データ シートCisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチエンタープライズに必要な機能を備えたキャンパス・ブランチ オフィス向け省スペース型高性能スイッチ製品の概要Cisco® Catalyst® 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチ(4928-10GE)は、ワイヤ速度で動作するレイヤ 2 〜 4 対応の 1 ラックユニット(1RU)スイッチです。スペースに制約のある LAN ディストリビューション/コア アプリケーション向けに設計されています。定評のある Cisco Catalyst 4500 シリーズ ハードウェアおよびソフトウェア アーキテクチャに基づくこのスイッチは、高性能 LAN アクセス スイッチの中密度マルチレイヤ アグリゲーションに適した優れたパフォーマンス、帯域幅、および信頼性を提供します。インテリジェント ネットワーク サービスの高性能と高スケーラビリティは、Ternary Content Addressable Memory(TCAM)として知られる専用のリソースによって実現します。十分な TCAM リソース(64,000 エントリ)によって多くの機能を実現し、さらに Quality Of Service(QoS)やセキュリティなどのサービスと同時にワイヤレートのルーティングおよびスイッチング パフォーマンスを実現します。また、現在のネットワーク要件だけでなく将来的な成長にも十分に対応できるスケーラビリティを確保できます。 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチは、28 個のワイヤ速度 1000BASE-X Small Form-Factor Pluggable(SFP)ポートと 2 個のワイヤ速度 10 ギガビット イーサネット(X2 光)ポートを備えています。オプションの内蔵型 AC/DC 1+1 ホットスワップ対応電源装置と、冗長ファンを備えたホットスワップ可能なファン トレイにより、並外れた信頼性とメンテナンス性を実現します(図 1)。 用途Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチは、中断のないユニファイド ネットワーク サービスを実現する、柔軟で可用性の高いアグリゲーション ソリューションを提供します。ダイナミック ルーティング、ホットスワップ対応のデュアル電源装置、現場交換可能な冗長ファンといったエンタープライズ グレードの機能により、スイッチの可用性が向上しています。 このスイッチは、コンパクトな 1RU フォーム ファクタ、経済的な電力要件、効率的な冷却といった特性を持つため、スペースや電力の制約がある展開に最適です。また、Cisco TelePresence や Cisco Unified Communications などのセキュアな統合アプリケーションのサポートに最適なこのスイッチは、堅牢な機能セットにより、高性能インテリジェント スイッチングを実現します。 ダウンリンク ポート 28 個という密度は、コラプスト ディストリビューション/コアが最も一般的なネットワーク アーキテクチャであるブランチ オフィスに最適です(図 2)。ダウンリンク ポートは、すべてのアクセス スイッチのアグリゲーション(集約)ポイントと、トラフィック フロー用の接続/ポリシー サービスの両方を提供します。アップリンク ポートは、リモート データセンターやブランチ オフィスなどの外部ネットワークに LAN を接続します。SFP ダウンリンク ポートはさまざまな光タイプに対応しているため、ネットワーク アーキテクトは特定のネットワーク要件に合わせてこれらを組み合わせることができます。 主な機能と利点全方向でワイヤ速度のパフォーマンスを発揮 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチは、96 Gbps のスイッチング ファブリックを使用して、データ量の多いアプリケーションに対応できる低遅延、かつワイヤレートのスループットを実現しています。レイヤ 2 〜 4 トラフィックのハードウェアでの転送レートは 72 Mpps(Mpps = 百万パケット/秒)です。高性能スイッチングは、有効なルート エントリ数やレイヤ 3 サービスおよびレイヤ 4 サービスの数に関係なく維持されます。ハードウェアベースのシスコ エクスプレス フォワーディング ルーティング アーキテクチャが、スケーラビリティとパフォーマンスの向上を可能にしています。X2 10 ギガビット イーサネット光ポートが提供する 20 ギガビット イーサネット ワイヤレート アップリンクにより、最大のトラフィック スループットを実現します。 ノンストップ稼動を実現する電源の冗長性 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチは、1 + 1 の冗長性を備えたホットスワップ対応の内蔵型 AC/DC 電源装置により、重要なアプリケーションに必要な信頼性を提供します。1 + 1 電源設計のため、電源装置が異なる回路に接続されると、A-to-B フェールオーバーが実行されます。AC 電源と DC 電源を同じユニットに混在させることができるため、展開の柔軟性が最大限に高まります。また、4 個の冗長ファンを備えたホットスワップ可能なファン トレイにより、メンテナンス性と可用性がさらに向上します。 包括的な管理 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチには、専用の 10/100 コンソール ポートが 1 つと専用の 10/100 管理ポートが 1 つ付いているため、オフラインの障害回復やリモート アウトオブバンド管理が可能です。Simple Network Management Protocol(SNMP; 簡易ネットワーク管理プロトコル)、Telnet クライアント、Bootstrap Protocol(BOOTP; ブートストラップ プロトコル)、および Trivial File Transfer Protocol(TFTP; 簡易ファイル転送プロトコル)を使用して、リモート インバンド管理を実行できます。 管理ポートには、運用効率と可用性の向上を目的として設計された 2 つの動作モードがあります。システムが Remote Monitoring(RMON; リモート モニタリング)モードの場合、管理ポートは障害回復モードで動作します。この状態のとき、オペレータは TFTP サーバから新しい Cisco IOS® ソフトウェア イメージをリロードできます。通常のシステム運用では、管理ポートは標準のアウトオブバンド管理ポートとして動作します。ネットワーク管理者は、標準のコマンドライン インターフェイス(CLI)を使用して、データフローを中断することなく、スイッチの監視と設定を実行できます。 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチには、LAN スイッチングに必要な可視性と制御性を提供する包括的な一連の管理ツールが付属しています。CiscoWorks ソリューションと組み込みの CiscoWorks CiscoView を使用すると、スイッチを設定してデバイス、VLAN、トラフィック、およびポリシーを管理できます。これらの Web ベースの管理ツールにより、ソフトウェア導入やエラー状態の迅速な特定など、多数のサービスを利用できます。 機能一覧表 1 は、ソフトウェア設定オプションの一覧です。表 2 は、ファイバ アグリゲーションについてモデルを比較したものです。表 3 は、Cisco Catalyst 4929 10 ギガビット イーサネット スイッチの機能と利点の一覧です。 表 1 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチのソフトウェア設定オプション
表 2 ファイバ アグリケーションに関する Cisco Catalyst 4900 シリーズ スイッチ モデルの比較
表 3 機能と利点
サポートされる X2 光モジュール 表 4 は、Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチでサポートされる X2 光モジュールの一覧です。 表 4 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチの X2 光モジュールのサポート
電源 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチでは、300 ワット(W)の AC 電源または DC 電源を選択できます。このスイッチは、電源装置が 1 台あれば動作可能です。電源装置を 2 台搭載した場合は、電源装置間で電力負荷が分散されます。表 5 は、電源装置の仕様一覧です。 表 5 AC および DC 電源装置の仕様
スイッチの寸法
環境条件
製品仕様表 6 は、Cisco Catalyst 4929 10 ギガビット イーサネット スイッチの製品仕様の一覧です。 表 6 製品仕様
適合標準規格 表 7 は、Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチの適合標準規格をまとめたものです。 表 7 Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチの適合標準規格
Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチの Cisco IOS ソフトウェア パッケージ シスコは、Cisco Catalyst 4928 10 ギガビット イーサネット スイッチ向けの Cisco IOS ソフトウェアを提供することで、機能の基盤を作成し、すべての Cisco Catalyst スイッチに一貫性を提供します。Cisco IOS ソフトウェア リリースは、リリース 12.2SG となります。
このドキュメントの表 1 には、IP Base イメージと Enterprise Service イメージの機能の違いの詳細が記載されています。 発注情報シスコ製品の購入方法については、「購入案内」および表 8 を参照してください。 表 8 発注情報
保証Cisco Catalyst 4928 には 1 年間の限定ハードウェア保証が付いています。Return Materials Authorization(RMA)の受領後、10 営業日以内に交換用ハードウェアをお送りします。 シスコ テクニカルサポート サービスシスコ テクニカル サポート サービスでは、お客様がシスコ製品を効率的に運用し、優れたアベイラビリティを持続し、現在のシステムソフトウェアを最大限に活用することによって、運用コストを管理しながらネットワーク サービスを効率的に管理できるよう、支援を提供しています。 シスコ テクニカル サポート サービス(表 8 および表 9)では、シスコの保証ポリシーで提供されるサービスの範囲を超える大きなメリットが得られます。Cisco SMARTnet® サービス契約で提供されるサービスで、保証によりカバーされていないものは、次のとおりです。
表 9 テクニカル サポート サービス:コンポーネント
表 10 テクニカル サポート サービス:競争上の差別化要因
関連情報シスコ テクニカルサポート サービスを活用する方法の詳細については、最寄りのシスコ代理店にお問い合わせいただくか、http://www.cisco.com/web/JP/support/ をご覧ください。 Cisco Catalyst 4900 シリーズの詳細については、http://www.cisco.com/web/JP/product/hs/switches/cat4900/ を参照してください。 シスコ製品の詳細に関するお問い合わせ先:
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