Cisco UCS E シリーズ M3サーバー

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Updated: 2022 年 9 月 13 日

偏向のない言語

この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください

翻訳について

このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

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仮想化対応の強力なデータセンタークラスのサーバーにより、ビジネスアプリケーションとネットワークサービスをお使いのブランチオフィスルータでホストできます。

製品の概要

Cisco UCS® E シリーズサーバーは、分散拠点でデータセンタークラスのブレードサーバーを実現します。これらの強力な小型フォームファクタ x86 64 ビットブレードサーバーは、シスコ® のブランチオフィスルータである、Cisco 4000 シリーズ サービス統合型ルータ(ISR)のネットワーキング プラットフォーム内に組み込むことができます。仮想化対応であり、重要なインフラストラクチャ サービスとミッションクリティカルなビジネス アプリケーションをホストします。また同時に、ブランチオフィス環境の省スペースを維持できます(図 1)。

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図 1.                 

Cisco UCS E シリーズ サーバーと Cisco 4351 ISR

製品の詳細

Cisco UCS E シリーズ サーバー

Cisco Unified Computing SystemCisco UCSE シリーズ M3 サーバーは、シングル幅モジュールとダブル幅モジュールの 2 つの種類があります。上記のように、シングル幅バージョンは Cisco 4000 シリーズ ISR 1 つのサービスモジュールスロットを占有します。ダブル幅モジュールは、2 つのサービスモジュールスロットを並べて使用します。

Cisco UCS E シリーズ M3 サーバーは、シングルソケットの Intel Xeon-D プロセッサを搭載した高密度ブレードサーバーです。シンプルさ、パフォーマンス、アプリケーション密度のバランスを維持しながら、省エネ環境で動作し、従来のモデルより優れたエネルギー効率を実現します。サーバーには、統合されたリモート Lights-Out 管理も含まれています。

このように、分散拠点に仮想化を導入し、ミッションクリティカルなビジネスアプリケーションをサポートするのに最適なプラットフォームです。フォームファクタのフットプリントをゼロに抑えた革新的な Cisco UCS E シリーズ サーバーと、総所有コスト(TCO)を大幅に削減した Intel Xeon プロセッサとの連携によって、スタンドアロンのラックマウントサーバーやタワー サーバーに比べて、ビジネスの俊敏性および信頼性の向上を実現します。

1 E シリーズ サーバーのトップレベルの製品番号を示します。

表 1.        Cisco UCS E シリーズ サーバー

Cisco UCS E シリーズ 製品番号

ピクチャ

Cisco UCS E シリーズ シングル幅サーバー

  UCS-E160S-M3/K9

C78-737707-03_Table Figure 01.jpg

Cisco UCS E シリーズ ダブル幅サーバー

  UCS-E180D-M3/K9
  UCS-E1120D-M3/K9

C78-737707-03_Table Figure 02.jpg

Cisco UCS E シリーズ サーバー用アプリケーション

Cisco UCS E シリーズ サーバーと NCE は、さまざまなタイプのワークロード向けに優れたパフォーマンスと価値を提供します。

      シスコネットワークサービス:Cisco Virtual Wide Area Application ServicesvWAAS)、Cisco Virtual Wireless LAN ControllervWLC)、Cisco Unity® ConnectionCisco Firepower Threat Defense for ISR、およびその他のシスコアプリケーション

      ミッションクリティカルなビジネスアプリケーション:販売時点管理(POS)システム、銀行窓口用の支店内コントロールポイント(IOCP)、電子カルテ(EMR)システム、在庫管理システム、ビデオ監視システム、クラウドコネクタ

      コアネットワークサービス:動的ホスト構成プロトコル(DHCP)サーバーサービスおよび Domain Name SystemDNS)サーバーサービス

      Microsoft Windows のコアサービス:Microsoft Active Directory ドメインサービス(AD DS)、Microsoft Windows 印刷サービス、Microsoft Windows ファイルサービスなど

      クライアント管理サービス:構成および運用管理、モニタリングサービス、アップデートおよびパッチ適用サービス、バックアップおよび復元サービス、ターミナル サーバー ゲートウェイ

機能と利点

Cisco UCS E シリーズ サーバーを導入することで、Cisco UCS データセンター ポートフォリオをブランチオフィス環境に簡単に拡張できます。サーバーに仮想化を追加することで、タイミングと予算に応じた最適なスケジュールで新しいサービスを段階的に展開できます。一方で、現地派遣による新しいハードウェアまたはソフトウェアの導入に伴う、サービスコールのコストを回避できます。

Cisco UCS E シリーズ サーバーは、ビジネスニーズの変化に対応する次のような特長を備えています。

      運用の負担軽減:配線が不要な統合型インフラストラクチャにより、Cisco UCS E シリーズ サーバーでは、新しいサービスやインフラストラクチャを迅速かつ容易に追加できます。

      システムメンテナンスのシンプル化:Cisco UCS E シリーズ サーバーは、物理サーバーのプロビジョニングとシステムメンテナンスを容易にします。

      強化されたサーバー管理:Cisco® Integrated Management ControllerIMC)に内蔵の Lights Out サーバー管理は、すべての Cisco UCS 製品と同じ専用ベースボード管理コントローラハードウェアで実行できます。このため、ローカルおよびリモートのサーバーモニタリングと設定管理に、Cisco UCS C シリーズ ラック サーバーと一貫したスタンドアロン管理を使用できます。

      物理的セキュリティの強化:本ブレードサーバーは、外部ネットワークケーブルや物理的なキーボード、ビデオ、マウス(KVM)を必要としません。そのため配線用ボックスやその他の安全な場所で、管理性を損なうことなく簡単に保護できます。これは従来の仮想 KVM 機能を備えていないタワー型サーバーやラックマウントサーバーでは容易ではありませんでした。

      省スペース型:Cisco UCS E シリーズ サーバーは、マルチコア x86 64 ビット Intel Xeon プロセッサを搭載しています。分散拠点の Cisco 4000 シリーズ ISR に、電力が最適化された高性能のブレードサーバーを直接組み込むことで、分散拠点のサーバーの設置面積を削減できます。これらのサーバーは、単一の Cisco ISR シャーシに統合および収容され、スペースが限られた分散拠点向けの優れたオールインワン プラットフォームを提供します。

プラットフォームサポートと互換性

Cisco UCS E シリーズ サーバーは、次に示す複数のベアメタル OS やハイパーバイザをサポートするように設計されています。

      ハイパーバイザ

    VMware vSphere ESXi 6.0U2 および 6.5 以降

    Microsoft Hyper-V 2016

      オペレーティング システム

    Microsoft Windows Server

    Windows Server 2016 64 ビット

    Windows Server 2012 R2 64 ビット

    Windows Server 2012 64 ビット

    Red Hat Enterprise Linuxx86_647.3 7.x

    Compute 9.0 13.0 Red Hat OpenStack Platformx86_64

    AMD64 および Intel64 Service Pack 3 SUSE® Linux Enterprise Server 12

    SUSE® OpenStack Cloud 7 - 管理および制御ノード

    Citrix XenServer 7.1.0 CU17.4.07.5.07.6.0UCS-E180D-M3/K9 および UCS-E1120D-M3/K9 のみ)

    Oracle Linux

    Oracle Linux 7.2、カーネル 3.8.13-98.7.1UCS-E160S-M3/K9 のみ)

    Oracle Linux 7.3、カーネル 4.1.12-103.3.8UCS-E180D-M3/K9 および UCS-E1120D-M3/K9 のみ)

製品仕様

2 に仕様を示し、表 3 Cisco UCS E シリーズ M3 サーバーの Cisco ISR サポートを示します。表 4 に、安全性と EMC 規制基準への準拠情報を示します。

表 2.        M3 サーバーの製品仕様

機能

Cisco UCS E160S M3(シングル幅)

Cisco UCS E180D M3 および E1120D M3(ダブル幅)

CPU

  Intel Xeon Broadwell DE プロセッサ D-1528 9-MB キャッシュ、1.90 GHz 6 コア)
  180D Intel Xeon Broadwell DE プロセッサ D-1548 12 MB キャッシュ、2.0 GHz 8 コア)
  1120D Intel Xeon Broadwell DE プロセッサ D-1557 18 MB キャッシュ、1.50 GHz 12 コア)

DRAM

  8 64 GB
  2 つの DIMM スロット、それぞれに 8 GB 16 GB 、または 32 GB VLP DDR4 RAM
  16 128 GB
  4 つの DIMM スロット、それぞれに 8 GB 16 GB 、または 32 GB VLP DDR4 RAM

ハードディスクドライブ(HDD/SSD

  2 つの SFF スロット。それぞれ最大 4 TB SSD )または最大 2 TB HDD )。詳細については、注文および互換性ガイドを参照してください。
  4 つの SFF スロット。それぞれ最大 4 TB SSD )または最大 2 TB HDD )。詳細については、注文および互換性ガイドを参照してください。

RAID オプション

  ハードウェア RAID 0 1
  LSI MegaRAID SAS 3108 コントローラ
  キューの深さ:928
  ストライプサイズ:64K
  PCIe パススルー
  ハードウェア RAID 0 1 5 10
  LSI MegaRAID SAS 3316 コントローラ
  キューの深さ:928
  ストライプサイズ:64K
  PCIe パススルー

キャッシュバックアップのための電力損失保護

  非対応
  1 つの電力損失保護用スーパーコンデンサ(寿命年)
  電源バックアップ付きライトスルー/ ライトバックキャッシュ

ネットワーク インターフェイス カード(NIC

  2 つの内部ギガビット イーサネット ポート(Broadcom 5719
  2 つの外部 10 ギガビット イーサネット ポート(1000/10000 )(Intel Xeon-D CPU 内に統合)
  2 つの内部ギガビット イーサネット ポート(Broadcom 5719
  2 つの外部 10 ギガビット イーサネット ポート(1000/10000 )(Intel CPU 内に統合)
  1 つの 10/100/1000 イーサネット専用管理ポート(10/100/1000 )(Cisco IMC の場合)

Cisco IMC

  統合 Emulex Pilot-3 BMC
  IPMI 2.0 に準拠した管理および制御
  コマンド ライン インターフェイス(CLI )対応、自動化 Lights Out Management LOM )用 Web GUI 管理ツール搭載
  仮想 KVM
  統合 Emulex Pilot-3 BMC
  IPMI 2.0 に準拠した管理および制御
  コマンド ライン インターフェイス(CLI )対応、自動化 Lights Out Management LOM )用 Web GUI 管理ツール搭載
  仮想 KVM

統合 eMMC ストレージ

  Cisco IMC 8 GB パーティション
  Intel X86 ホスト用 8 GB パーティション
  Cisco IMC 8 GB パーティション
  Intel X86 ホスト用 8 GB パーティション

前面パネルコネクタ

  KVM コンソールコネクタ X 1 VGA コネクタ X 1 、シリアルコネクタ X 1 USB 2.0 コネクタ X 1
  オンボード USB 3.0 ポート X 1
  KVM コンソールコネクタ X 1 VGA コネクタ X 1 、シリアルコネクタ X 1 USB 2.0 コネクタ X 1
  オンボード USB 3.0 ポート X 2

物理寸法
(高さ X X 奥行)

  4 X 18.9 X 19.1 cm 1.58 X 7.44 X 7.5 インチ)
  4 X 41.2 X 19.1 cm 1.58 X 16.23 X 7.5 インチ)

最大重量

  11 kg 25 ポンド)
  3.2 kg 7 ポンド)

温度:動作時

  導入可能なプラットフォームの動作要件: 40°C 32 104°F )通常
  導入可能なプラットフォームの動作要件:0 40°C 32 104°F )通常

温度:非動作時

  -20 65 °C -4 149 °F
  -20 65 °C -4 149 °F

湿度:動作時

  導入可能なプラットフォームの動作要件:10  85 % (動作時
  導入可能なプラットフォームの動作要件:10 85 % (動作時

湿度:
非動作

  5 95%
  5 95%

高度:動作時

  海抜 0 3,000 m 10,000 フィート)で 40 °C 104°F )(最高周囲温度は 300 m ごとに 1 °C 低下)
  海抜 0 3,000 m 10,000 フィート)で 40 °C 104°F )(最高周囲温度は 300 m ごとに 1 °C 低下)

高度:非動作

  4600 m 15,000 フィート)
  4600 m 15,000 フィート)

表 3.        Cisco UCS E M3 シリーズ サポート Cisco ISR G2 および 4000 シリーズ ISR

ISR プラットフォーム

Cisco UCS-E160S-M3

Cisco UCS E180D-M3 および Cisco UCS E1120D-M3

19xx29xx39xx

非対応

非対応

4221

非対応

非対応

4321

非対応

非対応

4331

1

非対応

4351

2

1

4431

非対応

非対応

4451

2

1

4461

3

2

表 4.        適合標準規格:安全性および EMC

仕様

説明

安全性

  UL 60950-1 2
  CAN/CSA-C22.2 No. 60950-1
  IEC 60950-1 2
  EN 60950-1 2
  AS/NZS 60950-1

EMC:エミッション

  47CFR Part 15 CFR 47 )クラス A
  AS/NZS CISPR22 クラス A
  CISPR2 2 クラス A
  EN55022 クラス A
  ICES003 クラス A
  VCCI V-3 クラス I
  EN61000-3-2
  EN61000-3-3
  EN300386 クラス A
  CNS13438 クラス A

EMC:イミュニティ

  EN55024
  CISPR24
  EN300386
  EN50082-1 Part 1
  EN 61000 6-1

システム要件

Cisco UCS E シリーズ M3 サーバーの場合、Cisco 4000 シリーズ ISR プラットフォームに Cisco IOS® XE ソフトウェアリリース 16.4、またはそれ以降が必要です。

保証情報

Cisco UCS E シリーズ サーバーは、90 日間保証の対象です。保証については、Cisco.com 製品保証のページを参照してください。

シスコの環境保全への取り組み

シスコの企業の社会的責任CSR)レポートの「環境保全」セクションでは、製品、ソリューション、運用・拡張運用、サプライチェーンに対する、シスコの環境保全ポリシーとイニシアチブを掲載しています。

次の表に、環境保全に関する主要なトピック(CSR レポートの「環境保全」セクションに記載)への参照リンクを示します。

持続可能性に関するトピック

参照先

製品の材料に関する法律および規制に関する情報

材料

製品、バッテリ、パッケージを含む電子廃棄物法規制に関する情報

WEEE 適合性

シスコでは、パッケージデータを情報共有目的でのみ提供しています。これらの情報は最新の法規制を反映していない可能性があります。シスコは、情報が完全、正確、または最新のものであることを表明、保証、または確約しません。これらの情報は予告なしに変更されることがあります。

発注情報

1 に、Cisco UCS E シリーズ モジュールのトップレベルの製品番号を示します。製品番号および発注の例の一覧については、発注ガイドを参照してください。

購入方法については、シスコの購入案内のページ [英語] を参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには、Cisco Platform Suite [英語] にアクセスしてください。

シスコサービス

Cisco UCS E シリーズ サーバーのハードウェアサポートは、モジュールが収容されるルータの Cisco Smart Net Total Care 契約の対象になります。Cisco Smart Net Total Care のサポートは、1 回契約または年間契約ベースでご利用いただけます。サポートオプションは、ヘルプデスクからプロアクティブなオンサイトコンサルティングまで多岐に渡ります。

すべてのサポート契約には次の内容が含まれます。

      Cisco IOS ソフトウェアのメジャーアップデート(プロトコル、セキュリティ、帯域幅、および機能の強化)

      テクニカルサポート、電子商取引、および製品情報を提供する Cisco.com テクニカルライブラリへのアクセス権

      業界最大の専任テクニカル サポート担当者による 24 時間対応

シスコ サービスの詳細については、シスコ テクニカル サポート サービス [英語] またはシスコ アドバンスドサービス [英語] を参照してください。

シスコとパートナーの分散拠点向けサービス

シスコおよび認定パートナーが提供するサービスは、分散拠点の体験を変革し、ビジネスの刷新および成長を加速させます。シスコは、簡単かつ再生可能で、最適化された分散拠点のフットプリントの構築に向けて、さまざまなテクノロジーに関する幅広い専門知識を提供します。計画サービスと設計サービスにより、技術とビジネス目標との整合性を図り、展開の正確性、速度、効率性を向上します。また、テクニカルサービスにより、運用効率の向上、コストの削減、およびリスクの軽減を支援します。最適化サービスは、パフォーマンスを継続的に改善し、お客様が新しい技術を使いこなせるように設計されています。詳細については、https://www.cisco.com/go/services [英語] を参照してください。

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詳細情報

Cisco UCS E シリーズ サーバーの詳細については、https://www.cisco.com/go/ucse/ [英語] を参照するか、最寄りのシスコ代理店までお問い合わせください。

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