ルータ : Cisco 800 シリーズ ルータ

Cisco 801、802、803、804、および 805 シリーズ ルータ用 Cisco IOS ソフトウェアのアップグレード手順

2004 年 9 月 14 日 - ライター翻訳版
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目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
手順
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

この文書では、Cisco 800 シリーズ ルータをアップグレードする手順をステップごとに説明します。 800 シリーズでは、他のシスコ ルータと同様に Cisco IOS(R) ソフトウェアが動作しますが、ROM モニタ(TinyROM)と一部の指示が少し異なります。

注:Cisco 806、826、827、または 828 シリーズのルータを使用している場合は、『Cisco 806、826、827、828、および SOHO70 ルータ用の Cisco IOS ソフトウェアのアップグレード』を参照してください。 

前提条件

要件

TCP/IP 対応ワークステーションに、Trivial File Transfer Protocol(TFTP; トリビアル ファイル転送プロトコル)サーバまたは Remote Copy Protocol(RCP; リモート コピー プロトコル)サーバ アプリケーションをインストールする必要があります。 アプリケーションをインストールしたら、次の最小限の設定を行う必要があります。

  • まず、TFTP アプリケーションを TFTP クライアントではなく、TFTP サーバとして動作するように設定する必要があります。

  • 次に、発信ファイル ディレクトリを指定する必要があります。これは、Cisco IOS イメージが格納されるディレクトリです。

ほとんどの TFTP アプリケーションには、このような設定作業用にセットアップ ルーチンが用意されています。

注:ソフトウェア フィーチャ パック CD-ROM に収録されている TFTP サーバが使用できるのは、Windows 95 が動作している PC だけです。他のオペレーティング システムについては、多数の TFTP または RCP アプリケーションが独立ソフトウェア ベンダーから提供されており、ワールド ワイド ウェブで公開されているシェアウェアとしても入手可能です。ソフトウェア フィーチャパック CD に入っている TFTP サーバ アプリケーションは、Cisco.com でも入手可能です。

使用するコンポーネント

この文書の情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

  • Cisco 801、802、803、804、および 805 シリーズ ルータ

  • すべての Cisco IOS ソフトウェア バージョン

この文書で紹介する情報は、特定の実験環境にあるデバイスを使用して作成されました。 この文書で使用するすべてのデバイスは、クリアな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。 実稼動中のネットワークで作業する場合は、コマンドの実行によって生じる影響について、事前に理解しておいてください。

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

手順

Cisco 800 シリーズ ルータをアップグレードするには、次の手順に従います。

  1. Cisco IOS ソフトウェア イメージを TFTP サーバの送信ディレクトリにインストールします。

    TFTP サーバでは、このディレクトリで、ルータの Cisco IOS ソフトウェア イメージが検索されます。 フラッシュにコピーする Cisco IOS ソフトウェアがこのディレクトリにあることを確認してください。イメージを配置する場所を確認する前に、正しいイメージを入手する必要があります。 このイメージは Download Software Area登録ユーザのみ)にあります。 そのイメージ固有のメモリとフラッシュの要件を確認し、show version コマンドを使用して、ルータに十分なメモリがあることを確認します。

    一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。
    Router#show version
      Cisco Internetwork Operating System Software
      IOS (tm) C800 Software (C800-NSY6-MW), Version 12.1(3.1), MAINTENANCE INTERIM
      SOFTWARE
      Copyright (c) 1986-2000 by cisco Systems, Inc.
      Compiled Tue 11-Jul-00 01:10 by cmong
      Image text-base: 0x000EA000, data-base: 0x0075F000
      ROM: TinyROM version 1.0(2)
      wiener uptime is 1 week, 4 days, 3 hours, 30 minutes
      System returned to ROM by power-on
      System restarted at 12:36:28 UTC Thu Aug 10 2000
      System image file is "flash:c800-nsy6-mw.121-3.1"
      Cisco C803 (MPC850) processor (revision F) with 52244K bytes of virtual memory.
      Processor board ID
      CPU part number 33
      X.25 software, Version 3.0.0.
      Bridging software.
      Basic Rate ISDN software, Version 1.1.
      2 POTS Ports
      1 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
      1 ISDN Basic Rate interface(s)
      12M bytes of physical memory (DRAM)
      8K bytes of non-volatile configuration memory
      12M bytes of flash on board (8M from flash card)
      Configuration register is 0x2102
      
  2. ルータへのコンソール セッションを確立します。

    これは、直接コンソール接続または仮想 Telnet 接続によって実行できます。 Telnet 接続はソフトウェア インストールのリブート フェーズで切断されるので、Telnet 接続よりも直接コンソール接続をお勧めします(ステップ 8 を参照)。コンソール接続にはロール型ケーブル(黒または青のフラット ケーブル)を使用し、これによってルータのコンソール ポートと PC の COM ポートを接続します。PC で HyperTerminal を起動し、次のように設定します。

    Speed 9600 bits per second 
      8 databits 
      0 parity bits 
      1 stop bit 
      No Flow Control
  3. TFTP サーバからルータへの IP 接続が確立されたことを確認します。

    TFTP サーバがルータにネットワーク接続していること、および TFTP ソフトウェア アップグレードの対象となるルータの IP アドレスに TFTP サーバから ping できることが必要です。このためには、ルータ インターフェイスと TFTP サーバで次のいずれかが必要です。

    • 同じ範囲内にある IP アドレス、または

    • デフォルト ゲートウェイの設定

      確認のため、TFTP サーバの IP アドレスをチェックします。詳細については、「IP アドレスの確認に関する Q&A」を参照してください。

  4. show flash コマンドを使用し、フラッシュ メモリ内で使用可能な領域を確認します。

    Router#show flash 
      Directory of flash:/ 
       0 ---- 49096 May 14 1999 23:55:31 TinyROM-1.2(1)
       40 -r-x 3326472 Apr 06 2000 12:32:02 c800-nsy6-mw.bin 
      4194304 bytes total (786432 bytes free)

    新しいイメージをインストールするのに十分なフラッシュ メモリがある場合、またはルータがブートに使用した Cisco IOS ソフトウェア イメージ以外のいずれかのファイルを削除できる場合は、直接、ステップ 8 に進みます。

    既存の IOS イメージと新しいイメージの両方を格納するに十分なフラッシュ メモリがない場合は、TinyROM に移行する際に既存のイメージを削除する必要があります。この作業の詳細は次のステップ 5 と 6 で説明します。 Cisco 800 ではブートに使用した Cisco IOS ソフトウェア イメージは削除できないので、ファイルの削除は TinyROM モードで行う必要があります。続いてステップ 5 に進みます。

  5. TinyROM モードに移り、ダウンロード パラメータを設定します。

    リロードしてブート シーケンス中にブレーク([Ctrl]+[Break] キー)を送信するか、またはコンフィギュレーション レジスタを修正します。

    Router#configure terminal
      Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
      Router(config)#config-register 0x2100  
      Router(config)#^Z 
      Router#reload
      

    いずれにしても、「boot #」というプロンプトが表示されます。ダウンロードを実行できるように、次のパラメータを設定します。

    • TFTP サーバにある Cisco IOS ソフトウェア イメージ ファイルの名前

    • TFTP サーバの IP アドレス(例:10.0.0.1)

    • Cisco 800 シリーズ ルータのイーサネット インターフェイスの IP アドレス(例:10.0.0.2)

    • Cisco 800 シリーズ ルータのイーサネット インターフェイスのサブネット マスク(例:255.255.255.0)

      これを行うには、次のコマンドをそれぞれに使用します。

      boot# set file-name = filename 
        boot# set serv-ip = 10.0.0.1 
        boot# set unit-ip = 10.0.0.2 
        boot# set netmask = 255.255.255.0 

      TFTP サーバがルータとは異なるサブネットにある場合は、ゲートウェイ サーバ用の IP アドレスを設定します。

      boot# set gate-ip = 10.0.0.254 

      TinyROM モードに移行するためにコンフィギュレーション レジスタを修正した場合は、初期値(通常は 0x2102)に戻します。

      boot# set ios-conf = 0x2102 

      パラメータが正しく設定されているかどうかを確認するには、set コマンド(引数は不要)を使用します。すべて正しければ、パラメータを保存します。

      boot# save 
  6. 既存の Cisco IOS ソフトウェア イメージを削除します。

    フラッシュに現在保存されている他のファイルを表示するには、list コマンドを使用します。

    boot# list 
      Status  Size    Dev    Name 
      ------  48K     flash  TinyROM-1.2(1) 
      ---r-x  3249K   flash  c800-nsy6-mw.bin 
              768K    free   4096K total boot# 
      

    古い Cisco IOS ソフトウェア イメージ(または削除する必要のある他の任意のファイル)を削除するには、次のように入力します。

    boot# delete c800-nsy6-mw.bin 
      boot# 
      

    これで、ファイルに「削除済み」タグが設定されます。

    boot# list 
      Status  Size   Dev    Name 
      ------  48K    flash  TinyROM-1.2(1) 
      --Dr-x  3249K  flash  c800-nsy6-mw.bin

    ファイルを実際に削除するには、erase flash コマンドを使用します。

    boot# erase flash 
      Erasing deleted and invalid files from flash 
      >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>          
      erase: succeeded (7 seconds)
      boot# 
  7. 次のコマンドを入力して新しいイメージをダウンロードします。

    boot# upload tftp 
      TFTP initiated. 
      File name: c800-nsy6-mw.bin 
      RAM size: 0x00650bc8 (6622152) 
      Raw size: 0x00541415 (5510228) 
      Image size: 0x002cbc28 (2931752) 
      >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> 
      upload: succeeded (17 seconds)

    ファイルを RAM からフラッシュに保存します。

    boot# save file = c800-nsy6-mw.bin
      

    ルータをリロードします。

    boot# boot
      

    ステップ 14 に進みます。

  8. さらにフラッシュ メモリの空き容量が必要な場合は、ルータがブートに使用した Cisco IOS ソフトウェア イメージ以外のファイルを削除します。

    ファイルに削除済みのタグを設定するには、次のコマンドを使用します。

    Router#delete flash:filename
      

    ファイルを消去するには、次のコマンドを使用します。

    Router#squeeze flash
      All deleted files will be removed. Continue? [confirm]
      Squeeze operation may take a while. Continue? [confirm] 
      |>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>|
      Squeeze of flash complete
  9. 新しいソフトウェア イメージを TFTP サーバからルータにコピーする処理を開始します。

    Router> enable 
      Password:  Router# 
      Router# copy tftp flash 

    この方法の詳細は、『システム イメージを 1 台のデバイスから別のデバイスにコピーする方法』を参照してください。

  10. TFTP サーバの IP アドレスを指定します。

    プロンプトが示されたら、次の例のように TFTP サーバの IP アドレスを入力します。

    Address or name of remote host [255.255.255.255]? 10.0.0.1
      
  11. 新しい Cisco IOS ソフトウェア イメージのファイル名を指定します。

    プロンプトが示されたら、次の例のように TFTP サーバの IP アドレスを入力します。

    Source file name? c800-nsy6-mw.bin 

    注:このイメージの名前は、TFTP サーバにイメージを保存したときの名前によって異なります。 

  12. コピー先のイメージ ファイル名を指定します。

    新しいソフトウェア イメージは、ルータにロードされた時点でこの名前になります。イメージには任意の名前を付けられますが、通常は同じファイル名を入力します。

    Destination file name [c800-nsy6-mw.bin]? c800-nsy6-mw.bin
      

    これで、次のダウンロード手順が開始されます。

    Router#copy tftp flash 
      Address or name of remote host []? 10.0.0.1 
      Source filename []? c800-nsy6-mw.bin 
      Destination filename [c800-nsy6-mw.bin]? c800-nsy6-mw.bin 
      Accessing tftp://10.0.0.1/c800-nsy6-mw.bin.. 
      Loading c800-nsy6-mw.bin from 10.0.0.1 (via Ethernet0): ! 
      Build [BLD-V120_T4_T] -- Wed Dec 30 13:37:06 PST 1998 
      File name: c800-nsy6-mw 
       RAM size: 0x0052c900 (5425408) 
       Raw size: 0x00423da4 (4341156) 
      Image size: 0x002352f4 (2314996) 
      !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
      !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 
      !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 
      !!!!!!!!!!! 
      [OK - 2315181/4629504 bytes] 
      2315181 bytes copied in 67.700 secs (34554 bytes/sec) 
      Router#
      
  13. リロードする前に次のことを確認します。

    • 新しい Cisco IOS ソフトウェアが正しく保存されていることを確認します。具体的には、show flash コマンドを使用して、ファイルが保存されたこと、サイズが正しいこと、および不正なチェックサムのメッセージが表示されてないことを確認します。次のいずれかが発生した場合は、もう一度ダウンロード手順を行う必要があります。

      • ファイルが表示されない。

      • ファイルは表示されるが、その後に [invalid checksum] と表示される。

      • サイズが TFTP サーバ上のファイル サイズと一致しない。

      注:ファイル サイズは、ルータではバイト単位で表示されますが、TFTP サーバによってはキロバイト単位で表示される場合があります。 

    • 設定内で boot system コマンドが正しい順序で並んでいること。

      boot system コマンドは、ユーザがコンフィギュレーション ファイルに入力した順序で保存され、実行されます。

      router>enable 
        Password
        Router#configure terminal 
        Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z. 
        Router(config)# 
        Router(config)#boot system flash c800-nsy6-mw.bin 
        Router(config)#boot system flash 
        Display the config:
        router#show running-config
        Building configuration...                         
        Current configuration : 952 bytes
        !
        version 12.2
        service timestamps debug datetime msec
        service timestamps log datetime msec
        no service password-encryption
        !
        hostname r806
        !
        boot system flash c800-nsy6-mw.bin
        boot system flash
        !
        

      リスト中の boot system コマンドのエントリが無効なデバイスやファイル名を指定している場合、そのエントリはスキップされます。 boot system コマンド(フラッシュ メモリに複数の Cisco IOS ソフトウェア イメージを格納する場合に必要。デフォルトでは、ルータは最初のイメージを使用)では、次の構文を使用します。

      Router(config)#boot system flash filename
        
        !--- 他のプラットフォームの場合のように boot system flash dir:filename という構文は使用できません 
        
        
  14. リロードが完了したら、show version コマンドを使用して、ルータで必要な Cisco IOS ソフトウェア イメージが動作していることを確認します。


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