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目次
ユーザは、クライアントの [オプション(Options)] ウィンドウの [ステータス(Status)] タブで自分たちがミーティング中であることを第三者に知らせるためのオプションを設定することによって、自分たちのアベイラビリティが予定表イベントに影響するかどうかを定義できます。 このオプションは、予定表内のイベントとユーザのアベイラビリティを同期させます。 クライアントには、サポートされている統合カレンダーの [ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティしか表示されません。
(注) |
Cisco Jabber for Android と Cisco Jabber for iPod または iPad では、このミーティング統合がサポートされません。 ただし、Cisco Jabber for Mac と Cisco Jabber for Windows では [ミーティング中(In a meeting)] ステータスがサポートされます。 |
Microsoft Exchange と Cisco Unified Presence の統合:オンプレミス展開に適用されます。 Cisco Unified Presence の [マイ プレゼンス ステータスをカレンダー情報に包含する(Include Calendar information in my Presence Status)] フィールドとクライアントの [ミーティング中(In a meeting)] オプションは同じものです。 両方のフィールドが Cisco Unified Presence データベース内の同じ値を更新します。
ユーザが両方のフィールドを別々の値で設定した場合は、最後に設定したフィールドが優先されます。 クライアントが実行されている際に、ユーザが [マイ プレゼンス ステータスをカレンダー情報に包含する(Include Calendar information in my Presence Status)] フィールドの値を変更すると、ユーザはその変更を適用させるためにクライアントを再起動する必要があります。
Cisco Jabber クライアント:オンプレミス展開とクラウドベース展開に適用されます。 [ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティを設定するには、クライアントの Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合を無効にする必要があります。 クライアントは、Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange 間の統合がオンなのか、オフなのかをチェックします。 また、クライアントは、統合がオフの場合にだけアベイラビリティを設定できます。
導入シナリオ |
[ミーティング中(個人用のカレンダーより)(In a meeting (according to my calendar))] を選択します。 |
[ミーティング中(個人用のカレンダーより)(In a meeting (according to my calendar))] を選択しません。 |
---|---|---|
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange 間の統合を有効にします。 |
Cisco Unified Presence がアベイラビリティを設定します。 |
アベイラビリティ ステータスは変更されません。 |
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange 間の統合を有効にしません。 |
クライアントにより、アベイラビリティ ステータスが設定されます。 |
アベイラビリティ ステータスは変更されません。 |
クラウドベース展開 |
クライアントにより、アベイラビリティ ステータスが設定されます。 |
アベイラビリティ ステータスは変更されません。 |
クライアントで有効にされたアベイラビリティ |
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合によって有効にされたアベイラビリティ |
||
---|---|---|---|
[オフライン(ミーティング中)(Offline in a meeting)] アベイラビリティはサポートされません。 |
[オフライン(ミーティング中)(Offline in a meeting)] アベイラビリティがサポートされます。 |
||
非予定表イベントに対して [ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティがサポートされます。 |
非予定表イベントに対して [ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティはサポートされません。 |
||
|
ユーザがシステムにログインすると、すべての Cisco Jabber クライアントが中央の IM and Presence サービス ノードに登録されます。 これは、オンプレミス展開では Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サービス ノードで、クラウドベース展開では Cisco WebEx です。 このノードは、IM and Presence サービス環境のアベイラビリティ、連絡先リスト、およびその他の側面を追跡します。
この IM and Presence サービス ノードは、一意のネットワーク ユーザに関連付けられた登録済みクライアントのすべてを追跡します。 2 人のユーザ間で新しい IM セッションが開始されると、最初の着信メッセージが受信ユーザのすべての登録済みクライアントにブロードキャストされます。 その後で、IM and Presence サービス ノードが登録済みクライアントのいずれかからの最初の応答を待機します。 最初に応答したクライアントは、ユーザが別の登録済みクライアントを使用して返信を開始するまで、着信メッセージの残りを受け取ります。 その後で、ノードが以降のメッセージをこの新しいクライアントに再ルーティングします。
Adam は Anita と IM 会話を始めたいと思っています。 Anita は、Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Android にすでにログインしています。 また、Anita は、2 つのクライアントを IM and Presence サービス ノードに登録しています。 Adam は次のようなメッセージを送信して会話を開始します。「こんにちは、Anita。 今時間がありますか?」
ノードは Anita が 2 つの登録済みクライアントを使用していることを特定して、Adam の メッセージを両方にブロードキャストします。
Anita は自分のデスクで、ノートパソコンと電話の両方に表示される Adam の メッセージを見ます。 Anita はノートパソコンを使用して応答することを選択し、次のようなメッセージを返信します。「数分後に会議がありますが、短時間ならチャットできます。」
IM and Presence サービス ノードは、Anita が Cisco Jabber for Windows を使用して応答したことを特定して、それを会話で以降のすべてのメッセージをルーティングするクライアントとしてマーキングします。 Adam が「This will only take a minute」と返信すると、この返信が Cisco Jabber for Windows に直接ルーティングされます。 会話のある時点から Anita が電話を使用して Adam に応答し始めると、IM and Presence サービス ノードは以降のメッセージを Cisco Jabber for Windows ではなく、電話にルーティングします。
XMPP:
Cisco Jabber でインスタント メッセージを開始し、チャット ウィンドウを開きます。
IM:
Cisco Jabber でインスタント メッセージを開始し、チャット ウィンドウを開きます。
TEL:
Cisco Jabber で音声またはビデオ コールを開始します。
(注) |
TEL は Apple 純正の電話機に登録されます。 Cisco Jabber for iPhone and iPad を相互起動するために使用することはできません。 |
Cisco Jabber で音声またはビデオ コールを開始します。
Cisco Jabber で音声またはビデオ コールを開始します。
HTML ページに、href 属性の一部としてプロトコル ハンドラを追加します。 HTML ページに表示されるハイパーリンクをクリックすると、クライアントはプロトコルに対して適切な処理を実行します。
HTML ページの TEL: および IM: プロトコル ハンドラの例。
<html> <body> <a href="TEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="IM:msmith@domain">Send an instant message to Mary Smith</a> </body> </html>
前の例では、ユーザがハイパーリンクをクリックして 1234 に発信すると、クライアントはその電話番号への音声コールを開始します。 ユーザが Mary Smith にインスタント メッセージを送信するハイパーリンクをクリックすると、クライアントは Mary とのチャット ウィンドウを開きます。
HTML ページの CISCOTEL および SIP プロトコル ハンドラの例:
<html> <body> <a href="CISCOTEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="SIP:msmith@domain">Call Mary</a><br/> <a href="CISCOTELCONF:msmith@domain;amckenzi@domain">Weekly conference call</a> </body> </html>
前の例では、ユーザが 1234 へコール または Mary にコール のハイパーリンクをクリックすると、クライアントはその電話番号への音声コールを開始します。
HTML ページの XMPP: プロトコル ハンドラを使用したグループ チャットの例。
<html> <body> <a href="XMPP:msmith@domain;amckenzi@domain">Create a group chat with Mary Smith and Adam McKenzie</a> </body> </html>
前の例では、ユーザが Mary Smith および Adam McKenzie とのグループ チャットを作成するハイパーリンクをクリックすると、クライアントは Mary および Adam とのグループ チャット ウィンドウを開きます。
ヒント |
XMPP: および IM: ハンドラに連絡先リストを追加し、グループ チャットを作成します。 連絡先を区切るには、次の例のようにセミコロンを使用します。 XMPP:user_a@domain.com;user_b@domain.com;user_c@domain.com;user_d@domain.com |
プロトコル ハンドラに件名と本文を追加できます。これにより、ユーザがパーソンツーパーソンまたはグループのチャットを作成するために、ハイパーリンクをクリックすると、クライアントはチャット ウィンドウを開き、前もって入力された件名と本文を表示します。
xmpp:msmith@domain?message;subject=I.T.%20Desk
im:user_a@domain.com;user_b@domain.com;user_c@domain.com?message;subject=I.T%20Desk;body=Jabber%2010.5%20Query
次のデータは、ラボ環境でのテストに基づいています。 このデータは、帯域幅の使用状況の点で予想できる内容を提供することを目的としています。 このトピックの内容は、完全な内容を示したり、帯域幅の使用状況に影響を与える可能性があるすべてのメディア シナリオを反映したりするものではありません。
次の音声ビット レートが Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac に適用されます。
コーデック |
RTP(kbit/秒) |
実際のビットレート(kbit/秒) |
注記 |
---|---|---|---|
g.722.1 |
24/32 |
54/62 |
高品質な圧縮 |
g.711 |
64 |
80 |
標準的な非圧縮 |
g.729a |
8 |
38 |
低品質な圧縮 |
次の音声ビット レートが、Cisco Jabber for iPad and iPhone と Cisco Jabber for Android に適用されます。
コーデック |
コーデック ビット レート(kbit/秒) |
利用ネットワーク帯域幅(kbit/秒) |
---|---|---|
g.711 |
64 |
80 |
g.722.1 |
32 |
48 |
g.722.1 |
24 |
40 |
g.729a |
8 |
24 |
次のビデオ ビット レート(g.711 音声を使用)は、Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac に適用されます。 この表は、想定される解像度をすべて網羅しているわけではありません。
解像度 |
ピクセル |
g.711 音声で測定されたビット レート(kbit/秒) |
---|---|---|
w144p |
256 x 144 |
156 |
w288p これが Cisco Jabber のビデオ レンダリング ウィンドウのデフォルト サイズです。 |
512 x 288 |
320 |
w448p |
768 x 448 |
570 |
w576p |
1024 x 576 |
890 |
720p |
1280 x 720 |
1300 |
(注) |
測定されたビット レートは、実際の使用帯域幅(RTP ペイロード + IP パケットのオーバーヘッド)です。 |
クライアントは 15 fps でビデオをキャプチャして送信します。
解像度 |
ピクセル |
g.711 音声でのビット レート(kbit/秒) |
---|---|---|
w144p |
256 x 144 |
235 |
w288p |
512 x 288 |
275 |
w360P |
640 x 360 |
330 |
w720p |
1080 x 720 |
768 |
w1080p |
1920 X 1080 |
768 |
クライアントは 20 fps でキャプチャおよび送信します。
解像度 |
ピクセル |
g.711 音声でのビット レート(kbit/秒) |
---|---|---|
w144p |
256 x 144 |
290 |
w288p |
512 x 288 |
340 |
w360p |
640 x 360 |
415 |
Cisco Jabber は 8 fps でキャプチャし、2 ~ 8 fps で送信します。
この表の値には、音声は含まれていません。
ピクセル |
2 fps でのワイヤ ビット レートの概算値(kbit/秒) |
8 fps でのワイヤ ビット レートの概算値(kbit/秒) |
---|---|---|
720 x 480 |
41 |
164 |
704 x 576 |
47 |
188 |
1024 x 768 |
80 |
320 |
1280 x 720 |
91 |
364 |
1280 x 800 |
100 |
400 |
Cisco Unified Communications Manager の [リージョンの設定(Region Configuration)] ウィンドウで、最大ペイロード ビット レートを指定します。 この最大ペイロード ビット レートには、パケット オーバーヘッドは含まれません。したがって、使用される実際のビット レートは、指定した最大ペイロード ビット レートよりも大きくなります。
オーディオ |
双方向ビデオ(メイン ビデオ) |
---|---|
Cisco Jabber は最大音声ビット レートを使用します。 |
Cisco Jabber は次のように残りのビット レートを割り当てます。 ビデオ コールの最大ビット レートから音声のビット レートを引きます。 |
アップロード速度 |
オーディオ |
音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ) |
---|---|---|
125 kbps(VPN) |
g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用に十分です。 |
帯域幅はビデオ用に不十分です。 |
384 kbps(VPN) |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
w288p(512x288)(30 fps) |
384 kbps(企業ネットワーク) |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
w288p(512x288)(30 fps) |
1000 kbps |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
w576p(1024x576)(30 fps) |
2000 kbps |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
w720p30(1280 x 720)(30 fps) |
アップロード速度 |
オーディオ |
音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ) |
音声 + プレゼンテーション ビデオ(デスクトップ共有ビデオ) |
音声 + インタラクティブ ビデオ + プレゼンテーション ビデオ |
---|---|---|---|---|
125 kbps(VPN) |
g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用として十分です。 . |
帯域幅はビデオ用に不十分です。 |
帯域幅はビデオ用に不十分です。 |
帯域幅はビデオ用に不十分です。 |
384 kbps(VPN) |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
w288p(512x288)(30 fps) |
1280 x 800(2 fps 以上) |
w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 720(2 fps 以上) |
384 kbps(企業ネットワーク) |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
w288p(512x288)(30 fps) |
1280 x 800(2 fps 以上) |
w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 800(2 fps 以上) |
1000 kbps |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
w576p(1024x576)(30 fps) |
1280 x 800(8 fps) |
w288p(512 x 288)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps) |
2000 kbps |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
w720p30(1280 x 720)(30 fps) |
1280 x 800(8 fps) |
w288p(1024 x 576)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps) |
VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。
VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。
アップロード速度 |
オーディオ |
音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ) |
---|---|---|
125 kbps(VPN) |
g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅はビデオ用に不十分です。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用に十分です。 |
帯域幅はビデオ用に不十分です。 |
256 kbps |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
送信レート(Tx):15 fps で 256 X 144 受信レート(Rx):30 fps で 256 X 144 |
384 kbps(VPN) |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
Tx:15 fps で 640 X 360 Rx:30 fps で 640 X 360 |
384 kbps(企業ネットワーク) |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
Tx:15 fps で 640 X 360 Rx:30 fps で 640 X 360 |
(注) |
デバイスの機能上の制限により、Samsung Galaxy SII および Samsung Galaxy SIII デバイスでは、この表に示す最大解像度を達成できません。 |
クライアントは音声のビット レートを分けてから、インタラクティブ ビデオとプレゼンテーション ビデオの間で残りの帯域幅を均等に分けます。 次の表では、帯域幅ごとに達成できるパフォーマンスを理解するのに役立つ情報について説明します。
VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。
アップロード速度 |
オーディオ |
音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ) |
---|---|---|
125 kbps(VPN) |
g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅はビデオ用に不十分です。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用に十分です。 |
帯域幅はビデオ用に不十分です。 |
290 kbps |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
256 x 144(20 fps) |
415 kbps |
帯域幅は音声コーデック用に十分です。 |
640 x 360(20 fps) |
Cisco Jabber は、ビデオ レート アダプテーションを使用して、最適なビデオ品質を調整します。 ビデオ レート アダプテーションは、ビデオのビット レートのスループットを動的に増減して、有効な IP パスの帯域幅でリアルタイムの変動を処理します。
Cisco Jabber ユーザは、ビデオ コールが低解像度で始まり、短時間で高解像度になることを期待しているはずです。 Cisco Jabber は、後続のビデオ コールが最適な解像度で始まるように履歴を保存します。
クライアントは、ポート範囲を使用して、ネットワークに RTP トラフィックを送信します。 また、クライアントは、ポート範囲を均等に分割して、下半分を音声コール用に、上半分をビデオ コール用に使用します。 オーディオ メディアおよびビデオ メディアのポート範囲を分割する結果として、クライアントにより識別可能なメディア ストリームが作成されます。 IP パケットのヘッダー内の DSCP 値を設定することで、それらのメディア ストリームを分類し、優先させることができます。
ネットワークを通過する Cisco Jabber トラフィックに優先順位を付ける場合に、RTP メディア パケット ヘッダーで DiffServ コード ポイント(DSCP)値を設定します。
Cisco Unified Communications Manager で音声メディアとビデオ メディアの DSCP 値を設定できます。 そうすれば、Cisco Jabber は、デバイス設定から DSCP 値を取得して、それらを RTP メディア パケットの IP ヘッダーに直接適用できます。
Microsoft Windows 7 などの新しいオペレーティング システムには、アプリケーションで IP パケット ヘッダーの DSCP 値が設定できないようにするセキュリティ機能が実装されています。 そのため、Microsoft グループ ポリシーなどの DSCP 値をマーキングするための代替方式を使用する必要があります。
Microsoft Windows 7 などの新しいオペレーティング システム上で Cisco Jabber for Windows を展開する場合は、Microsoft グループ ポリシーを使用して DSCP 値を適用できます。
グループ ポリシーを作成するには、Microsoft サポートの記事(http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc771283%28v=ws.10%29.aspx)の手順を実行します。
属性 |
音声ポリシー |
ビデオ ポリシー |
シグナリング ポリシー |
---|---|---|---|
アプリケーション名 |
CiscoJabber.exe |
CiscoJabber.exe |
CiscoJabber.exe |
プロトコル |
UDP |
UDP |
TCP |
ポート番号または範囲 |
Cisco Unified Communications Manager 上の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。 |
Cisco Unified Communications Manager 上の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。 |
SIP は 5060 安全な SIP の場合は 5061 |
DSCP 値 |
46 |
34 |
24 |
一部の構成には、Cisco Jabber for Mac クライアントのコールに Differentiated Service を有効にするオプションがあります。
コールの Diffserv を無効にすると、音声やビデオの品質が低下する可能性があります。
ステップ 1 | [Jabber] > [設定(Preferences)] > [コール(Calls)] > [詳細(Advanced)] と選択します。 |
ステップ 2 | [コールに Differentiated Service を有効にする(Enable Differentiated Service for Calls)] を選択します。 |
スイッチおよびルータを設定し、RTP メディアの IP ヘッダーで DSCP 値をマーキングします。
シグナリング ストリーム:SIP、CTI QBE、および XMPP に必要なさまざまなポートに基づいて、クライアントとサーバ間のシグナリングを識別できます。 たとえば、Cisco Jabber と Cisco Unified Communications Manager 間の SIP シグナリングはポート 5060 を介して行われます。
AF31 としてシグナリング パケットをマーキングする必要があります。
目次
- Cisco Jabber 参照情報
- クライアントのアベイラビリティ
- 複数リソースのログイン
- プロトコル ハンドラ
- プロトコル ハンドラのレジストリ エントリ
- HTML ページのプロトコル ハンドラ
- 音声およびビデオのパフォーマンス参照
- Cisco Jabber デスクトップ クライアントの音声ビット レート
- Cisco Jabber モバイル クライアントの音声ビット レート
- Cisco Jabber デスクトップ クライアントのビデオ ビット レート
- Cisco Jabber for Android のビデオ ビット レート
- Cisco Jabber for iPhone and iPad のビデオ ビット レート
- プレゼンテーションのビデオ ビット レート
- ネゴシエートされた最大ビット レート
- Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac の帯域幅パフォーマンス予測
- Cisco Jabber for Android の帯域幅パフォーマンス予測
- Cisco Jabber for iPhone and iPad の帯域幅パフォーマンス予測
- ビデオ レート アダプテーション
- SIP プロファイルでのポート範囲の定義
- DSCP 値の設定
- Cisco Unified Communications Manager での DSCP 値の設定
- グループ ポリシーを用いた DSCP 値の設定
- クライアントの DSCP 値の設定
- ネットワーク内の DSCP 値の設定
クライアントのアベイラビリティ
ユーザは、クライアントの [オプション(Options)] ウィンドウの [ステータス(Status)] タブで自分たちがミーティング中であることを第三者に知らせるためのオプションを設定することによって、自分たちのアベイラビリティが予定表イベントに影響するかどうかを定義できます。 このオプションは、予定表内のイベントとユーザのアベイラビリティを同期させます。 クライアントには、サポートされている統合カレンダーの [ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティしか表示されません。
クライアントは、[ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティに関する次の 2 つのソースの使用をサポートします。
(注)
Cisco Jabber for Android と Cisco Jabber for iPod または iPad では、このミーティング統合がサポートされません。 ただし、Cisco Jabber for Mac と Cisco Jabber for Windows では [ミーティング中(In a meeting)] ステータスがサポートされます。
Microsoft Exchange と Cisco Unified Presence の統合:オンプレミス展開に適用されます。 Cisco Unified Presence の [マイ プレゼンス ステータスをカレンダー情報に包含する(Include Calendar information in my Presence Status)] フィールドとクライアントの [ミーティング中(In a meeting)] オプションは同じものです。 両方のフィールドが Cisco Unified Presence データベース内の同じ値を更新します。
ユーザが両方のフィールドを別々の値で設定した場合は、最後に設定したフィールドが優先されます。 クライアントが実行されている際に、ユーザが [マイ プレゼンス ステータスをカレンダー情報に包含する(Include Calendar information in my Presence Status)] フィールドの値を変更すると、ユーザはその変更を適用させるためにクライアントを再起動する必要があります。
Cisco Jabber クライアント:オンプレミス展開とクラウドベース展開に適用されます。 [ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティを設定するには、クライアントの Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合を無効にする必要があります。 クライアントは、Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange 間の統合がオンなのか、オフなのかをチェックします。 また、クライアントは、統合がオフの場合にだけアベイラビリティを設定できます。
次の展開シナリオで、アベイラビリティの作成方法について説明します。
導入シナリオ
[ミーティング中(個人用のカレンダーより)(In a meeting (according to my calendar))] を選択します。
[ミーティング中(個人用のカレンダーより)(In a meeting (according to my calendar))] を選択しません。
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange 間の統合を有効にします。
Cisco Unified Presence がアベイラビリティを設定します。
アベイラビリティ ステータスは変更されません。
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange 間の統合を有効にしません。
クライアントにより、アベイラビリティ ステータスが設定されます。
アベイラビリティ ステータスは変更されません。
クラウドベース展開
クライアントにより、アベイラビリティ ステータスが設定されます。
アベイラビリティ ステータスは変更されません。
また、次の表に、展開シナリオ別にサポートされるアベイラビリティの説明を示します。
クライアントで有効にされたアベイラビリティ
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合によって有効にされたアベイラビリティ
[オフライン(ミーティング中)(Offline in a meeting)] アベイラビリティはサポートされません。
[オフライン(ミーティング中)(Offline in a meeting)] アベイラビリティがサポートされます。
非予定表イベントに対して [ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティがサポートされます。
非予定表イベントに対して [ミーティング中(In a meeting)] アベイラビリティはサポートされません。
(注) [オフライン(ミーティング中)(Offline in a meeting)] アベイラビリティは、ユーザがクライアントにログインしていないが、ユーザの予定表にイベントが存在していることを意味します。
非予定表イベントとは、インスタント ミーティング、オフライン、電話中などのユーザの予定表に表示されないイベントを意味します。
関連資料
複数リソースのログイン
ユーザがシステムにログインすると、すべての Cisco Jabber クライアントが中央の IM and Presence サービス ノードに登録されます。 これは、オンプレミス展開では Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence サービス ノードで、クラウドベース展開では Cisco WebEx です。 このノードは、IM and Presence サービス環境のアベイラビリティ、連絡先リスト、およびその他の側面を追跡します。
この IM and Presence サービス ノードは、一意のネットワーク ユーザに関連付けられた登録済みクライアントのすべてを追跡します。 2 人のユーザ間で新しい IM セッションが開始されると、最初の着信メッセージが受信ユーザのすべての登録済みクライアントにブロードキャストされます。 その後で、IM and Presence サービス ノードが登録済みクライアントのいずれかからの最初の応答を待機します。 最初に応答したクライアントは、ユーザが別の登録済みクライアントを使用して返信を開始するまで、着信メッセージの残りを受け取ります。 その後で、ノードが以降のメッセージをこの新しいクライアントに再ルーティングします。
Adam は Anita と IM 会話を始めたいと思っています。 Anita は、Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Android にすでにログインしています。 また、Anita は、2 つのクライアントを IM and Presence サービス ノードに登録しています。 Adam は次のようなメッセージを送信して会話を開始します。「こんにちは、Anita。 今時間がありますか?」
ノードは Anita が 2 つの登録済みクライアントを使用していることを特定して、Adam の メッセージを両方にブロードキャストします。
Anita は自分のデスクで、ノートパソコンと電話の両方に表示される Adam の メッセージを見ます。 Anita はノートパソコンを使用して応答することを選択し、次のようなメッセージを返信します。「数分後に会議がありますが、短時間ならチャットできます。」
IM and Presence サービス ノードは、Anita が Cisco Jabber for Windows を使用して応答したことを特定して、それを会話で以降のすべてのメッセージをルーティングするクライアントとしてマーキングします。 Adam が「This will only take a minute」と返信すると、この返信が Cisco Jabber for Windows に直接ルーティングされます。 会話のある時点から Anita が電話を使用して Adam に応答し始めると、IM and Presence サービス ノードは以降のメッセージを Cisco Jabber for Windows ではなく、電話にルーティングします。
プロトコル ハンドラ
Cisco Jabber は、次のプロトコル ハンドラをオペレーティング システムに登録し、クリックツーコールまたはクリックツー IM 機能を Web ブラウザやその他のアプリケーションから使用できるようにします。
XMPP:
Cisco Jabber でインスタント メッセージを開始し、チャット ウィンドウを開きます。
IM:
Cisco Jabber でインスタント メッセージを開始し、チャット ウィンドウを開きます。
TEL:
Cisco Jabber で音声またはビデオ コールを開始します。
(注)
TEL は Apple 純正の電話機に登録されます。 Cisco Jabber for iPhone and iPad を相互起動するために使用することはできません。
- CISCOTEL:
Cisco Jabber で音声またはビデオ コールを開始します。
- SIP:
Cisco Jabber で音声またはビデオ コールを開始します。
プロトコル ハンドラのレジストリ エントリ
HTML ページのプロトコル ハンドラ
TEL および IM プロトコル ハンドラ
HTML ページの TEL: および IM: プロトコル ハンドラの例。
<html> <body> <a href="TEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="IM:msmith@domain">Send an instant message to Mary Smith</a> </body> </html>前の例では、ユーザがハイパーリンクをクリックして 1234 に発信すると、クライアントはその電話番号への音声コールを開始します。 ユーザが Mary Smith にインスタント メッセージを送信するハイパーリンクをクリックすると、クライアントは Mary とのチャット ウィンドウを開きます。
CISCOTEL および SIP プロトコル ハンドラ
HTML ページの CISCOTEL および SIP プロトコル ハンドラの例:
<html> <body> <a href="CISCOTEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="SIP:msmith@domain">Call Mary</a><br/> <a href="CISCOTELCONF:msmith@domain;amckenzi@domain">Weekly conference call</a> </body> </html>前の例では、ユーザが 1234 へコール または Mary にコール のハイパーリンクをクリックすると、クライアントはその電話番号への音声コールを開始します。
XMPP プロトコル ハンドラ
HTML ページの XMPP: プロトコル ハンドラを使用したグループ チャットの例。
<html> <body> <a href="XMPP:msmith@domain;amckenzi@domain">Create a group chat with Mary Smith and Adam McKenzie</a> </body> </html>前の例では、ユーザが Mary Smith および Adam McKenzie とのグループ チャットを作成するハイパーリンクをクリックすると、クライアントは Mary および Adam とのグループ チャット ウィンドウを開きます。
件名と本文の追加
プロトコル ハンドラに件名と本文を追加できます。これにより、ユーザがパーソンツーパーソンまたはグループのチャットを作成するために、ハイパーリンクをクリックすると、クライアントはチャット ウィンドウを開き、前もって入力された件名と本文を表示します。
件名と本文は、次のいずれのシナリオでも追加できます。次の例では、ユーザが下のリンクをクリックすると、前もって入力された I.T Desk の本文を含む、パーソンツーパーソン チャット ウィンドウが開きます。xmpp:msmith@domain?message;subject=I.T.%20Desk次の例では、ユーザが下のリンクをクリックすると、 [I.T Desk] のトピックを含む [グループチャットの開始(Start Group Chat)] ダイアログボックスが開き、チャット ウィンドウの入力ボックスには、「 Jabber 10.5 Query」というテキストが入力されています。im:user_a@domain.com;user_b@domain.com;user_c@domain.com?message;subject=I.T%20Desk;body=Jabber%2010.5%20Query音声およびビデオのパフォーマンス参照
- Cisco Jabber デスクトップ クライアントの音声ビット レート
- Cisco Jabber モバイル クライアントの音声ビット レート
- Cisco Jabber デスクトップ クライアントのビデオ ビット レート
- Cisco Jabber for Android のビデオ ビット レート
- Cisco Jabber for iPhone and iPad のビデオ ビット レート
- プレゼンテーションのビデオ ビット レート
- ネゴシエートされた最大ビット レート
- Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac の帯域幅パフォーマンス予測
- Cisco Jabber for Android の帯域幅パフォーマンス予測
- Cisco Jabber for iPhone and iPad の帯域幅パフォーマンス予測
- ビデオ レート アダプテーション
Cisco Jabber デスクトップ クライアントのビデオ ビット レート
次のビデオ ビット レート(g.711 音声を使用)は、Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac に適用されます。 この表は、想定される解像度をすべて網羅しているわけではありません。
解像度
ピクセル
g.711 音声で測定されたビット レート(kbit/秒)
w144p
256 x 144
156
w288p
これが Cisco Jabber のビデオ レンダリング ウィンドウのデフォルト サイズです。
512 x 288
320
w448p
768 x 448
570
w576p
1024 x 576
890
720p
1280 x 720
1300
(注)
測定されたビット レートは、実際の使用帯域幅(RTP ペイロード + IP パケットのオーバーヘッド)です。
ネゴシエートされた最大ビット レート
Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac の帯域幅パフォーマンス予測
Cisco Jabber for Mac は、音声用のビット レートを分離してから、残りの帯域幅をインタラクティブ ビデオとプレゼンテーション ビデオに均等に分割します。 次の表では、帯域幅ごとに達成できるパフォーマンスを理解するのに役立つ情報について説明します。
アップロード速度
オーディオ
音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ)
125 kbps(VPN)
g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用に十分です。
帯域幅はビデオ用に不十分です。
384 kbps(VPN)
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
w288p(512x288)(30 fps)
384 kbps(企業ネットワーク)
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
w288p(512x288)(30 fps)
1000 kbps
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
w576p(1024x576)(30 fps)
2000 kbps
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
w720p30(1280 x 720)(30 fps)
Cisco Jabber for Windows は、音声用のビット レートを分離してから、残りの帯域幅をインタラクティブ ビデオとプレゼンテーション ビデオに均等に分割します。 次の表では、帯域幅ごとに達成できるパフォーマンスを理解するのに役立つ情報について説明します。
アップロード速度
オーディオ
音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ)
音声 + プレゼンテーション ビデオ(デスクトップ共有ビデオ)
音声 + インタラクティブ ビデオ + プレゼンテーション ビデオ
125 kbps(VPN)
g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用として十分です。
.帯域幅はビデオ用に不十分です。
帯域幅はビデオ用に不十分です。
帯域幅はビデオ用に不十分です。
384 kbps(VPN)
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
w288p(512x288)(30 fps)
1280 x 800(2 fps 以上)
w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 720(2 fps 以上)
384 kbps(企業ネットワーク)
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
w288p(512x288)(30 fps)
1280 x 800(2 fps 以上)
w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 800(2 fps 以上)
1000 kbps
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
w576p(1024x576)(30 fps)
1280 x 800(8 fps)
w288p(512 x 288)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps)
2000 kbps
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
w720p30(1280 x 720)(30 fps)
1280 x 800(8 fps)
w288p(1024 x 576)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps)
VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。
Cisco Jabber for Android の帯域幅パフォーマンス予測
VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。
アップロード速度
オーディオ
音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ)
125 kbps(VPN)
g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅はビデオ用に不十分です。
帯域幅は g.729a および g.722.1 用に十分です。
帯域幅はビデオ用に不十分です。
256 kbps
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
送信レート(Tx):15 fps で 256 X 144
受信レート(Rx):30 fps で 256 X 144
384 kbps(VPN)
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
Tx:15 fps で 640 X 360
Rx:30 fps で 640 X 360
384 kbps(企業ネットワーク)
帯域幅は音声コーデック用に十分です。
Tx:15 fps で 640 X 360
Rx:30 fps で 640 X 360
(注)
デバイスの機能上の制限により、Samsung Galaxy SII および Samsung Galaxy SIII デバイスでは、この表に示す最大解像度を達成できません。
SIP プロファイルでのポート範囲の定義
手順クライアントは、ポート範囲を使用して、ネットワークに RTP トラフィックを送信します。 また、クライアントは、ポート範囲を均等に分割して、下半分を音声コール用に、上半分をビデオ コール用に使用します。 オーディオ メディアおよびビデオ メディアのポート範囲を分割する結果として、クライアントにより識別可能なメディア ストリームが作成されます。 IP パケットのヘッダー内の DSCP 値を設定することで、それらのメディア ストリームを分類し、優先させることができます。
DSCP 値の設定
Cisco Unified Communications Manager での DSCP 値の設定
手順Cisco Unified Communications Manager で音声メディアとビデオ メディアの DSCP 値を設定できます。 そうすれば、Cisco Jabber は、デバイス設定から DSCP 値を取得して、それらを RTP メディア パケットの IP ヘッダーに直接適用できます。
制約事項:Microsoft Windows 7 などの新しいオペレーティング システムには、アプリケーションで IP パケット ヘッダーの DSCP 値が設定できないようにするセキュリティ機能が実装されています。 そのため、Microsoft グループ ポリシーなどの DSCP 値をマーキングするための代替方式を使用する必要があります。
グループ ポリシーを用いた DSCP 値の設定
Microsoft Windows 7 などの新しいオペレーティング システム上で Cisco Jabber for Windows を展開する場合は、Microsoft グループ ポリシーを使用して DSCP 値を適用できます。
グループ ポリシーを作成するには、Microsoft サポートの記事(http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc771283%28v=ws.10%29.aspx)の手順を実行します。
次の属性を用いて音声メディアとビデオ メディアに別々のポリシーを作成する必要があります。
属性
音声ポリシー
ビデオ ポリシー
シグナリング ポリシー
アプリケーション名
CiscoJabber.exe
CiscoJabber.exe
CiscoJabber.exe
プロトコル
UDP
UDP
TCP
ポート番号または範囲
Cisco Unified Communications Manager 上の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。
Cisco Unified Communications Manager 上の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。
SIP は 5060
安全な SIP の場合は 5061
DSCP 値
46
34
24
クライアントの DSCP 値の設定