この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、PA-A3 Port Adapter を取り付けるために必要な機器、安全上の注意事項、および設置環境の準備について説明します。この章で説明する内容は、次のとおりです。
PA-A3 を取り付けるには、次の工具および機器が必要です。追加の機器が必要な場合には、製品を購入された代理店に発注方法をお問い合わせください。
• Catalyst RSM/VIP2(Catalyst 5000 ファミリー スイッチに搭載する場合)。PA-A3 をサポートする VIP2 モデルについては、「ソフトウェアおよびハードウェアの要件」を参照してください。
• Catalyst 6000 ファミリー FlexWAN モジュール(Catalyst 6000 ファミリー スイッチに搭載する場合)
• VIP(Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載する場合)。PA-A3 をサポートする VIP モデルについては、「ソフトウェアおよびハードウェアの要件」を参照してください。
• Cisco 7304 PCI Port Adapter Carrier Card(Cisco 7304 ルータに搭載する場合)
• PA-A3 を ATM ネットワークに接続するための ATM インターフェイス ケーブル(ケーブルについては、 ケーブルおよびコネクタを参照)。
• No. 1 プラス ドライバ(ポート アダプタの取り付け用)および 3/16 インチ マイナス ドライバ
• すべてのアップグレード キット、Field-Replaceable Unit(FRU)、およびスペアに付属の使い捨て静電気防止用リスト ストラップまたは静電気防止用の器具
ここでは、PA-A3 のハードウェアおよびソフトウェアの要件について説明します。内容は、次のとおりです。
ここでは、サポート対象プラットフォームでの PA-A3 のソフトウェア要件を説明します。
表2-1 に、サポート対象ルータおよびスイッチ プラットフォームで PA-A3 を使用するために最低限必要な Cisco IOS ソフトウェア リリースを示します。
|
|
|
---|---|---|
|
|
|
|
||
Cisco IOS Release 12.1(1)EX 以降の Cisco IOS Release 12.1 EX リリース |
Cisco IOS Release 12.1(1)EX 以降の Cisco IOS Release 12.1EX リリース |
|
|
||
|
||
Cisco IOS Release 12.0(4)XE2 以降の Cisco IOS Release 12.0 XE リリース |
Cisco IOS Release 12.0(3)T 以降の Cisco IOS Release 12.0T リリース |
|
Cisco IOS Release 11.1(24)CC 以降の Cisco IOS Release 11.1CC リリース |
||
|
|
|
• Cisco uBR7246 VXR 2 |
Cisco IOS Release 12.0(7)T 以降の Cisco IOS Release 12.0T リリース Cisco IOS Release 12.0(7)SC 以降の Cisco IOS Release 12.0SC リリース Cisco IOS Release 12.0(7)XR 以降の Cisco IOS Release 12.0XR リリース |
Cisco IOS Release 12.0(7)T 以降の Cisco IOS Release 12.0T リリース Cisco IOS Release 12.0(7)SC 以降の Cisco IOS Release 12.0SC リリース Cisco IOS Release 12.0(7)XR 以降の Cisco IOS Release 12.0XR リリース |
|
Cisco IOS Release 12.4(4)XD7 以降の Cisco IOS Release 12.4XD リリース Cisco IOS Release 12.2(31)SB5 以降の Cisco IOS Release 12.2SB リリース |
Cisco IOS Release 12.4(4)XD7 以降の Cisco IOS Release 12.4XD リリース Cisco IOS Release 12.2(31)SB5 以降の Cisco IOS Release 12.2SB リリース |
|
Cisco IOS Release 12.2(11)YZ 以降の Cisco IOS Release 12.2YZ リリース |
Cisco IOS Release 12.2(11)YZ 以降の Cisco IOS Release 12.2YZ リリース |
|
|
|
Cisco IOS Release 12.2(11)YZ 以降の Cisco IOS Release 12.2 YZ リリース |
Cisco IOS Release 12.2(11)YZ 以降の Cisco IOS Release 12.2 YZ リリース |
|
|
Cisco IOS Release 12.2(1)DX 以降の Cisco IOS Release 12.2DX リリース |
Cisco IOS Release 12.2(1)DX 以降の Cisco IOS Release 12.2DX リリース |
|
|
|
Cisco IOS Release 12.1(12)E 以降の Cisco IOS Release 12.1E リリース |
(注) 1998 年 11 月以前に購入または受領した PA-A3 Port Adapter を VIP2 に搭載し、Cisco IOS Release 11.1(22)CC 以前の Cisco 7000 シリーズ ルータ、Cisco 7500 シリーズ ルータ、およびCisco 7200 シリーズ ソフトウェア リリースで使用した場合、正常な動作の継続は可能ですが、ソフトウェアを Cisco IOS Release 11.1(22)CC にアップグレードする必要があります。ネットワーク全体でソフトウェア リリースの一貫性を確保し、既存のネットワークに新しい PA-A3 Port Adapter を追加した際に問題が生じないようにするためには、このリリースを Release 11.1(22)R で発注します。
Catalyst RSM/VIP2 では、Cisco IOS Release 12.0(1) 以降を使用する必要があります。
(注) Cisco IOS ソフトウェアを最低限必要なソフトウェア リリースにアップグレードする場合は、ブート イメージもアップグレードすることを推奨します。
アップグレードされた Cisco IOS ソフトウェア リリースのブート イメージは、Cisco.com で入手できます。ブート イメージを TFTP サーバからダウンロードする方法については、「ブートフラッシュ イメージのアップグレード」をご覧ください。
搭載された PA-A3 のリビジョンを判別するには、show diag コマンドを使用します。ボード リビジョン B0 で識別される PA-A3 Port Adapter を、Cisco 7500 シリーズ ルータおよびCisco 7200 シリーズ ルータで使用する場合、最低限必要なソフトウェア リリースは Cisco IOS Release 11.1(22)CC です。
次の例では、スロット 1 に新しいボード リビジョン番号(B0)の PA-A3-OC3MM が搭載されています。
使用するルータが PA-A3 と互換性があるかどうかを判別するには、 show version コマンドを使用して、ルータの現在のハードウェア コンフィギュレーションを表示します。この中には、現在ロードされ実行中のシステム ソフトウェア バージョンが含まれます。 show controllers コマンドを入力すると、すべてのインターフェイスが表示され(VIP および Catalyst RSM/VIP2 のみ)、各インターフェイスについて現在ロードされ実行中のマイクロコード バージョンが表示されます。デフォルト ROM イメージのバージョンを調べるには、ボードを取り外して ROM ラベルを確認するか、または ROM からインターフェイスまたはシステム ソフトウェアをブートするように設定し、システムを再起動し、同じコマンドを使用して実行中のバージョンをチェックします。
Cisco 7500 シリーズ ルータ、Cisco 7000 シリーズ ルータ、またはCisco 7200 シリーズ ルータで実行中のシステム ソフトウェアが Cisco IOS Release 11.1(22)CC 以前であることが判明した場合は、フラッシュ メモリの内容を調べて、必要なイメージがシステムにあるかどうかを確認します( show flash コマンドを使用して、フラッシュ メモリに格納されている全ファイルの一覧を表示します)。
次に示す show version コマンドの例では、Cisco IOS Release 11.1(22)CC が稼働する Cisco 7200 シリーズ ルータについて情報を表示しています。
次に示す show controllers コマンドの例では、VIP および ROMMON のバージョン情報を表示しています。
ここでは、各種のサポート対象プラットフォームでの PA-A3 のハードウェア要件について説明します。内容は次のとおりです。
• 「Catalyst 5000 ファミリー スイッチに搭載の Catalyst RSM/VIP2 のハードウェア要件」
• 「Cisco 7100 シリーズ ルータのハードウェア要件」
• 「Cisco 7200 シリーズ ルータ、Cisco 7200 VXR ルータ、および Cisco uBR7200 シリーズ ルータ」
• 「Cisco 7304 ルータ内の Cisco 7304 PCI Port Adapter Carrier Card のハードウェア要件」
• 「Cisco 7401ASR ルータのハードウェア要件」
• 「Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP のハードウェア要件」
Catalyst 5000 ファミリー スイッチ内の PA-A3 に関するハードウェア要件は、次のとおりです。
• PA-A3 は、Route Switch Processor 2(RSP2; ルート スイッチ プロセッサ 2)を取り付けた Catalyst RSM/VIP2-40 に搭載できます。Catalyst RSM/VIP2-15 は、PA-A3 をサポートしていません。
• Catalyst RSM/VIP2-40 では、2 つの PA-A3-T3 または PA-A3-E3 Port Adapter を隣接するスロットに搭載できます。また、PA-A3-OC3MM、PA-A3-OC3SMI、および PA-A3-OC3SML Port Adapter を除く他の任意のタイプのポート アダプタを、隣接するスロットに搭載できます。1 つの Catalyst RSM/VIP2-40 につき、1 つのPA-A3-OC3 Port Adapter しか搭載できません。他のポート アダプタ スロットに他のポート アダプタを搭載することはできません。
• PA-A3 は、2 MB の SRAM および 32 MB の DRAM を装備した Catalyst RSM/VIP2-40 で使用されている DRAM および SRAM 構成をサポートします。
Cisco 7100 シリーズ ルータに搭載の PA-A3 に関するハードウェア要件は、次のとおりです。
• PA-A3 の OC-3c バージョンは高帯域幅であり、Cisco 7100 シリーズ ルータのシステム コンフィギュレーション ガイドラインに準拠させる必要があります(ポート アダプタはデータ伝送容量に応じて高帯域幅、中帯域幅、または低帯域幅に格付けされます。Cisco 7100 シリーズ ルータには、データ伝送容量 [または帯域幅] に関して一定の制約があり、それによって搭載できる高帯域幅、中帯域幅、低帯域幅ポート アダプタの個数が左右されます)。ポート アダプタ搭載の制約については、『Cisco 7100 Series VPN Router Installation and Configuration Guide』を参照してください。
• PA-A3 の T3 バージョン(PA-A3-T3)は高帯域幅ポート アダプタであり、E3 バージョン(PA-A3-E3)は中帯域幅ポート アダプタです。どちらのバージョンも、Cisco 7100 シリーズ ルータのシステム コンフィギュレーション ガイドラインに従う必要があります。『Cisco 7100 Series VPN Router Installation and Configuration Guide』を参照してください。
Cisco 7200 シリーズ ルータ、Cisco 7200 VXR ルータ、および Cisco uBR7200 シリーズ ルータに搭載の PA-A3 に関するハードウェア要件は、次のとおりです。
• PA-A3 Port Adapter の OC-3c バージョンは高帯域幅であり、Cisco 7200 シリーズ ルータのシステム コンフィギュレーション ガイドラインに準拠させる必要があります(ポート アダプタは、データ伝送容量に応じて高帯域幅、中帯域幅、または低帯域幅に格付けされます。Cisco 7200 シリーズ ルータには、データ伝送容量 [または帯域幅] に関して一定の制約があり、それによって搭載できる高帯域幅、中帯域幅、低帯域幅ポート アダプタの個数が左右されます)。ポート アダプタ搭載の制約については、『Cisco 7200 Series Port Adapter Hardware Configuration Guidelines』を参照してください。
• PA-A3 Port Adapter の T3 バージョン(PA-A3-T3)は高帯域幅ポート アダプタであり、E3 バージョン(PA-A3-E3)は中帯域幅ポート アダプタです。どちらのバージョンも、Cisco 7200 シリーズ ルータのシステム コンフィギュレーション ガイドラインに従う必要があります。『 Cisco 7200 Series Port Adapter Hardware Configuration Guidelines 』を参照してください。
• Cisco 7200 シリーズ ルータで PA-A3 Port Adapter をサポートするには、ルータに NPE-150、NPE-175、NPE-200、NPE-225、または NPE-300 を搭載している必要があります。NPE-100 は、Cisco 7200 シリーズ ルータ内の PA-A3 をサポートしていません。
Cisco 7200 シリーズ ルータは、I/O コントローラ上にファスト イーサネット インターフェイスがない場合、NPE-150 または NPE-200 を使用して、同じシャーシ上で最大 3 つの PA-A3 Port Adapter をサポートします。I/O コントローラにファスト イーサネット インターフェイスが搭載されている場合には、Cisco 7200 シリーズは最大 2 つの PA-A3 Port Adapter をサポートします。
Cisco 7200 VXR ルータで NPE-300 を使用してサポートされる PA-A3 Port Adapter の数を設定するには、『Cisco 7200 Series Port Adapter Hardware Configuration Guidelines』を参照してください。
• Cisco uBR7246またはCisco uBR7223ルータで PA-A3 Port Adapter をサポートするには、ルータに NPE-150 または NPE-200 を搭載している必要があります。Cisco uBR7246 VXR ルータで PA-A3 Port Adapter をサポートするには、ルータに NPE-300 を搭載している必要があります。
(注) Cisco uBR7246 VXR ルータで現在サポートされているのは、PA-A3-OC3MM、PA-A3-OC3SMI、および PA-A3-OC3SML だけです。ただし、Cisco uBR7246 VXR ルータは今後、PA-A3-E3 および PA-A3-T3 をいずれもサポートする予定です。
(注) Cisco 7200 VXR ルータで PA-A3 Port Adapter を使用するには、正しいリビジョンの基本ハードウェアが必要です。使用されているハードウェア リビジョンが正しくない場合は、ブート時に次のようなエラー メッセージが生成されます。
PA-3-REVNOTSUPPORTED:PA in slot 1 (ATM WAN OC3 (SML)) requires base h/w revision of (2.0) for this npe cpu card
ヒント show diag コマンドは、ハードウェア リビジョンを表示します。「show diag コマンドの使用方法」を参照してください。
• Cisco uBR7246およびCisco uBR7246 VXR ルータは、最大 2 つの PA-A3 Port Adapter をサポートします。Cisco uBR7223 ルータは、1 つの PA-A3 Port Adapter をサポートします。
• PA-A3 の受信バッファは、すべて SRAM から割り振られます。そのため、ブート時に PA-A3 が使用する十分な連続的 SRAM が見つからない場合、システムは PA-A3 の起動を停止し、次のようなエラー メッセージを表示します。
Online Insertion and Removal(OIR; ホットスワップ)によるポート アダプタの交換を何回か繰り返すと、Cisco 7200 シリーズ ルータの SRAM がフラグメント化されます。この場合、十分な連続的 SRAM がないためにシステムはブート時の初期設定を完了できず、メモリ不足を示すエラー メッセージが表示されます。OIR 機能を繰り返し使用しているうちに、PA-A3 の初期設定時にメモリ エラー メッセージが表示されるようになった場合には、システムの電源を切ってから再起動してください。
PA-A3 および Cisco 7200 ルータ/Cisco uBR7200 シリーズ ルータのネットワーク プロセッサのメモリ構成には、次のものが含まれます。
–NPE-150(150 MHz ネットワーク処理エンジン)、1 MB の SRAM および最大 128 MB の DRAM を装備
–NPE-200(200 MHz ネットワーク処理エンジン)、4 MB の SRAM および最大 128 MB の DRAM を装備
–NPE-300(262 MHz ネットワーク処理エンジン)、32 ~ 256 MB の SDRAM を装備
(注) NPE-300 を使用する Cisco 7200 シリーズ ルータ/Cisco 7200 VXR ルータおよびその他の Cisco 7200 シリーズ ルータのポート アダプタ ハードウェアおよびメモリ構成については、『Cisco 7200 Series Port Adapter Hardware Configuration Guidelines』を参照してください。
実行している Cisco IOS ソフトウェアのバージョンについては、Cisco IOS ソフトウェアのリリース ノートを参照してください。
Cisco 7304 PCI Port Adapter Carrier Card には、PA-A3 を 1 つ搭載できます。Cisco 7304 PCI Port Adapter Carrier Card は、Cisco 7304 ルータのモジュール スロット 2 ~ 5 に取り付けられます。
Cisco 7000 シリーズ ルータおよび Cisco 7500 シリーズ ルータ内の PA-A3 に関するハードウェア要件は、次のとおりです。
• PA-A3 Port Adapter は、RSP2 または RSP4 を搭載した VIP2-40 および VIP2-50 に搭載できます。VIP2-15 は、PA-A3 をサポートしていません。
• VIP2-40 では、2 つの PA-A3-T3 または PA-A3-E3 Port Adapter を隣接するスロットに搭載できます。また、PA-A3-OC3MM、PA-A3-OC3SMI、および PA-A3-OC3SML を除く他の任意のタイプのポート アダプタを、隣接するスロットに搭載できます。1 つの VIP2-40 につき、1 つのPA-A3-OC3 しか搭載できません。他のポート アダプタ スロットに他のポート アダプタを搭載することはできません。
• VIP2-50、VIP4-50、VIP4-80、またはVIP6-80では、任意の 2 つの PA-A3 Port Adapter(PA-A3-OC3MM、PA-A3-OC3SMI、および PA-A3-OC3SML を含む)または他のタイプのポート アダプタを隣接するスロットに搭載できます。
(注) PA-A3 Port Adapter は、1 つの VIP2-50 に 1 つのポート アダプタを搭載した場合に最大のスイッチング パフォーマンスを提供するように設計されています。同じ VIP2-50 に 2 つのポート アダプタを搭載すると、VIP2-50 の集約的な帯域幅キャパシティを超過する可能性があり、結果的にポート アダプタのパフォーマンスが低下することがあります。
1 台の Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載できる VIP および ATM PA-A3 の組み合わせ数には、シャーシでサポートされる VIP の最大数を上限として、物理的な制限はありません。ただし、Cisco 7500 シリーズ ルータのバックプレーンには限界があります。VIP および ATM PA-A3 を組み合わせたものを 3 つ以上搭載する場合は、Cisco 7500 シリーズの帯域特性に配慮する必要があります。
帯域幅関連の資料については、「関連資料」を参照してください。
Cisco.com で提供されている Software Advisor ツールを利用すると、ルータに搭載したハードウェアに最低限必要な Cisco IOS ソフトウェアを調べることができます。このツールは、システム内のモジュール間の互換性を調べるためのものではありませんが、個々のハードウェア モジュールまたはコンポーネントに対応する最低限の IOS 要件がわかります。
(注) このツールにアクセスできるのは、Cisco.com のログイン アカウントを保有しているユーザに限定されます。
Software Advisor にアクセスするには、Cisco.com で Login をクリックし、Technical Support Help ― Cisco TAC: Tool Index: Software Advisor の順に進みます。ブラウザから直接、
http://www.cisco.com/cgi-bin/support/CompNav/Index.pl に進み、このツールにアクセスすることもできます。
製品ファミリーを選択するか、または具体的な製品番号を入力し、ハードウェアに最低限必要なソフトウェア リリースを検索してください。
ポート アダプタで Line Code Violation(LCV; 回線コード違反)が発生する場合、PA-A3 と遠端機器間で信号をチューニングするために、75 Ωインライン同軸減衰器が必要になる場合があります。LCV が発生するのは、遠端機器の送信信号で PA-A3 のフロントエンド レシーバが飽和状態になる場合です。
シスコでは、3 ~ 20 dB の固定値を使用する 5 つの減衰器で構成される減衰器キット(ATTEN-KIT-PA)を提供しています。減衰器キットの詳細については、次の Web サイトを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/modules/ps2033/prod_module_installation_guide09186a00800a85c0.htm l
ここでは、電気機器および電話回線を取り扱う際に従うべき安全上の注意事項を示します。
誤って行うと危険が生じる可能性のある操作については、安全上の警告が記載されています。各警告文に、警告を表す記号が記されています。
警告 安全上の重要事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
これらの注意事項を保存しておいてください。
電気機器を取り扱う際には、次の基本的な注意事項に従ってください。
• シャーシ内部の作業を行う前に、室内の緊急電源遮断スイッチがどこにあるかを確認しておきます。
• シャーシを動かす前に、すべての電源コードおよび外付けケーブルを外してください。
• 回路の電源が切断されていると思い込まず、必ず確認してください。
• 人身事故や装置障害を引き起こす可能性のある作業は行わないでください。また、床が濡れていないか、アースされていない電源延長コードや保護アースの不備などがないかどうか、作業場所の安全を十分に確認してください。
電話回線または他のネットワーク配線に接続されている装置を扱う場合には、次の注意事項に従ってください。
• 雷が発生しているときには、電話線の接続を行わないでください。
• 防水設計されていない電話ジャックは、湿気の多い場所に取り付けないでください。
• 電話回線がネットワーク インターフェイスから切り離されている場合以外、絶縁されていない電話ケーブルや端子には、触れないでください。
ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ポート アダプタおよびプロセッサ モジュールには、金属製のフレームに固定されたプリント基板があります。EMI(電磁波干渉)シールドおよびコネクタは、フレームを構成する部品です。基板は金属フレームによって静電破壊から保護されていますが、取り扱う際は、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。
• 静電気防止用リストまたはアンクル ストラップを肌に密着させて着用してください。
• ストラップの装置側をシャーシの塗装されていない面に接続します。
• コンポーネントを取り付ける際は、イジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使用して、バス コネクタをバックプレーンまたはミッドプレーンに適切に固定してください。イジェクト レバーや非脱落型ネジは、基板の脱落を防ぐだけでなく、システムに適切なアースを提供し、バス コネクタを確実に固定させるために必要です。
• コンポーネントを取り外す際は、イジェクト レバーまたは非脱落型ネジを使用して、バックプレーンまたはミッドプレーンからバス コネクタを取り外してください。
• フレームを取り扱う際は、ハンドルまたは端だけを持ち、プリント基板またはコネクタには手を触れないようにしてください。
• 取り外したコンポーネントは基板側を上向きにして、静電気防止用シートに置くか、静電気防止用容器に保管します。コンポーネントを返却する場合には、取り外した基板をただちに静電気防止用容器に入れてください。
• プリント基板と衣服が接触しないように注意してください。リスト ストラップは身体の静電気からコンポーネントを保護するだけです。衣服の静電気が、静電破壊の原因になることがあります。
• 金属フレームから、プリント基板を取り外さないでください。
PA-A3-OC3SMI および PA-A3-OC3SML に内蔵のシングルモード トランスミッタは、小型のレーザーを使用して光信号をネットワーク リングに送信します。送信ポートにケーブルが接続されていないときは、必ずカバーを取り付けておいてください。マルチモード トランシーバは伝送のために一般的には LED を使用しますが、ポートにはカバーを取り付けておき、ポートまたは開口部はのぞきこまないようにしてください。
シングルモードの開口ポートには、図2-1に示すクラス 1 レーザー製品に関する警告ラベルが貼られています。
図2-1 PA-A3-OC3SMI および PA-A3-OC3SML のクラス 1 レーザー製品に関する警告ラベル
マルチモードの開口ポートには、図2-2に示すクラス 1 LED に関する警告ラベルが貼られています。
図2-2 PA-A3-OC3MM のクラス 1 LED に関する警告ラベル
警告 終端されていない光ファイバ ケーブルまたはコネクタの端からは、目に見えないレーザー光が放射されている可能性があります。光学機器を使用して直視しないでください。100 mm 以内の距離で特定の光学機器(ルーペ、拡大鏡、顕微鏡など)によりレーザー出力を見ると、目に障害を受ける場合があります。
この装置はテスト済みであり、FCC ルール Part 15 に規定された仕様のクラス A デジタル装置の制限に準拠していることが確認済みです。これらの制限は、商業環境で装置を使用したときに、干渉を防止する適切な保護を規定しています。この装置は、無線周波エネルギーを生成、使用、または放射する可能性があり、この装置のマニュアルに記載された指示に従って設置および使用しなかった場合、ラジオおよびテレビの受信障害が起こることがあります。住宅地でこの装置を使用すると、干渉を引き起こす可能性があります。その場合には、ユーザ側の負担で干渉防止措置を講じる必要があります。
装置の電源を切ることによって、この装置が干渉の原因であるかどうかを判断できます。干渉がなくなれば、シスコシステムズの装置またはその周辺機器が干渉の原因になっていると考えられます。装置がラジオまたはテレビ受信に干渉する場合には、次の方法で干渉が起きないようにしてください。
• 干渉がなくなるまで、テレビまたはラジオのアンテナの向きを変えます。
• テレビまたはラジオの左右どちらかの側に装置を移動させます。
• テレビまたはラジオから離れたところに装置を移動させます。
• テレビまたはラジオとは別の回路にあるコンセントに装置を接続します(装置とテレビまたはラジオがそれぞれ別個のブレーカーまたはヒューズで制御されるようにします)。