ルータ : Cisco 7200 シリーズ ルータ

Cisco 7200 シリーズ ルータのハードウェア トラブルシューティング

2009 年 6 月 16 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2009 年 3 月 9 日) | フィードバック

Interactive:This document offers customized analysis of your Cisco device.


目次


概要

実際は正常に機能するハードウェアを交換することで、貴重な時間とリソースが無駄になることがあります。このドキュメントは、Cisco 7200 シリーズ ルータの潜在的なハードウェア問題をトラブルシューティングするために役立ちます。ルータに発生しているエラーの種類によっては、ハードウェアに障害を起こしている可能性のあるコンポーネントを特定するのにも有効です。

注:このドキュメントでは、ハードウェアの問題と誤認されることの多いものを除き、ソフトウェア関連の障害は対象としていません。



前提条件

背景説明

Cisco 7200 シリーズ ルータには、一つの Network Processor Engine(NPE; ネットワーク プロセッサ エンジン)または Network Services Engine(NSE; ネットワーク サービス エンジン)と、入出力(I/O)コントローラ カードが搭載されており、7206/7206VXR シャーシに最大 6 つの Port Adapter(PA; ポート アダプタ)を装備できます。

Cisco 7200 シリーズ ルータのアーキテクチャについての詳細は、『Cisco 7200 シリーズ ルータのアーキテクチャ』を参照してください。



要件

次の項目に関する知識があることを推奨します。



使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、特定の Cisco IOS(R) ソフトウェア リリースに固有のものではなく、7200 シリーズ ルータで稼働するすべての Cisco IOS ソフトウェア バージョンに適用されます。

このドキュメントは、標準シャーシおよび VXR シャーシの 7200 シリーズ ルータ(7202、7204/7204VXR、7206/7206VXR を含む)に関するトラブルシューティングを取り扱っています。

uBR7200 シリーズ プラットフォームに関するハードウェアのトラブルシューティングについては、『Cisco uBR72xx/uBR7246 VXR ユニバーサル ブロードバンド ルータのハードウェア トラブルシューティング』を参照してください。

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのような作業についても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。



ハードウェアとソフトウェアの互換性とメモリの要件

新しいカードやモジュールを取り付けたり、Cisco IOS ソフトウェア イメージをインストールする場合には、ルータに十分なメモリがあることや、そのハードウェアやソフトウェアと使用する機能との間に互換性があることを確認する必要があります。

ハードウェアとソフトウェアの互換性やメモリの要件についてチェックするには、次の推奨手順を実行してください。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

  1. 使用しているネットワーク デバイス用のソフトウェアを選択するには、Software Advisor Tool登録ユーザ専用)を使用してください。

    ヒント:

  2. Cisco IOS ソフトウェアまたは Cisco IOS ソフトウェア イメージのダウンロードに必要な最低限のメモリ量(RAM およびフラッシュ)をチェックするには、ダウンロード登録ユーザ専用)を使用してください。ルータ装備のメモリ量(RAM およびフラッシュ)を判別するには、『メモリ要件』を参照してください。

    ヒント:

    • ルータ上で現在稼働しているバージョンと同じ機能を維持する必要があるものの、使用している機能セットが分からない場合は、ルータ上で show version コマンドを入力し、これをアウトプットインタープリタ登録ユーザ専用)ツールにペーストして確認してください。特に新しいソフトウェア機能の使用を計画している場合は、機能のサポートを確認することが重要です。

    • Cisco IOS ソフトウェア イメージを新しいバージョンまたは機能セットにアップグレードする必要がある場合、詳細は、『Cisco IOS ソフトウェア リリースの選択方法』を参照してください。

  3. Cisco IOS ソフトウェアのアップグレードが必要と判断された場合には、Cisco 7200 シリーズ ルータに関する『ソフトウェア インストールおよびアップグレード手順』に従ってください。



ブート イメージのアップグレード

Cisco 7200 シリーズ ルータの新旧モデル上でのブート イメージ アップグレードについての詳細は、『オーバーサイズの Cisco 7200/uBR 7200 ブート イメージ』を参照してください。



エラー メッセージ

エラーメッセージデコーダ登録ユーザ専用)ツールを使用すると、エラー メッセージの意味をチェックできます。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。
エラーメッセージは、通常は次の形式で、Cisco 製品のコンソール上に表示されます。

%XXX-n-YYYY : [text]

次にエラー メッセージの例を示します。

Router# %SYS-2-MALLOCFAIL: Memory allocation of [dec] bytes failed from [hex], pool [chars], alignment [dec]

一部のメッセージは情報提供だけを目的としていますが、他のメッセージはハードウェアまたはソフトウェアの障害を示し、対応が必要とされるものもあります。エラーメッセージデコーダ登録ユーザ専用)ツールでは、メッセージの説明、推奨処置(必要な場合)、そしてエラー メッセージに関する詳細なトラブルシューティング情報を提供するドキュメント(利用可能な場合)へのリンクが提供されます。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。



表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。



問題の特定

問題の原因を特定するための最初のステップは、その問題について可能な限り多くの情報を収集することです。問題の原因を特定する上で不可欠な情報には、次のようなものがあります。

  • Crashinfo ファイル:ルータがクラッシュすると、I/O コントローラのブートフラッシュに 1 つのファイルが保存されます。そのファイルには、クラッシュの発生原因に関する詳細な情報が含まれています。詳細は、『Crashinfo ファイルからの情報の取得』を参照してください。

  • コンソール ログと syslog 情報:複数の現象が発生している場合、その原因となる問題を特定する上で、この情報は非常に重要です。コンソールのログを表示するためにご使用のコンピュータを設定する方法の詳細は、『コンソール接続用ターミナル エミュレータの正しい設定』を参照してください。syslog サーバにログを送信するようにルータを設定していれば、発生している問題に関する情報を確認できます。詳細は、『syslog に関する Cisco デバイスの設定方法』を参照してください。一般的には、logging enabled を設定して、ルータのコンソール ポートに直接接続するのが最もよい方法です。

  • show technical-supportshow technical-support コマンドは、show versionshow running-config、および show stacks などの複数のコマンドを 1 つにまとめたものです。Cisco 7200 で問題が発生したときは、通常、この情報の提供を Cisco Technical Assistance Center(TAC)から求められます。ルータのリロードまたは電源のオフ/オンを行ってしまうと、問題に関する情報がすべて失われてしまうため、show technical-support は必ずリロードまたは電源のオフ/オンを行う前に実行して取得してください。

  • 完全なブートアップ シーケンス(ルータにブート エラーが発生する場合)。

ご使用の Cisco デバイスの、show コマンドの出力データがあれば、アウトプットインタープリタを使用して潜在的な問題と修正を表示できます。アウトプットインタープリタを使用するためには、登録ユーザであり、ログインしていて、さらに JavaScript を有効にしている必要があります。



一般的な問題

実際にはハードウェアの問題ではないにもかかわらず、ハードウェアの問題と誤解されることがある問題がいくつかあります。たとえば、新しいハードウェアのインストール後に起こった障害は、必ずしもハードウェアの問題とは限りません。また、ルータが応答を停止する、あるいは「ハング」することもその例の 1 つです。

次の表に、誤解を招きやすい問題についての症状、説明、およびトラブルシューティング ステップを示します。

症状 説明

ルータがハングする

ルータでルータ ハングが発生する場合があります。ハングとは、ルータが特定のポイントでブートする際に、コマンドやキー ストロークを一切受け付けなくなることです。つまり、あるポイント以降のコンソール スクリーンがハングします。ハングは必ずしもハードウェアに問題があるわけではなく、多くの場合ソフトウェアに問題があります。ご使用のルータでルータ ハングが発生している場合、『トラブルシューティング:ルータがハングする場合』がこの問題のトラブルシューティングに役立ちます。

Port Adapter(PA; ポート アダプタ)が認識されず、コンソールに次のようなメッセージが表示される

%PA-2-UNDEFPA: Undefined Port Adapter 
type 106 in bay 2

ブート イメージは、SA-ISA または SA-VAM などの暗号化エンジンをサポートしません。いずれかの暗号化エンジンがシャーシに挿入されている場合、「Undefined Port Adapter」メッセージが起動時に表示され、メインの暗号化 Cisco IOS ソフトウェア イメージがロードされている場合にだけ、カードが検出されます。それに加えて、ブートの処理速度が 1 〜 2 分遅くなります。これは予想される動作であり、ルータの操作には影響ありません。

Bad CPU ID エラー メッセージ

Bad CPU ID エラー メッセージは、通常 Cisco IOS ソフトウェア(通常、ブート イメージ)が NPE-300/NPE-400 または VXR シャーシを認識できないために発生します。この問題については、『「Bad CPU ID」メッセージの原因』を参照してください。この問題は、Cisco IOS ソフトウェアまたはブート イメージを、認識されないハードウェアを、サポートしているバージョンにアップグレードすれば解決します。

CPU 使用率が非常に高い

この症状については、ハードウェアの問題が原因である場合もありますが、それ以上に、ルータの設定に誤りがあるか、またはネットワーク上の何かが問題を引き起こしている可能性が高いです。この症状をトラブルシューティングするには、『Cisco ルータの CPU 使用率が高い場合のトラブルシューティング』が参考になります。

メモリ割り当てエラー:SYS-2-MALLOCFAIL

ハードウェアの問題が原因でメモリ割り当てエラーが起こることはほとんどありません。メモリ割り当てエラーに関するトラブルシューティングのヒントは、『メモリ問題のトラブルシューティング』に記載されています。

ルータのクラッシュ

クラッシュの原因は、必ずしもハードウェアの不良とは限りません。クラッシュの原因がソフトウェアにあるかどうかを判断するには、『トラブルシューティング:ルータのクラッシュ』が役立ちます。

%PLATFORM-3-PACONFIG および %C7200-3-PACONFIG エラー メッセージ

これらのエラー メッセージは、多くの場合、誤ったポート アダプタの設定が原因です。詳細は、『%PLATFORM-3-PACONFIG および %C7200-3-PACONFIG エラー メッセージの原因』を参照してください。

%SYS-3-CPUHOG メッセージの原因

このドキュメントでは、%SYS-3-CPUHOG エラー メッセージの原因と、そのトラブルシューティング方法について説明しています。

バッファ リーク

バッファ リークは、Cisco IOS ソフトウェアの不具合です。バッファ リークには、インターフェイスのブロック状態とシステム バッファ リークの 2 種類があります。show interfaces および show buffers コマンドは、発生しているバッファ リークの種類を判別するのに役立ちます。詳細は、『バッファ リークのトラブルシューティング』を参照してください。

バス エラー クラッシュおよびバス エラー例外

System restarted by bus error at 
PC 0x30EE546, address 0xBB4C4

または

** System received a Bus Error 
exception**

プロセッサから、メモリ上に存在しない位置(ソフトウェアのエラー)または正しく応答できない位置(ハードウェアの問題)へのアクセスが行われると、バス エラーが発生します。この問題についての詳細は、『トラブルシューティング:バス エラー クラッシュ』を参照してください。

SegV 例外

System restarted by error - 
a SegV exception

または

** System received a SegV 
exception ** 

この問題についての詳細は、『SegV 例外』を参照してください。

エラーによるシステム再起動

Software-forced crash

または

** System received a Software 
forced crash **

ルータによって深刻で修復不可能なエラーが検出されると、ソフトウェアによる強制クラッシュが発生し、破損したデータの送信を防止するためにリロードが実行されます。この問題についての詳細は、『ソフトウェア強制クラッシュについて』を参照してください。

%ERR-1GT64120 (PCI0):重大エラー、メモリ パリティ エラー

任意の読み取りまたは書き込み操作時に不良パリティを伴なうデータがあれば、C7200/NPE ルータ上の複数のパリティ チェック デバイスによってそのデータが報告されます。詳細は、『Cisco 7200 のパリティ エラーのフォールト ツリー』を参照してください。

%RSP-3-RESTART: interface [xxx], output stuck/frozen/not transmitting メッセージ

このタイプのエラー メッセージのトラブルシューティングについては、『%RSP-3-RESTART: interface [xxx], output stuck/frozen/not transmitting メッセージの原因』を参照してください。

Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)

詳細は、『Cisco ルータでのホットスワップ(OIR)サポート』を参照してください。




トラブルシューティング手順

パリティ エラー

これは最も一般的なエラーの 1 つであり、多くの場合誤って解釈されるタイプのエラーです。適切なトラブルシューティングが実行されない場合、不必要なダウンタイムの原因となる場合があります。

このセクションの目的は、Cisco IOS で検出可能なパリティ エラーの形式を説明することです。また、「ハード パリティ エラー」(障害のあるハードウェアまたは破損したハードウェアが原因で再発するエラー)、および「ソフト パリティ エラー」(障害のあるハードウェアまたは破損したハードウェアが原因ではない、DRAM セル内で管理する一時的な変化)の解読または診断方法も説明しています。ハードウェアの交換が解決とはならない、「ソフト パリティ エラー」による現場からの返品が多く見受けられます。

推奨する対処法

パリティ エラーが初めて発生する場合、「ソフト パリティ エラー」なのか「ハード パリティ エラー」なのかを見分けることは不可能です。過去の事例からすると、ほとんどのパリティ エラーはソフト パリティ エラーで、通常は再発しない可能性があります。最近、何らかのハードウェア変更、またはシャーシの移動を行っている場合には、問題が発生した部品(DRAM、SRAM、NPE、PA)を挿し直してみてください。複数のパリティ エラーが頻発する場合は、ハードウェアに障害があることを意味します。後述のトラブルシューティングの手順を使用して、問題が発生した部品(DRAM、PA、VIP、またはマザーボード)を交換する必要があります。

効果的なトラブルシューティングのための Cisco 7200 シリーズのアーキテクチャの説明

このプラットフォームの概要については、『Cisco 7200 シリーズ ルータのアーキテクチャ』を参照してください。

Cisco 7200 シリーズでは、NPE 上で DRAM、SDRAM、および SRAM メモリが使用され、その組み合わせ NPE のモデルによってさまざまです。

  • PCI バス:Cisco 7200 には、3 つの PCI データ バスがあります。PCI 0、PCI 1、および PCI 2 です。PCI 1 および PCI 2 は NPE から ミッドプレーンに拡張され、メディア インターフェイス(ポート アダプタ)が NPE 上の CPU およびメモリに相互接続されます。PCI 0 は独立しており、I/O コントローラ上のメディア インターフェイスおよび PCMCIA を、NPE 上の CPU およびメモリに接続するために使用されます。PCI 0、PCI 1、および PCI 2 では、25 MHz の動作でそれぞれ最大 800 Mbps の帯域幅が提供されます。

  • I/O コントローラ:コンソール接続、補助接続、NVRAM、Boot ROM、Boot FLASH、および内蔵のインターフェイス コントローラ(イーサネットまたはファスト イーサネット インターフェイス)が提供されます。I/O コントローラでは、PCI バス 0 を介して PCMCIA カード スロット内のフラッシュ メモリ カードへのアクセスも提供されます。

  • I/O バス:I/O コントローラ上の非 PCI コンポーネント(コンソール ポート、AUX ポート、NVRAM、Boot ROM、および Boot FLASH)を、CPU および NPE へ相互接続します。

リロードを引き起こす可能性があるパリティ エラーのさまざまな原因とパリティ エラーの報告の説明

  • DRAM パリティ エラー(一時的な障害(アルファ粒子)またはハード障害)

  • SRAM パリティ エラー(一時的な障害またはハード障害)

  • プロセッサ内部キャッシュ パリティ例外(命令キャッシュまたはデータ キャッシュ)

  • インターフェイス プロセッサによる MEMD(SRAM)への不良パリティの書き込み

  • バス パリティ エラー(CMD、アドレス、またはバス トランザクションのデータ部分でのエラー)

  • 製造上の欠陥(はんだ付け不良、不良トレース、コールドはんだ接続など)

さまざまなパリティ エラー メッセージを識別する際の、トラブルシューティングを行い、Cisco 7200 の問題のある部分やコンポーネントを特定する手順を見るには、『Cisco 7200 のパリティ エラーのフォールト ツリー』を参照してください。

パリティ エラーの最も一般的な報告の説明

パリティ エラー報告についての詳細は、『プロセッサ メモリ パリティ エラー(PMPE)』を参照してください。

エラーが発生した部分を特定する方法の 1 つは、コンソール ログおよび show version コマンド出力の「restart reason」を確認することです。

DRAM でのパリティ エラー

クラッシュ後に手動でルータをリロードしていなければ、show version 出力は次のように表示されます。

System restarted by processor memory parity error at PC 0x601799C4, address 0x0 
System image file is "flash:c4500-inr-mz.111-14.bin", booted via flash 

ご使用の Cisco デバイスの、show コマンドの出力データがあれば、アウトプットインタープリタを使用して潜在的な問題と修正を表示できます。アウトプットインタープリタを使用するためには、登録ユーザであり、ログインしていて、さらに JavaScript を有効にしている必要があります。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

crashinfo ファイルがある場合や、コンソール ログをキャプチャしている場合は、次のような出力も得られます。

 *** Cache Error Exception *** 
Cache Err Reg = 0xa0255c61 
data reference, primary cache, data field error , error on SysAD Bus 
PC = 0xbfc0edc0, Cause = 0xb800, Status Reg = 0x34408007 

DRAM でパリティ エラーが繰り返し発生する場合は、DRAM またはシャーシに障害があります。最近シャーシを移動したか、ハードウェア構成を変更したのであれば、DRAM チップを差し直すことで問題が解決することがあります。そうでない場合は、まず DRAM を交換します。これにより、パリティ エラーの発生を防止できます。ルータのクラッシュが続く場合には、このセクションの情報をすべて試み、Cisco TAC を参照した上で、シャーシを交換します。

SRAM でのパリティ エラー

クラッシュが発生した後に手動でルータをリロードしていなければ、show version の出力は次のようになります。

System  restarted by shared memory parity error at PC 0x60130F40 
System image file is "flash:c4500-inr-mz.111-14.bin", booted via flash 

crashinfo ファイルがある場合や、コンソール ログをキャプチャしている場合は、次のような出力も得られます。

*** Shared Memory Parity Error *** 
shared memory control register= 0xffe3 
error(s) reported for: CPU on byte(s): 0/1 

または

%PAR-1-FATAL: Shared memory parity error 
shared memory status register= 0xFFEF 
error(s) reported for: CPU on byte(s): 0/1 2/3 

または

*** Shared Memory Parity Error *** 
shared memory control register= 0xffdf 
error(s) reported for: NIM1 on byte(s): 0/1  2/3

注:CPU のエラーが報告される場合、SRAM を交換します。NIM(x)のエラーが報告される場合は、スロット(x)のネットワーク モジュールを交換します。スロット(x)に割り当てられている SRAM にも影響が出ている可能性があるため、SRAM を交換する必要があることもあります。SRAM で繰り返し発生するパリティ エラーは、ほとんどの場合 SRAM チップが不良であるか、ネットワーク モジュールが不良であるために SRAM に不良パリティが書き込まれていることを示しています。最近シャーシを移動したか、ハードウェア構成を変更したのであれば、ネットワーク モジュールと SRAM チップを挿し直せば問題が解決することがあります。そうでない場合は、どこにエラーが発生しているかをコンソール ログで確認します(上記の出力例を参照)。

詳細は、次のリンクを参照してください。

%IP-3-LOOPPAK: Looping packet detected and dropped

%IP-3-LOOPPAK: Looping packet detected and dropped エラー メッセージは、パケットのループが検出されたときに表示されます。一般的な原因は、IP ヘルパー アドレスの設定ミスです。ヘルパー アドレスは、目的のサービスのサーバと同じアドレスである必要があります。ヘルパー アドレスにルータのアドレスを設定すると、ルーティングのループが発生します。

推奨処置は、ループしているパケットの発信元と宛先のアドレスを調べ、ルータの IP ヘルパー アドレスの設定が正しいデバイスを指していて、ローカルのルータ自体を指していないことを確認することです。



バス エラー例外によるシステムの再起動

プロセッサから、メモリ上に存在しない位置(ソフトウェアのエラー)または正しく応答できない位置(ハードウェアの問題)へのアクセスが行われると、バス エラーが発生します。ルータの電源のオフ/オンや、手動でのリロードを行っていなければ、ルータの show version コマンドの出力から、バス エラーを特定できます。

この問題は、ハードウェアまたはソフトウェアに関連している可能性があります。そのようなエラー メッセージの例を次に示します。

*** System received a Bus Error exception ***

signal= 0xa, code= 0x18, context= 0x6206b820

PC = 0x606e356c, Cause = 0x6020, Status Reg = 0x3400800

これに続き、ルータのリロードが発生します。ただし、場合によっては、ルータはクラッシュとリロードのループ状態となり、このループを抜け出すために手動の介入が必要となります。詳細は、『トラブルシューティング:バス エラー クラッシュ』の「バス エラー例外によるブート時のループのトラブルシューティング方法」を参照してください。

次のステップを実行して、ハードウェア関連の問題かどうかを調べます。

  1. ルータの電源を落として、ユニットから PA を取りはずします。ルータの電源を投入し、問題が引き続き発生するかを確認します。

  2. システムが正常にリロードできるようなら、ルータに 1 つずつ PA を取り付けて、正常にインストールできているか(バスエラー例外が発生しないか)みてみます。

  3. システムが正常にリロードせずにリブートし続けるか、Bus Error Exception メッセージが繰り返し表示される場合は、さらに調査を進めて、エラーの根源を突き止める必要があります。I/O コントローラや NPE の内部に問題がある場合や、ソフトウェア エラーの場合が考えられます。この問題についての詳細は、『トラブルシューティング:バス エラー クラッシュ』を参照してください。



継続的なリブート

Cisco 7200 シリーズ ルータの電源をオフ/オンしても、リブートが継続的に繰り返される場合は、おそらくハードウェアになんらかの障害が発生しています。次のトラブルシューティングの手順を実行してください。

  1. まず、NPE と I/O コントローラ カード以外のカードをすべて取りはずし、次にルータの電源をオフ/オンします。

  2. それでも動作しない場合は、ルータに有効なイメージが格納されているかを確認します。そのためには、ルータのコンソール ポートに直接接続する必要があります。ブートアップが始まってから 60 秒以内にブレーク キーを送信すると、ROMmon モードになります。このモードから『ROMmon 回復手順』の手順に従って、復旧を試みます。

  3. それでもルータがブートせず、なおかつルータに有効なイメージが格納されていることが確認された場合は、おそらく NPE または I/O コントローラ カード(あるいはその両方)が故障しています。ただし、故障箇所が NPE または NSE のメモリのみに限られている場合もあります。この場合はメモリを交換します。

  4. それでもルータが動作しない場合は、I/O コントローラを交換します。

  5. それでもルータが動作しない場合は、NPE または NSE を交換します。



NPE-G2 と NPE-G1 の違い

NPE による違い

NPE-G2

NPE-G1

システム パフォーマンスへの影響

バースト サイズ

バースト サイズはプログラマブルではなく、常にシステムのキャッシュ ラインのサイズに依存

バースト サイズは MAC レジスタによってプログラマブル

キャッシュ ラインの境界を越えるパケットについてはスループットに違いが生じる場合あり(たとえば、32B のキャッシュ ライン サイズの場合の 128/129B)

インタラプト コアレシング

純粋にタイマーの有効期限に依存

タイマーと送受信したパケットの数の両方を使用

低いレート(pps)の場合には、余分な遅延が発生する可能性がある(使用順)

出力ポートの飽和

再ペアレンティングとキューイング

再ペアレンティングとキューイング

IOS 動作、およびポートが飽和した後の CPU への影響あり

キャッシュ ライン サイズ

キャッシュ ライン サイズに相当するデータを受信した際に RX DMA がシステムの I/O メモリへのデータの移動を開始

バースト サイズによって制御

キャッシュ ラインの境界を越えるサイズのパケットに対するスループットが低下(キャッシュ ライン サイズの n 倍 + 1)

割り込みレベルの処理

外部 I/O のため CPU コアの速度の 1/10 まで(たとえば、システム バスの速度)

CPU コアの速度(非常に高速)

割り込みレベルを大きく変化させる機能(IPS/FW など)でも、2 倍のパフォーマンスにはならない




トラブルシューティング:ルータがハングする場合

7200 シリーズ ルータで、ルータ ハングが発生する場合があります。ハングとは、ルータが特定のポイントでブートする際に、コマンドやキー ストロークを一切受け付けなくなることです。つまり、あるポイント以降のコンソール スクリーンがハングします。

ハングは必ずしもハードウェアに問題があるわけではなく、多くの場合ソフトウェアに問題があります。ご使用のルータにルータ ハングが発生している場合、『トラブルシューティング:ルータがハングする場合』を参照してください。



トラブルシューティング:帯域ポイント

詳細は、『帯域幅および帯域ポイントの要件』を参照してください。

Cisco 7200 シリーズのルータは、このセクションに一覧されているガイドラインの範囲を超えるポート アダプタの設定でも使用できます。ルータ使用時の異常(たとえば、高負荷な CPU(低速なパフォーマンス))を防ぐためには、このセクションのリンクに一覧されたガイドラインに従い、インストールしたハードウェアに基づいて、ルータにインストールするポート アダプタのタイプを制限することを強く推奨いたします。

注:ご使用の Cisco 7200 シリーズ ルータで発生している異常を、Cisco Technical Assistance Center がトラブルシューティングするには、ご使用のポート アダプタの設定が上記のガイドラインの範囲内にある必要があります。

技術的に言えば、7200 上で帯域ポイントを超えるべきではありません。これはバス キャパシティの問題ではなく、瞬間的なバス帯域幅およびメモリ遅延のよるものです。つまり、これは CPU 負荷の問題ではなく、バス帯域幅が問題となります。あるポイントにおいて(パケットのスループットに関係なく)、すべてのポート アダプタにデータが存在するため、同時にすべてのポート アダプタからメモリ要求を受けます。この場合、PCI バス コンテンションのため、オーバーランあるいは PCI バス タイムアウトが発生するより先にすべての PA を処理することは保証できません。

別の問題は、SRAM 割り当てへの影響です。SRAM のブロックは制限されており、最初の 3 つのファースト インターフェイスに分割されているので、ご使用のファースト インターフェイスの 1 つは、DRAM メモリ プールを使用する必要があります。これは、このインターフェイスのメモリ遅延を増大させ、オーバランが発生することがあります。(これは NPE-150 および NPE-200 だけに該当することに注意してください)。

ポート アダプタでは、シャーシおよび NPE または NSEから、さまざまなタイプのリソースが使用されます。帯域幅によって、ポート アダプタのリソース要件が規定されます。帯域幅には、速度、メモリ、CPU 要件、および PCI バス帯域幅などの変数が含まれています。長年にわたるネットワーク処理エンジンのアーキテクチャの変更により、ポート アダプタの帯域幅要件を規定する 2 つの方法が開発されました。これらの方法は、表 1-6 の帯域幅リソース要件のカラムと帯域ポイントのカラムに反映されています。ただし、これらのカラムの情報は、次のセクションの情報とともに考慮する必要があります。



トラブルシューティング:ポート アダプタ

トラブル シューティング リソースのリストを次に示します。



トラブルシューティング:シリアル インターフェイス

シリアル インターフェイスのトラブルシューティングに使用する参照リストを示します。



TAC のサービス リクエストをオープンする場合の情報の収集

交換が必要なコンポーネントが特定されたら、Cisco パートナーまたは販売代理店に連絡して、問題の原因となっているハードウェア コンポーネントの交換を要求してください。Cisco と直接サポート契約を結んでいる場合は、TAC Service Request Tool を使用して(登録ユーザ専用)TAC サービスリクエストをオープンし、ハードウェアの交換を依頼してください。次の情報が添付されていることを確認してください。
一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。
  • エラー メッセージが表示されたコンソールのキャプチャ

  • 実施したトラブルシューティング ステップと各ステップを実施した際のブート シーケンスを示すコンソールのキャプチャ

  • 障害があったハードウェア コンポーネントとシャーシのシリアル番号

  • トラブルシューティングのログ

  • show technical-support コマンドによる出力





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