ラックマウント ブラケットの取り付け:シャーシのフロントマウント
ラックマウント ブラケットの取り付け:シャーシの背面ラックマウント
Cisco ASR 1006 ルータへの AC 入力電源の接続
Cisco ASR 1006 ルータの DC アース ラグの取り付け
Cisco ASR 1000 シリーズのアグリゲーション サービス ルータでは、適合認定および安全性に関する資料や『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers』のパンフレットを除いて、マニュアルをオンラインで入手できます。共有ポート アダプタ(SPA)などの機器の取り付けや交換、および適合認定情報については、次のマニュアルを参照してください。
• 共有ポート アダプタのマニュアル:『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SIP and SPA Hardware Installation Guide 』を参照してください。
• ハードウェアのインストール マニュアル:『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Hardware Installation Guide 』を参照してください。
次の表に、このマニュアルにおける技術的な変更の履歴を示します。
現在の Cisco ASR 1006 ルータでサポートされる、ASR1013/06-PWR-DC および ASR1013/06-PWR-AC 電源に関する情報を追加しました。 |
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Cisco ASR1000 プラットフォームに Cisco ASR1000-RP2 を追加しました(詳細については、『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Hardware Installation Guide 』を参照してください。 |
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電源モジュールの交換作業時間として指定されている 2 分間の時間枠を改善しました。最大 5 分まで使用できるようになりました。 |
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ここでは、工具や部品、警告、設置場所の準備に関する情報、およびラックや装置シェルフまたは卓上に設置するための情報を提供します。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
このルータの設置作業を開始する前に、『Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers』を参照してください。
Cisco ASR 1000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータの設置準備を行う場合は、次に示す工具および部品リストをチェックリストとして使用します。
• ルータをネットワークおよびコンソール端末に接続するための適切なケーブル
• ドライバ:No.2 プラス ドライバおよび 3/16 インチ マイナス ドライバ
– 19 インチ ラックマウント ブラケット(前面および背面レール)X 4、およびケーブル管理ブラケットX 2
– ネジX 3 セット:フロント ラックマウント ブラケット用(黒ネジ)X 1 セット、背面ラックマウント ブラケット用X 1 セット、ケーブル管理ブラケット用(4 本のネジを含むパッケージ)X 1 セット
装置シェルフまたは卓上に設置する場合は、次の点を確認してから、ルータを設置してください。
• 吸気口および排気口(ルータの側面)を塞がないようにするために、それぞれ 3 インチ(7.62 cm)以上のスペースが確保されている。
• 現場交換可能ユニットの交換または設置や、ケーブルや機器の取り扱いが可能なように、ルータの前後には 19 インチ(48.26 cm)以上のスペースが確保されている。
• 共有ポート アダプタがインストールされている。共有ポート アダプタがインストールされていない場合は、スロットがすべて埋まっている。空きスロットにフィラー パネルを使用している。
Cisco ASR 1006 ルータにラックマウント ブラケットを取り付けて、フロント ラックマウント構成にする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 シャーシ前部の両側面にあるネジ穴の位置を確認します。前面ラックマウント ブラケットは、ラック取り付け部とその穴がシャーシ前面側を向くように取り付けます。
ステップ 2 ラックマウント ブラケットをルータの側面に合わせます。ラックマウント ブラケットをルータに取り付けるときに、金具のどの穴を使用するかによって、シャーシはラックの奥に入った状態またはラックから外に出た状態になります。
ステップ 3 フロント ラックマウント ブラケットの一番上の穴を、側面通気口の後ろにあるシャーシの一番上の穴に合わせます( 図 1 を参照)。
図 1 Cisco ASR 1006 ルータの通気口の場所と前面ラックマウント ブラケット
図 2 Cisco ASR 1006 ルータの前面 ラックマウント ブラケット
ステップ 5 シャーシの反対側面についても、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。黒いネジを使用してラックマウント ブラケットをシャーシに固定してください。
ステップ 6 装置ラックに Cisco ASR 1006 ルータをインストールするには、『 「4 支柱ラックへの設置」 』または『 「2 支柱ラックへの設置」 』を参照してください。
Cisco ASR 1006 ルータにラックマウント ブラケットを取り付けて、背面ラックマウント構成にする手順は、次のとおりです。
ステップ 2 背面ラックマウント ブラケットの最も上の穴を、シャーシ側面上部の背面から 2 番めの穴に合わせます( 図 2 を参照)。背面ラックマウント ブラケットを、取り付け穴が外側かつシャーシ背面方向を向くように保持します。ラックマウント ブラケットをルータの側面に合わせます。Cisco ASR 1006 ルータに背面ラックマウント ブラケットを取り付けます。
図 3 Cisco ASR 1006 ルータの背面ラックマウント
ステップ 3 ネジを 5 つ挿入し、締めます。ブラケットをシャーシ側に固定したあと、残りの 2 つのコンポーネント(項目 3、 図 3 )を脇のラックマウント ブラケットに差し込みます。
ステップ 4 シャーシの反対側面についても、ステップ 1 ~ 3 を繰り返します。両側の 5 つのネジを使用して背面ラックマウント ブラケットをシャーシに固定します。
これで、シャーシに背面ラックマウント ブラケットを取り付ける手順は完了です。 「4 支柱ラックへの設置」 または 「2 支柱ラックへの設置」 に進みます。
装置ラックにシャーシをインストールする前に、次の重要な通知をお読みください。
• Cisco ASR 1006 ルータでは、縦方向のラック スペースに少なくとも 6 ラック ユニット(10.45 インチ、つまり 26.6 cm)が必要です。 ラックにシャーシを設置する前に、設置を予定しているラック位置を測定してください。
• シャーシを適切に冷却するために、シャーシの前後に少なくとも 3 インチ(7.62 cm)のスペースを確保します。シャーシを装置が過密なラックに配置したり、別の機器ラックに近接した場所に配置したりしないでください。他の機器から排出された高温の空気が吸気口に入り、ルータ内部が高温になるおそれがあります。
• ラック スペースに余裕がある場合は、シャーシとその上下の機器との間に、1 ラック ユニット(1.75 インチまたは 4.45 cm)のスペースを空けておくことを推奨します。
このセクションでは、シャーシのラックマウントで使用するラックのタイプについて説明します。
図 4 4 支柱ラックへの Cisco ASR 1006 ルータの取り付け
注 ラックマウント ブラケットでシャーシ全体の重量を支えるため、必ずすべてのネジを使用して、シャーシの 2 つのラックマウント ブラケットをラック支柱に固定してください。
注 ルータとその上下の装置との間に、1 インチまたは 2 インチ(2.54 cm または 5.08 cm)以上のスペースを確保してください。
シャーシを 4 支柱ラックに取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ラックのブレーキがロックされているか、またはラックが動かない状態になっていることを確認します。
ステップ 2 付属ネジを使用してラックの 2 つの支柱または取り付け板にラックマウント ブラケットを固定して、シャーシを取り付けます。
ステップ 3 シャーシに設置されたコンポーネントのすべてのネジや固定装置がしっかり固定されていることを確認します。
ステップ 4 作業の妨げになるものが通路にないことを確認します。
ステップ 5 (任意)Cisco ASR 1006 ルータを支持するためのシェルフをラックに設置します。
ステップ 6 シャーシを持ち上げて、ラック支柱の間に差し入れます(作業員が 2 人必要)。
ステップ 7 ブラケットのラック取り付け穴とラックの支柱の穴を合わせ、シャーシをラックに取り付けます。この時点で 3 人の作業員がいる場合、2 人がシャーシを支えている間に、もう 1 人がネジを差し込みます。ただし、シャーシがシェルフに置かれている場合は、その必要はありません。
ステップ 8 ラックマウント ブラケットの取り付け穴がラックの取り付けレールと同一面になるまで、シャーシをラックに差し入れます。
ステップ 9 取り付けレールの前の位置にシャーシを置き、次の手順を実行します。
a. 下側のネジをラックマウント ブラケットの下から 3 番めの穴に差し込み、ドライバを使用してネジをラック レールに締め付けます。
b. 上側のネジをラックマウント ブラケットの上から 3 番めの穴に差し込み、ネジをラック レールに締め付けます。
c. シャーシの両側のラックマウント ブラケットの中間にネジを差し込みます。 図 4 を参照してください。シャーシの反対側でもこれらのステップを繰り返します。
注 ラックマウント ブラケットの取り付け穴を決めたとおりに使用することにより、シャーシがラック内にある状態でケーブル管理ブラケットをラックマウント ブラケットに容易に取り付けることができます。
これで、4 支柱ラックにシャーシを取り付ける手順は完了です。 「ケーブル管理ブラケットの取り付け」 に進み、設置作業を続けてください。
注 内側の寸法(2 本の支柱またはレールの内側の間隔)は 19 インチ(48.26 cm)以上必要です。シャーシの高さは 1.73 インチ(4.39 cm)です。シャーシ内の通気は前面から背面に向かって流れます。
図 5 2 支柱ラックへの Cisco ASR 1006 ルータの取り付け
ステップ 1 シャーシの前面を手前にして持ち上げ、慎重にラックに入れます。けがをすることがあるので、急に身体をよじったり、動かしたりしないでください。
ステップ 2 シャーシをラックに入れ、ラックマウント ブラケットがラック両側の取り付け板または支柱に触れるまで、押し込みます。
ステップ 3 ラックマウント ブラケットの取り付け穴がラックの取り付けレールと同一面になるまで、シャーシをラックに差し入れます。
注 ステップ 4 で指定されたラックマウント ブラケットのイア穴を使用すると、スペースが確保され、ラック内のシャーシにケーブル管理ブラケットを取り付けやすくなります。
ステップ 4 取り付けレールの前の位置にシャーシを置き、次の手順を実行します。
a. 下側のネジをラックマウント ブラケットの下から 3 番めの穴に差し込み、ドライバを使用してネジをラック レールに締め付けます。
b. 上側のネジをラックマウント ブラケットの上から 3 番めの穴に差し込み、ネジをラック レールに締め付けます。
c. シャーシの両側のラックマウント ブラケットの中間にネジを差し込みます。 図 4 を参照してください。
ステップ 5 シャーシの反対側でもこれらのステップを繰り返します。
注 ラックマウント ブラケットの取り付け穴を決めたとおりに使用することにより、シャーシがラック内にある状態でケーブル管理ブラケットをラックマウント ブラケットに容易に取り付けることができます。
これで、2 支柱ラックにシャーシを取り付ける手順は完了です。 「ケーブル管理ブラケットの取り付け」 に進み、設置作業を続けてください。
ケーブル管理ブラケットは、シャーシの両側にケーブルをまとめるためのもので、シャーシのラックマウント ブラケットに取り付けられます(カードの方向と平行)。このブラケットは、ケーブルの取り付けと取り外しが容易に行えるよう、ラックマウント ブラケットにネジで固定されます。
Cisco ASR 1006 ルータのケーブル管理ブラケットには、4 つのネジと独立した 5 つのケーブル管理ブラケットの「U」字フックが含まれ、カード モジュール スロットごとにケーブルを束ねます。Cisco ASR 1000 SIP の場合、これらのブラケットは共有ポート アダプタ製品のフィーチャ ケーブル管理デバイスとともに、ケーブルを取り外すことなく隣接するカードを取り付けたり、取り外しできます。
注 ケーブル管理用「U」字フックの開口部が、図 6 で示すように上向きになるようにケーブル管理ブラケットをシャーシに取り付けてください。
ラック内の Cisco ASR 1006 ルータの両側にケーブル管理ブラケットを取り付ける手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Cisco ASR 1006 ルータの一方のラックマウント ブラケットにケーブル管理ブラケットの位置を合わせます。ケーブル管理ブラケットが、シャーシのラック マウント ブラケットの一番上の穴の位置にぴったり重なります。
ステップ 2 ケーブル管理ブラケットからシャーシのラックマウント ブラケットにネジを 1 本通し、プラスドライバで締めます。
注 シャーシ付属の 4 本のネジを使用してください(各ブラケットに 2 本のネジ)。
図 6 Cisco ASR 1006 ルータへのケーブル管理ブラケットの取り付け
ステップ 3 下側のラックマウント取り付け穴を使用して、ケーブル管理ブラケットからシャーシのラックマウント ブラケットにネジを通します( 図 6 を参照)。
ステップ 4 プラスドライバおよびケーブル管理ネジを使用して、ネジをケーブル管理ブラケットに通して、締めます。
ステップ 5 Cisco ASR 1006 ルータの反対側についても、ステップ 1 ~ 4 を繰り返します。
これで、ラックマウント構成の場合に、Cisco ASR 1006 ルータにケーブル管理ブラケットを取り付ける手順は完了です 。
ルータを電源に接続したり、電源をオンにする前に、ルータ シャーシを適切にアース接続してください。Cisco ASR 1006 ルータにはアース コネクタが設けられています。 図 7 を参照してください。
この手順を開始する前に、推奨の工具と備品(プラス ドライバ、デュアル端子シャーシ アース コンポーネント、アース線.)を用意してください。
ステップ 1 ワイヤ ストリッパを使用して、AWG #6 アース線の一端の被覆を約 0.75 インチ(19.05 mm)取り除きます。
ステップ 2 AWG #6 アース線をアース ラグのワイヤ レセプタクルに差し込みます。
ステップ 3 圧着工具を使用して、慎重にワイヤ レセプタクルをアース線に圧着します。これは、アース線を確実にレセプタクルに接続するために必要な手順です。
ステップ 4 アース ラグをワイヤに取り付けてアース線が電源と重ならないようにします。
図 7 シャーシ アース コネクタへのアース ラグの取り付け
ステップ 5 シャーシ側面のシャーシ アース コネクタの位置を確認します。
ステップ 6 アース ラグの穴に 2 つのネジを差し込みます。
ステップ 7 No.2 のプラス ドライバを使用して、アース ラグがシャーシに固定されるまで、慎重にネジを締めます。ネジをきつく締めすぎないようにしてください。
ステップ 8 アース線の反対側の端を設置場所の適切なアース設備に接続し、シャーシが十分にアースされるようにします。
これで、シャーシをアース接続する手順は完了です。ケーブル接続の詳細については、 「ルータのネットワーク接続」 を参照してください。
ここでは、ケーブルとポートの情報、およびルータのネットワーク接続方法を示します。
ここでは、Cisco ASR 1006 ルータのコンソール ポートまたは補助ポートにケーブルを接続する方法を示します。Cisco ASR 1006 ルータには、各ルート プロセッサの端末接続用の 2 つの RJ-45 ポートがあります。コンソール ポートは、端末接続と追加端末接続の補助ポートとしてだけではなく、診断用途にも使用できます。
注 コンソール ポートおよび補助ポートはどちらも非同期シリアル ポートなので、これらのポートに接続する装置は、非同期伝送に対応していなければなりません
ステップ 1 コンソール ポートに端末を接続する前に、ルータのコンソール ポートに合わせて、端末を 9600 ボー、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビットに設定します。コンソール ポートおよび補助ポートのコネクタの場所については、 図 8 を参照してください。
ステップ 2 ルータが正常に動作したあとは、端末を接続解除できます。
注 コンソールおよび補助ポートのピン配置については、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Hardware Installation Guide』を参照してください。
端末または PC を使用してルータでコンソール インターフェイスを使用できるようにするには、次の手順を実行する必要があります。
ステップ 1 端末エミュレーション ソフトウェアを、1秒あたりビット数(bps)9600、8 データ ビット、パリティなし、1 ストップ ビット、フロー制御なしに設定します。
注 ご使用の端末またはホストの要件に合わせてデフォルト設定を変更する方法については、『Cisco IOS Terminal Services Configuration Guide』を参照してください。
ステップ 2 Cisco ASR 1006 ルータに付属のアクセサリ キット内のケーブルおよびアダプタを使用して端末または PC をコンソール ポートに接続する手順は、次のとおりです。
– コンソール ポート モード スイッチを in の位置にします(出荷時のデフォルト)。
– RJ-45/RJ-45 ケーブルと RJ-45/DB-25 DTE アダプタ、または RJ-45/DB-9 DTE アダプタを使用して、ポートに接続します。
ステップ 3 MGMT ETHERNET ポートにイーサネット RJ-45 ケーブルを差し込みます。
ステップ 4 RJ-45 ケーブルの反対の端を管理デバイスまたはネットワークに接続します。
ステップ 5 コマンド ライン インターフェイス(CLI)コマンドを使用して、固定速度に設定します。
Cisco ASR 1006 ルータに搭載された共有ポート アダプタのケーブル接続手順については、『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SPA and SIP Hardware Installation Guide 』を参照してください。
特定のカード レベルのケーブル管理は、SIP キャリア カードでは提供されません。SPA は、アクセサリ キットの一部として各 SPA とともに提供される SPA ケーブル管理ブラケットを使用します。SPA および SIP の前面に接続されたケーブルに、シャーシのラック取り付け金具に取り付けられたシャーシ単位のケーブル管理ブラケットを利用します( 図 8 を参照)。
Cisco ASR 1006 ルータに接続された SPA インターフェイス ケーブルおよび入出力ケーブルを固定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 固定するネットワーク インターフェイス ケーブルを上に持ち上げて、ケーブル管理ブラケットの「U」字フックに通します。非常に細いケーブルを使用していて、ケーブルが金具の開口部から外れる場合は、タイ ラップを金具の穴に通してケーブルを結び、ケーブルを固定します。 図 8 を参照してください。
ステップ 2 ケーブルの余分なたるみは金具の片側から外にたぐり寄せて、コイル上に巻き、タイ ラップまたは類似の取り付け具を使用してラックに固定します。
ステップ 3 長いケーブルのもつれを防止するために、ケーブルを束ねなければならない場合があります。この作業はケーブル管理用金具またはラックで行います。ただし、必要に応じてプロセッサ モジュールの取り外しやケーブルの取り替えを実行できるように、ケーブルに十分なたるみを設けてください。また、電源モジュールの通気口をケーブルで塞がないようにしてください。
これで、ケーブル管理ブラケットにケーブルを固定する手順は完了です。 「システムの起動」 に進み、設置作業を完了してください。
次の手順に従って、AC 入力電源モジュールを Cisco 1006 ルータに接続します。
ステップ 1 シャーシの背面で、AC 電源スイッチがスタンバイの位置にあることを確認します。
図 9 ASR1006-PWR-AC 電源の電源差し込み口とスタンバイ スイッチを示します。ASR1013/06-PWR-AC 電源では、電源差し込み口とスタンバイ スイッチは同じ位置にあります。
図 9 Cisco ASR 1006 シリーズ ルータの AC 電源(ASR1006-PWR-AC)差し込み口およびスタンバイ スイッチ
注 AC 電源コード ストレイン レリーフを追加したときのために、ナイロン製のケーブル タイをハンドルの穴に通してからコードに巻きつけて、コードを電源のハンドルに固定します。
図 10 ASR1006-PWR-AC 電源を示します。
図 10 Cisco ASR 1006 シリーズ ルータの AC 電源(ASR1006-PWR-AC)
図 11 ASR1013/06-PWR-AC 電源を示します。
図 11 Cisco ASR 1006 ルータの AC 電源(ASR1013/06-PWR-AC)
注 AC 電源と DC 電源のいずれでも、DB-25 アラーム コネクタの接続にはシールド ケーブルを使用してください。これは、FCC、EN55022、CISPR22 の各規格で定められているクラス A の不要輻射基準を満足するために必要な措置です。
ステップ 3 AC 電源のコードを設置場所の AC 主電源に差し込みます。
ステップ 4 電源のスタンバイ スイッチをオン(I)の位置にします。
ここでは、Cisco ASR 1006 ルータに DC 電源を取り付ける手順を示します。作業を開始する前に安全の注意事項に目を通してください。
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
警告 AC 電源モジュールと DC 電源モジュールを同じシャーシに取り付けないでください。ステートメント 1050
警告 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046
警告 この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 1024
警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028
警告 この製品は、設置する建物に短絡(過電流)保護機構が備わっていることを前提に設計されています。保護装置の定格が、AC 電源の場合は 20 A、DC 電源の場合は 40 A を超えないようにしてください。ステートメント 1005
図 12 にASR1006-PWR-DC 電源を示します。
図 12 Cisco ASR 1006 ルータの DC 電源(ASR1006-PWR-DC)
図 13 にASR1013/06-PWR-DC 電源を示します。
図 13 Cisco ASR 1006 ルータ - 48 V DC 電源モジュール(ASR1013/06-PWR-DC)
Cisco ASR1006 ルータに DC 入力電源を取り付ける前に、これらの重要な通知をお読みください。
• DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。通常、グリーンまたはグリーン/イエローはアース(GND)に、ブラックはマイナス(-)端子の -48 V に、レッドはプラス(+)端子の RTN に使用します。DC 入力電源モジュールに選んだ導線のカラー コードが、DC 電源に使用されている導線のカラー コードと一致していることを確認してください。
• AC 電源モジュールと DC 電源モジュールのいずれでも、DB-25 アラーム コネクタの接続にはシールド ケーブルを使用してください。これは、FCC、EN55022、CISPR22 の各規格で定められているクラス A の不要輻射基準を満足するために必要な措置です。
• DC 入力電源コードには、公称 DC 入力電圧(-48/-60 VDC)での 40 A 供給に関する National Electrical Code(NEC; 米国電気規則)および地域の規則に基づいて適切なワイヤ ゲージを選択してください。配電装置(PDU)ごとに、DC 供給(-)と DC 供給リターン(+)のケーブル ペアが 3 組必要です。これらのケーブルは、一般のケーブル取扱業者から入手可能です。シャーシに接続するすべての入力電源ケーブルには同一の導体径のものを使用し、その長さは 10 % の偏差の範囲内で同一にする必要があります。DC 入力電源ケーブルは、それぞれ PDU のケーブル端子で終端します。ケーブル端子は必ず 2 つ穴でストレート タングのものを使用してください。必ず中心間距離が 0.625 インチ(15.88 mm)の 1/4 インチ端子スタッドに取り付けられるものを使用してください。
注 DC 入力電源ケーブルは、PDU の端子ブロックに正しい極性で接続する必要があります。極性を示すラベルを付けた DC ケーブルを使用すると、安全な接続のうえで便利です。それでも、極性を確実に判断するために、DC ケーブル間の電圧を測定してください。測定を行う際には、プラス(+)導線およびマイナス(-)導線は必ず配電ユニットの(+)および(-)ラベルに一致させます。
• DC PDU ごとにアース ケーブルが必要です。このアース ケーブルには、6 AWG 以上のマルチストランド銅線の使用を推奨します。このケーブルはシスコでは用意しないため、一般のケーブル取扱業者から入手してください。アース線ケーブル端子は 2 つ穴で、中心間距離が 0.625 インチ(15.88 mm)の M6 端子スタッドに取り付けられるものを使用してください。ケーブルの導体径に適した端子の Panduit 製品番号は次のとおりです。
図 14 Cisco ASR 1006 ルータの DC 入力電源ケーブル端子
注 感電の危険を防止するために、DC 入力電源が露出する部分にあるすべての部品は適切に絶縁する必要があります。したがって、DC ケーブル端子を取り付ける前に、その製造元の指示に従ってラグを必ず絶縁しておきます。
DC 電源装置でアース ラグを取り付けるには、次の手順に従います。 図 12 (項目 #6)DC 電源のアース スタッドの場所を示します。
ステップ 1 DC 電源モジュールの取り付けを開始する前に、シャーシ アースが接続されていることを確認します。
ステップ 2 最初に接続する必要がある GND 接続用の DC 電源モジュールのスタッドの位置を確認し、次の手順を実行します。
a. アース ラグを使用して、ワッシャとケプナット ネジを次の順序で取り付けます。
b. 電源モジュール アース スタッドのケプナット ネジを締めます。
ステップ 3 ケプナット ネジを締め、(ドライバを使用して端子ブロックにアース ネジを 20 in-lbs / 2 per. のトルクで締め付けます) 取り付けを完了します。
ASR1006-PWR-DC 電源を使用している場合は、 図 15 を参照してください。
図 15 DC 電源のアース スタッドおよびケーブル(ASR1006-PWR-DC)
ASR1013/06-PWR-DC 電源を使用している場合は、 図 16 を参照してください。
図 16 DC 電源モジュールの端子ブロック アース ケーブル ラグ端子(ASR1013/06-PWR-DC)
ステップ 4 アース線の反対側の端を、設置場所の適切な接地点に接続します。
ステップ 5 2 つ目の DC 電源についても、ステップ 2 ~ 4 を繰り返します。
注 DC 入力電源モジュールの導線のカラー コーディングは、設置場所の DC 電源のカラー コーディングによって異なります。通常、グリーンまたはグリーン/イエローは電源のアース(GND)に使用されます。マイナス - 48 V のブラックはマイナス(-)端子に、レッドはプラス(+)端子の RTN に使用します。DC 入力電源モジュールに選んだ導線のカラー コードが、DC 電源に使用されている導線のカラー コードと一致していることを確認してください。
ステップ 1 電源スイッチの回路ブレーカーがオフ(O)の位置になっていることを確認します。
ステップ 2 位置を確認して、端子ブロックからプラスチック カバーを外します。
ASR1006-PWR-DC 電源を使用している場合は、 図 17 を参照してください。
図 17 DC 電源の端子ブロックの、プラスチック カバー(ASR1006-PWR-DC)
ASR1013/06-PWR-DC 電源を使用している場合は、 図 18 を参照してください。
図 18 DC 電源の端子ブロックの、プラスチック カバー(ASR1013/06-PWR-DC)
ステップ 3 プラスおよびマイナスの導線ケーブルをスリーブで覆います。各リード線について、端子からリード線までの部分を頑丈な収縮チューブで覆います。
ASR1006-PWR-DC 電源を使用している場合は、 図 15 を参照してください。
ASR1013/06-PWR-DC 電源を使用している場合は、 図 16 を参照してください。
ステップ 4 ケーブル管理を容易に行うため、まずマイナスの導線ケーブルを差し込みます。端子とケーブルを次の順序で取り付けます。
図 19 ASR1006-PWR-DC 電源のこれらの要素を示します。
図 19 DC 電源の端子ブロックの、プラスおよびマイナス接続(ASR1006-PWR-DC)
ステップ 5 プラス スタッドおよびワイヤのケプナット ネジを 18(最小)~ 22 in-lbs(最大)の推奨トルクで締めます。
注 端子ブロックから伸びる導線は、日常的な接触で障害が発生しないように固定します。
ステップ 6 タイ ラップを使用してワイヤを固定し、多少ワイヤに接触してもワイヤが接続部で引っ張られないようにします。タイ ラップ スタッドは、電源モジュール端子ブロックの下部にあります。
ステップ 7 端子ブロックのプラスティック カバーを取り付けて、ネジを締めます。端子ブロックの形状に合致するように、プラスチック カバーは形状調整が施され、ケーブルを通すスロットが空けてあります。
ステップ 8 タイ ラップを使用してワイヤを固定し、多少ワイヤに接触してもワイヤが接続部で引っ張られないようにします。DC 電源には、ワイヤの固定に役立つタイラップ タブがあります。タイ ラップではアース線にたるみを持たせてください。
ASR1006-PWR-DC 電源を使用している場合は、 図 12 を参照してください。
ASR1013/06-PWR-DC 電源を使用している場合は、 図 13 を参照してください。
ステップ 9 回路ブレーカー スイッチをオンの位置(|)に切り替えます。
注 電源またはアース端子がない場合、電源またはアース Kepnuts に適用する最大トルク要件は 8 in-lb です。
これで、DC 入力電源の接続手順は完了です。これでインストールが完了しました。 「電源動作の確認」 に進み、ルータを起動してください。
電源が Cisco ASR 1006 ルータ上で正常に動作していることを確認するには、次の手順に従います。
ステップ 1 電源の各 LED が次のような状態にあることを確認します。
ステップ 2 電源の状態に問題がないことを確認するために、 show platform コマンドを入力します。この出力例は、Cisco ASR1006 ルータのものです。その他の Cisco ASR1000 ルータでもよく似た出力が表示されます。
電源に問題があることが LED の点灯状態で示されている場合や電源の状態が ps,fail である場合は、製品を購入した代理店に問い合わせてください。
Cisco ASR 1006 ルータを設置し、ケーブルを接続したら、次の手順でルータを起動します。
• 各 SPA がサブスロットにしっかり固定されていて、非脱落型ネジがきつく締められていること
• Cisco ASR 1006 ルータの Cisco ASR1000-ESP10 または Cisco ASR1000-ESP20 組み込みサービス プロセッサがスロット F0 および F1 に装着されてしっかりと固定され、非脱落型ネジがきつく締められていること。
• ネットワーク インターフェイス ケーブルが接続されている。
ステップ 2 電源を投入します。電源モジュールのグリーンの OK LED が点灯します
ステップ 3 ファンの音を聞きます。すぐに作動音が聞こえるはずです。
ステップ 4 起動プロセス中に、電源 LED を確認します。電源 LED は、すべてのボード上でグリーンに点灯します。ステータス LED がイエローに点灯している場合は、起動中です。グリーンに点灯している場合は、IOS が稼働中です。
表 1 システム起動時の LED の情報を示します。
表 1 Cisco ASR 1006 ルータの LED のアクティビティ
ブート プロセス中に、SYSTEM LED を確認します。STAT LED はすぐにイエローに点灯し、Cisco IOS が起動するとグリーンに変わります。共有ポート アダプタ LED は、不規則にオンおよびオフになります。
注 システム出荷時の構成に応じて、ブート方法は異なります。この出力が示すのは、表示例のみです。
ステップ 5 初期化プロセスを確認します。システムの起動が完了すると(数秒かかります)、Cisco ASR 1000 シリーズ ルート プロセッサの初期化が始まります。コンソール画面に次のようなスクリプトおよびシステム バナーが表示されます。
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Cisco IOS Software, IOS-XE Software (PPC_LINUX_IOSD-ADVENTERPRISEK9-M), Version 12.2(33)XNA, RELEASE SOFTWARE
*Feb 19 17:34:28.235: %ASR1000_MGMTVRF-6-CREATE_SUCCESS_INFO: Management vrf Mgmt-intf created with ID 4085, ipv4 table-id 0xFF5, ipv6 table-id 0x1E000001
*Feb 19 17:34:29.809: %NETCLK-5-NETCLK_MODE_CHANGE: Network clock source not available.The network clock has changed to freerun
*Feb 19 17:34:10.269: %IOSXE-6-PLATFORM: F0: cpp_cp: cpp_mlp_svr_client_bind: cpp_mlp_svr_ifm_init() successful
*Feb 19 17:34:10.362: %CPPHA-7-START: F0: cpp_ha: CPP 0 preparing image /usr/cpp/bin/cpp-mcplo-ucode
*Feb 19 17:34:10.473: %CPPHA-7-START: F0: cpp_ha: CPP 0 startup init image /usr/cpp/bin/cpp-mcplo-ucode
*Feb 19 17:34:14.688: %CPPHA-7-START: F0: cpp_ha: CPP 0 running init image /usr/cpp/bin/cpp-mcplo-ucode
*Feb 19 17:34:15.179: %IOSXE-6-PLATFORM: F0: cpp_cp: Process CPP_PFILTER_EA_EVENT__API_CALL__REGISTER
*Feb 19 17:34:30.823: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface GigabitEthernet0, changed state to down
*Feb 19 17:35:12.865: %LINK-5-CHANGED: Interface GigabitEthernet0/0/0, changed state to administratively down
*Feb 19 17:35:12.865: %LINK-5-CHANGED: Interface GigabitEthernet0/0/1, changed state to administratively down
*Feb 19 17:35:12.865: %LINK-5-CHANGED: Interface GigabitEthernet0/0/2, changed state to administratively down
*Feb 19 17:35:12.865: %LINK-5-CHANGED: Interface GigabitEthernet0/0/3, changed state to administratively down
*Feb 19 17:35:13.865: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface GigabitEthernet0/0/0, changed state to down
*Feb 19 17:35:13.865: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface GigabitEthernet0/0/1, changed state to down
*Feb 19 17:35:13.866: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface GigabitEthernet0/0/2, changed state to down
*Feb 19 17:35:13.866: %LINEPROTO-5-UPDOWN: Line protocol on Interface GigabitEthernet0/0/3, changed state to down
Cisco IOS Software, IOS-XE Software (PPC_LINUX_IOSD-ADVENTERPRISEK9-M), Version 12.2(33)XNA, RELEASE SOFTWARE
*Feb 19 17:35:21.669: %DYNCMD-7-CMDSET_LOADED: The Dynamic Command set has been loaded from the Shell Manager
次の例は、TFTP からシステムを起動した場合のディスプレイを示します。
ブート プロセス中に、SYSTEM LED を確認します。共有ポート アダプタの LED は不規則に点滅します。短時間に点灯、消灯し、再度点灯することもあります。ルータの STATUS LED はグリーンに点灯し続けます。ソフトウェア設定情報については、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Software Configuration Guide』を参照してください。
コンソールを使用して コマンドライン インターフェイス(CLI)にアクセスする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ターミナル コンソール ポートが接続されたら、有効な設定を使用して、端末エミュレーション ソフトウェアを設定します。次のプロンプトで開始します。
ステップ 2 Return
キーを押して、ユーザ EXEC コンフィギュレーション モードを開始します。次のプロンプトが表示されます。
ステップ 3 ユーザ EXEC コンフィギュレーション モードから、次の例のように enable コマンドを入力します。
ステップ 4 パスワード プロンプトで、システムのパスワードを入力しますシステムに有効なパスワードが設定されていない場合、この手順は省略します。次に、 enablepass というパスワードを入力する例を示します。
ステップ 5 イネーブル パスワードが受け入れらると、特権 EXEC コンフィギュレーション モード プロンプトが表示されます。
ステップ 6 これで、特権 EXEC コンフィギュレーション モードでの CLI へのアクセスが完了し、目的の作業を実行するために必要なコマンドを入力できます。
ステップ 7 コンソール セッションを終了するには、次のように quit コマンドを入力します。
セットアップ プログラムの初回起動時に、グローバル パラメータを設定する必要があります。これらのパラメータはシステム全体の設定を制御するために使用します。次の手順でグローバル パラメータを入力してください。
ステップ 1 コンソール端末をコンソール ポートに接続して、ルータを起動します。フラッシュ メモリからシステムを起動します。約 30 秒後に次の情報が表示されます。ここに示すのは、出力例です。実際のプロンプトはこれとは異なることがあります。
ステップ 2 コンフィギュレーション スクリプトの最初の部分は、システムの初回起動時にだけ表示されます。次回以降の setup 機能の使用時には、次の例のようにシステム コンフィギュレーション ダイアログからスクリプトが始まります。初期設定ダイアログを開始するかという質問が表示されたら、yes と入力します。
注 基本管理セットアップでは、システム管理用の接続だけが設定されます。拡張セットアップでは、システムの各インターフェイスも設定する必要があります。グローバル パラメータの設定方法については、『Cisco ASR 1000_Series Aggregation Services Routers Software Configuration Guide』を参照してください。
入力した設定値を確認するには、 Router#
プロンプトで show running-config コマンドを入力します。
設定の変更を検討する場合は、EXEC モードで show startup-config コマンドを使用して NVRAM 内での変更内容を表示します。
コンフィギュレーションまたは変更内容を NVRAM 内のスタートアップ コンフィギュレーションに保存するには、 copy running-config startup-config コマンドを使用します。このようにすると、ソフトウェアをリロードした場合、あるいは停電が発生した場合も、変更内容は失われません。次に例を示します。
Router# copy running-config startup-config
設定の保存には 1 ~ 2 分かかります。設定が保存されると、次の出力が表示されます。
この手順を実行すると、ほとんどのプラットフォームでは、設定が NVRAM(不揮発性 RAM)に保存されます。クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォームでは、次の手順により、コンフィギュレーションが、CONFIG_FILE 環境変数によって指定された場所に保存されます。CONFIG_FILE 変数のデフォルトは NVRAM になります。
設定の変更を検討する場合は、EXEC モードで show startup-config コマンドを使用して変更内容を表示します。
注 copy running-config startup-config コマンドを使用すると、コンフィギュレーション モードおよびセットアップ機能を使用してルータに作成した設定値が保存されます。この作業を行わないと、作成した設定値は次回のルータ起動時に失われます。
ルータに対して基本的なスタートアップ コンフィギュレーションを行ったあとで、詳細な設定の変更を行う場合は、『 Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Software Configuration Guide 』、およびシスコ製ハードウェアに添付されている CiscoIOS ソフトウェア リリースに対応するコンフィギュレーション ガイドおよびコマンド リファレンスを参照してください。これらのマニュアルには、 configure コマンドの使用法が詳細に記載されています。コンフィギュレーション マニュアルには、次の作業に関する詳細も記載されています。
設置後に現場交換可能ユニット(FRU)を交換する場合は、ここに記載された手順に従ってください。Cisco ASR 1006 ルータは、次のコンポーネントを FRU としてサポートしています。
• Cisco ASR1000-ESP10 および Cisco ASR1000-ESP20 組み込みサービス プロセッサ
注 Cisco ASR 1000 シリーズ ルータの現場交換可能ユニットの詳細なリストについては、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers Hardware Installation Guide』を参照してください。
• 「Cisco ASR 1006 ルータの安全な電源オフ」
• 「Cisco ASR 1006 ルータの電源モジュールの交換」
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。 ステートメント 1030
ここでは、Cisco ASR 1006 ルータのシャットダウン方法を示します。シャーシのすべての電源を切る前に、 reload コマンドを発行することを推奨します。これにより、オペレーティング システムによってすべてのファイル システムがクリーンアップされます。リロード処理が完了したら、Cisco ASR 1006 ルータの電源を安全に切断できます。
Cisco ASR 1006 ルータの電源を安全に切断する手順は、次のとおりです(例も参照)。
ステップ 1 アクセサリ キットに含まれている静電気防止用リスト ストラップの一端を手首に付けます。
ステップ 4 reload コマンドを確認したあと、システム ブートストラップ メッセージが表示されるまで、システムの電源を切らずに待機します。
ステップ 5 Cisco ASR 1006 ルータから電源コードをすべて取り外します。
a. 回路ブレーカー スイッチの付いた電源の場合は、スイッチをオフ(O)の位置に切り替えます。
b. スタンバイ スイッチの付いた電源の場合は、スタンバイ スイッチをスタンバイ位置に切り替えます。
注 ルータの電源をオフにしたのち、再度電源をオンにするまで、30 秒以上間隔をあけてください。
ここでは、Cisco ASR 1006 ルータの AC 電源および DC 電源の取り外し手順および取り付け手順を示します。作業を開始する前に、シャーシがアースされていることを確認してください。
正常に動作していない使用中の Cisco ASR 1006 ルータの AC 電源モジュールを取り外して、5 分以内に交換するには、次の手順に従います。
ステップ 1 アクセサリ キットに含まれている静電気防止用リスト ストラップの一端を手首に付けます。
ステップ 2 電源を切る前に、シャーシがアースされていることを確認します。
ステップ 3 電源モジュールのスタンバイ スイッチを、電源のスタンバイの位置に切り替えます。
ステップ 4 主電源と電源の背面にあるAC 電源差し込み口から電源コードを抜きます。
注 システムに電力を供給し、適切な冷却が行われるようにするには、常にシャーシに 4 つの電源モジュールを取り付けておき、そのうち、少なくとも 2 つの電源モジュール(ゾーンごとに 1 つ)を電気幹線に直接接続しておく必要があります。システム ファンは電源モジュール内部にあり、冷却のために回転する必要があります。1 つの電源モジュールですべてのシステム ファンに電力を供給できるので、2 つめの電源モジュールの電源をオンにしておく必要はありませんが必ず取り付けておいてください。
ステップ 6 電源モジュールのハンドルを持って、電源モジュールをシャーシから引き出します。AC 電源を取り外すと、ログ レポートに次のようなメッセージが出力されます。
ステップ 7 5 分以内に AC 電源を交換します。時間内に交換しないとシステムがシャットダウンしてしまいます。
これで、Cisco ASR 1006 ルータから AC 電源が取り外されました。5 分以内に AC 電源を取り付ける必要があります。
ステップ 1 別の AC 電源を電源モジュール スロット 0 または 1 に差し込み、しっかり固定します。
ステップ 2 非脱落型ネジを締めます。AC 電源コードを差し込みます。
ステップ 4 電源のスタンバイ スイッチをオン(I)の位置にします。
ステップ 5 ルータに電源が供給されると、電源モジュール LED が点灯します。
Cisco ASR 1006 ルータ内の適切に動作していない AC 電源を、5 分以内に交換(AC 電源を取り外してから取り付け)できました。
ステップ 1 電源モジュールを保守する前に、装置を設置している領域の回路ブレーカーのスイッチをオフにします。さらに、回路ブレーカー スイッチをオフの位置にテープで固定します。
ステップ 2 アクセサリ キットに含まれている静電気防止用リスト ストラップの一端を手首に付けます。
ステップ 3 電源モジュールの回路ブレーカー スイッチをオフ(O)に切り替えます。
ステップ 4 電源モジュールのシャーシ背面で端子ブロックの位置を確認します。
ステップ 5 端子ブロックからプラスティック カバーを取り外します。
a. プラスティック カバーの 1 つのネジをゆるめて外します。プラスティック カバーには、端子ブロックから斜めに引き出すためのスロットが付いています。
b. ナット ドライバ(7/16 サイズ)を使用して、プラス端子のケプナット、プラス端子のアース ケーブル、フラット ワッシャの順序でゆるめます。 端子ブロックには 2 つの 2 穴バレル端子があります。
c. ステップ 4 b に従って、マイナス端子のアース ケーブルを取り外します。
ステップ 6 電源モジュールのアース スタッドの位置を確認します。アース(GND)ケーブルを電源モジュールから取り外します。DC 電源のアース スタッドの場合は、 図 15 を参照してください。
ステップ 7 ケプナット ネジ、ワッシャ、アース端子の順序でゆるめて取り外します。
警告 装置を取り付けるときには、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。
ステップ 8 DC 電源モジュールの非脱落型ネジをゆるめます。
注 システムに電力を供給し、適切な冷却が行われるようにするには、常にシャーシに 4 つの電源モジュールを取り付けておき、そのうち、少なくとも 2 つの電源モジュール(ゾーンごとに 1 つ)を電気幹線に直接接続しておく必要があります。システム ファンは電源モジュール内部にあり、冷却のために回転する必要があります。1 つの電源モジュールですべてのシステム ファンに電力を供給できるので、2 つめの電源モジュールの電源をオンにしておく必要はありませんが必ず取り付けておいてください。
ステップ 9 電源モジュールのハンドルを持って、電源モジュールをシャーシから引き出します。DC 電源を取り外すと、ログ レポートに次のようなメッセージが出力されます。
ステップ 10 5 分以内に DC 電源を交換します。時間内に交換しないとシステムがシャットダウンしてしまいます。
Cisco ASR 1006 ルータで DC 電源を交換する手順については、 Cisco ASR 1006 ルータへの DC 電源の接続 を参照してください。
このセクションでは、SIP 内での共有ポート アダプタの取り付けおよび取り外し手順を示します。各 SPA 回路基板は金属製フレームに取り付けられていますが、静電放電(ESD)の影響を受けやすくなっています。
未使用のサブスロットがある場合は、必ず SPA ブランク フィラー プレートを取り付けて空のサブスロットを塞いでください。これにより、ルータまたはスイッチが EMI(電磁干渉)防止基準を満たすことができ、SPA 間に適度な通気が保たれます。未使用のサブスロットに SPA を取り付ける場合は、まず SPA ブランク フィラー プレートを取り外す必要があります。
共有ポート アダプタを SPA インターフェイス プロセッサ(SIP)に取り付けるには、次の手順に従います。
ステップ 1 作業を開始する前に、シャーシがアースされていることを確認してください。
ステップ 2 SIP に SPA を挿入するには、SIP 内で、SPA を適切に固定するためのガイド レールの位置を確認します。ガイド レールは、SPA スロットの上部左右の、1 インチ(2.54 cm)ほど奥にあります。
ステップ 3 SPA を慎重に SIP の奥まで差し入れ、SPA インターフェイス コネクタ内に SPA をしっかりと装着します。完全に装着されると、SPA は SIP の前面プレートよりやや後方に設置されます。 図 22 を参照してください。
図 22 SPA の SIP への取り付けと SIP からの取り外し
ステップ 4 SPA を正しく装着したら、非脱落型ネジで SPA を SPA のどちらかの位置に固定します。
注 共有ポート アダプタは、取り付けられた状態で出荷されます。これらの手順は、今後使用する場合のために提供されています。ケーブル接続情報については、各 SPA のマニュアルを参照してください。
ステップ 1 静電気防止用リスト ストラップを着用し、ストラップの反対側をルータの塗装されていない面に接続します。
ステップ 2 SPA に接続されているケーブルがあれば、すべて取り外します。
ステップ 3 共有ポート アダプタを取り外す際には、その共有ポート アダプタ上をトラフィックが通過しないように、取り外す前にインターフェイスをシャットダウンしておいてください。
注 トラフィックが流れている共有ポート アダプタを取り外すと、システムに障害が発生するおそれがあります。
ステップ 4 シャーシ スロットから共有ポート アダプタを取り外します。SPA の両側にある非脱落型ネジをゆるめます。
ステップ 5 ハンドルをつかみ、ルータから共有ポート アダプタまたはブランクの共有ポート アダプタを引き抜きます。
ステップ 6 Cisco ASR 1006 ルータ内の SPA スロット ガイドの位置を確認します。これらは、上部付近の 1.5 インチほど奥にあります。
ステップ 7 共有ポート アダプタを慎重にスライドさせて共有ポート アダプタ スロットに挿入し、装着します。装着されると、共有ポート アダプタの入出力パネルがルータ前面と平らに揃います。
ステップ 8 共有ポート アダプタおよび電源ケーブルを含むすべてのケーブルを接続し直して、ケーブルをケーブル管理ブラケットに通します。
注 共有ポート アダプタが起動しない場合は、共有ポート アダプタを装着し直します。力を入れ過ぎないようにしてください。
ステップ 9 ルータの電源スイッチを On(|)の位置にして、電源を投入します。
注 Cisco SPA および SIP の詳細については、『Cisco ASR 1000 Series Aggregation Services Routers SIP and SPA Hardware Installation Guide』を参照してください。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。 http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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