目次
Prime Collaboration が提供する電話 Self-Care ポータルでは、ユーザ名やパスワードなどの初期設定を制御できます。 Self-Care ポータルを使用して、自分のアカウントとサービスを更新することができます。 Self-Care 機能によって、回線設定の変更、サービスの管理、電話オプションの設定を行えるようになります。
Cisco Unified Communications Manager 10.0 では、新しい Self-Care 機能が導入されました。 この Self-Care は Cisco Unified CM からのみアクセスできます。 Prime Collaboration Self-Care、つまり Cisco Unified CM 10.0 以前の Prime Collaboration Provisioning からの Self-Care を有効にできます。
(注)
Prime Collaboration Self-Care は、CM ベースの Self-Care とともに Cisco Unified CM 10.0 および Cisco Unity Connection 10.0 でも利用可能です。 Prime Collaboration Self-Care を使用していない場合、管理者は [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] ページの [Prime Collaboration Self-Careを有効(Enable Prime Collaboration Self-Care)] チェックボックスをオフにする必要があります。
Cisco Unified Communications Manager Self-Care は、Cisco Unified CM 10.0 だけを Cisco Unity Connection 10.0 のみと使用している環境、またはユーザが Cisco Unified CM 10.x クラスタ 1 台だけのサービスを持っている場合に推奨します。
(注)
Cisco Unified Communications Manager が 2 名以上のユーザ間で共有され、複数のユーザが LDAP を使用している場合は、Cisco Unified Communications Manager のバージョンにかかわらず Prime Self-Care が使用されます。
Prime Collaboration Self-Care を有効にするには、Self-Care アカウントの作成 を参照してください。
CM ベースの Self-Care を有効にするには、『Cisco Unified Communications Self Care Portal User Guide, Release 10.0.0 』を参照してください。
Self-Care アカウントの作成
Prime Collaboration Provisioning のスタンドアロンまたは統合アプリケーションでは、Self-Care アカウントを作成できます。 作成するユーザごとに Self-Care を有効または無効にできます。
(注)
Self-Care 権限を割り当てるには、新しいドメインを作成する際に CreateSelfCareAccounts ルールを有効にする必要があります。 CreateSelfCareAccounts ルールは、デフォルトで無効になっています。
Self-Care Migration Utility を実行して、既存のドメインの Self-Care 権限を割り当てることもできます。 これにより、既存のユーザの Self-Care 権限が有効になります。 詳細については、Self-Care ユーザ移行スクリプト を参照してください。
[SelfCareUser] チェックボックスは、CreateSelfCareAccounts ルールが有効な場合にのみ使用できます。
ユーザの作成後、そのユーザは、globaladmin または domain-admin がアカウント パスワードを変更した後に限り、Self-Care にログインできるようになります。 デフォルトでは、ユーザのパスワードは空です。 [DefaultCUPMPassword] データ フィールドでデフォルトのパスワードを指定し、[有効(Enabled)] を [はい(true)] に設定して、デフォルトのパスワードを設定します。
ユーザの Self-Care アカウントを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[展開(Deploy)] > [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] を選択します。
ステップ 2
[ユーザの追加(Add User)] をクリックして、[Prime Collaboration Self-Careを有効(Enable Prime Collaboration Self-Care)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 3
必要なユーザ情報を入力して保存します。
バッチ プロビジョニングを使用した Self-Care の有効化と無効化
新しいユーザの作成時に、バッチ プロビジョニングを使用して Self-Care を有効にできます。 Self-Care をユーザに対して有効にするには、バッチ操作ファイルで承認権限を SelfCareUser として提供します。
バッチ プロビジョニングを使用して、既存ユーザの Self-Care 権限の有効/無効を切り替えることもできます。 有効にする場合は SelfCareUser として承認権限を提供し、無効にする場合はバッチ操作ファイルで何も提供しません。
(注)
Self-Care アカウントを作成するには、ドメインに対して CreateSelfCareAccounts ルールを有効にする必要があります。
バッチ プロビジョニングの詳細については、バッチ プロジェクトの管理 を参照してください。
Prime Collaboration Self-Care の開始
ユーザ権限に応じて Self-Care を開始できます。
(注)
IE 10 を使用している場合、Self-Care ポータルを正常に機能させるには [標準(Standards)] モードを選択する必要があります。
Self-Care 権限だけを持つユーザは、ログイン後にセルフケア ポータルが表示されます。
手順
ステップ 1
ブラウザで http://<provisioning-ip>/cupm/selfcareuser/Login と入力します。
ステップ 2
Self-Care クレデンシャルを使用してログインします。
ユーザには Self-Care 権限しかないため、アクセスできるのは Self-Care メニューだけです。 このようなユーザは Provisioning メニューを利用できません。
[個人設定(Personal Settings)] からの Prime Collaboration Self-care の開始
ユーザに他の承認権限([メンテナンス(Maintenance)]、[オーダー(Ordering)]、[アクティビティ(Activity)] 権限など)に加えて [Self-Care] 権限もある場合は、[個人設定(Personal Settings)] から Self-Care を開始できます。
[個人設定(Personal Settings)] を開始するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
クレデンシャルを使用して Provisioning にログインします。
ステップ 2
[展開(Deploy)] > [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] を選択します。
ステップ 3
ユーザを選択して [サービスのプロビジョニング(Provision Services)] をクリックします。
ステップ 4
[個人設定(Personal Settings)] を選択し、選択したユーザの Self-Care オプションを更新します。
ユーザのクイック ビューから、[Self-Careの開始(Launch Self-Care)] をクリックできます。
個人設定のカスタマイズ
Self-Care を使用すると、次の電話の用途に関して、個々の属性や個人の初期設定を設定できます。
スピード ダイヤル番号、サイレント機能のオプション、および保留音の設定などの電話オプション
エクステンション モビリティとシングル ナンバー リーチのオプションを設定できる、プロファイルのオプション
コールの転送、発信者 ID、通知など、特定の電話回線のオプション
パスワード、暗証番号(PIN)など、電話のユーザに関するユーザ オプション
/opt/cupm/sep/ipt.properties ファイルを更新して、Self-Care ポータルの [電話の設定(Phone Settings)]、[回線の設定(Line Settings)]、および [ユーザ設定(User Settings)] に表示される機能の表示と非表示を切り替えることができます。 たとえば、[電話の設定(Phone Settings)] の機能を設定する場合は、次のように入力します。
enabled features for Phone Settings should be provided as follows: General,SpeedDials,DoNotDisturb,Locale,MusicOnHold,Others dfc.ipt.selfcare.phone.features=General,SpeedDials,DoNotDisturb,Locale,MusicOnHold,Others#
(注)
ipt.properties ファイルを更新するには、ルート ユーザとしてログインする必要があります。 変更を有効にするためには、cupm サービスを再起動する必要があります。
Self-Care オプションを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
ブラウザで、http://<provisioning-ip>/cupm/selfcareuser/Login と入力します。
ステップ 2
ユーザ名とパスワードを入力します。
Self-Care ポータル画面が表示されます。 Self-Care ポータル画面は、次の要素で構成されます。
電話カルーセル:(画面左下の)電話カルーセルには、設定可能な電話とサービス プロファイルのアイコンがあります。 アイコンのいずれかの横側をクリックすると、追加の電話またはプロファイルを表示できます。
メイン メニュー:(電話カルーセル右側の)メイン メニューのオプションは、[電話の設定(Phone Settings)]、[回線の設定(Line Settings)]、および [ユーザ設定(User Settings)] です。 電話カルーセルで選択した内容に応じて、[電話の設定(Phone Settings)] オプションは、[エクステンションモビリティの設定(Extension Mobility Settings)] または [シングル ナンバー リーチの設定(Single Number Reach Settings)] に変化します。
設定エリア:選択したメイン メニューの設定可能なカテゴリが次に表示されます。 [スピードダイヤル(Speed Dials)] などのカテゴリをクリックすると、画面の右側に設定可能なオプションが表示されます。
ステップ 3
電話カルーセルで、設定する電話またはプロファイルを選択します。
ステップ 4
[回線の設定(Line Settings)] メニューで、設定しているオプション回線が正しく選択されていることを確認します。
Self-Care ポータルで設定可能なオプションは次のとおりです。
[電話の設定(Phone Settings)]/[エクステンションモビリティの設定(Extension Mobility Settings)] の設定
[シングル ナンバー リーチの設定(Single Number Reach Settings)] の設定
[回線の設定(Line Settings)] の設定
[ユーザ設定(User Settings)] の設定
[電話の設定(Phone Settings)]/[エクステンションモビリティの設定(Extension Mobility Settings)] の設定
次の表に、Self-Care を使用して実行できる電話とエクステンション モビリティの設定を示します。
表 1 [電話の設定(Phone Settings)]/[エクステンションモビリティの設定(Extension Mobility Settings)] の設定
設定
説明
手順
[一般(General)]
電話の MAC アドレスを更新します。
[電話の設定(Phone Settings)] > [MACアドレス(MAC Address)] を選択し、電話の有効な MAC アドレスを入力して、[保存(Save)] をクリックします。
[スピードダイヤル(Speed Dials)]
スピード ダイヤル用の電話番号を追加します。
スピード ダイヤルの間隔を空けるには、数字の間にカンマを追加します。 任意の数のカンマを追加できます。 カンマ 1 個あたりのデフォルトの遅延は 2 秒間です。
[電話の設定(Phone Settings)] > [スピードダイヤル(Speed Dials)] を選択し、[追加(Add)] をクリックします。 必要な情報を入力し、[保存(Save)] をクリックします。
[サイレント(Do Not Disturb)]
[サイレント(Do Not Disturb)] 機能を有効または無効にします。
[サイレント(Do Not Disturb)] 機能が有効になっているとき、着信コールがあった場合に実行するアクションを選択します。
[電話の設定(Phone Settings)] > [サイレント(Do Not Disturb)] を選択し、[[サイレント]を有効にする(Enable Do Not Disturb)] チェック ボックスをオンにします。
[ロケール(Locale)]
作業とネットワークでサポートする時間と言語のロケールを選択します。
[電話の設定(Phone Settings)] > [ロケール(Locale)] を選択し、[ユーザロケール(User Locale)] ドロップダウン リストから場所を選択し、[保存(Save)] をクリックします。
[保留音(Music On Hold)]
保留にしたときに再生される音楽のソースを選択します。
[電話の設定(Phone Settings)] > [保留音(Music On Hold)] を選択し、コールを保留にしたときに再生する音源を [ユーザ保留音源(User Hold Audio Source)] ドロップダウン リストから選択して、[保存(Save)] をクリックします。
[その他(Others)]
次のオプションを有効または無効にします。
スピーカーフォン
スピーカーフォンとヘッドセット
ビデオ
PC ポートの使用
エクステンション モビリティ
[電話の設定(Phone Settings)] > [その他(Others)] を選択し、各オプションのチェック ボックスを必要に応じてオンまたはオフにして [保存(Save)] をクリックします。
回線の設定
次の表に、選択した電話またはプロファイルの各回線で使用可能な回線の設定を示します。
表 2 [回線の設定(Line Settings)]
設定
説明
手順
[コール転送(Call Forward)]
デフォルトのコール転送オプションを設定します。
外部または内部の着信コールの転送をカスタマイズします。
[回線の設定(Line Settings)] を選択し、[コール転送(Call Forward)]、[発信者ID(Caller ID)]、[通知(Notification)]、または [保留音(Music On Hold)] を選択して更新し、[保存(Save)] をクリックします。
[発信者ID(Caller ID)]
発信者 ID オプションを設定します。
[通知(Notification)]
着信コールとメッセージの通知のオーディオおよびビジュアル オプションを設定します。
[保留音(Music On Hold)]
コールを保留にしたときに再生される音楽のソースを選択します。
ユーザ設定
使用可能な [ユーザ設定(User Settings)] のオプションを、次のリストで説明します。
表 3 ユーザ設定
設定
説明
手順
[情報(Information)]
名前を更新します。
自分の電子メール アドレスを入力します。
プライマリ Phone を選択します。
[ユーザ設定(User Settings)] を選択し、[情報(Information)]、[パスワード(Password)] または [暗証番号(PIN)] を選択して更新し、[保存(Save)] をクリックします。
[パスワード(Password)]
パスワードを更新します。
[暗証番号(PIN)]
暗証番号を更新します。
共通 Self-Care タスク
次の表に、ユーザが実行できるすべての共通 Self-Care タスクを示します。
表 4 共通 Self-Care タスク
タスク
手順
パスワードを変更する
[ユーザ設定(User Settings)] > [パスワード(Passwords)] を選択します。
暗証番号を変更する
[ユーザ設定(User Settings)] > [暗証番号(PIN)] を選択します。
(注)
電話とボイスメールの暗証番号を変更できます。 電話の暗証番号は、Cisco Unified Communications Manager(またはエクステンション モビリティの)の暗証番号をリセットし、ボイスメールは Unity Connection の暗証番号をリセットします。
スピーカーフォンの使用を無効にする
[電話の設定(Phone Settings)] > [その他(Others)] を選択し、[スピーカフォンの無効化(Disable Speakerphone)] チェック ボックスをオンにします。
エクステンション モビリティを有効にする
[電話の設定(Phone Settings)] > [その他(Others)] を選択し、[Ciscoエクステンションモビリティ(Cisco Extension Mobility)] チェック ボックスをオンにします。
ビデオ コールを有効にする
[電話の設定(Phone Settings)] > [その他(Others)] を選択し、[ビデオを有効にする(Enable Video)] チェック ボックスをオンにします。
コールを転送する
[回線の設定(Line Settings)] > [コール転送(Call Forward)] を選択し、着信コールを転送するオプションを設定します。
電子メール情報を提供する
[ユーザ設定(User Settings)] > [情報(Information)] を選択し、電子メール アドレスを入力します。
プライマリ デバイスとして異なる電話を選択します。
[ユーザ設定(User Settings)] > [情報(Information)] を選択し、[プライマリデバイス(Primary Device)] ドロップダウン リストから優先デバイスを選択します。
コールおよびメッセージ通知を選択する
[回線の設定(Line Settings)] > [通知(Notification)] を選択し、着信コールとメッセージの通知オプションを選択します。
コール保留音のソースを選択する
[電話の設定(Phone Settings)] > [保留音(Music On Hold)] を選択し、ユーザまたはネットワークによってコールが保留にされたときに使用する音源を選択します。
シングル ナンバー リーチの設定
シングル ナンバー リーチ機能では、別の電話番号とビジネス IP 電話番号を関連付けることができます。 ビジネス電話番号でコールに応答した場合、Provisioning Manager は、ビジネス電話に加えて、指定済みの電話の呼び出し音を自動的に鳴らします。 このような方法で、シングル ナンバー リーチ機能により、受信者の場所にかかわらず、発信者は単一の番号をダイヤルして受信者に電話をかけることができます。
シングル ナンバー リーチ用の代替番号を設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
電話カルーセルで、リモート接続先プロファイルに関連付けられているアイコンを選択します。
ステップ 2
[シングル ナンバー リーチの設定(Single Number Reach Settings)] > [代替番号(Alternate Numbers)] を選択します。
ステップ 3
表「シングル ナンバー リーチのフィールドの説明 」に従って情報を入力し、[保存(Save)] をクリックします。
ステップ 4
必要に応じて、[新規追加(Add New)] をクリックして別の代替番号を追加します。
表 5 シングル ナンバー リーチのフィールドの説明
フィールド
説明
[代替番号(Alternate Number)]
プライマリ Phone でコールを受信したとき、Provisioning Manager が呼び出し音を鳴らす代替番号を入力します。
[説明(Description)]
(オプション)代替番号の説明を入力します。
[リーチミーエニウェアを有効にする(Enable Reach Me Anywhere)]
このチェックボックスをオンにすると、着信コールで複数の電話機が同時に鳴ります。
[これはモバイルデバイスです(This is a mobile device)]
モバイル デバイス用の代替番号の場合は、このチェックボックスをオンにします。
[代替番号を呼び出し始めるまでの時間: 秒(Allow me … seconds to answer)]
コールを代替番号へ送る前に、Provisioning Manager がプライマリ Phone での応答を待機する時間(秒単位)を入力します。
[代替番号を呼び出し続ける時間: 秒(Continue ringing the alternate number for … seconds)]
Provisioning Manager が代替番号で着信音を鳴らし続ける時間(秒単位)を入力します。
[コールを代替番号に接続しないようにする猶予時間: 秒(If the alternate number answers within … seconds]
コールを代替デバイスに送った後で、そのデバイスに接続する前に Provisioning Manager が待機する時間(秒単位)を入力します。 この待機時間を設定すると、コールによってボイス メールなどの自動応答がデバイス上で開始されないように防止することができます。
[回線の関連付け情報(Line Association Information)]
この代替番号に関連付ける回線のチェックボックスをオンにします。
Self-Care ユーザ移行スクリプト
SelfCareMigrationUtility は、移行中または CLI から移行後に起動できます。 このツールは、CreateSelfCareAccounts ルールおよび DefaultCUPMPassword ルール セットを持つドメイン内のすべてのユーザを処理します。
このツールは /opt/cupm/sep/ipt/bin から CLI を経由して実行できます。 また、実行はグローバル(全ドメイン対象)でも単一ドメインでも可能です。
スクリプトを実行するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
/opt/cupm/sep/ipt/bin へ移動します。
ステップ 2
次を実行します。./SelfCareMigrationUtility.sh ALL ENABLE
移行の詳細については、『Cisco Prime Collaboration 10.0 Migration Guide 』を参照してください。
Prime Collaboration が提供する電話 Self-Care ポータルでは、ユーザ名やパスワードなどの初期設定を制御できます。 Self-Care ポータルを使用して、自分のアカウントとサービスを更新することができます。 Self-Care 機能によって、回線設定の変更、サービスの管理、電話オプションの設定を行えるようになります。
Cisco Unified Communications Manager 10.0 では、新しい Self-Care 機能が導入されました。 この Self-Care は Cisco Unified CM からのみアクセスできます。 Prime Collaboration Self-Care、つまり Cisco Unified CM 10.0 以前の Prime Collaboration Provisioning からの Self-Care を有効にできます。
(注)
Prime Collaboration Self-Care は、CM ベースの Self-Care とともに Cisco Unified CM 10.0 および Cisco Unity Connection 10.0 でも利用可能です。 Prime Collaboration Self-Care を使用していない場合、管理者は [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] ページの [Prime Collaboration Self-Careを有効(Enable Prime Collaboration Self-Care)] チェックボックスをオフにする必要があります。
Cisco Unified Communications Manager Self-Care は、Cisco Unified CM 10.0 だけを Cisco Unity Connection 10.0 のみと使用している環境、またはユーザが Cisco Unified CM 10.x クラスタ 1 台だけのサービスを持っている場合に推奨します。
(注)
Cisco Unified Communications Manager が 2 名以上のユーザ間で共有され、複数のユーザが LDAP を使用している場合は、Cisco Unified Communications Manager のバージョンにかかわらず Prime Self-Care が使用されます。
Prime Collaboration Self-Care を有効にするには、Self-Care アカウントの作成 を参照してください。
CM ベースの Self-Care を有効にするには、『Cisco Unified Communications Self Care Portal User Guide, Release 10.0.0 』を参照してください。
Self-Care アカウントの作成
Prime Collaboration Provisioning のスタンドアロンまたは統合アプリケーションでは、Self-Care アカウントを作成できます。 作成するユーザごとに Self-Care を有効または無効にできます。
(注)
Self-Care 権限を割り当てるには、新しいドメインを作成する際に CreateSelfCareAccounts ルールを有効にする必要があります。 CreateSelfCareAccounts ルールは、デフォルトで無効になっています。
Self-Care Migration Utility を実行して、既存のドメインの Self-Care 権限を割り当てることもできます。 これにより、既存のユーザの Self-Care 権限が有効になります。 詳細については、Self-Care ユーザ移行スクリプト を参照してください。
[SelfCareUser] チェックボックスは、CreateSelfCareAccounts ルールが有効な場合にのみ使用できます。
ユーザの作成後、そのユーザは、globaladmin または domain-admin がアカウント パスワードを変更した後に限り、Self-Care にログインできるようになります。 デフォルトでは、ユーザのパスワードは空です。 [DefaultCUPMPassword] データ フィールドでデフォルトのパスワードを指定し、[有効(Enabled)] を [はい(true)] に設定して、デフォルトのパスワードを設定します。
ユーザの Self-Care アカウントを作成するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
[展開(Deploy)] > [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] を選択します。
ステップ 2
[ユーザの追加(Add User)] をクリックして、[Prime Collaboration Self-Careを有効(Enable Prime Collaboration Self-Care)] チェックボックスをオンにします。
ステップ 3
必要なユーザ情報を入力して保存します。
バッチ プロビジョニングを使用した Self-Care の有効化と無効化
新しいユーザの作成時に、バッチ プロビジョニングを使用して Self-Care を有効にできます。 Self-Care をユーザに対して有効にするには、バッチ操作ファイルで承認権限を SelfCareUser として提供します。
バッチ プロビジョニングを使用して、既存ユーザの Self-Care 権限の有効/無効を切り替えることもできます。 有効にする場合は SelfCareUser として承認権限を提供し、無効にする場合はバッチ操作ファイルで何も提供しません。
(注)
Self-Care アカウントを作成するには、ドメインに対して CreateSelfCareAccounts ルールを有効にする必要があります。
バッチ プロビジョニングの詳細については、バッチ プロジェクトの管理 を参照してください。
Prime Collaboration Self-Care の開始
ユーザ権限に応じて Self-Care を開始できます。
(注)
IE 10 を使用している場合、Self-Care ポータルを正常に機能させるには [標準(Standards)] モードを選択する必要があります。
Self-Care 権限だけを持つユーザは、ログイン後にセルフケア ポータルが表示されます。
手順
ステップ 1
ブラウザで http://<provisioning-ip>/cupm/selfcareuser/Login と入力します。
ステップ 2
Self-Care クレデンシャルを使用してログインします。
ユーザには Self-Care 権限しかないため、アクセスできるのは Self-Care メニューだけです。 このようなユーザは Provisioning メニューを利用できません。
[個人設定(Personal Settings)] からの Prime Collaboration Self-care の開始
ユーザに他の承認権限([メンテナンス(Maintenance)]、[オーダー(Ordering)]、[アクティビティ(Activity)] 権限など)に加えて [Self-Care] 権限もある場合は、[個人設定(Personal Settings)] から Self-Care を開始できます。
[個人設定(Personal Settings)] を開始するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
クレデンシャルを使用して Provisioning にログインします。
ステップ 2
[展開(Deploy)] > [ユーザプロビジョニング(User Provisioning)] を選択します。
ステップ 3
ユーザを選択して [サービスのプロビジョニング(Provision Services)] をクリックします。
ステップ 4
[個人設定(Personal Settings)] を選択し、選択したユーザの Self-Care オプションを更新します。
ユーザのクイック ビューから、[Self-Careの開始(Launch Self-Care)] をクリックできます。
個人設定のカスタマイズ
Self-Care を使用すると、次の電話の用途に関して、個々の属性や個人の初期設定を設定できます。
スピード ダイヤル番号、サイレント機能のオプション、および保留音の設定などの電話オプション
エクステンション モビリティとシングル ナンバー リーチのオプションを設定できる、プロファイルのオプション
コールの転送、発信者 ID、通知など、特定の電話回線のオプション
パスワード、暗証番号(PIN)など、電話のユーザに関するユーザ オプション
/opt/cupm/sep/ipt.properties ファイルを更新して、Self-Care ポータルの [電話の設定(Phone Settings)]、[回線の設定(Line Settings)]、および [ユーザ設定(User Settings)] に表示される機能の表示と非表示を切り替えることができます。 たとえば、[電話の設定(Phone Settings)] の機能を設定する場合は、次のように入力します。
enabled features for Phone Settings should be provided as follows: General,SpeedDials,DoNotDisturb,Locale,MusicOnHold,Others dfc.ipt.selfcare.phone.features=General,SpeedDials,DoNotDisturb,Locale,MusicOnHold,Others#
(注)
ipt.properties ファイルを更新するには、ルート ユーザとしてログインする必要があります。 変更を有効にするためには、cupm サービスを再起動する必要があります。
Self-Care オプションを設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
ブラウザで、http://<provisioning-ip>/cupm/selfcareuser/Login と入力します。
ステップ 2
ユーザ名とパスワードを入力します。
Self-Care ポータル画面が表示されます。 Self-Care ポータル画面は、次の要素で構成されます。
電話カルーセル:(画面左下の)電話カルーセルには、設定可能な電話とサービス プロファイルのアイコンがあります。 アイコンのいずれかの横側をクリックすると、追加の電話またはプロファイルを表示できます。
メイン メニュー:(電話カルーセル右側の)メイン メニューのオプションは、[電話の設定(Phone Settings)]、[回線の設定(Line Settings)]、および [ユーザ設定(User Settings)] です。 電話カルーセルで選択した内容に応じて、[電話の設定(Phone Settings)] オプションは、[エクステンションモビリティの設定(Extension Mobility Settings)] または [シングル ナンバー リーチの設定(Single Number Reach Settings)] に変化します。
設定エリア:選択したメイン メニューの設定可能なカテゴリが次に表示されます。 [スピードダイヤル(Speed Dials)] などのカテゴリをクリックすると、画面の右側に設定可能なオプションが表示されます。
ステップ 3
電話カルーセルで、設定する電話またはプロファイルを選択します。
ステップ 4
[回線の設定(Line Settings)] メニューで、設定しているオプション回線が正しく選択されていることを確認します。
Self-Care ポータルで設定可能なオプションは次のとおりです。
[電話の設定(Phone Settings)]/[エクステンションモビリティの設定(Extension Mobility Settings)] の設定
[シングル ナンバー リーチの設定(Single Number Reach Settings)] の設定
[回線の設定(Line Settings)] の設定
[ユーザ設定(User Settings)] の設定
[電話の設定(Phone Settings)]/[エクステンションモビリティの設定(Extension Mobility Settings)] の設定
次の表に、Self-Care を使用して実行できる電話とエクステンション モビリティの設定を示します。
表 1 [電話の設定(Phone Settings)]/[エクステンションモビリティの設定(Extension Mobility Settings)] の設定
設定
説明
手順
[一般(General)]
電話の MAC アドレスを更新します。
[電話の設定(Phone Settings)] > [MACアドレス(MAC Address)] を選択し、電話の有効な MAC アドレスを入力して、[保存(Save)] をクリックします。
[スピードダイヤル(Speed Dials)]
スピード ダイヤル用の電話番号を追加します。
スピード ダイヤルの間隔を空けるには、数字の間にカンマを追加します。 任意の数のカンマを追加できます。 カンマ 1 個あたりのデフォルトの遅延は 2 秒間です。
[電話の設定(Phone Settings)] > [スピードダイヤル(Speed Dials)] を選択し、[追加(Add)] をクリックします。 必要な情報を入力し、[保存(Save)] をクリックします。
[サイレント(Do Not Disturb)]
[サイレント(Do Not Disturb)] 機能を有効または無効にします。
[サイレント(Do Not Disturb)] 機能が有効になっているとき、着信コールがあった場合に実行するアクションを選択します。
[電話の設定(Phone Settings)] > [サイレント(Do Not Disturb)] を選択し、[[サイレント]を有効にする(Enable Do Not Disturb)] チェック ボックスをオンにします。
[ロケール(Locale)]
作業とネットワークでサポートする時間と言語のロケールを選択します。
[電話の設定(Phone Settings)] > [ロケール(Locale)] を選択し、[ユーザロケール(User Locale)] ドロップダウン リストから場所を選択し、[保存(Save)] をクリックします。
[保留音(Music On Hold)]
保留にしたときに再生される音楽のソースを選択します。
[電話の設定(Phone Settings)] > [保留音(Music On Hold)] を選択し、コールを保留にしたときに再生する音源を [ユーザ保留音源(User Hold Audio Source)] ドロップダウン リストから選択して、[保存(Save)] をクリックします。
[その他(Others)]
次のオプションを有効または無効にします。
スピーカーフォン
スピーカーフォンとヘッドセット
ビデオ
PC ポートの使用
エクステンション モビリティ
[電話の設定(Phone Settings)] > [その他(Others)] を選択し、各オプションのチェック ボックスを必要に応じてオンまたはオフにして [保存(Save)] をクリックします。
回線の設定
次の表に、選択した電話またはプロファイルの各回線で使用可能な回線の設定を示します。
表 2 [回線の設定(Line Settings)]
設定
説明
手順
[コール転送(Call Forward)]
デフォルトのコール転送オプションを設定します。
外部または内部の着信コールの転送をカスタマイズします。
[回線の設定(Line Settings)] を選択し、[コール転送(Call Forward)]、[発信者ID(Caller ID)]、[通知(Notification)]、または [保留音(Music On Hold)] を選択して更新し、[保存(Save)] をクリックします。
[発信者ID(Caller ID)]
発信者 ID オプションを設定します。
[通知(Notification)]
着信コールとメッセージの通知のオーディオおよびビジュアル オプションを設定します。
[保留音(Music On Hold)]
コールを保留にしたときに再生される音楽のソースを選択します。
ユーザ設定
使用可能な [ユーザ設定(User Settings)] のオプションを、次のリストで説明します。
表 3 ユーザ設定
設定
説明
手順
[情報(Information)]
名前を更新します。
自分の電子メール アドレスを入力します。
プライマリ Phone を選択します。
[ユーザ設定(User Settings)] を選択し、[情報(Information)]、[パスワード(Password)] または [暗証番号(PIN)] を選択して更新し、[保存(Save)] をクリックします。
[パスワード(Password)]
パスワードを更新します。
[暗証番号(PIN)]
暗証番号を更新します。
共通 Self-Care タスク
次の表に、ユーザが実行できるすべての共通 Self-Care タスクを示します。
表 4 共通 Self-Care タスク
タスク
手順
パスワードを変更する
[ユーザ設定(User Settings)] > [パスワード(Passwords)] を選択します。
暗証番号を変更する
[ユーザ設定(User Settings)] > [暗証番号(PIN)] を選択します。
(注)
電話とボイスメールの暗証番号を変更できます。 電話の暗証番号は、Cisco Unified Communications Manager(またはエクステンション モビリティの)の暗証番号をリセットし、ボイスメールは Unity Connection の暗証番号をリセットします。
スピーカーフォンの使用を無効にする
[電話の設定(Phone Settings)] > [その他(Others)] を選択し、[スピーカフォンの無効化(Disable Speakerphone)] チェック ボックスをオンにします。
エクステンション モビリティを有効にする
[電話の設定(Phone Settings)] > [その他(Others)] を選択し、[Ciscoエクステンションモビリティ(Cisco Extension Mobility)] チェック ボックスをオンにします。
ビデオ コールを有効にする
[電話の設定(Phone Settings)] > [その他(Others)] を選択し、[ビデオを有効にする(Enable Video)] チェック ボックスをオンにします。
コールを転送する
[回線の設定(Line Settings)] > [コール転送(Call Forward)] を選択し、着信コールを転送するオプションを設定します。
電子メール情報を提供する
[ユーザ設定(User Settings)] > [情報(Information)] を選択し、電子メール アドレスを入力します。
プライマリ デバイスとして異なる電話を選択します。
[ユーザ設定(User Settings)] > [情報(Information)] を選択し、[プライマリデバイス(Primary Device)] ドロップダウン リストから優先デバイスを選択します。
コールおよびメッセージ通知を選択する
[回線の設定(Line Settings)] > [通知(Notification)] を選択し、着信コールとメッセージの通知オプションを選択します。
コール保留音のソースを選択する
[電話の設定(Phone Settings)] > [保留音(Music On Hold)] を選択し、ユーザまたはネットワークによってコールが保留にされたときに使用する音源を選択します。
シングル ナンバー リーチの設定
シングル ナンバー リーチ機能では、別の電話番号とビジネス IP 電話番号を関連付けることができます。 ビジネス電話番号でコールに応答した場合、Provisioning Manager は、ビジネス電話に加えて、指定済みの電話の呼び出し音を自動的に鳴らします。 このような方法で、シングル ナンバー リーチ機能により、受信者の場所にかかわらず、発信者は単一の番号をダイヤルして受信者に電話をかけることができます。
シングル ナンバー リーチ用の代替番号を設定するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
電話カルーセルで、リモート接続先プロファイルに関連付けられているアイコンを選択します。
ステップ 2
[シングル ナンバー リーチの設定(Single Number Reach Settings)] > [代替番号(Alternate Numbers)] を選択します。
ステップ 3
表「シングル ナンバー リーチのフィールドの説明 」に従って情報を入力し、[保存(Save)] をクリックします。
ステップ 4
必要に応じて、[新規追加(Add New)] をクリックして別の代替番号を追加します。
表 5 シングル ナンバー リーチのフィールドの説明
フィールド
説明
[代替番号(Alternate Number)]
プライマリ Phone でコールを受信したとき、Provisioning Manager が呼び出し音を鳴らす代替番号を入力します。
[説明(Description)]
(オプション)代替番号の説明を入力します。
[リーチミーエニウェアを有効にする(Enable Reach Me Anywhere)]
このチェックボックスをオンにすると、着信コールで複数の電話機が同時に鳴ります。
[これはモバイルデバイスです(This is a mobile device)]
モバイル デバイス用の代替番号の場合は、このチェックボックスをオンにします。
[代替番号を呼び出し始めるまでの時間: 秒(Allow me … seconds to answer)]
コールを代替番号へ送る前に、Provisioning Manager がプライマリ Phone での応答を待機する時間(秒単位)を入力します。
[代替番号を呼び出し続ける時間: 秒(Continue ringing the alternate number for … seconds)]
Provisioning Manager が代替番号で着信音を鳴らし続ける時間(秒単位)を入力します。
[コールを代替番号に接続しないようにする猶予時間: 秒(If the alternate number answers within … seconds]
コールを代替デバイスに送った後で、そのデバイスに接続する前に Provisioning Manager が待機する時間(秒単位)を入力します。 この待機時間を設定すると、コールによってボイス メールなどの自動応答がデバイス上で開始されないように防止することができます。
[回線の関連付け情報(Line Association Information)]
この代替番号に関連付ける回線のチェックボックスをオンにします。
Self-Care ユーザ移行スクリプト
SelfCareMigrationUtility は、移行中または CLI から移行後に起動できます。 このツールは、CreateSelfCareAccounts ルールおよび DefaultCUPMPassword ルール セットを持つドメイン内のすべてのユーザを処理します。
このツールは /opt/cupm/sep/ipt/bin から CLI を経由して実行できます。 また、実行はグローバル(全ドメイン対象)でも単一ドメインでも可能です。
スクリプトを実行するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1
/opt/cupm/sep/ipt/bin へ移動します。
ステップ 2
次を実行します。./SelfCareMigrationUtility.sh ALL ENABLE
移行の詳細については、『Cisco Prime Collaboration 10.0 Migration Guide 』を参照してください。