Catalyst 4500 E-シリーズ Supervisor Engine 6-E インストレーション コンフィギュレーション ノート
10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバの取り付け
10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバの取り外し
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン
【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意 |
Customer Order Number: DOC-J-7818337=
製品番号:WS-X45-Sup6-E = Catalyst 4500 E-シリーズ Supervisor Engine 6-E
このマニュアルには、Catalyst 4500 E-シリーズ Supervisor Engine 6-E を取り付け、操作を確認する方法が記載されています。スーパーバイザ エンジンおよびスイッチング モジュールの設定については、ご使用のスイッチのソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
(注) Catalyst 4500 E-シリーズ スイッチング モジュールには、Cisco IOS Release 12.2(40)SG 以降が稼働する Catalyst 4500 シリーズ Supervisor Engine 6-E が必要です。
• 「関連資料」
誤って行うと危険が生じる可能性がある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
これらの注意事項を保存しておいてください。
ここでは、Catalyst 4500 E-シリーズ Supervisor Engine 6-E(WS-X45-Sup6-E)について説明します(図1 を参照)。このスーパーバイザ エンジンは、すべてのネットワーク インターフェイスにデータ パスを提供するとともにデータの制御を行い、アップリンク用の 10 ギガビット イーサネット インターフェイスを提供します。
Supervisor Engine 6-E は、Catalyst 4503、4506、4507R、4510R、4503-E、4506-E、4507R-E、および4510R-E スイッチでサポートされています。Catalyst 4503、4503-E、4506、および4506-E スイッチでは、Supervisor Engine 6-E はスロット 1 にのみ搭載できます。Catalyst 4507R または 4510R スイッチでは、プライマリ スーパーバイザ エンジンをスロット 1 に搭載し、オプションの冗長スーパーバイザ エンジンをスロット 2 に搭載します。Catalyst 4507R-E スイッチでは、プライマリ スーパーバイザ エンジンをスロット 3 に搭載し、オプションの冗長スーパーバイザ エンジンをスロット 4 に搭載します。Catalyst 4510R-E スイッチでは、プライマリ スーパーバイザ エンジンをスロット 5 に搭載し、オプションの冗長スーパーバイザ エンジンをスロット 6 に搭載します。1 つの冗長システムを複数のスーパーバイザで構成する場合、同じタイプでなければなりません。
スーパーバイザ エンジンはホットスワップ可能ですが、最後のスーパーバイザ エンジンがスイッチから取り外されると、パケットは転送されません。スーパーバイザ エンジンをスイッチに再度取り付けると、スーパーバイザは再起動します。
図1 Catalyst 4500 E-シリーズ Supervisor Engine 6-E(WS-X45-Sup6-E)
このスーパーバイザ エンジンは、SNMP(簡易ネットワーク管理プロトコル)、コンソール、および Telnet 用インターフェイスを提供し、環境状態の監視などの管理機能を実行します。
Supervisor Engine 6-E は、次のような機能を提供します。
• 512 MB オンボード SODIMM メモリ(1 GB までアップグレード可能)
• 128 MB オンボード フラッシュ メモリ(コンパクト フラッシュ メモリに追加)
• 320 Gbps のスイッチング機能、250 メガ パケット/秒の実転送速度(v4)、125 メガ パケット/秒の実転送速度(v6)
• 55,000 までの レイヤ 2 スイッチング用MAC アドレスのサポート(64,000 エントリまで、16次元連想ルックアップ テーブル)
• 4,096 までの VLAN のサポート、すべてのポート上での802.1Q VLAN タギング
• 64,000 までのユニキャストおよびマルチキャストの転送エントリ、256,000 まで拡張可能なユニキャストおよびマルチキャスト IPV4 Forwarding Information Base(FIB; 転送情報ベース)エントリ
• Catalyst 4500 シリーズおよび Catalyst 4500 E-シリーズ スイッチング モジュールのサポート(EoL モデルを除く)
• 起動時にデフォルトでレイヤ 2 フォワーディングを開始(ハードウェア ベース)
• 10/100/1000 Mbps および 10 Gbps のEtherChannel
• Catalyst 4507R、Catalyst 4507R-E、Catalyst 4510R、および Catalyst 4510R-E スイッチにおける、プライマリおよびスタンバイ スーパーバイザ エンジン間のスーパーバイザ エンジン冗長性
ここでは、Catalyst 4500 E-シリーズ Supervisor Engine 6-E の LED、コネクタ、およびスイッチについて説明します。
• 「LED」
• 「10 ギガビット イーサネット アップリンク ポート」
10 ギガビット イーサネット アップリンク ポートは、全二重モードでのみ動作します。これらのポートは、ホットスワップ可能な X2 光トランシーバを使用します。X2 の SC タイプ コネクタは、MMF(マルチモード光ファイバ)ケーブルおよび SMF(シングルモード光ファイバ)ケーブルとのインターフェイスとして機能します。X2 についての詳細は「X2 の取り扱いおよび取り付け」を参照してください。
Catalyst 4507R、Catalyst 4507R-E、Catalyst 4510R、または Catalyst 4510R-E スイッチの内部に 2 つの Supervisor Engine 6-E が存在する場合は、デフォルトで、(アクティブな)プライマリ スーパーバイザ エンジンと(スタンバイ状態の)セカンダリ スーパーバイザ エンジンの両方で、1 つの X2 アップリンクがアクティブになります。あるいは、非冗長構成の場合は 2 つのアップリンクがアクティブになります。
アップリンク トランシーバとして、X2 の代わりに SFP を使用する場合は、X2 スロットに Cisco TwinGig コンバータ モジュールを装着することができます。Cisco TwinGig コンバータ モジュールのインストレーション マニュアルは、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps7077/prod_module_installation_guide09186a00807e0ca4.html
イーサネット管理ポートは、ネットワーク異常によって生じたスイッチ ソフトウェア イメージの破損または破壊を修復するために(ROMMON モードでのみ)使用されます。スイッチが正常に稼働しているかぎり、このポートは非アクティブです。
Catalyst 4500 E-シリーズ Supervisor Engine 6-E のコンソール ポートには、EIA/TIA-232 RJ-45 コネクタが付いています。コンソール ポートを使用して、次の作業を実行することができます。
• CLI(コマンドライン インターフェイス)によるスイッチの設定
(注) EIA/TIA-232 は、RS-232 推奨標準規格とされていましたが、現在EIA(米国電子工業会)および TIA(電気通信工業会)により標準規格として承認されています。
フラッシュ ポートには、64 MB および 128 MB のタイプ 1 コンパクト フラッシュ カードのどちらでも装着できます。このカードは、新しいソフトウェア イメージのロードなどのファイル転送作業に使用できます。フラッシュ カードの搭載は任意です。フラッシュ カードは市販品をご利用いただけます。
詳細は、次の URL にある『 Using the Compact Flash on the Catalyst 4500 Series Supervisor Engines 』を参照してください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/lan/cat4000/inst_nts/ol_2058.htm
ここでは、ポートのケーブル仕様について説明します。内容は次のとおりです。
ネットワーク長および接続距離は、信号のタイプ、信号速度、および伝送媒体(信号を伝送するケーブルのタイプ)によって異なります。このマニュアルに記載の伝送距離と速度の制限値は、IEEE 推奨の最大信号伝送速度および最大伝送距離です。 表2 に、信号の伝送距離に対する伝送速度を示します。
Catalyst 4500 シリーズのスイッチは、すべてホットスワップをサポートしています。したがって、スーパーバイザ エンジンやスイッチング モジュールの取り付け、取り外し、交換、および再配置を行うときにシステムの電源を切る必要はありません。システムは、スイッチング モジュールの取り付けや取り外しを検知すると、自動的に診断ルーチンおよび検出ルーチンを実行し、モジュールが搭載されているかどうかを確認してから、ユーザの介入なしにシステムの動作を再開します。
• 「必要な工具」
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。
Catalyst 4500 シリーズ スイッチに、スーパーバイザ エンジンを取り付けるには、次の工具が必要です。
• No.1 および No.2 のプラス ドライバ(ほとんどのモジュールの非脱落型ネジに使用)
• 3/16 インチのマイナス ドライバ(その他のモジュールの非脱落型ネジに使用)
(注) スーパーバイザ エンジンを扱うときは、ESD(静電気放電)による損傷を防止するため、静電気防止用リスト ストラップまたはその他の静電気防止器具を使用してください。
ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ポート アダプタおよびプロセッサ モジュールは、金属製フレーム内に収められたプリント基板回路によって構成されています。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。金属製フレームは、ESDから基板を保護しますが、機器を取り扱うときには静電気防止用ストラップを着用してください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• ストラップの機器側終端を、シャーシの非塗装面に接続します。
• コンポーネントを取り付けるときは、必ずイジェクト レバーまたは非脱落型ネジを利用して、バックプレーンまたはミッドプレーンにバス コネクタを確実に固定します。イジェクト レバーおよび非脱落型ネジはプロセッサの脱落を防ぐだけではなく、システムに適切なアースを提供し、バス コネクタを確実に固定させるために必要です。
• コンポーネントを取り外すときは、必ずイジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使って、バックプレーンまたはミッドプレーンからバス コネクタを外しします。
• フレームはハンドルまたは端だけを持ち、プリント基板またはコネクタには決して触れないでください。
• 取り外したコンポーネントは、基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止容器に収めます。コンポーネントを返却する場合は、取り外し後、ただちに静電気防止容器に入れてください。
• プリント基板と衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からコンポーネントを保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
• 金属製フレームから、プリント基板を取り外さないでください。
Catalyst 4500 シリーズおよび Catalyst 4500 E-シリーズ スイッチには、水平方向のシャーシ スロットがあり、スロット番号は上から順に割り当てられています。Catalyst 4503、4503-E、4506、および 4506-E スイッチでは、スーパーバイザ エンジンはスロット 1 にのみ搭載できます。Catalyst 4507R または 4510R スイッチでは、プライマリ スーパーバイザ エンジンをスロット 1 に搭載し、オプションの冗長スーパーバイザ エンジンをスロット 2 に搭載します。Catalyst 4507R-E スイッチでは、プライマリ スーパーバイザ エンジンをスロット 3 に搭載し、オプションの冗長スーパーバイザ エンジンをスロット 4 に搭載します。Catalyst 4510R-E スイッチでは、プライマリ スーパーバイザ エンジンをスロット 5 に搭載し、オプションの冗長スーパーバイザ エンジンをスロット 6 に搭載します。1 つの冗長システムに複数のスーパーバイザが含まれる場合、それらは同じタイプでなければなりません。
警告 システムの動作中は、バックプレーン上に危険な電圧またはエネルギーが存在します。保守の際には十分に注意してください。
Catalyst 4500 E-シリーズ スイッチにスーパーバイザ エンジンを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ご使用のスイッチのインストレーション ガイドに従って、ESD による損傷を防止するための必要な準備をします。
ステップ 2 スーパーバイザ エンジンのポートにインターフェイス機器を直接接続できるだけのスペースが十分にあるかどうかを確認します。
ステップ 3 スイッチング モジュール フィラー プレートまたは既存のスーパーバイザ エンジンをスロットに固定している非脱落型ネジを緩めて外します。
ステップ 4 スロット 1 からスーパーバイザ エンジン フィラー プレートまたは、既存のスーパーバイザ エンジンを取り外します。スイッチング モジュール フィラー プレートが搭載されていた場合は、今後の使用に備えて保管してください。既存のスーパーバイザ エンジンを取り外す場合は、「スーパーバイザ エンジンの取り外し」を参照してください。
ステップ 5 新しいスーパーバイザ エンジンを取り付けるには、片手でスーパーバイザ エンジンの前面パネルを持ち、もう一方の手をフレームの底面に添えてスーパーバイザ エンジンを支えます(図2を参照)。プリント基板またはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 6 スーパーバイザ エンジンの両端を、スイッチ シャーシの両側のスロット ガイドに合わせます(図2を参照)。
図2 シャーシへのスーパーバイザ エンジンの取り付け(Catalyst 4506-E の場合)
ステップ 7 2 つのモジュール イジェクト レバーを前面プレートから離すように開きます。
ステップ 8 両方のイジェクト レバーのノッチがシャーシの両側にかかるまで、スーパーバイザ エンジンをゆっくりスロットに差し込みます。
ステップ 9 両手の親指と人差し指で、両側のイジェクト レバーを同時に押し込み、スーパーバイザ エンジンをバックプレーン コネクタに完全に固定させます。
ステップ 10 ドライバを使用して、スーパーバイザ エンジン前面プレートの左右にある非脱落型ネジを締めます。
ステップ 1 STATUS LEDがグリーンに点灯している(モジュールが使用可能である)ことを確認します。
ステップ 2 スイッチがオンラインの場合は、 show module コマンドを入力します。システムが新しいモジュールを認識しているかどうか、およびモジュールのステータスが正常かどうかを確認します。
ステップ 3 モジュールが使用可能になっていない場合、モジュールを取り外し、再び取り付けます。それでも、モジュールが使用可能にならない場合は、製品を購入した代理店に連絡してください。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
警告 システムの動作中は、バックプレーン上に危険な電圧または電力が存在しています。保守の際には十分に注意してください。
Catalyst 4500 E-シリーズ スイッチからスーパーバイザ エンジンを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 取り外すスーパーバイザ エンジン上のポートに接続されているネットワーク インターフェイス ケーブルをすべて取り外します。
ステップ 2 非脱落型ネジを緩めます(図3参照)。
ステップ 3 左右のイジェクト レバーを持って同時に外側に押し開き、バックプレーン コネクタからスーパーバイザ エンジンを外します。図3では、右側のイジェクト レバーの拡大図を示しています。
ステップ 4 片手でスーパーバイザ エンジンの前面パネルを持ち、もう一方の手をフレームの底面に添えて、スーパーバイザ エンジンをスロットから引き出します。プリント基板またはコネクタ ピンに触れないように注意してください。
ステップ 5 片手でフレームの底面を支え、慎重にスロットからスーパーバイザ エンジンをまっすぐ引き出します。
ステップ 6 取り出したスーパーバイザ エンジンを静電気防止用マットまたは静電気防止材の上に置くか、すぐに別のスロットに取り付けます。
警告 ブランク前面パネルおよびカバー パネルには、3 つの重要な役割があります。シャーシ内の危険な電圧および電流による感電を防ぐこと、他の装置への EMI の影響を防ぐこと、およびシャーシ内の空気の流れを適切な状態に保つことです。必ずすべてのカード、前面プレート、前面カバー、および背面カバーをスロットに正しく取り付けた状態で、システムを運用してください。
ステップ 7 スロットを空にしておく場合、スイッチング モジュール フィラー プレート(Part Number: 800-00292-01)を取り付けます。
図4および図5に、スーパーバイザ エンジンに接続するインターフェイス ケーブルのコネクタ タイプを示します。
警告 感電を防ぐため、Safety Extra-Low Voltage(SELV; 安全超低電圧)回路を Telephone-Network Voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路が含まれ、WAN ポートには TNV 回路が含まれています。LAN ポートと WAN ポートのどちらにも RJ-45 コネクタが使われている場合があります。ケーブルを接続するときには十分に注意してください。
(注) 未使用のケーブルおよびスイッチの光ファイバ コネクタには、必ずキャップおよびプラグを取り付けておいてください。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
図6に示す SC コネクタは、光ファイバ モジュール ポートまたはトランシーバを外部の SMF または MMF ネットワークに接続するために使用します。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
(注) 光コネクタは、接続する前に必ず清掃してください。コネクタが汚れていると、ファイバに損傷を与えたり、データ エラーが生じたりすることがあります。
ネットワーク コネクタは、ソケットにしっかりと差し込んでください。特に、長距離(1.24 マイル[2 km])ネットワークとモジュールとの間、または高い減衰が疑われるネットワークとモジュールとの間を接続する場合は、確実に接続することが大切です。リンク LED が点灯しない場合は、ネットワーク ケーブル プラグを取り外し、モジュール ソケットにしっかりと差し込み直してください。プラグの前面プレート(光ファイバの開口部付近)に埃や皮脂がたまると、大きな減衰が発生し、リンクが確立できなくなるほど光パワーのしきい値レベルが低下することがあります。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
図7に示す LC 光ファイバ コネクタは小型フォーム ファクタの光ファイバ コネクタで、高密度の光ファイバ接続を提供します。LC コネクタは、MMF ケーブルまたは SMF ケーブルのどちらにも使用できます。LC コネクタでは、RJ-45 銅線コネクタと同様のラッチング クリップ メカニズムが使用されています。
(注) 光コネクタは、接続する前に必ず清掃してください。コネクタが汚れていると、ファイバに損傷を与えたり、データ エラーが生じたりすることがあります。
X2 トランシーバ(図8 を参照)は、スーパーバイザ エンジンの 10 ギガビット イーサネット ポートに取り付けるホットスワップ可能な入出力デバイスで、スーパーバイザ エンジンを光ファイバ ネットワークに接続するときに使用します。X2 トランシーバは、スイッチの電源をオンにしたまま交換できます。
これらのポートには、Cisco TwinGig コンバータ モジュールを取り付けることもできます。Cisco TwinGig コンバータ モジュールのインストレーション マニュアルは、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps7077/prod_module_installation_guide09186a00807e0ca4.html
警告 レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
警告 指定されていない制御、調整、あるいは実行手順を実施すると、危険な放射に晒される恐れがあります。
サポートされる X2 トランシーバのメディア タイプについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/products_device_support_table09186a00803857e7.html
Cisco 1000BASE-LX/LHインターフェイスは、IEEE 802.3z 1000BASE-LX規格に完全準拠しています。ただし、光学的品質が高いので、SMF ケーブルを使用した場合、規格で指定されている 5 km より長い 10 km までの距離に対応できます。
SMF ケーブル用に設計された LR X2 を MMF ケーブルに直接接続した場合、Differential Mode Delay(DMD; ディファレンシャル モード遅延)と呼ばれる現象が起きることがあります。詳細については、『 Catalyst 4000 Family Module Installation Guide 』を参照してください。
• 「10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバの取り付け」
(注) 防塵プラグを取り外して光接続を行う前に、次の注意事項に従ってください。
• 接続の準備ができるまでは、取り外されている光ファイバ ケーブル コネクタ、およびトランシーバの光ファイバの穴に、防塵プラグを取り付けておいてください。
• 接続する前に、必ず SC コネクタの端面を検査し、清掃してください。光ファイバの検査と清掃に関する White Paper へのリンク先については、X2 トランシーバによっては、ソケットに差し込むときに、ラッチング スリーブを引き出さなければならない場合もあります。EMI ガスケットがモジュールの前面プレートに接触したら、ラッチング スリーブをスライドさせて、ソケット内に X2 トランシーバを固定してください。を参照してください。
• 光ファイバ ケーブルの抜き差しを行うときは、必ず SC コネクタ ハウジングを持つようにしてください。
10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 小型のマイナス ドライバを使用して、モジュールの前面プレートから、X2 トランシーバのポート カバーを慎重に外します。
ポート カバーの表面にある 2 つの矢印の部分に、マイナス ドライバを差し込んでください。ポート カバーは、今後の使用に備えて保管してください。
ステップ 2 保護パッケージから、10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバを取り出します。
ステップ 3 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバ上のラベルを見て、10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバがご使用のネットワークに適合しているかどうかを確認します。
ステップ 4 親指と人差し指で 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバのスリーブの両側を持ち、モジュールの前面パネルにある X2 ソケットに10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバを差し込みます。X2 トランシーバを 90% ほど差し込むと、カチッという音がします。さらに、もう一度カチッという音がするまで、X2 トランシーバをソケットに差し込みます。これで、X2 トランシーバのコネクタがソケットのコネクタに接続されます。X2 トランシーバの EMI ガスケットが、モジュールの前面プレートに接触していることを確認します(図9 を参照)。
ヒント X2 トランシーバによっては、ソケットに差し込むときに、ラッチング スリーブを引き出さなければならない場合もあります。EMI ガスケットがモジュールの前面プレートに接触したら、ラッチング スリーブをスライドさせて、ソケット内に X2 トランシーバを固定してください。
図9 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバの取り付け
(注) 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバは、正しい方向にしか挿入できない構造になっています。
ステップ 5 ネットワーク インターフェイス ケーブルの SC コネクタから、防塵プラグを取り外します。
ステップ 6 SC コネクタの光ファイバ端面を検査し、清掃します。光ファイバの検査と清掃に関する White Paper へのリンク先については、次の「ヒント」を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk482/tk607/technologies_white_paper09186a0080254eba.shtml
ステップ 7 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバの光ボアから、防塵プラグを取り外します。
ステップ 8 ネットワーク インターフェイス ケーブル SC コネクタを、ただちに 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバに接続します。
10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバを取り外す手順は、次のとおりです。
ステップ 1 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバのコネクタから、ネットワーク光ファイバ ケーブルを取り外します。X2 トランシーバの光ボア、および光ファイバ ケーブルの SC コネクタに、ただちに防塵プラグを取り付け直します。
ステップ 2 親指と人差し指で 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバのスリーブの両側を持ち、スリーブを引き出して、ソケット コネクタから X2 トランシーバを取り外します(図10 を参照)。
図10 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバの取り外し
ステップ 3 ソケットから 10 ギガビット イーサネット X2 トランシーバをスライドさせ、ただちに静電気防止用袋に収めます。
ステップ 4 X2 トランシーバを空のソケットに取り付けていない場合は、ソケット カバーを取り付け直します。
a. ソケット カバーを、ソケット開口部の前部に合わせます。
X2 トランシーバのメンテナンスを適切に行うために、次の注意事項に従ってください。
• ESD による損傷を防止するため、規定の取り扱い手順に従ってください。
• トランシーバを保管する場合または光ファイバ ケーブルを接続しない状態では、必ず光ファイバの穴にプラグを取り付けてください。
• 光コネクタのフェルールにたまった埃が原因で、光ファイバの穴が汚れることがあります。アルコールを含ませた綿棒または吸水性の柔らかいクロスなどで、光コネクタのフェルールの埃をふきとってください。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
Supervisor Engine 6-E は 2 つの X2 ポートを備えており、TwinGig モジュールを装着すれば、他のネットワーク装置への SFP 接続を 2 つ利用できます。合計で 4 つの SFP が利用可能です。
サポートされている SFP モジュールは、自由に組み合わせて使用できます。ご使用のシスコ デバイスに SFP モジュールを搭載する場合は、必ずシスコ製品のみをご使用ください。SFP モジュールにはすべて、セキュリティ情報がエンコードされた内部シリアル EEPROM が装着されています。この情報により、シスコはその SFP モジュールが装置の要件を満たしているかどうかを識別し、検証することができます。
サポートされる SFP トランシーバのメディア タイプについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/products_device_support_table09186a0080385874.html
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/products_device_support_table09186a0080380847.html
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/products_device_support_table09186a0080446625.html
Cisco 1000BASE-LX/LH インターフェイスは、IEEE 802.3z 1000BASE-LX 規格に完全準拠しています。ただし、光学的品質が高いので、SMF ケーブルを使用した場合、規格で指定されている 5 km より長い 10 km までの距離に対応できます。
SMF ケーブル用に設計された LX/LH SFP を MMF ケーブルに直接接続した場合、DMD と呼ばれる現象が起きることがあります。詳細については、『 Catalyst 4000 Family Module Installation Guide 』を参照してください。
光ファイバ SFP モジュールには、LC タイプのコネクタが付いています(図11を参照)。
SFP は、サポートされるデバイス内で、デュプレックスのシングル モードおよびマルチ モードの接続を提供します。光ファイバ SFP モジュール ポートのケーブル仕様については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/prod_installation_guide09186a00803aa0da.html
(注) 距離の短いシングル モード光ファイバ ケーブルを使用する場合、レシーバーへの過負荷を防ぐために、リンクにインライン光減衰器を挿入することがあります。
光ファイバ ケーブル長が 15.43 マイル(25 km)未満の場合は、リンクの両端で、光ファイバ ケーブル プラントと 1000BASE-ZX SFP モジュールの受信ポートとの間に、5 dB(デシベル)または10 dBのインライン光減衰器を挿入する必要があります。
光ファイバ SFP モジュールには、MT-RJ タイプのコネクタが付いている場合もあります(図12を参照)。
銅線 1000BASE-T SFP モジュールには、RJ-45 コネクタが付いています(図13を参照)。
Catalyst 4500 E-シリーズ Supervisor Engine 6-E とともに使用される 1000BASE-T 銅線 SFP モジュールは、1000BASE-T モードでのみ(つまり、1000 Mbpsで)動作します。銅線 1000BASE-T SFP モジュールでは、距離が 328.08 ft(100 m)未満の場合、標準的なカテゴリ 5 ツイストペア ケーブルを 4 本使用します。
CWDM SFP は、標準的な SC コネクタ付きのシングル モード 光ファイバ ケーブルを使用することにより、CWDM パッシブ光システムの optical add/drop multiplexer(OADM; オプティカル Add/Drop マルチプレクサ)またはmultiplexer(MUX; マルチプレクサ)/demultiplexer(DEMUX; デマルチプレクサ)プラグイン モジュールに接続できます。図14 に、光ポートの防塵プラグを取り外した CWDM SFP を示します。図15 に、SC タイプのコネクタを示します。
図14 CWDM SFP モジュール(黄コード付き CWDM-SFP-1550= の例)
CWDM SFP には、1470 ~ 1610 nm の 8 つの波長に対応する製品があります。デバイスに付けられたカラー マーキングは、ギガビット イーサネット チャネルが割り当てられている波長を識別するためのものです。CWDM SFP の仕様については、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps5455/prod_installation_guide09186a0080112499.html
光ファイバ ケーブル コネクタは、清掃方法や接続手順を誤ると損傷を受ける可能性があります。光ファイバ コネクタが汚れたり損傷を受けていたりすると、再現不能または不確実な通信状態に陥る恐れがあります。
光ファイバ コネクタは、電気的なコネクタやマイクロ波のコネクタとは異なるものです。光ファイバ システムでは、非常に細いファイバ コアを通じて光が伝送されます。通常、ファイバ コアは直径 62.5 μm 以下であり、塵埃の粒子の直径は 10 分の 1 μm から数μm の範囲内です。そのため、ファイバ コアの端面に埃や汚れがあると、2 つのコアが接するコネクタの接触面でパフォーマンスの低下が生じる可能性があります。したがって、コネクタは位置が正確に合っていなければならず、コネクタの接触面はまったく異物が付着していない状態にする必要があります。
コネクタ損失(挿入損失)は、光ファイバ コネクタの重要なパフォーマンス特性の 1 つです。リターン ロスも、重要なファクタの 1 つです。リターン ロスは反射光の量を表し、反射が少なければ少ないほど、接続状態が良好になります。物理的な接触コネクタの場合、最も優れた製品ではリターン ロスが -40 dB より小さくなっていますが、通常の製品では -20 ~ -30 dB 程度です。
接続の品質は、2 つのファクタに依存します。それは、コネクタのタイプと、正しい清掃および接続の方法です。汚れたファイバ コネクタは、光損失の一般的な原因の 1 つです。コネクタはいつも汚れのない状態に保ち、非使用時には必ず防塵カバーを取り付けておいてください。
ケーブルやコネクタを取り付けるときは、事前に、クリーニング キットに入っているアルコールを含ませた柔らかいクロスを使って、フェルール、ファイバ周辺の白い保護チューブ、およびファイバの端面を清掃してください。
原則として、説明のつかない重大な光損失が生じた場合は、コネクタを清掃するようにしてください。
光コネクタを清掃するには、CLETOP カセット クリーナー(SC コネクタ用には A タイプ、MT-RJ コネクタ用には B タイプ)を使用し、製品の指示に従ってください。CLETOP カセット クリーナーが入手できない場合は、次の手順に従ってください。
ステップ 1 純度 99% のイソプロピル アルコールを含ませた柔らかいクロスを使って、前面プレートを丁寧に拭き取ります。表面が乾くまで 5 秒ほど待ち、処置を繰り返します。
ステップ 2 油分がなく清浄で乾いた圧搾空気を使って、前面プレートに残っている埃を取り除きます。
警告 接続されていない光ファイバケーブルやコネクタからは目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。レーザー光を直視したり、光学機器を使用して直接見たりしないでください。
ステップ 3 拡大鏡または検査用顕微鏡を使って、斜め方向からフェルールを検査します。開口部を直接見ないようにしてください。汚れが残っていれば、処置を繰り返します。
システム内で使用されているコネクタは、出荷時に清掃され、アダプタに正しく接続されています。アプリケーション側で汚れのないコネクタを使用し、上記の指示や次の注意事項に従って作業すれば、システムではエラーは発生しません。
• コネクタをアダプタに接続する前に、CLETOP カセット クリーナー(SC コネクタ用には A タイプ、MT-RJ コネクタ用には B タイプ)、またはレンズ用クロスを使って、コネクタを清掃してください。汚れを取り除くために、純度の高いアルコールを使用してください。
• アダプタの内部に光ファイバ コネクタを接続するときは、力を入れ過ぎないようにし、ゆっくりと操作してください。
• コネクタを使用していないときや、シャーシの清掃中は、アダプタの内部やコネクタの表面が汚れないように、アダプタやコネクタを覆っておいてください。
次の関連資料に、インストレーションおよびコンフィギュレーションの詳細が説明されています。
• 『 Catalyst 4500 Series Installation Guide 』
• 『 Catalyst 4500 E-Series Switches Installation Guide 』
• 『 Catalyst 4500 Series Module Installation Guide 』
• 『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Catalyst 4500 Series Switches 』
• 『 Installation Notes for the Cisco TwinGig Converter Module 』(次の URL を参照)
http://www.cisco.com/en/US/products/ps7077/prod_module_installation_guide09186a00807e0ca4.html
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、マニュアルに関するフィードバックの提供、セキュリティ ガイドライン、推奨されるその他の資料、およびシスコの一般資料に関する情報については、次の URL で毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。ここには、シスコの技術マニュアルの最新版や改訂版もすべて掲載されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
Japan TAC Web サイトでは、利用頻度の高い TAC Web サイト( http://www.cisco.com/tac )のドキュメントを日本語で提供しています。Japan TAC Web サイトには、次の URL からアクセスしてください。
http://www.cisco.com/jp/go/tac
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