Cisco ONS 15454 OC192LR/STM64 LH 1550 カードの取り付け手順
OC192 LR/STM64 LH 1550 のカード レベルのインジケータ
OC192 LR/STM64 LH 1550 のポート レベルのインジケータ
OC192 LR/STM64 LH 1550 カードの互換性
光ネットワーキング製品のDocumentation CD-ROM
このマニュアルでは、Cisco ONS 15454 OC192 LR/STM64 LH 1550 カードの規制要件と取り付け手順を説明します。また、取り外し手順および技術仕様についても説明します。このマニュアルは、OC-192 カードを扱う場合に、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』、『 Cisco ONS 15454 Reference Manual 』、および『 Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide 』とともに利用してください。
• 「OC192 LR/STM64 LH 1550 カードの説明」
• 「OC192 LR/STM64 LH 1550 カードの仕様」
• 「取り付け手順」
警告 カードをブートし安全キーをオン(ラベル 1)の位置にすると、レーザーがオンになります。ポートがイン サービス状態でなくても、レーザーが放射されます。安全キーをオフ(レベル 0)の位置にすると、レーザーはオフになります。
警告 終端していないファイバ ケーブルの先端やコネクタからは、目に見えないレーザー光線が放射されていることがあります。レーザー光線を直視したり、光学機器を通して直接見たりしないでください。光学機器(ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など)で 100 Mm 以内から放射されるレーザーを見ると、目を痛める恐れがあります。制御や調整、指示にない手順を行うと、被曝する可能性があります。
(注) その他の規制要件と適合要件については、『Cisco Optical Transport Products Safety and Compliance Information』を参照してください。
OC192 LR/STM64 LH 1550 カードには、ITU G.707、G.957、および Telcordia GR-1377 と GR-253 に準拠する長距離対応の SONET/SDH OC-192 ポートが 1 基あります。このカードのポートは、損失や波長分散により制約を受ける C-SMF または分散補償ファイバなどの各種のファイバを使用して最大 80Km の距離(増幅器なし)を 9.96GBps の速度で動作します。このカードは、VT ペイロードおよび非連結ペイロード、または連結ペイロードをサポートします。
図1 に、OC192 LR/STM64 LH 1550 カードの前面プレートとブロック図を示します。図2に、前面プレートの警告を拡大して示します。
図1 OC192 LR/STM64 LH 1550 カードの前面プレートとブロック図
図2 OC192 LR/STM64 LH 1550 の前面プレートの拡大図
OC192 LR/STM64 LH 1550 カードは ONS 15454 の任意の高速スロットに取り付けでき、2 ファイバまたは 4 ファイバの BLSR、UPSR、または ADM(リニア)構成のドロップ カードまたはスパン カードとしてプロビジョニングできます。
OC-192 カードのポートは、1550Nm のレーザーを使用しており、カードの前面プレートに送信および受信用のコネクタ(ラベル付き)を装備しています。
警告 OC-192 カードでは、カードのブート時にレーザーがオンになり、安全キーがオンの位置(ラベル 1)になります。ポートがイン サービス状態でなくても、レーザーが放射されます。安全キーをオフ(レベル 0)の位置にすると、レーザーはオフになります。
このカードは、デュアル SC コネクタを使用して光ケーブルを終端します。このカードは、単方向および双方向の 1+1 ファシリティ保護をサポートします。また、スパン切り替えとリング切り替えの両方が発生する 4 ファイバの双方向の回線交換リング アプリケーションで 1:1 保護をサポートします。
OC192 LR/STM64 LH 1550 カードは、光ファシリティで SF、LOS や LOF 状態を検出できます。これらの状態については、『 Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide 』を参照してください。このカードは、セクションおよびライン オーバーヘッドの B1 および B2 バイト レジスタからの、セクションおよびライン ビット エラーもカウントします。
OC192 LR/STM64 LH 1550 カードには、3 つのカード レベルの LED があります。
OC192 LR/STM64 LH 1550 カードのポートのステータスは、ONS 15454 のファン トレイ アセンブリの LCD 画面で確認できます。LCD 画面を使用して、ポートまたはカード スロットのステータスを確認することができます。画面には、指定したポートまたはスロットのアラームの数と重大度が表示されます。アラーム メッセージの詳細については、『 Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide 』を参照してください。
警告 終端していないファイバ ケーブルの先端やコネクタからは、目に見えないレーザー光線が放射されていることがあります。レーザー光線を直視したり、光学機器を通して直接見たりしないでください。光学機器(ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など)で 100 Mm 以内から放射されるレーザーを見ると、目を痛める恐れがあります。制御や調整、指示にない手順を行うと、被曝する可能性があります。
(注) ファイバ ループバックを OC192 LR/STM64 LH 1550 カードに接続するときには、19~24dB(20 を推奨)のファイバ減衰器を使用する必要があります。ファイバ ループバックは直接接続しないでください。
–準拠規格:Telcordia SONET、GR-253-CORE、ITU-T G.707、ITU-T G.957
–トランスミッタ:Lithium Niobate(LN)外部変調トランスミッタ
–リンク損失バジェット:最小 24dB(波長分散なし、あるいは、波長分散を含んだ BER = 1- exp(-12)の 22dB 光パス損失)
C-Temp(15454-OC192LR1550):0~+55 ℃
–消費電力:72.20W、1.50A、246.52BTU/時
–システム装着時の ONS 15454 OC192/STM64 カードは、次の規格に準拠します。安全性:UL 1950、CSA C22.2 No. 950、EN 60950、IEC 60950
–目の安全性準拠:クラス I(21 CFR 1040.10 および 1040.11)およびクラス 1M(IEC 60825-12001-01)のレーザー製品
初めて TCC+カードを取り付ける場合は、この取り付け手順を行ってください。ONS 15454 カードの取り付け、ブート手順に慣れた後は、参考として使用してください。光ファイバ ケーブルの取り付けについては、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』を参照してください。
OC-192 カードには、シェルフ アセンブリ バックプレーン上の電気コネクタに接続する電気接続プラグがあります。イジェクタを完全に閉じると、カードがシェルフ アセンブリ バックプレーンに差し込まれます。図3 は、カード取り付けの概略を示します。
取り付け手順は光カードも電気回路カードも同じですが、電気回路カードを取り付ける前に光カードを取り付ける必要があります。
警告 OC-192 カードを取り付ける前に、前面プレートの安全キーがオフの位置(ラベル 0)にあることを確認します。オンの位置(ラベル 1)にあると、レーザが発生しています。
ステップ 2 カードをガイド レールに沿ってスライドさせ、スロットに取り付けます。
ステップ 4 シェルフ アセンブリに電源が入っていることを確認します。
ステップ 5 表 2 を参照して、LED の状態を確認します。
1. 赤色の FAIL LED が点灯し、そのまま 20~30 秒間点灯し続けます。 2. 赤色の FAIL LED が 35~45 秒間点滅します。 |
ステップ 6 ACT または ACT/STBY LED が点灯していることを確認します。signal fail(SF; 信号障害)LED は、すべてのカード ポートが遠端の接続先へ接続し、信号が存在するまで点灯し続けます。
ステップ 7 ワークステーション上に Cisco Transport Controller(CTC)が表示されている場合は、カードが CTC ノード ビューで正しいスロットに表示されていることを確認します。CTC の情報と設定手順については、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』を参照してください。
ここで説明する手順に従って、カードがターンアップしたかどうかを確認します。LED または CTC ソフトウェアの画面の状況が合っていない場合は、「カードのブート」を参照してください。問題が解決しない場合は、カードを取り付け直してください。FAIL LEDが消えない場合は、装置を交換してください。
(注) カードのブートにはアクティブな TCC+/TCC2 カードを使用するため、OC-192 カードをブートするには、少なくとも 1 枚の TCC+/TCC2 カードを取り付けておく必要があります。
ステップ 1 OC-192 カードを高速スロットに取り付けます(スロット 5、6、12 および 13 が高速スロットです)。
ステップ 2 シェルフ アセンブリに電源が入っていることを確認します。
ステップ 3 赤色の FAIL LED が 30~45 秒間点滅していることを確認します。
ステップ 4 30~45秒経過した後、すべての LED が 1 回点灯し、消灯するのを確認します。
ステップ 5 ACT/STBY LED の色がカードの状態に合っていることを確認します(アクティブな状態の場合は緑色、スタンバイ状態の場合はオレンジ色)。
ステップ 6 CTC ソフトウェアの画面で、カードが正しいスロットに表示されていることを確認します。
ステップ 7 CTC ソフトウェアの画面で、カードが白く表示されていることを確認します。
Cisco ONS 15454 カードを正しいスロットに取り付けると、カードのソフトウェアが自動的にアップデートされて、TCC+/TCC2 にインストールされているシステム ソフトウェアと正しく動作するバージョンになります。TCC+/TCC2 がアクティブやスタンバイ TCC+/TCC2 に書き込みを行うと、対応するアクティブ LED またはスタンバイ LED が点滅します。メモリが破損しないように、これらの LED が点滅している間は TCC+/TCC2 カードを取り外さないでください。カードのソフトウェアは、CTC のインベントリ コマンドで設定できます。詳細については、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』を参照してください。
ONS 15454では、光カードを冗長構成にするための 1+1 保護をサポートします。この 1+1 保護方式では、1 基の光ポートによって別の光ポートを保護できます。したがって、どの 2 つの高速スロットでも、1 枚を現用カードとして、同タイプのもう 1 枚を専用予備カードとして使用することで(たとえば、2 枚の OC-192 カードを使用)保護することができます。現用カードが故障すると、予備カードに切り替わります。1+1 スパン保護には、リバーティブ(切り戻し可能)と非リバーティブがあります。
非リバーティブ 1+1 保護では、障害が発生して信号が現用カードから予備カードに切り替わった場合、手動で元に戻すまで信号は予備カードに切り替えられたままになります。リバーティブ 1+1 保護機能では、現用カードがオンラインに復帰すると、信号が自動的に現用カードに切り替わります。
保護スキームの作成および変更には、CTC ソフトウェアを使用します。詳細については、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』を参照してください。
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