オプティカル : 同期デジタル階層(SDH)

光ファイバ接続の検査とクリーニングの手順

2004 年 8 月 12 日 - ライター翻訳版
その他のバージョン: PDFpdf | 機械翻訳版 (2013 年 8 月 21 日) | 英語版 (2006 年 9 月 26 日) | フィードバック

目次

概要
検査とクリーニングの重要性
一般的な注意と警告
      注意
      警告
ベスト プラクティス
検査とクリーニングの一般的な手順
      クリーニングの一般的な手順
コネクタの検査テクニック
      ツール
ピグテールとパッチコードのクリーニング テクニック
      ドライ クリーニングのテクニック: カートリッジ型とポケット型のクリーナ
      ツール
      ドライ クリーニングのテクニック: リントフリー(糸くずの出ない)布
      ツール
      ドライ クリーニング: リントフリー(糸くずの出ない)綿棒
      ツール
      ウェット クリーニングのテクニック: リントフリー(糸くずの出ない)布
      ツール
バルクヘッドとレセプタクルのクリーニング テクニック
      ドライ クリーニング: リントフリー(糸くずの出ない)綿棒
      ツール
      ウェット クリーニング: リントフリー(糸くずの出ない)綿棒
      ツール
ベンダー固有のクリーニング テクニック
      3M OGI のバルクヘッド クリーニング テクニック(ドライとウェット)
      ツール
付録 A:コネクタ タイプごとの検査とクリーニングの相互参照チャート
付録 B:汚染状態のサンプル イメージ
付録 C:コネクタの定義と説明
付録 D:コネクタとアクセサリのサンプル
関連するシスコ サポート コミュニティ ディスカッション
関連情報

概要

ファイバ コネクタは、接続する前にすべて検査してクリーニングしておくことが重要です。 このドキュメントでは、光ファイバ接続の検査とクリーニングの手順を説明します。

このドキュメントでは、光ファイバ接続で使用する、光ファイバ ケーブル、バルクヘッド、およびアダプタのための基本的な検査テクニックとクリーニング方法の手順を説明します。

注:このドキュメントは、保守担当者、サービス技術者およびハードウェア設置者が使用するためのものです。

検査とクリーニングの重要性

光ファイバ機器を使用して高品質な接続を実現するためには、汚れのない光ファイバ コンポーネントを使用する必要があります。 光ファイバ機器のクリーニングは、光ファイバ システムを保守する上で、最も基本的で重要な手順の 1 つです。

ファイバ接続に何らかの汚れがあると、コンポーネントの障害やシステム全体の障害を引き起こす可能性があります。 光接続では、微細な塵の粒子でさえ、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。 粒子がコアの一部分または全体をブロックすると、強い背面反射が発生して、レーザー システムが不安定になる場合があります。 2 つのファイバの表面の間に塵の粒子が入り込むと、ガラスの表面に傷が付く場合があります。 クラッドや端面の端に粒子があるだけでも、ファイバのコアとコアの間に空気のギャップやずれが生じて、光信号が大幅に劣化する場合があります。

  • 1 マイクロメータの塵の粒子がシングルモードのコア上にあると、光が最大 1 % ブロックされる場合があります(0.05dB の損失)。

  • 9 マイクロメータの微小な汚れは、小さすぎてマイクロスコープなしでは見えませんが、そのような汚れでも、ファイバ コアが完全にブロックされる可能性があります。 これらの汚染物は、塵の粒子よりも取り除くのが難しい可能性があります。

人間の毛髪の直径は 50 〜 75 マイクロメータなので、比較すれば 8 倍も大きいことになります。 ですから、塵は見えない場合があるとはいえ、空中には存在するので、コネクタに付着する可能性があります。 塵に加えて、他の種類の汚染物も端面から除去する必要があります。 たとえば、次のような物質があります。

  • 油分(多くの場合、人間の手が原因)

  • 薄膜残留物(空中の蒸気から凝結)

  • パウダー コーティング(水または他の溶剤が蒸発した後に残る物質)

これらの汚染物は塵の粒子よりも取り除くのが難しい場合がありますが、除去しなければ機器が損傷する可能性もあります。

caution 注意:現在通信システムで使用されている高出力のレーザーでは、レーザーの照射中に汚染物がコアをブロックすると、その汚染物がファイバの端面に焼き込まれる場合があります。 このような焼き込みが発生すると、光ファイバの表面が損傷して、クリーニングでは対処できなくなる場合があります。

ファイバ コンポーネントのクリーニング時には、常に注意深く手順に従ってください。 目標は、塵や汚染物を完全に除去して、光ファイバ接続のための汚染のない環境を実現することです。 検査、クリーニング、再検査は、光ファイバを接続する前には必ず実施する必要がある重要な手順であることを覚えておいてください。

一般的な注意と警告

光ファイバ接続のための検査とクリーニングを実施する前には、次の注意と警告を確認してください。

注意

  • ファイバ コネクタ、光コンポーネント、またはバルクヘッドを検査する前には、常にすべてのレーザー発生源をオフにしてください。

  • ケーブルの両端が接続されていないこと、またはカードまたはプラグイン可能なレシーバがシャーシから外されていることを常に確認してください。

  • 作業場所で着用が求められている場合には、適切な保護メガネを常に着用してください。 使用するレーザー保護メガネが、国や地方自治体の安全基準を満たしたもので、設置環境で使用されているレーザーに適合したものであることを確認してください。

  • クリーニングの前には、必ずコネクタやアダプタを検査してください。

  • 接続の前には、必ずコネクタの検査とクリーニングを行ってください。

  • ファイバの差し込みまたは引き抜きを行う場合は、必ずコネクタ ハウジングで行ってください。

  • 引き抜いたファイバ コネクタには、いつも保護キャップを装着しておいてください。

  • 使用しない保護キャップは、いつも密閉容器に保存して、塵がファイバに移ることのないようにしてください。 この容器は、簡単に使えるように、コネクタのそばに置いてください。

  • 使用済みの工業用ティッシュや綿棒は、いつも適切に処分してください。

警告

  • 残留物が端面に確実に残らないような方法以外では、アルコールの使用またはウェット クリーニングは絶対に行わないでください。 機器が損傷する可能性があります。

  • システムのレーザーがオンのときには、ファイバを絶対にのぞき込まないでください。

  • バルクヘッドまたはレセプタクル デバイスを検査する方法がない場合には、絶対にクリーニングしないでください。

  • 正しくアースを取ってない状態では、絶対に製品に触れないでください。

  • ファイバ コネクタの検査には、フィルタの付いていない手持ち式のルーペや集光型の光学機器を絶対に使用しないでください。

  • システムのレーザーがオンのときには、ファイバをファイバスコープに絶対接続しないでください。

  • ファイバ コネクタの端面には、絶対に触れないでください。

  • ファイバ ケーブルは、絶対にねじったり無理に引っ張ったりしないでください。

  • 工業用ティッシュ、綿棒、またはクリーニング カセット リールは、絶対に再使用しないでください。

  • 工業用ティッシュ、綿棒、またはクリーニング用の布の未使用の部分には絶対に触れないでください。

  • 工業用ティッシュや綿棒のアルコールを染み込ませた部分には、絶対に触れないでください。

  • アルコール容器の注ぎ口には絶対に触れないでください。

  • 火気または火花のあるところでは、絶対にアルコールを使用しないでください。アルコールは非常に可燃性の高い物質です。

ベスト プラクティス

  • すべてのクリーニング ツールは、密閉容器に保存する必要があります(端面の保護キャップは、別の容器に保存してください)。 容器の中は非常に清潔に保ち、ファイバの接続中には、容器内のものが汚染しないように蓋をしっかりと閉めておく必要があります。

  • クラッドとファイバ コアに残留物が付着する可能性があるので、クリーニング用のアルコールがクリーニング後にフェルールからゆっくりと蒸発することがないようにしてください。 このような残留物のクリーニングは、もう一度ウェット クリーニングをしないと除去するのが非常に困難で、通常は、元の汚染物を取り除くよりもさらに難しくなります。 液体アルコールが小さな裂け目や空洞に残っていて、再び表面に出てくる場合もあります。

検査とクリーニングの一般的な手順

次のセクションでは、コネクタのクリーニング手順を説明します。 検査とクリーニングの具体的なテクニックの詳細については、別のセクションでさらに説明します。

クリーニングの一般的な手順

次の手順を実行します。

  1. ファイバ コネクタ、コンポーネント、またはバルクヘッドをファイバスコープを使用して検査します。

  2. コネクタが汚れている場合は、ドライ クリーニングのテクニックを使用してクリーニングします。

  3. コネクタを検査します。

  4. コネクタがまだ汚れている場合は、ドライ クリーニングのテクニックを繰り返します。

  5. コネクタを検査します。

  6. コネクタがまだ汚れている場合は、ウェット クリーニングのテクニックを使用してクリーニングしますが、その直後にドライ クリーニングも行って、端面に残留物が残らないようにします。

    注:バルクヘッドとレセプタクルには、ウェット クリーニングを行わないことをお勧めします。 機器が損傷する可能性があります。

  7. コネクタを再び検査します。

  8. 汚染物をまだ取り除けない場合は、端面が汚れのない状態になるまで、クリーニング手順を繰り返します。

図 1 は、コネクタのクリーニング手順のフローを示しています。

図 1

117094.gif

注:残留物が端面に確実に残らないような方法以外では、アルコールの使用またはウェット クリーニングは絶対に行わないでください。 機器が損傷する可能性があります。

コネクタの検査テクニック

この検査テクニックでは、ファイバスコープを使用して端面を検査します。

ファイバススコープとは、光ファイバ コンポーネントの検査に使用するためにカスタマイズされたマイクロスコープです。 使用するファイバスコープには、少なくとも 200 倍の総合倍率が必要です。 さまざまなコネクタ タイプ(1.25 mm、2.5 mm、または APC などのコネクタ)の端面を正しく検査するためには、ほとんどの場合、固有のアダプタが必要です。

ツール

  • エンドキャップ用の清潔な密閉容器。

  • ファイバスコープ

  • バルクヘッド プローブ

図 2 は、さまざまな種類のファイバスコープを示しています。

図 2

117067.gif

バルクヘッド プローブは、ハンドヘルド型のファイバスコープで、バルクヘッド、バックプレーン、またはレセプタクル ポート内のコネクタを検査するために使用されます。 バルクヘッド プローブは、少なくとも 200 倍の総合倍率でビデオ モニタに表示できる必要があります。 ハンドヘルド型のポータブル モニタも使用できます。 さまざまなコネクタ タイプの端面を正しく検査するためには、ほとんどの場合、固有のアダプタが必要です。

図 3 は、プローブが付いたハンドヘルド型のファイバスコープと 1.25 mm コネクタ用のアダプタ ティップを示しています。

図 3

117070.gif

図 4 は、2 種類のハンドヘルド型ファイバスコープを示しています。

図 4

117068.gif

caution 注意:この手順を始める前に、注意と警告を読んでください。

コネクタを検査するには、次の作業をします。

  1. 検査を始める前に、レーザーがオフになっていることを確認します。

    warning 警告:接続されていないファイバやコネクタから、不可視域のレーザーが放射されている場合があります。 ビームを見つめたり、光学機器を使用して直接見ることは避けてください。

  2. 保護キャップを外して、清潔な密閉容器にキャップを保存します。

  3. 検査対象のコネクタの様式を確認して、適切な検査用アダプタまたはプローブを機器に装着します。

  4. ファイバスコープのアダプタにファイバ コネクタを挿入して、端面のイメージがはっきり表示されるように、焦点リングを調節します。 図 5 は、シングルモード コネクタの汚れていない端面を示しています。

    図 5:

    117072.gif

  5. または、ハンドヘルド型のプローブのティップをバルクヘッド コネクタに差し込んで、焦点を調節します。

    図 6 は、バルクヘッド コネクタに差し込まれたハンドヘルド型のプローブを示しています。

    図 6

    95145.gif

  6. コネクタの端面に汚染物がないことを、ビデオ モニタ上で確認します。

    ヒント:さまざまな汚染タイプの例については、付録 B の「汚染状態のサンプル イメージ」に示されている例を参照してください。

  7. 必要に応じて、端面のクリーニングを行って再検査します。 次の中から適切なセクションを参照してください。

  8. 再汚染のリスクを減らすために、汚染のないコネクタは、速やかに汚染のない相手のコネクタに差し込んでください。

ピグテールとパッチコードのクリーニング テクニック

次のセクションでは、ピグテールとパッチコードのクリーニング テクニックを説明します。

注:効果が 100 % 保証されたクリーニング方法はありませんので、クリーニング手順には必ず検査を含める必要があります。 不適切なクリーニングを行うと、機器が損傷する可能性があります。

ドライ クリーニングのテクニック: カートリッジ型とポケット型のクリーナ

このセクションでは、カートリッジ型とポケット型のクリーナを使用した、ドライ クリーニングのテクニックを説明します。

ツール

  • カートリッジ型のクリーニング ツール: OPTIPOP と CLETOP

  • ポケット型のクリーニング ツール: CARDCLEANER

図 7

117073.gif

caution 注意:この手順を始める前に、注意と警告を読んでください。

  1. 検査を始める前に、レーザーがオフになっていることを確認します。

    warning 警告:接続されていないファイバやコネクタから、不可視域のレーザーが放射されている場合があります。 ビームを見つめたり、光学機器を使用して直接見ることは避けてください。

  2. 保護用のエンドキャップを外して、小型の密閉容器に保存します。

  3. コネクタをファイバスコープで検査します。 「コネクタの検査テクニック」のセクションを参照してください。

  4. コネクタが汚れている場合は、カートリッジ型またはポケット型のクリーナを使用してクリーニングします。

    • カートリッジ型のクリーナの場合は、親指レバーを押し下げたままにすると、シャッタが後ろにスライドして、新しいクリーニング エリアが出てきます。次に、手順 5 に進みます。

    • ポケット型クリーナの場合は、1 つのクリーニング面の保護フィルムをはがします。次に、手順 5 に進みます。

    • 手動で先へ進めるタイプのクリーナの場合は、新しい部分がクリーニング ウィンドウに出てくるまで、装置の下部からクリーニング素材を引っ張ります。次に、手順 5 に進みます。

  5. ファイバのティップをクリーニング エリアに軽く当てたままにします。

    • APC 以外のシングルモード光ファイバコネクタの場合は、ファイバを 1/4 回転(90 °)させます。

    • APC コネクタの端面の場合は、クリーニング エリアを端面と同じ角度に保ちます。

  6. 露出しているクリーニング エリアの矢印の方向または上から下に、ファイバのティップを軽く引き下げます。

    caution 注意:ファイバを繊維にこすりつけたり、同じ面で複数回クリーニングしたりしないでください。 そのようにすると、コネクタを汚したり損傷したりする可能性があります。

    • ポケット型クリーナを使用する場合は、手順 8 に進みます。

    • シングルモード光ファイバのコネクタでタイプ A の CLETOP を使用する場合は、2 番目の汚染のないスロットでクリーニング手順(手順 5 と手順 6)を繰り返します。

  7. 親指レバーを放して、クリーニング ウィンドウを閉じます(カートリッジ型クリーナを使用している場合)。

  8. コネクタをファイバスコープで再び検査します。 「コネクタの検査テクニック」のセクションを参照してください。

  9. 必要に応じて、検査とクリーニングの手順を繰り返します。

    caution 注意:使用後は、使用済みのクリーニング素材(カードまたは素材カートリッジ)は廃棄してください。

ドライ クリーニングのテクニック: リントフリー(糸くずの出ない)布

このセクションでは、リントフリー布を使用した、ドライ クリーニングのテクニックを説明します。

ツール

  • リントフリー布(クリーン ルーム用の品質のものが望ましい)

図 8

95147.gif

caution 注意:この手順を始める前に、注意と警告を読んでください。

  1. 検査を始める前に、レーザーがオフになっていることを確認します。

    warning 警告:接続されていないファイバやコネクタから、不可視域のレーザーが放射されている場合があります。 ビームを見つめたり、光学機器を使用して直接見ることは避けてください。

  2. 保護用のエンドキャップを外して、小型の密閉容器に保存します。

  3. 布を四角く(4 層から 8 層くらいの厚さに)折りたたみます。図 8 を参照してください。

  4. コネクタをファイバスコープで検査します。 「コネクタの検査テクニック」のセクションを参照してください。

    コネクタが汚れている場合は、リントフリー布を使用してクリーニングします。

    caution 注意:折りたたむときには、クリーニングに使用する部分の布を、物の表面や手で汚さないように注意してください。

  5. 8 の字を描きながら、布の中心部でフェルールのティップを軽く拭きます。

    caution 注意:ファイバで布をこすらないでください。そのようにすると、傷が付いたり、さらに汚れたりする場合があります。

  6. 布の別の清潔な部分で、8 の字を描いて拭き取る作業を繰り返します。

  7. 布を適切に廃棄します。

  8. コネクタをファイバスコープで再び検査します。

  9. 必要に応じて、この手順を繰り返します。

ドライ クリーニング: リントフリー(糸くずの出ない)綿棒

このセクションでは、リントフリー綿棒を使用した、ドライ クリーニングのテクニックを説明します。

ツール

  • リントフリー綿棒(クリーン ルーム用の品質のものが望ましい)

図 9

117074.gif

caution 注意:この手順を始める前に、注意と警告を読んでください。

  1. 検査を始める前に、レーザーがオフになっていることを確認します。

    warning 警告:接続されていないファイバやコネクタから、不可視域のレーザーが放射されている場合があります。 ビームを見つめたり、光学機器を使用して直接見ることは避けてください。

  2. 保護用のエンドキャップを外して、小型の密閉容器に保存します。

  3. コネクタをファイバスコープで検査します。 「コネクタの検査テクニック」のセクションを参照してください。

  4. コネクタが汚れている場合は、リントフリー綿棒を使用してクリーニングします。

    図 10

    95146.gif

  5. 綿棒を軽く押し付けて回転させ、フェルールの表面をクリーニングします。

  6. 綿棒を適切に廃棄します。 綿棒は絶対に再使用しないでください。

  7. コネクタをファイバスコープで再び検査します。

  8. 必要に応じて、この手順を繰り返します。

ウェット クリーニングのテクニック: リントフリー(糸くずの出ない)布

ドライ クリーニングの手順を行っても、ファイバの端面から汚れを除去できない場合は、次にウェット クリーニングの方法を試します。

caution 注意:不適切なクリーニングを行うと、機器が損傷する可能性があります。 イソプロピル アルコールを使用するときには、コネクタやアダプタからアルコールが完全に除去されるように特に気をつけます。 液体アルコールが残留すると、端面上に浮遊している塵を運ぶ原因になります。 クリーニング後にアルコールがフェルールからゆっくりと蒸発すると、クラッドとファイバのコアに残留物が残る場合があります。 このような残留物のクリーニングは、もう一度ウェット クリーニングをしないと除去するのが非常に困難で、通常は、元の汚染物を取り除くよりもさらに難しくなります。 液体アルコールが小さな裂け目や空洞に残っていて、ファイバの接続中に再び表面に出てくる場合もあります。

ツール

  • 99 % の濃度のイソプロピル アルコール

  • リントフリー布

図 11

95147.gif

caution 注意:メスのマルチファイバ コネクタを扱う場合は、ガイド ピンの穴にアルコールが入らないようにしてください。 アルコールが接続中に出てきて、接続部分が汚染される場合があります。

caution 注意:E-2000 または F-3000 のコネクタの場合は、コネクタにアルコールが滞留してコネクタが再び汚染される可能性があるので、ウェット クリーニングは行わないでください。

caution 注意:この手順を始める前に、注意と警告を読んでください。

  1. 検査を始める前に、レーザーがオフになっていることを確認します。

    warning 警告:接続されていないファイバやコネクタから、不可視域のレーザーが放射されている場合があります。 ビームを見つめたり、光学機器を使用して直接見ることは避けてください。

  2. 保護用のエンドキャップを外して、小型の密閉容器に保存します。

  3. コネクタをファイバスコープで検査します。 「コネクタの検査テクニック」のセクションを参照してください。

  4. 布を四角く(4 層から 8 層くらいの厚さに)折りたたみます。図 11 を参照してください。

  5. 布の一部を 99 % の濃度のアルコール 1 滴で湿らせます。 布の一部は、必ず乾いたままにしておいてください。

  6. 8 の字を描きながら、アルコールで湿らせた布の部分でフェルールのティップを軽く拭きます。 その後すぐに、布の乾いた部分で 8 の字を描いて拭き取る作業を繰り返して、残留アルコールをすべて除去します。 (注意を参照してください)。

    caution 注意:ファイバで布をこすらないでください。そのようにすると、傷が付く場合があります。

  7. 布を適切に廃棄します。 布は絶対に再使用しないでください。

  8. コネクタをファイバスコープで再び検査します。

  9. 必要に応じて、この手順を繰り返します。

バルクヘッドとレセプタクルのクリーニング テクニック

「レセプタクル」とは、光ポートが搭載されたパッケージ型デバイスのことです。 多くのレセプタクル デバイスは、ファイバよりも汚染に強いレンズ ベースのシステムを使用していますが、正しくクリーニングしないと損傷する場合があります。 レセプタクル デバイスを検査中に端面のクラッドに焦点を合わせられない場合は、レンズ ベースのデバイスなので、クリーニングしようとしないでください。 端面のコアとクラッドのサンプル イメージは、図 14図 15 を参照してください。

経験を積んだ人でも、綿棒を使用してクリーニングをした場合には、必ずしもあまりいい結果が得られていないことがわかっています。 コアをブロックして信号に影響を与えるような汚染が見られるのでない限りは、光ポートはそのままにしておくことをお勧めします。 綿棒を挿入する過程で汚染物が端面上に押し出される場合があります。

caution 注意:バルクヘッドとレセプタクルには、ウェット クリーニングを行わないことをお勧めします。 機器が損傷する可能性があります。

レセプタクル側に汚染を広げないために、差し込む側のコネクタに汚れがないことを常に確認します。 擦り付けられた汚染物は、浮遊している塵よりもずっと除去が難しくなります。

まず検査をして、必要な場合にだけクリーニングすることを覚えておいてください。

ドライ クリーニング: リントフリー(糸くずの出ない)綿棒

このセクションでは、リントフリー綿棒を使用した、ドライ クリーニングのテクニックを説明します。

ツール

  • リントフリー綿棒

図 12

117074.gif

caution 注意:バルクヘッドまたはレセプタクルを後で検査する方法がない場合には、絶対にクリーニングしないでください。 実際には、クリーニングしたために、端面が以前より悪い状態になる場合があります。

caution 注意:この手順を始める前に、注意と警告を読んでください。

  1. 検査を始める前に、レーザーがオフになっていることを確認します。

    warning 警告:接続されていないファイバやコネクタから、不可視域のレーザーが放射されている場合があります。 ビームを見つめたり、光学機器を使用して直接見ることは避けてください。

  2. 保護用のエンドキャップを外して、小型の密閉容器に保存します。

  3. アダプタ内のファイバ コネクタまたはバルクヘッドをファイバスコープのプローブを使用して検査します。 「コネクタの検査テクニック」のセクションを参照してください。

  4. アダプタが汚れている場合は、コネクタのフェルールの大きさに従って、適切なリントフリー綿棒を選択します。

  5. アダプタ内のコネクタをファイバスコープのプローブを使用して再び検査します。

  6. 清潔なリントフリー綿棒をアダプタに挿入します。 図 13 を参照してください。

    図 13

    117725.gif

  7. 同じ方向に、綿棒を数回完全に回転させます。

  8. 綿棒を適切に廃棄します。 綿棒は絶対に再使用しないでください。

  9. 必要に応じて、このクリーニング手順を繰り返します。

ウェット クリーニング: リントフリー(糸くずの出ない)綿棒

caution 注意:不適切なクリーニングを行うと、機器が損傷する場合があります。 イソプロピル アルコールを使用するときには、コネクタやアダプタからアルコールが完全に除去されるように特に気をつけます。 液体アルコールが残留すると、端面上に浮遊している塵を運ぶ原因になります。 クリーニング後にアルコールがフェルールからゆっくりと蒸発すると、クラッドとファイバのコアに残留物が残る場合があります。 このような残留物のクリーニングは、もう一度ウェット クリーニングをしないと除去するのが非常に困難で、通常は、元の汚染物を取り除くよりもさらに難しくなります。 液体アルコールが小さな裂け目や空洞に残っていて、ファイバの接続中に再び表面に出てくる場合もあります。

caution 注意:メスのマルチファイバ コネクタを扱う場合は、ガイド ピンの穴にアルコールが入らないようにしてください。そうしないと、接続時にアルコールが出てきて、接続部分が汚染される可能性があります。

ツール

  • 99 % の濃度のイソプロピル アルコール

  • リントフリー綿棒

caution 注意:バルクヘッドまたはレセプタクルを後で検査する方法がない場合には、絶対にクリーニングしないでください。 アルコールの残留物は最も除去が難しい汚染物の 1 つなので、実際には、クリーニングしたために端面が以前より悪い状態になる場合があります。

  1. 検査を始める前に、レーザーがオフになっていることを確認します。

    warning 警告:接続されていないファイバやコネクタから、不可視域のレーザーが放射されている場合があります。 ビームを見つめたり、光学機器を使用して直接見ることは避けてください。

  2. 保護用のエンドキャップを外して、小型の密閉容器に保存します。

  3. コネクタをファイバスコープで検査します。 「コネクタの検査テクニック」のセクションを参照してください。

  4. ドライ クリーニングの手順を行っても、ファイバの端面から汚れを除去できない場合は、次に 99 % の濃度のアルコール 1 滴で、新しいリントフリー綿棒を軽く湿らせます。 綿棒を湿らせ過ぎないように注意してください。

    ヒント:クリーニングの直後に乾燥用に使用するので、乾いたリントフリー綿棒を用意しておいてください。 乾燥用の綿棒が汚染しないように注意してください。注意を参照してください

  5. 湿らせた綿棒を軽く押し付けて回転させ、フェルールの表面をクリーニングします。

  6. クリーニングの直後に、2 本目の(乾いた)綿棒を軽く押し付けて回転させ、フェルールの表面の残留アルコールを乾燥させます。

  7. 湿った綿棒と乾いた綿棒を適切に廃棄します。 綿棒は絶対に再使用しないでください。

  8. コネクタを再び検査します。

ベンダー固有のクリーニング テクニック

クリーニング テクニックの多くは独自のものであり、このドキュメントも広く配布されるので、部品とドキュメントの番号および適用方法だけを列挙します。 詳細は、サプライヤに直接問い合せてください。

3M OGI のバルクヘッド クリーニング テクニック(ドライとウェット)

連絡先は、「ツール」を参照してください。

ツール

3M OGI のバルクヘッド クリーニング キット(3M の部品番号 FCCS-1020)

詳細は、次の URL を参照してください。

http://www.3m.com leavingcisco.com

付録 A:コネクタ タイプごとの検査とクリーニングの相互参照チャート

117724.gif

付録 B:汚染状態のサンプル イメージ

次のイメージは、さまざまな汚染状態を示しています。

実例

説明

図 14: 汚れのないコネクタ

117263.gif

図 14 は、汚れのないシングルモードのセラミック端面を 200 倍の倍率で示しています。

注:コアが明るく表示されない場合もあります。

図 15: 許容範囲内の影はあるが、汚れのないマルチファイバ コネクタ

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図 15 は、汚れのないマルチモードの MT コネクタを示しています。 クラッドの端に沿って、許容範囲内の少量の影があることに注意してください。

注:200 倍の倍率で、複数のファイバが見えています。コアが明るく表示されない場合もあります。

図 16: 塵が付いたコネクタ

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図 16 は、塵の粒子が端面の表面全体に広がっていて、クリーニングが必要なコネクタを示しています。

図 17: 液体で汚染されたコネクタ

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図 17 は、クリーニングが必要な、液体で汚染されたコネクタを示しています。

図 18: 液体で汚染されたコネクタ

88154.gif

図 18 は、クリーニングが必要な、液体で汚染されたコネクタを示しています。

図 19: アルコールの残留物で汚染されたコネクタ

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図 19 は、クリーニングが必要な、アルコールの残留物があるコネクタを示しています。

図 20: 液体で汚染されたコネクタ

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図 20 は、クリーニングが必要な、液体の小さな飛沫で汚染されたコネクタを示しています。

図 21: 乾燥した残留物があるコネクタ

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図 21 は、クリーニングが必要な、乾燥した残留物があるコネクタを示しています。

図 22: 油性の残留物があるコネクタ

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図 22 は、クリーニングが必要な、油性の残留物があるコネクタを示しています。

図 23: 傷が付いたコネクタ

88146.gif

図 23 は、傷が付いたコネクタを示しています。 これらの傷は端面への損傷ではなく、クリーニングでは除去できません。

ただし、光ファイバのコアを横切っているように見える深い傷は、信号を損失させる可能性があります。

図 24: クラッドが欠けて過剰なエポキシがあるコネクタ

88148.gif

図 24 は、クラッドが損傷したコネクタを示しています。 クラッドの損傷は、クリーニングでは除去できません。

クラッドの周りの少量のエポキシは許容できますが、この例では、クラッドの周りにエポキシが過剰にあり、クリーニングでは除去できません。

このコネクタは、取り替える必要があります。

図 25: 損傷したコネクタ

88149.gif

図 25 は、面取りをしすぎた 1.25 mm のフェルールを示しています。

このコネクタは、取り替える必要があります。

付録 C:コネクタの定義と説明

コネクタの部品またはタイプ

説明

APC(Angled Physical Contact)

光ファイバの端面に 8 °の角度を付けた研磨様式。 通常、このタイプのコネクタは、コネクタ本体が緑になっているか、緑の断線保護ブーツが装着されているので識別できます。

バックプレーン コネクタ

PCA の背面からシャーシ内部の背面壁に接続する光ファイバ コネクタ。

バルクヘッド アダプタ

2 つの光ファイバ コネクタを接続できるようにするプラスチック製または金属製のハウジング 通常は、PCA の前面パネルかバックプレーンにあります。

コネクタ

トランスミッタ、レシーバ、または別のケーブルに接続するために、光ファイバ ケーブルの端にあるプラスチック製または金属製のハウジング。

クラッド

屈折率の低いガラスで作られた、光ファイバの端面の内側の領域。 この領域は、コアの外側の端から 125 ミクロンの直径の端の部分までを占めています。

コア

光の大部分を伝送して導く、光ファイバの端面の最も中心部にある領域。 コアの直径は、ファイバの種類によって異なりますが、9 ミクロン、50 ミクロン、62.5 ミクロンのいずれかです。

注:多くの場合、コアは明るく表示されないので、クラッドと区別できません。

E2000

シングルファイバの 2.5 mm の直径のフェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。 この特殊なコネクタには、金属性のフェルールが使用されており、バネ式の保護シャッタが付いています。 このコネクタは Diamond, Inc. が独占提供しています。図 29 を参照してください。

端面

光ファイバ コネクタの接続面。 ガラス製のコアとクラッドで構成されており、セラミック製、プラスチック製、または金属製のフェルールが周りを覆う構造になっています。 このエリア全体を損傷から常に保護しておくことが非常に重要です。

F3000

シングルファイバの 1.25 mm の直径のフェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。 この特殊なコネクタには、金属性のフェルールが使用されており、バネ式の保護シャッタが付いています。 このコネクタは Diamond, Inc. が独占提供していますが、すべての LC ポートに適合するわけではありません。

FC

シングルファイバの 2.5 mm の直径のフェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。 コネクタの接続部には、正しい相手だけに適合する、ネジ山が切られたバレルが採用されています。 図 28 を参照してください。

フェルール

ガラス製のクラッドとコアを保持して一直線に揃えるために正確に中ぐり加工が施された、光ファイバの端面の外側部分。 通常は、セラミックやプラスチックなどの絶縁性の素材で作られています。 シングルファイバとマルチファイバの両方のタイプがあります。

LC

シングルファイバ用の直径のフェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。 1.25 mm のコネクタ本体には特有のプラスチック製ラッチが採用されており、接続時には確実に連結されます。 図 26 を参照してください。

MPO(MTP とも呼ばれます)

マルチファイバ用のプラスチック製フェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。 図 31 を参照してください。

MU

シングルファイバ用の 1.25 mm の直径のフェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。 図 30 を参照してください。

マルチモード ファイバ

複数のモードの光の伝送または放射を行う光ファイバ。 通常、これらのファイバには、大きなコア(一般的には 50 ミクロンか 62.5 ミクロン)が採用されています。

OGI

マルチファイバ用のプラスチック製フェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。 このコネクタは 3M, Inc が独占提供しています。 図 32 を参照してください。

PC(Physical Contact)

凸形またはドーム型の端面の、光ファイバの研磨様式。

ピグテール デバイス

オスのコネクタに 1 本のファイバが付いた、パッケージ型の光コンポーネント。

レセプタクル デバイス

通常、前面パネルと同じ平面上にマウントされる、メスのポートが付いたパッケージ型の光コンポーネント。 デザインやベンダーによって異なりますが、これらのコンポーネントでは、ファイバか光学レンズを内部的に使用している場合があります。 SFP、XFP、GBIC、XenPAK、SFF はすべて、レセプタクル トランシーバ デバイスの例です。 図 33 を参照してください。

リボン コネクタ

マルチファイバ コネクタの別名。

SC

シングルファイバの 2.5 mm の直径のフェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。 図 27 を参照してください。

シングルモード光ファイバ

光を伝播するための空間モードを 1 つサポートする光ファイバ。 通常、これらのファイバには、9 ミクロンのコアが採用されています。

ST

シングルファイバの 2.5 mm の直径のフェルールを使用するタイプの光ファイバ コネクタ。

UPC(Ultra-polished Physical Contact)

凸形またはドーム型の端面の、光ファイバの研磨様式。 高度な研磨技術によって、パフォーマンスが改良されています。

付録 D:コネクタとアクセサリのサンプル

注:Angled Physical Contact(APC; 斜め球面研磨)コネクタには、通常、緑のコネクタまたはブーツが付いています。 青や他の色のコネクタは、平面または凸面の端面になっています。

図 26: LC タイプのコネクタとアクセサリ(1.25 mm フェルール)

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図 27: ST タイプのコネクタとアクセサリ(2.5 mm フェルール)

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図 28: FC タイプのコネクタとアクセサリ(2.5 mm フェルール)

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図 29: E2000 タイプのコネクタとアクセサリ(2.5 mm フェルール)

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図 30: MU タイプのコネクタとアクセサリ(1.25 mm フェルール)

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図 31: MTP/MPO タイプのコネクタ(マルチファイバ フェルール)

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図 32: OGI タイプのコネクタ(マルチファイバ)

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図 33: レセプタクル デバイス

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