Cisco インターフェイスとモジュール : Cisco ??? ???

Cisco 12000 シリーズ ATM ラインカードでの show controllers の出力について

2003 年 2 月 14 日 - ライター翻訳版
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目次


概要

show controller コマンドはハードウェアに関連する情報を表示しますが、この内容は、シスコのルータ インターフェイスに関係する問題のトラブルシューティングや診断に役立ちます。Cisco 12000 シリーズでは、Gigabit Route Processor(GRP; ギガビット ルート プロセッサ)での中央の command-line interface(CLI; コマンドライン インターフェイス)と、各ラインカードでのローカルの CLI による分散アーキテクチャを使用しています。Cisco 12000 シリーズでは、show controller コマンドの出力は、使用されている CLI によって異なります(GRP レベル、またはラインカード レベル)。  

この文書では、両方の出力の解釈方法について説明します。この文書に掲載している出力は、Cisco IOSョ ソフトウェア リリース 12.0(18)ST を実行している Cisco 12016 インターネット ルータで出力されたものです。 

GRP CLI での show controller

GRP CLI での show controller の出力では、SONET アラームやエラーなどを含むレイヤ 1 情報が出力されます。ATM 特有の統計情報は、すべてラインカード CLI の show controller で出力されます。(次のセクションを参照してください。)  

SONET は、セクション、回線、パスの 3 層のアーキテクチャを使用するプロトコルです。この SONET の層を次に示します。 

各レイヤではある程度の量のオーバーヘッド バイトが SONET フレームに追加されます。そのため、show controller atm の出力は、次のように分かれています。 

  • セクション
  • 回線
  • パスのアラームとエラー

それぞれの例について、以下で示します。以下の出力は、インターフェイス atm6/0 に対するものだけであることに注意してください。

GSR#show controller atm6/0
   
      ATM6/0
   
      SECTION
   
        LOF = 0          LOS       = 0         RDOOL = 0             BIP(B1) = 0
   
        Active Alarms: None
   
      LINE
   
        AIS = 0          RDI       = 0          FEBE = 0             BIP(B2) = 0
   
        Active Alarms: None
   
      PATH
   
        AIS = 0          RDI       = 0          FEBE = 0             BIP(B3) = 0
   
        LOP = 0          NEWPTR    = 0          PSE = 0              NSE = 0
   
        Active Alarms: None
   
      HCS errors
   
        Correctable HCS errors = 0             Uncorrectable HCS errors = 0
次の表では、各アラームとエラーの状況について簡単に説明し、これらのトラブルシューティングに関する既存の詳細な情報へのリンクを記載しています。
 
項目  意味  説明 
LOF  フレーム同期損失 そのインターフェイスでフレーム順序の誤りの問題が発生した回数。「SONET および SDH リンクにおける物理層アラームのトラブルシューティング」を参照してください。  
 LOS 信号消失 着信する光信号がすべて 0 の状態が、少なくとも 100 ミリ秒以上継続した回数。理由としては、ケーブルの切断、信号の過剰な減衰、または機器の障害などが考えられます。LOS 状態は、連続するフレーミング パターンが 2 回受信され、新しい LOS 状態が検出されなければクリアされます。セクション信号消失は、着信する SONET 信号でのすべてが 0 のパターンが 19(プラスマイナス 3)ミリ秒以上続いたときに検出されます。  この検出結果は、受信信号レベルが指定されたしきい値を下回った場合にも報告される場合があります。「SONET および SDH リンクにおける物理層アラームのトラブルシューティング」を参照してください。  
 RDOOL 受信データ アウト オブ ロック SONET のクロックの回復は、SONET オーバーヘッドの情報を使用して行われます。
RDOOL は、受信データ アウト オブ ロック(Receive Data Out Of Lock)が検出された概数で、クロック回復フェーズのロック ループが受信ストリームをロックできないことを意味しています。 
 BIP(B1) ビット インターリーブ パリティ セクション部分にパリティ エラーがあるフレームが受信された回数。「SONET リンクにおけるビットエラーレートのトラブルシューティング」を参照してください。 
 BIP(B2) ビット インターリーブ パリティ 回線レベルでパリティ エラーがあるフレームが受信された回数。「SONET リンクにおけるビットエラーレートのトラブルシューティング」を参照してください。 
 BIP(B3) ビット インターリーブ パリティ パス レベルでパリティ エラーがあるフレームが受信された回数。「SONET リンクにおけるビットエラーレートのトラブルシューティング」を参照してください。 
 AIS アラーム表示信号 インターフェイスで AIS 信号が受信された回数。信号が回線 AIS であるか、パス AIS であるかが表示されます。「SONET および SDH リンクにおける物理層アラームのトラブルシューティング」を参照してください。  
 RDI リモート障害表示 インターフェイスで RDI 信号が受信された回数。信号が回線 RDI であるか、パス RDI であるかが表示されます。「SONET および SDH リンクにおける物理層アラームのトラブルシューティング」を参照してください。  
 FEBE 遠端ブロック エラー 送信側のネットワーク要素に信号が戻ってきたということは、受信側のネットワーク要素でエラー ブロックが受信されたことを示しています。FEBE は、現在は remote error indicator(REI)と呼ばれています。
 LOP ポインタ損失 無効なパス ポインタ(H1、H2)の結果として、あるいは過剰な数の新規データフラグ(NDF)が有効化されたことを示すものとして報告されます。Packet Over SONET(POS)インターフェイスにおける NEWPTR エラーのトラブルシューティング」を参照してください。 
 NEWPTR 新規ポインタ SONET フレームが新しい SONET ポインタ値(H1、H2)を検証した回数を示す概数。Packet Over SONET(POS)インターフェイスにおける NEWPTR エラーのトラブルシューティング」を参照してください。 
 PSE  ポジティブ スタッフィング SONET フレーマが受信したポインタ(H1、H2 バイト)の中にポジティブ スタッフィング イベントを検出した回数を示す概数。Packet Over SONET(POS)インターフェイスにおける PSE および NSE エラーのトラブルシューティング」を参照してください。
 NSE ネガティブ スタッフィング SONET フレーマが受信したポインタ(H1、H2 バイト)の中にネガティブ スタッフ イベントを検出した回数を示す概数。  Packet Over SONET(POS)インターフェイスにおける PSE および NSE エラーのトラブルシューティング」を参照してください。 
 HCS ヘッダー チェックサム ATM セルのヘッダー チェックサムが失敗した回数。ATM セル ヘッダー(ペイロードではなく)は、Header Checksum(HEC または HCS)と呼ばれる 1 バイトの cyclic redundancy check(CRC; 巡回冗長検査)によって保護されています。この CRC によってヘッダー内の単一ビット エラー(訂正可能な HCS エラー)が訂正され、複数ビット エラー(訂正不能 HCS エラー)が検出されます。この問題のトラブルシューティングを行うには、show controller atm コマンドによって出力される次のエラー カウンタの値が増加しているかを確認し、ビット エラーが SONET レイヤで発生しているかどうかを判断します。     
  • B1、B2、および B3 BIP - ローカル インターフェイスで、ビット パリティ エラーを含む SONET フレームが受信されていることを示します。

  • FEBE - リモート インターフェイスで、B2 および B3 エラーを含む SONET フレームが受信されていることを示します。 
これらのカウンタが増加している場合は、ATM セルも破損していると思われます。HCS エラーは単に SONET レベルの問題による影響です。
この問題のトラブルシューティングを行うには、「SONET リンクにおけるビットエラーレートのトラブルシューティング」で説明されている手順を使用してください。 

ラインカードの CLI での show controller

ラインカードの CLI からの show controller コマンドの出力には、ATM 特有の統計情報が表示されます。show controller detail コマンドは、ハードウェア固有の統計情報の表示にも使用できます。これらの統計情報は、シスコの開発エンジニアに対してのみ便利な情報であるため、この文書では説明しません。  

Cisco 12000 シリーズでは、ラインカードの CLI からの出力を収集する 2 種類の方法をサポートしています。

  • attach <slot-number> - このコマンドを使用して、ラインカードの Cisco IOS ソフトウェア イメージにアクセスし、ラインカードに関する情報を監視および管理します。このコマンドを使用してラインカードの Cisco IOS イメージに接続すると、プロンプトが "LC-Slot<x>#" に変わります。ここで x はラインカードのスロット番号です。
RTR12008#attach 1
   
   Entering Console for 4    Port ATM OC-3c/STM-1 in Slot: 1
   
   Type "exit" to end this session
   
   
   press RETURN to get started!
   
   
   
   LC-Slot1>en
   
   
  • execute-on - このコマンドを使用して、リモートからラインカードのコマンドを実行します。execute-on privileged EXEC コマンドは、GRP カードで実行されている Cisco IOS ソフトウェアからしか使用できません。
    RTR12008#execute-on ?
       
         all   All    slots
       
         slot  Command is executed on slot(s) in this    chassis    
    RTR12008#execute-on slot 1 ?
       
         LINE     Command to be executed on another slot    
    PTR12008#execute-on slot 1 sh controller
       
       =========    Line Card (Slot 1) =======
       
       
  • 次に示す show controller コマンドの出力例は、ラインカードの CLI から実行したものです。
    GSR-LC#show controller  
    TX SAR (Patch 3.2.2) is Operational;
       
       RX SAR (Patch 3.2.2) is Operational;
       
       
       Interface Configuration Mode:
       
               STS-12c    
    Active Maker Channels: total # 1
       
       
       VCID VPI ChID Type     OutputInfo    InPkts   InOAMs  MacString
       
        999   0 9D68 UBR    0C020DE0    1044406472        0    9D682000AAAA030000000800
       
                            00000000             0        0    
    SAR Counters:
       
       tx_paks	  1592028614	tx_abort_packs		0	tx_idle_cells		2862571613
       
       rx_paks	  1184045134	rx_drop_paks		0	rx_discard_cells       3438990
       
       
       
       Host Counters:
       
       rx_crc_err_packs    139694737    rx_giant_paks                     0
       
       rx_abort_paks               0    rx_crc10_cells                    0
       
       rx_tmout_paks               0    rx_unknown_paks                   0
       
       rx_out_buf_paks             0    rx_unknown_vc_paks                0
       
       rx_len_err_paks             0    rx_len_crc32_err_paks             0

    TX SAR フィールドと RX SAR フィールドは、Segmentation and Reassembly(SAR)チップ上で実行されているマイクロコードのバージョンを示しています。

    Interface Configuration Mode は、STS-Xc と表示されるときは Synchronous Transport Signal(STS; 同期転送信号)フレーミングを備えた SONET リンクを示し、STM-X と表示されるときは Synchronous Transport Mode(STM; 同期転送モード)フレーミングを備えた SDH リンクを示しています。フレーミングの種類を変更するには、atm sonet stm-4 interface-level configuration コマンドを使用します。

    次の表では、SAR Counters と Host Counters のフィールドについて説明します。カウンタの多くは AAL5 パケットに関連しています。 ATM では、5 つの ATM adaptation layer(AAL; ATM アダプテーション レイヤ)をサポートしています。AAL5 では、common part convergence sublayer protocol data unit(CPCS-PDU; CPCS プロトコル データ ユニット)に 8 バイトのトレーラーを追加します。Request for Comments(RFC; コメント要求)1483(Multiprotocol Encapsulation over ATM Adaptation Layer 5)では、aal5snap カプセル化と、aal5snap カプセル化での AAL5 トレーラーの使用方法について定義しています。

    show controller atm 0 all コマンドでは、そのインターフェイスに設定されているすべての PVC に対する CRC エラー、ドロップ、および、他の同様のカウンタを 1 つに集約した値を表示します。Cisco 12000 シリーズ用の ATM ラインカードでは、VC カウンタ単位での管理を行いません。つまり、すべてのカウンタはインターフェイス単位であり、VC 単位ではありません。また、このコマンドの出力で示されるドロップは、ドライバ レベルでのドロップを記録します。パケットの中には、ドライバ レベル(レイヤ 2)のチェックを通過して、レイヤ 3 のインターフェイスの入力キューでドロップされるものもあります。      
     

     カウンタ  説明
     tx_paks 送信された AAL5 パケットの数。
     tx_abort_paks 上位のソフトウェア層で SAR が認証していない、あるいは既に有効と見なしていない VPI/VCI 値を持つセルが通過したために、転送がスケジュールされたものの送信されなかった AAL5 パケットの数。 
     tx_idle_cells  ラインカードによって転送されたアイドル セルの数。「ATM コントロール セルの説明:アイドル セル、未指定セル、IMA 充てんセル、無効セル」を参照してください。  
     rx_paks 

    完全なパケットとして受信された AAL5 パケットの数。このカウンタには、次のようなエラー状態で受信されたパケットは含まれません。

    • 部分的に再構成されたもの
    • CRC-32 チェックで失敗したもの
    • 存在しない VPI/VCI ペアで受信されたもの
    • 内部のどの SAR バッファにも保存できないもの 
     rx_drops_paks 内部 SAR バッファの不足により、SAR でドロップされた AAL5 パケットの数。ホストの CPU が SAR から迅速にパケットを受け入れられなかった場合に発生することもあります。  
     rx_discard_cells ヘッダーの破損のために廃棄されたセルの数。セルヘッダに VPI/VCI 値が存在しないか、認識不可能な値がある場合も含まれます。
     rx_crc_err_paks CRC エラー状態で受信された AAL5 パケットの数。「ATM インターフェイスに関する CRC トラブルシューティング ガイド」を参照してください。  
     rx_abort_paks AAL5 トレーラーの長さを示すフィールドの値が 0 に設定されている AAL5 パケットを受信した数。 
     rx_tmout_paks  所定の時間内に完全に再構成されなかったために廃棄された、部分的に再構成された AAL5 パケット数。つまり、AAL5 パケットの最後のセルが所定の時間内に受信されなかったということ。このカウンタは、RFC 2515 leaving cisco.com でも定義されています。   
     rx_out_buf_paks  ホストのメモリにパケットを保存するためのバッファがなかったためにドロップされた AAL5 パケットを受信した数。まれに、入力ラインカードがこれらのバッファを使い果たし、優先順に関係なく、パケットを無差別にドロップすることがあります。これらのバッファは SAR メモリから切り分けられます。SAR メモリは 2 MB の SRAM で、パケットが ToFab キューに配送される前に保存される場所です。「4xOC3 ATM ラインカードの VC 単位のキューイング オプションについて」を参照してください。また、「Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータでの Ignored エラーとメモリ不足による廃棄のトラブルシューティング」も参照してください。   
     rx_len_err_paks  再構成されたサイズが、AAL5 トレーラーの長さフィールドで示された値と異なる AAL5 パケットの数。AAL5 トレーラーにある 2 バイトの長さフィールドは、CPCS プロトコル データ ユニット(CPCS-PDU)のペイロード フィールドのサイズを示しています。 2 バイトは 16 ビット、すなわち最大長の値が 65,535 のオクテットです。「ATM インターフェイスの最大伝送ユニット(MTU)について理解する」を参照してください。  
     rx_giant_paks  再構成された長さが AAL5 トレーラーの長さフィールドで指定された値を超えている AAL5 パケットの数。このような違反が発生する仕組みについては、「ATM インターフェイスの最大伝送ユニット(MTU)について理解する」を参照してください。 
     rx_crc10_cells  operations, administration, and maintenance(OAM; 操作、管理、およびメンテナンス)セル、または raw セルで使用されている CRC-10 チェックサムで失敗したセルの数。
     rx_unknown_vc_paks VPI フィールドまたは VCI フィールドに存在しない値、または不正な値があり、SNAP、NPLID、OUI、または Protocol ID フィールドに未知またはサポートされていない値があるために廃棄された AAL5 パケットの数。
     rx_len_crc32_err_paks  CRC-32 チェックを通過できなかったために廃棄された AAL5 パケットの数。CRC フィールドは AAL5 トレーラーの最後の 4 バイトを占め、実際の CRC フィールドそれ自体を除くほとんどの CPCS-PDU を保護します。 トラブルシューティングのヒントは、「ATM インターフェイスに関する CRC トラブルシューティング ガイド」を参照してください。
    rx_unknown_paks  上記以外のエラー状態で受信された AAL5 パケットの数。 

    注:Cisco 12000 シリーズ用の ATM ラインカードは、PA-A3 などの他の ATM ハードウェアとは異なり、RFC 1695 で定義されているようには SARTimeOuts や Oversized SDU をカウントしません。 


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    Document ID: 19880