ルータ : Cisco 12000 シリーズ ルータ

Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータのアーキテクチャ: メンテナンス バス、電源モジュールとブロワー、およびアラーム カード

2003 年 12 月 17 日 - ライター翻訳版
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目次

概要
前提条件
     要件
     使用するコンポーネント
     表記法
メンテナンス バス
電源モジュールとブロワー
アラーム カード
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関連情報

概要

この文書では、Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータのメンテナンス バス、電源モジュールとブロワー、およびアラーム カードの概要を説明します。

前提条件

要件

この文書に関する特別な要件はありません。

使用するコンポーネント

この文書の情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

  • Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータ

この文書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されています。この文書で使用するすべてのデバイスは、クリアな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。対象のネットワークが実稼動中である場合には、すべてのコマンドによる潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

文書表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

メンテナンス バス

メンテナンス バス(MBUS)は、ルート プロセッサ(RP)、ラインカード(LC)、スイッチ ファブリック カード(SFC)、電源モジュール、およびファン(12008 を除く)を接続するための冗長化された 1 Mbps の Controller Area Network(CAN)シリアル バスです。 CAN バスは高度な耐障害設計により、産業用の制御分野で幅広く使用されています。

各ラインカードでは、マスター GRP へのインターフェイスとなる MBUS モジュールがサポートされています。 show diag コマンドを使用すれば、スイッチ ファブリック カードまたはラインカードで動作している MBUS エージェント ソフトウェアのバージョンが表示されます。


   SLOT 17 (CSC 1): Clock Scheduler Card
     MAIN: type 17,  800-2353-02 rev A0 dev 16777215
           HW config: 0xFF    SW key: FF-FF-FF
     PCA:  73-2148-02 rev C0 ver 2
           HW version 1.0  S/N CAB03191T45
     MBUS: MBUS Agent (1)  73-2146-07 rev B0 dev 0
           HW version 1.2  S/N CAB03181N2S
           Test hist: 0xFF    RMA#: FF-FF-FF    RMA hist: 0xFF
     DIAG: Test count: 0xFFFFFFFF    Test results: 0xFFFFFFFF
     EEPROM contents (hex):
     00: 01 00 01 00  49 00 08 62  07 58 00 00  00 FF FF FF
     10: 43 41 42 30  33 31 38 31  4E 32 53 00  00 00 00 00
     20: 01 02 00 00  00 00 00 FF  FF FF FF FF  FF FF FF FF
     30: A5 A5 A5 A5  A5 A5 FF A5  A5 A5 A5 A5  A5 A5 A5 A5
     40: 00 11 01 00  00 49 00 08  64 02 60 02  00 03 FF FF
     50: 03 20 00 09  31 02 50 FF  FF FF FF FF  FF FF FF FF
     60: 43 41 42 30  33 31 39 31  54 34 35 00  00 00 00 00
     70: FF FF FF FF  FF FF FF FF  FF FF FF FF  FF FF FF FF
     80: 01 02 04 08  10 20 40 80  01 02 04 08  10 20 40 80
     90: 01 02 04 08  10 20 40 80  01 02 04 08  10 20 40 80
     A0: 01
     MBUS Agent Software version 01.43 (RAM) (ROM version is 01.33)
     Using CAN Bus A
     ROM Monitor version 0
     Primary clock is CSC 1
   

MBUS は主に次の目的で使用します。

  • 初期ブート - 初期ロード時に、プライマリ GRP は MBUS を使用して、ラインカードまたはスイッチ カード上の MBUS モジュールへ、カードへの電源投入を指示します。その後、ブートストラップのイメージが MBUS 経由でラインカードにダウンロードされます。MBUS は、リビジョン番号、環境情報、および一般的なメンテナンス情報の収集にも使用されます。 さらに、GRP は MBUS 上で冗長メッセージを交換し、それによって GRP 調停の結果が報告されます。次のログ メッセージはその一例です。

    00:00:14: %MBUS-6-GRP_STATUS: GRP in Slot 0 Mode = MBUS Primary
       00:00:20: %MBUS-6-GRP_STATUS: GRP in Slot 11 Mode = MBUS Secondary
       

    プライマリ GRP では、MBUS を使用して自分がマスターであることを定期的に再通知します。 ある設定可能な期間内にプライマリからの所有権の通知を検出できないと、セカンダリ GRP は再び調停フェーズに入ります。

  • 環境統計情報のモニタリング

  • LC への attach <slot#> コマンドを使用したアウトバンド コンソール アクセス

  • フィールド診断イメージのダウンロード

注:データ トラフィックは MBUS ではなくスイッチ ファブリックを介して転送されます。  MBUS は、Cisco 12000 シリーズ ルータ内のコンポーネントの管理だけに使用されます。

また、LC から GRP へのログとデバッグ メッセージも MBUS で転送されます。 アクセス コントロール リスト(ACL)のログには多数のメッセージが生成される場合があるので、MBUS に過大な負荷がかかり LCLOG-3-INVSTATE および MBUS_SYS-3-SEQUENCE のエラーが発生する場合があります。 Border Gateway Protocol(BGP; ボーダー ゲートウェイ プロトコル)の隣接ルータの変更に関するログでも、同様の問題が発生する場合があります。 Cisco IOS(R) ソフトウェア リリース 12.0(20)S では、Inter-Process Communication(IPC; プロセス間通信)メッセージを使用してスイッチ ファブリック経由でログ メッセージを転送できるようにしてこの問題を解決しています(CSCdu00535)。 そのため、次のコマンドが新しく追加されています。

  • logging method mbus <severity> - MBUS 経由で送信されるメッセージの重大度(severity)を選択します。 Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(20)S では、GSR のデフォルト ロギング設定が変更されています。 重大度 0 〜 4 のログ メッセージは MBUS を使用して送信され、重大度 5 〜 7 のメッセージは IPC を使用して送信されます。したがって、ACL および BGP の隣接ルータのログは IPC を使用して送信されます。 logging method mbus 7 コマンドを実行すると、すべてのログが MBUS を使用して送信されます。

  • show logging method - どの重大度のログ メッセージを IPC または MBUS で送信するかに関する現在の設定を表示します。

  • logging sequence-nums - IPC または MBUS で送信されたメッセージが GRP で正しい順序で処理されるように、送信するログ メッセージにシーケンス番号を追加するように LC を設定します。 このコマンドが有効な場合、ログは次のフォーマットで GRP に送信されます。 SLOT <slot num>:<seq num>: <HH:MM:SS:MM>: <message text>

まれに GSR から次の MBUS 関連のエラー メッセージが報告される場合があります。

%MBUS_SYS-3-NOCHANNEL: Failed to allocate MBUS channel for over 10 secs

このメッセージは、ルータの電源モジュールに不具合がある場合や LC が正しくアップグレードされなかった場合に表示されることがあります。 後者の場合は、すべての LC をシャーシから取り外して Cisco 12000 ルータを再起動する必要があります。 GRP が起動したら、LC を 1 枚ずつインストールします。 LC が正しくブートするたびに、その LC をインストールしたスロットに対してイネーブル モードで upgrade all コマンドを発行します。 すべての LC をアップグレードしたら、それ以降のリブートでは、MBUS ではなくスイッチ ファブリックを使用して LC イメージをダウンロードできるので、この問題が発生する可能性はほとんどなくなります。

電源モジュールとブロアー

Cisco 12000 シリーズ ルータは、AC 構成でも DC 構成でも使用できます。電源モジュールはすべて負荷分散型で、ホットスワップに対応しています。

12008 と 12012 のいずれの動作にも、最低 1 基の AC または DC の電源モジュールが必要です。

12016 と 12416 の電源モジュールには、MBUS モジュールは搭載されていません。 これらのモデルのモニタリングはバスボードを使用して行われます。 12016 および 12416 の電源は、2 個のロード ゾーンに分割されています。 AC 電源を使用する場合は、3 基の電源モジュールを使用する設定と、4 基の電源モジュールを使用する設定の 2 種類の設定があります。 DC 電源モジュール システムを使用する場合は、4 基の電源モジュール(A1、A2、B1、B2)があります。

システムに十分な電力供給を行うには、両方のロード ゾーンに電力供給する必要があります。 1 番目のロード ゾーンには、上部カード ケージと上部ブロワー モジュールが、2 番目のロード ゾーンには、スイッチ ファブリック カード ケージ、下部カード ケージ、および下部ブロワー モジュールがそれぞれ含まれています。 AC システムの場合には、1 つのソースに対して任意の 2 基の電源モジュールを接続すれば完了です。 DC システムの場合には、A1 と B1 で上部ロード ゾーンに、A2 と B2 で下部ロード ゾーンにそれぞれ電力供給されます。 DC 電源モジュールを搭載した 12016 または 12416 全体に電力供給するには、少なくとも A1 と A2、B1 と B2、A1 と B2、A2 と B1 のいずれかを接続する必要があります。

次のリンクには、電源モジュールの位置とその交換方法がシャーシごとに説明されています。

アラーム カード

12000 シャーシのタイプごとに、異なるタイプのアラーム カードがあります。Cisco 12008 および 12016/12416 では、アラーム カードが LC への電力供給を行うため、少なくとも 1 枚のアラーム カードがあることを確認します。 12008 にはアラーム カードが 1 枚必要ですが、これはアラーム カードが Card Scheduler and Clock(CSC; カード スケジューラとクロック)と統合されているからです。12016 と 12416 には、アラーム カード用のスロットが 2 つあります(冗長構成用)。2 つのアラーム カードには、12016 の DC 電源モジュールのようなセグメント化されたサービス ゾーンはありません。

12404 では、統合スイッチ ファブリック カードをサポートしています。このカードでは、スイッチ ファブリック、アラーム、クロックとスケジュール機能が 1 枚のボードに納められています。

次のリンクでは、各アラーム カード関連情報と交換手順が説明されています。


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

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