Interview システム関連

Interview システム関連
損保ジャパン日本興亜システムズ株式会社
システム統括本部 システム計画・推進グループ
課長
野副 泰弘 氏
野副 泰弘 氏 損保ジャパン日本興亜システムズ株式会社システム統括本部 システム計画・推進グループ課長
タッチパネルの直感的な操作と製品のデザインでシスコはトップの評価に
「以前利用していた Web 会議システムは PC があれば場所を問わずに使えることが売りでしたが、実際は PC 上でさまざまなアプリケーションで作業をしているので、本当にすぐに会議ができるわけではなく、かえって操作が複雑になっていました。また、回線がインターネット経由のため画質と音質が不十分で接続が途切れてしまうこともありました。
そこで、遠隔地とお互いの顔を見ながら簡単に会議ができる、という本来の目的に立ち返って考え、最優先すべきは操作性と品質(画質、音質)であるということを決めて、合致する製品(ビデオ会議専用機)を選ぶことにしたのです。
数社の製品を用意して関連する部門の社員に使ってもらったところ、トップの評価を得たのがシスコでした。決め手はタッチパネルによる簡単な操作です。タッチパネルの直感的なわかりやすさはとても好評で、画質や製品デザインも一番良いという結果になりました。ただ、『一番(価格が)高そう』という意見も全員から出ていました。
我々としては、価格が高くても稼働率が 8 ~ 9 割を保てるものと、初期コストを抑えて稼働率が 5 ~ 6 割ほどのものでは、働き方の革新というキーワードを強く打ち出そうとしているのだから、高い稼働率を目指すほうがよいと判断しました。もちろん、システムの寿命や運用コストなども踏まえての結論です。」(野副氏)
導入後の運用も踏まえてモニタ一体型モデルを基本とする構成に

「Cisco TelePresence はラインアップが豊富なので、どれを選ぶか迷いました。拠点となっている 全国の 360 以上のビルすべてに導入することになり、1 つのビルに複数台設置するところもあります。会議室の大きさもさまざまなので、個々の事情に合わせて端末を選んでいくと後の運用管理が煩雑になってしまう懸念がありました。そこで統一的なモデルとして 42 インチ画面を備えた一体型の Cisco TelePresence MX200 がちょうどよいと考え、ユーザとなる各部門に説明していきました。
大型の研修所など、場所によっては既存のプロジェクタや天吊りモニタを使う必要があることがわかり、そこにはカメラ別体型の Cisco TelePresence SX20 を入れています。」(野副氏)


「モニタ一体型を基本にしたのは、故障時などの切り分けが楽になるからです。以前の Web 会議システムでは起動や相手との接続などつながる前の段階の問い合わせがほとんどでしたので、そこを簡素化したいということは導入前から決めていました。」(根岸氏)

損保ジャパン日本興亜システムズ株式会社ITシステム本部 ネットワーク・サーバグループ 根岸 大地 氏
損保ジャパン日本興亜システムズ株式会社
ITシステム本部 ネットワーク・サーバグループ
根岸 大地 氏
保ジャパン日本興亜システムズ株式会社ITサービス本部 ITサービス第二グループ 春原 宏之 氏
保ジャパン日本興亜システムズ株式会社
ITサービス本部 ITサービス第二グループ
春原 宏之 氏
かつて例のない短期間(5 ヵ月)で500台以上の端末を全国の拠点へ導入

「2015 年 11 月からプロジェクトが始まり、2016 年 4 月からの運用開始に向けてスケジュールを逆算して進めました。2016 年 2 月に各拠点のインフラ面を整備し、3 月に実機を全国に設置しました。各地の販売パートナーにも尽力いただき、スケジュールどおりに完了できました。Cisco TelePresence MX200 は接続するケーブルが少なくて設置が容易なのも良い方向に働きました。
電話帳に登録する接続先の名前も頭を悩ませた部分です。拠点のビル単位で導入して、複数の部や課で共用するという変則的な置き方をしているので、ビル名や会議室名などをどのように設定すればわかりやすく、また全国で統一的な体裁にまとめられるかを考えました。IT サービス本部で考えた案を関係者にチェックしてもらう形で進め、うまく収められたと思います。」(春原氏)


「使い方の説明会は社員の注目度が高く、会場に人があふれるほどでした。操作がとても簡単なので、1 回あたり 10 分程度と短く、2 回目からは実際にビデオ会議システムを通じて説明したことで利用感がより伝わり、説得力が増したようです。本社から各地域への連絡や会議で積極的に使い、現場も使い方を覚えて活用するようになりました。
詳細な説明書はグループウェアに入れており、各拠点には A4 サイズ 1 枚の簡易なガイドを配布しましたが、ほとんどの人はガイドを見ずに使っています。それほど自然に利用でき、社員と日々の業務に馴染むシステムができたと実感しています。」(野副氏)

ネットワーク環境を事前に調査して問題ないことを確認

「ビデオ会議の通信で回線の帯域を占有してしまい、通常の業務に影響は出ないだろうかという点を心配していました。また、拠点によっては回線が細いため、要求事項にある品質を保てるネットワークなのかというところも懸念でした。そのため、全国 360 以上の拠点におけるネットワークの利用状況と、事前に試算した拠点ごとの帯域増加量を突き合わせる調査を、短期間で実施する必要性がありました。
通信が集中してバーストが発生する可能性も考慮しましたが、シスコの製品は端末側で帯域を制御できることがわかり、大きな問題もなく進めることができました。」(根岸氏)


「非常に短期間の導入だったので、既存の環境にどれだけ手を入れずに進められるかはポイントでした。帯域を上げると運用コストも上がり、プロジェクト自体の予算や社内の調整も別途必要になります。その点 Cisco TelePresence は圧縮率が高く、それでいて画質と音質は良いことがわかりました。試しに使ってもらった社員にはあえて低めの画質で見せたのですが、それでも満足度は高かったですね。以前の SD 画質から HD 画質へ向上した一方、端末の最高画質の設定からは少し下げてネットワークへの負担を抑えています。我々は基盤構築を担っているので、早い段階から端末とネットワークの両方についてシスコと話ができたのもうまくいった理由でしょう。」(野副氏)

録画や海外接続など現場からの要望に応えていく
「運用を始めて数ヵ月ですが、利用率が高いこともあってすでにいろいろな要望が出てきています。1 つは会議の録画です。参加できなかった人に後で見てもらえるようにすることと、研修などで同じ内容を繰り返し再生して情報共有とスキル移転を促進するという、大きく 2 つの目的があります。すぐにでも実現してほしいという声は大きくなっています。
もう 1 つは海外への展開です。すでに役員会議でも海外との接続は行っていますし、情勢が不安定な国ともコミュニケーションを維持できるという面もあるので有効なソリューションと思っています。
将来的には在宅勤務への対応や、社外の関係者との接続も考えていくことになるでしょう。また、弁護士や専門家の方とつなぐことも利用案に挙がっています。当社のご契約者の皆様への満足度向上を図るためにビデオ会議を利用することや、損害調査など現地に赴く時間を省くといった目的で使うことも考えられます。」(野副氏)