ワイヤレス : Cisco Aironet 1200 シリーズ

Cisco Aironet AP1200 の IOS へのアップグレード

2004 年 9 月 1 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2009 年 10 月 19 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
      バックグラウンドのシステム要件
プロセスの失敗
失敗からの復旧
アップグレードに成功した後
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関連情報

概要

2003 年 6 月にシスコシステムズは、Cisco IOS(R) ソフトウェアを実行できるように Cisco Aironet 1200 シリーズ アクセス ポイント(AP)製品をアップグレードする、アップグレード イメージをリリースしました。 一部のユーザでは、このアップグレードに関する問題が発生しています。 「Cisco IOS ソフトウェア用 Cisco Aironet 変換ツールのリリース ノート」および「Cisco IOS ソフトウェア用 Cisco Aironet 変換ツールの管理ガイド」に加えて、この文書ではアップグレード手順の背景と、アップグレードが予測通りに行われなかった場合の回復ステップを説明します。

注: Cisco IOS ソフトウェアへのアップグレードを行うと、元に戻すことはできません。 VxWorks ブートローダが上書きされるため、ダウングレードの手順はありません。 不注意でアップグレードしてしまった場合は、製品保証の適用外となります。

前提条件

要件

この文書に記載された情報を適用する前に、次の要件を満たしていることを確認してください。

  • Cisco Aironet AP1200 シリーズ製品の全般的な操作に関する十分な知識がある

  • VxWorks ベースの AP を新しいメンテナンス リリースにアップグレードした経験が以前にある

  • ファイル転送と転送プロトコルに関する一般的な知識がある

使用するコンポーネント

この文書の情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

  • Cisco Aironet 1200 シリーズ AP

  • VxWorks オペレーティング システム バージョン 11.54T、11.56、12.01T1、または 12.02T1

    12.02T1 よりも新しいバージョンは、このアップグレード イメージとは動作しません。

  • アップグレード イメージそれ自体: AP1200-Cisco-IOS-Upgrade-Image-v3.img

    このイメージは Cisco Aironet 1200 シリーズ アクセス ポイントのファームウェアおよびユーティリティ(VxWorks ソフトウェア)からダウンロードできます。

    注:アップグレード イメージのバージョン番号は時間の経過とともに変更される場合がありますが、ファイル名の形式は常に「AP1200-Cisco-IOS-Upgrade-Image-vx.img」です。

注:VxWorks ベースの AP を、ファイル c1200-k9w7-tar、122-15.JA.tar またはその他の Cisco IOS ソフトウェア メンテナンス リリースを使用してアップグレードすると、エラー Bad File Format によりアップグレードが失敗します。 代わりに AP1200-Cisco-IOS-Upgrade-Image-v3.img ファイルを使用してください。

この文書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されています。この文書で使用するすべてのデバイスは、クリアな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。対象のネットワークが実稼動中である場合には、すべてのコマンドによる潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

文書表記の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。

バックグラウンドのシステム要件

このアップグレード プロセスを実行するには、AP では少なくとも 4 MB の DRAM が使用可能である必要があります。 コンソールまたは telnet セッションのプロンプトで :vxdiag_memshow VxWorks コマンドを発行すると、DRAM の空き容量を表示できます。

(Auto Apply On) :BOttom, :Down, :Back, ^R, =, <ENTER>, or [Link Text]:
 :vxdiag_memshow
  status   bytes    blocks   avg block  max block
  ------ --------- -------- ---------- ----------
 current
    free   3263544      370       8820   2875056
   alloc  10061376     5490       1832        -
 cumulative
   alloc  11956232    16310        733        -
 (Auto Apply On) :BOttom, :Down, :Back, ^R, =, <ENTER>, or [Link Text]:

上記の例では、空きメモリが 3,263,544 バイト、つまり約 3.2 MB であり、 アップグレード手順を正しく実行するには不十分な値です。

DRAM の空き容量を増やすには、重要ではないプロセスを終了するか、(第 2 無線などの)その他のリソースを一時的に無効にする必要があります。 DRAM の空き容量を増やすために、次の操作の一部またはすべてを試してください。

  • アップグレード手順の間、802.11a 無線モジュール(AIR-RM20A)を一時的に削除する。

  • Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)の一部の機能により使用されることを目的とした、余分なメモリ割り当てを無効にする。

    1. Setup をクリックします。

    2. Event Handling をクリックします。

    3. Alert パケットごとに格納される最大バイト数が 0 に設定されていることを確認します。

    4. Detailed Event Trace Buffer(バイト)に予約されている最大メモリが 0 に設定されていることを確認します。

    注:以上の変更を適用した場合は、ユニットをリブートする必要がありますが、この変更により、最低でも 4 MB に達する十分な DRAM リソースが解放されます。

  • 非 IP 関連の設定項目を、工場出荷時のデフォルト値に戻す。

これらの変更を行った後、:vxdiag_memshow コマンドで、十分な空き DRAM が使用可能であることを表示させます。

(Auto Apply On) ^R, =, <ENTER>, or [Link Text]:
 :vxdiag_memshow
  status   bytes    blocks   avg block  max block
  ------ --------- -------- ---------- ----------
 current
    free   4336584      252      17208   3943792
   alloc   8988336     4355       2063        -
 cumulative
   alloc   9663568     8914       1084        -

この例では、4,336,584 バイト、つまり約 4.3 MB の空き DRAM メモリが使用可能になっています。

また、アップグレードには AP インストール キーは必要ありません。 誤ってユニットでインストール キーが削除されている場合も、問題なく Cisco IOS ソフトウェアにアップグレードできます。

プロセスの失敗

十分なシステム DRAM リソースが使用できない場合、アップグレード プロセスは失敗します。 アップグレード プロセス中にコンソール接続を行っている場合を除き、このような失敗はすぐには確認できない場合があります。これは、明らかな症状が、ユニットの上部の LED での見慣れない点滅パターンだけであるためです。

このような失敗が発生した時点でコンソール接続を行っている場合は、次のような警告が表示されます。

Retrieving file "10.0.0.11:UpgradeImage10.0.0.108Jun20.img" via TFTP.
 *** Suppressing console event log display due to low memory.
 *** Restarting System in 5 seconds...
 *** Recovered from low-memory condition.  Restoring normal console event log display.

注:次に示すような行は正常です。プロセスが正しく、意図した通りに実行中であることを示しています。

flashfs[0]: Checking block 25...bad block number (-1)
 flashfs[0]: erasing block 25...done.
 flashfs[0]: Checking block 26...bad block number (-1)
 flashfs[0]: erasing block 26...done.
 flashfs[0]: Checking block 27...bad block number (-1)
 flashfs[0]: erasing block 27...done.

アップグレード中や失敗の後にユニットがリブートすると、ブート プロセスは次のように表示されます。

Problem Description:  System ID: 0009E8D2698E
 Motherboard: IBM405 200MHz, 8192KB FLASH, 16384KB DRAM, Revision 03
 Bootstrap Ver. 1.00: FLASH, CRC 1C914641 (OK)
 Initialization: OK
 Memory Bank   total      used      left
   DRAM      16742624         0  16742624
   Config      524288         0    524288
   FLASH      7602176         0   7602176
 Memory Bank:File                     address      size   encoding type  flags
 Type '=' for main menu.
 c -- Copy file
 f -- File dir
 l -- downLoad file into DRAM
 u -- Upload file
 p -- xfer Protocol
 n -- coNsole
 r -- Run
 s -- System info.

失敗からの復旧

表示されるメニューは VxWorks ブートローダで、これは機能上は Cisco IOS ソフトウェアの ROMMON と同等です。 完全なオペレーティング システムがロードされていない、または使用不可能であるため、完全なコマンド セットが使用できません。

注:VxWorks ブートローダが Cisco IOS ソフトウェアの ROMMON にアップグレードされていても、フラッシュ メモリでオペレーティング システムが使用できない場合、ユニットでは ap: プロンプトが表示されます。 この状態から復旧するには、設定ガイドの「トラブルシューティング」の章の「アクセス ポイントのイメージのリロード - MODE ボタンの使用」セクションを参照してください。

次のステップを行うと、変換処理が再開され、ユニットが復旧し実行中の状態になります。

  1. 802.11a 無線モジュール(AIR-RM20A)がインストールされている場合、残りの手順の間それを削除します。

  2. ターミナル アプリケーションの接続設定が 9600-8-None-1 および NO フロー制御(ハードウェアまたはソフトウェアでない)であることを確認します。

  3. ユニットのフラッシュ メモリは、VxWorks アップグレード イメージを許可するようにフォーマットする必要があります。

    1. Ctrl-Z キーを押して、表示されていない Format メニューを表示します。

    2. 感嘆符(!、つまり Shift-1 キー)を押して Format を選択します。

    3. 3 を押してフラッシュ メモリを選択します。

      注:通常は 3 でフラッシュ メモリを選択しますが、セットアップに応じて、入力する番号が異なる場合があります。

    4. YShift-y)キーを押して、フラッシュ メモリを再フォーマットする決定を確認します。

      この処理にはしばらく時間がかかります。その後、ブートローダ メニューが再度表示されます。

  4. アップグレード イメージを AP に転送する必要があります。 次の手順でアップグレード イメージの転送を開始します。

    1. l(小文字の L)を押して AP を receive モードにします。

      ユニットへのデータの転送開始をユニットが待機している間、ファイル転送プロトコル(通常は Xmodem-1k)が表示され、文字が何行にも渡ってスクロールします。

    2. HyperTerminal で Transfer > Send と選択します。

    3. 適切なファイル転送プロトコルを選択し、ハード ドライブ上の AP1200-Cisco-IOS-Upgrade-Image-v3.img ファイルが位置する場所をブラウズします。

    4. AP1200-Cisco-IOS-Upgrade-Image-v3.img ファイルを選択し、Send をクリックします。

  5. ファイル転送が完了した時点で、AP1200-Cisco-IOS-Upgrade-Image-v3.img ファイルの内部に圧縮されたファイルが AP の DRAM に位置していることを示すファイル リストとともに、ブートローダ メニューが再度表示されます。 ただし、それらのファイルはフラッシュ メモリ内に存在する必要があるため、コピー プロセスでそれらをフラッシュに転送します。

    1. c キーを押してコピーします。

    2. 3 を押して、コピー先としてフラッシュ メモリを選択します。

    3. DRAM に表示されている各ファイルに対して適切なオプションを選択します。

    この c ... 3 ... file option のサイクルは、DRAM 内の各ファイルに対して繰り返す必要があります。 毎回ブートローダ メニューとファイル リストが再表示され、DRAM 内のすべてのファイルがフラッシュ メモリにコピーされている進行状況が表示されます。

  6. 完了した時点で AP の電源をオフにしてからオンにします。アップグレードは予定通り進行します。 アップグレードが成功した時点で、次の行が表示されます。

    flashfs[0]: Checking block 25...bad block number (-1)
     flashfs[0]: erasing block 25...done.
     flashfs[0]: Checking block 26...bad block number (-1)
     flashfs[0]: erasing block 26...done.
     flashfs[0]: Checking block 27...bad block number (-1)
     flashfs[0]: erasing block 27...done.
  7. アップグレードの完了が成功した後、必要に応じて RM20A を再インストールします。

アップグレードに成功した後

Cisco IOS ソフトウェアへのアップグレードが正しく完了した後、VxWorks オペレーティング システムとそのメニューは存在しなくなります。 慣れ親しんだコマンド構造が消滅しているため、一部のユーザに混乱が生じる可能性があります。

Cisco IOS ソフトウェアは Command Line Interface(CLI; コマンド行インターフェイス)ベースのオペレーティング システムですが、Cisco Aironet AP 製品に使用可能な GUI が存在します

コンソール ポートと telnet セッションのいずれかから CLI にアクセスします。 ユーザレベルのコマンド プロンプトは ap> として表示されます。 より高い特権レベルのコマンド プロンプトを使用するには、プロンプトで enable コマンドを発行し、イネーブル パスワードを入力します。

注:デフォルトではイネーブル パスワードは Cisco(C は大文字)です。

GUI にアクセスするには、ユニットの IP アドレスを Web ブラウザに入力します。

注:デフォルトでは、GUI にアクセスするためのユーザ名とパスワードは両方とも Cisco(C は大文字)です。

AP で Cisco IOS ソフトウェアの使用を開始する方法の詳細については、「Cisco Aironet アクセス ポイント用 Cisco IOS ソフトウェア設定ガイド」の「アクセス ポイントの最初の設定」の章を参照してください。


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