音声 : ゲートウェイ プロトコル

シスログ サーバと Cisco IOS ゲートウェイを使った CDR ロギング設定

2003 年 9 月 1 日 - ライター翻訳版
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目次

概要
はじめに
     表記法
     前提条件
     使用するコンポーネント
設定
CDR 出力例
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関連情報

概要

会計または課金目的で、Voice over IP(VoIP)システムからの Call Detail Record(CDR; コール詳細レコード)をロギングすることを、お客様が望むことがあります。これを実現するために推奨される方法は、外部の Authentication、Authorization、and Accounting(AAA; 認証、承認、会計)サーバ(RADIUS または TACACS)を使用することです。通常、こうした AAA システムにより、CDR ロギング、コール レコード後処理、および課金レポート生成ファシリティが提供されます。

AAA サーバの複雑さやコストが原因で使用できない場合がありますが、それでも CDR ロギングが必要なことがあります。このような場合、Cisco ゲートウェイやルータのシスログ機能を使って、VoIP CDR を外部シスログ サーバにロギングできます。これらのレコードは Comma Separated Variable(CSV)フォーマットで記録されているため、スプレッドシートやデータベースなどの外部ソフトウェア アプリケーションを使って簡単にロードおよび処理を行うことができます。シスログ サーバ ソフトウェアは、通常の PC 上で実行できます。基本的なシスログ サーバ アプリケーションは、インターネットからダウンロード可能です。シスコは、特定のタイプまたはバージョンのシスログ サーバ ソフトウェアの推奨は行いません。

シスログは基本転送メカニズムとして User Datagram Protocol(UDP; ユーザ データグラム プロトコル)を使用するため、データ パケットに対してはシーケンス処理や確認応答が行われません。利用率が高いネットワークでは、パケットの一部がドロップされる可能性があるため、CDR 情報が失われることがあります。冗長性を実現するため、複数のシスログ サーバを指定できます。

CDR のタイムスタンプを正しいものにするため、Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイプ プロトコル)の時刻源を使って時刻同期を実現するように、Cisco IOS(R) ルータやゲートウェイを設定する必要があります。ルータが NTP 同期機能を備えていない場合、各 CDR の開始時刻と終了時刻の値は 0(ヌル)になります。外部 NTP ソースが使用できない場合、ルータを NTP マスターとして設定する必要があります。これについては、後述の「設定」セクションで説明します。

はじめに

表記法

文書の表記法の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。

前提条件

この文書に関する特別な前提条件はありません。

使用するコンポーネント

この文書は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。

設定

ルータによる VoIP CDR の生成と、外部シスログ サーバへの送信が可能な設定例を次に示します。

router#(config)service timestamps log datetime msec localtime
   
   !--- レコードのタイムスタンプの値が正確であることを確認します。
   
   ! 
   router#(config)aaa new-model
   !
   router#(config)aaa authentication login default none
   
   !--- AAA をイネーブルにして、AAA を使った Telnet 認証を防止します。
   
   router#(config)aaa accounting connection h323 start-stop radius
   
   !--- H.323 呼開始/終了 CDR を生成します。
   
   router#(config)gw-accounting syslog     
   
   !--- H.323 CDR をシスログ サーバに送信します。
   
   router#(config)logging 10.64.6.250  
   
   !--- シスログ サーバの IP アドレス。冗長性を実現するため、複数のシスログ サーバ を
   !--- 指定できます。
   
   

H.323 開始/終了レコードに確実に正確な時刻値が付加されるようにするため、Cisco IOS ルータまたはゲートウェイ上で NTP を実行する必要があります。NTP には次の 2 種類の方法があります。

  • 次の Cisco IOS ソフトウェア グローバル設定コマンドを使って、Cisco IOS ルータまたはゲートウェイを外部 NTP サーバに同期させます。

    router#(config)ntp server ip address
       
       

    ip address - クロック同期を提供しているタイム サーバの IP アドレス

  • 外部 NTP タイム ソースがない場合は、時刻源として内部クロックを使用します。これは、次の Cisco IOS ソフトウェア グローバル設定コマンドを使って実現します。

    router#(config)ntp master
       

    タイムスタンプを正しい値にするため、(外部 EXEC モードから)次のコマンドを使って、ルータ クロックを正しい時刻に設定してください。

    router#clock set 15:15:00 8 May 2001
       

    注: 一部の Cisco プラットフォームのルータ クロックはバッテリによってバックアップされていないため、ルータのリロード後または電力障害発生後、システム時刻のリセットが必要となります。

CDR 出力例

次に、ルータからのコンソール出力の一部をを示します。上記設定がイネーブルの場合、CDR はシスログ サーバに加え、ルータ コンソールにも転送されます。ルータ コンソールへのロギングを停止するには、ルータのグローバル設定モードで no logging console を設定します。これにより、CDR や他のシステム メッセージがコンソールに表示されなくなりますが、シスログ サーバへのロギングは継続されます。

VoIP コールが発生すると、コールが送信先への転送方向に置かれます。送信先は、全二重の VoIP 接続を確立するため、リターン コールを返します。したがって、転送レッグ用に CDR が 1 つ、リターン レッグ用に 2 つ目の CDR が 1 つあります。転送コール レッグのコール オリジンは 2 で、リターン コール レッグのコール オリジンは 1 です。.

注: 一部の出力行は、印刷用に複数の行に分割されています。

router#
   
   !--- 次の出力は、転送コール レッグ用です。
   
   Jun 18 11:15:02.867: %VOIPAAA-5-VOIP_CALL_HISTORY: CallLegType 1, ConnectionId BA55719E
       F8C10015 0 1B1E08, SetupTime 11:14:39.367 UTC Mon
   Jun 18 2001, PeerAddress 68575, PeerSubAddress , DisconnectCause 10  , DisconnectText
       normal call clearing., ConnectTime 11:14:49.707 UTC Mon
   Jun 18 2001, DisconnectTime 11:15:02.867 UTC Mon Jun 18 2001, CallOrigin 2,
       ChargedUnits 0, InfoType 2, TransmitPackets 1509, TransmitBytes 102600,
       ReceivePackets 1510, ReceiveBytes 138920
   router#
   
   !--- 次の出力は、反転コール レッグ用です。
   
   Jun 18 11:15:02.983: %VOIPAAA-5-VOIP_CALL_HISTORY: CallLegType 1, ConnectionId BA55719E
       F8C10015 0 1B1E08, SetupTime 11:14:41.683 UTC Mon
   Jun 18 2001, PeerAddress 2887, PeerSubAddress , DisconnectCause 10  , DisconnectText
       normal call clearing., ConnectTime 11:14:49.703 UTC Mon
   Jun 18 2001, DisconnectTime 11:15:02.983 UTC Mon Jun 18 2001, CallOrigin 1,
       ChargedUnits 0, InfoType 2, TransmitPackets 1510, TransmitBytes 102692,
       ReceivePackets 1509, ReceiveBytes 138828
   router#

この CDR は次の情報を表示します。

転送コール レッグ

CDR の生成時刻

: Jun 18 11:15:02.867

固有の接続 ID

: BA55719E F8C10015 0 1B1E08

設定時刻

: 11:14:39.367 UTC Mon Jun 18 2001

ピア アドレス(発信者番号)

: 68575

接続解除原因コード

: 10

接続解除原因テキスト

: normal call clearing(通常の通話解除)

接続時刻

: 11:14:49.707 UTC Mon Jun 18 2001

コール オリジン

: 2

切断時刻

: 11:15:02.867 UTC Mon Jun 18 2001

送信パケット

: 1509

送信バイト

: 102600

受信パケット

: 1509

受信バイト

: 138828


リターン コール レッグ

CDR の生成時刻

: Jun 18 11:15:02.983

接続 ID

: BA55719E F8C10015 0 1B1E08

設定時刻

: 11:14:41.683 UTC Mon Jun 18 2001

ピア アドレス(受信者番号)

: 2887

接続解除原因コード

: 10

接続解除原因テキスト

: normal call clearing(通常の通話解除)

接続時刻

: 11:14:49.703 UTC Mon Jun 18 2001

コール オリジン

: 1

切断時刻

: 11:15:02.983 UTC Mon Jun 18 2001

送信パケット

: 1510

送信バイト

: 102692

受信パケット

: 1509

受信バイト

: 138828

接続解除原因コード値のデフォルト値は 16 進数です。次の表は、一般的な 16 進数の値とその説明を示しています。

16 進数の値

説明

0x1

番号未割り当て

0x3

送信先へのルートがない

0x10

通常の通話解除

0x11

ユーザ ビジー

0x12

ユーザの応答がない

0x13

ユーザからの返信がない

0x15

コール拒絶

0x1C

無効な番号

0x1F

通常、未指定

0x22

回線がない

0x2C

要求された回線がない

0x2F

リソースがない

0x3F

サービスまたはオプションが利用できない、未指定


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