0      handshake error   0
cell parity  0 

この例では、sfc0(スロット 18)に障害がある可能性が高く、交換する必要があります。



VIP または LC が正しくブートしないか、ハングする

いずれかのカードが正しくブートしない場合、メイン プロセッサ(GRP または RSP)と通信できません。show log コマンドを発行して、ログをチェックできます。このログから、ブート時の不具合がわかります。また、LC の状態をチェックする必要もあります。

show diag コマンドを発行することで、LC の実際の状態をチェックできます。

  • 7500 シリーズの場合:

    Router#show diag | i (Slot|Board is)
    Slot 0:
                    Board is analyzed
                    Slot database information:
    Slot 2:
    Slot 3:
    Slot 4:
                    Board is analyzed
            Slot database information:
    Slot 5:
            Board is analyzed
            Slot database information:
    Slot 31 (virtual)
    
  • 1200 シリーズの場合:

    Router#show diags | i SLOT | State 
    SLOT 0  (RP/LC 0 ): Route Processor 
      Board State is IOS Running (ACTV  RP ) 
    SLOT 1  (RP/LC 1 ): 1 port ATM Over SONET OC12c/STM-4c Multi Mode 
      Board State is Line Card Enabled (IOS  RUN ) 
    SLOT 2  (RP/LC 2 ): 1 Port Gigabit Ethernet 
      Board State is Line Card Enabled (IOS  RUN ) 
    SLOT 3  (RP/LC 3 ): 3 Port Gigabit Ethernet 
      Board State is Line Card Enabled (IOS  RUN ) 
    SLOT 4  (RP/LC 4 ): 4 port ATM Over SONET OC-3c/STM-1 Multi Mode 
      Board State is In Reset (IN   RSET) 
    SLOT 5  (RP/LC 5 ): 8 Port Fast Ethernet Copper 
      Board State is Line Card Enabled (IOS  RUN ) 
    SLOT 6  (RP/LC 6 ): 4 Port Packet Over SONET OC-3c/STM-1 Multi Mode 
      Board State is Line Card Enabled (IOS  RUN ) 
    SLOT 7  (RP/LC 7 ): 1 Port E.D. Packet Over SONET OC-48c/STM-16 
    Single Mode/SR SC-SC connector 
      Board State is Line Card Enabled (IOS  RUN ) 
    SLOT 17 (CSC 1   ): Clock Scheduler Card(8) 
    SLOT 18 (SFC 0   ): Switch Fabric Card(8) 
    SLOT 19 (SFC 1   ): Switch Fabric Card(8) 
    SLOT 20 (SFC 2   ): Switch Fabric Card(8) 
    SLOT 24 (PS A1   ): AC Power Supply(8)
    

12000 シリーズの場合、正常な状態は Line Card Enabled で、7500 シリーズの場合は Board is analyzed です。

カードが Cisco IOS ソフトウェアと現在稼働中のブート イメージのサポート対象かどうかをチェックします。そのためには、Software Advisor登録ユーザのみ)を使用できます。ソフトウェアが正常に動作している場合、対応する LC を取り付け直すか、microcode reload コマンド(7500 シリーズの場合)または hw-module slot [slot#] reload コマンド(12000 シリーズの場合)を発行して、LC をリセットしてください。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

LC が正常に起動しない場合は、カードの別のスロットに移して、シャーシの特定のスロットに障害があるかどうかを確認します。依然として問題が解決しない場合は、おそらく VIP または LC を交換する必要があります。

また、LC に十分なメモリがあるかどうか、およびメモリを Cisco または Cisco が承認したベンダーから直接購入したかどうかチェックすることを推奨いたします。不適切なタイプのメモリを使用した場合、またはマイクロコードをアップロードするために十分なメモリがない場合、LC は起動しません。



VIP またはラインカードでバッファが足りなくなる

LC がメモリ不足になり、IPC 通信用バッファが足りなくなることがあります。この場合、LC のメモリをアップグレードする必要があります。



Cisco IOS ソフトウェアの Bug

障害箇所がないように思われる場合は、Cisco IOS ソフトウェアの不具合の可能性を検討してください。Cisco IOS ソフトウェア リリース トレインの最新バージョンにアップグレードすると、解決済みの IPC 問題がすべて取り除かれます。

12000 シリーズで、アクセス リストの改善が設定されている場合でも、まれにこのエラー メッセージが表示されることがあります。短期的な修正は、no access-list hardware psa コマンドを発行して新しい機能をディセーブルすることです。詳細は、『Cisco 12000 ギガビット スイッチ ルータのアクセス リスト性能の向上』を参照してください。

メッセージの発生原因を特定できない場合、または、使用中のリリース トレインの Cisco.com で入手できる最新 Cisco IOS ソフトウェア リリースでも問題が発生する場合は、Cisco IOS ソフトウェアの新しい不具合に遭遇した可能性があります。Cisco のサポート担当者に連絡して、これまでに収集したデータと、show tech-support コマンドと show cef linecard コマンドのそのルータからの出力を提出してください。



Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)または VIP クラッシュ

VIP クラッシュの後、RSP パケット メモリ(通称「MEMD」)が再分割され、RSP と VIP 間の IPC 接続がリセットされます。VIP のクラッシュ中、RSP によって IPC 再送信テーブルに Cisco Express Forwarding のメッセージがキューイングされた場合は、これらのメッセージはタイムアウトとなり、他の LC で Cisco Express Forwarding がディセーブルになることがあります。Cisco Bug ID CSCdv87489登録ユーザのみ)では、Cisco Express Forwarding に OIR、LC リロード、または MEMD 再割り当ての検出を促し、再送信キュー内のメッセージをフラッシュすることにより、RSP のこの問題が解決されています。Cisco 10000 シリーズ ルータでは、Cisco Bug ID CSCdu81796登録ユーザのみ)で、この問題が解決されています。

VIP または LC の OIR を実行すると、他のスロットで FIBDISABLE エラー問題が引き起こされることがあります。いずれかの VIP での OIR イベントが原因で、RP 上の Cisco Express Forwarding が他の VIP カードへの IPC 接続の確立に失敗した場合に、このような状況が発生します。この問題は、Cisco Bug ID CSCdv47664登録ユーザのみ)で解決されています。

一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。



%FIB-4-RPPREFIXINCONST2/1 and %FIB-4-LCPREFIXINCONST2/1

また、ルータ ログに次のメッセージが表示されます。

%FIB-4-RPPREFIXINCONST2: RP missing prefix for 195.74.205.54/32
in FIB table Default-table (present in routing)
%FIB-4-RPPREFIXINCONST2: RP missing prefix for 195.74.205.231/32
in FIB table Default-table (present in routing)
%FIB-4-RPPREFIXINCONST2: RP missing prefix for 195.74.221.68/32
in FIB table Default-table (present in routing)
%FIB-4-RPPREFIXINCONST2: RP missing prefix for 195.74.216.52/32
in FIB table Default-table (present in routing)
%FIB-4-RPPREFIXINCONST2: RP missing prefix for 195.74.216.96/32
in FIB table Default-table (present in routing)
%FIB-4-RPPREFIXINCONST2: RP missing prefix for 195.74.216.55/32
in FIB table Default-table (present in routing)

または

%FIB-4-LCPREFIXINCONST2: Slot 1 missing prefix entry for 64.0.17.0/32
%FIB-4-LCPREFIXINCONST2: Slot 1 missing prefix entry for 64.0.45.0/32
%FIB-4-LCPREFIXINCONST2: Slot 1 missing prefix entry for 64.0.23.0/32

この問題は、7500 と 12000 シリーズを含め、Distributed Cisco Express Forwarding を稼働しているすべてのハードウェアに影響があります。これらのメッセージは、Cisco Express Forwarding 整合性チェッカが Cisco Express Forwarding テーブル間で不整合を検出した場合に生成される警告です。

整合性検査プログラムでは、不整合の検出に異なるメカニズムが使用されています。

  • LC または VIP は、パケットを転送できなかったアドレスを、GRP または RSP に送信します。GRP または RSP でそのアドレスが適切なエントリであったことが検出されると、不整合が検出され、コンソールにエラー メッセージが出力されます。

  • LC または VIP、および、GRP または RSP は、60 秒ごとに相互に一定数のプレフィクス(デフォルトでは 100)を送信します。不整合が検出されると、このエラー メッセージが表示されます。

不整合が修正されなければ、宛先が到達不能になり、パケットが廃棄されます。これらのエラー メッセージが表示された場合は、最初に、このエラー メッセージに表記されたデバイスに show ip cef コマンドを発行して、このプレフィクスが存在するか確認する必要があります。これによって、接続されたルータが自動的に不整合を修正したかどうかがわかります。

各メッセージのさらに詳細な説明と、これらのメッセージを排除するための推奨事項を次に示します。

  • %FIB-4-RPPREFIXINCONST2:パッシブ整合性チェッカにより、RP の Cisco Express Forwarding 転送テーブルにはないプレフィクスがルーティング テーブルで見つかりました。これは一時的な状態である可能性があります。

    同じプレフィクスでエラーが繰り返される場合は、Cisco Express Forwarding のプレフィクスとルーティング テーブルをチェックしてください。プレフィクスが存在しない場合は、Cisco Express Forwarding をディセーブルにしたり、イネーブルにしたりしてみてください。

  • %FIB-4-RPPREFIXINCONST1:パッシブ整合性チェッカが、RP にないプレフィクスを LC の転送テーブルに見つけました。これは一時的な状態である可能性があります。

    同じプレフィクスでエラーが繰り返される場合は、RP の Cisco Express Forwarding のプレフィクスとラインカードをチェックしてください。必要に応じて clear cef linecard コマンドを発行すると、新しい Cisco Express Forwarding テーブルがラインカードにダウンロードされます。

  • %FIB-4-LCPREFIXINCONST1:パケットが LC に到達しましたが、宛先 IP アドレスの検索では、転送テーブルでこのプレフィクスを見つけることができませんでした。しかし、RP にはこのプレフィクスが存在します。これは一時的な状態である可能性があります。

    同じプレフィクスでエラーが繰り返される場合は、RP の Cisco Express Forwarding のプレフィクスと LC をチェックしてください。必要に応じて clear cef linecard コマンドを発行すると、新しい Cisco Express Forwarding テーブルが LC にダウンロードされます。clear adjacency コマンドを発行して、/32 プレフィクスをリロードすることもできます。

  • %FIB-4-LCPREFIXINCONST2:パッシブ整合性チェッカにより、RP に存在するプレフィクスが LC の転送テーブルから抜けていることが検出されました。これは一時的な状態である可能性があります。

    同じプレフィクスでエラーが繰り返される場合は、RP の Cisco Express Forwarding のプレフィクスと LC をチェックしてください。必要に応じて clear cef linecard コマンドを発行すると、新しい Cisco Express Forwarding テーブルが LC にダウンロードされます。clear adjacency コマンドを発行して、/32 プレフィクスをリロードすることもできます。

    このメッセージが一度しか表示されず、不整合がただちに修正された場合は、これは一時的なイベントであり、処置は不要です。ただし、このようなメッセージを数多く受信した場合、またはルータによりこのような状況が自動的に修正されない場合、Cisco Express Forwarding コードのソフトウェアの不具合に遭遇したものと考えられます。Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(17)S1 と 12.0(17)ST1 で、このようなソフトウェアの不具合が数多く修正されています。そのため、少なくともこのバージョンの Cisco IOS ソフトウェアを稼働するようにしてください。

    リリース トレインの最新バージョンにアップグレードしてもこの問題が依然として発生する場合は、Cisco のサポート担当に連絡して、show techshow ip routeshow ip cef の各コマンドの出力を提出してください。

    注:no ip cef table consistency-check グローバル設定コマンドを発行すると、整合性チェッカを無効にできます。

このエラー メッセージの詳細とトラブルシューティングのヒントについては、『Cisco Express Forwarding(CEF)におけるプレフィクスの不一致のトラブルシューティング』を参照してください。



%FIB-3-NORPXDRQELEMS: Exhausted XDR queuing elements while preparing message for slot [#]

注:このエラー メッセージの説明と推奨事項についての詳細は、このドキュメントの「XDR の概要」セクションを参照してください。

RP はシステムの LC にメッセージを送信する準備をしていましたが、送信のためにメッセージをキューイングするために必要なキューイング要素を使い切ってしまいました。

Cisco 12000 シリーズでは、大規模なルーティング アップデート中のメモリ不足状態(起動中など)が原因で、Distributed Cisco Express Forwarding がディセーブルになることがあります。たとえばルーティング フラップとリブート中、RP で malloc 障害が発生し、Distributed Cisco Express Forwarding スイッチングがディセーブルになることがあります。

一例として、RP 上の 260 K Open Shortest Path First(OSPF)ルートに関連する ip ospf プロセスをクリアすると、次のエラー メッセージが表示されることがあります。

%FIB-3-NORPXDRQELEMS: Exhausted XDR queuing 
  elements while preparing message for slot 2
  -Process= "OSPF Router", ipl= 0, pid= 149
  -Traceback= 41060B88 40D5C894 403D130C 403A4484 403AB49C 403AAB10 
  403AB7BC 40736FCC 407384E0 401BE9BC 401BE9A8

また、大きな BGP ルーティング テーブルがある場合に、複数のルーティング フラップまたはルータのリブートが発生すると、次のメッセージが表示されます。

%FIB-3-NORPXDRQELEMS: Exhausted XDR queuing elements 
  while preparing message for slot 4
   -Process= "BGP Router", ipl= 0, pid= 104
   -Traceback= 600CDC74 600DC3D0 6038FA90 6036C940 60374510 604A2F30 
  60753168 604A2FAC 604A9BC0 6018BD8C 6018BD78

注:上記メッセージは、%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 6: no memory および %FIB-3-NOMEMWARNING: Malloc Failure in DCEF と一緒に表示される可能性があります。

100 K BGP ルートの送信中、次のメッセージが表示されることがあります。

%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 161.10.1.1 on GigabitEthernet3/1 
  from LOADING to FULL, Loading Done
%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 161.10.1.1 on GigabitEthernet3/3 from LOADING 
  to FULL, Loading Done
%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 161.10.1.1 on GigabitEthernet3/2 from LOADING 
  to FULL, Loading Done
%OSPF-5-ADJCHG: Process 100, Nbr 161.10.1.1 on GigabitEthernet3/4 from LOADING 
  to FULL, Loading Done

%BGP-5-ADJCHANGE: neighbor 161.10.11.1 Up


%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 6: no memory
%FIB-3-FIBDISABLE: Fatal error, slot 3: no memory


%SYS-2-MALLOCFAIL: Memory allocation of 65540 bytes failed from 0x401C783C, 
pool Processor, alignment 0
  -Process= "BGP Router", ipl= 0, pid= 120
  -Traceback= 401CAB20 401CCF80 401C7844 401C8044 40FD017C 40FD032C 40D65AFC 
   403D4174 403A7BA4 403AA4D0 40712200 40712EF4 4112E760 40712FE0 406EDD10 
   401C155C
Queued messages:
%SYS-3-LOGGER_FLUSHING: System pausing to ensure console debugging output.

%FIB-3-NORPXDRQELEMS: Exhausted XDR queuing elements while preparing message for 
slot 4
   -Process= "BGP Router", ipl= 0, pid= 104
   -Traceback= 600CDC74 600DC3D0 6038FA90 6036C940 60374510 604A2F30 
     60753168 604A2FAC 604A9BC0 6018BD8C 6018BD78
%FIB-3-NOMEMWARNING: Malloc Failure in DCEF

この問題は、大規模なルーティング アップデート中、Cisco Express Forwarding で RP メモリの使用量が多すぎると発生します。RP はかなり遅い速度で LC に転送するために、Cisco Express Forwarding IPC キューに XDR メッセージをキューイングして、空き容量を使い果たしてしまいます。Cisco Express Forwarding IPC メッセージの(キューから取り出す)速度は現在、0.25 秒ごとに最大で 25 IPC メッセージに制限されています。この結果、RP 側のキューが巨大なサイズに増大して、RP の空きメモリが無くなることになるため、mallocfail が発生し、Cisco Express Forwarding がディセーブルになります。

このような場合、BGP の最大パスを減らして、Cisco Express Forwarding が LC に伝搬する必要がある情報量を減らしたり、TCP のウィンドウ サイズを小さくして、着信する BGP アップデートの速度を緩和したりできます。詳細は、『最適なルーティングの実現と BGP メモリ消費の低減』を参照してください。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(16)S、12.0(16)ST、12.1(9)、12.1(8a)E、12.2(2)、または 12.2(2)T 以降が稼働している場合、ip cef linecard ipc memory <0-128000 Kbytes> インターフェイス設定コマンドのパラメータを調整することによって、良好な結果が得られる場合があります。デフォルト動作では、25 のバッファが保持されます。しかし、この値はスイッチング プラットフォームによって異なります。LC メモリのこの容量は、使用可能な総メモリの 50 % に制限されています。このコマンドでは次のことが可能です。

  • Cisco Express Forwarding ルーティング用キューイングにより多くの LC メモリを割り当て、メッセージをアップデートできます。

  • Cisco Express Forwarding アップデートのリリースを速くすることによって、RP の空き容量を増やすことができます。

  • RP でのメモリ不足状況の発生を防止できます。

上記エラー メッセージが発生している場合の解決策は、LC IPC メモリを増設することです。パラメータ 10000 を指定して、このコマンドを発行することを推奨いたします。ほとんどの場合、これで問題が解決します。コマンドの使用方法は、次のとおりです。

 Router(config)#ip cef linecard ipc mem ? 
   <0-128000>  Kbytes of linecard memory (limited to 50% of total) 

 Router(config)#ip cef linecard ipc mem 10000 

 Router#show cef linecard detail 
 CEF linecard slot number 0, status up, sync 
  Linecard CEF version number 8 
  Sequence number 3, Maximum sequence number expected 27, Seq Epoch 1 
  Send failed 0, Out Of Sequence 0, drops 0 
  Linecard CEF reset 1, reloaded 1 
  33 elements packed in 4 messages(1030 bytes) sent 
  1 elements cleared 
  linecard in sync after reloading 
  0/0/0 xdr elements in LowQ/MediumQ/HighQ 
  8/9/13 peak elements on LowQ/MediumQ/HighQ    
  Input  packets 0, bytes 0 
  Output packets 0, bytes 0, drops 0 

このコマンドについての詳細は、『ip cef linecard ipc memory』を参照してください。



%FIB-3-FIBBADXDRLEN and %FIB-4-FIBXDRLEN

最初にこのドキュメントの「XDR の概要」セクションを読んで、このエラー メッセージの説明と推奨事項をよく理解しておくことが推奨されます。

次のエラー メッセージが表示される可能性があります。

%FIB-3-FIBBADXDRLEN: Invalid XDR length. Type/len 6/29479. 
XDR at 0x622D1F2C 
-Traceback= 600C786C 601D4B50 602CF7A8 60183454 60183440 

このメッセージは、XDR メッセージで基本的な検査を実行する特定のメッセージ検証コードから発信されたものです。この場合、タイプ 6 の XDR メッセージが受信され、その length フィールドには 29479 という値が格納されています。このデータ長はデータを格納するバッファよりも大きいため、コードにより、このメッセージは破棄されます。

12000 シリーズでは、ファブリックのハードウェア傷害によっていくつかのパケットが破損し、XDR エラー メッセージがポップアップすることになります。show controller fia コマンドを発行することにより、スイッチング ファブリックをチェックしてして、SFC のいずれかに Cyclic Redundancy Check(CRC; 循環冗長検査)エラーが発生しているかどうかを確認してください。また、ログを確認して、このエラー メッセージのトラブルシューティングを進めるために有用な情報を含んだメッセージが他にないか調べてください。



%FIB-3-FIBLC_OOSEQ: Slot [#] disabled - Out of Sequence. Expected [#], received [#]

RP が LC からシーケンス違反の IPC メッセージを受信した場合、このメッセージを受け取ります。 その結果、Cisco Express Forwarding スイッチングが指定されたスロットでディセーブルになります。

膨大な数のルートが存在する状況、または RP のリロード時、次のメッセージが RP コンソールに表示されることがあります。

%FIB-3-FIBLC_OOSEQ: Slot 11 disabled - Out of Sequence. 
Expected 9637, received 9638 

このメッセージは、次のスロット限定のメッセージと合せて表示されることがあります。

SLOT 11:%FIB-3-FIBSEQ: Out of sequence. State 9637 Rcvd 9638 

次のように show cef linecard コマンドを発行して、Cisco Express Forwarding がスロットでディセーブルになっているかどうかをチェックしてください。

router#show cef linecard 
CEF table version 40975, 47 routes 
Slot CEF-ver MsgSent XdrSent   Seq MaxSeq  LowQ HighQ Flags      
11     40750    9642  164473  9639   9661     0     0 up, sync, disabled 

機能的な影響はありません。FIB テーブルはこのイベントの発生時にリロードされます。依然として問題が解決しない場合は、clear cef linecard <slot #> コマンドを発行できます。その後、show cef linecard コマンドを発行して、LC の状態をチェックします。7500 シリーズでは、Cisco Express Forwarding のディセーブルにして、再度イネーブルにしてみることができます。問題が依然として発生する場合は、VIP に対して microcode reload コマンドを発行すると、この問題が解決します。12000 シリーズでは、LC に対して hw-module slot <slot #> reload コマンドを発行すると、この問題が解決します。



%FIB-4-PUNTINTF: CEF punting packets switched to [int] to next slower path and %FIB-5-NOPUNTINTF: CEF resuming switching packets to [int]

Cisco Express Forwarding が一部または全部のパケットを、現在の設定で指定された特定のインターフェイスに出力するようにスイッチングできない場合、%FIB-4-PUNTINTF メッセージが表示されます。Cisco Express Forwarding は、このインターフェイスにスイッチングされたパケットを、次に低速なスイッチング パスにパントします。その他のスイッチング パスについての詳細は、『ネットワークに最適なルータ スイッチング パスの選択方法』を参照してください。

Cisco Express Forwarding がこのインターフェイスにスイッチングされたパケットを次に低速なスイッチング パスにパントしていて、Cisco Express Forwarding がこのインターフェイスへのスイッチングを再開できるようにインターフェイス設定が変更された場合、%FIB-5-NOPUNTINTF メッセージが表示されます。これは情報メッセージでしかなく、大概の場合は要求されるアクションはありません。

%FIB-4-PUNTINTF: CEF punting packets switched to POS2/0/0.1 
to next slower path 

インターフェイスの設定変更後、このメッセージの後に次のメッセージが続くことがあります。

%FIB-5-NOPUNTINTF: CEF resuming switching packets to POS2/0/0.1 

Cisco IOS ソフトウェア リリースが 12.1(6) あたりで、ip cef コマンドがグローバルでイネーブルになっており、no ip route-cache cef コマンドが仮想テンプレートで設定されている場合、L2F 仮想アクセス インターフェイスが Multilink PPP(MP)バンドル マスターのメンバになると、次のメッセージが表示されます。

  • %FIB-4-PUNTINTF: CEF punting packets switched to Virtual-Access14 to next slower path

  • %FIB-5-NOPUNTINTF: CEF resuming switching packets to Virtual-Access14

  • %FIB-4-PUNTINTF: CEF punting packets switched to Virtual-Access37 to next slower path

  • %FIB-5-NOPUNTINTF: CEF resuming switching packets to Virtual-Access37

回避策は、これらのメッセージが表示されないような値にログ レベルを設定することです。もう 1 つの回避策は、IP Cisco Express Forwarding をグローバルにディセーブルにすることです。ただし Cisco Express Forwarding はいくつかのプラットフォームでは使用可能な最適のスイッチング方式であるため、Cisco Express Forwarding のディセーブルは一時的な回避策です。7500 と 12000 シリーズでは、Distributed Cisco Express Forwarding が最適なスイッチング方式で、次が Cisco Express Forwarding、さらにその次がすべてのレガシ方式となります。

Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.1(8)、12.1(08a)E、12.2(1)S、12.1(8)AA、12.0(17)S、12.0(17)ST、12.2(1)T、012.002(2) 以降では、インターフェイスに PUNT フラグを設定またはクリアしてもメッセージはロギングされません。show cef interface コマンドを発行したり、debug ip cef events コマンドをイネーブルにして、Cisco Express Forwarding がイネーブルになっているかどうかをチェックすることはできます。その結果、次に低速なパスにパケットがパントされるようにインターフェイスを設定した場合でも、ユーザへのスパミングの不必要な危険性がなくなります。ブート時、または Cisco Express Forwarding の起動時、ルータはメッセージの処理に忙殺されることがなくなり、すべての通話やダイヤル プラットフォーム用にロギングされたメッセージで、システム ログがいっぱいになることはありません。

可能であれば、さまざまなサブインターフェイスで、Cisco Express Forwarding サポート機能と、Cisco Express Forwarding サポート対象外機能を設定することを推奨いたします。ATM インターフェイスのカプセル化の一部は、Cisco Express Forwarding ではサポートされていません。ご使用のルータの Cisco IOS ソフトウェア設定ガイドをチェックして、どのカプセル化がサポートされ、どのカプセル化がサポートされいないかを確認する必要があります。



%HW_RES_FAIL-4-LOW_CEF_MEM: SLOT [char] is running low

ルータ上のこれらのメッセージは、ハードウェア CEF 復元力機能に関するものです。IOS リリース 12.0(28)S 以降、Cisco 12000 Series Engine 2 (E2) および IP Services Engine(ISE)のライン カードでは、ハードウェア CEF 復元力機能がサポートされています。ハードウェア CEF 復元力は、CEF ハードウェア メモリおよび ASIC 転送リソース用の保護メカニズムです。ハードウェア CEF 復元力は、メモリ不足や IPC 障害などのリソースの枯渇やエラー状態の場合に、CEF がディセーブルになったりパケット転送に影響が及ぶのを防止します。ライン カードのデバイス ドライバは、上位層を巻き込まず、内部でリソース障害を処理します。

Cisco 12000 シリーズ E2 または ISE ライン カード上でハードウェア転送メモリ(PLU または TLU)が不足するか障害が発生した場合、リソース監視機能はシステム コンソール上でアラーム(ログに出力されるエラー メッセージまたは警告)を出力し、アラームをログします。メモリ割り当て障害が始まると、タイマーベースのリソース監視プロセスがバックグラウンドでアクティブになります。このプロセスでは、使用される PLU および TLU ハードウェア転送メモリのパーセンテージが 1 分の間隔でチェックされます。ハードウェア メモリ枯渇のパーセンテージを超えた場合、アラームが生成されます。最終的に、エラー メッセージが参照しているメモリは TLU メモリです。これは固定サイズメモリであり、アップグレードできません。

回避策では、次のようにします。

  • ルートの数を減らす

  • PSA ACL をディセーブルにする(no access-list hardware psa)



%FIB-4-FIBCBLK2: Missing cef tableid [dec] during [chars] event for [IP_address][IP_netmask]

エラー ログで確認できるメッセージの例を次に示します。

%FIB-4-FIBCBLK: Missing cef table for tableid 63 during route update XDR event
%FIB-SP-4-FIBCBLK: Missing cef table for tableid 33 during Table removal event
%FIB-4-FIBCBLK: Missing cef table for tableid 45 during routing table event

これらのメッセージの原因は、関連付けられた Network Descriptor Block(NDB; ネットワーク記述子ブロック)のアップデートがラインカードにより配信および処理される前に、delete VRF 要求が生成されるためです。これは CEF テーブルの一時的な問題の原因になります。CEF テーブルではテーブル ID が生成されますが、テーブルそれ自体が削除されます。通常、この問題はユーザの介入なしに解決され、ルータのトラフィックや安定性への影響はありません。Cisco Bug ID CSCsg03483 および CSCee26209 では、同様のシステム メッセージが説明されています。



TAC のサービス リクエストを作成する場合に収集するトラブルシューティング情報

TAC Service Request Tool登録ユーザのみ)を使用して、TAC サービス リクエストを作成した場合、Cisco Express Forwarding 関連エラー メッセージのトラブルシューティング用に、サービス リクエストに次の情報を添付してください。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。
  • サービス リクエストを作成する前に実行したトラブルシューティング。

  • show tech-support コマンドの出力(可能な場合はイネーブル モードで)

  • show log コマンドの出力、または(可能であれば)コンソールのキャプチャ

収集したデータを圧縮していない平文フォーマット(.txt)でお客様のサービス リクエストに添付してください。TAC Service Request Tool登録ユーザのみ)を使用して情報をアップロードすることにより、お客様のサービス リクエストに情報を添付できます。TAC Service Request Tool にアクセスできない場合は、メッセージの件名の行にお客様のサービス リクエスト番号を記入し、attach@cisco.com にメッセージを送信することによって、お客様のサービス リクエストに関連情報を添付できます。

注:Cisco Express Forwarding 関連のエラー メッセージのトラブルシューティングに必要でない限り、上記の情報を収集する前にルータを手作業でリロードしたり、電源のオフ/オンを行わないようにしてください。このようにすると、問題の根本原因の判断に必要な重要な情報が失われる可能性があります。




その他のトラブルシューティング リソース

Cisco Express Forwarding のトラブルシューティングについての詳細は、次のドキュメントを参照してください。




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