エラーメッセージ"INFRA-ESD-6-PORT_STATE_CHANGE_LINK_DOWN"；のトラブルシューティング

Updated: 2023 年 12 月 1 日
Document ID:221204

偏向のない言語

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翻訳について

シスコは世界中のユーザにそれぞれの言語でサポート コンテンツを提供するために、機械と人による翻訳を組み合わせて、本ドキュメントを翻訳しています。ただし、最高度の機械翻訳であっても、専門家による翻訳のような正確性は確保されません。シスコは、これら翻訳の正確性について法的責任を負いません。原典である英語版（リンクからアクセス可能）もあわせて参照することを推奨します。

    はじめに

    このドキュメントでは、エラーメッセージINFRA-ESD-6-PORT_STATE_CHANGE_LINK_DOWNをトリアージする方法について説明します。

    前提条件

    要件

    Cisco IOS® XRルータに関する基本的な知識と実務経験があることが推奨されます。

    使用するコンポーネント

    このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。

    • Cisco 8000 ルータ
    • Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ
    • Cisco Network Convergence System（NCS）5500 シリーズ ルータ
    • Cisco IOS XR ソフトウェア

    このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな（デフォルト）設定で作業を開始しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。

    問題

    キーワードINFRA-ESD-6-PORT_STATE_CHANGE_LINK_DOWNを含むsyslogメッセージ。

    イーサネットスイッチドライバ(ESD)は、VLANベースのレイヤ2(L2)スイッチングインフラストラクチャにコントロールイーサネット(CE)スイッチを提供する、ノード範囲のプロセスです。これらのCEスイッチは、Ethernet Out Band Channel(EOBC)スイッチとも呼ばれ、NCS 5500シリーズルータのRouting Processor（RP；ルーティングプロセッサ）、Routing-Switching Processor（RSP；ルーティング – スイッチングプロセッサ）、Line Card（LC；ラインカード）、System Controller（SC；システムコントローラ）など、シャーシの別のモジュールに搭載されています。これらは相互に接続され、Cisco IOS XRルータでのシャーシ内通信に使用される内部制御イーサネットネットワークを構築します。

    このメッセージは読んで字のとおりです。メッセージ内のCEスイッチポートが、このメッセージが生成されたモジュール上でダウンしていることを示しています。したがって、ルータでのモジュールのリロードまたはブート障害のプロセス中にそのようなメッセージが表示されるのは非常に一般的です。この場合、該当するモジュールがルータ上で完全にブートアップした後、ポートを復元してアップ状態にする必要があります。

    モジュールがルータ上で稼働している間にメッセージがクリアされないか、フラッピングが続く場合はどうすればいいですか。

    解決方法

    この手順は、ポートの接続を特定し、障害が一時的なものであれば回復するのに役立ちます。

    1. エラーメッセージのCEスイッチリンク接続を特定します。
    2. リンクの両端のポート統計情報をチェックして、エラーまたは障害がないか確認します。
    3. プラットフォームでこの方法が使用できる場合は、手動でポートをリセットします。
    4. モジュールを完全にリロードします。
    5. モジュールを物理的に取り付け直します。

    上記のすべてのステップでポートを回復できない場合は、プラットフォームのトラブルシューティング例で次に説明するデータを収集し、Cisco Technical Assistance Center(TAC)にケースをオープンしてください。

    トラブルシューティング例

    このセクションでは、Cisco 8000シリーズルータ、Cisco ASR 9000シリーズアグリゲーションサービスルータ、およびCisco NCS 5500シリーズルータのそれぞれのプラットフォームにおけるこれらのトラブルシューティング手順の例を示します。

    Cisco 8000 シリーズ ルータ

    RP/0/RP0/CPU0:Mar  6 23:01:56.591 UTC: esd[163]: %INFRA-ESD-6-PORT_STATE_CHANGE_LINK_DOWN : The physical link state of the control ethernet switch port 14 has changed. New Link state DOWN, Admin state: UP

    メッセージの先頭で、このメッセージが生成された場所（この場合は0/RP0/CPU0）を示します。また、メッセージの本文は、ポート14がダウンしたことを示しています。

    CLIコマンド show controllers switch statistics location 0/RP0/CPU0 ポートトラフィックの統計情報だけでなく、接続先も表示されます。

    RP/0/RP0/CPU0:C8K#show controllers switch statistics location 0/RP0/CPU0 
    .
    .
    .
                                        Tx    Rx 
         Phys  State   Tx      Rx      Drops/ Drops/
    Port State Changes Packets Packets Errors Errors Connects To
    .
    .
    .
    14   Up     2905   3431926 2157    0      121     LC15
    .
    .
    .

    ポート14は、上記の出力からLC0/15に接続されています。次に、ロケーション0/15/CPU0から同じCLIコマンドを入力します。

    RP/0/RP0/CPU0:C8K#show controllers switch statistics location 0/15/CPU0
    .
    .
    .
                                       Tx     Rx 
         Phys  State   Tx      Rx      Drops/ Drops/
    Port State Changes Packets Packets Errors Errors Connects To
    0    Up    3154    1787    4266    0      0      RP0
    .
    .
    .

    対象のリンクのエンドツーエンド接続は、0/RP0/CPU0 CEスイッチポート14と0/15/CPU0 CEスイッチポート0の間です。この例では、0/RP0/CPU0でRxエラーがいくつか見られ、両側のState Changesに大きな数があります。

    次のCLIコマンドを使用して、0/RP0/CPU0のCEスイッチポート14およびLC0/15/CPU0のポート0を手動でリセットします。

    • set controller switch port reset location 0/RP0/CPU0 port 14
    • set controller switch port reset location 0/15/CPU0 port 0

    次のCLIコマンドを使用してモジュールをリロードします。

    • reload location 0/RP0
    • reload location 0/15
    tip-icon

    ヒント：ボード全体をリセットするには、0/15/CPU0ではなく、0/15の位置を指定します。

    モジュールLC 0/15および0/RP0を物理的に取り付け直すか、活性挿抜(OIR)を行います。

    この時点ですべての方法が使い果たされている場合は、show techファイルを収集して、Cisco TACへのサービスリクエスト(SR)をオープンします。

    • show tech-support
    • show tech-support ctrace
    • show tech-support control-ethernet

    Cisco ASR 9000 シリーズ アグリゲーション サービス ルータ

    Cisco ASR 9000シリーズルータでは、現在、32ビットOS(cXR)と64ビットOS(eXR)の2種類のCisco IOS XRソフトウェアが稼働しています。

    eXRを実行するASR 9000ルータの例

    0/2/ADMIN0:Jul 11 13:24:02.797 UTC: esd[3510]: %INFRA-ESD-6-PORT_STATE_CHANGE_LINK_DOWN : The physical link state of the control ethernet switch port 33 has changed. New Link state DOWN, Admin state: UP

    このメッセージは、LC 0/2のポート33がダウンしたことを示しています。

    admin mode CLIコマンド show controller switch reachable ルータ内のすべてのCEスイッチとその場所をリストします。

    sysadmin-vm:0_RP0#show controller switch reachable 
    Tue Nov 21 17:57:09.691 UTC+00:00
    Rack Card Switch 
    --------------------
    0 RP0 RP-SW 
    0 RP0 RP-SW1 
    0 RP1 RP-SW 
    0 RP1 RP-SW1 
    0 LC0 LC-SW 
    0 LC2 LC-SW 
    0 LC6 LC-SW 
    0 LC9 LC-SW 
    0 LC10 LC-SW

    admin mode CLIコマンド show controller switch summary location ポート番号、物理状態、管理状態、ポート速度、およびポートの接続先が表示されます。通常、ポートは物理ステートがアップの場合にフォワーディングモードになります。物理状態がdownで管理状態がupの場合、もう一方の端ではリンクがupになりません。

    sysadmin-vm:0_RP0#show controller switch summary location 0/LC2/LC-SW
Tue Nov  21 17:57:41.265 UTC+00:00
Rack  Card  Switch  Rack Serial Number
--------------------------------------
0     LC2   LC-SW                     

      Phys   Admin  Port     Protocol  Forward     Connects    
Port  State  State  Speed    State     State       To          
---------------------------------------------------------------
.
.
.
33    Down     Up     10-Gbps  -         -  NP3         
.
.
.

    ポートの統計情報を表示するには、admin mode CLIコマンドを使用できます show controller switch statistics locationを参照。このCLIコマンドでは、リンク状態が変化した回数、RXパケットの総数、TXパケットの総数、ドロップされたRXパケット、およびドロップされたTXパケットの総数をダンプできます。

    tip-icon

    ヒント：ポートの詳細統計情報をダンプするには、admin mode CLIコマンドを使用します show controllers switch statistics detail location を参照。

    この場合、LC 0/2のポート33はモジュールのNP3に接続されています。

    プラットフォームで次の方法が使用できる場合は、ポートを手動でリセットします。

    • controller switch port-state location 0/LC2/LC-SW 33 down
    • controller switch port-state location 0/LC2/LC-SW 33 up

    CLIコマンドを使用して、モジュールをadminモードで完全にリロードします reload location 0/2 allを参照。

    モジュール0/2/CPU0を物理的に取り付け直すか、またはOIRします。

    note-icon

    注：プラットフォームASR9903のモジュール0/0/CPU0では、修正モジュールであるため、シャーシ全体の電源を再投入する必要があります。

    この時点で以前のすべての方法が使い果たされている場合は、show techファイルを収集し、一緒にSRをCisco TACにオープンします。

    • show tech-support
    • show tech-support ethernet controllers
    • show tech-support ctrace
    • admin show tech-support control-ethernet

    cXRを実行するASR 9000ルータの例

    0/1/ADMIN0:Oct 1 21:31:03.806 : esd[3347]: %INFRA-ESD-6-PORT_STATE_CHANGE_LINK_DOWN : The physical link state of the control ethernet switch port 51 has changed. New Link state DOWN, Admin state: UP

    この例では、ポート51がモジュールLC 0/1でダウンしています。

    CLIコマンド show controllers epm-switch port-mapping location ポートの接続とステータスを表示します。

    RP/0/RSP0/CPU0:A9K-cXR#show controllers epm-switch port-mapping location 0/1/CPU0 
    Tue Nov 21 17:13:07.206 UTC
    Port | Link Status | Vlan | Connected to 
    ------------|-----------------|---------------|---------------
    .
    .
    .
    51 | Down | VLAN_EOBC_1 | RSP_1_0 
    .
    .
    .

    RSP1に接続されています。もう一方の端0/RSP1/CPU0から同じCLIコマンドを入力します。

    RP/0/RSP0/CPU0:A9K-cXR#show controllers epm-switch port-mapping location 0/RSP1/CPU0
    Tue Nov 21 17:13:08.206 UTC
    Port | Link Status | Vlan | Connected to 
    ------------|-----------------|---------------|---------------
    .
    .
    .
    40 | Down | VLAN_EOBC_0 | LC_EOBC_1_0 
    .
    .
    .

    CLIコマンド show controllers epm-switch mac-stats location ポートのトラフィック統計情報の詳細をダンプします。

    RP/0/RSP0/CPU0:A9K-cXR#show controllers epm-switch mac-stats 51 location 0/1/CPU0 
    Tue Nov 21 17:15:07.206 UTC
    Port MAC counters : port 51
    Good Packets Rcv = 302005552 | Good Bytes Rcv = 72995992385 
    Good Packets Sent = 229201631 | Good Bytes Sent = 62405266641 
    Bad Packets Rcv = 0 | Bad Bytes Rcv = 0 
    Unicast Packets Rcv = 192484322 | Unicast Packets Sent = 220568253 
    Broadcast Packets Rcv = 0 | Broadcast Packets Sent = 1 
    Multicast Packets Rcv = 109521230 | Multicast Packets Sent = 8633377 
    0-64 bytes Packets = 31 
    65-127 bytes Packets = 306484671 
    128-255 bytes Packets = 110661438 
    256-511 bytes Packets = 56302837 
    512-1023 bytes Packets = 15340912 
    1024-max bytes Packets = 42417294 
    Mac Transmit Errors = 0 
    Excessive Collisions = 0 
    Unrecognized MAC Cntr Rcv = 0 
    Flow Control Sent = 0 
    Good Flow Control Rcv = 0 
    Drop Events = 0 
    Undersize Packets Rcv = 0 
    Fragmented Packets = 0 
    Oversized Packets = 0 
    Jabber Packets = 0 
    MAC Receive Error = 0 
    Bad CRC = 0 
    Collisions = 0 
    Late Collisions = 0 
    Bad Flow Control Rcv = 0 
    Multiple Packets Sent = 0 
    Deferred Packets Sent = 0

    管理モードからモジュールを完全にリロードするには、 hw-module location 0/1/CPU0 reload コマンドを使用して、アップグレードを実行します。

    モジュールLC 0/1/CPU0を物理的に取り付け直すか、またはOIRします。

    この時点ですべての方法が使い果たされている場合は、show techファイルを収集し、Cisco TACに対してSRを開きます。

    • show tech-support
    • show tech-support ethernet controllers
    • admin show tech-support control-ethernet

    Cisco NCS 5500 シリーズ

    0/2/ADMIN0:Aug 3 10:37:14.791 HKT: esd[3440]: %INFRA-ESD-6-PORT_STATE_CHANGE_ADMIN_DOWN : The admin state of the control ethernet switch port 18 has changed. New Admin state: DOWN, Link state DOWN

    エラーメッセージはLC 0/2/CPU0からのもので、そのCEスイッチポート18はダウンしています。

    admin mode CLIコマンド show controller switch reachable ルータ内のすべてのCEスイッチとその場所をリストします。

    note-icon

    注:NCS5500プラットフォームのCEスイッチに関するCLIコマンドはすべてadminモードです。

    sysadmin-vm:0_RP0# show controller switch reachable 
    Wed Nov 8 16:39:00.502 UTC+00:00
    Rack Card Switch 
    ---------------------
    0 SC0 SC-SW 
    0 SC0 EPC-SW 
    0 SC0 EOBC-SW 
    0 SC1 SC-SW 
    0 SC1 EPC-SW 
    0 SC1 EOBC-SW 
    0 LC0 LC-SW 
    0 LC2 LC-SW 
    0 LC5 LC-SW 
    0 LC7 LC-SW 
    0 FC1 FC-SW 
    0 FC2 FC-SW 
    0 FC3 FC-SW 
    0 FC4 FC-SW 
    0 FC5 FC-SW

    admin mode CLIコマンドを入力します show controller switch statistics detail location 0/LC2/LC-SW ポート統計情報と接続マッピングを確認します。

    sysadmin-vm:0_RP0# show controller switch statistics location 0/LC2/LC-SW
    Tue Aug 4 11:12:47.199 UTC+00:00
    Rack Card Switch Rack Serial Number
    --------------------------------------
    0 LC2 LC-SW 
    Tx Rx
    Phys State Tx Rx Drops/ Drops/
    Port State Changes Packets Packets Errors Errors Connects To
    ---------------------------------------------------------------------------
    .
    .
    .
    18 Down 97 236972058 272457269 128 0 SC0 EOBC-SW
    .
    .
    .
    tip-icon

    ヒント:admin mode CLIコマンド show controller switch statistics detail location 0/LC2/LC-SW 18 特定のポートの詳細を表示できます。

    上記の出力から、ポート18が0/SC0/EOBC-SWに接続されていることがわかります。次に、同じCLIコマンドを0/SC0/EOBC-SWから入力します。

    sysadmin-vm:0_RP0# show controller switch statistics location 0/SC0/EOBC-SW 
Rack  Card  Switch  Rack Serial Number
--------------------------------------
0     SC0   EOBC-SW        

                                              Tx      Rx                   
      Phys   State                            Drops/  Drops/               
Port  State  Changes  Tx Packets  Rx Packets  Errors  Errors  Connects To  
---------------------------------------------------------------------------
.
.
.
13    Up     113       722686694   706445299   0       0       LC2        
.
.
.

    エラーメッセージに関する完全な接続は、0/LC2/LC-SW CEポート18 ～ 0/SC0/EOBC-SWポート13と判断されます。

    ポートを手動でリセットします。

    • controller switch port-state location 0/LC2/LC-SW 18 down
    • controller switch port-state location 0/LC2/LC-SW 18 up
    • controller switch port-state location 0/SC0/EOBC-SW 13 down
    • controller switch port-state location 0/SC0/EOBC-SW 13 up

    管理モードでモジュールを完全にリロードします。

    • hw-module loc 0/2 reload
    • hw-module loc 0/SC0 reload
    tip-icon

    ヒント:exec mode CLIコマンドは入力しないでください reload location force これは、CEスイッチがオンボードでリセットされないためです。

    モジュールを物理的に取り付け直します。

    この時点ですべての方法が使い果たされている場合は、show techファイルを収集し、Cisco TACに対してSRを開きます。

    • admin show tech card-mgr
    • admin show tech os
    • admin show tech-support control-ethernet
    • admin show tech ctrace
    • admin show tech shelf-mgr

    更新履歴

    改定 発行日 コメント
    1.0
    01-Dec-2023
    初版
    TAC Authored

    シスコ エンジニア提供

    • ジェフリー・ジア
      Cisco TACエンジニア

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