内容

概要

高可用性クラスタ上で Cisco Customer Response Solutions(CRS)サーバをインストールした後、SQLUtility インストール プロセスが無期限に実行されます。クラスタのいずれかの CRS サーバにログインしようとするたびに、SQLUtility のインストール プロセスが開始されます。プロセスが完了したら、プロセスをキャンセルするまでインストールが再開されます。

前提条件

要件

次の項目に関する知識があることが推奨されます。

使用するコンポーネント

このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

注:この問題は、IP IVRまたはIP QMには該当しません。

このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。

表記法

ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。

問題

高可用性クラスタ上で Cisco Unified Contact Center Express 4.x サーバをインストールした後、SQLUtility インストール プロセスが無期限に実行されます。この問題は、Cisco Bug ID CSCsc72942(登録ユーザ専用)に記述されています。

CRS と共存する、または展開サーバ上の高可用性クラスタに SQL 2000 をインストールする場合、2 番目の サーバに SQL 2000 をインストールする前に、SQL 2000 がインストールされた 1 番目のサーバの設定を完了し、データストア コンポーネントを有効化する必要があります。この手順に従わない場合、SQLUtility プログラムが繰り返し実行されます。

解決方法

この問題を解決するには、次の手順を実行します。

  1. [Appadmin Control Center] から [Remove Server] を選択し、クラスタから 2 番目のデータベース サーバを削除します。

  2. 1 番目の CRS サーバ への SQLUtility のインストールを実行します。

  3. クラスタにノードを追加するため、2 番目のデータベース サーバで CRS インストーラを実行します。

  4. 2 番目のデータベース サーバでサーバのセットアップを実行します。

問題のセクションで示したように CRS サーバのセットアップを行わない場合、この手順により、DC ディレクトリ環境でのこの問題は解決し、2 番目のノードに CRS を再インストールする必要はありません。

注:この手順は、Active Directory統合システムには適用できません。

  1. 2 番目の CRS データストア サーバの LDAP(AD または DC ディレクトリ)を開き、ou=clustersou=<profile_name>ou=Nodesou=<nodeid_secondserver>ou=<NodeSpecific>ou= Componentsou= <CRS Repository Datastore.XXXXXXXXXXXX> にドリルダウンします。

    注:  profile_name はクラスタのプロファイル名を表し、nodeid_secondserver は 2 番目の CRS データストア サーバを表し、CRS Repository Datastore.XXXXXXXXXXXX は CRS リポジトリ データストア文字列を構成する LDAP フィールド名を表します。

  2. CRS Repository Datastore.XXXXXXXXXXXX を右クリックし、[Properties] を選択します。

  3. [Modify] を選択し、CRS Repository Datastore.XXXXXXXXXXXX を CRS Repository Datastore.XXXXXXXXXXXX.bak に変更します。

  4. 1 番目の CRS ノードで、SQLUtility のインストールを続行します。

  5. 現在のデータベース サーバの SQLUtility のインストールが完了したら、2 番目の CRS データストア サーバの LDAP プロパティ フィールドの名前を元の名前:CRS Repository Datastore.XXXXXXXXXXXX に戻します。

  6. 1 番目の CRS ノードの SQL データベースのアップグレードが完了したら、2 番目のサーバの SQLUtility を実行します。

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