ロング リーチ イーサネット(LRE)とデジタル加入者線(xDSL) : 非対称デジタル加入者線(ADSL)

PPPoE ダイヤルイン接続での MTU サイズのトラブルシュート

2010 年 12 月 22 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 9 月 13 日) | 英語版 (2008 年 2 月 26 日) | フィードバック

目次

概要
前提条件
      要件
      使用するコンポーネント
      表記法
MTU サイズを変更する理由
MTU サイズの変更方法
      Cisco DSL ルータでの PPPoE MTU サイズの調整
      Dr. TCP ユーティリティのダウンロード
      レジストリ キーの変更
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

このドキュメントでは、PPP over Ethernet(PPPoE)ダイヤルインを実装するときに Maximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)サイズを変更する必要がある理由を説明しています。また、変更の際に使用する手順も説明します。



前提条件

要件

このドキュメントに関する特別な要件はありません。



使用するコンポーネント

このドキュメントは、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。



表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。



MTU サイズを変更する理由

ユーザが Web サイトを要求すると、PC と、Web サイトをホスティングしている Web サーバとの間に、クライアント/サーバ ネゴシエーションが発生します。このネゴシエーション時に、最大 MTU サイズがネゴシエートされます。PC がネゴシエートを行い、その PC のデフォルト MTU サイズが 1500 バイト(Windows 3x、9x、NT、ME など)なので、Web サーバは 1500 バイトの MTU サイズでネゴシエートします。そのため、ルータ上で設定した MTU サイズとは関係なく、Web サーバは引き続き最大 1500 バイトのサイズでパケットを送信します。

完全にロードされないページがいくつか発生する理由は、PC の MTU が誤って設定され、1492 バイトよりも大きなパケットがルータに送信された場合に、ルータが IP パケットをフラグメント化することです。このフラグメンテーションは、Universal Access Concentrator(UAC; ユニバーサル アクセス コンセントレータ)のリターン パスでは発生しません(Cisco 6400 または 7200)。UAC が 1492 バイトよりも大きなパケットを受信すると、パケットは廃棄され、UAC は、過剰なサイズのパケットを送信した Web サーバに Internet Control Message Protocol(ICMP; インターネット制御メッセージ プロトコル)メッセージを送信します。ICMP は、過剰なサイズのパケットが送信されたことと、より小さなサイズの MTU のパケットを再送する必要があることを Web サーバに通知します。

注:MTU サイズが 1492 バイトである理由の詳細は、『Cisco UAC 6400 向けの PPPoE ベースライン アーキテクチャ』ホワイト ペーパーを参照してください。

問題は、多くの Web サーバが ICMP メッセージをブロックするために発生し、それが原因で、サーバが継続的に 1500 バイトのパケットを送信することになります。これらのパケットは廃棄され、その結果、要求された Web サイトはロードされません。Web サーバが適切に設定され、ICMP メッセージがブロックされない場合、サーバは自身の MTU を調整して、ページがすべてロードされるまで再度転送を行います。

Web サーバから送信される初期データ パケットが最大で 1492 バイトを下回る場合は、ページは部分的にロードされます。ただし、パケットはその後、この最大値を超過します。サーバは、このサイズを超過したパケットの再送を続行し、その結果、ページは部分的にロードされて「waiting for reply...」のメッセージがステータス バーに表示されてしまいます。



MTU サイズの変更方法

次の 3 つの方法を利用して、MTU サイズを変更することができます。

  1. Cisco DSL ルータで PPPoE MTU サイズを調整する。

  2. MTU 設定を自動的に変更する Dr. TCP ユーティリティをダウンロードする。

  3. PC イーサネット アダプタを含むレジストリ キーに「MaxMTU」文字列値を追加してから変更する。



Cisco DSL ルータでの PPPoE MTU サイズの調整

注:これらの設定コマンドは、Cisco DSL ルータで Network Address Translation(NAT; ネットワーク アドレス変換)または Port Address Translation(PAT; ポート アドレス変換)を実行した場合にだけ動作します。

Cisco IOS® ソフトウェア リリース 12.2(2)XH の ip adjust-mss コマンドは、ip tcp adjust-mss <mss value> に変更されています。この変更は、『Cisco IOS リリース 12.2(2)XH 向け Cisco 800 シリーズ ルータおよび Cisco 820 シリーズ ルータのリリース ノート』(英語)に記載されています。

interface ethernet0
 no shut
 ip address <ip address> <subnet mask>
 ip adjust-mss 1452
 
!--- TCP MSS コマンドには 1492 ではなく 1452 の MSS が必要です。

 ip nat inside 
 no ip directed-broadcast


Dr. TCP ユーティリティのダウンロード

Dr.TCP ユーティリティは、1 回だけ実行する必要があります。レジストリの変更はこの手順の終了時に保存されます。

  1. Dr. TCP leavingcisco.com ユーティリティまで移動します。

  2. 最新コピーを得られるように、ページをリロードします。

  3. ユーティリティ(DRTCPnnn.exe)の最新バージョンをダウンロードします。

  4. ユーティリティを実行します。

  5. メニューからイーサネット アダプタを選択します。

  6. [MTU] フィールドに 1492 と入力します。

  7. 別のフィールドをクリックします。ただし、何も入力しないでください。

  8. [Apply] をクリックして変更を保存した後、[Exit] をクリックします。

  9. PC をリブートします。



レジストリ キーの変更

次の手順を使用して、レジストリ キーの修正によって MTU サイズを変更します。

  1. PC のイーサネット アダプタを含むレジストリ キーに「MaxMTU」文字列値を追加します。

  2. 「MaxMTU」値データのエントリを 1492 に設定します。

  3. PC をリブートします。

Dr. TCP または Cisco DSL ルータ上で MTU サイズを変更したのに特定の Web サイトを閲覧できない場合は、もう一度 MTU サイズを調整します。Dr. TCP で MTU サイズを 1452 に変更するか、Cisco DSL ルータ上の MSS 調整値を 1412 に変更します。これでもサイズが大きすぎるときは、Dr. TCP の場合は基準値の 1400 に到達するまで、Cisco DSL ルータ上の MSS 調整の場合は 1360 まで MTU サイズを小さくしていきます。




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Document ID: 12918