EXEC コマンド インタープリタの使用
ルータのコンフィギュレーションを変更するには、 EXEC (またはイネーブル モード)と呼ばれるソフトウェア コマンド インタープリタを使用します。 configure コマンドを使用して新しいインターフェイスを設定したり、既存のインターフェイス設定を変更したりするには、まず enable コマンドを入力して、EXEC コマンド インタープリタの特権レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合には、パスワードの入力が要求されます。
特権レベルのシステム プロンプトは、最後にかぎカッコ(>)ではなくポンド記号(#)が表示されます。コンソール端末で特権レベルを開始する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ユーザ レベル EXEC プロンプトで、 enable コマンドを入力します。次のように、特権レベルのパスワードの入力が要求されます。
ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードは大文字と小文字が区別されます)。セキュリティ保護のため、入力したパスワードは表示されません。
正しいパスワードを入力すると、特権レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。
新しいインターフェイスを設定する場合は、次の「インターフェイスの設定」に進んでください。
インターフェイスの設定
新しい PA-T3 が正しく搭載されている(ENABLED LED が点灯する)ことを確認してから、特権レベルの configure コマンドを使用して、新しいインターフェイスを設定します。次の情報を用意しておく必要があります。
• 新しいインターフェイスそれぞれに適用するルーティング プロトコル
• IP アドレス(インターフェイスに IP ルーティングを設定する場合)
• 使用するブリッジング プロトコル
• 新しいインターフェイスそれぞれに使用するクロック タイミング ソースおよび外部タイミングのクロック速度
新しい PA-T3 を取り付けた場合、または既存インターフェイスの設定を変更する場合には、コンフィギュレーション モードを開始して、新しいインターフェイスを設定する必要があります。設定済みの PA-T3 を交換した場合には、システムが新しいインターフェイスを認識して、既存の設定で新しいインターフェイスそれぞれを起動します。
使用できるコンフィギュレーション オプションの概要、および PA-T3 上のインターフェイスの設定手順については、「関連資料」の該当するコンフィギュレーション マニュアルを参照してください。
EXEC コマンド インタープリタの特権レベルでコンフィギュレーション コマンドを実行するには、通常、パスワードが必要になります。必要に応じて、システム管理者からパスワードを入手してください(EXEC の特権レベルについては、EXEC コマンド インタープリタの使用を参照してください)。
ここでは、次の内容について説明します。
• 「インターフェイスのシャットダウン」
• 「基本的なコンフィギュレーションの実行」
• 「タイミング(クロック)信号の設定」
• 「CRC の設定」
インターフェイスのシャットダウン
インターフェイスを交換するのではなく取り外してしまう場合、 コンパクト シリアル ケーブルを交換する場合、 またはポート アダプタを交換する場合には、その前に shutdown コマンドを使用してインターフェイスをシャットダウン(ディセーブル)にし、新しいインターフェイス プロセッサまたは設定変更したインターフェイス プロセッサを取り付ける際に異常が発生しないようにしてください。インターフェイスをシャットダウンにすると、 show コマンドの出力に administratively down として示されます。
次の手順で、インターフェイスをシャットダウンにします。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタの特権レベル(別名イネーブル モード)を開始します(手順については、EXEC コマンド インタープリタの使用を参照してください)。
ステップ 2 特権レベルのプロンプトからコンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
ステップ 3 interface serial サブコマンド(その後ろにインターフェイス アドレス)を入力し、さらに shutdown コマンドを入力して、インターフェイスをシャットダウンにします。 表4-1 に、コマンド構文を示します。
作業を終えたら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
表4-1 shutdown コマンドの構文
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Catalyst 5000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2 |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 1/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 1/1
Router(config-if)#
shutdown
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Catalyst 6000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール |
interface の後ろに type ( serial ) および mod_num/bay/port (モジュール スロット番号/ ポート アダプタ ベイ番号/ インターフェイス ポート) |
スロット 3 に搭載した FlexWAN モジュールのポート アダプタ ベイ 0 にあるポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 3/0/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 3/0/1
Router(config-if)#
shutdown
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Cisco 7120 シリーズ ルータ |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 3 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 3/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 3/1
Router(config-if)#
shutdown
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Cisco 7140 シリーズ ルータ |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 4 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 4/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 4/1
Router(config-if)#
shutdown
|
Cisco 7200 シリーズ ルータ |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 6 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 6/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 6/1
Router(config-if)#
shutdown
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Cisco uBR7223 ルータ |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 1/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 1/1
Router(config-if)#
shutdown
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Cisco uBR7246 ルータ |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 2 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 2/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 2/1
Router(config-if)#
shutdown
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Cisco 7301 ルータ |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 1/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 1/1
Router(config-if)#
shutdown
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Cisco 7304 ルータに搭載の Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (モジュール スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 に搭載した Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードにあるポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 3/0 Router(config-if)#
shutdown Router(config-if)#
interface serial 3/1
Router(config-if)#
shutdown
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Cisco 7401ASR ルータ |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 およびインターフェイス 1 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 1/0
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 1/1
Router(config-if)#
shutdown
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Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP |
interface の後ろに type ( serial ) および slot/port adapter/port (インターフェイス プロセッサ スロット番号/ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号) |
インターフェイス プロセッサ スロット 1 の VIP2 のポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 1およびインターフェイス 0 を指定する例
Router(config-if)#
interface serial 1/1/1
Router(config-if)#
shutdown
Router(config-if)#
interface serial 1/1/0
Router(config-if)#
shutdown
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(注) 他のインターフェイスをシャットダウンする場合は、ポート アダプタ上のインターフェイスごとに、interface serial コマンド(その後ろにインターフェイス アドレス)を入力します。インターフェイスをイネーブルにするには、no shutdown コマンドを使用します。
ステップ 4 次の手順で、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
Router# copy running-config startup-config
NVRAM にコンフィギュレーションが保管されると、OK メッセージが表示されます。
ステップ 5 show interfaces コマンド(その後ろにインターフェイス タイプおよびインターフェイス アドレス)を使用して、特定のインターフェイスを表示し、新しいインターフェイスが正しいステート(シャットダウン)になっていることを確認します。 表4-2 に、例を示します。
表4-2 show interfaces コマンドの例
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Catalyst 5000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2 |
show interfaces serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Catalyst 6000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール |
show interfaces serial の後ろに mod_num/bay/port (モジュール スロット番号/ ポート アダプタ ベイ番号/ インターフェイス ポート) |
Cisco 7120 シリーズ ルータ |
show interfaces serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco 7140 シリーズ ルータ |
show interfaces serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco 7200 シリーズ ルータ |
show interfaces serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco uBR7223 ルータ |
show interfaces serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco uBR7246 ルータ |
show interfaces serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco 7301 ルータ |
show interfaces serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco 7304 ルータに搭載の Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード |
show interfaces serial の後ろに slot/port (モジュール スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 に搭載した Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードにあるポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例
Router#
show interfaces serial 3/0
Serial 3/0 is administratively down, line protocol is down
(テキスト出力は省略)
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Cisco 7401ASR ルータ |
show interfaces serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータに 搭載の VIP |
show interfaces serial の後ろに slot/port adapter/port (インターフェイス プロセッサ スロット番号/ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号) |
ステップ 6 次の手順で、インターフェイスを再びイネーブルにします。
a. ステップ 3を繰り返して、インターフェイスを再びイネーブルにします。 shutdown コマンドの代わりに no shutdown コマンドを使用します。
b. ステップ 4を繰り返して、新しいコンフィギュレーションをメモリに保管します。 copy running-config startup-config コマンドを使用します。
c. ステップ 5を繰り返して、インターフェイスが正しいステートになっていることを確認します。
show interfaces コマンドを使用し、その後ろにインターフェイス タイプおよびインターフェイス アドレスを入力します。
ソフトウェア コンフィギュレーション コマンドの詳細については、「マニュアルの入手方法」に記載されているマニュアルを参照してください。
基本的なコンフィギュレーションの実行
基本的なコンフィギュレーション(インターフェイスのイネーブル化と IP ルーティングの指定)の手順は次のとおりです。ただし、システム コンフィギュレーションの要件およびインターフェイスのルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーション サブコマンドも使用しなければならないことがあります。シリアル インターフェイスに使用できるコンフィギュレーション サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、該当するソフトウェア マニュアルを参照してください。
次の手順では、特に明記されていない限り、各ステップの最後に Return キーを押します。次のようにプロンプトに disable と入力すると、いつでも特権レベルを終了し、ユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
Router# configure terminal
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
ステップ 2 interface serial サブコマンドの後ろに設定対象のインターフェイスのインターフェイス アドレスを入力して、最初に設定するインターフェイスを指定します(使用するポート アダプタによって、 interface atm のようにコマンドが異なることがあります)。 表4-3 に、例を示します。
表4-3 interface serial サブコマンドの例
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Catalyst 5000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2 |
interface serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 0 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface
serial 0/0
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Catalyst 6000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール |
interface serial の後ろに mod_num/bay/port (モジュール スロット番号/ ポート アダプタ ベイ番号/ インターフェイス ポート) |
スロット 3 に搭載した FlexWAN モジュールのポート アダプタ ベイ 0 にあるポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface serial 3/0/0
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Cisco 7120 シリーズ ルータ |
interface serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 3 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface serial 3/0
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Cisco 7140 シリーズ ルータ |
interface serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 4 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface
serial 4/0
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Cisco 7200 シリーズ ルータ |
interface serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 6 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface
serial 6/0
|
Cisco uBR7223 ルータ |
interface serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface
serial 1/0
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Cisco uBR7246 ルータ |
interface serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 2 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface
serial 2/0
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Cisco 7301 ルータ |
interface serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface
serial 1/0
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Cisco 7304 ルータに搭載の Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード |
interface serial の後ろに slot/port (モジュール スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 3 に搭載した Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カードにあるポート アダプタのインターフェイス 0 を指定する例
Router(config)#
interface serial 3/0 Router(config-if)#
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Cisco 7401ASR ルータ |
interface serial の後ろに slot/port (ポート アダプタ スロット番号/ インターフェイス ポート番号) |
ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface
serial 1/0
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Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータに 搭載の VIP |
interface serial の後ろに slot/port adapter/port (インターフェイス プロセッサ スロット番号/ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号) |
インターフェイス プロセッサ スロット 1 に搭載した VIP2 で、ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイスを指定する例
Router(config)#
interface
serial 1/1/0
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ステップ 3 (IP ルーティングがイネーブルに設定されているシステムでは)次のように ip address サブコマンドを使用して、インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。
Router(config-if)# ip address 10.0.0.0 10.255.255.255
ステップ 4 ルーティング プロトコルをイネーブルにするために必要なコンフィギュレーション サブコマンドを追加し、インターフェイス特性を設定します。
ステップ 5 no shutdown コマンドを使用して、インターフェイスを再びイネーブルにします(インターフェイスのシャットダウンを参照)。
ステップ 6 他の必要なポート アダプタ インターフェイスをすべて設定します。
ステップ 7 コンフィギュレーション サブコマンドをすべて入力し、設定を完了したら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
ステップ 8 次の手順で、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
Router# copy running-config startup-config
これで基本的なコンフィギュレーションの作成作業は完了です。
タイミング(クロック)信号の設定
EIA/TIA-232 インターフェイスはすべて DTE モードをサポートします。ポートを DTE インターフェイスとして使用する場合は、ポートに DTE コンパクト シリアル ケーブルを接続するだけで使用できます。DTE モード ケーブルを検出したシステムは、自動的に外部タイミング信号を使用します。ここでは、クロックを反転させてデータとクロック信号の間のフェーズ シフトを修正する方法について説明します。 表4-4 に、 invert data コマンドの概要を示します。詳細については、以下の該当する項を参照してください。
表4-4 クロック レート設定コマンド
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データ信号の反転 |
invert data |
例では、シリアル インターフェイスの送信および受信の両方で、データ ストリームを反転させています。
Router(config)#
interface serial 3/0
Router(config-if)#
invert-txc
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「データ信号の反転」 |
データ信号の反転
PA-T3 Port Adapter 上で EIA/TIA-232 インターフェイスを使用して、B8ZS 符号化を使用しない専用 T1 回線を動作させる場合(15 個のゼロを回避する方法)、接続先 CSU/DSU またはインターフェイス上のどちらかで、データ ストリーム(TXD と RXD の両方)を反転させる必要があります。PA-T3 からのデータ ストリームを反転させるには、invert dataコマンドを使用します。HDLC データ ストリームを反転させることにより、HDLC ゼロ挿入アルゴリズムが 1 を挿入するアルゴリズムになるので、T1 の要件が満たされます。
(注) データの反転は、PA-T3 インターフェイスまたは CSU/DSU のどちらか一方だけで行います。 両方で反転させると、データの反転が相殺されます。
CRC の設定
表4-5 に、Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)コマンドの概要を示します。詳細については、後ろの説明を参照してください。
表4-5 CRC コマンド
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32 ビット CRC のイネーブル化 |
crc size |
例では、シリアル インターフェイス上で 32 ビットの CRC をイネーブルにしています。
Router(config)#
interface serial 3/0
Router(config-if)#
crc 32
|
「CRC の設定」 |
デフォルトの 16 ビット CRC への復帰 |
no crc size |
例では、シリアル インターフェイス上の 32 ビット CRC をディセーブルにして、デフォルトの 16 ビット CRC に戻しています。
Router(config)#
interface serial 3/0
Router(config-if)#
no
crc 32
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「CRC の設定」 |
CRC は、計算した数値を使用して、送信データのエラーを検出するエラー検査技法です。デフォルトでは、すべてのインターフェイスで 16 ビットの CRC(CRC-CITT)を使用しますが、32 ビットの CRC もサポートされます。データ フレームの送信側が FCS(フレーム チェック シーケンス)を計算します。送信側は、フレームを送信する前に、メッセージに FCS 値を付加します。受信側は FCS を再計算し、計算結果と送信側からの FCS を比較します。2 つの計算値が異なっている場合、受信側は送信エラーが発生したものとみなし、フレームの再送信を送信側に要求します。
32 ビットの CRC をイネーブルにするには、 crc 32 コマンドを使用します。32 ビットの CRC をイネーブルにするには、その前に、 interface serial コマンド(続けて、インターフェイスのインターフェイス アドレス)を使用して、32 ビットの CRC をイネーブルにするインターフェイスを選択しなければなりません。このコマンドの動作は、サポート対象のすべてのプラットフォームで同じです。
次の例では、32 ビットの CRC を指定しています。
Router(config-if)# crc 32
前述のコマンド例は、PA-T3 をサポートするすべてのシステムに当てはまります。
CRC-32 をディセーブルにして、デフォルトの CRC-16(CRC-CITT)にインターフェイスの設定を戻す場合は、 no crc32 コマンドを使用します。
作業を終えたら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。さらに、 copy running-config startup-config コマンドを使用して、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
(注) インターフェイス上で 32 ビットの CRC をイネーブルにする場合は、リモート デバイスも 32 ビット CRC 対応に設定する必要があります。送信側と受信側の両方で同じ CRC 設定を使用しなければなりません。
コマンドについては、『Configuration Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。詳細については、「関連資料」および「マニュアルの入手方法」を参照してください。
(注) Cisco 7200 ルータに搭載した PA-T3 を設定している場合に、半二重またはバイナリ同期通信の動作にインターフェイスを設定するときは、次の「コンフィギュレーションの確認」に進んでください。設定しない場合は、「コンフィギュレーションの確認」に進んでください。
コンフィギュレーションの確認
新しいインターフェイスを設定したあとで、 show コマンドを使用して新しいインターフェイスまたは全インターフェイスのステータスを表示し、 ping および loopback コマンドを使用して接続能力を確認します。内容は、次のとおりです。
• 「show コマンドによる新しいインターフェイスのステータス確認」
• 「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」
• 「loopback コマンドの使用」
show コマンドによる新しいインターフェイスのステータス確認
表4-6 に、 show コマンドを使用して、新しいインターフェイスが正しく設定されていて正常に動作しているかどうか、また、出力に PA-T3 が正しく含まれているかどうかを確認する方法を示します。そのあとで、一部の show コマンドについて出力例を紹介します。コマンドの詳細および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は 1 つの例です。
表4-6 show コマンドの使用
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show version または show hardware |
システムのハードウェア構成、タイプ別の搭載インターフェイス数、Cisco IOS ソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示します。 |
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show controllers |
現在のインターフェイス プロセッサおよびそのインターフェイスをすべて表示します。 |
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show diag slot
(注) Catalyst 5000 ファミリ スイッチの場合は、slot 引数は必要ありません。
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システムに搭載されているポート アダプタのタイプと共に、特定のポート アダプタ スロット、インターフェイス プロセッサ スロット、またはシャーシ スロットの情報を表示します。 |
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show interfaces type 0 または 1 / interface-port-number |
Catalyst RSM/VIP2 上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 1/0
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show interfaces type module-slot- number/port-adapter-bay-number/ interface-port-number |
Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 3/0/0
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show interfaces type 3 /interface- port-number |
Cisco 7120 シリーズ ルータ上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 3/1
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show interfaces type 4 /interface- port-number |
Cisco 7140 シリーズ ルータ上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 4/1
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show interfaces type port-adapter- slot-number/interface-port-number |
Cisco 7200 シリーズ ルータ上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 1/0
|
show interfaces type 1 / interface- port-number |
Cisco uBR7223 ルータ上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 1/1
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show interfaces type 1 または 2 / interface-port-number |
Cisco uBR7246 ルータ上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 2/0
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show interfaces type 2 または 3 または 4 または 5 / interface-port-number |
Cisco 7304 ルータに搭載された Cisco 7304 PCI ポート アダプタ キャリア カード上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 3/0
|
show interfaces type interface- processor-slot-number/ port-adapter-slot-number/ interface-port-number |
Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載された VIP 上の特定のインターフェイス タイプ(シリアルなど)について、ステータス情報を表示します。 |
Router#
show interfaces
serial 3/1/0
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show protocols |
システム全体および特定のインターフェイスに設定されているプロトコルを表示します。 |
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show running-config |
実行コンフィギュレーション ファイルを表示します。 |
Router#
show running-config
|
show startup-config |
NVRAM に保管されているコンフィギュレーションを表示します。 |
Router#
show startup-config
|
アップに設定したインターフェイスがシャットダウンされている場合、またはハードウェアが正しく動作していないというメッセージが表示された場合には、インターフェイスが正しく接続され、終端されているかどうかを確認してください。なお、インターフェイスをアップに設定できないときは、製品を購入した代理店に連絡してください。内容は、次のとおりです。プラットフォーム固有の出力例についても示します。
• 「show version または show hardware コマンドの使用」
• 「show diag コマンドの使用」
• 「show interfaces コマンドの使用」
使用システムに当てはまる項目を選択してください。 show コマンドでの作業が終了したら、「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」に進んでください。
show version または show hardware コマンドの使用
システムのハードウェア構成、タイプ別の搭載インターフェイス数、Cisco IOS ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示するには、 show version (または show hardware )コマンドを使用します。ここでは、一部のサポート対象プラットフォームの例を示します。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は 1 つの例です。
Catalyst 5000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2
PA-T3 を搭載した Catalyst 5000 ファミリ スイッチでの show version コマンドの出力例を以下に示します。
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) C5RSM Software (C5RSM-JSV-M), Version 11.2(9)P
Copyright (c) 1986-1997 by cisco Systems, Inc.
Compiled Tue 24-Jun-97 17:09 by biff
Image text-base: 0x600108E0, data-base: 0x6095E000
ROM: System Bootstrap, Version 11.2(15707)
BOOTFLASH: C5RSM Software (C5RSM-JSV-M), Version 11.2
Router uptime is 17 hours, 17 minutes
System restarted by reload
System image file is “c5rsm-jsv-mz.7P”, booted via tftp
cisco RSP2 (R4700) processor with 32768K bytes of memory.
R4700 processor, Implementation 33, Revision 1.0
G.703/E1 software, Version 1.0.
SuperLAT software copyright 1990 by Meridian Technology Corp).
X.25 software, Version 2.0, NET2, BFE and GOSIP compliant.
TN3270 Emulation software.
1 C5IP controller (15 Vlan).
2 MIP controllers (4 E1).
1 VIP2 controller (2 E1)(4 Token Ring).
6 Channelized E1/PRI ports.
123K bytes of non-volatile configuration memory.
16384K bytes of Flash PCMCIA card at slot 0 (Sector size 128K).
8192K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
Configuration register is 0x100
Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール
PA-T3 を搭載した Catalyst 6000 ファミリ スイッチでのshow versionコマンドの出力例を以下に示します。
Router(config)# show version
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) MSFC Software (C6MSFC-JSV-M), Experimental Version 12.1(20000209:134547) [amcrae-cosmos_e_nightly 163]
Copyright (c) 1986-2000 by cisco Systems, Inc.
Compiled Wed 09-Feb-00 07:10 by
Image text-base: 0x60008900, data-base: 0x6140E000
ROM: System Bootstrap, Version 12.0(3)XE, RELEASE SOFTWARE
const-uut uptime is 5 minutes
System returned to ROM by reload
System image file is "bootflash:c6msfc-jsv-mz.Feb9"
cisco Cat6k-MSFC (R5000) processor with 122880K/8192K bytes of memory.
Processor board ID SAD03457061
R5000 CPU at 200Mhz, Implementation 35, Rev 2.1, 512KB L2 Cache
Channelized E1, Version 1.0.
X.25 software, Version 3.0.0.
SuperLAT software (copyright 1990 by Meridian Technology Corp).
TN3270 Emulation software.
Primary Rate ISDN software, Version 1.1.
6 FlexWAN controllers (13 Serial)(8 E1)(8 T1)(2 HSSI)(2 ATM)(1 Channelized T3)(1 Channelized E3)(2 POS).
1 Virtual Ethernet/IEEE 802.3 interface(s)
17 Serial network interface(s)
2 HSSI network interface(s)
2 ATM network interface(s)
2 Packet over SONET network interface(s)
123K bytes of non-volatile configuration memory.
4096K bytes of packet SRAM memory.
16384K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
Configuration register is 0x1
Cisco 7100 シリーズ ルータ
PA-T3 を搭載した Cisco 7120 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を、以下に示します。
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) EGR Software (c7100-IS-M), Version 12.0(4)XE, EARLY DEPLOYMENT
TAC:Home:SW:IOS:Specials for info
Copyright (c) 1986-1999 by cisco Systems, Inc.
Compiled Thu 10-Jun-99 15:32 by linda
Image text-base:0x60008900, data-base:0x60D8E000
ROM:System Bootstrap, Version 12.0(19990720:023243)
[gautham-conn_4xe-PRE_ALPHE
BOOTFLASH:EGR Software (c7100-IS-M), Version 12.0(4)XE, EARLY DEPLOYMENT
Router uptime is 24 minutes
System restarted by power-on
System image file is "disk0:c7100-is-mz.120-4.XE"
cisco 7120-bad (EGR) processor with 61440K/69632K bytes of memory.
R527x CPU at 225Mhz, Implementation 40, Rev 10.0, 2048KB L2 Cache
X.25 software, Version 3.0.0.
2 FastEthernet/IEEE 802.3 interface(s)
125K bytes of non-volatile configuration memory.
40960K bytes of ATA PCMCIA card at slot 0 (Sector size 512 bytes).
8192K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
Configuration register is 0x2000
Cisco 7200 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ
PA-T3 を搭載した Cisco 7200 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を、以下に示します。
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) 7200 Software (C7200-J-M), Version 11.1(7)CA [biff 105]
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
Compiled Sun 04-Aug-96 06:00 by biff
Image text-base: 0x600088A0, data-base: 0x605A4000
ROM: System Bootstrap, Version 11.1(7)CA RELEASED SOFTWARE
Router uptime is 4 hours, 22 minutes
System restarted by reload
System image file is “c7200-j-mz”, booted via slot0
cisco 7206 (NPE150) processor with 12288K/4096K bytes of memory.
R4700 processor, Implementation 33, Revision 1.0 (Level 2 Cache)
SuperLAT software (copyright 1990 by Meridian Technology Corp).
X.25 software, Version 2.0, NET2, BFE and GOSIP compliant.
TN3270 Emulation software (copyright 1994 by TGV INC).
4 Ethernet/IEEE 802.3 interfaces.
2 FastEthernet/IEEE 802.3 interfaces.
4 Token Ring /IEEE802.5 interfaces.
12 Serial network interfaces.
1 Compression port adapter.
125K bytes of non-volatile configuration memory.
1024K bytes of packet SRAM memory.
20480K bytes of Flash PCMCIA card at slot 0 (Sector size 128K).
8192K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
Configuration register is 0x2
Cisco 7401ASR ルータ
PA-T3 を搭載した Cisco 7401 ASR ルータでの show version コマンドの出力例を、以下に示します。
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) 7401ASR Software (C7401ASR-J-M), Version 11.1(7)CA [biff 105]
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
Compiled Sun 04-Aug-96 06:00 by biff
Image text-base: 0x600088A0, data-base: 0x605A4000
ROM: System Bootstrap, Version 11.1(7)CA RELEASED SOFTWARE
Router uptime is 4 hours, 22 minutes
System restarted by reload
System image file is “c7401ASR-j-mz”, booted via slot0
cisco 7401ASR processor with 12288K/4096K bytes of memory.
R4700 processor, Implementation 33, Revision 1.0 (Level 2 Cache)
SuperLAT software (copyright 1990 by Meridian Technology Corp).
X.25 software, Version 2.0, NET2, BFE and GOSIP compliant.
TN3270 Emulation software (copyright 1994 by TGV INC).
4 Ethernet/IEEE 802.3 interfaces.
2 FastEthernet/IEEE 802.3 interfaces.
4 Token Ring /IEEE802.5 interfaces.
12 Serial network interfaces.
1 Compression port adapter.
125K bytes of non-volatile configuration memory.
1024K bytes of packet SRAM memory.
20480K bytes of Flash PCMCIA card at slot 0 (Sector size 128K).
8192K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).Configuration register is 0x2
Cisco 7000 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP
PA-T3 を搭載した Cisco 7500 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を、以下に示します。
Cisco Internetwork Operating System Software
IOS (tm) GS Software (RSP-A), Version 11.1(7)CA [biff 125]
Copyright (c) 1986-1996 by cisco Systems, Inc.
Compiled Sat 10-Aug-96 17:56 by biff
Image text-base: 0x600108A0, data-base: 0x60952000
ROM: System Bootstrap, Version 5.3(16645) [biff 571], RELEASE SOFTWARE
ROM: GS Software (RSP-BOOT-M), Version 11.1(7)CA, RELEASE SOFTWARE (fc1)
Router uptime is 5 days, 4 minutes
System restarted by reload
System image file is “rsp-jv-mz”, booted via slot0
cisco RSP2 (R4600) processor with 16384K bytes of memory.
R4600 processor, Implementation 32, Revision 2.0
G.703/E1 software, Version 1.0.
SuperLAT software (copyright 1990 by Meridian Technology Corp).
X.25 software, Version 2.0, NET2, BFE and GOSIP compliant.
TN3270 Emulation software (copyright 1994 by TGV Inc).
1 EIP controller (6 Ethernet).
1 VIP2 controller (8 Ethernet)(1 HSSI).
14 Ethernet/IEEE 802.3 interfaces.
1 HSSI network interface.
125K bytes of non-volatile configuration memory.
8192K bytes of Flash PCMCIA card at slot 0 (Sector size 128K).
8192K bytes of Flash internal SIMM (Sector size 256K).
Configuration register is 0x0
show diag コマンドの使用
show diag slot コマンドを使用すると、システムに搭載されているポート アダプタのタイプ(および各アダプタの情報)が表示されます。 slot は、Cisco 7100 シリーズ、Cisco 7200 シリーズ、Cisco uBR7200 シリーズ ルータ、Cisco 7401ASR では ポート アダプタ スロット 、VIP を搭載した Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータでは インターフェイス プロセッサ スロット です。ここでは、一部のサポート対象プラットフォームの例を示します。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は 1 つの例です。
(注) Catalyst 5000 ファミリ スイッチの場合は、slot 引数は必要ありません。
Catalyst 5000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2
Catalyst RSM/VIP2 に PA-T3 を搭載している場合の show diag コマンドの出力例を、以下に示します。
Physical slot 0, ~physical slot 0xF, logical slot 0, CBus 1
Master Enable, LED, WCS Loaded
Pending I/O Status: Console I/O, Debug I/O
C5IP controller, HW rev 1.0, board revision A0
Serial number: 00000001 Part number: 00-0000-01
Test history: 0x00 RMA number: 00-00-00
Flags: cisco 7000 board; 7500 compatible
0x20: 01 1C 01 00 00 00 00 01 00 00 00 01 00 00 00 00
0x30: 50 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 78 00 00 00 00
Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール
Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュールに PA-T3 を搭載している場合のshow diagコマンドの出力例を、以下に示します。
Board is analyzed ipc ready FlexWAN controller
Slot database information:
Flags: 0x2004 Insertion time: unknown
CWAN Controller Memory Size: Unknown
HW rev 0.00, Board revision UNKNOWN
Serial number: 00000000 Part number: 00-0000-00
Cisco 7100 シリーズ ルータ
Cisco 7120 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 3 に搭載されたファスト イーサネット ポート アダプタに対する show diag slot コマンドの出力例を、以下に示します。
10/100 Fast-ethernet with RJ45 Integrated port adapter, 2 ports
Integrated port adapter is analyzed
EEPROM contents at hardware discovery:
Hardware revision 255.255 Board revision UNKNOWN
0x20:01 D3 FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
0x30:FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
(注) Cisco 7140 シリーズ ルータで show diag コマンドを使用する場合は、スロット引数 3 を 4 に置き換えます。
Cisco 7200 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ
Cisco 7200 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 1 に搭載された PA-T3 に対する show diag slot コマンドの出力例を、以下に示します。
Mueslix serial (RS232) port adapter, 8 ports
Port adapter insertion time 2d09h ago
Hardware revision 255.255 Board revision UNKNOWN
Serial number 4294967295 Part number 255-65535-255
Test history 0xFF RMA number 255-255-255
0x20: 01 0D FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
0x30: FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
Cisco 7401ASR ルータ
Cisco 7401ASR ルータのポート アダプタ スロット 1 に搭載された PA-T3 に対する show diag slot コマンドの出力例を、以下に示します。
Mueslix serial (RS232) port adapter, 8 ports
Port adapter insertion time 2d09h ago
Hardware revision 255.255 Board revision UNKNOWN
Serial number 4294967295 Part number 255-65535-255
Test history 0xFF RMA number 255-255-255
0x20: 01 0D FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
0x30: FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
Cisco 7000 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP
インターフェイス プロセッサ スロット 1 に搭載された VIP2 上で、ポート アダプタ スロット 0 の PA-T3 に対する show diag slot コマンドの出力例を、以下に示します。
Mueslix serial (RS232) port adapter, 8 ports
Port adapter insertion time 2d09h ago
Hardware revision 1.4 Board revision UNKNOWN
Serial number 4294967295 Part number 255-65535-255
Test history 0xFF RMA number 255-255-255
0x20:01 0F 01 04 FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
0x30:FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF FF
Slot database information:
Flags: 0x4 Insertion time: 0x12A0 (08:56:58 ago)
Controller Memory Size: 8 MBytes
Mueslix Serial PA, 8 ports
HW rev 1.0, Board revision A0
Serial number: 4294967295 Part number: 255-65535-255
HW rev 1.0, Board revision A0
Serial number: 02024473 Part number: 73-1389-05
show interfaces コマンドの使用
show interfaces コマンドは、指定されたインターフェイスのステータス情報(物理スロット、インターフェイス アドレスなど)を表示します。ここでは、一部のサポート対象プラットフォームの例を示します。ここで紹介する例では、いずれもシリアル インターフェイスを指定しています。
Catalyst RSM/VIP2、Cisco 7100 シリーズ、Cisco 7200、Cisco uBR7200 シリーズ、Cisco 7401ASR ルータ、および VIP インターフェイスで使用できるインターフェイス サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は 1 つの例です。
Catalyst 5000 ファミリ スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2
以下の例では、Catalyst RSM/VIP2 のポート アダプタ スロット 1 にポート アダプタがあり、ポート アダプタには 2 つのシリアル インターフェイス(0 と 1)があります。また、各インターフェイスのステータス情報は、大部分を省略しています(インターフェイスはユーザがイネーブルにしない限り、管理上のシャットダウン状態です)。
Router# show interfaces serial 1/0
Serial1/0 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.1
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive not set
Router# show interfaces serial 1/1
Serial1/1 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.1
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive not set
Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール
show interfaces コマンドによる指定されたシリアル インターフェイスのステータス情報の出力例を、以下に示します。この例では、Catalyst 6000 ファミリ FlexWAN モジュール上の 1 ポートの PA-T3 Serial Port Adapter は、シャーシ スロット 3 のポート アダプタ スロット 0 に搭載されています。
Router# show interfaces serial 3/0/0
Serial3/0/0 is administratively down, line protocol is down
MTU 4470 bytes, BW 44210 Kbit, DLY 200 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Encapsulation HDLC, crc 16, loopback not set
Last input never, output never, output hang never
Last clearing of "show interface" counters never
Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants, 0 throttles
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
0 packets output, 0 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 applique, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
LC=down CA=down TM=down LB=down TA=down LA=down
Cisco 7100 シリーズ ルータ
Cisco 7120 シリーズ ルータおよび Cisco 7140 シリーズ ルータに対する show interfaces コマンドの出力例を、以下に示します。
この例では、Cisco 7120 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 3 にポート アダプタがあり、ポート アダプタには 2 つのシリアル インターフェイス(0 と 1)があります。また、各インターフェイスのステータス情報は大部分を省略しています(インターフェイスはユーザがイネーブルにしない限り、管理上のシャットダウン状態です)。
Router# show interfaces serial 3/0
Serial3/0 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.0
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive set (10 sec)
Router# show interfaces serial 3/1
Serial3/1 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.1
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive set (10 sec)
(注) Cisco 7140 シリーズ ルータで show interfaces serial コマンドを使用する場合は、インターフェイス アドレスの引数 3/0 と 3/1 を、それぞれ 4/0 と 4/1 に置き換えます。
次の show interfaces serial コマンドの出力例には、Cisco 7120 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 3 に搭載された PA-T3 のインターフェイス 0 に関するすべての情報が含まれています。
Router# show interfaces serial 3/0
Serial3/0 is up, line protocol is up
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive set (10 sec)
Last input never, output 1d17h, output hang never
Last clearing of “show interface” counters never
Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
24 packets output, 5137 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
0 carrier transitions DCD=down DSR=down DTR=down RTS=down CTS=down
(注) Cisco 7140 シリーズ ルータで show interfaces serial コマンドを使用する場合は、インターフェイス アドレスの引数 3/0 を 4/0 に置き換えます。
Cisco 7200 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータ
Cisco 7200 シリーズおよび Cisco uBR7200 シリーズ ルータに対する show interfaces コマンドの出力例を、以下に示します。この例では、ポート アダプタ スロット 1 にポート アダプタがあり、ポート アダプタには 2 つのシリアル インターフェイス(0 と 1)があります。また、各インターフェイスのステータス情報は、大部分を省略しています(インターフェイスはユーザがイネーブルにしない限り、管理上のシャットダウン状態です)。
Router# show interfaces serial 1/0
Serial1/0 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.0
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive set (10 sec)
Router# show interfaces serial 1/1
Serial1/1 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.1
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive set (10 sec)
次の show interfaces serial コマンドの出力例には、ポート アダプタ スロット 1 に搭載された PA-T3 のインターフェイス ポート 0 に関するすべての情報が含まれています。
Router# show interfaces serial 1/0
Serial1/0 is up, line protocol is up
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive set (10 sec)
Last input never, output 1d17h, output hang never
Last clearing of “show interface” counters never
Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
24 packets output, 5137 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
0 carrier transitions DCD=down DSR=down DTR=down RTS=down CTS=down
Cisco 7401ASR ルータ
次の show interfaces serial コマンドの出力例には、ポート アダプタ スロット 1 に搭載された PA-T3 のインターフェイス ポート 0 に関するすべての情報が含まれています。
Router# show interfaces serial 1/0
Serial1/0 is up, line protocol is up
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive set (10 sec)
Last input never, output 1d17h, output hang never
Last clearing of “show interface” counters never
Output queue 0/40, 0 drops; input queue 0/75, 0 drops
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
0 packets input, 0 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 0 ignored, 0 abort
24 packets output, 5137 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
0 carrier transitions DCD=down DSR=down DTR=down RTS=down CTS=down
Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP
VIP2 での show interfaces コマンドの出力例を、以下に示します。この例では、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載された VIP2 のポート アダプタ スロット 1 にポート アダプタがあり、ポート アダプタには 2 つのシリアル インターフェイス(0 と 1)があります。また、各インターフェイスのステータス情報は、大部分を省略しています(インターフェイスはユーザがイネーブルにしない限り、管理上のシャットダウン状態です)。
Router# show interfaces serial 3/1/0
Serial3/1/0 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.0
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive not set
Router# show interfaces serial 3/1/1
Serial3/1/1 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.1
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive not set
次の show interfaces serial コマンドの出力例には、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載された VIP2 のポート アダプタ スロット 1 にあるポート アダプタのインターフェイス 0 に関するすべての情報が含まれています。
Router# show interfaces serial 3/1/0
Serial3/1/0 is up, line protocol is up
Internet address is 10.0.0.0
MTU 1500 bytes, BW 1544 Kbit, DLY 20000 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation HDLC, loopback not set, keepalive not set
Last input 2d18h, output 00:00:54, output hang never
Last clearing of “show interface” counters never
Input queue: 0/75/0 (size/max/drops); Total output drops: 0
Queueing strategy: weighted fair
Output queue: 0/64/0 (size/threshold/drops)
Conversations 0/1 (active/max active)
Reserved Conversations 0/0 (allocated/max allocated)
5 minute input rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
5 minute output rate 0 bits/sec, 0 packets/sec
16 packets input, 1620 bytes, 0 no buffer
Received 0 broadcasts, 0 runts, 0 giants
0 input errors, 0 CRC, 0 frame, 0 overrun, 1 ignored, 0 abort
3995 packets output, 1147800 bytes, 0 underruns
0 output errors, 0 collisions, 0 interface resets
0 output buffer failures, 0 output buffers swapped out
RTS up, CTS up, DTR up, DCD up, DSR up
次の「 ping コマンドによるネットワーク接続の確認 」に進み、 PA-T3 とスイッチまたはルータのネットワーク接続を確認します。
ping コマンドによるネットワーク接続の確認
ping コマンドを使用することにより、インターフェイス ポートが正常に動作しているかどうかを確認できます。ここでは、ping コマンドの概要について説明します。コマンドの詳細および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
ping コマンドは、指定した宛先 IP アドレスのリモート デバイスに対してエコー要求パケットを送信します。エコー要求の送信後、システムは指定された時間だけ、リモート デバイスからの応答を待機します。エコー応答は、コンソール端末に感嘆符(!)で表示されます。タイムアウトまでに戻されなかった各要求は、ピリオド(.)で表示されます。連続する感嘆符(!!!!!)は正常な接続状態を示します。連続するピリオド(.....)、[timed out] または [failed] メッセージが表示された場合は、接続に失敗したことを意味します。
次に、アドレス 10.0.0.10 のリモート サーバに対して ping コマンドを実行し、正常に接続した例を示します。
Router# ping 10.0.0.10 <Return>
Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echoes to 10.0.0.10, timeout is 2 seconds:
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/15/64 ms
接続に失敗した場合は、宛先の IP アドレスが正しいこと、およびデバイスがアクティブである(電源がオンになっている)ことを確認し、もう一度 ping コマンドを実行してください。
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loopback コマンドの使用
ループバック テストで PA-T3 インターフェイスとリモート装置(CSU/DSU など)間の接続をテストすることにより、機器の誤動作を検出して切り離すことができます。 loopback コマンドでインターフェイスをループバック モードにすると、 ping コマンドで生成されたパケットをリモート装置またはコンパクト シリアル ケーブル経由でループさせてテストできます。パケットが完全にループされた場合は、接続は良好です。完全なループにならなかった場合は、ループバック テスト パス上のリモート装置またはコンパクト シリアル ケーブルに障害があることが特定できます。
(注) ポートにケーブルが接続されていない場合、ポートは管理上のアップ状態で、ループバック モードになります。
ポートに DTE ケーブルが接続されている場合は、 loopback コマンドでネットワーク処理エンジンと DSU またはモデムの近端(ネットワーク処理エンジン)側のパスをテストすることで、PA-T3 インターフェイスとコンパクト シリアル ケーブルをテストすることができます。