オプティカル : 同期光ネットワーク(SONET)

POS インターフェイスの NEWPTR エラーのトラブルシューティング

2004 年 5 月 13 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 10 月 1 日) | フィードバック

目次

概要
はじめに
     表記法
     前提条件
ポインタを使用する理由
NEWPTR の概要
NEWPTR のトラブルシューティング
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

この文書では、show controller pos コマンドの出力に示される、Cisco Packet Over SONET(POS)ルータ インターフェイスに起因する New Pointer Event(NEWPTR)(エラー カウンタ)の増加条件について説明します。

簡単に言うと、NEWPTR は、SONET オーバーヘッドの H1 および H2 バイトに示されているように、SONET フレーマーが新しいポインタ値を有効化した回数を定義します。 この文書では、SONET プロトコルがポインタと H1 および H2 バイトを使用して、SONET フレーム内にペイロードをフローティングするしくみを説明します。

はじめに

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

前提条件

この文書の読者は次の項目に関する知識が必要です。

ポインタを使用する理由

SONET インターフェイスは、125 マイクロ秒ごとに 1 フレームを送信します。 各フレームは 810 バイトで構成されています。 したがって、SONET Synchronous Transport Signal(STS; 同期転送信号)-1 ビット レートは、次の式で計算されます。

810 bytes/frame x 8000 frames/second = ~51,840,000 bits/second 

このような高いビット レートを使用することにより、ポインタには重要な利点があります。 次のような簡単なネットワーク ダイアグラムを使用して、この利点を説明します。

newptrs_18931b.gif

このシナリオでは、ルータ A は最終的にデータをルータ C に送信する必要があります。 1 フレームの 125 マイクロ秒の間のいずれかの時点で、A のフレームを受け取ったとします。 ルータ B は A のデータを、A に接続された入力ポートから、C に接続された出力ポートに転送する必要があります。 この場合、B には次の 2 つの選択肢があります。

  • A のフレームをバッファに格納して、次の 125 マイクロ秒のインターバルを待ちます。 SONET フレームの最初のペイロード バイトに、A のフレームの開始を合わせます。

  • 現在のインターバルで、A のフレームをただちに送信します。 A のフレームが実際に始まるのはどのバイトかを、「ポインタ」を使用して示します。 したがって、データはペイロード エンベロープ内のいずれかの位置から始まります。 このコンセプトはフローティング ペイロードと呼ばれています。

通常、SONET デバイスは後者の方法を使用しますが、着信フレームのバッファリングを選択するプロバイダーもあります。 フローティング ペイロードの利点は、増加する伝搬遅延を回避できるという点と、保留フレームを保存するための大容量パケット バッファを備えたデバイスを購入する必要がないという点です。

基本的に、ポインタを使用すると、同期環境内で非同期動作を提供できます。 実際のペイロードは非同期に生成されますが、SONET フレームは同期送信されています。 SONET フレームは常に一定の固定速度で送信され、実際のデータかフィラーかのどちらが含まれています。

NEWPTR の概要

Cisco POS インターフェイスで新しい SONET ポインタが有効になると、NEWPTR カウンタが増分します。このことは、回線オーバーヘッド セクションの H1 および H2 バイトのバイナリ値によって示されます。 次の表は、SONET の 3 層の各層のオーバーヘッド バイトと、回線オーバーヘッド内の H1 および H2 バイトの場所を示しています。

パス オーバーヘッド

セクション オーバーヘッド

A1 Framing

A2 Framing

A3 Framing

J1 Trace

B1 BIP-8

E1 Orderwire

E1 User

B3 BIP-8

D1 Data Com

D2 Data Com

D3 Data Com

C2 Signal Label

回線オーバーヘッド

H1 Pointer

H2 Pointer

H3 Pointer Action

G1 Path Status

B2 BIP-8

K1

K2

F2 User Channel

D4 Data Com

D5 Data Com

D5 Data Com

H4 Indicator

D7 Data Com

D8 Data Com

D9 Data Com

Z3 Growth

D10 Data Com

D11 Data Com

D12 Data Com

Z4 Growth

S1/Z1 Sync Status/Growth

M0 または M1/Z2 REI-L Growth

E2 Orderwire

Z5 Tandem Connection

H1 バイトと H2 バイトが 16 ビット フィールドを形成します(次図参照)。

newptrs_18931a.gif

これらのビット位置がどのように定義されているかに注意してください。

ビット位置

定義

説明

ビット 1 〜 4

New Data Flag(NDF; 新しいデータ フラグ)

  • 通常動作中は、0110 に設定します。 0110 という値は、ポインタ フィールド(後述)の値が有効であることを意味します。

  • 1001(0110 の反転)に設定すると、以前のポインタの値が有効でなくなり、Pointer フィールドに新しい有効値が入力されたことを意味します。

  • 他の値はすべて未定義です。

ビット 5 〜 6

予約済

  • 通常動作中は、00 に設定します。

ビット 7 〜 16

10 ビット ポインタ

  • 0 に設定すると、H3 バイトの直後の行 4、列 4 で SPE が始まることを意味します。

  • 87 に設定すると、K2 オーバーヘッド バイトの直後の行 5、列 4 で SPE が始まることを意味します。

  • Cisco POS ルータ インターフェイスでは、522 に設定します。

注:STS-3c 信号などの連結フレームは、最初の STS-1 フレームのポインタ ビットだけを使用します。  H1 および H2 バイトの 2 番目と 3 番目のセットには、10010011 および 11111111 という連結インジケータ値が含まれています。

SONET フレーマーは、次の条件で、新しい H1 または H2 ポインタの値を有効にします。

  • NDF ビットが反転している。

  • リンクが初期化中である。

  • インターフェイスがアラーム状態ではなくなっている。

  • 設定変更により、フレーマーの一部がリセットされた。

NEWPTR のトラブルシューティング

無効なポインタ値が検出されたか、あるいは過剰な数の NDF が有効化されたことが示されると、Cisco POS インターフェイスにより Path Loss of Pointer(PLOP)アラームが宣言されます。

router#show controller pos 3/1 
   POS3/1
     SECTION
        LOF = 0	      LOS    = 0	  BIP(B1) = 0
     LINE
       AIS = 0	      RDI    = 0	  FEBE = 0     BIP(B2) = 0
     PATH
       AIS = 0	      RDI    = 0	  FEBE = 0     BIP(B3) = 0
       LOP = 0 	 NEWPTR = 768	 	 PSE  = 0     NSE= 1009
   Active Defects: None
   Active Alarms:  None
   Alarm reporting enabled for: SF SLOS SLOF B1-TCA B2-TCA PLOP B3-TCA

Bellcore GR-253 仕様は、SONET プロトコルを定義しています。 この仕様では、SONET リンクは、Loss of Pointer(LOP; ポインタ損失)アラームを発生させずに、1 秒間に 2000 回のポインタ調整を許容できなければならないと指定されています。 この値は、デジタル ネットワーク同期に関する Institute of Electrical and Electronics Engineersleavingcisco.com(IEEE; 電気電子学会)の文書の勧告に一致するように選択されたものです。

ポインタ調整は SONET ネットワークが同期していないことを示している点を強調することが重要です。 急速かつ継続して値が上昇する場合は、タイミング問題が存続していることを意味します。 この問題をトラブルシューティングするには、クロック配信ツリーと、プロバイダーの提供クロックの精度を評価検討してください。

また、使用中のルータ エンドポイントが適切なクロック設定に設定されていることを確認してください。 次の表を参照してください。 また、『POS ルータ インターフェイスでのクロック設定』も参照してください。

クロック設定

ダーク ファイバまたは Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)とのバックツーバック

Add-Drop Multiplexer(ADM; アド/ドロップ多重化装置)または MUX を備えた Telco ネットワーク

内部 - 内部

不可

内部 - 回線

不可

回線 - 内部

不可

回線 - 回線

不可

Cisco POS インターフェイスが SONET ネットワークを介してリモート Cisco POS インターフェイスに接続されている場合、NEWPTR の増加が報告されることがあります。 この設定でクロック ソースを回線に設定してあると、Cisco POS インターフェイスの送信はネットワークの送信と位相が合っているはずなので、エンドポイントの信号との周波数の差異をネットワークで補正する必要はありません。 したがって、ポインタ調整はネットワーク デバイスの障害を意味し、通常は SONET ネットワークを介して ADM によって渡される規定周波数外の信号を補正する必要があるために発生します。

バックツーバック トポロジで使用されている場合と同じように、内部生成されたクロック ソースに対してポインタ調整が必要になると、Negative Stuff Event(NSE)カウンタが増分します。 前述のように、Cisco POS ルータ インターフェイスは固定ポインタ値 522 を送信します。 したがってこのトポロジで、ご使用のルータが NEWPTR を報告することはほとんどありません。


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