音声とユニファイド コミュニケーション : Cisco Unified Communications Manager(CallManager)

Cisco CallManager 3.3(2) へのアップグレードを成功させるためのヒント

2003 年 3 月 7 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 10 月 31 日) | フィードバック

目次

概要
はじめに
     表記法
     前提条件
     使用するコンポーネント
アップグレードに関するヒント
インストールに関する問題のトラブルシューティング
     CCMINST の日付/時間ログ
     TAC ケースのオープンに関する情報
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

TAC のボイス チームでは、最近 Cisco CallManager 3.3 のアップグレードに関する問題が増えていることに気付きました。これらの問題のほとんどは、正しいアップグレード手順に従うことで回避できるものです。そのため、最も頻度の高い問題を元にして、アップグレードを問題なく行えるようにするためのヒント集を作成しました。また、アップグレードが進行する仕組みや、正しく完了したことが分かる便利なログについても、いくつかリストしました。これらのログは、アップグレードのいずれかの箇所で失敗したときに TAC ケースをオープンする場合にも役に立ちます。この文書は、パブリッシャでのアップグレードだけに適用されるものです。サブスクライバの場合は cisco.com の文書を参照してください。

注:この文書は、cisco.com にあるアップグレードに関する文書に置き換わるものではありません。アップグレード作業を行う前には、必ず「Cisco CallManager リリース 3.3(2) へのアップグレード」を参照してください。 

はじめに

表記法

文書表記の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。

前提条件

この文書の読者は、アップグレード作業の前に次の文書を読んでおく必要があります。

使用するコンポーネント

この文書の内容は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

  • Cisco CallManager リリース 3.3(2)

この文書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されています。この文書内で使用されているデバイスはすべて、クリアーな状態(デフォルト)から設定作業を始めています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。

アップグレードに関するヒント

  • アップグレードを行うバージョンの判別をするには、「Cisco CallManager の互換性一覧」を参照してください。

  • Cisco CallManager 3.3 への最初のアップグレードまたはインストールの場合は、CD-ROM キットが必要です。ソフトウェア サポート契約を結んでいる場合は、Product Upgrade ツール 登録ユーザのみ)にアクセスするか、シスコの販売担当者にお問い合わせください。このアップグレードは、cisco.com からダウンロードできません

  • アップグレード手順の最初に、現在のシステムのバックアップを取ります。バックアップ ユーティリティはバージョン 3.5.6 以降であることが必須です。バックアップ ユーティリティの古いバージョンを使用していると、そのバックアップからの復元ができなくなります。バージョン 3.5.6 では、 dbname.inibackup.ini という 2 つのファイルを持つ RECOVER ディレクトリを STI_PARTITION に作成します。これらの 2 つのファイルは、アップグレードを成功させるために不可欠です。OS のインストールを行う前に、RECOVER ディレクトリとその中の 2 つのファイルが作成されていることを確認してください。また、システムのバックアップが正しく完了していることも確認してください。

  • システムのバックアップが正しく完了していることを確認します。「Cisco IP テレフォニー アプリケーションのバックアップ ユーティリティ、バージョン 3.5.6 の使用方法」を参照してください。この文書では、バックアップが成功しているかどうかの判別方法について説明しています。

  • OS のインストールを始める前に、次の手順に従ってください。

    • 現在使用しているデータベースを書き留めます。CCMADMIN > Help > About CallManager > Details の順に進みます。この手順は、アップグレード作業に失敗し、別の ini ファイルを手作業で作成する必要があるときに有効です。

    • STIback.log を収集し、別の場所へコピーします。このファイルは、アップグレード作業の際にさまざまな問題が発生した場合に役に立ちます。

    • hosts ファイルと lmhosts ファイルを別の場所にコピーします。OS のインストールが完了したら、Cisco CallManager のインストールを始める前に、これらのファイルをサーバに戻す必要があります。この作業の後、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。nbtstat _R

  • CallManager をアップグレードする場合、OS のインストールの際に、Same Server Recovery オプションを選択するようにしてください。他のオプションを選択すると、STI_DATA パーティションが再フォーマットされ、RECOVER ディレクトリが削除されるため、アップグレードに失敗します

  • OS のインストールの際に、"I am recovering a system from backup" と表示されることがあります。

    caution 注意:このオプションは選択しないでください。 

  • 既存の CallManager を新しいサーバで(同じ名前と IP アドレスを使用)置き換える場合、STI_PARTITION にある RECOVER ディレクトリを新しいサーバにコピーする必要があります。

  • OS のインストールが終了したら、Windows の Administrator のアカウントにパスワードを設定します。このパスワードを空白にすることはできません。また、\ % _ ^ のいずれの文字も使用できません。これは DC Directory ソフトウェアの制限事項です。パスワードにこれらの特殊文字が含まれていると DC Directory のインストールに失敗し、その結果、Cisco CallManager のインストールにも失敗します。特殊文字を使ったパスワードが必要な場合は、先にクラスタ全体のインストールを完了させる必要があります。インストールが完了した後で、Windows の Administrator のパスワードを手作業で変更できます(必要に応じて特殊文字も使用できます)。ただし、DC Directory の制限事項があるため、Windows のパスワードは上記の特殊文字を含まない英数字にしておくことを推奨します。

  • アップグレードやインストールの際には、ドメインにサーバを配置しないでください。クラスタ内の全サーバが起動して稼働するまでは、CallManager はすべてドメインの外側にある必要があります

  • バックアップがネットワーク ドライブ上に保存されている場合は、復元の際に次のことに注意してください。

    • ネットワークのパスは正しいパスを指定します。指定したパスが、\\backupserver\backup\MCS.sti のように、有効な Universal Naming Convention(UNC)パスであることを確認します。MCS.sti ファイルを検索するには、Browse オプションを使用します。Browse を使用する場合は、まずネットワーク ディレクトリが空であることを確認してください。

    • Verify を実行して、指定したアカウントの検証を行います。

    • 名前を使用している場合は、その名前が解決可能であることを確認してください。実際の CallManager 3.3 のインストールの前にデータベースを復元する必要があるため、このセクションは決して省略しないでください。サーバでこの名前が解決できないと、アップグレード作業は失敗します

  • クラスタすべてのインストールが終了したら、Support Patch A を適用します。

インストールに関する問題のトラブルシューティング

CCMINST の日付/時間ログ

アップグレードで問題が発生した場合には、このログ ファイルを最初に見ます。アップグレード作業のキー ポイントは次のとおりです。

アップグレードを行う場合に、"Same System Recovery" を選択する必要がありました。これを選択していると、ログ ファイルに次の項目が記録されます。

20:00:01: fnCheckRecoveryFlag:          Function started.
  20:00:01: fnCheckRecoveryFlag:          The Same System Recovery flag was detected. 
  Is this server being configured as a Cisco CallManager Publisher?
  20:00:10: fnCheckRecoveryFlag:          User responded "Yes" to message box.
  20:00:10: fnCheckRecoveryFlag:          Function ended.
  

これを選択しなかった場合、ログ ファイルに次の項目が記録されます。

14:25:25: fnCheckRecoveryFlag:          Function started.
  14:25:25: fnCheckRecoveryFlag:          D:\stiRecover.flg was not found.
  14:25:25: fnCheckRecoveryFlag:          Function ended.
  

この結果、インストールは継続されますが、実際の CallManager のインストールの前に、バックアップを復元することができなくなります。したがって、バックアップされていたデータベースを 3.3 の方式に移行することができません。

OS バージョンは 2000.2.3 であることが必要です。正しいバージョンが実行されている場合は、ログ ファイルには次のように記録されます。

Action start 14:27:39: MSICheckOSVersion.
  02/18/2003 14:27:40.515(W) --> MSICheckOSVersion()
  02/18/2003 14:27:40.531(W) Getting 'MinOSVersion' MSI property
  02/18/2003 14:27:40.531(W) Retrieved a valid string from MSI property
  02/18/2003 14:27:40.531(W) Min OS version: [2000.2.3]
  02/18/2003 14:27:40.531(W) MinOSMajor: [2000]
  02/18/2003 14:27:40.546(W) MinOSMinor: [2]
  02/18/2003 14:27:40.546(W) MinOSPoint: [3]
  02/18/2003 14:27:40.546(W) Opened registry key
  02/18/2003 14:27:40.546(W) Retrieved OSVersion string from registry
  02/18/2003 14:27:40.546(W) Actual OS Major: [2000]
  02/18/2003 14:27:40.546(W)Actual OS Minor: [2]
  02/18/2003 14:27:40.546(W) Actual OS Point: [3]
  02/18/2003 14:27:40.578(W) Current OS version meets minimum requirements
  02/18/2003 14:27:40.593(W) <-- MSICheckOSVersion()
  Action ended 14:27:40: MSICheckOSVersion. Return value 1.
  Action start 14:27:40: MSICheckTSSession.
  

異なるバージョンが実行されていると、ログ ファイルには次のように記録されます。

Action start 14:56:53: MSICheckOSVersion.
  02/20/2003 14:56:57.339(W) --> MSICheckOSVersion()
  02/20/2003 14:56:57.380(W) Getting 'MinOSVersion' MSI property
  02/20/2003 14:56:57.410(W) Retrieved a valid string from MSI property
  02/20/2003 14:56:57.410(W) Min OS version: [2000.2.3]
  02/20/2003 14:56:57.410(W) MinOSMajor: [2000]
  02/20/2003 14:56:57.420(W) MinOSMinor: [2]
  02/20/2003 14:56:57.420(W) MinOSPoint: [3]
  02/20/2003 14:56:57.420(W) Opened registry key
  02/20/2003 14:56:57.420(W) Retrieved OSVersion string from registry
  02/20/2003 14:56:57.420(W) Actual OS Major: [2000]
  02/20/2003 14:56:57.420(W) Actual OS Minor: [1]
  02/20/2003 14:56:57.420(W) Actual OS Point: [2]
  02/20/2003 14:56:57.470(W) Current OS version does not meet minimum requirements
  

この結果、アップグレードは中断し、CallManager はインストールされません。

アップグレード処理では、dbname.ini をレジストリに戻す必要があります。バックアップが正しいバージョンの下で行われ、このファイルが作成されていると、ログ ファイルには次のように記録されます。

Action start 20:05:06: MergeToReg_dbname.ini.
  Action ended 20:05:06: MergeToReg_dbname.ini. Return value 1.
  &.
  20:06:31: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:           Function started
  20:06:31: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:
  \\DREADLOCKS\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Cisco Systems,
  Inc.\CallManager\IHC\DBNAME = "CCM0304"
  20:06:31: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:           Closed first registry key.
  20:06:31: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:           Closed second registry key.
  20:06:31: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:           Function ended
  20:06:31: GetDBName.cpp: fnValidateDBNAME:        Function started
  20:06:31: GetDBName.cpp: fnValidateDBNAME:        "CCM0304" is a valid database name format for a
  CallManager publisher.
  20:06:31: GetDBName.cpp: fnValidateDBNAME:        Function ended
  20:06:31: GetDBName.cpp: fnGetDBName:     Function ended
  

バックアップが正しくないバージョンの下で行われていると、ログ ファイルには次のように記録されます。

17:41:39: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:           Function started
  17:41:39: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:           Unable to open registry key
  HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Cisco Systems, Inc.\CallManager\IHC
  17:41:39: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:           RegOpenKeyEx failed.  Error 2: The system cannot find the
  file specified.
  17:41:39: MSIUtils.cpp: fnGetRegValue:           Function ended
  17:41:39: GetDBName.cpp: fnGetDBName:     Error: fnGetRegValue returned: 1603
  17:41:39: GetDBName.cpp: fnGetDBName:     Function ended
  

この結果、アップグレードは中断し、Cisco CallManager はインストールされません。

TAC ケースのオープンに関する情報

TAC ケースをオープンする必要がある場合は、次の情報を提出してください。

  • ルート ディレクトリ C:\ にあるすべての *.txt と *.log ファイル

  • C: \Program Files\Common Files\Cisco\Logs ディレクトリにあるすべてのファイル

  • STI_DATA パーティションにあるすべてのファイル

  • C:\DCDSrvr\log にあるすべてのファイル(DC Directory で発行された場合)

  • C:\Install\DBInstall\*.* ディレクトリにあるすべてのファイル

  • C:\Winnt\sti*.* ディレクトリにあるすべてのファイル

  • データベースの名前

  • STIback.log


関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション

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Document ID: 40741