IP : IP ルーティング

テクニカルティップス:OSPF

2013 年 12 月 27 日 - ライター翻訳版
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概要

Open Shortest Path First(OSPF)がデフォルト ルート(0.0.0.0)を生成してアドバタイズする方法は、そのデフォルト ルートが挿入されるエリアのタイプによって異なります。このドキュメントでは、ノーマルエリア、スタブ/完全スタブ エリア、Not-So-Stubby エリア(NSSA)について説明します。

はじめに

表記法

表記法の詳細については、 『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

前提条件

このドキュメントに関する固有の要件はありません。

使用するコンポーネント

このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。

OSPF エリアのタイプ

ノーマル エリア: このエリアは、標準のエリアまたはトランジット(バックボーン)エリアです。標準のエリアは、エリア内、エリア間、および外部のルートを受け入れることができるエリアとして定義されています。バックボーン エリアは、OSPF 接続のその他の領域が接続する中心的なエリアです。

注: エリア内ルートは、エリア内で渡される更新です。エリア間ルートは、エリア間で渡される更新です。また、外部ルートは、自律システム境界ルータ(ASBR)によって別のルーティング プロトコルから OSPF ドメインに渡される更新です。

スタブ エリア: このエリアは、外部の自律システム(AS)に属するルートは受け入れません。ただし、このエリアにはエリア内とエリア間のルートがあります。スタブ エリアのルータは、エリア境界ルータ(ABR)によってエリアに挿入されるデフォルト ルートを使用して、外部ネットワークに到達します。スタブ エリアは、通常、ブランチ オフィスが他のオフィスへのルートをすべて知っている必要はなく、セントラル オフィスへのデフォルト ルートを使用してそこから他の場所に到達するように設定されます。そのため、リーフ ノード ルータのメモリ要件が減り、OSPF データベースのサイズも減少します。

エリアをスタブ エリアとして定義するには、OSPF ルータ コンフィギュレーション コマンド area <area id> stub を使用します。

完全スタブ エリア: このエリアは、エリア内とデフォルト以外のルートがこのエリアに伝搬されることを許可しません。ABR はデフォルト ルートをエリアに挿入し、このエリアに属するすべてのルータは、そのデフォルト ルートを使用してエリアの外部にトラフィックを送信します。

エリアを完全スタブ エリアとして定義するには、ABR で OSPF ルータ コンフィギュレーション コマンド area <area id> stub no-summary を使用します。

NSSA: このタイプのエリアは、スタブの特性を持ちながら一部の外部ルートがエリアにインポートされることを柔軟に許可します。スタブ エリア内のルータの 1 台が別のルーティング プロトコルを実行している外部 AS に接続されている場合を仮定すると、そのルータは ASBR になり、このエリアはスタブ エリアと呼べなくなります。ただし、このエリアが NSSA として設定されている場合は、ASBR は NSSA エリア全体にフラッディングできる NSSA 外部リンクステート アドバタイズメント(LSA)(タイプ 7)を生成します。これらのタイプ 7 LSA は、NSSA ABR でタイプ 5 LSA に変換され、OSPF ドメイン全体にフラッディングされます。

NSSA を定義するには、OSPF ルータ コンフィギュレーション コマンド area <area id> nssa を使用します。

NSSA の詳細については、 「OSPF Not-So-Stubby Area(NSSA)」を参照してください。

ノーマル エリア

デフォルトでは、ノーマル エリアの OSPF ルータは、デフォルト ルートを ルーティング ドメインに生成しません(存在する場合でも)。OSPF ルータに デフォルト ルートを生成させるには、OSPF ルータ コンフィギュレーション モードで default-information originate [always] [metric metric-value] [metric-type type-value] [route-map map-name] コマンドを使用します。これにより、外部タイプ 2 リンクがリンクステート ID 0.0.0.0、ネットワーク マスク 0.0.0.0 で生成され、ルータが ASBR になります。

上記のコマンドでは、デフォルト ルートのメトリックとメトリック タイプが指定されます。デフォルト値は、メトリック = 1、メトリック タイプ = E2 です。外部タイプ 1 およびタイプ 2 のルートの詳細については、 「ルートの OSPF への再配布」のセクション (『OSPF デザイン ガイド』)を参照してください。

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ノーマル エリアにデフォルト ルートを挿入するには、2 つの方法があります。

  1. ASBR のルーティング テーブルにデフォルト ルートがすでに存在する場合は、 ルータ コンフィグレーション コマンド default-information originate を使用して OSPF ドメインに既存の 0.0.0.0/0 をアドバタイズできます。

  2. ASBR にデフォルト ルートがない場合は、キーワード alwaysdefault-information originate コマンドに追加できます(default-information originate always)。

    このコマンドは、0.0.0.0 へのルートがあるかどうかに関係なく、デフォルト ルートを OSPF ドメインにアドバタイズします。 always キーワードを追加するもう 1 つの利点は、インターネットワーキクが安定することです。たとえば、ASBR が RIP などの別のルーティング ドメインからデフォルト ルートを学習し、このルートがフラッピングしている場合は、 always キーワードを使用しないと、ルートがフラッピングするたびに ASBR は新しいタイプ 5 LSA を OSPF ドメインに送信するので、OSPF ドメイン内が不安定になります。一方、always キーワードを使用すると、ASBR は常に OSPF ドメイン内部にデフォルトをアドバタイズするので、RIP ドメインからのデフォルト ルートのフラッピングで OSPF ドメイン内が不安定になることはありません。

OSPF がノーマル エリアにデフォルト ルートを挿入する方法のサンプル設定については、「OSPF がノーマル エリアにデフォルト ルートを挿入する方法」を参照してください。

スタブ エリアと完全スタブ エリア

スタブ エリアと完全スタブ エリアでは、ABR がスタブ エリアに、リンクステート ID が 0.0.0.0 のサマリー LSA を生成します。ABR が独自のデフォルト ルートを持たない場合でも、この動作が実行されます。このとき、 default-information originate コマンドを使用する必要はありません。

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前述したように、外部ルートはスタブ エリア内に伝搬されず、エリア間ルート(サマリー ルート)も完全スタブ エリア内に伝搬されません。このエリア内のルータは、ABR によって生成されるデフォルト ルートを使用して、エリア外の宛先に到達します。

OSPF がデフォルト ルートをスタブ エリアまたは完全スタブ エリアに挿入する方法のサンプル設定については、 『OSPF からスタブ エリアまたは完全スタブ エリアにデフォルト ルートを挿入する方法』を参照してください。

NSSA

ABR は NSSA に対してデフォルト ルートを生成しますが、これはデフォルトの動作ではありません。ABR にデフォルト ルートを生成させるには、area <area id> nssa default-information originate コマンドを使用します。ABR は、リンクステート ID が 0.0.0.0 のタイプ 7 LSA を生成し、NSSA 内部にアドバタイズします。このデフォルト ルートは、NSSA 内部にタイプ 7 LSA として伝搬されます。

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NSSA 内部にデフォルト ルートをアドバタイズするもう 1 つの方法では、次のコマンドを使用します: area <area id> nssa no-summary

no-summary キーワードを使用すると、NSSA ABR は NSSA 内部にエリア間ルート(タイプ 3 およびタイプ 4 サマリー ルート)をアドバタイズせず、デフォルト ルートをアドバタイズします。このデフォルト ルートは、NSSA 内部にタイプ 3 LSA として伝搬されます。

OSPF がデフォルト ルートを NSSA に挿入する方法を示すサンプル設定については、『OSPF が Not-So-Stubby Area にデフォルト ルートを挿入する方法』を参照してください。

NSSA にデフォルト ルートを生成する方法の詳細については、「NSSA のデフォルト ルート」( 「OSPF Not-So-Stubby Area(NSSA)」)を参照してください。

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