DFC3の取り外し(WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、WS-F6700-DFC3BXLのみ)
DFC3の取り付け(WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、WS-F6700-DFC3BXLのみ)
Cisco Technical Support Webサイト
Customer Order Number: DOC-J-7812409=
製品番号:
MEM-DFC-128M=、MEM-DFC-256M=、MEM-DFC-512M=(WS-F6K-DFC向け)
MEM-XCEF720-512M=(WS-F6K-DFC3A、WS-F6700-DFC3A、およびWS-F6700-DFC3B向け)
MEM-XCEF720-1GB=(WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、およびWS-F6700-DFC3BXL向け)
このマニュアルでは、次のCatalyst 6500シリーズDistributed Forwarding Card(DFC)にメモリを取り付ける手順について説明します。
(注) WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、およびWS-F6700-DFC3BXLのメモリ モジュールは、DFC3ドータカードの下のベースWS-X67xxモジュールに装着されています。メモリをアップグレードするには、モジュールからドータカードを取り外す必要があります。
• 「安全上の警告」
• 「必要な工具」
• 「DFC3の取り外し(WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、WS-F6700-DFC3BXLのみ)」
• 「DFC3の取り付け(WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、WS-F6700-DFC3BXLのみ)」
• 「関連資料」
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
これらの注意事項を保存しておいてください。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
警告 システムの動作時には、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーがかかっています。保守作業は十分注意して行ってください。
Catalyst 6500シリーズDFCのメモリ アップグレード作業には、次の工具が必要です。
• 3/16インチのマイナス ドライバ。DFCが取り付けられているモジュールの非脱落型ネジに使用
• No.1プラス ドライバ(WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、WS-F6700-DFC3BXLのみ)をWS-X67xxモジュールに固定するネジと袋ナットに使用
• 静電気防止用器具、またはすべてのアップグレード キット、Field-Replaceable Unit(FRU)、およびスペアに付属の使い捨て静電気防止用リスト ストラップ
DFCのメモリをアップグレードする際には、次の注意に従ってください。
表 1 に、デフォルトのメモリ設定と使用可能なアップグレードを示します。
1.ベースWS-X67xxモジュールとWS-F6700-DFC3Aでメモリを共有。PFC3Bで256 K以上のルートを使用する場合にのみメモリのアップグレードが必要 2.ベースWS-X67xxモジュールとWS-F6700-DFC3Bでメモリを共有。PFC3Bで256 K以上のルートを使用する場合にのみメモリのアップグレードが必要 |
DFCのメモリ設定を確認するには、 remote command module mod show memory summary コマンドを入力します。 mod は、DFCが搭載されているモジュールです。プロセッサとI/Oの合計を足して、DFCのメモリの総計を求めます。
次の例では、スロット9でファブリックをイネーブルにしたモジュール上にあるDFCのメモリ総計を算出する方法を示しています。
WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、およびWS-F6700-DFC3BXLのメモリ モジュールは、DFC3の下のベースWS-X67xxモジュールに装着されています。DFC3メモリをアップグレードするには、まずモジュールからDFC3を取り外す必要があります。
警告 システムの動作時には、バックプレーンに危険な電圧またはエネルギーがかかっています。保守作業は十分注意して行ってください。
ステップ 1 Catalyst 6500シリーズ スイッチからモジュールを取り外します(取り外しの手順については、
『 Catalyst 6500 Series Module Installation Guide 』を参照)。
ステップ 2 モジュールを静電気防止用マットまたはフォームの上に置きます。その際、モジュールの前面を手前にします。
ステップ 3 プラス ドライバを使って、固定用のネジと2個の袋ナットを取り外します(図1を参照)。
ステップ 4 図2のように、袋ナットを3回ほど回転させて、袋ナットの底とDFC3の上部との隙間が約1/8インチ(3.175mm)ぐらいになるように、部分的に取り付けられた状態にします。袋ナットは、DFC3が水平方向に動いてモジュールを損傷しないように、コネクタを外したときの止め具のような働きをします。
ステップ 5 図3のように、その場でDFC3を左手で少しばかり持ち上げます。DFC3を左手で持ち上げながら、右手で上下に揺らして、DFC3をモジュールから外します。揺らす幅は上下方向に半インチ以内です。
ステップ 7 DFC3を両手で持ち、DFC3をそっとモジュールから引き上げます(図4を参照)。
ステップ 8 取り外したDFC3を静電気防止用マットまたは静電気防止用フォーム パッドの上に置きます。
ステップ 9 「SODIMMの取り外し」に進みます。
ステップ 1 ESDによる損傷を防ぐため、必要な予防措置を講じてください。
ステップ 2 DFCまたはDFC3Aが搭載されているモジュールをシステムから取り外します(取り外しの手順については、『 Catalyst 6500 Series Module Installation Guide 』を参照)。
ステップ 3 取り外したモジュールを静電気防止用マットまたはパッドの上に置きます。
ステップ 4 SODIMMの位置を確認します(WS-F6K-DFCの場合は図5、WS-F6K-DFC3Aの場合は図6、WS-X6700-DFC3Aの場合は図7を参照)。
図7 DFC3A、DFC3B、およびDFC3BXLのWS-X67xxモジュール上のSODIMMの位置
ステップ 5 SODIMMのバネ クリップを外し、ソケットからSODIMMを外します(図8図8を参照)。
ステップ 6 SODIMMの両側がソケットから外れたら、親指と人差し指でSODIMMの端をつまんで、ソケットから完全に引き出します。
ステップ 7 ESDによる損傷を防ぐため、SODIMMを静電気防止用コンテナに収めます。
これで、SODIMMの取り外し手順は終了です。新しいSODIMMを取り付ける場合は、「SODIMMの取り付け」に進んでください。
ステップ 1 静電気防止用コンテナから新しいSODIMMを取り出します。
ステップ 2 SODIMMのコンポーネント側を上にして、コネクタ エッジ(金属フィンガ)が向こう側になるようにSODIMMを持ちます。
ステップ 3 親指と人差し指でSODIMMの側面を持ちます(図9を参照)。
ステップ 4 SODIMMをソケットとほぼ同じ角度に傾けて、コネクタ エッジ全体をソケットに差し込みます。
ステップ 5 バネ クリップで固定されるまで、SODIMMを下に押します(図10を参照)。
ステップ 6 SODIMMを取り付けたら、両方のガイド穴を調べて、バネの支えが見えることを確認してください。見えない場合は、SODIMMは正しく装着されていません。SODIMMの位置がずれている場合は、慎重にSODIMMを取り外し、再度ソケットに装着してください。支えのバネがしっかりとかかるまで、SODIMMをソケットの奥に押し込みます。
ステップ 7 WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、WS-F6700-DFC3BXLのメモリをアップグレードした場合は、DFC3を取り付け直す必要があります。DFC3を取り付ける場合は、「DFC3の取り付け(WS-F6700-DFC3A、WS-F6700-DFC3B、WS-F6700-DFC3BXLのみ)」に進んでください。
それ以外の場合はモジュールを取り付け直します(取り外しの手順については、『 Catalyst 6500 Series Module Installation Guide 』を参照)。
WS-X67xxモジュールにDFC3を取り付けるステップは、次のとおりです。
ステップ 1 DFC3の取り付け穴(図11を参照)とモジュールのオス スタンドオフの位置を合わせます(図12を参照)。DFC3の残りの取り付け穴の位置が、残りのスタンドオフの位置と合っていることを確認します。
図12 WS-X67 xx モジュールのオス スタンドオフの位置
ステップ 2 DFC3のコネクタとモジュールのコネクタの位置が合っていることを確認します。図13に、DFC3の裏面にあるコネクタを示します。
ステップ 3 図14に示す部分を押し、電源コネクタを装着します。
ステップ 4 図15に示す場所を押し、モジュールにDFC3をしっかりと装着します。
ステップ 5 プラス ドライバを使って、固定用のネジと2個の袋ナットを取り付けます(図16を参照)。
(注) 固定用のネジを取り付ける前に、取り付け穴の下にスタンドオフがあることを目で確認してください。
ステップ 6 Catalyst 6500シリーズ スイッチにモジュールを取り付けます(取り付けの手順については、『 Catalyst 6500 Series Module Installation Guide 』を参照)。
Catalyst 6500シリーズ スイッチに関する資料には、次のようなものがあります。
• 『Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 6500 Series Switches』
• 『Catalyst 6500 Series Switch Installation Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Switch Module Installation Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Switch Software Configuration Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Switch Command Reference』
• 『Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Software Configuration Guide』
• 『Catalyst 6500 Series Switch Cisco IOS Command Reference』
• 『Catalyst 6500 Series DFC/DFC3A Installation Note』
• 『 Catalyst 6500 Series DFC3A, DFC3B, and DFC3BXL Installation Note 』
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