この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
マーキングは、着信および発信パケットの Quality of Service(QoS)フィールドを変更するために使用する方式です。 マーキングが可能な QoS フィールドは、レイヤ 3 では IP precedence、および DiffServ コード ポイント(DSCP)です。 QoS グループはシステムにとってローカルなラベルで、中間マーキング値を割り当てることができます。 QoS グループのラベルを使用して、出力スケジューリングを決定できます。
マーキングのコマンドは、ポリシー マップ内で参照されるトラフィック クラスで使用できます。 次の表に、設定できるマーキング機能を示します。
マーキング機能 |
説明 |
||
---|---|---|---|
DSCP |
レイヤ 3 DSCP。 |
||
IP precedence |
レイヤ 3 の IP precedence。
|
||
QoS グループ |
システム内部で操作および照合できる、ローカルで有効な QoS 値。 指定できる範囲は 0 ~ 3 です。 |
||
入力 |
マーキングのステータスは着信パケットに適用されます。 |
||
CoS |
レイヤ 2 VLAN ID |
次の表に、この機能のライセンス要件を示します。
製品 |
ライセンス要件 |
---|---|
Cisco NX-OS |
QoS 機能にライセンスは必要ありません。 ライセンス パッケージに含まれていない機能は NX-OS イメージにバンドルされており、無料で提供されます。 NX-OS ライセンス方式の詳細については、『Cisco NX-OS Licensing Guide』を参照してください。 |
分類の前提条件は、次のとおりです。
マーキングの設定時の注意事項と制約事項は次のとおりです。
ポリシー マップ内で 1 つ以上のマーキング機能を組み合わせることにより、QoS 値の設定を制御できます。 次に、インターフェイス上の着信パケットまたは発信パケットのいずれかにポリシーを適用できます。
(注) |
set コマンドを使用したあと、コマンドの残りの部分を追加する前に、Enter を押さないでください。 set キーワードを入力した直後に Enter を押すと、QoS の設定を続けることができなくなります。 |
IP ヘッダーの DiffServ フィールドの最上位 6 ビットで、DSCP 値を指定の値に設定できます。 次の表に示す標準の DSCP 値のほか、0 ~ 60 の数値も入力できます。
値 |
DSCP 値のリスト |
---|---|
af11 |
AF11 dscp(001010):10 進数の 10 |
af12 |
AF12 dscp(001100):10 進数の 12 |
af13 |
AF13 dscp(001110):10 進数の 14 |
af21 |
AF21 dscp(010010):10 進数の 18 |
af22 |
AF22 dscp(010100):10 進数の 20 |
af23 |
AF23 dscp(010110):10 進数の 22 |
af31 |
AF31 dscp(011010):10 進数の 26 |
af32 |
AF40 dscp(011100):10 進数の 28 |
af33 |
AF33 dscp(011110):10 進数の 30 |
af41 |
AF41 dscp(100010):10 進数の 34 |
af42 |
AF42 dscp(100100):10 進数の 36 |
af43 |
AF43 dscp(100110):10 進数の 38 |
cs1 |
CS1(優先順位 1)dscp(001000):10 進数の 8 |
cs2 |
CS2(優先順位 2)dscp(010000):10 進数の 16 |
cs3 |
CS3(優先順位 3)dscp(011000):10 進数の 24 |
cs4 |
CS4(優先順位 4)dscp(100000):10 進数の 32 |
cs5 |
CS5(優先順位 5)dscp(101000):10 進数の 40 |
cs6 |
CS6(優先順位 6)dscp(110000):10 進数の 48 |
cs7 |
CS7(優先順位 7)dscp(111000):10 進数の 56 |
default |
デフォルト dscp(000000):10 進数の 0 |
ef |
EF dscp(101110):10 進数の 46 |
(注) |
DSCP の詳細については、RFC 2475 を参照してください。 |
1. configure terminal
2. policy-map [type qos] [match-first] policy-map-name
3. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
4. set dscp dscp-value
次に、ポリシー マップ設定の表示方法の例を示します。
switch# show policy-map policy1
IP ヘッダーの IPv4 サービス タイプ(ToS)フィールドのビット 0 ~ 2 にある IP precedence フィールドの値を
(注) |
設定できます。 注:このクラスに一致するパケットの場合、ToS フィールドの最後の 3 ビットはデバイスによって 0 に上書きされます。 |
値 |
優先順位値のリスト |
---|---|
0 ~ 7 |
IP precedence 値 |
critical |
クリティカル優先順位(5) |
flash |
フラッシュ優先順位(3) |
flash-override |
フラッシュ オーバーライド優先順位(4) |
immediate |
即時優先順位(2) |
internet |
インターネットワーク コントロール優先順位(6) |
network |
ネットワーク コントロール優先順位(7) |
priority |
プライオリティ優先順位(1) |
routine |
ルーチン優先順位(0) |
1. configure terminal
2. policy-map [type qos] [match-first] policy-map-name
3. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
4. set precedence precedence-value
次に、ポリシー マップ設定の表示方法の例を示します。
switch# show policy-map policy1
IEEE 802.1Q ヘッダーの VLAN ID タグ フィールドの上位 3 ビットにある CoS フィールドの値を設定できます。
1. configure terminal
2. policy-map [type qos] [match-first] [qos-policy-map-name | qos-dynamic]
3. class [type qos] {class-map-name | class-default} [insert-before before-class-name]
4. set cos cos-value
次に、ポリシー マップ設定の表示方法の例を示します。
switch# show policy-map policy1
QoS ポリシー マップをインターフェイスに付加することにより、その QoS ポリシー マップ内のマーキング命令を入力パケットに適用できます。 入力を選択するには、service-policy コマンドで input キーワードを指定します。
詳細については、「QoS ポリシー アクションの付加および消去」の項を参照してください。
指定した入力ポリシー マップで定義されているトラフィックの各クラスについて、DSCP 値を設定できます。
デバイスのデフォルトの動作では、DSCP 値は保存(つまり、DSCP は信頼)されます。 ポートを非信頼にするには、DSCP 値を変更します。 QoS ポリシーを設定して、指定したインターフェイスにそのポリシーを付加しない限り、DSCP 値は保存されます。
(注) |
1. configure terminal
2. policy-map [type qos] [match-first] [policy-map-name]
3. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
4. set dscp-value
5. exit
6. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
7. set dscp-value
8. exit
9. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
10. set dscp-value
11. exit
12. interface ethernet slot/port
13. service-policy [type qos] {input | output} {policy-map-name} [no-stats]
次に、ポリシー マップ設定の表示方法の例を示します。
switch# show policy-map policy1
マーキングの設定情報を表示するには、次のいずれかの作業を行います。
コマンド |
目的 |
---|---|
show policy-map |
すべてのポリシー マップを表示します。 |
次に、マーキングの設定例を示します。
configure terminal policy-map type qos untrust_dcsp class class-default set precedence 3 set qos-qroup 3 set dscp 0
目次
マーキングは、着信および発信パケットの Quality of Service(QoS)フィールドを変更するために使用する方式です。 マーキングが可能な QoS フィールドは、レイヤ 3 では IP precedence、および DiffServ コード ポイント(DSCP)です。 QoS グループはシステムにとってローカルなラベルで、中間マーキング値を割り当てることができます。 QoS グループのラベルを使用して、出力スケジューリングを決定できます。
マーキングのコマンドは、ポリシー マップ内で参照されるトラフィック クラスで使用できます。 次の表に、設定できるマーキング機能を示します。
ポリシー マップ内で 1 つ以上のマーキング機能を組み合わせることにより、QoS 値の設定を制御できます。 次に、インターフェイス上の着信パケットまたは発信パケットのいずれかにポリシーを適用できます。
(注) |
set コマンドを使用したあと、コマンドの残りの部分を追加する前に、Enter を押さないでください。 set キーワードを入力した直後に Enter を押すと、QoS の設定を続けることができなくなります。 |
IP ヘッダーの DiffServ フィールドの最上位 6 ビットで、DSCP 値を指定の値に設定できます。 次の表に示す標準の DSCP 値のほか、0 ~ 60 の数値も入力できます。
値 |
DSCP 値のリスト |
---|---|
af11 |
AF11 dscp(001010):10 進数の 10 |
af12 |
AF12 dscp(001100):10 進数の 12 |
af13 |
AF13 dscp(001110):10 進数の 14 |
af21 |
AF21 dscp(010010):10 進数の 18 |
af22 |
AF22 dscp(010100):10 進数の 20 |
af23 |
AF23 dscp(010110):10 進数の 22 |
af31 |
AF31 dscp(011010):10 進数の 26 |
af32 |
AF40 dscp(011100):10 進数の 28 |
af33 |
AF33 dscp(011110):10 進数の 30 |
af41 |
AF41 dscp(100010):10 進数の 34 |
af42 |
AF42 dscp(100100):10 進数の 36 |
af43 |
AF43 dscp(100110):10 進数の 38 |
cs1 |
CS1(優先順位 1)dscp(001000):10 進数の 8 |
cs2 |
CS2(優先順位 2)dscp(010000):10 進数の 16 |
cs3 |
CS3(優先順位 3)dscp(011000):10 進数の 24 |
cs4 |
CS4(優先順位 4)dscp(100000):10 進数の 32 |
cs5 |
CS5(優先順位 5)dscp(101000):10 進数の 40 |
cs6 |
CS6(優先順位 6)dscp(110000):10 進数の 48 |
cs7 |
CS7(優先順位 7)dscp(111000):10 進数の 56 |
default |
デフォルト dscp(000000):10 進数の 0 |
ef |
EF dscp(101110):10 進数の 46 |
(注) |
DSCP の詳細については、RFC 2475 を参照してください。 |
1. configure terminal
2. policy-map [type qos] [match-first] policy-map-name
3. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
4. set dscp dscp-value
IP ヘッダーの IPv4 サービス タイプ(ToS)フィールドのビット 0 ~ 2 にある IP precedence フィールドの値を
(注) |
設定できます。 注:このクラスに一致するパケットの場合、ToS フィールドの最後の 3 ビットはデバイスによって 0 に上書きされます。 |
1. configure terminal
2. policy-map [type qos] [match-first] policy-map-name
3. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
4. set precedence precedence-value
1. configure terminal
2. policy-map [type qos] [match-first] [qos-policy-map-name | qos-dynamic]
3. class [type qos] {class-map-name | class-default} [insert-before before-class-name]
4. set cos cos-value
指定した入力ポリシー マップで定義されているトラフィックの各クラスについて、DSCP 値を設定できます。
デバイスのデフォルトの動作では、DSCP 値は保存(つまり、DSCP は信頼)されます。 ポートを非信頼にするには、DSCP 値を変更します。 QoS ポリシーを設定して、指定したインターフェイスにそのポリシーを付加しない限り、DSCP 値は保存されます。
(注) |
1. configure terminal
2. policy-map [type qos] [match-first] [policy-map-name]
3. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
4. set dscp-value
5. exit
6. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
7. set dscp-value
8. exit
9. class [type qos] {class-name | class-default} [insert-before before-class-name]
10. set dscp-value
11. exit
12. interface ethernet slot/port
13. service-policy [type qos] {input | output} {policy-map-name} [no-stats]