音声とユニファイド コミュニケーション : Cisco Unity

Cisco Unity のオーディオ品質のトラブルシューティング

2003 年 5 月 25 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2008 年 2 月 28 日) | フィードバック

目次

概要
はじめに
     表記法
     前提条件
     使用するコンポーネント
オーディオの歪みのタイプとトラブルシューティング
     ボリューム レベルとゲインコントロール
     接続、ジッタ、パケット遅延および「不明瞭なメッセージ」
     オーディオ トランスコーディングを含む、DTMF の認識および音声メールの応答性
     エコー
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

この文書では、Cisco Unity のオーディオ品質に関して遭遇する可能性のある問題の、トラブルシューティング テクニックについて説明します。Cisco Architecture for Voice, Video and Integrated Data(AVVID)ソリューションのオーディオ品質は、目的の受信者に到達した時点で、音声がどの程度良好に聞こえるかを感覚的に測定したものです。主観的に評価するには、オーディオ品質が測定可能な領域を認識し、報告されるオーディオ品質の問題にこれらの領域がどのように影響するかを確認することが最も重要になります。

たとえば、報告された問題が「Unity システム プロンプトの音が大きい」である場合、オーディオに影響する問題の領域はボリュームであると特定できます。ボリューム レベルに対する調査を分離して扱うことで、次に示す手順を行って、環境のどの部分がボリューム レベルを変化させている可能性があるかをさらに調査することができます。

オーディオ品質の問題タイプを分類した後で、消去法により、オーディオの歪みの発生源を判定することができます。AVVID 導入環境でオーディオ ストリームを Cisco Unity に対して発信、制御または配送するデバイスの数に基づき、この作業は複雑なプロセスになることがあります。環境、およびオーディオ ストリームが経由するさまざまなパスの複雑さに注意することで、オーディオの歪みの発生源を迅速に特定することができます。次に示す、オーディオ品質の問題に関する既知の各領域では、トラブルシューティングを進めるにあたって、この論理に従います。

たとえば、オーディオ品質に影響する問題領域がボリュームであると判明している場合、AVVID 環境でのボリューム変化には、いくつかの発生源があります。次のトピック「オーディオ ボリューム レベル」では、まず、Cisco Unity でオーディオ ストリームに対して発生しうるボリューム変化を扱い、その後で、Cisco Unity によって受信されるオーディオに影響を与える可能性がある、ボリューム変化を起こすその他の既知の発生源を扱います。この項にあるどのトピックを適用してもオーディオの歪みが修正されない場合は、一覧にあるその他の症状をチェックして、類似する、音に関するオーディオ問題がないかを調べます。

はじめに

表記法

文書の表記法の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。

前提条件

この文書を読むには、次の知識が必要です。

  • Cisco Unity トレースの設定

  • Microsoft(R)Windows 2000 Resource Kit の Netmon の使用法

  • レジストリに関する作業

また、次のトラブルシューティング情報を実行するには、Cisco Unity のインストールに関連する次の情報の知識が必要になります。

  • Cisco Unity のバージョン番号

  • Telephony Application Program Interface(TAPI)Service Provider(TSP)バージョン番号を含む、統合タイプ

  • Cisco Unity のメッセージ録音形式(コーデック タイプ)

  • 導入展開された他のリージョン内で使用されるコーデック

  • インストール履歴(新規インストール、アップグレード)

  • オーディオが Unity に到達するまでの経路の理解においては、ローカル トポロジの情報も有用です。

使用するコンポーネント

この文書の情報は、次のソフトウェアおよびハードウェアのバージョンに基づいています。説明されている各タイプのオーディオ品質の問題に関して、必ずしもすべてが必要なわけではありません。

  • Cisco Unity バージョン 2.4.6.161、バージョン 3.x から 3.1(5)、およびバージョン 4.x から 4.0(2)。

  • Windows 2000 Resource Kit の Netmon ネットワーク分析ツール

  • Network Associates, Inc.(NAI)社製の Sniffer Pro バージョン 4.5

  • Cisco Unity 4.0(1) 以降のバージョンで使用可能な Cisco Unity のユーティリティ AudioStat、および Cisco Unity 4.0(2) 以降のバージョンで使用可能な Capripper ユーティリティ。

この資料の情報は、特定の実験環境内のデバイスから作成されました。また、この文書で使用するデバイスは、すべて初期(デフォルト)の設定で起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。

オーディオの歪みのタイプとトラブルシューティング

注: この文書のリンク先には、環境で発生しうるオーディオ の歪みのタイプに関して判明している最新の情報があります。トラブルシューティング手順を試みる前に、それぞれの症状を確認してください。

ボリューム レベルとゲインコントロール

この項では、ボリューム レベルとゲインコントロールのトラブルシューティング テクニックについて説明します。

症状

この問題領域の症状が関連するのは、音声メール メッセージのボリューム レベルで予期せぬ変化が生じる、または Cisco Unity のボリューム レベルが「大きすぎる」または「小さすぎる」と測定される現象です。

ボリューム レベルとゲインコントロールの問題として最も多く報告されるのは、メッセージのオーディオが小さすぎて、ユーザがコンテンツを理解できない場合です。また、ボリュームの上下変動が発生する場合もあります。これは、Phone ロードのオーディオ ボリュームの上下変動の例のように、話し手の声のボリュームに関係なく、ボリュームが上下する「不明瞭な」メッセージが発生すると報告されるものです。

Cisco Unity バージョン 3.1(2) 以降には Automatic Gain Control(AGC; オートゲインコントロール)機能が装備され、設定内で不適切な設定が行われている場合、ボリュームの上下変動の一因になる場合があります。これが最もよく観察されるのは、不適切な AGC 設定によるオーディオ ボリュームの上下変動の例のように、メッセージの最後でボリュームが大幅に上昇する現象です。

最後に、AGC が使用されている場合の録音または再生の利得に対する調整により、AGC 処理に到達する前に着信オーディオ ストリームが変更され、不適切な TSP 設定によるオーディオ ボリュームの最大化の例のように、メッセージのボリューム レベルが最大化する可能性があります。

トラブルシューティング

外部コールの発信側携帯電話から、発信者からのメッセージを受信する IP Phone に至る、音声ストリームのあらゆる地点で、オーディオ ボリュームの歪みが発生する可能性があります。ボリューム利得は、次のデバイスを通過することで、ボリュームの増加または減少によって歪む場合があります。

  • IP Phone(設定可能な利得なし)

  • アナログ ゲートウェイ(利得増加または減少)

  • Digital Signal Processor(DSP; デジタル信号プロセッサ)(利得増加または減少)

  • Unity TSP(Dialogic TSP を介したオンボード AGC、または Cisco Unity TSP レジストリ値における再生および録音の利得値)

  • Unity AGC(AGC を介した増減)

  • PSTN デバイス(不明ボリューム、および通常はプログラムでは変更されないボリューム、ただし「ノイズ軽減」マイクロフォンは入力利得を調整可能)

AGC を有効にした Cisco Unity バージョン 3.1(2) 以降は、デフォルトで公称ボリューム レベルのターゲットを -26 デシベルにしています。配備されている他のデバイスでも利得レベルを調整できますが、ボリューム問題を特定する最も簡単な方法は、まずオーディオを Unity に配送するゲートウェイで設定を無効にする方法です。

注: 利得レベルはさまざまなゲートウェイによって異なりますが、必要に応じてトラブルシューティングを行った後にレベルを元の値に戻すため、設定をメモしておく必要があります。

注: このタイプの問題のトラブルシューティング中には、スピーカやヘッドフォンのボリュームを上げないようにしてください。

ボリューム レベルとゲインコントロールの問題のトラブルシューティングを行うには、次のステップに従います。

  1. ボリューム問題により、どのオーディオ ストリームが影響を受けているかを特定します。

    Unity からのすべてのオーディオ ストリームが小さいボリュームであることを確認します。オーディオ ストリームの特定の部分のみが影響を受けている(たとえば Unity システム プロンプトのみであったり、メッセージのみである)場合は、手順 2 に進みます。

    1. Unity からのすべてのオーディオのボリュームが小さく、電話対電話のボリュームが小さい場合は、まず環境内のゲートウェイの利得設定をチェックします。次の手順で、Unity を使用してボリューム レベルを検証することができます。

      1. メンテナンス ウィンドウで、次の図に示すように、MiuIO Miscellaneous (23) に対する UDT 診断を有効にします。

        ts_unityaudioq_01.gif

        この診断により、次の例のように、すべての着信オーディオ サンプルの入力電力レベルが報告されます。

        MiuIO  23  [Thread 0x00000EB0] [Port 2] [AvWav: Miscellany] 
          Power = -31.012355dB  Gain adjustment = 5.000000dB.
      2. 1 つの送信元(たとえばローカル IP Phone)から、同じようなボリューム レベルのメッセージを Unity に残します(10 〜 15 秒間同じフレーズを発声する安定した音声を適用します)。内部コールは、IP ネットワークでのボリュームに関する「調整」点として機能するはずです。PSTN 経由で外部へ発信し Unity に戻るコールを行うことで、任意の数のアナログ ゲートウェイを通過して着信するボリューム レベルが示されます。

      3. すべてのテスト コールを完了した後、UDT トレースを停止し、コールが行われた期間の診断を収集します。タイムスタンプにより診断の個別のコールを検索し、各コールに関する 'Power' および 'Gain adjustment' 設定を表示します。

      4. コールの 'Gain adjustment' が一貫して ±5db 以上であれば、ゲートウェイの利得を調整する必要があるか、次の手順 2 に進んで Unity TSP のレジストリ設定をチェックする必要があります。

    2. Unity からのオーディオのみのボリュームが小さい場合は、次の手順で、Unity サーバのレジストリ キーから、TSP の再生と録音のボリューム レベルをチェックします。

      1. Regedit を実行し、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Cisco Systems, Inc.\Cisco TSP のキーを確認します。

      2. 次の図に示すように、WaveDBGainPlayback と WaveDBGainRecord は、ともに値が 0 である必要があります。

        ts_unityaudioq_02.gif

        ゲートウェイでプラスの利得が適用され WaveDBGainRecord の値がマイナスである、このような設定例では、オーディオに影響がでるのは明らかです。ゲートウェイと Unity で、ボリューム レベルが正しく調整されていません。ゲートウェイでボリュームの増加が適用された後、TSP でボリュームが減少したため、結果的に、ゲートウェイに着信したボリューム レベルと同じ低いボリューム レベルが Unity に送信された可能性があります。

        同様に、ゲートウェイでマイナスの利得が適用され、WaveDBGainRecord の値がマイナスであれば、Unity からボリュームの低いメッセージが再生される場合は、WaveDBGainPlayback の値をどのように設定しても調整には役立たない可能性があります。

        最後に、WaveDBGainRecord の値がマイナスで、WaveDBGainPlayback の値もマイナスであれば、Unity から再生されるオーディオのボリュームは、常に小さくなります。旧バージョンのTSP(3.0 以前)では、WaveDBGainRecord の値が 5 に保たれ、録音メッセージのボリューム レベルが歪む原因になる場合があります。

        注: Cisco Unity のバージョンが 3.1(2) 以降で、AGC がアクティブである場合、WaveDBGainPlayback と WaveDBGainRecord の値は常に 0 にする必要があります。これまでのパラグラフで説明してきたボリューム調整のいくつかのポイントと同様に、オーディオ ボリューム レベルがすでに AGC によって操作されている場合、TSP で録音または再生のボリューム レベルを調整することはお勧めできません。

  2. Unity システム プロンプト、ローカル ネットワーク配備の外部から Unity 登録ユーザに残されたメッセージ(アナログまたはデジタル)、またはほかの Unity 登録ユーザから Unity 登録ユーザに残されたメッセージなど、ボリューム変更により影響を受けているのは、オーディオ ストリームのどの部分であるかを特定します。

    VoIP 配備の外部の発信者からのメッセージのみが、Unity 登録ユーザにより残されたメッセージまたは Unity システム プロンプトよりもボリューム レベルが高いか低い場合は、次の手順で、このオーディオを配信しているゲートウェイで利得レベルを確認します。

    1. Unity レガシー PBX 統合が存在する場合、詳細については、「Cisco Unity - レガシー PBX 統合:レジストリでのボリュームの調整」を参照します。

    2. すべてのメッセージが影響を受けていても、Unity システム プロンプトが許容レベルにある場合、現在実行中の Unity のバージョンをチェックします。

      Unity のバージョンが 3.1(2) 以降である場合、AGC のデフォルト設定をチェックする必要があります。詳細については、次の文書を参照してください。

      Unity のバージョンが 3.1(2) より前である場合、プロンプトまたは TSP の利得レベルを確認する必要があります。詳細については、「Cisco Unity 2.46 および 3.0x のオーディオ決定ツリー」を参照してください。

    3. 一部のメッセージのみが影響を受ける場合、配備されている Phone ロードを確認し、Cisco bug ID CSCdy27331登録ユーザのみ)の DDT の問題を調べます。

      一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

      すべてのメッセージ内でボリューム レベルが急速に繰り返し上下する場合は、この文書の「接続、ジッタ、パケット遅延および「不明瞭なメッセージ」」の項を参照してください。これらのタイプの歪みのあるメッセージの多くの部分で、実際にはボリュームがゼロになっている場合でも、ボリュームが上下する問題と認識されることがあります。

    4. 一部の Unity 登録ユーザのみが、電話とコンピュータの再生でボリューム レベルが変動する影響を受ける場合、詳細については、「Cisco Unity ViewMail for Outlook(VMO)オーディオ ボリュームの設定」を参照してください。

関連情報と既知の問題

ボリューム レベルとゲインコントロールの問題の詳細については、次の文書を参照してください。

接続、ジッタ、パケット遅延および「不明瞭なメッセージ」

この項では、オーディオ接続の歪みのトラブルシューティング テクニックについて説明します。

症状

不明瞭なメッセージが最もよく報告されるのは、Cisco Unity 登録ユーザに残されたメッセージに十分なオーディオ コンテンツがなく理解できない場合や、パケットがインターリーブされ、コンテンツの音が異常である場合です。すでに説明したような、ボリューム レベルに関連したメッセージ内の特定期間の長い無音ではなく、不明瞭なメッセージには、ほかの歪みが存在する場合があります。

NIC の障害によるオーディオの歪みの例では、Unity サーバの不良 Network Interface Card(NIC; ネットワーク インターフェイス カード)が、オーディオの歪みの発生源です。

この例では、メッセージ中のさまざまなポイントでの短い間隔に挿入される歪みが顕著です。失われたパケットが、挿入される無音の原因になるだけでなく、Network Interface Card が不適切に配送するその他のオーディオ ストリームによる余分な信号は、メッセージ全体で「ポンとはじける音」として聞こえます。

ネットワークでのパケット遅延による歪み音が含まれるパケット遅延によるオーディオの歪みの例との違いに注意してください。

この例では、メッセージ全体で、パケット遅延が大きくなる間に挿入される無音が顕著です。

トラブルシューティング

オーディオ接続の歪みも、外部からのコールを受信するゲートウェイから、発信者からのメッセージを受信する IP Phone に至る、ネットワークのいくつかの地点で発生する可能性があります。オーディオ接続の歪みの問題のトラブルシューティングを行うには、次のステップに従います。

  1. 不明瞭なオーディオにより、どのオーディオ ストリームが影響を受けているかを特定します。

    Cisco Unity からのすべてのオーディオ ストリームが不明瞭であるかを確認します。

    1. Unity システム プロンプトのみが不明瞭である場合、Catalyst 6000 を介して Unity から再生される不明瞭なプロンプトに対する修正を確認します。Cisco bug ID CSCdx36894登録ユーザのみ)の DDT の問題を参照してください。この欠陥に関連する歪みは、Unity の不明瞭なプロンプトの歪みの例で聞くことができます。

      一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

    2. Unity からのすべてのオーディオが不明瞭で、電話から電話へのオーディオも不明瞭である場合、Unity の NIC コンフィギュレーションと Unity が接続されているスイッチ ポートのデュプレックスの設定を確認します。これらは、自動ネゴシエートではなく、ハードコードされた値(通常は 10/100 全二重)に設定する必要があります。これにより、パケット配送の自動ネゴシエーションが、オーディオ ストリームの歪みの原因またはそれに寄与する要因になる可能性がなくなります。

      上記の手順を行った後も引き続き歪みが生じる場合は、ネットワーク トポロジと Unity に使用可能な帯域幅をチェックします。ゲートウェイを確認して、アラインメント エラーを調べます。

      スイッチ ポートでアラインメント エラーが見つかり、しかも Unity サーバが HPQ DL380G2(MCS7837、MCS7847)である場合は、歪みは不適切な NIC ドライバと関連している可能性があります。これらのエラーは通常、スイッチのアラインメント エラー、ラント パケット、Frame Check Sequence(FCS; フレーム チェック シーケンス)エラーとして報告されます。NC シリーズの NIC 統計情報は、これらのエラーを「Transmit Underrun」(送信アンダーラン)または「Receive Overrun」(受信オーバーラン)として報告する可能性があります。Unity サーバの N100NT.SYS ドライバをチェックします。そのバージョンが 5.30.74.001 であれば、解決方法は、http://welcome.hp.com/country/us/en/support_task.html leavingcisco.comから古いバージョンのドライバをインストールすることです。

      引き続き歪みが生じる場合や、NIC ドライバのダウングレードがハードウェアに適用できない場合は、次の手順 2 の指示に従って、Unity サーバに入ってくるオーディオ ストリームを検証して歪みを調べる必要があります。

  2. 歪みの発生源が Cisco Unity の内部と外部のどちらにあるかを特定します。

    Unity NIC から wave ファイルに至るオーディオ ストリームの経路を簡単に説明したものを、次に示します。

    1. ネットワークからの着信オーディオ ストリーム - > NIC。

    2. NIC -> Unity の avaudio.sys。

    3. Unity の avaudio.sys -> (Microsoft Windows wave ドライバ経由)UnityAvWav。

    4. UnityAvWav はストリームを PCM に変換し、AGC を適用し、オーディオを目的のコーデック形式に変換 -> 一時ファイル作成。

    5. 録音の終了時点で完成した一時ファイル -> wave ファイルが作成され、先頭と最後の一方または両方の無音を切り捨てた後、メール ストアに渡されます。

      電子メールにより配送される wave ファイルになる前に、さまざまな通過経路からのオーディオ ストリームにおける不整合を特定することで、歪みの発生源は次のいずれかに特定することができます。

      • 外部を発生源とするオーディオの歪み

      • 不良 NIC カード

      • 着信オーディオ ストリームの収集における wave ドライバのロジックに影響を与える、帯域幅に関連する歪み

      これらの発生源の確認には、コンポーネントを通過する時点でのオーディオ ストリームの客観的な比較が必要になります。

      caution 注意: その他の手順が試されていない場合は、(手順 3 および 4 における)次の方法を、一般的なトラブルシューティング方法として使用しないでください。軽率なオーディオ トラフィックのキャプチャはお勧めできません。また、AVVID ネットワークに影響を及ぼす場合があります。

      caution 注意: 操作によりサービスに影響が及ぶ可能性があるため、次の手順 3 および 4 に従う際には、メンテナンス ウィンドウを使用する必要があります。

      特定のエンドポイントが歪みの発生源であると特定されない限りは、テスト電話とテスト Unity 登録ユーザを使用して、オーディオ品質の最善で客観的な測定を行います。

  3. 次の手順で、ネットワークから NIC に着信するオーディオ ストリームを収集し、外部オーディオとメールストアに書き出されるオーディオを比較します。

    Cisco Unity が接続されているネットワーク デバイスで Unity ポートをスパンし、Sniffer を介してパケットを収集するか、Unity サーバの外部にある任意の Windows 2000 サーバから Microsoft Windows 2000 Resource Kit の Netmon を使用して、Unity サーバに送信されるデータを収集します。

    注: Unity サーバの NIC の外部でオーディオ ストリームが収集された後でのみ、Unity サーバ自身での Netmon を実行することをお勧めします。

    パケット キャプチャに関しては、Unity サーバの IP アドレスが宛先であるすべての発信元からの UDP パケットを取得するキャプチャ フィルタを使用します。次に挙げた収集データと比較するため、テスト期間中のキャプチャを保存します。

    1. Unity の wave ドライバに着信するオーディオを収集するには、次の手順で行います。

      Unity サーバで、Microsoft Windows 2000 Resource Kit の Netmon を使用して、着信 UDP オーディオ ストリームのデータを収集します。Netmon のインストール後、次の手順を実行して Netmon を設定します。

      1. RtpParser.dll ファイルを、…\WINNT\system32\NETMONFull\PARSERS にコピーします。このファイルは、Cisco Unity の \Commserver\Utilities ディレクトリの Audio ディレクトリにあります。

      2. Microsoft Windows の Start メニューから、Control Panels > Administrative Tools > Network Analysis Tools と選択し、Netmon を開きます。

      3. 適切なインターフェイスを選択し、Unity への UDP トラフィックのみをキャプチャします。

    2. wave ファイルが作成した(Unity の wave ドライバによって書き出された)オーディオ ストリームを収集するには、次の手順で行います。

      ほとんどの場合、問題のあるオーディオは、歪みが含まれる音声メールを受信したユーザから直接報告されます。そのような場合、問題の特定に役立てるため、それらのメッセージを要請します。さらなるトラブルシューティングを行うには、音声メールの wave ファイルをディスクに保存できるように、メール クライアントからアクセスできるテスト用 Unity 登録ユーザアカウントを作成するのが最善の方法です。この方法が使用できない場合は、wave ファイルを収集できるように、このテスト用のメールボックスから外部アドレスにメッセージを転送させます。(たとえば音声メール専用のシステムが配置されている場合など)上記のいずれも使用できない場合は、次の手順を使用すると、wave ファイルが配送される前に、wave ファイルに直接アクセスすることができます。

      1. Unity のホームに使用されている Exchange メールストアから、Microsoft Exchange Information Store サービスを停止します。

        これにより、Cisco Unity は Unity Message Repository(UMR)モードになり、Unity 登録ユーザに送信されるすべてのメッセージが、まず …\Commserver\UnityMTA ディレクトリに送られます。詳細については、「UMR モードでの Cisco Unity の起動方法」を参照してください。

      2. テスト メッセージが送信された後、結果として生成された wave ファイルをこのディレクトリから収集します。

        caution 注意: この間、Exchange メールストアではメッセージが配信されません。この手順はすべての着信コールに影響するため、メンテナンス ウィンドウでのみ使用します。

      3. テストが完了した後、Microsoft Exchange Information Store サービスを再起動します。

  4. 収集したデータを比較するには、次の手順を実行して、(Cisco Unity バージョン 3.1(5) 以降の \Commserver\Utilities ディレクトリの Audio ディレクトリにある)Capripper ユーティリティを使用し、パケット キャプチャ ファイルを wave ファイルに変換します。

    1. capripper.exe ファイルと、デコードする cap ファイルを新しいディレクトリにコピーします。

    2. 次の図に示すように、テストのオーディオ ストリームを含む .cap ファイルを capripper.exe にドラッグして、各コールのエンドポイントに従って命名された一連の .wav ファイルを作成します。

      ts_unityaudioq_03.gif

      ts_unityaudioq_04.gif

    3. パケット キャプチャおよびメールストアからのテスト コールを聞きます。ネットワークからNICの 間で収集されたストリームと、NIC からUnity の wave ドライバで収集されたストリームとの間に違いがある場合は、NIC に関するハードウェア問題が存在する可能性があります。

      NIC へのトラフィックから収集された wave ファイルにエンコードされたパケット キャプチャの例と、Unity システムから収集された Unity メッセージの wave ファイルの例を比較すると、NIC のハードウェア障害に関する問題が明らかになります。

      この場合、サーバがデュアル NIC 構成である場合、現在使用中の NIC を無効にして、2 番目の NIC を有効にします。歪みの報告がなくなれば、NIC がオーディオの歪みの発生源です。サーバで使用できる NIC が 1 つのみである場合、可能な場所に PCI-NIC を取り付け、このインターフェイスを通過するようすべてのトラフィックを切り替えます。歪みが聞こえくなくなったら、Cisco Systems TAC に連絡して、問題のある機器を報告してください。

      前の手順で、Unity サーバに送られ NIC を通過するオーディオの品質が許容できるものであることが判明していても、ドライブに書き出される wave ファイルに歪みが存在する場合は、Netmon を使用したオーディオ ストリームの収集が必要になります。オーディオ ストリームのパケットの到着時間を判別します。パケット間に 20ms 以上の遅延が存在する場合、wave ドライバにより、通常の処理として wave ファイルに無音が挿入される場合があります。パケット キャプチャにより、無音が複数回挿入される原因が遅延であることが明らかになった場合は、Cisco Unity バージョン 3.1(5) で対処された DDT の問題の Cisco bug ID CSCdx41866登録ユーザのみ)によってウィンドウが広くなり、wave ドライバによりパケットが受信される場合があります。より大きなパケット遅延が、このレジストリ キーにより許容されますが、これは、調査が必要なネットワーク内での許容できない遅延になりえます。

      一部ツールについては、ゲスト登録のお客様にはアクセスできない場合がありますことを、ご了承ください。

      遅延を調査するには、Cisco Unity バージョン 4.x 以降の、\Commserver\Utilities ディレクトリの Audio ディレクトリにある、AudioStat ユーティリティを実行します。このツールにより、Unity にオーディオを送信するデバイスの送信元 IP アドレスとともに、それぞれの録音に関する平均の遅延と無音の挿入が表示されます。

      次の図に、AudioStat ユーティリティを示します。

      ts_unityaudioq_05.gif

      ts_unityaudioq_06.gif

      1 つのデバイスにより大きな遅延が見られる場合は、ネットワーク内のそのリンクを調査します。AudioStat ユーティリティは、トポロジ内のどの場所で遅延が生じているかの特定に役立ちます。

関連情報と既知の問題

オーディオ接続の歪みの問題の詳細については、次の文書を参照してください。

オーディオ トランスコーディングを含む、DTMF の認識および音声メールの応答性エコー

この項では、Dual Tone Multifrequency(DTMF)の認識および音声メールの応答性のトラブルシューティング テクニックについて説明します。

症状

オーディオ品質に影響する、DTMF の認識と音声メールの応答が最もよく報告される問題は、Cisco Unity へのコール中の単方向オーディオの問題、または発信者がディジットを入力した後に音声メール システムから応答がない問題です。音声メールの応答性の問題は、次に一覧がある統合の要因と関連していることがありますが、最も多いのは、「Cisco Unity:Unity 登録ユーザカンバセーションの遅延」で説明されている、Exchange の導入時設定に依存している問題です。

トラブルシューティング

システムが無音をコール終了イベントと認識している、メッセージのクリッピングまたはカットオフでは、無音抑止、Voice Activity Detection(VAD; 音声アクティビティ検出)、およびコンフォート ノイズが関与している場合があります。この項には、設定とトラブルシューティングを支援する文書の一覧があります。

Cisco Unity 統合にレガシー PBX が含まれている場合は、次のトラブルシューティング文書を使用してください。

Cisco Unity 統合に、Cisco-Unity TSP を介した Cisco CallManager が含まれている場合は、次のトラブルシューティング文書を使用してください。

関連情報と既知の問題

DTMF の認識と音声メールの応答性の問題の詳細については、次の文書を参照してください。

エコー

この項では、エコーのトラブルシューティング テクニックについて説明します。

症状

ここでは、エコーはAVVID の配備に影響を与える、一般的なオーディオ品質の問題として扱います。オーディオ品質の問題をトラブルシューティングするユーザには、よく知られた問題です。現時点では、Cisco Unity システムに残されるメッセージに影響を与える可能性のあるタイプの問題ではありません。エコーは、デジタルまたはアナログ ゲートウェイを介して歪みが生成される IP コールで発生する場合があります。

トラブルシューティング

エコーの発生源とトラブルシューティングの詳細については、次の文書を参照してください。


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

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関連情報


Document ID: 41042