非同期転送モード(ATM) : ATM トラフィック管理

Cisco 2600/3600 および 4000/4500 ルータ シリーズでの E3/T3/OC3 ATM インターフェイスを使用したトラフィック シェーピング

2003 年 2 月 14 日 - ライター翻訳版
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目次


概要

このドキュメントは、Cisco 2600、3600、4000、および 4500 ルータ シリーズで ATM トラフィック シェーピングを設定する方法について説明しています。 ATM トラフィック シェーピングのサポートにおける 4000/4500 ルータ シリーズと 2600/3600 ルータ シリーズとの主な違いは、4000/4500 プラットフォームは 3 種類のサービス クラスだけをサポートするのに対して、2600/3600 ルータ シリーズはすべてのトラフィック タイプをサポートすることです。 その他の違いは、このドキュメントの「機能と利点」の項で説明しています。

4000/4500 ルータ シリーズでサポートされるサービス クラスは次のとおりです。

  • Unspecified Bit Rate(UBR; 未指定ビット レート)
  • Non-Real Time Variable Bit Rate(VBR-nrt; 非リアルタイム可変ビット レート)
  • Unspecified Bit Rate Plus(UBR+)

Cisco 2600/3600 ルータ シリーズは、UBR、VBR-nrt、および UBR+ の他に、real time Variable Bit Rate(VBR-rt; リアルタイム可変ビット レート)、Constant Bit Rate(CBR; 固定ビット レート)、および Available Bit Rate(ABR; 使用可能ビット レート)をサポートします。

次の表は、ATM トラフィック シェーピングをサポートする 2600/3600 ルータ シリーズの Network Module(NM; ネットワーク モジュール)と、4000/4500 ルータ シリーズの Network Processor Module(NPM; ネットワーク プロセッサ モジュール)を示しています。

2600 および 3600 ルータ シリーズの NM 4000 および 4500 ルータ シリーズの NPM
NM-1A-E3 NP-1A-E3
NM-1A-T3 NP-1A-DS3
NM-1A-OC3 NP-1A-SM
  NP-1A-MM
  NP-1A-SM-LR

これらのモジュールが Cisco 2600 および 3600 ルータとどのように連携して動作するかについての背景説明は、「2600 および 3600 シリーズ ルータに関する情報」の項に記載されているドキュメントを参照してください。 4000 および 4500 ルータの NPM の詳細については、「4000 および 4500 シリーズ ルータに関する情報」を参照してください。

前提条件

このドキュメントを読むには、ATM トラフィック シェーピングと各種サービス クラスを理解している必要があります。 次のリソースは、これらの機能に関する情報を提供しています。

機能と利点

Cisco 2600/3600 および 4000/4500 ルータ シリーズの ATM ネットワーク モジュールには、次の共通機能があります。

  • IOS の「Plus」フィーチャ セット、またはサービス プロバイダーの「p」フィーチャ セットが必要です。 登録ユーザであり、ログインしている場合は、詳細情報を表示できます。
  • 最小の Cisco IOS(R) サポートは、カードによって異なります。 登録ユーザは、ツール & リソースにある Software Advisor ツールを使用して、それぞれのカードをサポートする IOS バージョンを調べることができます。 登録ユーザであれば、ここをクリックしてアクセスできます。
  • Virtual Circuit(VC; 仮想回線)単位のトラフィック シェーピングをサポートします。
  • Generic Traffic Shaping(GTS; ジェネリック トラフィック シェーピング)をサポートしません。

2600/3600 シリーズ ルータのネットワーク モジュールに固有の ATM 機能は、次のとおりです。

  • UBR、VBR-rt、VBR-nrt、CBR、ABR、および UBR+ サービス クラスのハードウェア サポートを提供します。
  • トラフィック シェーピングは 32 Kbps 刻みで増分可能で、インターフェイスの総帯域幅までサポートします。

Maximum Burst Size(MBS; 最大バースト サイズ)を設定していて、そのサイズが 200 セルより大きい場合は、200 セルに切り捨てられます。 MBS を設定していない場合は、次のようになります。

  • ピーク レートが 4 MB 未満の場合、Maximum Burst Size(MBS; 最大バースト サイズ)は 32 セルです。
  • ピーク レートが 4 MB を超える場合、MBS は 200 セルです。

4000/4500 シリーズ ルータのネットワーク プロセッサ モジュールには、次の固有の ATM 機能があります。

  • VBR-nrt、UBR、UBR+ サービス クラスのみのハードウェア サポートを提供します。
  • NP-1A-SM-LR モジュールを使用するには、Cisco IOS ソフトウェア リリース 11.2(9)P 以降が必要です。 完全なトラフィック シェーピングを使用するには、Cisco IOS ソフトウェア リリース 11.1(17)、11.2(12)P、または 11.3(2)T 以降が必要です。
  • 1998 年第 1 四半期に Cisco IOS 11.1(17)、11.2(12)P、および 11.3(2)T でトラフィック シェーピングを提供します。 送信されるセルの ピーク レートの制限には、Virtual Connection(VC; 仮想接続)ごとのユーザ定義可能な平均レートおよびバースト サイズの制限の他に、最大 4 個のユーザ定義可能なピーク レート キューを使用できます。
  • MBS 値が設定されていない場合は、デフォルトで 95 セルになります。

注:Cisco 3620 ルータによるこのカードのサポート内容は、シャーシのハードウェア リビジョンによって異なります。 詳細については、この Field Notice をチェックしてください。 この Field Notice はシスコ バグ ID CSCdk69671 を参照しています。

注: NP-1A-SM-LR モジュールは、Cisco 4500、4700、4500-M、および 4700-M ルータのみでサポートされています。Cisco 4000 または 4000-M ではサポートされていません。

サービス クラス

2600/3600 ルータ シリーズのこれらの ATM ネットワーク モジュールは、次のサービス クラスをサポートします。

4000 および 4500 ルータ シリーズでは、上から 3 つのサービス クラスのみがサポートされます。

次に、各サービス クラスの設定について説明します。 これらのサービス クラスは、Permanent Virtual Connection(PVC; 相手先固定接続)サブモードのもとで、Command Line Interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)コマンドを使用して設定できます。 2600/3600 ルータ シリーズと 4000/4500 ルータ シリーズの CLI 構文は同じです。

以降の項で例をいくつか示します。

UBR

このトラフィック カテゴリの優先順位は最下位です。UBR 接続はすべてラウンド ロビン方式でスケジューリングされます。  

vpd2004(config)#interface a5/0 
     
     vpd2004(config-if)#pvc 0/100 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#ubr ?*
     
       <64-155000>  Peak Cell Rate(PCR) in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#ubr 1112 
     
     vpd2004(config-if)#end 

*注: Peak Cell Rate(PCR; ピーク セルレート)を指定しなければ、OC-3 ネットワーク モジュールの PCR はデフォルトで 155 Kbps に設定されます。 E3 および T3 ネットワーク モジュールでは、PCR は T3 および E3 カードの回線レートに基づきます。

VBR-rt

このトラフィック カテゴリの優先順位は、VBR-nrt より上で、CBR より下です。このトラフィック タイプは、デュアル漏出バケット アルゴリズムを使用してスケジューリングされます。

vpd2004(config)#interface a5/0 
     
     vpd2004(config-if)#pvc 0/102 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr ? 
     
       <64-155000>  Peak Cell Rate(PCR) in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr-rt ? 
     
       <64-155000>  Peak Cell Rate(PCR) in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr-rt 2005 ? 
     
     <64-100>  Average Cell Rate in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr-rt 2005 1002 ? 
     
       <1-64000>  Burst cell size in number of cells 
     
       <cr> 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr-rt 2005 1002 32 ? 
     
       <cr> 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#end 

VBR-nrt

このトラフィック タイプの優先順位は、UBR より上で、VBR-rt より下です。このトラフィック タイプは、デュアル漏出バケット アルゴリズムを使用してスケジューリングされます。

vpd2004(config)#interface a5/0 
     
     
     
     vpd2004(config-if)#pvc 0/103 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr-nrt ? 
     
     <64-155000>  Peak Cell Rate(PCR) in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr-nrt 2005 ? 
     
       <64-180>  Sustainable Cell Rate(SCR) in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr-nrt 2005 1002 ? 
     
       <1-64000>  Maximum Burst Size(MBS) in Cells 
     
       <cr> 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#vbr-nrt 2005 1002 32
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#end  
VBR での PCR の推奨値を次に示します。

PCR 値(Kbps)

119999, 117024, 114122, 111291, 108532, 105840, 103216, 100656, 98160, 95726,
93352, 91037, 88779, 86578, 84431, 82337, 80295, 78304, 76362, 74469, 72622, 70821,
69065, 67353, 65683, 64054, 62466, 60917, 59406, 57933, 56497, 55096, 53730, 52397,
51098, 49831, 48596, 47391, 46216, 45070, 43952, 42863, 41800, 40763, 39752, 38767,
37805, 36868, 35954, 35063, 34193, 33345, 32519, 31712, 30926, 30159, 29412, 28682,
27971, 27278, 26601, 25942, 25299, 24672, 24060, 23463, 22882, 22314, 21761, 21222,
20695, 20182, 19682, 19194, 18718, 18254, 17802, 17361, 16930, 16510, 16101, 15702,
15313, 14934, 14563, 14203, 13851, 13507, 13172, 12846, 12527, 12217, 11914, 11619,
11331, 11051, 10777, 10510, 10249,  9995, 9748, 9506, 9270, 9040, 8817,  8598,  8385,
8178, 7975, 7777, 7585, 7397, 7214, 7035, 6861, 6691, 6525, 6364, 6206, 6052,  5902, 
5756, 5613, 5474, 5339, 5206, 5077, 4951, 4782, 4619, 4461, 4308, 4161, 4019, 3882, 
3749, 3621, 3497, 3378, 3262, 3151, 3043, 2939, 2839, 2742, 2648, 2557, 2470, 2386, 
2304, 2226, 2150, 2076, 2005, 1937, 1871, 1807, 1746, 1686, 1629, 1573, 1519, 1467, 
1417, 1369, 1322, 1277, 1234, 1192, 1151, 1112, 1074, 1038, 1003, 969, 936, 904, 873,
843, 814, 787, 760, 734, 709, 685, 662, 639, 618, 597, 577, 557, 538, 520, 502, 485, 468,
453, 437, 423, 408, 395, 382, 369 357, 345, 333, 322, 311, 301, 290, 281, 271, 262, 253,
245, 237, 229, 221, 214, 207, 200, 193, 187, 181, 175, 169, 163, 158, 153, 147, 143, 138,
133, 129, 125, 121, 117, 113, 109, 106, 103, 99,  96,  93,  90,  87, 84,  81,  79, 76,  74,  72, 
69,  67,  65 または 63 Kbps。

CBR

これは優先順位が最も高いトラフィック タイプです。

vpd2004(config)#interface a5/0 
     
     vpd2004(config-if)#pvc 0/104 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#cbr ? 
     
       <64-155000>  Peak Cell Rate in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#cbr 2005 ? 
     
       <cr> 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#cbr 2005 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#end 

ABR

このトラフィック タイプは、VBR-nrt と同じ優先順位でスケジューリングされます。

vpd2004(config-if)#pvc 0/105 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#abr ? 
     
       <64-155000>  Peak Cell Rate(PCR) in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#abr 76 ? 
     
       <0-100>  Minimum Cell Rate(MCR) in Kbps 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#abr 76 0 ? 
     
       <cr> 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#abr 76 0 
     
     vpd2004(config-if-atm-vc)#end 

ABR トラフィック タイプは、14 通りの PCR と、0 の Minimum Cell Rate(MCR; 最小セルレート)をサポートします。 サポートされる 14 通りの PCR を次に示します。

PCR 値(Kbps)

14877, 12487, 9996, 7497, 4397, 2559, 1597, 999, 399, 191,153, 76, 38 または 6 Kbps。

UBR+

UBR+ はシスコシステムズが開発した特別な ATM サービス クラスです。UBR+ は、トラフィックが輻輳していない状況では UBR のデフォルトと同じように動作しますが、トラフィックが輻輳した状況では MCR を保証します。

     
     
     
        vpd2004(config)#interface a5/0 
     
        vpd2004(config-if)#pvc 0/106 
     
        vpd2004(config-if-atm-vc)#ubr+ 2005 ? 
     
         <0-1000>  Minimum Guaranteed Cell Rate(MCR) in Kbps 
     
        vpd2004(config-if-atm-vc)#ubr+ 2005 1002 ? 
     
         <0-1000> 
     
        vpd2004(config-if-atm-vc)#ubr+ 2005 1002 ? 
     
          <cr> 
     
        vpd2004(config-if-atm-vc)#ubr+ 2005 1002 
     
        vpd2004(config-if-atm-vc)#end  

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