コール ピックアップ グループをハント パイロット DN に割り当てることができます。 この操作を行うと、コール ピックアップの動作に影響を与えます。 ユーザは、回線グループ メンバで呼び出し音が鳴っているコールをピックアップできます。 コール ピックアップ グループ通知が有効になっている場合、回線グループ メンバ内のコールのアラートは同じコール ピックアップ グループに関連付けられている各デバイスに通知されます。
Allow Calls to be picked up from Line Group Members サービス パラメータがこの動作を制御します。 このサービス パラメータが [False](デフォルト)に設定されているときに、回線グループ メンバがコール ピックアップ グループに含まれている場合、その回線グループ メンバ内のコールのアラートは、他のコール ピックアップ グループのメンバからピックアップできません。 これは、このサービス パラメータが追加される以前の
Cisco Unified Communications Manager リリースと同じ動作です。
Allow Calls to be picked up from Line Group Members サービス パラメータが [True] に設定されている場合、ハント パイロットでのコール ピックアップ グループ設定はすべて無視されます。 ハント リストでのコールのアラートは、ピックアップのためにハント パイロットのコール ピックアップ グループに通知されることもなく、また、これらのコールがピックアップされることもありません。 Allow Calls to be picked up from Line Group Members サービス パラメータが [False] に設定されている場合、回線グループ メンバでのコール ピックアップ グループ設定は無視されます。
次の図に、この設定の使用例を示します。
図 9. ハント リストでのコール ピックアップ機能の使用例 1
この図では、Allow Calls to be picked up from Line Group Members サービス パラメータが [True] に設定されている場合、電話機 3002 または電話機 3003 でのコールのアラートは、ハント パイロット(2000)がピックアップ グループ 1 に存在していてもピックアップできません。 このサービス パラメータが [False] に設定されている場合、3001、3002、3003、または 3004 でのコールのアラートはピックアップ グループ 1 に関連付けられたメンバからピックアップできます。
Allow Calls to be picked up from Line Group Members サービス パラメータが [True] に設定され、ハント パイロットと回線グループ メンバの両方がコール ピックアップ グループに含まれている場合、回線グループ メンバのコール ピックアップ グループにだけ、ピックアップ可能なコールが通知されます。 また、回線グループ メンバでのコールのアラートは、回線グループ メンバと同じコール ピックアップ グループに関連付けられた回線でピックアップできます。
図 10. ハント リストでのコール ピックアップ機能の使用例 2
この図では、Allow Calls to be picked up from Line Group Members サービス パラメータが [True] に設定されている場合、電話機 3001 または電話機 3002 でのコールのアラートはピックアップ グループ 1 に関連付けられたすべてのメンバ:3001、3002、および 4001 に通知されます。 サービス パラメータが [False] に設定されている場合、3001、3002、3003、または 3004 でのコールのアラートは 3003、3004、および 4002 に通知されます。
Allow Calls to be picked up from Line Group Members サービス パラメータが [True] に設定されている場合、回線グループ メンバでのコールのアラートが通知され、そのコールをピックアップできます。 ただし、メンバ間でコールが移動するたびに、ピックアップ通知タイマーがリセットされます。 この結果、回線グループ メンバ間でコールが移動すると、同じコールのピックアップ通知が(対応するピックアップ グループ メンバに対して)複数発生します。 この通知は、「新旧の」アラート回線グループ メンバが同じコール ピックアップ グループに属しているかどうかにかかわらず発生します。 コール ピックアップ通知には、発信者と回線グループ メンバの情報が含まれています。
Allow Calls to be picked up from Line Group Members サービス パラメータが [True] に設定されている場合、ある特定のコール ピックアップ グループでコールの呼び出し音が鳴っていた時間によって、最長コール呼び出し音が決まります。 コールが別のコール ピックアップ グループに属する別の回線グループ メンバに移動した場合、最長コール呼び出し音タイマーはリセットされます。 また、コールがどのコール ピックアップ グループにも属さない別の回線グループ メンバに移動した場合にも、最長コール呼び出し音タイマーはリセットされます。
Allow Calls to be picked up from Line Group Members が有効になっている場合、回線グループ メンバからピックアップされるコールでは、ブロードキャスト コール分配アルゴリズムがサポートされません。