シスコ ソリューション導入事例

パナソニック株式会社

グローバルに展開する 300 ヵ所以上の

製造拠点に IoT セキュリティを展開 パナソニック株式会社

パナソニック株式会社は、総合エレクトロニクス メーカーとして 36 の事業体(カンパニー/事業部)を有し、関連する事業分野で国内外のグループ企業と 緊密に連携しながら、顧客により優れた価値を提供すべく「他社と差別化するモノづくり」の実現に取り組んでいます。グローバルで 300 ヵ所以上の製造拠点があり、 全社におけるモノづくりの共通課題に対しては「生産技術の開発」「モノづくりの強化」「新規事業の創出」という 3 つの切り口で解決に向けた戦略の策定や具体的な 施策の検討と推進を行っています。


ネットワーク レベルのセキュリティ対策を優先的に進めるなど、工場の実情を十分に踏まえた方針で取り組む上で、シスコのセキュリティ技術には大 いに期待しています。
パナソニック株式会社 生産技術本部 モノづくり強化担当 副本部長
製造力強化センター 所長 田中 昌行 氏

ドイツ発の「インダストリー4.0」や米国発の「IIC」 ※1をはじめ世界各国で製造分野の IT 活用が進み、ビジネス プロセスとビジネス モデルの革新が求められる 中、パナソニックでは製造 IT 基盤として「スマート マニュファクチュアリング」の実現を目指しています。その大前提には IoT セキュリティ(製造システムのセキュ リティ対策)があると考え、生産技術本部に専門の部署となる「製造システムセキュリティ室」を設置して全社的な活動を促進、本格化しています。


パナソニック株式会社 生産技術本部 モノづくり強化担当 副本部長 製造力強化センター 所長の田中昌行氏は次のように話します。


「当社は 2018 年に創業 100 周年を迎えます。そこに向けて 300 ヵ所以上の製造拠点でモノづくりの基礎体力を強化する『MIT-2018』 ※2活動を推進しています。 私たちが考えるモノづくりの基礎体力とは、現場力、原価力、製造 IT 基盤、そして人材育成の 4 つです。スマート マニュファクチュアリングは製造 IT 基盤に当ては まり、たとえば MES ※3の構築などが含まれます。」


スマート マニュファクチュアリングを実現して、モノづくりのプロセスの革新を加速させたいと田中氏は話します。そして、そのためには IoT セキュリティが極め て重要であると強調します。


「スマート マニュファクチュアリングの実現によって、対応力、原価力、品質力といったモノづくりのプロセスにおける顧客価値を高めることができるでしょう。そ こでは ICT の活用によって多くの情報が収集され、ビッグデータとして蓄積され、さまざまな分析、判断、意思決定がなされるようになります。ですから、サイバー攻 撃のリスクを低減させるセキュリティへの取り組みは必須です。工場の稼働停止や商品の歩留まり低下などモノづくりにおけるリスク対策の 1 つと言えます。


自然災害でもサイバー攻撃でも、お客様への供給責任は変わりません。特にビジネス向け市場では事業継続性、可用性の強化は重要です。工場の監査などで当社の国 内外の製造拠点を訪れるお客様もいらっしゃいますから、シスコとの協業によってグローバルに展開しているすべての製造拠点でいちはやく IoT セキュリティを徹底し 、信頼いただける基盤を確立したいと思っています。


また、当社では製造ソリューション事業も手掛けていますので、セキュリティが担保されている当社の設備や拠点そのものをショールームとしてお客様に訴求できる ようにすることも考えています。」


※1 Industrial Internet Consortium
※2 Manufacturing Innovation Toward 2018
※3 Manufacturing Execution System、製造実行システム
取材:2016 年 12 月
組織名、役職名は取材時点のものです。


課題

パナソニックでは、安全やコンプライアンスと同様に、サイバー攻撃への対策を優先的な課題と位置付けています。製造拠点に対しても仕組みの構築と統一、既存 の対策との整合性などを念頭にガイドラインの策定と事前の検証を行っており、2016 年には全社のポリシーとして「侵入防止ガイドライン」を発行し、すべての製造拠 点で展開しています。


パナソニック株式会社 生産技術本部 製造システムセキィリティ室 室長の藤井俊郎氏は取り組みにおける課題を次のように話します。


「よく『工場は生きている』と言いますが、現場は生産ラインや工程の改善をはじめ刻々と変化しているので、そのスピードを捉えつつセキュリティ対策を定着さ せていくことが非常に重要になります。製造現場だからこそ求められる要件、オフィス向けの対策との根本的な違いといった理解しなければならないことは多数あります し、すでに ISO/IEC 27000 シリーズを取得するなど何らかの対応や対策を講じている拠点もあるので、その取り組みを無駄にせず新たなポリシーを適用していく方策も 考慮が必要です。さらに、ある一定の期間でどこまで実現できたのか、成果を示すことも求められます。


今はポリシーの策定と提供という 2 つの作業を並行して進めていますが、生産技術と IT、セキュリティをともに理解して対応できる専門的な人材は不足している のが実情です。また、豊富な知見を持つ第三者の視点で提案や提言があれば、よりしっかりした取り組みにつながると考えていました。そこでシスコと協業している形で す。」


シスコが持つ充実したグローバル サポート体制も重要な選択要件の 1 つです。


ソリューション

シスコが持つ知見と高い専門性、ソリューションを自社の取り組みに生かす
スマート マニュファクチュアリングの実現に不可欠な IoT セキュリティの強化というパナソニックの取り組みに対して、シスコはネットワーク分野の専門性を発揮し、 豊富な知見と実績、製造業向け製品によるソリューションやサービスを生かした提案や提言を行っています。パナソニック株式会社 生産技術本部 製造システムセキュリ ティ室の坂田祐二氏はシスコと課題を共有しながら、現場に適用していく対策のありかたを検討していると話します。


「工場はモノを作り、その日の生産計画を達成することが最優先されるので、可用性が非常に重要です。もしシステムに多少問題があったとしても稼働し続ける必要 があり、セキュリティ対策も後手に回りがちなところはありました。


現在当社の製造現場はすべてネットワークでつながっており、通信の内容を網羅的に見ていくと、いろいろな状況がほぼリアルタイムにわかります。オフィスのセキ ュリティを担っていた情報システム部門の手が入ってこなかった領域なので、現場で気付かなかったこと、わからなかったことはたくさんあります。何か問題を抱えてい る拠点もあるでしょうし、悩んでいる人もいるでしょう。現場になるべく負担をかけず、かつ担当者がしっかり対策を進めていけるような仕組みを考えていかなければい けないと思っています。」


2 種類の VDI 環境を用意して働き方変革とセ

キュリティ向上を両立
※画像をクリックすると、大きな画面で表示されますpopup_icon


グローバルに展開するシスコのサポートにも期待
今回パナソニックがシスコとの協業を決めたのは、グローバルに展開している製造拠点に対して横断的に、一貫した対応を期待できることも理由です。導入後の日々の メンテナンス、運用管理の支援やコストをはじめ、トータルに対応していくには、同じくグローバルに拠点を持ち、事業とサービスを展開しているシスコが最善のパート ナーであると評価しています。


結果~今後

パナソニックは、シスコと協業しながら IoT セキュリティの取り組みを続け、新たな顧客価値として定着させるとともに、グループ全体の成長にもつなげていくこと を目指します。また、社内の研修や技能大会などの機会を増やしながら、IoT セキュリティを推進、定着させていくための人材育成を行っていきます。

メディアの選択

製品 & サービス

  • 製造システム セキュリティ ガイドライン解説書 レビュー支援

課題

  • モノづくりを支える製造 IT 基盤の強化において、IoT セキュリティは大前提であり、グローバル 300 ヵ所以上の製造拠点で対策を進めていくことが必要
  • 製造現場の状況や変化、生産技術と、IT 技術やセキュリティの両方に通じる人材の不足

ソリューション

  • シスコのネットワークに対する専門的な知見、セキュリティ技術、製品やソリューション、サービスなどさまざまな支援を生かし、全社ポリシーの策定と適用を進 める
  • グローバルに展開している製造拠点に対して、シスコのグローバル サポート体制による支援を期待

結果~今後

  • 創業 100 周年となる 2018 年に向けて、IoT セキュリティの取り組みを全社で進め、理解適用の促進と定着を図る
パナソニック株式会社生産技術本部モノづくり強化担当 副本部長製造力強化センター 所長田中 昌行様

パナソニック株式会社
生産技術本部
モノづくり強化担当 副本部長
製造力強化センター 所長
田中 昌行 様

パナソニック株式会社生産技術本部製造システムセキュリティ室室長藤井 俊郎様

パナソニック株式会社
生産技術本部
製造システムセキュリティ室
室長
藤井 俊郎 様

パナソニック株式会社生産技術本部製造システムセキュリティ室坂田 祐二様

パナソニック株式会社
生産技術本部
製造システムセキュリティ室
坂田 祐二 様

パナソニック株式会社

パナソニック株式会社
所在地: 本社
大阪府門真市大字門真 1006番地
創業: 1918 年(大正 7 年)3 月
設立: 1935 年(昭和 10 年)12 月 15 日
資本金: 2,587 億円(2016 年 3 月 31 日現在)
業種: 製造業
総合エレクトロニクス メーカーとして、部品から家庭用電子機器、電化製品、FA 機器、情報通信機器、および住宅関連機器等に至るまでの生産、販売、サービ スを行う
規模: 従業員数 249,520 人(連結、2016 年 3 月 31 日現在)
URL: http://www.panasonic.com
/jp/home.html

http://panasonic.jp/

1918 年の創業以来、事業を通じて世界中の人々の「くらし」の向上と 社会の発展に貢献することを基本理念とする。お客様にとっての「いいくらし」をあらゆる空 間に拡げていくことをめざし、家の中から、オフィス、店舗、自動車、航空機、さらに街まで、 ハードウェア単品だけでなく、 ソフト、サービスを含めたトータルソリ ューションを提供し、 お客様一人ひとりにとってのより良いくらし、より良い世界 ~「A Better Life, A Better World」を追求する。