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HX Data Platform では、キャパシティの概念はデータストアとストレージ クラスタの両方に適用されます。値は GB または TB 単位で、次のとおりに分類されます。
[Cluster capacity]:ストレージ クラスタ内のすべてのノード上の、すべてのディスクのすべてのストレージです。これには、クリーンアップされていないデータと各ディスクのメタデータのオーバーヘッドが含まれます。
クラスタの合計/使用/未使用キャパシティは、ストレージ キャパシティの全体と、ストレージが使用されている量に基づいています。
[Datastore capacity]:オーバー プロビジョニングなしでデータストアをプロビジョニングする際に使用できるストレージの量です。通常、これはストレージ クラスタ キャパシティに非常に近くなりますが、完全に一致するわけではありません。これには、メタデータやクリーンアップされていないデータは含まれません。
各データストアのプロビジョニング済み/使用/未使用キャパシティは、データストアの(シン)プロビジョニング キャパシティに基づいています。データストアはシン プロビジョニングされているため、プロビジョニング キャパシティ(データストア作成時に管理者が指定)は実際のストレージを超えることができます。
[Provisioned]:ストレージ クラスタ データストアでの使用が許可され割り当てられたキャパシティの量です。
プロビジョニングされた容量は、単独のストレージ クラスタ データストアでの使用のために確保されているわけではありません。複数のデータストアが、同一のストレージ キャパシティからプロビジョニングされたストレージになる場合があります。
[Over-provisioning]:すべてのデータストアに割り当てられたストレージ キャパシティの量が、ストレージ クラスタに使用できる量を超えると発生します。
最初は、オーバー プロビジョニングをするのが一般的です。これにより、管理者はまずキャパシティを割り当ててから、後で実際のストレージに合わせていくことができます。
値は、使用可能なキャパシティとプロビジョニングされたキャパシティとの差です。
有効な最大物理量よりも多くの領域が割り当てられない限り、ゼロ(0)が表示されます。
オーバー プロビジョニングされたキャパシティを見直し、システムが領域不足の状態に達していないことを確認してください。
[Used]:リストされたストレージ クラスタまたはデータストアで使用されるストレージ キャパシティの量です。
HX Data Platform の内部メタデータにより、0.5 % から 1 % の領域が使用されます。このことにより、データストアにデータがない場合であっても、HX Data Platform プラグインに [Used] ストレージの値が表示される場合があります。
ストレージの [Used] は、どの程度のデータストア領域が、設定ファイルやログ ファイル、スナップショット、クローンなどの仮想マシン ファイルによって占有されているかを表します。仮想マシンの実行中、使用されたストレージ領域にはスワップ ファイルも含まれています。
[Free Capacity, storage cluster]:使用可能なキャパシティと同じです。ストレージ クラスタの場合、ストレージ クラスタで使用可能な容量とストレージ クラスタで使用されている容量との差になります。
[Free capacity, datastore]:使用可能な容量と同じです。すべてのストレージ クラスタ データストアの場合、すべてのストレージ クラスタ データストアにプロビジョニングされた容量とすべてのストレージ クラスタ データストアで使用されている容量との差になります。
ストレージ クラスタ全体で使用されている容量は、このデータストアの計算には含まれていません。データストアは頻繁にオーバー プロビジョニングされるため、ストレージ クラスタのキャパシティの可用性が低く示される一方で、[Free capacity] では、すべてのストレージ クラスタ データストアの可用性がより大きく示される場合があります。
[Usable Capacity]:データの保存に使用できるストレージ クラスタのストレージの容量です。
[Used capacity]:ストレージ クラスタ データストアで使用されているキャパシティです。
[Multiple users]:別個のデータストアに、それぞれ異なるキャパシティをプロビジョニングすることができます。いずれの時点においても、ユーザは割り当てられたデータストア キャパシティのすべてを使用しないでください。複数のユーザにデータストア キャパシティを割り当てる場合、各ユーザにプロビジョニングされたキャパシティが受け取られたかを確認するのは管理者の責任です。
[Cleaner]:すべてのストレージ クラスタ データストアで実行されるプロセス。このプロセスが完了した後、すべてのストレージ クラスタ データストアの合計キャパシティは、メタデータを除いて、ストレージ クラスタ キャパシティの合計と同程度の範囲である必要があります。リストされているデータストア キャパシティは、通常は HX ストレージ クラスタ キャパシティと一致しません。cleaner コマンドに関する情報については、『Cisco HX Data Platform Command Line Interface Reference guide』を参照してください。
[Summary] タブの [Capacity] ポートレットには、重複排除と、ストレージ クラスタによる圧縮による削減量が表示されます。たとえば、全体的な削減量が 50 % の場合、キャパシティが 6TB のストレージ クラスタでは、実質 9 TB のデータを保存できます。
重複排除と圧縮による削減は、同時に追加されるだけのものではありません。また、それぞれ独立した操作でもありません。これらは、次のような仕組みで関連してます。まず、原則として、ストレージで使用される固有のバイト量は重複排除を介して削減されます。そして、重複排除されたストレージの使用分が圧縮され、ストレージ クラスタでさらに多くのストレージが使用できるようになります。
VM クローンを使用する場合、重複排除と圧縮による削減は特に有用です。
削減量が 0% と表示される場合、ストレージ クラスタは新規クラスタです。ストレージ クラスタへの採取データの合計では、有意なストレージ削減量を判断するには不十分です。十分なデータがストレージ クラスタに書き込まれるまで待ちます。
初期値
100 GB の VM が 2 回クローニングされると仮定します。
Total Unique Used Space (TUUS) = 100GB
Total Addressable Space (TAS) = 100x2 = 200 GB
この例では次のようになります。
Total Unique Bytes (TUB) = 25 GB
重複排除による削減
= (1 - TUUS/TAS) * 100
= (1 - 100GB / 200GB) *100
= 50%
圧縮による削減
= (1 - TUB/TUUS) * 100
= (1 - 25GB / 100GB) * 100
= 75%
計算後の合計削減量
= (1 - TUB/TAS) * 100
= (1 - 25GB / 200GB) * 100
= 87.5%
また、[Summary] タブでは、HX ストレージ クラスタ、ホストのキャパシティがグラフィカル形式で表示されます。
ステップ 1 | vSphere Web クライアント ナビゲータから、 の順に選択します。 | ||||||||||||||||||||
ステップ 2 | [Capacity] ポートレットまでスクロールして、HX ストレージ クラスタのストレージ キャパシティを表示します。
次の内容を示します。
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ステップ 1 | vSphere Web クライアント ナビゲータから、 の順に選択します。 | ||||||||||||||||||
ステップ 2 | [Cluster Status field information] アイコンをクリックします。
これは、次の主要パフォーマンス指標を示します。
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