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目次
この章は、次の内容で構成されています。
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバには、次のモデルがあります。
Cisco UCS C200 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C210 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C220 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C240 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C250 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C260 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C460 ラックマウント サーバ
(注) |
どの Cisco UCS C シリーズ ラック マウント サーバがこのファームウェア リリースでサポートされているかを判断するには、関連するリリース ノートを参照してください。 C シリーズのリリース ノートは次の URL で入手できます。http://www.cisco.com/en/US/products/ps10739/prod_release_notes_list.html |
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバには CIMC ファームウェアが付属しています。
CIMC は、マザーボードに組み込まれている独立した管理モジュールです。 専用の ARM ベースのプロセッサが(メイン サーバ CPU から独立して)CIMC ファームウェアを実行します。 システムには、現行バージョンの CIMC ファームウェアが付属しています。 CIMC ファームウェアは更新可能ですが、初期インストールは必要ありません。
Cisco UCS C シリーズ ラック サーバは、Windows、Linux、Oracle などのオペレーティング システムをサポートします。 サポートされているオペレーティング システムの詳細については、スタンドアロン C シリーズ サーバのハードウェアおよびソフトウェア相互運用性(http://www.cisco.com/en/US/products/ps10477/prod_technical_reference_list.html)を参照してください。 KVM コンソールおよび vMedia を使用してサーバに OS をインストールするために、CIMC を使用できます。
(注) |
使用可能な OS のインストール マニュアルには、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc の『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』からアクセスできます。 |
CIMC は、C シリーズ サーバ用の管理サービスです。 CIMC はサーバ内で動作します。
(注) |
CIMC 管理サービスは、サーバがスタンドアロン モードで動作している場合にのみ使用します。 C シリーズ サーバが UCS システムに統合されている場合は、UCS Manager を使用してそのサーバを管理する必要があります。 UCS Manager の使用方法については、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/b-series-doc の『Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap』に記載されている設定ガイドを参照してください。 |
Web ベースの GUI または SSH ベースの CLI を使用して、サーバにアクセスし、サーバを設定、管理、モニタできます。 ほとんどすべてのタスクは、これらのインターフェイスのいずれでも実行できます。また、一方のインターフェイスで実行されたタスクの結果は、もう一方のインターフェイスにも表示されます。 ただし、次の操作はできません。
CIMC を使用すると次のサーバ管理タスクを実行できます。
サーバの電源オン、電源オフ、電源の再投入、リセット、およびシャットダウン
ロケータ LED を切り替え
サーバのブート順を設定
サーバのプロパティとセンサーの表示
リモート プレゼンスの管理
ローカル ユーザ アカウントを作成して管理し、Active Directory によるリモート ユーザの認証をイネーブルにする
NIC プロパティ、IPv4、VLAN、ネットワーク セキュリティなど、ネットワーク関連の設定
HTTP、SSH、IPMI Over LAN などの通信サービスの設定
証明書の管理
プラットフォーム イベント フィルタの設定
CIMC ファームウェアの更新
障害、アラーム、およびサーバのステータスをモニタリング
CIMC はサーバのプロビジョニングを行うため、サーバのオペレーティング システムの下に存在します。 したがって、サーバでオペレーティング システムやアプリケーションのプロビジョニングや管理を行うために CIMC を使用することはできません。 たとえば、次の操作を実行することはできません。
CIMC CLI は、Cisco UCS C シリーズ サーバのコマンドライン管理インターフェイスです。 SSH または Telnet を使用し、ネットワークを介して CIMC CLI を起動し、サーバを管理できます。 デフォルトでは、Telnet アクセスはディセーブルになります。
CLI のユーザ ロールは、admin、user(制御は可能、設定は不可)、および read-only のいずれかになります。
(注) |
admin パスワードが失われたために回復する必要がある場合には、ご使用のプラットフォームの Cisco UCS C シリーズ サーバ インストールおよびサービス ガイドを参照してください。 |
CLI のコマンド モードは階層構造になっており、EXEC モードがこの階層の最高レベルとなります。 高いレベルのモードは、低いレベルのモードに分岐します。 scope コマンドを使用すると、高いレベルのモードから 1 つ低いレベルのモードに移動し、exit コマンドを使用すると、モード階層内の 1 つ高いレベルに移動します。 top コマンドを実行すると、EXEC モードに戻ります。
(注) |
ほとんどのコマンド モードは、管理対象オブジェクトに関連付けられています。 scope コマンドを実行すると、管理対象オブジェクトは作成されず、管理対象オブジェクトがすでに存在するモードにアクセスできるだけです。 |
各モードには、そのモードで入力できるコマンドのセットが含まれています。 各モードで使用できるほとんどのコマンドは、関連付けられた管理対象オブジェクトに関係しています。 割り当てられているロールによっては、あるモードで使用できるコマンドのサブセットにしかアクセスできない場合があります。アクセスできないコマンドは非表示になります。
各モードの CLI プロンプトには、モード階層における現在のモードまでのフルパスが表示されます。 これにより、コマンド モード階層での現在位置がわかりやすくなります。また、階層内を移動する必要がある場合には、非常に便利な機能です。
次の表に、最初の 4 レベルのコマンド モード、各モードへのアクセスに使用するコマンド、および各モードに関連付けられている CLI プロンプトを示します。
モード名 | アクセスするコマンド | モード プロンプト |
---|---|---|
EXEC |
任意のモードから top コマンド |
# |
bios |
EXEC モードから scope bios コマンド |
/bios # |
advanced |
BIOS モードから scope advanced コマンド |
/bios/advanced # |
main |
BIOS モードから scope main コマンド |
/bios/main # |
server-management |
BIOS モードから scope server-management コマンド |
/bios/server-management # |
certificate |
EXEC モードから scope certificate コマンド |
/certificate # |
chassis |
EXEC モードから scope chassis コマンド |
/chassis # |
adapter |
シャーシ モードから scope adapter index コマンド |
/chassis/adapter # |
host-eth-if |
アダプタ モードから scope host-eth-if コマンド |
/chassis/adapter/host-eth-if # |
host-fc-if |
アダプタ モードから scope host-fc-if コマンド |
/chassis/adapter/host-fc-if # |
port-profiles |
アダプタ モードから scope port-profiles コマンド |
/chassis/adapter/port-profiles # |
vmfex |
アダプタ モードから scope vmfex index コマンド |
/chassis/adapter/vmfex # |
dimm-summary |
シャーシ モードから scope dimm-summary index コマンド |
/chassis/dimm-summary # |
flexflash |
シャーシ モードから scope flexflash index コマンド |
/chassis/flexflash # |
operational-profiles |
flexflash モードから scope operational-profile コマンド |
/chassis/flexflash/operational-profile # |
storageadapter |
シャーシ モードから scope storageadapter slot コマンド |
/chassis/storageadapter # |
physical-drive |
storageadapter モードから scope physical-drive コマンド |
/chassis/storageadapter/physical-drive # |
virtual-drive |
storageadapter モードから scope virtual-drive コマンド |
/chassis/storageadapter/virtual-drive # |
cimc |
EXEC モードから scope cimc コマンド |
/cimc # |
firmware |
cimc モードから scope firmware コマンド |
/cimc/firmware # |
import-export |
cimc モードから scope import-export コマンド |
/cimc/import-export # |
log |
cimc モードから scope log コマンド |
/cimc/log # |
server |
ログ モードから scope server index コマンド |
/cimc/log/server # |
network |
cimc モードから scope network コマンド |
/cimc/network # |
ipblocking |
ネットワーク モードから scope ipblocking コマンド |
/cimc/network/ipblocking # |
tech-support |
cimc モードから scope tech-support コマンド |
/cimc/tech-support # |
fault |
EXEC モードから scope fault コマンド |
/fault # |
pef |
障害モードから scope pef コマンド |
/fault/pef # |
http |
EXEC モードから scope http コマンド |
/http # |
ipmi |
EXEC モードから scope ipmi コマンド |
/ipmi # |
kvm |
EXEC モードから scope kvm コマンド |
/kvm # |
ldap |
EXEC モードから scope ldap コマンド |
/ldap # |
role-group |
ldap モードから scope role-group コマンド |
/ldap/role-group # |
power-cap |
EXEC モードから scope power-cap コマンド |
/power-cap # |
sel |
EXEC モードから scope sel コマンド |
/sel # |
sensor |
EXEC モードから scope sensor コマンド |
/sensor # |
snmp |
EXEC モードから scope snmp コマンド |
/snmp # |
trap-destinations |
snmp モードから scope trap-destinations コマンド |
/snmp/trap-destinations # |
v3users |
snmp モードから scope v3users コマンド |
/snmp/v3users # |
sol |
EXEC モードから scope sol コマンド |
/sol # |
ssh |
EXEC モードから scope ssh コマンド |
/ssh # |
user |
EXEC モードから scope user user-number コマンド |
/user # |
user-session |
EXEC モードから scope user-session session-number コマンド |
/user-session # |
vmedia |
EXEC モードから scope vmedia コマンド |
/vmedia # |
xmlapi |
EXEC モードから scope xmlapi コマンド |
/xmlapi # |
任意のモードで Tab キーを使用すると、コマンドを実行できます。 コマンド名の一部を入力して Tab を押すと、コマンド全体が表示されるか、または別のキーワードを選択するか引数値を入力する必要があるところまで表示されます。
CLI では、現在のセッションで使用したすべてのコマンドが保存されます。 上矢印キーまたは下矢印キーを使用すると、これまでに使用したコマンドを 1 つずつ表示できます。 上矢印キーを押すと履歴内の直前のコマンドが、下矢印キーを押すと履歴内の次のコマンドが表示されます。 履歴の最後に到達すると、下矢印キーを押しても次のコマンドが表示されなくなります。
履歴内のすべてのコマンドは、履歴を 1 つずつ表示して目的のコマンドを再度呼び出し、Enter を押すだけでもう一度実行することができます。 このコマンドは手動で入力したように表示されます。 また、コマンドを再度呼び出した後、Enter を押す前にコマンドを変更することもできます。
CLI でコンフィギュレーション コマンドを入力する場合、commit コマンドを入力するまで、そのコマンドは適用されません。 コミットされるまで、コンフィギュレーション コマンドは保留状態となり、discard コマンドを入力して廃棄できます。 保留中のコマンドについては、アスタリスク(*)がコマンド プロンプトの前に表示されます。 この例に示すように、commit コマンドを入力するとそのアスタリスクは消えます。
Server# scope chassis Server /chassis # set locator-led off Server /chassis *# commit Server /chassis #
複数のコマンド モードで保留中の変更を積み重ね、commit コマンド 1 つでまとめて適用できます。 任意のコマンド モードで show configuration pending コマンドを入力して、保留中のコマンドを表示できます。
(注) |
複数のコマンドをまとめてコミットするのは、アトミック操作ではありません。 失敗したコマンドがあっても、成功したコマンドは適用されます。 失敗したコマンドはエラー メッセージで報告されます。 |
Default:簡単に確認できるよう、コマンド出力はコンパクト リストで表示されます。
次に、デフォルト形式のコマンド出力例を示します。
Server /chassis # set cli output default Server /chassis # show hdd detail Name HDD_01_STATUS: Status : present Name HDD_02_STATUS: Status : present Name HDD_03_STATUS: Status : present Name HDD_04_STATUS: Status : present Server /chassis #
YAML:スクリプトによる解析を簡単に行うため、コマンド出力は、定義された文字列で区切られた YAML(YAML Ain't Markup Language)データ シリアル化言語で表示されます。
次に、YAML 形式のコマンド出力例を示します。
Server /chassis # set cli output yaml Server /chassis # show hdd detail --- name: HDD_01_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_02_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_03_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_04_STATUS hdd-status: present ... Server /chassis #
YAML の詳細については、http://www.yaml.org/about.html を参照してください。
ほとんどの CLI コマンド モードで、set cli output default を入力してデフォルト形式を設定するか、set cli output yaml を入力して YAML 形式を設定することができます。
疑問符(?)文字を入力すれば、いつでも コマンド構文の現在の状態で使用可能なオプションが表示されます。
プロンプトに何も入力されていない状態で ? を入力すると、 そのときのモードで使用できるコマンドがすべて表示されます。 コマンドの一部が入力されているときに ? と入力すると、 コマンド構文のそのときの位置で使用できるキーワードと引数がすべて表示されます。
目次
この章は、次の内容で構成されています。
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバの概要
Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバには、次のモデルがあります。
Cisco UCS C200 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C210 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C220 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C240 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C250 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C260 ラックマウント サーバ
Cisco UCS C460 ラックマウント サーバ
(注)
どの Cisco UCS C シリーズ ラック マウント サーバがこのファームウェア リリースでサポートされているかを判断するには、関連するリリース ノートを参照してください。 C シリーズのリリース ノートは次の URL で入手できます。http://www.cisco.com/en/US/products/ps10739/prod_release_notes_list.html
サーバ ソフトウェアの概要
CIMC ファームウェア
CIMC は、マザーボードに組み込まれている独立した管理モジュールです。 専用の ARM ベースのプロセッサが(メイン サーバ CPU から独立して)CIMC ファームウェアを実行します。 システムには、現行バージョンの CIMC ファームウェアが付属しています。 CIMC ファームウェアは更新可能ですが、初期インストールは必要ありません。
サーバ OS
Cisco UCS C シリーズ ラック サーバは、Windows、Linux、Oracle などのオペレーティング システムをサポートします。 サポートされているオペレーティング システムの詳細については、スタンドアロン C シリーズ サーバのハードウェアおよびソフトウェア相互運用性(http://www.cisco.com/en/US/products/ps10477/prod_technical_reference_list.html)を参照してください。 KVM コンソールおよび vMedia を使用してサーバに OS をインストールするために、CIMC を使用できます。
(注)
使用可能な OS のインストール マニュアルには、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/c-series-doc の『Cisco UCS C-Series Servers Documentation Roadmap』からアクセスできます。
Cisco Integrated Management Controller
CIMC は、C シリーズ サーバ用の管理サービスです。 CIMC はサーバ内で動作します。
(注)
CIMC 管理サービスは、サーバがスタンドアロン モードで動作している場合にのみ使用します。 C シリーズ サーバが UCS システムに統合されている場合は、UCS Manager を使用してそのサーバを管理する必要があります。 UCS Manager の使用方法については、http://www.cisco.com/go/unifiedcomputing/b-series-doc の『Cisco UCS B-Series Servers Documentation Roadmap』に記載されている設定ガイドを参照してください。
管理インターフェイス
Web ベースの GUI または SSH ベースの CLI を使用して、サーバにアクセスし、サーバを設定、管理、モニタできます。 ほとんどすべてのタスクは、これらのインターフェイスのいずれでも実行できます。また、一方のインターフェイスで実行されたタスクの結果は、もう一方のインターフェイスにも表示されます。 ただし、次の操作はできません。
CIMC で実行可能なタスク
CIMC を使用すると次のサーバ管理タスクを実行できます。
サーバの電源オン、電源オフ、電源の再投入、リセット、およびシャットダウン
ロケータ LED を切り替え
サーバのブート順を設定
サーバのプロパティとセンサーの表示
リモート プレゼンスの管理
ローカル ユーザ アカウントを作成して管理し、Active Directory によるリモート ユーザの認証をイネーブルにする
NIC プロパティ、IPv4、VLAN、ネットワーク セキュリティなど、ネットワーク関連の設定
HTTP、SSH、IPMI Over LAN などの通信サービスの設定
証明書の管理
プラットフォーム イベント フィルタの設定
CIMC ファームウェアの更新
障害、アラーム、およびサーバのステータスをモニタリング
CIMC CLI
CIMC CLI は、Cisco UCS C シリーズ サーバのコマンドライン管理インターフェイスです。 SSH または Telnet を使用し、ネットワークを介して CIMC CLI を起動し、サーバを管理できます。 デフォルトでは、Telnet アクセスはディセーブルになります。
CLI のユーザ ロールは、admin、user(制御は可能、設定は不可)、および read-only のいずれかになります。
(注)
admin パスワードが失われたために回復する必要がある場合には、ご使用のプラットフォームの Cisco UCS C シリーズ サーバ インストールおよびサービス ガイドを参照してください。
コマンド モード
CLI のコマンド モードは階層構造になっており、EXEC モードがこの階層の最高レベルとなります。 高いレベルのモードは、低いレベルのモードに分岐します。 scope コマンドを使用すると、高いレベルのモードから 1 つ低いレベルのモードに移動し、exit コマンドを使用すると、モード階層内の 1 つ高いレベルに移動します。 top コマンドを実行すると、EXEC モードに戻ります。
(注)
ほとんどのコマンド モードは、管理対象オブジェクトに関連付けられています。 scope コマンドを実行すると、管理対象オブジェクトは作成されず、管理対象オブジェクトがすでに存在するモードにアクセスできるだけです。
各モードには、そのモードで入力できるコマンドのセットが含まれています。 各モードで使用できるほとんどのコマンドは、関連付けられた管理対象オブジェクトに関係しています。 割り当てられているロールによっては、あるモードで使用できるコマンドのサブセットにしかアクセスできない場合があります。アクセスできないコマンドは非表示になります。
各モードの CLI プロンプトには、モード階層における現在のモードまでのフルパスが表示されます。 これにより、コマンド モード階層での現在位置がわかりやすくなります。また、階層内を移動する必要がある場合には、非常に便利な機能です。
コマンド モード表
次の表に、最初の 4 レベルのコマンド モード、各モードへのアクセスに使用するコマンド、および各モードに関連付けられている CLI プロンプトを示します。
モード名 アクセスするコマンド モード プロンプト EXEC任意のモードから top コマンド
#
biosEXEC モードから scope bios コマンド
/bios #
advancedBIOS モードから scope advanced コマンド
/bios/advanced #
mainBIOS モードから scope main コマンド
/bios/main #
server-managementBIOS モードから scope server-management コマンド
/bios/server-management #
certificateEXEC モードから scope certificate コマンド
/certificate #
chassisEXEC モードから scope chassis コマンド
/chassis #
adapterシャーシ モードから scope adapter index コマンド
/chassis/adapter #
host-eth-ifアダプタ モードから scope host-eth-if コマンド
/chassis/adapter/host-eth-if #
host-fc-ifアダプタ モードから scope host-fc-if コマンド
/chassis/adapter/host-fc-if #
port-profilesアダプタ モードから scope port-profiles コマンド
/chassis/adapter/port-profiles #
vmfexアダプタ モードから scope vmfex index コマンド
/chassis/adapter/vmfex #
dimm-summaryシャーシ モードから scope dimm-summary index コマンド
/chassis/dimm-summary #
flexflashシャーシ モードから scope flexflash index コマンド
/chassis/flexflash #
operational-profilesflexflash モードから scope operational-profile コマンド
/chassis/flexflash/operational-profile #
storageadapterシャーシ モードから scope storageadapter slot コマンド
/chassis/storageadapter #
physical-drivestorageadapter モードから scope physical-drive コマンド
/chassis/storageadapter/physical-drive #
virtual-drivestorageadapter モードから scope virtual-drive コマンド
/chassis/storageadapter/virtual-drive #
cimcEXEC モードから scope cimc コマンド
/cimc #
firmwarecimc モードから scope firmware コマンド
/cimc/firmware #
import-exportcimc モードから scope import-export コマンド
/cimc/import-export #
logcimc モードから scope log コマンド
/cimc/log #
serverログ モードから scope server index コマンド
/cimc/log/server #
networkcimc モードから scope network コマンド
/cimc/network #
ipblockingネットワーク モードから scope ipblocking コマンド
/cimc/network/ipblocking #
tech-supportcimc モードから scope tech-support コマンド
/cimc/tech-support #
faultEXEC モードから scope fault コマンド
/fault #
pef障害モードから scope pef コマンド
/fault/pef #
httpEXEC モードから scope http コマンド
/http #
ipmiEXEC モードから scope ipmi コマンド
/ipmi #
kvmEXEC モードから scope kvm コマンド
/kvm #
ldapEXEC モードから scope ldap コマンド
/ldap #
role-groupldap モードから scope role-group コマンド
/ldap/role-group #
power-capEXEC モードから scope power-cap コマンド
/power-cap #
selEXEC モードから scope sel コマンド
/sel #
sensorEXEC モードから scope sensor コマンド
/sensor #
snmpEXEC モードから scope snmp コマンド
/snmp #
trap-destinationssnmp モードから scope trap-destinations コマンド
/snmp/trap-destinations #
v3userssnmp モードから scope v3users コマンド
/snmp/v3users #
solEXEC モードから scope sol コマンド
/sol #
sshEXEC モードから scope ssh コマンド
/ssh #
userEXEC モードから scope user user-number コマンド
/user #
user-sessionEXEC モードから scope user-session session-number コマンド
/user-session #
vmediaEXEC モードから scope vmedia コマンド
/vmedia #
xmlapiEXEC モードから scope xmlapi コマンド
/xmlapi #
コマンドの実行
任意のモードで Tab キーを使用すると、コマンドを実行できます。 コマンド名の一部を入力して Tab を押すと、コマンド全体が表示されるか、または別のキーワードを選択するか引数値を入力する必要があるところまで表示されます。
コマンド履歴
CLI では、現在のセッションで使用したすべてのコマンドが保存されます。 上矢印キーまたは下矢印キーを使用すると、これまでに使用したコマンドを 1 つずつ表示できます。 上矢印キーを押すと履歴内の直前のコマンドが、下矢印キーを押すと履歴内の次のコマンドが表示されます。 履歴の最後に到達すると、下矢印キーを押しても次のコマンドが表示されなくなります。
履歴内のすべてのコマンドは、履歴を 1 つずつ表示して目的のコマンドを再度呼び出し、Enter を押すだけでもう一度実行することができます。 このコマンドは手動で入力したように表示されます。 また、コマンドを再度呼び出した後、Enter を押す前にコマンドを変更することもできます。
保留コマンドのコミット、廃棄、および表示
CLI でコンフィギュレーション コマンドを入力する場合、commit コマンドを入力するまで、そのコマンドは適用されません。 コミットされるまで、コンフィギュレーション コマンドは保留状態となり、discard コマンドを入力して廃棄できます。 保留中のコマンドについては、アスタリスク(*)がコマンド プロンプトの前に表示されます。 この例に示すように、commit コマンドを入力するとそのアスタリスクは消えます。
Server# scope chassis Server /chassis # set locator-led off Server /chassis *# commit Server /chassis #複数のコマンド モードで保留中の変更を積み重ね、commit コマンド 1 つでまとめて適用できます。 任意のコマンド モードで show configuration pending コマンドを入力して、保留中のコマンドを表示できます。
(注)
複数のコマンドをまとめてコミットするのは、アトミック操作ではありません。 失敗したコマンドがあっても、成功したコマンドは適用されます。 失敗したコマンドはエラー メッセージで報告されます。
コマンド出力形式
ほとんどの CLI show コマンドでは、オプションの detail キーワードを指定でき、出力情報は表ではなくリスト形式で表示されます。 detail キーワードを使用すると、出力情報を表示するための 2 つの表示形式のいずれかを設定できます。 次の形式を選択できます。
Default:簡単に確認できるよう、コマンド出力はコンパクト リストで表示されます。
次に、デフォルト形式のコマンド出力例を示します。
Server /chassis # set cli output default Server /chassis # show hdd detail Name HDD_01_STATUS: Status : present Name HDD_02_STATUS: Status : present Name HDD_03_STATUS: Status : present Name HDD_04_STATUS: Status : present Server /chassis #YAML:スクリプトによる解析を簡単に行うため、コマンド出力は、定義された文字列で区切られた YAML(YAML Ain't Markup Language)データ シリアル化言語で表示されます。
次に、YAML 形式のコマンド出力例を示します。
Server /chassis # set cli output yaml Server /chassis # show hdd detail --- name: HDD_01_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_02_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_03_STATUS hdd-status: present --- name: HDD_04_STATUS hdd-status: present ... Server /chassis #YAML の詳細については、http://www.yaml.org/about.html を参照してください。
ほとんどの CLI コマンド モードで、set cli output default を入力してデフォルト形式を設定するか、set cli output yaml を入力して YAML 形式を設定することができます。