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PA-A3 のインストールを続行するには、PA-A3 インターフェイスを設定する必要があります。ここで説明する手順は、サポート対象の全プラットフォームに当てはまります。プラットフォーム別の Cisco IOS コマンドの相違点についても説明します。
• 「設定の確認」
ルータのコンフィギュレーションを修正するには、EXEC(またはイネーブル モード)と呼ばれるソフトウェア コマンド インタープリタを使用します。 configure コマンドを使用して新規インターフェイスを設定したり、既存のインターフェイス設定を変更したりするには、まず enable コマンドを入力して、EXEC コマンド インタープリタのイネーブル レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合には、パスワードの入力が要求されます。
イネーブル レベルのシステム プロンプトは、最後にかぎカッコ(>)ではなくポンド記号(#)が表示されます。コンソール端末でイネーブル レベルを開始する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ユーザ レベル EXEC プロンプトで、 enable コマンドを入力します。次のように、イネーブル レベル パスワードの入力が要求されます。
ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードは大文字と小文字が区別されます)。セキュリティ保護のため、入力したパスワードは表示されません。
正しいパスワードを入力すると、イネーブル レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。
新しい PA-A3 が正しく搭載されている(ENABLED LED が点灯する)ことを確認してから、イネーブル レベルの configure コマンドを使用して、新しいインターフェイスを設定します。次の情報を用意しておく必要があります。
• 新しいインターフェイスに適用するルーティング プロトコル
• IP アドレス(インターフェイスに IP ルーティングを設定する場合)
新しい PA-A3 を取り付けた場合、または既存のインターフェイスの設定を変更する場合には、コンフィギュレーション モードを開始して、新しいインターフェイスを設定する必要があります。設定済みの PA-A3 を交換した場合は、システムが新しいインターフェイスを認識し、そのインターフェイスに既存の設定が適用されます。
使用できる設定オプションの概要、および PA-A3 上のインターフェイスの設定手順については、「関連資料」に記載されている資料のうち、該当するコンフィギュレーション マニュアルを参照してください。
引数を追加せずにインターフェイスをイネーブルにすると(シャットダウン モードを終了する)、デフォルトのインターフェイス コンフィギュレーション ファイルのパラメータが設定されます。
EXEC コマンド インタープリタのイネーブル レベルでコンフィギュレーション コマンドを実行するには、通常、パスワードが必要になります。必要であれば、システム管理者に連絡してアクセス パスワードを入手してください(イネーブル レベルの EXEC については、EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照)。
• 「VC の設定」
• 「ATM でのクラシカル IP および ARP の設定」
• 「PA-A3 のサービス クラスおよび送信プライオリティ」
インターフェイスを交換するのではなく取り外してしまう場合、インターフェイス ケーブルを交換する場合、またはポート アダプタを交換する場合は、その前に shutdown コマンドを使用して、インターフェイスをシャットダウン(ディセーブル)にします。このようにすると、新しいポート アダプタの搭載時またはポート アダプタの再設定時に問題が生じるのを防ぐことができます。インターフェイスをシャットダウンすると、show コマンドの出力に administratively down(管理上のシャットダウン)として表示されます。
インターフェイスをシャットダウンする手順は、次のとおりです。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタのイネーブル レベル(別名イネーブル モード)を開始します(手順については、EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照)。
ステップ 2 イネーブル レベルのプロンプトからコンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 3 interface コマンド(そのあとにインターフェイス アドレス)を入力し、さらに shutdown コマンドを入力します。「show interfaces コマンドの使用方法」を参照してください。
作業を終了し、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタに戻ります。
(注) その他のインターフェイスもシャットダウンする必要がある場合は、ポート アダプタ上の各インターフェイスごとに、interface コマンド(そのあとにインターフェイス タイプとインターフェイス アドレス)を入力します。インターフェイスをイネーブルにするには、no shutdown コマンドを使用します。
ステップ 4 次の手順で、新しい設定を NVRAM(不揮発性 RAM)に保存します。
NVRAM に設定が保存されると、OK メッセージが表示されます。
ステップ 5 show interfaces コマンド(そのあとにインターフェイス タイプとインターフェイス アドレス)を使用して、特定のインターフェイスを表示し、新しいインターフェイスが正しいステート(シャットダウン)になっていることを確認します。「show interfaces コマンドの使用方法」を参照してください。
ステップ 6 次の手順で、インターフェイスを再びイネーブルにします。
a. ステップ 3 を再度行い、インターフェイスを再びイネーブルにします。その際、 shutdown コマンドの代わりに no shutdown コマンドを使用します。
b. ステップ 4 を再度行い、新しい設定をメモリに保存します。 copy running-config startup-config コマンドを使用します。
c. ステップ 5 を再度行い、インターフェイスが正しいステートになっていることを確認します。 show interfaces コマンドを使用し、そのあとにインターフェイス アドレスを入力します。
ソフトウェア コンフィギュレーション コマンドの詳細については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
ここでは、インターフェイスをイネーブルにして IP ルーティングを指定するなど、インターフェイスの基本設定の手順を説明します。システムの設定要件およびそのインターフェイスのルーティング プロトコルによっては、他のコンフィギュレーション サブコマンドを使用した設定が必要になることがあります。ご使用のポート アダプタのインターフェイスに使用できるコンフィギュレーション サブコマンドおよび設定オプションの詳細については、該当するソフトウェア マニュアルを参照してください。
以降の手順では、特に明記しないかぎり、各ステップの最後に Return キーを押します。次のようにプロンプトに disable と入力すると、いつでもイネーブル レベルを終了してユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 2 interface コマンド、そのあとに設定対象のインターフェイスのインターフェイス タイプおよびインターフェイス アドレスを入力して、最初に設定するインターフェイスを指定します(ご使用のポート アダプタのコマンドはそのインターフェイスの技術に固有のコマンドです)。「show interfaces コマンドの使用方法」に例を示します。
ステップ 3 IP ルーティングがイネーブルに設定されているシステムでは、次のように ip address サブコマンドを入力し、IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。
ステップ 4 ルーティング プロトコルをイネーブルにするために必要なコンフィギュレーション サブコマンドを追加し、インターフェイス特性を設定します。
ステップ 5 no shutdown コマンドを使用してインターフェイスを再びイネーブルにします(インターフェイスのシャットダウンを参照)。
ステップ 6 コンフィギュレーション サブコマンドをすべて入力して、設定が完了したら、 Ctrl-Z を押す( Control キーを押しながら Z キーを押す)か、 end または exit を入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
ステップ 7 次の手順で、新しい設定を NVRAM に保存します。
NVRAM に設定が保存されると、OK メッセージが表示されます。
(注) ATM インターフェイス ケーブルを取り外す場合または設定を変更する場合は、先に shutdown コマンドを使用してから作業を行ってください。ATM インターフェイス ケーブルを再び接続したら、no shutdown コマンドを使用して ATM インターフェイスを再び有効にします。
PA-A3 の T3 に関する設定を行うには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 ATM インターフェイスの設定を指定します。ご使用のシステムに適したインターフェイス アドレスについては、「インターフェイス アドレスの識別」を参照してください。
ステップ 2 回線ビルドアウト長を設定します(0 ~ 50 フィートの場合は short、50 フィートを超える場合はlongを指定します)。デフォルトの short に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ステップ 3 送信クロック ソースを選択します。内部クロック(internal)を指定するか、またはコマンドの no 形式を使用して受信クロックから取得するよう指定することができます。デフォルトでは、受信クロック ソースが送信クロックに使用されます。
ステップ 4 DS-3 スクランブリングをイネーブルにします。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ステップ 5 DS-3 フレーミングを、m23plcp、cbitplcp、m23adm、または cbitadm に指定します。デフォルトの cbitadm に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
PA-A3 の E3 に関する設定を行うには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 ATM インターフェイスの設定を指定します。ご使用のシステムに適したインターフェイス アドレスについては、「インターフェイス アドレスの識別」を参照してください。
ステップ 2 送信クロック ソースを選択します。内部クロック(internal)を指定するか、またはコマンドの no 形式を使用して受信クロックから取得するよう指定することができます。デフォルトでは、受信クロック ソースが送信クロックに使用されます。
ステップ 3 E3 スクランブリングをイネーブルにします。デフォルト値に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
ステップ 4 DS-3 フレーミングを、g832adm、g751adm、または g751plcp に指定します。デフォルトの g832adm に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
PA-A3 の OC-3 に関する設定を行うには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 ATM インターフェイスの設定を指定します。ご使用のシステムに適したインターフェイス アドレスについては、「インターフェイス アドレスの識別」を参照してください。
ステップ 2 送信クロック ソースを選択します。内部クロック(internal)を指定するか、またはコマンドの no 形式を使用して受信クロックから取得するよう指定することができます。デフォルトでは、受信クロック ソースが送信クロックに使用されます。
ステップ 3 sonet stm-1 コマンドを使用して、SONET フレーミングを指定します。デフォルト(STS-3c フレーミング)に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。
(注) ATM 環境では、SONET と SDH のフレーミング モードの主な違いは、使用できるユーザ セルまたはデータ セルがない場合に送信されるセル タイプです。ATM フォーラムは未指定セルが生成されない場合のアイドル セルの使用方法を規定しています。具体的にいうと、Synchronous Transport Module-X(STM-X)モードでは、ATMインターフェイスはセルレート デカップリング用にアイドル セルを送信します。Synchronous Transport Signal-Xc(STS-Xc)モードでは、ATM インターフェイスはセルレート デカップリング用に未指定セルを送信します。
Virtual Circuit(VC; 仮想回線)は、リモート ホストとルータ間のポイントツーポイント接続です。ルータが通信する ATM エンド ノードごとに、VC が 1 つずつ確立されます。VC の特性は VC 作成時に設定され、その内容は次のとおりです。
–Constant Bit Rate(CBR; 固定ビット レート)
–Non-real-time variable bit rate(nrt-VBR; 非リアルタイム可変ビット レート)
–Real-time variable bit rate(rt-VBR; リアルタイム可変ビット レート)
–Available Bit Rate(ABR;使用可能ビット レート)
–Unspecified Bit Rate(UBR; 無規定ビット レート)
• ATM Adaptation Layer 5(AAL5; ATM アダプテーション レイヤ 5)
–Logical Link Control(LLC; 論理リンク制御)のSubnetwork Address Protocol(AAL5SNAP)
–ネットワーク レイヤ プロトコル ID(AAL5NLPID)
–Integrated Local Management Interface(ILMI)
–Switched Multimegabit Data Service(SMDS)
–ITU/Q.2931 Signaling ATM Adaptation Layer(QSAAL)
–Cisco AUTO PPP over AAL5(aal5autoppp)
–Cisco PPP over AAL5(aal5ciscoppp)
(注) 「PA-A3 のサービス クラスおよび送信プライオリティ」の出力例に使用されている ATM 仮想回線のコンフィギュレーション コマンドを参照してください。
• IP パケットの flow(フロー)および Cisco Express Forwarding(CEF)スイッチング
• マルチキャスト パケットの擬似ブロードキャストのサポート
デフォルトでは、すべての PA-A3 インターフェイスで CEF スイッチングがイネーブルに設定されます。インターフェイス コンフィギュレーション コマンドを使用して、これらのスイッチング機能をオフにすることができます。flow は、インターフェイスごとに明示的にイネーブルにする必要があります。
Permanent Virtual Circuit(PVC; 相手先固定接続)を使用するには、ルータと ATM スイッチの両方で PVC を設定する必要があります。どちらかのコンフィギュレーションから回線を削除しないかぎり、PVC はアクティブな状態に保たれます。PVC を設定すると、すべての設定オプションが PA-A3 に渡されます。これらの PVC を NVRAM に保存すると、システム イメージのリロード時にその PVC が使用されるようになります。
一部の ATM スイッチでは、ブロードキャスト機能と同等のポイントツーマルチポイント PVC を設定できます。ポイントツーマルチポイント PVC が存在する場合、その PVC を、すべてのマルチキャスト用のブロードキャスト PVC として使用することができます。
フレームリレーと同様、ATM は 2 種類のインターフェイス(ポイントツーポイントとポイントツーマルチポイント)をサポートします。どちらのインターフェイスを選択するかによって、コンフィギュレーション コマンドを使用して IP と ATM のマッピングを確認する必要があるかどうかが決まります。
ポイントツーポイント サブインターフェイスを使用する場合は、各ルータ ペアに独自のサブネットを指定します。ポイントツーポイント サブインターフェイスに PVC を設定すると、ルータは、そのサブインターフェイスには、ポイントツーポイント PVC が 1 つだけしかないと想定します。したがって、宛先 IP アドレスが同じサブネット内にあるような IP パケットはこの VC に転送されます。
ポイントツーポイント PVC を設定するには、コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 interface atm コマンドを使用して、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始し、ATM インターフェイスを指定します。point コマンドを使用して、ポイントツーポイント インターフェイスの作成を指定します。
ステップ 2 pvc ? コマンドを使用すると、VPI と VCI の値が表示されます。
ステップ 3 PVC を作成します。次の例のように、特定のインターフェイス上に回線が設定されたことを示す出力が表示されます。
(注) ポイントツーポイント サブインターフェイスには、スタティック マップ ステートメントは必要ありません。
マルチポイント ネットワークでは通常、同じサブネット内に 3 つ以上のルータがあります。ポイントツーマルチポイント サブインターフェイスまたはメイン インターフェイス(デフォルトはマルチポイント)に PVC を設定する場合は、スタティック マッピングを設定するか、またはダイナミック マッピング用の Inverse Address Resolution Protocol(InARP)をイネーブルにする必要があります。
次に示すのは、ATM インターフェイス 1/1/0.200 上の PVC 2/200 の例です。この例では、グローバル デフォルトの AAL5SNAP カプセル化が使用されています。ローカル インターフェイス IP アドレスは 2.2.2.1、リモート インターフェイス IP アドレスは 2.2.2.2 です。
マルチポイント リンク上ではデフォルトで InARP がイネーブルになります。マルチポイント サブインターフェイスを作成する例を示します。次の例では、show atm map コマンドの出力から、InARP によってレイヤ 3 IP アドレスとレイヤ 2 VPI/VCI の間のダイナミック マッピングが構築されていることがわかります。
show atm map コマンドを使用すると、マッピングを確認することができます。次の例では、レイヤ 3 とレイヤ 2 のアドレスのダイナミック マッピングが実行されていることがわかります。このようなマッピングは、前述の show atm map コマンドの例に示されているように InARP を使用してダイナミックに実行されます。
inarp コマンドを使用するとマッピングを確認する新しい ATM InARP パケットの送信頻度を変更できます。
show atm vc コマンドを使用して、設定値を確認します。
ATM の Switched Virtual Circuit(SVC; 相手先選択接続)をダイナミックに作成および解除することにより、オン デマンドでユーザ帯域幅を提供できます。このサービスを利用するには、ルータとスイッチ間にシグナリング プロトコルが必要です。
ATM シグナリング ソフトウェアは、User-Network Interface(UNI)で ATM コネクションを動的に確立、保持、および解除するための方式を提供します。ATM シグナリング ソフトウェアは、ATM Forum UNI 4.0 仕様に準拠しています。
UNI モードでは、ルータはユーザ側であり、ATM スイッチはネットワーク側です。これは重要な区別です。シスコ製のルータが ATM レベルのコール ルーティングを行うわけではありません。その代わりに、ATM スイッチが ATM コール ルーティングを行い、その結果として得られる回線を通じて、ルータがパケットをルーティングします。ルータは、回線の端にある LAN 相互接続装置でありユーザ側とみなされ、ATM スイッチはネットワーク側とみなされます。
図4-1 に、基本的な ATM 環境でのルータ位置を示します。ルータの主な役割は、ATM ネットワークを通じて複数の LAN を相互接続することです。図4-1で、ワークステーション C は、宛先 ATM スイッチと直接接続されています。ATM スイッチには、ルータに限らず、ATM Forum UNI 仕様に準拠する ATM インターフェイスを備えた任意のネットワーク装置を接続できます。
• 「SVC コール セットアップを実行する PVC の設定」
PA-A3 Port Adapter の SVC に関する設定についての詳細は、『 Wide-Area Networking Configuration Guide 』を参照してください。
ATM は帯域外シグナリングを使用します。ルータと ATM スイッチ間に存在する 1 つの専用 PVC を通じて、すべての SVC のコール確立およびコール終了要求が伝送されます。コールが確立されると、ルータ間で SVC を通じてデータ転送が行われます。コール セットアップおよび解除を行うシグナリングを、「 レイヤ 3 シグナリング」、または「Q.2931 プロトコル」といいます。
帯域外シグナリングでは、事前にシグナリング PVC が設定されていないかぎり、SVC を設定できません。図4-2 の場合、送信元ルータから ATM スイッチへのシグナリング PVC を使用して 2 つの SVC が設定されます。これはフル メッシュ型ネットワークであり、ワークステーション A、B、C がすべて相互に通信できます。
図4-2 シグナリング PVC を必要とする 1 つまたは複数の SVC
すべての SVC 接続用のシグナリング PVC を設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで pvc vcd vpi vci qsaal コマンドを入力します。
(注) このシグナリング PVC は、サブインターフェイスではなく、主要インターフェイスにのみ設定します。
VPI 値および VCI 値の設定は、ローカル スイッチと整合するように行う必要があります。VPI の標準値は 0 で、VPI 値の範囲は 0 ~ 255 です。VCI の標準値は 5 で、VCI 値の範囲は 0 ~ 65535 です。
(注) VCI 値の 0 ~ 31 は予約されているのでデータ トラフィックには使えません。
シグナリングに関与する ATM インターフェイスには、いずれも Network Service Access Point(NSAP; ネットワーク サービス アクセス ポイント)アドレスを設定する必要があります。NSAP アドレスは、インターフェイスの ATM アドレスであり、ネットワーク全体を通じて一意でなければなりません。
• 「ESI フィールドおよび Selector フィールドを設定する場合」
ESI フィールドおよび Selector フィールドを設定する場合、ILMI を通じてスイッチと通信する PVC も設定する必要があります。
NSAP アドレスを手動で設定する場合は、アドレス全体を 16 進形式で入力する必要があります。つまり、入力する各数字が 16 進数の各桁を表します。完全な NSAP アドレスにするには、40 桁の 16 進数を次の形式で入力します。
(注) すべての NSAP アドレスは、UNI 仕様に準拠する上記のドット付き 16 進形式で入力しなければなりません。
インターフェイスにはデフォルトの NSAP アドレスがないので、SVC ごとに NSAP アドレスを設定する必要があります。ATM インターフェイスの送信元 NSAP アドレスを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで nsap-address nsap-address コマンドを入力します。
Cisco 7200 シリーズ、Cisco uBR7200 シリーズ、または Cisco 7100 シリーズ ルータの ATM インターフェイス 4/0 に NSAP アドレスを割り当てる例を示します。
ルータがスイッチから NSAP アドレス プレフィクスを取得するように設定できます。ただし、スイッチが ILMI を通じてルータに NSAP アドレス プレフィクスを配布できること、およびルータに ILMI を通じてスイッチと通信するための PVC が設定されていることが必要です。
ルータがスイッチから NSAP アドレス プレフィクスを取得し、アドレスの残りのフィールドについてはローカルな入力値を使用するように設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次の作業を行います。
ステップ 1 設定する ATM インターフェイスを指定します。
ステップ 2 NSAP アドレスの ESI フィールドおよび Selector フィールドを入力します。
esi-address コマンドでは、 esi 引数は 16 進バイト× 6(12 桁)であり、selector 引数は 16 進バイト× 1(2 桁)です。
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータ上で、ESI フィールドおよび Selector フィールド値を指定し、ILMI PVC を設定する例を示します。
シスコは、RFC 1577 に記述されている ATM Address Resolution Protocol(ARP)サーバと ATM ARP クライアントの両方の機能を実装しています。RFC 1577 は、ATM ネットワークを LAN 上の IP サブネットワークとしてモデル化したものです。
ATM でのクラシカル IP および ARP を設定するために必要な作業は、環境内での SVC または PVC の有無によって異なります。詳細については、次の URL にある『 Wide-Area Networking Configuration Guide , Release 12.2 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/products_configuration_guide_book09186a0080080f69.html
セル タイム スロット中に、キュー内のどのセルがインターフェイスから送出されるかは、送信プライオリティによって決まります。送信プライオリティの設定によって、比較的安定した QoS とトラフィック保証を提供し、次のセル タイム スロットにアクセスする確率の高いリアルタイム ATM サービス クラスの保証が可能となります。 表4-1 に、PA-A3 上での ATM サービス クラスとそのデフォルトの送信プライオリティを示します。
(注) サービス クラス、設定機能、特定の機能をサポートする Cisco IOS リリースについての詳細は、フィーチャ モジュールのマニュアルおよび Cisco.com で提供されている Technical Tips を参照してください。
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VC コンフィギュレーション モードで transmit-priority コマンドを使用すると、プライオリティの値を変更できます。次の例では、VC の送信プライオリティ値が 4 から 2 に変更されて、プライオリティ スキームがカスタマイズされています。
ステップ 1 まず、show atm vc { vcd# } コマンドを使用して、既存の設定の特性を調べます。UBR PVC にデフォルトの送信プライオリティ値の 5 が指定されている点に留意してください。
ステップ 2 次に、VC コンフィギュレーション モードで送信プライオリティ値をカスタマイズします。
ステップ 3 最後に設定値を確認します。送信プライオリティ レベルが変更されていることに留意してください。送信プライオリティ レベルは 2 になっています。
PA-A3 をカスタマイズすることができます。カスタマイズ可能な機能には、いずれもデフォルト値があり、これらのデフォルト値は、ほとんどの場合、環境に適しているので変更する必要はありません。ただし、システム コンフィギュレーションの要件およびインターフェイスのルーティング プロトコルに応じて、コンフィギュレーション コマンドを使用した設定が必要になることがあります。PA-A3 のカスタマイズが必要な場合には、次の作業を実行します。
• 「ローカル ループバックに関する ATM インターフェイスの設定」
• 「外部ループバックに関する ATM インターフェイスの設定」
(注) 次に説明するコマンドを使用するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始している必要があります。インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始するには、interface atm コマンドに続けて、設定する ATM インターフェイスのインターフェイス アドレスを指定します。
各 ATM インターフェイスには、デフォルトの最大パケット サイズすなわちMaximum Transmission Unit(MTU; 最大伝送ユニット)サイズがあります。PA-A3 では、MTU はデフォルトで 4470 バイトであり、64 ~ 9188 バイトの範囲で設定できます。最大 MTU サイズを設定するには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで次のコマンドを入力します。
(注) このコマンドについては、次の URL にある『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Release 12.2 』に記載されています。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/products_command_reference_book09186a00800811e0.html
ローカル ループバック(送信データを受信データにループ バックさせることにより、PA-A3 の動作確認に役立つ)を行うように ATM インターフェイスを設定するには、次のコマンドを使用します。
このコマンドの no 形式を使用すると、ローカル ループバックはオフになります。
外部ループバック(受信データを送信データにループ バックさせることにより、PA-A3 の動作確認に役立つ)を行うように ATM インターフェイスを設定するには、次のコマンドを使用します。
このコマンドの no 形式を使用すると、外部ループバックはオフになります。
インターフェイスを設定したあと、 show コマンドを使用して新しいインターフェイスまたは全インターフェイスのステータスを表示し、 ping および loopback コマンドを使用して接続状態を確認します。ここで説明する内容は、次のとおりです。
• 「show コマンドによる新規インターフェイスのステータス確認」
ここでは、 show コマンドを使用して、新しいインターフェイスが正しく設定され正常に動作しているかどうか、また、出力にポート アダプタが正しく表示されているかどうかを確認する方法を示します。そのあとで、一部の show コマンドについて出力例を紹介します。
アップに設定したインターフェイスがシャットダウンされている場合、またはハードウェアが正しく動作していないというメッセージが表示された場合には、インターフェイスが正しく接続され、終端されているかどうかを確認してください。なお、インターフェイスをアップに設定できないときは、製品を購入した代理店に連絡してください。ここで説明する内容は、次のとおりです。
システム ハードウェアのコンフィギュレーション、タイプ別の搭載インターフェイス数、Cisco IOS ソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示するには、 s how version (または show hardware )コマンドを使用します。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、例にすぎません。
ここでは、show version コマンドの出力例をプラットフォーム別に示します。
• 「Catalyst 5000 ファミリー スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2 ― show version コマンドの出力例」
• 「Catalyst 6000 ファミリー スイッチに搭載の Catalyst 6000 ファミリー FlexWAN モジュール ― show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータ ― show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータ ― show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7201 ルータ ― show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7401ASR ルータ ― show version コマンドの出力例」
• 「Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP ― show version コマンドの出力例」
PA-A3 を搭載した Catalyst 5000 ファミリー スイッチでの show version コマンドの出力例を示します。
Catalyst 6000 ファミリー スイッチに搭載した Catalyst 6000 ファミリー FlexWAN モジュール上の PA-A3 に対する show version コマンドの出力例を示します。
PA-A3 を搭載した Cisco 7120 ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
PA-A3 を搭載した Cisco 7200 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
Cisco 7201 ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
Cisco 7401ASR ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
VIP4 に PA-A3 を搭載した Cisco 7500 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
ご使用のシステムに搭載されたポート アダプタのタイプ(およびそれぞれに関する特定の情報)を表示するには、 show diag slot コマンドを使用します。ここで s lot は、Catalyst 5000 ファミリー スイッチ、Cisco 7100 シリーズ ルータ、Cisco 7200 シリーズ ルータ、Cisco 7200 VXR ルータ、Cisco uBR7200 シリーズ ルータ、Cisco 7201 ルータ、Cisco 7301 ルータ、または Cisco 7401ASR ルータでは ポート アダプタ スロット 、Cisco 7304 ルータに搭載された Cisco 7304 PCI Port Adapter Carrier Card では モジュール スロット 、VIP を搭載した Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータでは インターフェイス プロセッサ スロット です。FlexWAN モジュールでは、show diag コマンドは slot を指定せずに使用されます。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、例にすぎません。
(注) Catalyst 5000 ファミリー スイッチの場合は、slot 引数は必要ありません。
ここでは、show diag コマンドの出力例をプラットフォーム別に示します。
• 「Catalyst 5000 ファミリー スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2 ― show interfaces コマンドの出力例」
• 「Catalyst 6000 ファミリー スイッチに搭載の Catalyst 6000 ファミリー FlexWAN モジュール ― show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータ ― show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータ ― show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7201 ルータ ― show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7401ASR ルータ ― show diag コマンドの出力例」
• 「Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP ― show diag コマンドの出力例」
Catalyst 5000 ファミリー スイッチでの show diag コマンドの出力例を示します。
Catalyst 6000 ファミリー FlexWAN モジュールでの show diag コマンドの出力例を示します。
Cisco 7120 シリーズ ルータでの show diag コマンドの出力例を示します。
(注) Cisco 7140 シリーズ ルータに対して show diag コマンドを使用する場合は、スロット引数 3 を 4 に置き換えます。
Cisco 7200 シリーズ ルータでの show diag コマンドの出力例を示します。
Cisco 7201 ルータでの show diag コマンドの出力例を示します。
Cisco 7401ASR ルータでの show diag コマンドの出力例を示します。
Cisco 7500 シリーズ ルータのインターフェイス プロセッサ スロット 8 に搭載した VIP4 での show diag コマンドの出力例を示します。
指定したインターフェイスのステータス情報(物理スロットおよびインターフェイス アドレスを含む)を表示するには、 show interfaces コマンドを使用します。
特定のインターフェイスで使用できるインターフェイス サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、「関連資料」を参照してください。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、例にすぎません。
ここでは、show interfaces コマンドの出力例を、PA-A3 に対応したプラットフォーム別に紹介します。
• 「Catalyst 5000 ファミリー スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2 ― show interfaces コマンドの出力例」
• 「Catalyst 6000 ファミリー スイッチに搭載の Catalyst 6000 ファミリー FlexWAN モジュール ― show interfaces コマンドの出力例」
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータ ― show interfaces コマンドの出力例」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7200 VXR ルータ ― show interfaces コマンドの出力例」
• 「Cisco 7201 ルータ ― show interfaces コマンドの出力例」
• 「Cisco 7401ASR ルータ ― show interfaces コマンドの出力例」
• 「Cisco 7000 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP ― show interfaces コマンドの出力例」
Catalyst 5000 ファミリー スイッチに搭載した Catalyst RSM/VIP2 に対する show interfaces atm コマンドの出力例を示します。この例では、PA-A3 は Catalyst RSM/VIP2 のポート アダプタ スロット 0 に搭載されています。
モジュール スロット 8、ポート アダプタ ベイ 0 に搭載した Catalyst 6000 ファミリーFlexWAN モジュールに対する show interfaces atm コマンドの出力例を示します。
Cisco 7120 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 3 に搭載されたポート アダプタに対する show interfaces atm コマンドの出力例を示します。
Cisco 7200 シリーズ ルータまたは Cisco 7200 VXR ルータに対する show interfaces atm コマンドの出力例を示します。この例では、PA-A3 は Cisco 7206 ルータのポート アダプタ スロット 6 に搭載されています。
Cisco 7201 ルータでの show interfaces コマンドの出力例を示します。
Cisco 7401ASR ルータに対する show interfaces atm コマンドの出力例を示します。
VIP に対する show interfaces コマンドの使用例を示します。この例では、PA-A3 は Cisco 7513 ルータのインターフェイス プロセッサ スロット 8 の VIP4 に搭載されています。
以上で、インターフェイスの基本設定は終了です。PA-A3 のバージョンによっては、T3(DS-3)、E3、または OC-3c に関する設定が必要な場合もあります。
(注) ネットワーク接続を確認する場合は、「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」に進み、ping コマンドの概要を参照してください。
ATM インターフェイスで使用できるインターフェイス サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、「関連資料」を参照してください。
ping コマンドを使用することにより、インターフェイス ポートが正常に動作しているかどうかを確認できます。ここでは、ping コマンドの概要について説明します。
ping コマンドは、指定した宛先 IP アドレスのリモート デバイスに対してエコー要求パケットを送信します。エコー要求の送信後、システムは指定された時間だけ、リモート デバイスからの応答を待機します。各エコー応答は、コンソール端末に感嘆符(!)で表示されます。タイムアウトまでに戻されなかった各要求は、ピリオド(.)で表示されます。連続する感嘆符(!!!!!)は正常な接続状態を示します。連続するピリオド(.....)、[timed out]、または [failed] メッセージが表示された場合は、接続に失敗したことを意味します。
次に、アドレス 10.0.0.10 のリモート サーバに対して ping コマンドを実行し、正常に接続されていることが確認された例を示します。
接続に失敗した場合は、宛先の IP アドレスが正しいこと、およびデバイスがアクティブである(電源がオンになっている)ことを確認し、再度 ping コマンドを実行してください。
loopback コマンドを使用すると、インターフェイスをループバック モードにすることができます。このモードでは、 ping コマンドによって生成されたテスト パケットをリモート装置を通じてループさせることができます。パケットがループを完了すれば、接続は良好な状態です。ループが完了しなければ、ループバック テストの経路内のリモート装置に障害の原因を絞り込むことができます。
シスコ製ルータの ATM インターフェイスに loopback diagnostic コマンドを使用すると、インターフェイスから送出されたトラフィックがルータに戻ってきます。
ループバックが ATM インターフェイスに設定されていない場合、トラフィックはループバックせず、送出されたトラフィックは戻ってきません。loopback diagnostic コマンドを使用してから、show interfaces atm コマンドを使用して、ループバックが設定されていることを確認してください。
(注) 適切なクロッキングを保証するには、メイン インターフェイスの設定でクロック ソースとして atm clock internal コマンドを指定します。
シスコ製ルータの ATM インターフェイスにloopback lineコマンドを使用すると、着信したトラフィックがネットワークに戻ります。loopback line コマンドを使用してから、show interfaces atm コマンドを使用して、ループバックが設定されていることを確認してください。
(注) シスコ製ルータのループバック モードの詳細については、Cisco.com で次の URL にある『Understanding Loopback Modes on Cisco Routers』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk39/tk48/technologies_tech_note09186a00800c93c4.shtml
PA-A3 は、 表4-2 に示すトラフィック シェーピング パラメータをサポートしています。これらのパラメータにより、生成されるトラフィックが ATM Forum Traffic Management Specification Version 4.0 に準拠することが保証されます。シェーピング値は、VC コンフィギュレーション モードで vbr-nrt コマンドを使用して設定します。
(注) 各種のサービス クラス カテゴリに固有なトラフィク管理の詳細については、次の URL にある Cisco.com の ATM トラフィック管理テクノロジー サポート関連ページを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk39/tk51/tsd_technology_support_protocol_home.html
ここでは、PA-A3 のトラブルシューティングのための注意事項を示します。ネットワーク接続を確認するには ping コマンド、ネットワークで発生した問題を解消するには debug コマンド、ネットワークの現在の状態を表示するには show コマンドを使用します。
(注) ATM ポート アダプタのトラブルシューティング、および debug コマンド出力の詳細については、Cisco.com で次の URL にある Troubleshooting TechNotes を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps2033/prod_tech_notes_list.html9
PA-A3 は、ある種のエラーについてカウントを保持し、ATM ファシリティ パフォーマンスを追跡します。これらのエラーをカウントするだけでなく、エラーの原因となった最新の VCI/VPI スナップショットも取得できます。PA-A3 の各エラー カウンタは 16 ビットで構成されます。カウントされるエラーは、次のとおりです。
• Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)エラー
PA-A3 は、 show interfaces atm コマンドを通じてポート アダプタ固有のエラー統計を提供します。
(注) サポート対象プラットフォームでの show interfaces atm コマンドの使用例は、「show interfaces コマンドの使用方法」を参照してください。
show controllers atm コマンドを使用すると、ATM フレーミング情報および ATM ファシリティ パフォーマンス統計が表示されます。統計レポート セクションには、15 分間隔で最大 96 回分のレポート、および現在のインターバル レベルが示されます。ゼロ以外のデータを持つ間隔だけが表示されます。
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータでの show controllers atm コマンドの出力例を示します。
(注) CRC エラー、show interfaces コマンドの使用、および show controllers コマンドの使用の詳細については、Cisco.com で次の URL にある『CRC Troubleshooting Guide for ATM Interfaces』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/tech/tk39/tk48/technologies_tech_note09186a00800c93ef.shtml
ATM ネットワークで発生した問題の解決に役立つ debug コマンドは、次のとおりです。
• すべてのプロトコル パケットのダンプ出力を作成するには、 debug atm packet コマンドを使用します。このコマンドでは、SNAP/NLPID/SMDS ヘッダーの内容に続いて、パケットの先頭 40 バイトが 16 進形式で表示されます。
• エラーを表示するには、 debug atm errors コマンドを使用します。このコマンドでは、検出されたすべての ATM エラーの情報が表示されます。カプセル化の失敗、ATM コンフィギュレーション時のエラーなどが含まれます。
• ATM イベントを表示するには、debug atm events コマンドを使用します。このコマンドでは、PA-A3 に対するイベント(リセット、VC コンフィギュレーション、および PA-A3 コンフィギュレーション)が表示されます。
• OAM セルについての情報を表示するには、debug atm oam コマンドを使用します。このコマンドでは、ネットワークから着信する OAM セルの内容が表示されます。
• debug コマンドの使用後に、デバッギングをオフにするには、 no debug コマンドを実行します。
show atm コマンドを使用すると、ATM ネットワークおよび接続 VC の現在の状態を表示できます。
• 現在の VC およびトラフィック情報を表示するには、show atm vc [vcd] コマンドを使用します。VCD を指定すると、その VCD についての情報が表示されます。
• ATM インターフェイスに関する現在の情報を表示するには、show atm interfaces コマンドを使用します。このコマンドでは、インターフェイスに関する ATM 固有の情報が表示されます。
• 現在の ATM トラフィックを表示するには、show atm traffic コマンドを使用します。このコマンドでは、ルータに接続されたすべての ATM ネットワークとの間のトラフィックに関する情報が表示されます。
• 現在の ATM マッピングを表示するには、show atm map コマンドを使用します。このコマンドでは、ATM ネットワーク上のリモート ホストに関する ATM スタティック マップのアクティブ リストが表示されます。
• ATM インターフェイスに関する SSCOP 詳細情報を表示するには、 show sscop コマンドを使用します。
• システム ハードウェアのコンフィギュレーション(搭載されている各インターフェイス プロセッサ タイプの番号)、ソフトウェア バージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示するには、 show version コマンドを使用します。
(注) サポート対象プラットフォームでの show version コマンドの使用例は、「show interfaces コマンドの使用方法」を参照してください。
次の show atm vc コマンドの例は、すべての PVC について統計情報を表示しています。
次の show atm vc vcd コマンドの例は、特定の PVC について統計情報を表示しています。
次の show atm interface atm slot / port コマンドの例は、RAM で現在実行されている PA-A6 のコンフィギュレーションを表示しています。
(注) サポート対象プラットフォームでの show interfaces atm コマンドの使用例は、「show interfaces コマンドの使用方法」を参照してください。
Cisco IOS Release 11.3T から、ATM VC コマンド モードが導入され、ATM パラメータを今までより簡単に設定できる ATM コマンドがいくつか追加されました。新しい VC コンフィギュレーション モードでは、protocol ip およびその他のステートメント(ip を ipx、decnet などに置き換える)を使用してスタティック マッピングを設定します。プロトコル ステートメントは、Cisco IOS Release 11.3T より前のバージョンで使用されていた map-list および map-group ステートメントの代わりに使用されます。
次に、Cisco IOS Release 11.3T より前の Cisco IOS バージョンで PVC AAL5SNAP を作成する例を示します。インターフェイスの IP アドレスは 10.0.0.1、接続先の IP アドレスは 10.0.0.2 です。
次に Cisco IOS Release 11.3T 以降で PVC AAL5SNAP を作成する例を示します。インターフェイスの IP アドレスは 10.0.0.1、接続先の IP アドレスは 10.0.0.2 です。
ブート イメージには、Cisco IOS ソフトウェアのサブセットが含まれています。ネットワークをブートしたり、ルータに Cisco IOS イメージをロードしたりするとき、このイメージが使用されます。システムが有効なシステム イメージを見つけられなかった場合にも、このイメージが使用されます。Cisco IOS ソフトウェアを最低限必要なソフトウェア リリースにアップグレードする場合は、ブート イメージもアップグレードすることを推奨します。ブート イメージをアップグレードするには、新しいブート イメージをネットワーク サーバからルータのフラッシュ メモリにコピーします。
Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)サーバからフラッシュ メモリにブート イメージをコピーする手順は、次のとおりです。
ステップ 2 フラッシュ メモリ内のシステム イメージの正確なスペリングを表示し、書きとめておきます。
ステップ 3 現在のブート イメージのバックアップ コピーを作成します。
ステップ 4 ブート イメージをフラッシュ メモリにコピーします。
ステップ 5 プロンプトが表示されたら、サーバの IP アドレスまたはドメイン名を入力します。
TFTP サーバの設定方法など、その他の詳細情報については、次の URL にある『 Cisco IOS Configuration Fundamentals Configuration Guide , Release 12.2 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/iosswrel/ps1835/products_configuration_guide_book09186a0080080ff9.html
PA-A3 の受信バッファは、すべて SRAM から割り振られます。そのため、ブート時に PA-A3 が使用する十分な連続的 SRAM が見つからない場合、システムは PA-A3 の起動を停止し、次のようなエラー メッセージを表示します。