Cisco Aironet 4 素子デュアルバンド全方向性アンテナ(AIR-ANT2451V-R)
アクセス ポイント格納ラックのプレキシガラス製扉へのアンテナの取り付け
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン
このドキュメントでは、最初に仕様の概要を説明してから、AIR-ANT2451V-R アンテナおよびその取り付け手順を説明します。このアンテナは、2.4GHz と 5GHz の周波数範囲で動作する 4 素子のデュアルバンド アンテナであり、屋内用に設計されています。
• 「技術仕様」
• 「システム要件」
このアンテナは、Cisco Aironet アクセス ポイントおよびブリッジで使用するように設計されていますが、RP-TNC コネクタを備えた任意の 2.4GHz または 5GHz Cisco Aironet 無線デバイスでも使用できます。このアンテナは、1.27 ~ 2.54cm(0.5 ~ 1 インチ)の厚さがあるつり下げ型天井タイルに取り付けることができます。また、アクセス ポイント格納ラックのプレキシガラス製扉にも取り付け可能です。
アンテナを取り付ける際は、次の安全上の注意事項に従ってください。
• 取り付け手順を慎重かつ詳細に計画してから作業を開始してください。
• 初めてアンテナを設置する場合は、自分自身と周囲の安全のため、専門家の指示を仰いでください。アンテナの取り付け場所に適した取り付け方法を購入元に問い合わせてください。
• 取り付け場所を選択する際は、安全性とパフォーマンスを考慮に入れてください。電力ケーブルと電話線は似ているので注意してください。安全のために、未確認のケーブルはすべて電力線であると想定してください。
• 取り付け場所の近くにあるケーブルについて不明な点がある場合は、最寄りの電力会社またはビル メンテナンス業者に問い合わせてください。
• アンテナを取り付ける際は、金属製のはしごを使用しないでください。ゴム底の靴をはき、ゴム手袋をはめて、長袖の服を着用してください。
アンテナでは無線信号が送受信されるため、RF の障害物や一般的な干渉源の影響を受けやすく、アンテナを接続しているデバイスのスループットが低下したり通信範囲が狭まったりする可能性があります。パフォーマンスを最大限に高めるには、次のガイドラインに従ってください。
• 伝搬特性を活かせるようにアンテナを取り付けます。そのためには、アンテナのカバレッジ エリアの中心または中心付近で、できる限り高い位置に水平に向けてアンテナを取り付けます。
• 空調ダクトなどの金属製の障害物、大きな天井トラス、ビルの上部構造物、および主要な電力ケーブル経路から離れた場所にアンテナを設置します。必要に応じて、剛性のコンジットを使用し、アンテナを低くして、これらの障害物から遠ざけます。
• 信号が十分なカバレッジを維持しながら通過できる壁の枚数は、ビルの建築材料の密度によって決まります。アンテナの取り付け場所を選択する前に、次のことを考慮してください。
– 紙やビニールの壁の場合は、信号の通過率はほとんど低下しません。
– 中空でないプレキャスト コンクリート壁の場合は、カバレッジを低下させることなく信号が通過できるのは 1 ~ 2 枚の壁に限られます。
– コンクリートや木質ブロック壁の場合は、信号が通過できるのは 3 ~ 4 枚の壁に限られます。
– ドライ壁や木製壁の場合は、信号が 5 ~ 6 枚の壁を通過できます。
– 厚みのある金属製の壁は信号を反射するため、信号の通過率が低くなります。
– 2.54 ~ 3.81cm(1 ~ 1.5 インチ)の間隔の金網は、高調波リフレクタとして機能し、2.4GHz 無線信号をブロックします。
• アンテナは電子レンジや 2GHz のコードレス電話から離れた場所に取り付けてください。これらの機器は、アンテナを接続するデバイスと同じ周波数範囲で動作するため、信号干渉を引き起こす可能性があります。
このアンテナは、放射素子の横に障害物がこないように取り付ける必要があります。一般に、アンテナと床の距離が遠いほど、パフォーマンスは向上します。可能であれば、アクセス ポイントから 30.5cm(12 インチ)以内にある天井パネルにアンテナを取り付けてください。そうすることで、アンテナ ケーブルをアクセス ポイントに直接接続できます。アンテナをアクセス ポイントから離れた場所に取り付ける必要がある場合は、その距離をできる限り近くしてください。
このアンテナは、1.27 ~ 2.54cm(0.5 ~ 1 インチ)の厚さがある天井タイルに取り付けることができます。
• つり下げ型の天井タイルに 2.54cm(1 インチ)の穴を開けることができるホール カッター
注 ホールソーを使用することをお勧めします(一般のホーム センターや金物店で購入できます)。
このアンテナは、付属の 2.54cm(1 インチ)のプラスチック ナットを使用してつり下げ型の天井タイルに取り付けます。詳細は、図 1 を参照してください。また、アクセス ポイント格納ラックのプレキシガラス製扉にも取り付け可能です。詳細は、図 2 を参照してください。
このアンテナは、45.7cm(18 インチ)の短いケーブルの先端で直角 RP-TNC プラグを使用して終端します。このアンテナが接続されるアクセス ポイントのコネクタは、RP-TNC ジャックです。
アンテナをつり下げ型の天井タイルに取り付ける手順は、次のとおりです。
手順 1 天井タイル上の、アンテナを取り付ける場所に、印を付けます。
手順 3 2.54cm(1 インチ)のホール カッターを使用して天井タイルに穴を開けます。
手順 4 アンテナ ケーブルを 1 本ずつ天井タイルの穴に通します。
手順 5 アンテナ ケーブルを 1 本ずつプラスチック ナットの穴に通します(図 1 を参照)。
注 アンテナを天井タイルに取り付ける際は、ゴム ガスケットを使用しないでください。天井タイルへの取り付けにガスケットは不要です。
手順 6 アンテナが天井タイル上に正しく配置されていることを確認してから、プラスチック ナットを手でしっかりと締めます。
手順 8 アンテナ ケーブルをアクセス ポイントに接続します。
注 5GHz アンテナ ケーブルを見分けるため、コネクタの付近に青い環状の印が付いています。これらのケーブルは、アクセス ポイントの 5GHz アンテナ端子に接続してください。
手順 1 格納ラックの扉の、プレキシガラスの部分で、アンテナの取り付け穴を開ける箇所に印を付けます。
注 取り付け穴は、格納ラック扉の、プレキシガラス部分の中央にアンテナが配置されるような位置にしてください。
手順 2 2.54cm(1 インチ)のホール カッターを使用して、注意しながら格納ラックの扉に穴を開けます。
手順 3 アンテナ ケーブルを 1 本ずつ格納ラックの扉の穴に通します。
手順 4 アンテナ ケーブルを 1 本ずつゴム ガスケットとプラスチック ナットの穴に通します(図 2 を参照)。
注 アンテナをプレキシガラス製の扉に取り付ける際は、ゴム ガスケットを必ず使用してください。ガスケットを使用することで、締めたナットが緩まなくなり、アンテナが扉にしっかりと固定されます。
手順 5 アンテナが扉に正しく配置されていることを確認してから、プラスチック ナットを手でしっかりと締めます。
手順 6 アンテナ ケーブルをアクセス ポイントに接続します。
注 5GHz アンテナ ケーブルを見分けるため、コネクタの付近に青い環状の印が付いています。これらのケーブルは、アクセス ポイントの 5GHz アンテナ端子に接続してください。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、マニュアルに関するフィードバックの提供、セキュリティ ガイドライン、および推奨エイリアスや一般的なシスコのマニュアルについては、次の URL で、毎月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
次の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。
http://www.cisco.com/en/US/support/index.html
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• セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
• Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
• TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する
Japan テクニカル サポート Web サイトでは、Technical Support Web サイト( http://www.cisco.com/techsupport )の、利用頻度の高い ドキュメントを日本語で提供しています。
Service Request ツールには、次の URL からアクセスできます。
http://www.cisco.com/techsupport/servicerequest
日本語版のService Request ツールは次のURLからアクセスできます。
http://www.cisco.com/jp/go/tac/sr/
シスコの製品、サービス、テクノロジー、ネットワーキング ソリューションに関する情報について、さまざまな資料をオンラインで入手できます。
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『Cisco Product Quick Reference Guide』はリファレンス ツールで、パートナーを通じて販売されている多くのシスコ製品に関する製品概要、主な機能、製品番号、および簡単な技術仕様が記載されています。『Cisco Product Quick Reference Guide』を発注するには、次の URL にアクセスしてください。
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『What's New in Cisco Product Documentation』は、シスコ製品の最新マニュアル リリースに関する情報を提供するオンライン資料です。毎月更新されるこの資料は、製品カテゴリ別にまとめられているため、目的の製品マニュアルを見つけることができます。
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