音声 : Fax / Modem over IP

T.30 デバッグの動作例

2003 年 2 月 26 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 2 月 2 日) | フィードバック

目次

概要
はじめに
     表記法
     前提条件
     使用するコンポーネント
debug fax relay t30 all コマンドの動作例
     発信側ルータ
     終端ルータ
ECM モードのファックス アナライザのトレースの動作例
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

この文書では、Cisco IOS(R) ソフトウェアのデバッグと、ファックス アナライザのトレースという 2 つのトレースについて紹介します。Cisco IOS のデバッグは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(5.8)T 以上の Cisco 3660 で有効です。このコマンドのデバッグ形式は、後の Cisco IOS ソフトウェア リリース、おそらく 12.2(7a) と 12.2(5.8)T で改善されました。

はじめに

表記法

文書表記の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。

前提条件

この文書に関する特別な前提条件はありません。

使用するコンポーネント

この文書の情報は主に Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.2(5) に基づいていますが、ほとんどの情報は他の Cisco IOS ソフトウェア リリースにも役立ちます。

この文書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されています。この文書内で使用されているデバイスはすべて、クリアーな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。

debug fax relay t30 all コマンドの動作例

発信側ルータ

debug fax relay t30 all - 発信側ルータ

3660A
 Oct 25 14:33:02.001: 6/0:1:8 3698358 fr-entered (10ms)
 Oct 25 14:33:03.193: 6/0:1:8 3699550 fr-msg-tx NSF
 Oct 25 14:33:03.433: 6/0:1:8 3699790 fr-msg-tx CSI
 Oct 25 14:33:04.125: 6/0:1:8 3700480 fr-msg-tx DIS
 Oct 25 14:33:05.905: 6/0:1:8 3702260 fr-msg-det TSI
 Oct 25 14:33:06.701: 6/0:1:8 3703060 fr-msg-det DCS
 Oct 25 14:33:11.201: 6/0:1:8 3707560 fr-msg-tx CFR
 Oct 25 14:35:47.261: 6/0:1:8 3863620 fr-msg-det EOP
 Oct 25 14:35:49.601: 6/0:1:8 3865960 fr-msg-tx MCF
 Oct 25 14:35:51.157: 6/0:1:8 3867510 fr-msg-det DCN
 Oct 25 14:35:53.304: 6/0:1:8 3869660 fr-end-dcn
 
     

終端ルータ

debug fax relay t30 all - 終端ルータ

Oct 25 10:33:01.801: 6/0:1 (8) 3183322 fr-entered (10ms)
 Oct 25 10:33:02.885: 6/0:1 (8) 3184410 fr-msg-det NSF
 Oct 25 10:33:03.125: 6/0:1 (8) 3184650 fr-msg-det CSI
 Oct 25 10:33:03.817: 6/0:1 (8) 3185340 fr-msg-det DIS
 Oct 25 10:33:06.205: 6/0:1 (8) 3187730 fr-msg-tx TSI
 Oct 25 10:33:07.009: 6/0:1 (8) 3188530 fr-msg-tx DCS
 Oct 25 10:33:10.897: 6/0:1 (8) 3192420 fr-msg-det CFR
 Oct 25 10:35:47.565: 6/0:1 (8) 3349090 fr-msg-tx EOP
 Oct 25 10:35:49.293: 6/0:1 (8) 3350820 fr-msg-det MCF
 Oct 25 10:35:51.469: 6/0:1 (8) 3352990 fr-msg-tx DCN
 Oct 25 10:35:53.457: 6/0:1 (8) 3354980 fr-end cause unknown 0x1
     

ECM モードのファックス アナライザのトレースの動作例

次の情報を把握しておく必要があります。

  • ファックス送信エラーが発生したフェーズ

  • 接続を終了したのはルータまたはファックス マシンのどちらか。ファックス マシンの場合、どのマシンか。

  • 接続が終了する前に発生したファックス プロトコル イベントはどれか。

ECM モードの送信が成功した場合(ただし、エラー率の高い場合)のファックス アナライザのトレースの例は、次のようになります。

ファックス アナライザのトレース

=====================================================================
 #   Phase                   dBm   Elapse Duration Optimum   Size Type
 ---------------------------------------------------------------------
  0 >> Dialed digits          0.0   -7.909   4.220   0.000     32 DTMF
  1 >> quiet                 --     -3.689   3.689   0.000      0
  2 << Answer Tone          -19.0    0.000   2.938   2.650      0 Tone
  3 << quiet-mod chg    ***  --      2.938   0.153   0.060      0
  4 << NSF, CSI, DIS    *   -17.8    3.091   4.079   3.040    126 FSK
  5 << quiet                 --      7.170   0.558   0.060      0
  6 >> TSI, DCS         *   -13.8    7.728   2.104   1.813     74 FSK
  7 >> quiet-mod chg         --      9.832   0.088   0.060      0
  8 >> V.29 9600 TRAIN  *   -11.3    9.920   1.843   1.655   1853 9600
  9 >> quiet                 --     11.763   1.555   0.060      0
 10 << FTT              *   -17.7   13.318   1.437   1.013     50 FSK
 11 << quiet            *    --     14.755   0.589   0.060      0
 12 >> TSI, DCS         *   -13.8   15.344   2.107   1.813     74 FSK
 13 >> quiet-mod chg         --     17.451   0.091   0.060      0
 14 >> V.29 7200 TRAIN  *   -11.4   17.542   1.843   1.655   1389 7200
 15 >> quiet                 --     19.385   2.078   0.060      0
 16 << CFR              *   -18.1   21.463   1.438   1.013     50 FSK
 17 << quiet            *    --     22.901   0.626   0.060      0
 18 >> V.29 7200 DATA   *   -11.5   23.527  16.390   0.000  14004 7200
 19 >> quiet-mod chg         --     39.917   0.069   0.060    256
 20 >> PPS-EOP          *** -13.8   39.986   1.353   1.120     43 FSK
 21 >> quiet            *    --     41.339   1.853   0.060      0
 22 << PPR              *   -17.9   43.192   2.454   1.866     87 FSK
 23 << quiet                 --     45.646   0.636   0.060      0
 24 >> V.29 7200 DATA   *   -11.2   46.282   1.148   0.000    783 7200
 25 >> quiet-mod chg         --     47.430   0.062   0.060    256
 26 >> PPS-EOP              -13.8   47.492   1.354   1.120     44 FSK
 27 >> quiet            *    --     48.846   1.849   0.060      0
 28 << RNR              *   -17.8   50.695   1.437   1.013     50 FSK
 29 << quiet                 --     52.132   0.583   0.060      0
 30 >> RR                   -13.8   52.715   1.235  15.210     43 FSK
 31 >> quiet            *    --     53.950   1.995   0.060      0
 32 << MCF              *   -17.8   55.945   1.456   1.013     50 FSK
 33 << quiet            *    --     57.401   0.596   0.060      0
 34 >> DCN                  -13.8   57.997   1.791   1.013     43 FSK
 35 >> Call end         *     0.0   59.788   0.000   0.000      0
 
     
  1. DIS および DCS(CSI、DIS および TSI、DCS)のメッセージ交換

    • DIS は最初のメッセージで、応答側の機能を述べたものです。これに添付される CSI フレームには、電話番号が含まれます。

    • DCS は送信パラメータを定義し、イメージ転送のシーケンスを開始します。これに添付される TSI フレームには、電話番号が含まれます。

  2. ファックス マシンはトレーニング モードになり、伝送速度を一致させる試みを 2 回以上実行することができます。たとえば、ファックス マシンは最初に速度 9600 bps を試み、それに失敗すると、次に速度 7200 bps を試みます。

上記のファックス トレース出力では、伝送は次のように開始します。

  1. DIS および DCS(CSI、DIS および TSI、DCS)のメッセージ交換

    • DIS は最初のメッセージで、応答側の機能を述べたものです。これに添付される CSI フレームには、電話番号が含まれます。

    • DCS は送信パラメータを定義し、イメージ転送のシーケンスを開始します。これに添付される TSI フレームには、電話番号が含まれます。

  2. ファックス マシンはトレーニング モードになり、伝送速度が一致するように 2 回以上試みることができます。たとえば、ファックス マシンは最初に速度 9600 bps になるようにトレーニングし失敗した場合、今度は速度 7200 bps になるようトレーニングします。

  3. トレーニングが成功した場合は、続いて CFR メッセージが表示されます。

  4. 伝送は CFR メッセージの後に開始します。

  5. エラーが多数ある場合、正常なファックス アナライザはこれらを検出します。

    また、ECM モードがイネーブルにされている場合、多数の再伝送と partial page request(PPR)メッセージが発生します。終端の FAX マシンは、エラー率が高すぎると判断した場合はこの接続を終了します。

  6. MCF は、イメージ終了メッセージのシーケンスに対する、受信側の通常の応答です。これは、5 % 以下の行でエラーが発生しただけで、イメージが受信されたことを示します。通常はこの後に「DCN(接続解除)」メッセージが続きます。

  7. MCF メッセージがない場合は、伝送が正常に完了していないことになります。これは、次のいずれかが原因でエラー率が高くなっていることを示唆します。

    • デジタル回線エラー(クロッキング、配線)

    • VoIP パケット ロス(キューイング、優先順位付け、断片化、圧縮)

    • ハードウェア障害

    • Cisco IOS と DSPW の非互換性(まれに起こります)

  8. DIS または DCS メッセージが数回再伝送された場合は、VoX 接続を正しく通過していないか、メッセージが 1 方向にしか通過していない可能性があります。これは、ソフトウェアまたは設定の問題です。

  9. トレーニングが複数回繰り返され、毎回速度が遅くなって伝送が失敗する場合は、ファックス コーデックがロードされておらず、音声ゲートウェイがファックス伝送を通常の音声会話として処理している可能性があります。これも、設定またはソフトウェアの問題です。


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