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Cisco 7200 シリーズ ルータ(2 スロットの Cisco 7202、4 スロットの Cisco 7204 および Cisco 7204VXR、6 スロットの Cisco 7206 および Cisco 7206VXR)は、各種のプロトコルおよびメディア タイプを使用したマルチプロトコル、マルチメディアのルーティングおよびブリッジングをサポートしています。ネットワーク インターフェイスは、ルータの Peripheral Component Interconnect(PCI)バスと外部ネットワーク間を接続するポート アダプタ上にあります。ポート アダプタは、使用可能な任意のポート アダプタ スロットに任意の組み合わせで搭載できます。
(注) Cisco 7206 および Cisco 7206VXR を、Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのルータ シェルフとして使用する場合は、「関連資料」に記載されている Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバのマニュアルを参照してください。
–「PCI バス、ポート アダプタ、I/O コントローラのアーキテクチャ」
–「NPE-G1 または NPE-G2 の帯域幅計算および構成の手順」
–「ポート アダプタ ジャケット カードを搭載した NPE-G1 または NPE-G2 の帯域幅計算および構成の手順」
–「NPE-400、NPE-300、NSE-1 の帯域幅計算および構成の手順」
–「NPE-225、NPE-200、NPE-175、NPE-150、および NPE-100 の帯域幅計算および構成の手順」
• 「帯域幅計算表」
Cisco 7200 シリーズ ルータの前面には、I/O(入出力)コントローラ、および最大 2、4、または 6 つのネットワーク インターフェイス ポート アダプタを搭載できます。I/O コントローラには、データ端末(または Data Terminal Equipment [DTE; データ端末装置])を接続するローカル コンソール ポートをはじめ、モデム(または他の Data Communications Equipment [DCE; データ通信装置])またはルータの設定および管理を行うための他の装置を接続する AUX ポート、PC カードまたはフラッシュ ディスクを搭載する PC カード スロット、さらにオプションのイーサネット、ファスト イーサネット、またはギガビット イーサネットのポートがあります。
Cisco 7200VXR ルータに搭載された NPE-G1 および NPE-G2 は、I/O コントローラとともに動作します。NPE-G1 および NPE-G2 は I/O コントローラが搭載されていなくても機能します。NPE-G1 および NPE-G2 には、ギガビット インターフェイスが 3 つあり、6 ポート(NPE-G1 の RJ-45 × 3 と GBIC [ギガビット インターフェイス コンバータ] モジュール× 3、または NPE-G2 の SFP モジュール× 3)のうちの合計 3 ポートを一度に使用できます。そのほかに、コンパクト フラッシュ ディスクのスロットが 1 つ、コンソール ポートと AUX ポートが 1 つずつあります。さらに、NPE-G2 にはファスト イーサネット管理ポート、セキュリティ トークンとデータ ファイル ストレージ用に USB ポートが 2 つあります。NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合は、I/O コントローラ スロットにポート アダプタ ジャケット カードを使用できます。
図1-1 の Cisco 7206VXR には、ポート アダプタ、およびファスト イーサネット ポートを装備した I/O コントローラが搭載されています。
図1-1 Cisco 7200 シリーズ ルータ ― 前面図(Cisco 7206VXR)
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(注) 図1-1 では、ポート アダプタ スロット 5 にブランク ポート アダプタが取り付けられています。ルータの内部コンポーネント全体で適切な通気を確保するためには、各ポート アダプタ スロットにポート アダプタまたはブランク ポート アダプタを必ず取り付けてください。
Cisco 7200 シリーズ ルータのポート アダプタは、他の Cisco 7000 ファミリー ルータ用のポート アダプタと同じタイプです。Cisco 7200 シリーズ ルータは、搭載ポート アダプタの Online Insertion and Removal(活性挿抜; OIR)に対応しています。
図1-2 Cisco 7200 シリーズ ルータ ― 背面図
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Cisco 7200 シリーズ ルータの背面からは、Network Processing Engine(NPE; ネットワーク処理エンジン)または Network Service Engine(NSE; ネットワーク サービス エンジン)、および最大 2 台の 280 W AC/DC 入力電源装置を搭載することができます(図1-2 を参照)。
ほとんどの NPE と NSE には、外部コネクタも LED もありません。ただし、エンジンの着脱用ハンドルと、シャーシにエンジンを固定するための非脱落型ネジが 2 本あります。
NPE-G1 および NPE-G2 には、ギガビット イーサネット インターフェイス用の外部コネクタ、およびコンソール ポートと AUX ポートが 1 つずつあります。また、NPE-G2 にはファスト イーサネット管理ポートも 1 つあります。NPE-G1 および NPE-G2 には、ケーブル マネジメント ブラケットも装備されています。
フル装備の Cisco 7200 シリーズ ルータは、電源装置を 1 台搭載するだけで動作しますが、オプションとして同じタイプの第 2 電源装置を搭載することにより、ホットスワップ可能な負荷分散型冗長電源を確保できます。電源装置には、ルータの主電源スイッチに加え、搭載電源装置のタイプに応じて AC 入力電源レセプタクルまたは 3 本の固定式 DC 入力線があります。電源装置ベイの隣に、静電気防止器具とシャーシのアースを接続する 2 個のシャーシ アース レセプタクル、または 2 穴のアース端子があります(図1-2 を参照)。
(注) Cisco 7200 シリーズ ルータに、AC 入力および DC 入力電源装置を組み合わせて搭載することはできません。図1-2 に、280 W の AC 入力電源装置を 1 台だけ搭載した Cisco 7200 シリーズ ルータの背面を示します(第 2 電源装置ベイには電源装置フィラー プレートが取り付けてあります)。
3 個の内蔵ファンがシャーシ内部に冷気を取り込み、すべての内蔵コンポーネントに冷気を行き渡らせて、動作温度を許容範囲内に維持します(図1-2 を参照)。3 個のファンは、サブシャーシ内のトレイに収容されています。
I/O コントローラ、ポート アダプタ、ポート アダプタ ジャケット カード、電源装置、および NPE/NSE は、それぞれ対応するシャーシ スロットに差し込むことによって、ルータのミッドプレーンに直接接続されます。接続用の内部ケーブルはありません。
このマニュアルで解説する帯域ポイントの原理を理解するためには、3 つの PCI バス、I/O コントローラ、およびポート アダプタの関係を理解することが重要です。
Cisco 7200 シリーズ ルータに搭載されているすべてのポート アダプタとサービス アダプタは、ルータ ミッドプレーン上にある 2 つの PCI バス、mb1(左のバス)または mb2(右のバス)のいずれかに接続されます。これらのバスは、パケット I/O メモリおよびシステム(ルーティング/スイッチング)プロセッサへのパスを提供します。
I/O コントローラのオプションのポートは 3 番めの PCI バスである mb0(左のバス)に接続され、さらに、ご使用のシステムに搭載され、サポートされている NPE または NSE に応じて、いずれか一方の PCI バスまたは両方の PCI バスに接続されます。
NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合、I/O コントローラは 3 番めの PCI バスである mb0 に接続され、直接 NPE-G1 または NPE-G2 に接続されます。したがって、NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合、I/O コントローラはポート アダプタ専用の 2 つの PCI バス(左右)の帯域幅を消費しません。
ポート アダプタ ジャケット カードは、Cisco 7200VXR ルータで NPE-G1 または NPE-G2 と併用される場合に限り、PCI バス mb0 の I/O コントローラ スロットに搭載されます。ポート アダプタ ジャケット カードで使用可能なポート アダプタは 1 個のみであり、PCI バスによりさらに 600 帯域ポイントが提供されるため、このバスはオーバーサブスクライブできません。これは、600 を越える帯域ポイントが割り当てられるポート アダプタは存在しないためです。
2 つのバス間で均等にポート アダプタを配置するための注意事項は、「搭載に関する注意事項」を参照してください。
図1-3 Cisco 7200 シリーズ ポート アダプタ スロットの番号 ― Cisco 7206 の場合
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図1-3 は、Cisco 7200 シリーズ ルータのポート アダプタ スロットの番号を表します。図1-4 は、ポート アダプタ ジャケット カードを搭載した Cisco 7200VXR ルータのポート アダプタ スロットの番号を表します。
Cisco 7202、Cisco 7204、および Cisco 7206 の各ルータでは、奇数の番号のスロットに搭載されたポート アダプタが PCI バス mb1(左のバス)に接続されます。偶数番号のスロットに搭載されたポート アダプタは PCI バス mb2(右のバス)に接続されます。I/O コントローラ(ポート アダプタ スロット 0)は、PCI バス mb0(左のバス)に接続されます。I/O コントローラは、帯域ポイントの計算では、左のバスの一部とみなされます。
Cisco 7204VXR、および Cisco 7206VXR の各ルータでは、奇数の番号のスロットに搭載されたポート アダプタが PCI バス mb1(左のバス)に接続されます。偶数番号のスロットに搭載されたポート アダプタは PCI バス mb2(右のバス)に接続されます。I/O コントローラ(ポート アダプタ スロット 0)は、PCI バス mb0(左のバス)に接続されます。I/O コントローラは、帯域ポイントの計算では、左のバスの一部とみなされます(NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合以外)。NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合、I/O コントローラは 3 番めの PCI バスである mb0 に接続され、直接 NPE-G1 または NPE-G2 に接続されているため、帯域ポイントを使用しません。
(注) NPE-G1 および NPE-G2 は、Cisco 7204VXR および Cisco 7206VXR の各ルータにのみ搭載可能です。
図1-4 Cisco 7200VXR ポート アダプタ スロットの番号 ― ポート アダプタ ジャケット カード搭載の場合
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(注) ポート アダプタ ジャケット カードは、NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合にのみ機能します。
ポート アダプタ ジャケット カードは、3 番めの PCI バス、mb0 の I/O コントローラ スロットに搭載されます。ポート アダプタ ジャケット カードにはスロット 0 が割り当てられ、そこに搭載されたポート アダプタには Cisco 7206VXR ルータのポート アダプタ スロット 7、および Cisco 7204VXR ルータのスロット 5 が割り当てられます。
Cisco 7200 シリーズ ルータには、一定のデータ伝送容量(帯域幅)制限があり、それによってシャーシ内のポート アダプタの配置および搭載できるポート アダプタの個数とタイプが決まります。
ポート アダプタ、NPE/NSE、または I/O コントローラを搭載する際には、次の注意事項に従って、ご使用の Cisco 7200 シリーズ ルータのポート アダプタ構成がルータの動作限界を超えないようにしてください。ポート アダプタを使用するために必要なハードウェアおよびソフトウェアのメモリ要件については、「メモリ要件」を参照してください。
表1-1 に、Cisco 7200 シリーズ ルータに関する全般的な注意事項を示します。
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Cisco.com ログイン ID 1 をお持ちの場合は、Software Advisor をご利用ください。Software Advisor には、次の URL からアクセスできます。 http://www.cisco.com の Technical Support and Documentation で Tools and Resourcess 、 Software Advisor の順にクリックします。Software Support for Hardware のところの該当するリンクをクリックし、ご使用のプラットフォームと Cisco IOS リリースを選択します。 |
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消費しません。NPE と NSE はシステムに帯域幅を提供します。新型の NPE と NSE は旧型の NPE よりも多くの帯域幅を提供します。 |
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各ポート アダプタのプロセッサ メモリ要件については、 表1-6 を参照してください。NPE/NSE、Cisco IOS、およびルータの SDRAM のメモリ要件については、「メモリ要件」を参照してください。 |
1.Cisco.com のログイン ID は要求すれば入手できます。ユーザ登録の方法については、http://tools.cisco.com/RPF/register/register.do の「Registration」を参照してください。 |
Cisco 7200 シリーズでルータの動作限界を超えないようにポート アダプタを構成するためには、搭載する NPE または NSE のモデルに応じて、以下の注意事項に従う必要があります。
• NPE-G1 または NPE-G2 を搭載する場合は、「NPE-G1 または NPE-G2 の帯域幅計算および構成の手順」に進んでください。
• 「ポート アダプタ ジャケット カードを搭載した NPE-G1 または NPE-G2 の帯域幅計算および構成の手順」
• NPE-400、NPE-300、NSE-1 を搭載する場合は、「NPE-400、NPE-300、NSE-1 の帯域幅計算および構成の手順」に進んでください。
• NPE-225、NPE-200、NPE-175、NPE-150、NPE-100 を搭載する場合は、「NPE-225、NPE-200、NPE-175、NPE-150、および NPE-100 の帯域幅計算および構成の手順」に進んでください。
ステップ 1 システムに搭載する各ポート アダプタについて、 表1-6 の脚注で、ご使用のシステムに該当する注意事項を確認します。
ステップ 2 デュアル幅のポート アダプタがシステムに搭載されている場合は、ポート アダプタ構成に関するマニュアルを十分に読み、これらのポート アダプタに適用される特別な条件を確認してください。
ステップ 3 帯域ポイントの要件を計算します。システムに搭載する各ポート アダプタについて、 表1-6 に記載されている帯域ポイントの要件を書き留めます。空白の「帯域幅計算表」を使用して、計算した要件を記録します。
(注) Cisco 7200VXR ルータに NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合は、I/O コントローラの帯域ポイントを計算から除外します。NPE-G1 または NPE-G2 が搭載されている場合、I/O コントローラは帯域幅(帯域ポイント)を消費しません。
ステップ 4 システム内の各ポート アダプタを次のようにシャーシ スロットに割り当てます。
• スロット 0、1、3、5(左のバス)の帯域ポイントが合計 600 以下になるようにします。
• スロット 2、4、6(右のバス)の帯域ポイントが合計 600 以下になるようにします。
ステップ 5 帯域ポイントが左のバス(奇数番号のスロット)と右のバス(偶数番号のスロット)に均等に配分されるようにします。左の奇数番号スロットの配分には、I/O コントローラも含めます。2、1、4、3、6、5 の順番にスロットを埋めていきます。
ステップ 6 「メモリ要件」を参照して、Cisco IOS リリースとポート アダプタの SDRAM メモリ要件を確認します。
ここでは、NPE-G1 または NPE-G2 を搭載した Cisco 7200VXR シャーシの構成例を示します。各 PCI バスに割り当てることのできる最大帯域ポイントは 600 ポイントです。NPE-G1 または NPE-G2 と I/O コントローラが両方搭載されている場合、帯域ポイントは使用されません。また、NPE-G1 または NPE-G2 上のギガビット イーサネット インターフェイスでも帯域ポイントは必要ありません。
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ポート アダプタ ジャケット カードは、Cisco 7200VXR ルータに搭載された NPE-G1 または NPE-G2 でのみ機能します。これらの NPE により 3 番めの PCI バスが提供されるため、ポート アダプタ ジャケット カード PCI バス mb0 によって 600 帯域ポイントがさらに提供されます。ポート アダプタ ジャケット カードのスロットに挿入できるのは、1 個のポート アダプタのみです。600 を越える帯域ポイントを割り当てられるポート アダプタは存在しないため、ポート アダプタ スロット 5(Cisco 7204VXR)またはスロット 7(Cisco 7206VXR)、PCI バス mb0 のポイントを計算する必要はありません。
ステップ 1 ご使用のシステムに搭載する I/O コントローラと各ポート アダプタについて、 表1-6 の脚注で、該当する注意事項を確認します。
ステップ 2 デュアル幅のポート アダプタがシステムに搭載されている場合は、ポート アダプタ構成に関するマニュアルを十分に読み、これらのポート アダプタに適用される特別な条件を確認してください。
ステップ 3 帯域ポイントの要件を計算します。システムに搭載されている I/O コントローラと各ポート アダプタについて、 表1-6 に記載されている帯域ポイント要件を書き留めます。空白の「帯域幅計算表」を使用して、計算した要件を記録します。
ステップ 4 システム内の各ポート アダプタを次のようにシャーシ スロットに割り当てます。
• スロット 0、1、3、5(左のバス)の帯域ポイントが合計 600 以下になるようにします。
• スロット 2、4、6(右のバス)の帯域ポイントが合計 600 以下になるようにします。
ステップ 5 帯域ポイントが左のバス(奇数番号のスロット)と右のバス(偶数番号のスロット)に均等に配分されるようにします。左の奇数番号スロットの配分には、I/O コントローラも含めます。2、1、4、3、6、5 の順番にスロットを埋めていきます。
ステップ 6 第 2 章を参照して、Cisco IOS リリースとポート アダプタの SDRAM メモリ要件を確認します。
(注) デュアル幅のポート アダプタは、Cisco 7200 シリーズ ルータに搭載された場合、2 つの水平に並んだポート アダプタ スロットを占有します。ただし、デュアル幅のポート アダプタは、ルータで動作する場合、PCI バス mb1(左のバス)および mb2(右のバス)の両方は使いません。
デュアル幅の PA-A2 ポート アダプタは、Cisco 7200 シリーズ ルータに搭載された場合、PCI バス mb2(右のバス)だけを使います。
デュアル幅の PA-12E/2FE ポート アダプタは、使用できる帯域幅に基づいて、PCI バス mb1(左のバス)または mb2(右のバス)を自動選択します。つまり、使用可能な帯域幅が最大の PCI バスを選択します。したがって、PCI バス mb1(左のバス)および mb2(右のバス)に搭載するポート アダプタの帯域ポイント合計を算出する際には、PA-12E/2FE の帯域ポイントを含めないでください。代わりに、初期計算後、利用できる帯域幅が大きい方の PCI バス(PA-12E/2FE が自動選択するバス)に、PA-12E/2FE の帯域ポイントを加算します。
ここでは、NPE-400 を搭載した Cisco 7200VXR シャーシの構成例を示します。各 PCI バスに割り当てることのできる最大帯域ポイントは 600 ポイントです。帯域ポイントを計算する際には、I/O コントローラもポート アダプタとみなします。
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ステップ 1 ご使用のシステムに搭載する I/O コントローラと各ポート アダプタについて、 表1-6 の脚注で、該当する注意事項を確認します。
ステップ 2 デュアル幅のポート アダプタがシステムに搭載されている場合は、ポート アダプタ構成に関するマニュアルを十分に読み、これらのポート アダプタに適用される特別な条件を確認してください。
ステップ 3 帯域幅のリソース要件を計算します。システムに搭載する I/O コントローラと各ポート アダプタについて、帯域幅のリソース要件を 表1-6 で調べて書き留めます。空白の「帯域幅計算表」を使用して、計算した要件を記録します。
a. 広帯域ポート アダプタについて、次の事項を考慮します。
–NPE-225、NPE-200、NPE-175、NPE-150 を搭載する場合は、広帯域ポート アダプタの数を合計 3 つまでに制限します。
–NPE-100 を搭載する場合は、広帯域ポート アダプタの数を合計 2 つまでに制限します。
b. 広帯域ポート アダプタおよび中帯域ポート アダプタについて、次の事項を考慮します。
–NPE-225、NPE-200、NPE-175、NPE-150 を搭載する場合は、広帯域ポート アダプタおよび中帯域ポート アダプタの数を合計 5 つまでに制限します。
–NPE-100 を搭載する場合は、広帯域ポート アダプタおよび中帯域ポート アダプタの数を合計 4 つまでに制限します。
ステップ 4 帯域ポイントの要件を計算します。システムに搭載されている I/O コントローラと各ポート アダプタについて、 表1-6 に記載されている帯域ポイント要件を書き留めます。合計帯域ポイントが 800 ポイント以下になるようにします。
ステップ 5 システム内の各ポート アダプタを次のようにシャーシ スロットに割り当てます。帯域ポイントが左のバス(奇数番号のスロット)と右のバス(偶数番号のスロット)に均等に配分されるようにします。左右のバスのバランスを考える際には、I/O コントローラも含める必要があります。2、1、4、3、6、5 の順番にスロットを埋めていきます。
ステップ 6 「メモリ要件」を参照して、Cisco IOS リリースとポート アダプタの SDRAM メモリ要件を確認します。
(注) デュアル幅のポート アダプタは、Cisco 7200 シリーズ ルータに搭載された場合、2 つの水平に並んだポート アダプタ スロットを占有します。ただし、デュアル幅のポート アダプタは、ルータで動作する場合、PCI バス mb1(左のバス)および mb2(右のバス)の両方は使いません。
デュアル幅の PA-A2 ポート アダプタは、Cisco 7200 シリーズ ルータに搭載された場合、PCI バス mb2(右のバス)だけを使います。
デュアル幅の PA-12E/2FE ポート アダプタは、使用できる帯域幅に基づいて、PCI バス mb1(左のバス)または mb2(右のバス)を自動選択します。つまり、使用可能な帯域幅が最大の PCI バスを選択します。したがって、PCI バス mb1(左のバス)および mb2(右のバス)に搭載するポート アダプタの帯域ポイント合計を算出する際には、PA-12E/2FE の帯域ポイントを含めないでください。代わりに、初期計算後、利用できる帯域幅が大きい方の PCI バス(PA-12E/2FE が自動選択するバス)に、PA-12E/2FE の帯域ポイントを加算します。
ここでは、I/O コントローラと NPE-225 を搭載した Cisco 7200 シリーズ ルータの構成例を示します。各シャーシの最大帯域ポイントは 800 ポイントです。
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表1-4 の構成例は、最大帯域ポイントである 800 ポイントの枠内に収まり、シャーシ内に広帯域ポート アダプタが 3 つ以内、広帯域および中帯域のポート アダプタが合計 5 つ以内という NPE-225 の制限に適合しています。ポート アダプタの構成を有効なものとするためには、これら 3 つの原則をすべて満たす必要があります。ポイントを計算する際には、I/O コントローラもポート アダプタとみなします。
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表1-5 の構成例は無効です。合計帯域ポイントは 800 ポイントの枠内に収められていますが、3 つまでに制限されている広帯域ポート アダプタの搭載数が 4 つになっているからです。有効にするためには、3 つの原則すべて(合計 800 ポイント以内、広帯域ポート アダプタ数が 3 つ以内、広帯域および中帯域のポート アダプタ数が合計 5 つ以内という NPE-225 の制限に適合)を満たすように構成する必要があります。ポイントを計算する際には、I/O コントローラもポート アダプタとみなします。
ポート アダプタは、シャーシおよび NPE または NSE のさまざまなリソースを消費します。帯域幅は、ポート アダプタのリソース要件を表す用語です。帯域幅には、速度、メモリ、CPU に対する各要件、および PCI バスの帯域幅などが含まれます。ここ数年の NPE アーキテクチャの変化に伴い、ポート アダプタの帯域幅要件の表し方として、2 種類の方法が開発されました。そのため、 表1-6 には、帯域幅リソースと帯域ポイントの欄が設けられています。ただし、これらの欄に示されているデータを使用する際には、以下の各項の説明を考慮する必要があります。
• 「NPE-G1 または NPE-G2 の帯域幅計算および構成の手順」
• 「ポート アダプタ ジャケット カードを搭載した NPE-G1 または NPE-G2 の帯域幅計算および構成の手順」
• 「NPE-400、NPE-300、NSE-1 の帯域幅計算および構成の手順」
• 「NPE-225、NPE-200、NPE-175、NPE-150、および NPE-100 の帯域幅計算および構成の手順」
表1-6 に、ポート アダプタのタイプ、帯域リソース要件と帯域ポイント、およびプロセッサ メモリ要件を示します。
PCI バス mb0 で、最大 600 ポイントが提供されます。ポート アダプタ ジャケット カードは、最大 600 帯域ポイントを使用できるポート アダプタを 1 つ搭載できます。ポート アダプタ ジャケット カードが搭載された PCI バス mb0 は、Cisco 7204VXR ルータのポート アダプタ スロット 5、または Cisco 7206VXR ルータのポート アダプタ スロット 7 として指定されます。
• 左のバス 1(スロット 1、3、5)および I/O コントローラ(スロット 0)の合計帯域ポイントを 600 ポイント以下にする。
• 右のバス 2(スロット 2、4、6)の合計帯域ポイントを 600 ポイント以下にする。
• 左右それぞれのスロット(バス)の合計帯域ポイントが均等になるようにポート アダプタを配置する。
• NPE-G1 または NPE-G2 と I/O コントローラが両方搭載されている場合、I/O コントローラの帯域ポイントは計算に含まれない。
• 左のバス 1(スロット 1、3、5)および I/O コントローラ(スロット 0)の合計帯域ポイントを 600 ポイント以下にする。
• ポート アダプタは、広帯域(high)、中帯域(medium)、狭帯域(low)に分類されている。
• ポート アダプタは、広帯域(high)、中帯域(medium)、狭帯域(low)に分類されている。
搭載するポート アダプタおよび I/O コントローラの帯域ポイントを判断する際には、次の表を参照してください。
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リソース 要件 |
ポイント |
プロセッサ メモリ 2 |
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VSA は、Cisco 7200 VXR シャーシの I/O スロットにのみ搭載されるため、帯域ポイントを計算する必要はありません。 |
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-- 3 |
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狭帯域 4 |
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150 + 150 5 |
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300 4 |
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300 4 |
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300 4 |
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PA-2FE-FX 6 |
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PA-2FE-TX 5 |
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1 ポート ダイヤル シェルフ インタコネクト 7 |
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C7200-I/O-GE+E 8 |
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C7200-I/O-2FE/E 9 |
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C7200-I/O-2FE/E 10 |
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C7200-I/O-FE 11 |
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C7200-I/O-FE-MII 10 |
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PA-F-MM 11 |
100 11 |
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PA-F-SM 11 |
100 11 |
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PA-F/FD-MM 11 |
200 11 |
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PA-F/FD-SM 11 |
200 11 |
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PA-CT3/4T1 12 |
0 11 |
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PA-2CE1/PRI-75 11 |
0 11 |
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PA-2CE1/PRI-120 11 |
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PA-2CT1/PRI 11 |
狭帯域 3 |
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狭帯域 3 |
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狭帯域 3 |
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狭帯域 3 |
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狭帯域 3 |
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狭帯域 3 |
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2 ポート(デュアル インディペンデント OC-3c/STM-1 ポートまたは自動スイッチオーバー機能付きシングル ポートとして機能) |
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狭帯域 3 |
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狭帯域 3 |
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狭帯域 3 |
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狭帯域 3 |
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SA-Comp/1 11 |
狭帯域 3 |
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SA-Comp/4 11 |
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インテグレーテッド サービス アダプタ 13 |
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VPN アクセラレーション モジュール 14 |
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VPN アクセラレーション モジュール 2 13 |
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VPN アクセラレーション モジュール 2+ 13 |
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(アクセラレーション モジュールを参照) |
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PA-4R 11 |
60 11 |
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PA-4R-FDX 11 |
120 11 |
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PA-MCX-8TE1+ 15 |
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2.Cisco 7200 シリーズ ルータに搭載するポート アダプタを検討する際には、プロセッサ メモリ要件を考慮してください。 4.NPE-400、NPE-300、または NSE-1 を搭載した Cisco 7200VXR ルータでポート アダプタを決める際には、狭帯域ポート アダプタの帯域ポイントは加算する必要はありません。狭帯域幅とは、帯域ポイントが 0 であることを意味します。 5.PA-SRP-OC12 ポート アダプタは左右両方の PCI バスに接続するので、合計帯域ポイント(300)は 2 つのバスに均等に配分されます。各バスの 帯域ポイントに 150 ずつ加算して合計帯域ポイントを算出する必要があります。 6.利用できる 2 つのポートの 1 ポートのみを使用する場合、PA-2FE(TX)は 200 帯域ポイントだけを使用し、それだけが許可された使用状況となります。対応している Cisco IOS リリースおよびエラー メッセージに関する情報は、「特定のポート アダプタおよび I/O コントローラの 1 ポート使用のメッセージ」を参照してください。 7.Cisco AS5800 ユニバーサル アクセス サーバの Cisco 7206 または Cisco 7206VXR ルータ シェルフ専用です。 8.ギガビット イーサネット ポートおよびイーサネット ポートを装備した I/O コントローラ(C7200-I/O-GE+E)は、NPE-400 以降の NPE または NSE が搭載されている Cisco 7204VXR および Cisco 7206VXR シャーシでのみ動作します。 9.2 つの自動検知ファスト イーサネットおよびイーサネット ポートを装備した I/O コントローラ(C7200-I/O-2FE/E)は、NPE-225 以降の NPE または NSE が搭載されている Cisco 7204VXR および Cisco 7206VXR シャーシでのみ動作します。 10.利用できる 2 つのポートから 1 ポートのみを使用する場合、I/O コントローラは 200 帯域ポイントだけを使用し、それだけが許可された使用状況となります。対応している Cisco IOS リリースおよびエラー メッセージに関する情報は、「特定のポート アダプタおよび I/O コントローラの 1 ポート使用のメッセージ」を参照してください。 11.この I/O コントローラ(C7200-I/O-FE)のファスト イーサネット ポートは、Cisco 7202 ルータでは動作しません。 12.このポート アダプタは、Cisco 7200 VXR ルータではサポートされていません。 13.VPN アクセラレーション モジュールとの互換性に関する情報については、『Integrated Service Adapter and Integrated Service Module Installation and Configuration』を参照してください。また、この資料には、これらの製品を組み合わせて使用した場合に起こる特有の動作に関する情報、およびこれら製品をイネーブルまたはディセーブルにするための特定のコマンドに関する情報も記述されています。 14.Cisco ISA サービス アダプタおよび Cisco ISM サービス アダプタとの互換性に関する情報については『VPN Acceleration Module Installation and Configuration』を参照してください。また、この資料には、これらの製品を組み合わせて使用した場合に起こる特有の動作、およびこれらの製品をイネーブルまたはディセーブルにするための特定コマンドに関する情報も含まれています。 15.Cisco IOS Release 12.2(2)T 以前のリリースが稼働する Cisco 7200VXR ルータでのみ使用可能です。 |
(注) Cisco 7200 シリーズ ルータのポート アダプタ構成が前述の注意事項の制限を超えていても、正常に動作することがあります。たとえば、通常は使用されない冗長ポート アダプタを搭載する場合がこれに該当します。ただし、ルータ稼働中に異常が発生するのを防ぐため、できるかぎり前述の注意事項に従って、ルータにポート アダプタを搭載するようにしてください。
また、Cisco 7200 シリーズ ルータで異常が生じたために、シスコのテクニカル サポート サービスのトラブルシューティングを受けるには、ポート アダプタ構成が上記注意事項の制限範囲内である必要があります。
システムのメモリ要件および Cisco IOS のメモリ要件については、「メモリ要件」を参照してください。
表1-7 を使用して、ルータの帯域ポイントを計算してください。
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1 ポートのみを使用する PA-2FE-FX、PA-2FE-TX、PA-POS-2OC3 および I/O コントローラ c7200-I/O-2FE/E(通常、帯域ポイントのオーバーサブスクリプトになりますが、厳密に 1 ポートだけを使用するため許容されます)の場合、Cisco IOS Release 12.3(9)、Cisco IOS Release 12.1(24)E、Cisco IOS Release 12.2(25)S および Cisco IOS Release 12.0(29)S では次のメッセージが表示されます。
NPE-400 を搭載したシステムでは、次のメッセージが表示されます。メッセージ例を示すため、次の 2 つのハードウェア コンフィギュレーション例を、出力メッセージ例で挙げています。
スロット 0、1、3 および 5:c7200-I/O-2FE/E、2PA-FE
スロット 2、4 および 6:PA-8E、PA-POS-2OC3
スロット 0、1、3 および 5:c7200-I/O-2FE/E、PA-POS-2OC3、PA-2FE
NPE-G1 または NPE-G2 を搭載したシステムでは、次のメッセージが表示されます。メッセージ例を示すため、次の 2 つのハードウェア コンフィギュレーション例を、出力メッセージ例で挙げています。
スロット 1、3 および 5:PA-POS-2OC3、PA-2FE
スロット 2、4 および 6:PA-POS-2OC3、PA-FE、PA-2H
ポート アダプタ構成が前述の注意事項の制限を超えていると、エラー メッセージが表示されます。エラー メッセージの例を以下に示します。
• NPE-225、NPE-200、NPE-175、NPE-150、または NPE-100 を搭載した Cisco 7200 シリーズ ルータまたは Cisco 7200VXR ルータでは、帯域ポイントがシステムの限界値を超えていると、次のエラー メッセージが表示されます。
• NPE-400、PE-300、または NSE-1 を搭載した Cisco 7200VXR ルータでは、帯域ポイントが左右のバスの限界値を超えていると、次のエラー メッセージが表示されます。