ルータ : Cisco 12000 シリーズ ルータ

Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータのブートアップ処理について

2003 年 3 月 4 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 8 月 31 日) | フィードバック

目次

概要
はじめに
     表記法
     前提条件
     使用するコンポーネント
ブートアップ処理
状態とイベント
     service upgrade all
     Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)
     hw-module slot <x> shutdown
     microcode reload <x>
トラブルシューティング
トラブルシューティングのためのコマンド
     show version
     show led
     show diags <x>
     show monitor event-trace slot-state <x>
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

この文書では、Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータの Route Processor(RP; ルート プロセッサ)とラインカードのブートアップ処理にについて説明します。

はじめに

表記法

文書表記の詳細は、「シスコ テクニカル ティップスの表記法」を参照してください。

前提条件

この文書に関する特別な前提条件はありません。

使用するコンポーネント

この文書の情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

  • Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータ

  • このプラットフォームで動作する Cisco IOS(R) ソフトウェアの全バージョン

この文書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されています。この文書内で使用されているデバイスは、すべて初期(デフォルト)の設定で起動しています。実稼動中のネットワークで作業をしている場合、実際にコマンドを使用する前に、その潜在的な影響について理解しておく必要があります。

ブートアップ処理

この項では、ルート プロセッサとラインカードのブートアップ処理について、ステップごとに説明します。

  1. 電源の投入またはリロード

    1. クリーン電力が投入された場合、MBUS が初期化され、すべての MBUS モジュールには 5V、RP カードには 48V の電力が電源モジュールから供給されます。

    2. リロードの場合、MBUS モジュールにはすでに 5 VDC の電力が割り当てられています。

    3. MBUS モジュールにより、MBUS を経由するアクティブ RP へのインターフェイスが提供されます。また、このモジュールは物理的に次のカード上に存在します。

      • ルート プロセッサ(RP)

      • ラインカード(LC)

      • スイッチ ファブリック カード(SFC)

      • クロック スケジューラ カード(CSC)

      • ブロアーまたはファン

      • 電源モジュール

  2. RP が ROMMON をブート

    1. RP が ROM にロードされたブートストラップ イメージにアクセスし、これを圧縮解除して、ROM から実行します。RP によって、構成レジスタが検査されます(詳細は、「構成レジスタの設定」を参照してください)。

      1. 構成レジスタを 0x0 に設定した場合、RP によって ROMMON のブートが行われますが、その他はブートされません。

      2. その他の場合、RP はこのブート変数を使用して Cisco IOS ソフトウェア イメージのソースを判別します。

          

    2. 次のリロード用に設定されているブート変数の値を知るには、show bootvar コマンドを使用します。

  3. RP がブートローダーをブート

    1. RP によって、適切な Cisco IOS ソフトウェア イメージが RP_s Dynamic RAM(DRAM; ダイナミック ランダムアクセス メモリ)にロードされます。

      1. イメージのソースが Trivial File Transfer Protocol(TFTP; トリビアル ファイル転送プロトコル)からのものである場合、初めにブートローダーがロードされ、その後に Cisco IOS ソフトウェア イメージが取得されます。

      2. 構成レジスタを 0x1 に設定した場合、RP によって ブートローダーのブートが行われますが、その他はブートされません。

      3. この他の場合、ブートローダーは使用されません。

    2. RP によって圧縮解除が行われ、その後、Cisco IOS ソフトウェア イメージが実行されます。

  4. RP のセルフ ディスカバリ

    1. RP カードにより、カード自体およびそのスロットの情報が検出されます。

      例:

      RP State: IOS STRT ---
         EV_RP_MBUS_DISCOVERY_SUCCESS
         
    2. RP により、バンドルされている MBUS エージェント ソフトウェアが MBUS RAM にダウンロードされ、内部レポートが生成されます。

      RP State: IOS UP ---
         EV_RP_LOCAL_AGENT_REPORT
         
    3. シャーシ内の RP によって、MBUS を使用してマスターシップの調停が行われます。

      • 一方がアクティブ RP になり、もう一方がスタンバイ RP になります。

      • Performance Route Processor(PRP; パフォーマンス ルート プロセッサ)と RP が同じシステム内にある場合は、PRP がアクティブ RP になります。

    4. Route Processor Redundancy(RPR)モードで実行されている場合:

      • アクティブ RP だけが Cisco IOS ソフトウェア イメージを圧縮解除し、実行します。スタンバイ RP は、圧縮解除されていない Cisco IOS ソフトウェア イメージを DRAM にロードするだけです。

      • アクティブ RP だけが non-volatile RAM(NVRAM; 不揮発性 RAM)に保存されているコンフィギュレーション ファイルを圧縮解除します。

    5. Route Processor Redundancy Plus(RPR+)モード、または Non stop Forwarding(NSF)/Stateful Switchover モードで実行されている場合:

      • アクティブ RP とスタンバイ RP の両方で Cisco IOS ソフトウェア イメージを圧縮解除し、実行します。

      • アクティブ RP とスタンバイ RP の両方で、NVRAM に保存されているコンフィギュレーション ファイルを圧縮解除します。

  5. ファブリック カードの初期化

    1. アクティブ RP によって、プライマリ CSC とバックアップ CSC が選択されます。

      • CSC が 1 つしかない場合は、その CSC がプライマリになります。

      • CSC が 2 つある場合には、クロックが同期するラインカードの多い方がプライマリ CSC になります。

      • すべてが対等である場合は、CSC 1 がプライマリになります。

    2. アクティブ RP によって、4 分の 1 の帯域幅またはフル帯域幅、冗長または非冗長などの他のファブリック構成が決定します。

      RP State: IOS UP --- EV_RP_LOCAL_FAB_READY
  6. ラインカードの初期化

    1. MBUS の初期化

      1. ラインカード上にある全 MBUS モジュールには最初から 5 V の電力が電源モジュールより供給され、これにより MBUS モジュールがオンの状態になります。MBUS エージェントが ROM で起動し、次に RAM で起動されます。

      2. アクティブ RP によって、MBUS を介してラインカードの有無が検出されます。

        1. RP からすべての実行可能なスロットに対してブロードキャスト要求が送られます。

        2. MBUS モジュールが装着されているすべてのコンポーネントから、MBUS の RAM のバージョンが返されます。

      3. ラインカードの MBUS ROM をアップグレードするには、upgrade mbus-agent-rom slot <x> コマンドを使用します。

      4. MBUS エージェントによって、そのラインカードに対して 48V の電力が有効になります。

    2. ROMMON

      1. ROMMON では、基本的なテストと初期化を実行します。

      2. ラインカードの ROMMON をアップグレードするには、upgrade rom-monitor slot <x> コマンドを使用します。

      3. RP が IOS UP 状態になり、MBUS エージェントのレポートが生成された後、RP からラインカードに対して ROM モニタ(ROMMON)のバージョンを取得するよう要求が出されます。

        ROMVGET --- EV_AGENT_REPORT_POWERED
           
      4. ラインカードに電源が入ると、ROM モニタ(ROMMON)を使用して基本的なテストと初期化を行います。

        ROMIGET --- EV_LC_ROM_MON_RESET
           
      5. ラインカードの ROM によってレポートが生成され、ファブリック ダウンローダの実行を待ちます。

        FABIWAIT --- EV_LC_ROM_IMAGES_REPORT
           
    3. ファブリック ダウンローダ

      1. アクティブ RP により、ファブリック ダウンローダ(ラインカードのセカンダリ ブートストラップ プログラム)が、MBUS を経由してシリアル方式で各ラインカードへダウンロードされます。

      2. ラインカードではファブリック ダウンローダの受信を開始します。

        FABLDNLD ---
           EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_STARTABLE
           
      3. ラインカードでのファブリック ダウンローダの受信がおわり、ラインカードの DRAM メモリにファブリック ダウンローダがロードされます。

        FABLSTRT ---
           EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_SUCCESS
           
      4. ラインカードが起動し、ファブリック ダウンローダを実行します。ファブリック ダウンローダによってラインカードのハードウェア コンポーネントのいくつかが初期化され、スイッチ ファブリックを経由して Cisco IOS ソフトウェアのイメージがダウンロードできるようになります。

        FABLRUN ---
           EV_FAB_DOWNLOADER_LAUNCH_SUCCESS
           
      5. upgrade fabric-downloader slot <x> コマンドを使用すると、ラインカードのファブリック ダウンローダをアップグレードし、これをフラッシュ カード内にプログラムすることができます。

  7. ラインカードが Cisco IOS ソフトウェアをダウンロード

    1. ファブリック経由で RP から Cisco IOS ソフトウェア イメージを受信する間、ラインカードは待機状態になります。

      IOS DNLD --- EV_IOS_DOWNLOAD_WAIT_DL_CONFIRM.
         
    2. ラインカードによって、Cisco IOS ソフトウェア イメージのチェック アウトのチェックサムが確認されます。

      IOS STRT --- EV_IOS_DOWNLOAD_SUCCESS
         
    3. RP からラインカードに対して起動要求が送られます。ラインカードからは、起動に成功したことを示すレポートが RP に返されます。

      IOS UP --- EV_IOS_REPORT
    4. ラインカードによって DRAM 上に必要な分のバッファが分配され、Cisco IOS ソフトウェア イメージが実行されます。

      IOS RUN --- EV_BUFF_CARVE_SUCCESS
         
  8. Cisco Express Forwarding(CEF)の同期とルーティング処理のコンバージ

    1. ラインカード上の CEF が RP と同期します。これは、show cef linecard コマンドで確認できます。

      Router#show cef linecard
         
          Slot      MsgSent    XDRSent Window   LowQ   MedQ HighQ Flags
         
          2             886       1769   2495      0      0     0  up
         
          4             878       1764   2495      0      0     0  up
         
          5             882       1768   2495      0      0     0  up
         
          6             874       1759   2495      0      0     0  up
         
         
         
         VRF Default, version 1027, 37 routes
         
          Slot   Version    CEF-XDR   I/Fs State    Flags
         
          2         1018         40     12 Active   sync, table-up
         
          4         1018         40      9 Active   sync, table-up
         
          5         1018         40      9 Active   sync, table-up
         
          6         1018         40     10 Active   sync, table-up
         
         
    2. リンクが UP/UP の状態に移行します。

      Router#show ip interface brief
         
         Interface              IP-Address      OK? Method Status               Protocol
         
         POS2/0                 137.40.9.1     YES   NVRAM  up                    up
         
         POS2/1                 137.40.18.1    YES   NVRAM  up                    up
         
         POS2/2                 137.40.11.1    YES   NVRAM  up                    up
         
         POS2/3                 137.40.12.2    YES   NVRAM  up                    up
         
         GigabitEthernet4/0     137.40.199.2   YES   NVRAM  up                    up
         
         GigabitEthernet5/0     137.40.42.2    YES   NVRAM  up                    up
         
         ATM6/0                 unassigned     YES   NVRAM  administratively down down
         
         Loopback0              137.39.39.4    YES   NVRAM  up                    up
         
         Ethernet0              10.11.11.4     YES   NVRAM  up                    up
         
         
    3. Interior Gateway Protocol(IGP; 内部ゲートウェイ プロトコル)と Border Gateway Protocol(BGP; ボーダーゲートウェイ プロトコル)のピアが確立されます。

      1. RP によってルートがアドバタイズおよび受信されます。

      2. RP で routing information database(RIB)がアップデートされ、CEF テーブルが構築されます。

      3. show cef linecard の出力で示される同期されているすべてのラインカードに対し、RP から CEF テーブルが Interprocess Commications Protocol(IPC; プロセッサ間通信プロトコル)を使用してダウンロードされます。

      4. BGP がコンバージされます。

状態とイベント

前の項では、RP またはラインカードがブートする際に見られる通常の動作について説明しました。以降の項では、ラインカードのブート処理を検証する際に生じる可能性のある、その他の状態について説明します。

service upgrade all

ファブリック ダウンローダは常に起動される必要があるため、ラインカードは常に次の状態を経ることになります。

FABLRUN --- EV_FAB_DOWNLOADER_LAUNCH_SUCCESS
   

ファブリック ダウンローダを取得するには、2 つの方法があります。RP から毎回ダウンロードする方法と、フラッシュ内にプログラムする方法です。

service upgrade all が設定されていない場合、ファブリック ダウンローダはフラッシュ内にプログラムされておらず、ラインカードは起動時にファブリック ダウンローダを毎回ダウンロードする必要があります。このとき、ラインカードは次の状態を経ます。

ROMVGET  EV_AGENT_REPORT_POWERED
   
   ROMIGET  EV_LC_ROM_MON_RESET
   
   FABIWAIT EV_LC_ROM_IMAGES_REPORT
   
   FABLDNLD EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_STARTABLE
   
   FABLSTRT EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   FABLRUN  EV_FAB_DOWNLOADER_LAUNCH_SUCCESS
   
   IOS DNLD EV_IOS_DOWNLOAD_WAIT_DL_CONFIRM
   
   IOS STRT EV_IOS_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   IOS UP   EV_IOS_REPORT
   
   IOS RUN  EV_BUFF_CARVE_SUCCESS
   

また、ラインカードに対する show version の出力では、次の警告メッセージが表示されます。

WARNING: Old Fabric Downloader in slot 2
   
   Use "upgrade fabric-downloader" command to update the image
   
   

一方、service upgrade all が設定されていると、特定の Cisco IOS ソフトウェア イメージを初めてロードするとき、ラインカードはまず上記のようにファブリック ダウンローダをロードし、これをフラッシュ内にプログラムします。

NOT YET --- EV_FLASH_PROG_DONE
   IN  RSET --- EV_FLASH_PROG_DONE

ラインカードは、最初のロード時にのみ次の状態を経ます。

ROMVGET  EV_AGENT_REPORT_POWERED
   
   ROMIGET  EV_LC_ROM_MON_RESET
   
   FABIWAIT EV_LC_ROM_IMAGES_REPORT
   
   FABLDNLD EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_STARTABLE
   
   FABLSTRT EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   FABLRUN  EV_FAB_DOWNLOADER_LAUNCH_SUCCESS
   
   IOS DNLD EV_IOS_DOWNLOAD_WAIT_DL_CONFIRM
   
   IOS STRT EV_IOS_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   IOS UP   EV_IOS_REPORT
   
   IOS RUN  EV_BUFF_CARVE_SUCCESS
   
   NOT YET  EV_FLASH_PROG_DONE
   
   IN  RSET EV_FLASH_PROG_DONE
   
   ROMIGET  EV_LC_ROM_MON_RESET
   
   FABLSTRT EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   FABLRUN  EV_FAB_DOWNLOADER_LAUNCH_SUCCESS
   
   IOS DNLD EV_IOS_DOWNLOAD_WAIT_DL_CONFIRM
   
   IOS STRT EV_IOS_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   IOS UP   EV_IOS_REPORT
   
   IOS RUN  EV_BUFF_CARVE_SUCCESS

service upgrade all が設定されていて、この Cisco IOS ソフトウェア イメージによる最初のリロードの後のリロードである場合、ブート時には次のように表示されます。

ROMVGET  EV_AGENT_REPORT_POWERED
   
   ROMIGET  EV_LC_ROM_MON_RESET
   
   FABIWAIT EV_LC_ROM_IMAGES_REPORT
   
   FABLRUN  EV_FAB_DOWNLOADER_LAUNCH_SUCCESS
   
   IOS DNLD EV_IOS_DOWNLOAD_WAIT_DL_CONFIRM
   
   IOS STRT EV_IOS_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   IOS UP   EV_IOS_REPORT
   
   IOS RUN  EV_BUFF_CARVE_SUCCESS

service upgrade all による最初のロードでは起動に時間がかかりますが、以降のブートではファブリック ダウンローダのダウンロードに時間が取られなくなるという、明らかな利点があります。

Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)

ラインカードを取りはずすと、次のような状態になります。

NOT YET --- EV_ENVMON_CARD_REMOVED

また、ラインカードを挿入すると、次のような状態になります。

NEW INS --- EV_ENVMON_CARD_INSERTED

新しいラインカードが挿入されたことが認識された後、MBUS、それに続いて他のラインカードにも電源を入れる必要があります。

MBUSWAIT   EV_AGENT_REPORT_AGENT_IN_ROM
   MBUSWAIT   EV_AGENT_REPORT_AGENT_IN_ROM
   MBUSDNLD   EV_MBUS_AGENT_DOWNLOAD_STARTABLE
   MBUSDONE   EV_MBUS_AGENT_DOWNLOAD_SUCCESS
   PWR ON   EV_AGENT_REPORT_UNPOWERED

通常のブート処理の後、次のメッセージが続きます。

ROMIGET --- EV_LC_ROM_MON_RESET

hw-module slot <x> shutdown

hw-module slot <x> shutdown コマンドを設定すると、ラインカードが完全にリセットされ、ラインカードが停止状態(アドミニストレーティブ ダウン)になります。このコマンドを実行した後、ラインカードは IOS STRT の状態までブートし、ADMNDOWN の状態になります。このコマンドを設定すると、これらの状態の遷移がログによって示されます。

NOT YET  EV_ADMIN_SLOT_SHUT
   
   IN  RSET EV_ADMIN_SLOT_SHUT
   
   ROMVGET  EV_LC_ROM_TYPE_AFTER_RESET_TIMEOUT
   
   ROMIGET  EV_LC_ROM_MON_RESET
   
   FABLWAIT EV_LC_ROM_IMAGES_REPORT_WAIT_FAB
   
   FABLDNLD EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_STARTABLE
   
   FABLSTRT EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   FABLRUN  EV_FAB_DOWNLOADER_LAUNCH_SUCCESS
   
   IOS DNLD EV_IOS_DOWNLOAD_WAIT_DL_CONFIRM
   
   IOS STRT EV_IOS_DOWNLOAD_SUCCESS
   
   ADMNDOWN EV_IOS_REPORT

ラインカードは、hw-module slot <x> shutdown の状態が解消されるまで、上記の状態のままになります。ラインカードをアップ状態に戻すために no hw-module slot <x> shutdown コマンドを実行すると、ラインカードが元のように再度ブートし、次のイベントから開始されます。

NOT YET --- EV_ADMIN_NO_SLOT_SHUT
   IN  RSET --- EV_ADMIN_NO_SLOT_SHUT 

この後、次のメッセージの後、通常のブート処理が継続されます。

ROMIGET --- EV_LC_ROM_MON_RESET

microcode reload <x>

マイクロコードのリロードは、単にラインカードのブート処理を再起動するだけで、次のイベントから開始されます。

NOT YET --- EV_ADMIN_LC_RELOAD
   IN  RSET --- EV_ADMIN_LC_RELOAD

この後、次のメッセージが表示され、通常のブート処理が継続されます。

ROMIGET --- EV_LC_ROM_MON_RESET

トラブルシューティング

ラインカードの状態が「IOS RUN」以外の場合、あるいは、RP がアクティブなマスターまたはプライマリ、もしくはスレーブまたはセカンダリのいずれの状態でもない場合、問題が発生していてカードが正常にロードされていないことを意味しています。カードを交換する前に、次の手順に従って問題を修正することをお勧めします。

  • グローバル コンフィギュレーションの microcode reload <slot> コマンドを使用して、マイクロコードをリロードします。

  • hw-module slot <slot> reload コマンドを使用して、カードをリロードします。これにより、ラインカードがリセットされ、Maintenance Bus(MBUS; メンテナンス バス)とファブリック ダウンローダ ソフトウェア モジュールが再度ダウンロードされます。その後、ラインカードの Cisco IOS ソフトウェアが再度ダウンロードされます。

  • Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータのラインカード ファームウェアのアップグレード」で説明されている upgrade all slot コマンドを使用して、MBUS エージェント ROM、MBUS エージェント RAM、およびファブリック ダウンローダをアップグレードします。

  • ラインカードを手動でリセットします。これにより、MBUS またはスイッチング ファブリックとの接続不良による問題は解決します。

  • Software Advisor ツール(登録ユーザのみ)を使用して、現在の Cisco IOS ソフトウェア バージョンで新しいカードがサポートされているかどうかを確認します。ラインカードがサポートされている場合は、service upgrade all を設定し、copy run start コマンドで設定を保存して、ルータの電源をオフ/オンします。リロードが完全に行われていない場合でも、電源のオフ/オンによって解決します。

    現在使用中の Cisco IOS ソフトウェア バージョンで新しいカードがサポートされていない場合は、ラインカードに十分なルート メモリがあることを確認してから、Cisco IOS ソフトウェアのバージョンをアップグレードします。リリース 12.0(21)S の場合、特に Border Gateway Protocol(BGP; ボーダーゲートウェイ プロトコル)で多数のピアと多数のルートが設定されている場合は、256 MB のルート メモリが必要です。

    その他の情報については、次のリンクも参照できます。

GRP で次のようなエラー メッセージが表示される場合があります。

%GRP-3-UCODEFAIL: Download failed to slot 5

これは、ラインカードにダウンロードされたイメージが拒否されていることを示しています。microcode reload 設定コマンドを使用して、マイクロコードをリロードしてみることができます。エラー メッセージが引き続いて表示される場合は、「Cisco 12000 シリーズ インターネット ルータのラインカード ファームウェアのアップグレード」で説明されている upgrade all slot コマンドを使用して、MBUS エージェント ROM、MBUS エージェント RAM、およびファブリック ダウンローダをアップグレードしてみてください。

トラブルシューティングのためのコマンド

show version

Router#show version
   Cisco Internetwork Operating System Software
   IOS (tm) GS Software (GSR-P-M), Version 12.0(22)S, EARLY DEPLOYMENT RELEASE SOFTWARE (fc2)

RP にロードされている Cisco IOS ソフトウェア イメージは 12.0(22)S です。Cisco IOS ソフトウェア イメージは、boot system <source> コマンドで指定された場所からコピーされ、圧縮解除されて RP の DRAM にロードされます。

注:boot system <source> コマンドを、イメージ名を指定しないで実行すると、RP は最初のファイルをそのスロットまたはディスクにロードしようとします。したがって、最初のイメージが有効な Cisco IOS ソフトウェア イメージであるようにしてください 

ATA ディスクを使用している場合は、「Cisco IOS ソフトウェア リリース 12.0(22)S へのアップグレード時に Cisco 12000 ルータが ATA ディスクからの起動に失敗」を参照してください。

TAC Support: http://www.cisco.com/tac
   Copyright (c) 1986-2002 by cisco Systems, Inc.
   Compiled Sat 20-Jul-02 04:40 by nmasa
   Image text-base: 0x50010968, data-base: 0x5207A000
   
   ROM: System Bootstrap, Version 11.2(20010625:183716) [bfr_112 181], DEVELOPMENT SOFTWARE

Bootstrap Version 181:RP で実行されるブートストラップ(ROM モニタまたは ROMMON)のバージョン。このブートストラップ イメージは、デフォルトで ROM から直接実行されます。あるいは、boot bootstrap <source> コマンドを使用してソースを指定することができます。RP に 512MB の DRAM がある場合は、次の手順を実行できます。

使用している Gigabit Route Processor(GRP; ギガビット ルート プロセッサ)のタイプと現在の ROMMON のバージョンが分かれば、次の異なる可能性を考慮することができます。

  • GRP - 512 MB のオプションをサポートしていません。このカードは GRP-B に交換する必要があります。

  • ROMMON バージョン 180 搭載 GRP-B - まず Cisco IOS ソフトウェア リリースを 12.0(19)S 以降にアップグレードし、次に upgrade rom slot X コマンドを使用して ROMMON バージョンを手動でアップグレードします。ここで X は GRP があるスロットの番号です。これらの作業が完了したら、「ルート プロセッサのルート メモリの交換とアップグレード - 電気装置の取り扱い」で説明されている手順に従って、メモリを物理的にアップグレードします。

  • GRP-B、ROMMON バージョン 181 以降 - 12.0(19)S 以降の Cisco IOS ソフトウェア リリースが実行されていることを確認する必要があります。その後、「ルート プロセッサのルート メモリの交換とアップグレード - 電気装置の取り扱い」で説明されている手順に従って、メモリを物理的にアップグレードします。

BOOTLDR: GS Software (GSR-BOOT-M), Version 12.0(8)S, EARLY
   DEPLOYMENT MAINTENANCE INTERIM SOFTWARE

Bootloader バージョン 12.0(8)S - RP で実行されているブートローダーのバージョン。このソースは、<source> コマンドで指定できます。ブートローダーはネットブート(Cisco IOS ソフトウェア イメージを TFTP のソースからブート)を行う場合に必要です。このブートローダーは最新のバージョンにアップグレードする必要があります。

Router uptime is 1 hour, 18 minutes

この uptime は、最後にリロードしてからの継続時間です。

System returned to ROM by reload at 16:02:27 UTC Mon Aug 19 2002
   System image file is "slot0:gsr-p-mz.120-22.S"

これは、Cisco IOS ソフトウェア イメージのソースを示しています。この場合、イメージは slot0: に保存されています。

cisco 12410/GRP (R5000) processor (revision 0x01) with 524288K bytes of memory.
   R5000 CPU at 200Mhz, Implementation 35, Rev 2.1, 512KB L2 Cache
   Last reset from power-on
   
   1 Route Processor Card
   2 Clock Scheduler Cards
   5 Switch Fabric Cards
   1 Single-port OC12c ATM controller (1 ATM).
   1 four-port OC48 POS controller (4 POS).
   2 Single Port Gigabit Ethernet/IEEE 802.3z controllers (2 GigabitEthernet).
   1 Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
   2 GigabitEthernet/IEEE 802.3 interface(s)
   1 ATM network interface(s)
   4 Packet over SONET network interface(s)
   507K bytes of non-volatile configuration memory.
   
   16384K bytes of Flash PCMCIA card at slot 0 (Sector size 128K).
   8192K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
   Configuration register is 0x2002

show led

Router#show led
   SLOT 2  : RUN IOS 

ラインカードが装着されているスロットから、これらの出力のうち、いずれかが表示されます(詳細は後述)。この場合、スロット 2 に装着されているラインカードはブートしており、RUN IOS 状態であることが示されています。

SLOT 4  : RUN IOS
   SLOT 5  : RUN IOS
   SLOT 6  : RUN IOS
   SLOT 9  : RP ACTV

RP を装着しているスロットは、RP がアクティブかスタンバイかに従って、RP ACTV または RP STBY のいずれかを表示します。この場合、スロット 9 に装着されている RP が完全にブートしており、アクティブ RP であることを示しています。

show diags <x>

Router#show diags 2
   
   
   SLOT 2  (RP/LC 2 ): 4 Port Packet Over SONET OC-48c/STM-16 Single Mode/SR SC connector
   
     MAIN: type 67, 800-5517-03 rev A0
   
           Deviation:  D026529
   
           HW config: 0x04   SW key: 00-00-00
   
     PCA:  73-4203-04 rev B0 ver 3
   
           Design Release 2.0 S/N CAB0543L3FH
   
     MBUS: Embedded Agent
   
           Test hist: 0x00   RMA#: 00-00-00    RMA hist: 0x00
   
     DIAG: Test count: 0x00000000   Test results: 0x00000000
   
     FRU:  Line card/Module: 4OC48/POS-SR-SC=
   
           Route Memory: MEM-LC4-256=
   
           Packet Memory: MEM-LC4-PKT-512=
   
     L3 Engine: 4 - Backbone OC192/QOC48 (10 Gbps)
   
     MBUS Agent Software version 01.50 (RAM) (ROM version is 02.10)
   
   

MBUS Agent software version:MBUS エージェントが RAM(あるべき場所)から実行されている場合、RAM 情報が表示されます。

ROM Monitor version 01.04
   
     Fabric Downloader version used 05.00 (ROM version is 04.01)
   
     Primary clock is CSC 1 Board is analyzed
   
     Board State is Line Card Enabled (IOS  RUN )
   
     Insertion time: 00:00:12 (01:17:53 ago)
   
   

Insertion time:ラインカードに電源が投入されてからの経過時間。最初の時間である 00:00:12(HH:MM:SS)は、RP がリロードされた後にラインカードに電源が投入された時間です。2 番目の時間 01:17:53(HH:MM:SS)は、ラインカードに電源が投入されてからの経過時間を示しています。この最初の時間と 2 番目の時間の合計が、show version で出力される uptime に等しくなります。

DRAM size: 268435456 bytes
   
     FrFab SDRAM size: 268435456 bytes
   
     ToFab SDRAM size: 268435456 bytes
   
     0 crashes since restart
   
   

show monitor event-trace slot-state <x>

もう 1 つのコマンドである show gsr slot <x> でも同じ出力が得られ、より覚えやすくなっています。

Router#show gsr slot 0
   SLOT STATE TRACE TABLE -- Slot 0  (Current Time is 4116199.392)
   

Current time:4116199.392 秒は、RP に電源が投入されてからの経過時間です。

+-----------------------------------------------------------------------
   |  Timestamp    Pid State    Event                                 Flags
   +-----------------------------------------------------------------------
            3.296   2  IOS STRT EV_RP_MBUS_DISCOVERY_SUCCESS
           22.536   2  IOS UP   EV_RP_LOCAL_AGENT_REPORT
           33.184  46  IOS UP   EV_RP_LOCAL_FAB_READY                 an
   

ラインカードに対する出力も同じです。

Router#show gsr slot 2
   
   SLOT STATE TRACE TABLE -- Slot 2  (Current Time is 4776.108)

Current time:4776.108 秒は、ラインカード に電源が投入されてからの経過時間です。

+-----------------------------------------------------------------------
   
   |  Timestamp    Pid State    Event                                 Flags
   
   +-----------------------------------------------------------------------
   
         12.756   3  ROMVGET EV_AGENT_REPORT_POWERED
   
         15.056  10  ROMIGET EV_LC_ROM_MON_RESET                      an
   
         15.448  10  FABIWAIT EV_LC_ROM_IMAGES_REPORT                 an
   
         34.048  48  FABLDNLD EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_STARTABLE    an
   
         50.740  10  FABLSTRT EV_FAB_DOWNLOADER_DOWNLOAD_SUCCESS      an
   
         54.936  10  FABLRUN EV_FAB_DOWNLOADER_LAUNCH_SUCCESS         an
   
         77.580  77  IOS DNLD EV_IOS_DOWNLOAD_WAIT_DL_CONFIRM         an
   
         77.636  10  IOS STRT EV_IOS_DOWNLOAD_SUCCESS                 an
   
         92.148  10  IOS UP  EV_IOS_REPORT                            an
   
         93.168 288  IOS RUN  EV_BUFF_CARVE_SUCCESS                   an

show monitor event-trace slot-state <x> のその他の出力は、ラインカードが経た各状態について説明するものです。


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